JP4938037B2 - Ofdm送信機及びofdm受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、OFDM技術およびOFDM技術とMIMO等の通信技術とを組み合わせた通信システムにおいて、OFDMシンボル内に配置されるパイロットシンボルを用いて、送受信間のキャリア周波数のオフセットを推定するOFDM送信機及びOFDM受信機に関する。
近年、OFDM技術に基づく移動通信方式又は他の通信方式、例えば、MIMO、CDMA等の通信技術とこのOFDM技術の組み合わせに基づく移動通信方式の検討が盛んに行われている。携帯電話の標準化を行っている3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)において次世代の仕様を検討しているLTE(Long Term Evolution)でもダウンリンクの通信方式としてOFDM技術の採用が決定されている。
特に、マルチメディア情報等を扱うOFDM信号移動通信システムでは、多様な要求品質への対応が求められており、例えば、携帯情報端末を用いたマルチメディア・デジタル通信では、任意の地点から通信網等に接続する移動通信の利便性を有しつつ、信頼性の高い信号伝送が要求される。
ここで、移動体通信に限らず、デジタル通信では、送信機から伝送される情報を復元するために、送受信機間の周波数同期を確立する必要がある。特に、移動体通信では、受信状態が変動するため、同期処理が不可欠であるが、同期を取るには、ある程度の時間を要する。同期がはずれた状態では、情報の復元は、不可能となるため、同期がはずれた場合の回復のためにも、高速な周波数同期が必要となる。
マルチメディア情報等を扱うOFDM信号通信システムでは、伝送される情報がバースト的に発生することが可能なため、パケット通信が用いられる。パケット通信では、連続的あるいは一定の周期で信号を送信するのではなく、送信情報の生起に応じてバースト的に信号が送信される。このため、バースト毎に同期を確立する必要があり、短い時間で同期を確立しなければならない。
さらに、マルチメディア情報を取り扱う携帯情報端末では、小型化の観点から高精度発振器の使用が困難であるため、高性能のキャリア周波数同期法を適用する必要がある。
ところで、OFDM伝送方式は、伝送情報を分割して複数のデジタル信号を生成し、その複数信号で直交関係にあるサブキャリアを独立に変調する方式である。このサブキャリアを用いた並列伝送によって、信号伝送速度を低くでき、さらに、OFDM特有のガード区間を設けることによって、単一キャリア変調方式と比べて遅延波の影響を低減することができる。
同時に、OFDM技術に基づく伝送方式では、サブキャリア間隔が狭くなっているため、送受信間のキャリア周波数のずれ(オフセット)が存在すると、サブキャリア間の直交性が崩れて干渉が生じるため、他の伝送方式に比べて受信特性の劣化が激しいことが知られている(参考文献:岡田実、“OFDMの基礎”、Microwave Workshop and Exhibition(MWE 2003)、基礎講座02、デジタル変復調技術(2003−11))。
従って、OFDM技術に基づく伝送方式では、キャリア周波数同期の確立が極めて重要である。
こういった問題点を解決するために、例えば、下記特許文献1では、OFDMのフレーム単位のデータに一定の間隔でパイロットシンボルが挿入され、そして、このパイロットシンボル及びデータシンボル毎に前記ガード区間が挿入されているOFDMシンボルから、まず、データシンボルのガード区間を検出し、この区間内のサンプルデータから概略周波数オフセットを算出し補償した後、さらに、上記パイロットシンボルから微細周波数オフセットを算出し補償する技術を開示している。
また、下記特許文献2においても、ガード区間のデータシンボルを使用して、周波数オフセットを算出する技術が開示されている。
特表2003−503944号公報 特開平09−102774号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載している微細の周波数オフセットを算出するパイロットシンボルの領域は、全て既知系列のパイロットシンボルで埋められており、このパイロットシンボルを用いて周波数オフセットを算出している。
従って、前記特許文献1の技術は、このパイロットシンボルの領域内にデータシンボルが挿入されるフォーマットには適用していないため、無線リソースを有効活用できず、データ伝送効率を高めることができないという問題点がある。
また、伝搬遅延の大きい環境では、遅延波がガード区間の奥深く入り込むため、ガード区間の周期性がほとんどなくなってしまう場合がある。このために、周波数オフセット補償における推定誤差が大きくなる等の問題点がある。
前記特許文献2に開示されている技術においても、このガード区間のデータを利用するものであり、上記特許文献1と同様な問題点を有している。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑みて提案されたもので、無線リソースを有効活用し、データ伝送効率を高めると同時に、ガード区間のデータシンボルを使用せずに適切な周波数オフセット補正を行うOFDM送信機及びOFDM受信機を提供するものである。
本発明に係るOFDM送信機及びOFDM受信機は、上記課題を解決するため、以下のような特徴を有している。
本発明に係るOFDM送信機は、OFDM技術に基づく通信方式又はOFDM技術と他の通信技術と組み合わせた通信システムに使用するOFDM送信機であって、OFDMシンボル内の所定の位置に、所定の既知信号系列からなるパイロットシンボルとデータシンボルとを配置するパイロット/データ配置部と、前記パイロット/データ配置部から出力される前記OFDMシンボルに対してIFFT演算を行い、時間領域のOFDM信号を生成するIFFT処理部と、前記OFDM信号を送信キャリア信号によってRF信号を送信する無線部と、を備え、前記パイロット/データ配置部は、少なくとも2つ以上の前記OFDMシンボル内に、複数個の前記パイロットシンボルを纏めた集合体を複数、かつ、等間隔で配置し、前記集合体内では前記パイロットシンボルを隣接するサブキャリアにわりあてることにより密接して配置するとともに、他のOFDMシンボル内にも、前記集合体内のパイロットシンボルとの相対位置関係を保持しながら、パイロットシンボルを配置するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るOFDM送信機において、前記パイロット/データ配置部は、前記OFDMシンボル内に配置したパイロットシンボルの配置が、前記OFDMシンボルの周波数軸の中心線を対称軸として線対称になるように配置するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るOFDM送信機は、複数の前記集合体において、第一の集合体内のそれぞれのパイロットシンボルは第一の共通係数を乗じたパイロットシンボル値を有するとともに、第二の集合体内のそれぞれのパイロットシンボルは第二の共通係数を乗じたパイロットシンボル値を有し、前記第一の集合体内のパイロットシンボル系列と前記第二の集合体内のパイロット系列が、前記共通係数の違いを除き、同一であることを特徴とする。
また、本発明に係るOFDM送信機において、前記パイロット/データ配置部は、送信データをバッファするデータバッファ部と、パイロット信号の生成を行うパイロット信号生成部と、前記パイロット信号と前記送信データの切り替え制御を行うデータ切替制御手段と、を備え、前記データ切替制御手段は、前記パイロット信号と前記送信データの切り替え制御のタイミングを変更することにより、前記パイロットシンボルの配置パターンを変更することを特徴とする。
また、本発明に係るOFDM送信機において、前記他の通信技術がMIMOであり、前記パイロット/データ配置部は、前記集合体内に送信アンテナ数に対応する数種のパイロットシンボルを配置することを特徴とする。
本発明に係るOFDM受信機は、上記OFDM送信機の前記パイロット/データ配置部によって生成される前記RF信号を受信するOFDM受信機であって、前記RF信号をベースバンドに変換し、時間領域のOFDM信号を生成する無線部と、送受信間の変調キャリア周波数のオフセットを推定する周波数オフセット推定部と、前記周波数オフセット推定部から算出される周波数オフセットに基づいて、周波数オフセット補正を行う周波数オフセット補正部と、を備え、前記周波数オフセット推定部は、前記OFDM信号から周波数領域のOFDMシンボルを生成するFFT処理部と、生成された前記OFDMシンボルの内、OFDMフレームにおける第mOFDMシンボル内の特定のサブキャリア周波数に位置するパイロットシンボルと第nOFDMシンボル内の前記特定のサブキャリア周波数から高低2つの方向に所定距離分離れたサブキャリア周波数に位置するパイロットシンボルとの複素相関演算を行い、複素相関値を出力するパイロット処理部と、前記複素相関値の位相回転量から周波数オフセットを算出する周波数オフセット算出部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るOFDM受信機において、前記パイロット処理部は、同一の前記OFDMシンボル内の隣接する前記特定のパイロットシンボル間の全平均位相回転量を算出し、前記第mOFDMシンボル内の前記特定のサブキャリア周波数に位置するパイロットシンボルに対して、前記全平均位相回転量により位相補正を行い、前記複素相関演算を行うことを特徴とする。
また、本発明に係るOFDM受信機において、前記パイロット処理部は、前記第mOFDMシンボル内の前記特定のパイロットシンボルと該パイロットシンボルに対して高いサブキャリア周波数側に隣接するパイロットシンボル間の第1の平均位相回転量と、前記第mOFDMシンボル内の前記特定のパイロットシンボルと該パイロットシンボルに対して低いサブキャリア周波数側に隣接するパイロットシンボル間の第2の平均位相回転量を算出し、前記第mOFDMシンボル内の前記特定のサブキャリアに位置するパイロットシンボルに対して、前記第1の平均位相回転量及び前記第2の平均位相回転量により位相補正を行い、前記複素相関演算を行うことを特徴とする。
本発明に係るOFDM送信機及びOFDM受信機は、上述した構成を備えているため、下記の効果を奏することができる。
本発明に係る通信システムに使用するOFDM送信機及びOFDM受信機によれば、複素相関演算により周波数オフセットを算出するにあたって、推定誤差を低減するようにパイロットシンボルをOFDMシンボル内に配置することによって、周波数オフセット算出精度を向上し、データのサブキャリア間干渉を低減して、受信特性の劣化を防ぐとともに、パイロットシンボルを用いたチャネル推定誤差の改善に寄与することができる。
また、本発明に係る通信システムに使用するOFDM送信機及びOFDM受信機によれば、OFDMシンボル内に、パイロットシンボルとデータシンボルの両方を配置することで、無線リソースを有効に活用することができ、伝送効率を高めることができる。
本発明に係るOFDM送信機及びOFDM受信機のシステムブロック図である。 本発明に係る他のOFDM送信機及びOFDM受信機のシステムブロック図である。 本発明に係る他のOFDM送信機及びOFDM受信機のシステムブロック図である。 (a)は第1のパイロットパターンを示す図であり、(b)は第2のパイロットパターンを示す図である。 本発明に係るOFDM送信機のパイロット/データ配置部の構成を示したブロック図である。 (a)は第1のパイロットパターンにおいて、どのパイロットシンボル(P1、P1’)間の相関演算を行うかを示す図であり、(b)は第2のパイロットパターンにおいて、どのパイロットシンボル(P1、P1’)間の相関演算を行うかを示す図である。 本実施形態の周波数オフセット推定部202の構成を示すブロック図である。 第1の実施例のパイロット処理部251の構成を示すブロック図である。 第2の実施例のパイロット処理部300の構成を示すブロック図である。 第3の実施例のパイロット処理部350の構成を示すブロック図である。 計算機シミュレーション諸元を示す図である。 周波数オフセット推定方法1によるシミュレーション結果を示す図である。 周波数オフセット推定方法2によるシミュレーション結果を示す図である。 周波数オフセット推定方法3によるシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
10 ODFM送信機
20、21、22 OFDM受信機
30 伝搬路
100 パイロット/データ配置部
101 変調部
102 IFFT処理部
103、201 無線部
104、200 アンテナ
202、212 周波数オフセット推定部
203 周波数オフセット補正部
204、250 FFT処理部
205、225 チャネル推定部
206 復調部
240 データバッファ
241 パイロット信号生成部
242 データ切替制御手段
243 切替SW
251、300、350 パイロット処理部
252、264、265、266 加算部
253 位相変換部
254 周波数オフセット算出部
261 遅延部
262 複素共役部
263 乗算器
以下、本発明に係るOFDM送信機及びOFDM受信機の実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図14は、本発明に係るOFDM送信機及びOFDM受信機の実施形態の一例を示す図であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わすものとする。
まず、本発明に係るOFDM送信機及びOFDM受信機の通信システムの構成及び概略動作について、以下に簡単に説明する。
図1は、本発明に係るOFDM送信機及びOFDM受信機のシステムブロック図である。
ここでは、OFDM通信方式と4×4MIMO通信方式を組み合わせたシステム例(4×4MIMO―OFDM通信システム)で説明するものとする。
図1に示す4×4MIMO―OFDM通信システムは、4×4のMIMOチャンネル(伝搬路30)を介して4ブランチのOFDM信号を送受信するシステムであり、OFDM送信機10とOFDM受信機20とを備えて構成されている。
なお、図では、簡略化のためOFDM送信機10とOFDM受信機20の本発明に関わる構成要素のみを示している。
また、本発明の特徴であるパイロットシンボルの配置構成、OFDM送信機10に備えているOFDMシンボル上にパイロットおよびデータシンボルを配置するパイロット/データ配置部100及びこのパイロットシンボルを用いて周波数オフセット推定値を算出するOFDM受信機20の周波数オフセット推定部202の詳細な構成及びその動作説明については、後述する。
OFDM送信機10は、OFDMシンボル上にパイロット/データシンボルを配置する上記パイロット/データ配置部100と、図示していないガード区間挿入ブロックと、パイロット/データ配置部100からのパイロット/データの信号を各サブキャリア成分として変調する変調部101と、変調された信号を周波数領域の信号から時間領域の信号に変換するIFFT処理部(逆高速フーリエ変換処理部)102と、時間領域に変換されたOFDM信号をRF信号に変換する無線部103と、変換されたRF信号を伝搬路30に電波として放射するアンテナ104と、を備えている。そして、4×4MIMO―OFDM通信システムを想定していることから、OFDM送信機10は、上記同一の系統を4系統設けている。
一方、OFDM送信機10から送出されたパイロット信号を含むOFDM信号を、伝搬路30を介して受信するOFDM受信機20は、OFDM送信機10のアンテナ104から送出されたOFDM信号を受信するアンテナ200と、受信したRF信号であるOFDM信号をベースバンド信号に周波数変換等を行う無線部201と、OFDM送受信機間の変調キャリア周波数ずれ(オフセット)を検出し、オフセット値を推定する周波数オフセット推定部202と、周波数オフセット推定部202で推定された周波数オフセット分の周波数補償を行う周波数オフセット補正部203と、周波数オフセット補正部203の周波数補償された時間領域の信号を周波数領域信号に変換するFFT(高速フーリエ変換処理部)204と、チャネルの通信環境変動によるチャネルゲインの変動を補償するチャネル推定部205と、OFDM信号の復調を行い、送信データを出力する復調部206と、を備えている。
また、4×4MIMO―OFDM通信システムを構成していることから、OFDM送信機と同様に、無線部201からFFT処理部204までの系統を4系統設けている。
次に、上記のように構成された送受信機システムの概略動作について簡単に説明する。
OFDM送信機10は、4つの送信アンテナに対応して、それぞれOFDM信号を生成し、OFDM受信機20は、それぞれのOFDM信号を4つの受信アンテナで受信し、RF信号のOFDM信号を受信アンテナ毎にベースバンドの時間領域のOFDM信号に変換する。そして、周波数オフセット推定部202は、1OFDMフレーム毎に周波数オフセット推定値を算出し、周波数オフセット補正部203により周波数オフセット補正を行う。ここで、OFDMフレームは複数のOFDMシンボルからなる信号の単位であって、送信データの処理単位とは必ずしも一致しない。
周波数オフセット推定値を算出するにあたっては、前述したように、OFDM送受信機間のサブキャリア周波数のずれ(オフセット)によって、受信機側のサブキャリア間の直交性が崩れて干渉が生じることによる受信特性の劣化を防ぐとともに伝送効率を上げるため、OFDM送信機10では、OFDM送信機10のパイロットシンボルの内部にもデータを挿入し、かつ、受信機側で精度よく周波数オフセット推定ができるパイロットシンボル内のパイロットパターンを生成し、このパイロットパターンに基づいたパイロットシンボルを受信機側にOFDM信号として送出している。OFDM受信機20の周波数オフセット推定部202では、このパイロットシンボルを検出・抽出し、後述する2つのパイロットシンボル間の相関処理を行い、周波数オフセット値を算出している。
さらに、OFDM受信機20では、周波数時間領域のOFDM信号をFFT処理部204により周波数領域のOFDMに変換した後、チャンネル推定部205によりチャネルゲインの推定・補償を行い、復調部206によって、復調されたデータを得る。
なお、チャネル推定部205によるチャンネルゲイン推定の演算も1フレーム毎に演算されるのが通常であるが、オフセット推定の処理単位とチャネルゲインの処理単位は異なることもありうる。
また、本実施形態の周波数オフセット推定部202は、周波数オフセット補正部203を用いて、時間領域のOFDM信号に対して直接、周波数補償を行う構成をとっているが、図2に示すように、算出された周波数オフセット推定値をシンセサイザー部213に用いて、ループ処理で周波数誤差を収束させるAFC(自動周波数制御)動作させる構成とすることも可能である。ただし、AFC動作の場合には、ループ処理となるため推定された周波数オフセットの補正が反映されるのに遅延が生じる。また、収束時間も一般には本実施形態の場合と比較して大きくなる。
また、チャネル推定部205は、周波数領域のパイロットシンボルを利用してチャネルゲインの推定値を算出するが、周波数オフセット推定部22によって得られる周波数オフセット推定値による周波数補正が行われると、データのサブキャリア間干渉が低減されるため、チャネル推定値誤差が改善されることになる。
図3に示すように、周波数オフセット推定部202から得られる途中の結果等を使用してチャネル推定精度を向上させるチャネル推定部225を構成することも可能である。
次に、データ伝送効率を高めると同時に、周波数オフセットを精度良く算出させるパイロットパターン構成例を示し、OFDM送信機のパイロットパターン生成部の構成、動作について以下に説明する。
通常、OFDMフレームのデータ構成は、データシンボルと既知系列の信号が伝送されるパイロットシンボルで構成される。図4は、本発明に係るOFDMフレームにおけるパイロットパターン構成例を示す図である。(a)は、パイロットパターン1を示し、(b)は、パイロットパターン2を示す。
図4(a)及び(b)に示すパイロットパターンは、データ伝送効率を高めると同時に、OFDM受信機側で、周波数オフセットを精度良く算出することが可能で、装置規模も複雑な構成を必要としないパイロットシンボルを配置することを目的として構成したものである。図4(a)に示すパイロットパターンはパイロットを纏めて配置しているため、さらに周波数オフセットを精度よく算出することが可能な配置となっている。
図4は、1フレームOFDMデータを縦軸方向に64個のサブキャリア周波数、時間軸方向に7個のOFDMシンボルを2次元表示(7OFDMシンボル×64サブキャリア周波数行列)したものであり、時間軸第1と時間軸第5のOFDMシンボル内にサブキャリア周波数軸方向に相対的に位置関係を保ちながらパイロットシンボルを配置している。
なお、本実施形態では、上述したように、4×4MIMO―OFDM通信システムを想定しているので、4本の送信アンテナに対応するパイロットシンボルをそれぞれP1、P2、P3、P4で表している。これらP1〜P4で表すパイロットシンボルは、異なるサブキャリアにわりあてることにより直交化されて、各アンテナの信号が干渉しないように配置している。また、Dは、データシンボルを表している。
本発明に係る周波数オフセット推定方法(詳細は後記する)は、上記1フレーム内の2つのパイロットシンボル(例えば、第mOFDMシンボル及び第nOFDMシンボル)の相関を取り、相関値の位相回転量を算出することで、周波数オフセット推定値を算出するものである。
図でも分かるように、2つのパイロットシンボルを設ける一方、パイロットシンボル領域のパイロットシンボル(P1〜P4)を除くその他のサブキャリアには、通常のデータを配置させることで、オーバーヘッドの削減を実現し、データ伝送効率を高めることができる。
図4(a)(b)に示すパイロットパターン1及び2の差異は、P1〜P4を連続的に隣接して配置するか、P1〜P4を等間隔的に分散して配置するかの違いである。データシンボルは、送信データ系列によってどのようなシンボルになるかわからないため、周波数オフセットがあると、隣接サブキャリア間の干渉を一定に抑えることができない。一方、パイロットシンボルは、既知信号系列とすることができるため、サブキャリア間干渉をほぼ一定に抑えることが可能であるため、例えば、時間軸1、5のパイロットシンボル目のサブキャリア干渉はほぼ等しくなり、この2つのパイロットシンボルの相関処理を行うことで周波数オフセット推定することができる。
また、第1、5パイロットシンボル目のパイロットシンボル間の相関処理を行う上で、第1パイロットシンボルを基準に、第1パイロットシンボル目の基準となるパイロットシンボルに対して、第5パイロットシンボル目の上のサブキャリアに位置するパイロットシンボルとの相関処理における加算数と、第5パイロットシンボル目の下のサブキャリアに位置するパイロットシンボルとの相関処理の加算数が全体として等しくなるように、各パイロットシンボル(P1〜P4)を対称的に配置(OFDMシンボルの中心サブキャリア周波数スロットを中心軸として線対称配置)しているため、位相回転量演算における誤差を少なくすることができ、周波数オフセット推定精度を高めることができる。
さらに、図に示す1つのパイロットシンボルの集合体(塊)、例えば、記号Aの塊(第1の集合体)やBの塊(第2の集合体)において、それぞれの塊内で共通の係数k(第1の共通係数)、k(第2の共通係数)を定義し、各塊のパイロットシンボルが(k・P1、k・P2、k・P3、k・P4)、(k・P1、k・P2、k・P3、k・P4)とするようにしてもよい。例えば、P1について考えると、このような関係にあると、P2からP1に与える干渉成分はP2/P1となり、塊に依らず共通の干渉成分を受けることになり、パイロットサブキャリア間の干渉は相関演算の際に相殺することができ、周波数オフセット推定精度を高めることができる。
次に、OFDM送信装置10のパイロット/データ配置部の構成例及びその動作について以下に説明する。
図5は、本発明に係るOFDM送信機のブロック図の1例であり、図1のシステムブロック図のOFDM送信機10におけるパイロット/データ配置部の構成を示したブロック図である。
パイロット/データ配置部100は、外部からの送信データをバッファするデータバッファ240と、パイロットシンボルとなる既知の信号系列を生成するパイロット信号生成部241と、データとパイロットを適切に切り替えて信号を変調部101に送出するデータ切替制御手段242と、データ切替制御手段242によって制御される切替SW243と、を備えて構成される。
データ切替制御手段242には、予め、1フレームフォーマット上において、パイロット信号を挿入するタイミングと、どのパイロットをどのアンテナからパイロットを送出するかの情報をパラメータテーブルに記憶しておく。パイロット信号生成部241ではデータ切替手段242からの指示に従って生成するパイロットのパターンを記憶しておく。そして、データ切替制御手段242は、このパラメータテーブルに記憶されているデータに基づいて、データとパイロットを切り替えて適切に配置された信号系列を変調部101に送出する。
このようにして、適切なパイロットパターンを生成することが可能である。また、上記パラメータテーブルを変更すれば、図4(a)(b)に示したパイロット配置に限らず、任意のパイロット配置を生成することが可能である。
次に、OFDM送信機10から送出されたパイロットパターンに基づいたパイロット信号を受信し、周波数オフセット推定を行う周波数オフセット推定部の構成例をあげて、その具体的な動作について、以下に説明する。
図7は、周波数オフセット部202の構成例を示すブロック図である。
周波数オフセット部202は、送受信機間のキャリア周波数偏差を受けた時間領域のOFDM信号を入力し、時間領域から周波数領域に変換し、所定の時間のOFDMシンボルとそのOFDMシンボル上のサブキャリア周波数軸上における所定のスロットに挿入されているパイロットシンボルを検出するFFT処理部250と、図4の第1OFDMシンボル目のパイロットシンボル(P1〜P4)に対する第5OFDMシンボル目のパイロットシンボル(P1’〜P4’)との複素相関演算を行うパイロット処理部251と、それぞれの相関値を加算する加算器252と、加算器252により出力した合成相関値の位相角演算を行い、第1、5のパイロットシンボルの合成推定位相差θを算出する位相変換部253と、位相変換部253から出力される第1、5間の合成推定位相差θから周波数オフセットを算出し、図1に示す周波数オフセット補正部203に出力する周波数オフセット算出部254と、を備えて構成されている。
上記構成された周波数オフセット部202のパイロット処理部251の構成例と相関処理及びオフセット算出動作について図6と図8〜図10とを用いて説明する。
<第1のパイロット処理部251の構成例(周波数オフセット推定方法1)>
図6は、図7に示すFFT処理部250のFFT処理後のパイロットシンボルP1を代表し、どのパイロットシンボル(P1、P1’)間の相関演算を行うかを示す図であり、(a)は第1のパイロットパターンにおいて、どのパイロットシンボル(P1、P1’)との間の相関演算を行うかを示す図であり、(b)は、第2のパイロットパターンにおいて、どのパイロットシンボル(P1、P1’)間の相関演算を行うかを示す図である。
図6の縦軸であるサブキャリア周波数軸において、P1が配置されているサブキャリア周波数の低い方の側から、r、r、・・・、rNp−1とすると、第1のシンボル目に配置されているパイロットシンボルは、r、r、・・・、rNp−2となり、第5のシンボル目に配置されるパイロットシンボルは、r、r、・・・、rNp−1となる。図6では、Nの値は16である。
ここで、第1のシンボルに配置されたパイロットシンボルP1から第5のシンボルに配置されたパイロットシンボルP1’のサブキャリア間の位相には、送受信間のキャリア周波数のオフセットΔfに応じた位相回転が生ずる。この位相回転の量は、パイロットシンボルP1とパイロットシンボルP1’との複素相関演算を行い、その複素相関値の位相角を算出することで、求めることができる。この位相回転量を算出するために、次式に示す演算を行う。
Figure 0004938037

上式の第1項は、第1シンボル目のパイロットシンボルP1と第5シンボル目の4つ上のサブキャリア(図6(a)及び(b)の矢印a1〜a8を示す)に位置するパイロットシンボルP1’(基準となるパイロットシンボルに対して1つ上のパイロットシンボル)との複素相関値である。また、上式の第2項は、第1シンボル目のパイロットシンボルP1と第5シンボル目の4つ下のサブキャリア(図6(a)及び(b)の矢印b1〜b7を示す)に位置するパイロットシンボルP1’(基準となるパイロットシンボルに対して1つ下のパイロットシンボル)との複素相関値である。ΣNΣMは送信アンテナおよび受信アンテナについての総和を取ることを意味する。なお、上式のrは、rの複素共役を示し、arg(x)は、複素数xの位相角を意味する。
このようにして、パイロットシンボルP1とP1間の位相回転量(位相差)を算出することができる。
図8は、第1の実施例のパイロット処理部251の構成を示すブロック図である。
上記数式1の第1項の演算は、図8の○で囲んだパイロットシンボルP1に注目して、このパイロットシンボルP1と1つ上のパイロットシンボルP1’との複素相関演算、第2項の演算は、上記パイロットシンボルP1と1つ下のパイロットシンボルP1’との複素相関演算に対応している。
また、上記数式1では、第1項と第2項の相関演算における加算演算はそれぞれ別々に演算しているが、図8のパイロット処理部251では、1つの加算部264で同時加算を行っている。
なお、パイロットシンボルP1は、パイロットシンボルP1’より時間的に先行して得られるため、P1’とのタイミングを合わせるために、遅延器261に通過させている。また、数式1のP1については、複素共役を取って、P1’と乗算することから、遅延器261の後段に複素共役部262を設けている。
図7に示す本実施形態の周波数オフセット推定部202は、4送信アンテナ×4受信アンテナに対して16個のパイロット処理部251が存在し、それぞれのパイロット処理部251から得られる相関値を1つの加算部252で加算し、その結果である合成相関値に対して上記数式1と同様のarg()演算を行う位相変換部253により合成位相差θを算出する。
このようにして得られた位相差から下記の式に示す周波数オフセット値Δfを算出する。
Figure 0004938037

ここで、Tsは、OFDMシンボル長であり、Dsはパイロットシンボルの間隔(ここでは、Ds=5)である。
このように算出された周波数オフセット値Δfは、図1に示す周波数オフセット補正部203に供給し、この周波数オフセット補正部203は、周波数オフセット分、周波数シフトする。
なお、上記数式1を下記のような式に書き換えることもできる。
Figure 0004938037

この式は、第1のシンボル目に配置されるパイロットシンボルPに対して、第5シンボル目の4つ上のサブキャリア周波数と4つ下のサブキャリア周波数に位置するパイロットシンボルP’の平均を求めて、第1パイロットシンボルに配置されるパイロットシンボルPと同じ周波数のサブキャリアのチャネル推定値を算出し、第1シンボル目のチャネル推定値を算出し、そのチャネル推定値から位相差を求めることができると考えてもよい。
<第2のパイロット処理部300の構成例(周波数オフセット推定方法2)>
図9は、第2の実施例のパイロット処理部300の構成を示すブロック図である。
なお、本パイロット処理部300の構成の説明については、下記の推定方法から容易に想定できることからここでは説明を省略する。
まず、同一OFDMシンボル内の隣接パイロット間(図6の矢印c1〜c7及びd1〜d7で示す)の位相平均φを下式により算出する。すなわち、
Figure 0004938037

により位相平均φを算出する。
そして、第1のパイロット処理部251によるパイロットシンボルP1と4つ上のサブキャリアのP1’との複素相関演算に位相補正成分(−φ/2;位相遅れ分)、パイロットシンボルP1と4つ下のサブキャリアのP1’との複素相関演算に位相補正成分(+φ/2;位相進み分)をそれぞれ補正することによって、位相回転量を算出する。
この位相回転量を算出する式を下記に示す。
Figure 0004938037

この推定方法によれば、複素相関演算に位相補正を施すことで、上記周波数オフセット推定方法1による推定値よりもさらに、推定誤差を少なくすることが可能である。
図9に示すように、パイロット処理部300の複素共役部262、乗算器263、加算部265及び位相変換部253によって、位相平均成分θ11を算出する。この位相平均成分θ11は、上記位相平均φに相当する。そして、複素相関演算に対する位相補正の構成については、パイロットシンボルP1(i番目のパイロットシンボル)と4つ上のサブキャリア(i+1番目のパイロットシンボル)のP1’との複素相関演算の補正を行うために、位相補正成分(e−jθ11/2;上記−φ/2に相当)をパイロットシンボルP1に乗算器263によって乗算し、パイロットシンボルP1と4つ下のサブキャリアのP1’との複素相関演算の補正を行うために、位相補正成分(e+jθ11/2;上記+φ/2に相当)をパイロットシンボルP1に乗算器263によって乗算するものとなっている。
<第3のパイロット処理部350の構成例(周波数オフセット推定方法3)>
図10は、第3の実施例のパイロット処理部350の構成を示すブロック図である。
なお、本パイロット処理部350の構成の説明についても、上記第2にパイロット処理部350の構成と同様に、下記の推定方法から容易に想定できることからここでは説明を省略する。
前記第2の実施例のパイロット処理部300では、位相補正分の算出にあたっては、第1パイロットシンボル目(P1)及び第2パイロットシンボル目(P1’)の全てのパイロットシンボル(その他のP2〜P4についても同様である)を使用して、位相補正成分θ11を算出し、パイロットシンボルP1の補正(±θ11/2)を行っていたが、本実施例のパイロット処理部350では、第1パイロットシンボル目のパイロットシンボルP1について、それぞれのサブキャリア周波数成分毎に位相補正成分(θ11b、θ11c)を算出し、パイロットシンボルP1の位相補正する構成となっている。
パイロットシンボルP1の補正を行うにあたっては、位相補正成分θ11を使用して位相補正すると却って、種々の位相条件から推定誤差が大きくなる恐れもあることから、本実施例は、相関演算に基準であるパイロットシンボルP1のみ使用して算出する位相補正成分により位相補正する構成としたものである。
以上、周波数オフセット推定部の構成、各周波数推定方法について説明したが、それぞれの周波数推定方法について計算機シミュレーションを行い、周波数オフセットの推定誤差を評価した結果、いずれの方法でも所定の範囲内において推定ができていることが分かった。図11に計算機シミュレーション評価に用いた諸元を示す。図12〜14に各周波数オフセット推定方法によるシミュレーション結果を示す。
本実施形態においては、OFDM−MIMO通信システムを用いて説明したが、例えば4送信アンテナ、1受信アンテナのシステムで送信ダイバーシティを行う場合も本実施形態はそのまま適用可能である。あるいは、1送信アンテナ、1受信アンテナのOFDM通信システムにおいても、P1およびP2を1送信アンテナから送信するようにして適用することが可能である。
尚、本発明に係るODFM信号移動通信システムに使用するOFDM送信機及びOFDM受信機は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係るODFM信号移動通信システムに使用するOFDM送信機及びOFDM受信機は、周波数オフセット算出精度を向上し、データのサブキャリア間干渉を低減して、受信特性の劣化を防ぐとともに、パイロットシンボルを用いたチャネル推定誤差の改善に寄与すると同時に、無線リソースを有効活用し、データ伝送効率を高めることが可能であるため、信頼性の高い信号伝送が要求される移動通信システム等に広く適用できる。

Claims (8)

  1. OFDM技術に基づく通信方式又はOFDM技術と他の通信技術と組み合わせた通信システムに使用するOFDM送信機であって、
    OFDMシンボル内の所定の位置に、所定の既知信号系列からなるパイロットシンボルとデータシンボルとを配置するパイロット/データ配置部と、
    前記パイロット/データ配置部から出力される前記OFDMシンボルに対してIFFT演算を行い、時間領域のOFDM信号を生成するIFFT処理部と、
    前記OFDM信号を送信キャリア信号によってRF信号を送信する無線部と、を備え、
    前記パイロット/データ配置部は、少なくとも2つ以上の前記OFDMシンボル内に、複数個の前記パイロットシンボルを纏めた集合体を複数、かつ、等間隔で配置し、前記集合体内では前記パイロットシンボルを隣接するサブキャリアにわりあてることにより密接して配置するとともに、他のOFDMシンボル内にも、前記集合体内のパイロットシンボルとの相対位置関係を保持しながら、パイロットシンボルを配置するようにしたことを特徴とするOFDM送信機。
  2. 前記パイロット/データ配置部は、前記OFDMシンボル内に配置したパイロットシンボルの配置が、前記OFDMシンボルの周波数軸の中心線を対称軸として線対称になるように配置するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のOFDM送信機。
  3. 複数の前記集合体において、第一の集合体内のそれぞれのパイロットシンボルは第一の共通係数を乗じたパイロットシンボル値を有するとともに、第二の集合体内のそれぞれのパイロットシンボルは第二の共通係数を乗じたパイロットシンボル値を有し、前記第一の集合体内のパイロットシンボル系列と前記第二の集合体内のパイロット系列は、前記共通係数の違いを除き、同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のOFDM送信機。
  4. 前記パイロット/データ配置部は、送信データをバッファするデータバッファ部と、パイロット信号の生成を行うパイロット信号生成部と、前記パイロット信号と前記送信データの切り替え制御を行うデータ切替制御手段と、を備え、
    前記データ切替制御手段は、前記パイロット信号と前記送信データの切り替え制御のタイミングを変更することにより、前記パイロットシンボルの配置パターンを変更することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のOFDM送信機。
  5. 前記他の通信技術がMIMOであり、前記パイロット/データ配置部は、前記集合体内に送信アンテナ数に対応する数種のパイロットシンボルを配置することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のOFDM送信機。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の前記OFDM送信機の前記パイロット/データ配置部によって生成される前記RF信号を受信するOFDM受信機であって、
    前記RF信号をベースバンドに変換し、時間領域のOFDM信号を生成する無線部と、
    送受信間の変調キャリア周波数のオフセットを推定する周波数オフセット推定部と、
    前記周波数オフセット推定部から算出される周波数オフセットに基づいて、周波数オフセット補正を行う周波数オフセット補正部と、を備え、
    前記周波数オフセット推定部は、前記OFDM信号から周波数領域のOFDMシンボルを生成するFFT処理部と、
    生成された前記OFDMシンボルの内、OFDMフレームにおける第mOFDMシンボル内の特定のサブキャリア周波数に位置するパイロットシンボルと第nOFDMシンボル内の前記特定のサブキャリア周波数から高低2つの方向に所定距離分離れたサブキャリア周波数に位置するパイロットシンボルとの複素相関演算を行い、複素相関値を出力するパイロット処理部と、
    前記複素相関値の位相回転量から周波数オフセットを算出する周波数オフセット算出部と、を備えたことを特徴とするOFDM受信機。
  7. 前記パイロット処理部は、同一の前記OFDMシンボル内の隣接する前記特定のパイロットシンボル間の全平均位相回転量を算出し、前記第mOFDMシンボル内の前記特定のサブキャリア周波数に位置するパイロットシンボルに対して、前記全平均位相回転量により位相補正を行い、前記複素相関演算を行うことを特徴とする請求項6に記載のOFDM受信機。
  8. 前記パイロット処理部は、前記第mOFDMシンボル内の前記特定のパイロットシンボルと該パイロットシンボルに対して高いサブキャリア周波数側に隣接するパイロットシンボル間の第1の平均位相回転量と、前記第mOFDMシンボル内の前記特定のパイロットシンボルと該パイロットシンボルに対して低いサブキャリア周波数側に隣接するパイロットシンボル間の第2の平均位相回転量を算出し、前記第mOFDMシンボル内の前記特定のサブキャリアに位置するパイロットシンボルに対して、前記第1の平均位相回転量及び前記第2の平均位相回転量により位相補正を行い、前記複素相関演算を行うことを特徴とする請求項6に記載のOFDM受信機。
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