JPH09250595A - 機器の簡易防振取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で、機器に発生する振動の取付板へ
の伝播を抑制し、かつ重量増加を少なくする機器の取付
構造を得る。 【解決手段】振動を発生する機器２を第１の取付板５に
取り付け、この第１の取付板を他の機器３と共に第２の
取付板４に取り付ける。さらに第１の取付板は板厚の方
向に弾性を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、制御盤などに収
納される機器の簡易防振取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】制御盤内で振動を発生する機器を、他の
機器と共に共通の取付板に取り付ける場合に、振動の伝
播によって他の機器を誤動作させることがある。従来こ
のような場合には振動を発生する機器を防振ゴムなどを
介して共通の取付板に取り付けるか、あるいは共通の取
付板そのものを強固なものとして共通の取付板自身の振
動を抑制して、他の機器への振動の伝播を低減させてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、前者の場合は防振ゴムの取付構造が煩雑となり、
後者の場合は共通の取付板の厚さを増したり補強を追加
したりするために重量の増加を招く。そこでこの発明の
目的は、簡単な構造で機器に発生する振動の伝播を抑制
し、かつ重量増加を少なくする機器の取付構造を提供す
ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明は、振動を発生する機器を第１の取付板に
取り付け、この第１の取付板を他の機器と共に第２の取
付板に取り付ける。さらに第１の取付板は板厚の方向に
弾性を持たせる。この発明の構成によると、機器に発生
する振動は第１の取付板の弾性で吸収され、第２の取付
板への振動の伝播を低減させる。また第１の取付板は簡
単な形状の薄板で構成されるから重量の増加も少なくて
すむ。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施例を示す側断
面図、図２（ａ）は図１をＡ−Ａ線からみた第１の取付
板および第２の取付板の正面図、図２（ｂ）は図２
（ａ）の側面図である。図１および図２において、振動
を発生する機器２は第１の取付板５の中央付近に取り付
けられ、第１の取付板５は他の機器３と共に第２の取付
板４に取り付けられている。第２の取付板４は制御盤の
箱体１に取り付けられる。

【０００６】第１の取付板５は板厚を薄くし、かつ図２
（ａ）に示すように中央付近に穴５Ａを設けて重量の軽
減と板厚方向の弾性とを得やすくしている。機器２に発
生する振動は第１の取付板５が撓むことによって吸収さ
れ、第２の取付板４への振動伝播を低減させる。

【０００７】

【発明の効果】この発明によれば、簡単な構造で、機器
に発生する振動が第２の取付板へ伝播するのを抑制し、
かつ重量増加を少なくする機器の取付構造が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す側断面図

【図２】（ａ）は図１をＡ−Ａ線からみた第１の取付板
および第２の取付板の正面図 （ｂ）は図２（ａ）の側面図

【符号の説明】

１ 箱体 ２ 振動を発生する機器 ３ 他の機器 ４ 第２の取付板 ５ 第１の取付板 ５Ａ 穴

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】振動を発生する機器を第１の取付板に取り
   付け、この第１の取付板を他の機器と共に第２の取付板
   に取り付けたことを特徴とする機器の簡易防振取付構
   造。
2. 【請求項２】請求項１記載のものにおいて、第１の取付
   板は板厚の方向に弾性を有することを特徴とする機器の
   簡易防振取付構造。