JP4935544B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は、オートフォーカス機能を有する撮像装置に関する。
近年、AF(オートフォーカス)機能を有するビデオカメラや電子カメラが広く一般に普及している。これらの撮像装置には、CCD型やCMOS型の固体撮像素子が使用されており、入射光の光量に応じて信号電荷を生成する光電変換部を有する単位画素が2次元マトリクス状に配置されている。また、光電変換部の光が入射する側には、マイクロレンズがオンチップ状に配置され、光電変換部以外の画素部に入射する光を光電変換部に集光させ、光量を増大するようになっている。
ところで、CMOS型固体撮像素子を用いた撮像装置で、AF機能を実現するために、瞳分割位相差方式による焦点検出が提案されている。これは、2つの光検出領域を対とする焦点検出用光電変換部を有するAF用の単位画素が固体撮像素子の撮像エリアの一部に配置されるAFエリアに設けられ、対となった光検出領域の出力信号から焦点位置を検出するものである。また、撮像装置の焦点検出精度を向上するために、焦点検出用光電変換部を全画素に設け、撮像用の信号と焦点検出用の信号とを時分割で出力する固体撮像素子も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−314062号公報
一般に、瞳分割位相差方式において、精度良く焦点検出を行うためには、信号レベルを高く保つことと、瞳を通過してきた光を主光線に対して対称的に分割して対となる焦点検出用の光電変換部に導く必要がある。
一方、固体撮像素子の中に焦点検出用光電変換部を設けた場合、固体撮像素子の各単位画素に形成されたマイクロレンズは、カメラレンズから入射した光束が画素中心に導かれるように設計される。このため、そのマイクロレンズで導かれる光束に対して対称に瞳分割されるように、焦点検出用光電変換部の対となる光検出領域が配置される。ところが、レンズ交換可能なカメラの場合、交換レンズ毎に焦点検出用光電変換部に投影される射出瞳位置が異なるため、使用する交換レンズによっては、瞳分割の対称性が大きく崩れてしまい、焦点検出の精度が十分に得られないという問題があった。
また、製造誤差により、光電変換部とマイクロレンズとの相対的な位置が設計値からずれて焦点検出精度が低下することも問題であった。
本発明の目的は、焦点検出用光電変換部を有する固体撮像素子を用いた場合でも、固体撮像素子の製造精度を高めることなく、様々な射出瞳距離のレンズであっても瞳分割の対称性を等価的に維持し、精度の高い焦点検出が可能な撮像装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置は、フォーカスレンズを有するレンズ光学部と、マイクロレンズを有する単位画素がマトリクス状に配置された有効画素領域の一部に少なくとも1つのフォーカスエリアを有し、前記フォーカスエリアの単位画素には焦点検出用光電変換部が前記マイクロレンズと所定のずらし量で相対的にずらされて配置され、且つ前記フォーカスエリアは前記ずらし量が異なる複数の単位画素で構成される固体撮像素子と、前記フォーカスエリアから前記ずらし量が異なる少なくとも2つの単位画素の前記焦点検出用光電変換部の出力が略等しくなる割合で合成する合成部と、前記合成部が合成した結果を用いて、前記レンズ光学部の焦点制御を行う焦点制御部とを有することを特徴とする。
特に、前記焦点検出用光電変換部は、対となる第1の光検出領域と第2の光検出領域とで構成され、前記合成部は、前記ずらし量が異なる少なくとも2つの単位画素において、各単位画素の同一辺側に配置された第1の光検出領域の出力を単位画素毎に前記レンズ光学系の射出瞳距離に応じて予め求められた合成比率で加算して合成すると共に、他方の第2の光検出領域の出力を単位画素毎に前記レンズ光学系の射出瞳距離に応じて予め求められた合成比率で加算して合成することを特徴とする。
さらに、前記合成部は、前記各単位画素の第1の光検出領域の合成後の出力と前記各単位画素の第2の光検出領域の合成後の出力とが略等しくなる割合で合成することを特徴とする。
また、前記合成部は、ずらし量が異なる複数の単位画素の中から、各単位画素の第1の光検出領域または第2の光検出領域のいずれかの出力が、前記第1の光検出領域の出力と前記第2の光検出領域の出力の和の1/2より小さく且つ前記出力の和の1/2に最も近い単位画素と、前記第1の光検出領域の出力と前記第2の光検出領域の出力の和の1/2より大きく且つ前記出力の和の1/2に最も近い単位画素とを選択して、これらの単位画素の第1の光検出領域および第2の光検出領域出力の出力を合成することを特徴とする。
特に、前記合成部は、前記ずらし量が異なる単位画素Xと単位画素Yとにおいて、前記単位画素Xの第1の光検出領域の出力をA1および第2の光検出領域の出力をB1とし、前記単位画素Yの第1の光検出領域の出力をA2および第2の光検出領域の出力をB2とし、前記単位画素Xにおける所定の割合をα、前記単位画素Yにおける所定の割合をβとした場合に、前記単位画素Xおよび前記単位画素Yの第1の光検出領域の合成後の第1の出力は(A1×α+A2×β)の計算により算出し、前記単位画素Xおよび前記単位画素Yの第2の光検出領域の合成後の第2の出力は(B1×α+B2×β)の計算により算出し、前記第1の出力≒前記第2の出力となる条件で合成することを特徴とする。
或いは、前記合成部は、前記各単位画素の第1の光検出領域の合成後の出力と前記各単位画素の第2の光検出領域の合成後の出力とを、前記第1の光検出領域の出力と前記第2の光検出領域の出力の和が1になるように規格化し、前記ずらし量が異なる複数の単位画素の中から、各単位画素の第1の光検出領域または第2の光検出領域のいずれかの出力が0.5より小さく且つ0.5に最も近い単位画素と、前記出力が0.5より大きく且つ0.5に最も近い単位画素とを選択して、これらの単位画素の第1の光検出領域および第2の光検出領域出力の出力を合成することを特徴とする。
特に、前記合成部は、前記ずらし量が異なる単位画素Xと単位画素Yとにおいて、前記単位画素Xの第1の光検出領域の出力をA1および第2の光検出領域の出力をB1とし、前記単位画素Yの第1の光検出領域の出力をA2および第2の光検出領域の出力をB2とし、前記単位画素Xにおける所定の割合をα、前記単位画素Yにおける所定の割合をβとした場合に、前記単位画素Xおよび前記単位画素Yの第1の光検出領域の合成後の第1の出力は(A1×α+A2×β)の計算により算出し、前記単位画素Xおよび前記単位画素Yの第2の光検出領域の合成後の第2の出力は(B1×α+B2×β)の計算により算出し、前記第1の出力≒前記第2の出力、且つ、前記第1の出力+前記第2の出力≒1となる条件で合成することを特徴とする。
また、前記レンズ光学部は、前記撮像装置に着脱可能であり、前記撮像装置に装着される前記レンズ光学部の射出瞳距離を検知する射出瞳距離検出部と、前記撮像装置に装着される前記レンズ光学部の射出瞳距離に対応した前記合成比率を記憶する合成比率テーブルとを更に設け、前記合成部は、前記射出瞳距離検出部が検出した前記レンズ光学部の射出瞳距離に応じた前記合成比率を前記合成比率テーブルから読み出して合成時に使用するようにしたことを特徴とする。
或いは、前記レンズ光学部は、前記撮像装置に着脱可能であり、前記撮像装置に装着される前記レンズ光学部の種類を検知するレンズ検出部と、前記撮像装置に装着される前記レンズ光学部の種類に対応させて前記合成比率を記憶する記憶部とを更に設け、前記合成部は、前記レンズ検出部が検出した前記レンズ光学部の種類に応じた前記合成比率を前記記憶部から読み出して合成時に使用するようにしたことを特徴とする。
さらに、前記撮像装置に装着されたレンズ光学部の種類が前記記憶部に記憶されていない場合に、前記記憶部に記憶されている種類のレンズ光学部の中から前記装着されたレンズ光学部の射出瞳距離に近いレンズ光学部の前記合成比率を読み出して、前記装着されたレンズ光学部の前記合成比率を推定する補間演算部を更に設け、前記合成部は、前記補間演算部が推定した前記合成比率で前記第1の光検出領域の出力および前記第2の光検出領域の出力をそれぞれ合成することを特徴とする。
特に、前記補間演算部は、前記記憶部に記憶されている種類のレンズ光学部の中から前記装着されたレンズ光学部の射出瞳距離に近い2種類のレンズ光学部を選択し、前記装着されたレンズ光学部の射出瞳距離との差分値に応じて、前記装着されたレンズ光学部の前記合成比率を前記選択した2種類のレンズ光学部の所定の割合から外挿して推定することを特徴とする。
さらに、前記記憶部は、レンズ光学部の種類に応じた所定の割合を前記フォーカスエリア毎に記憶し、前記合成部は、前記レンズ検出部が検出したレンズ光学部の種類に応じた前記合成比率を前記記憶部から前記フォーカスエリア毎に読み出して合成時に使用するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、フォーカスエリアの単位画素には焦点検出用光電変換部がマイクロレンズと所定のずらし量で相対的にずらされて配置され、ずらし量が異なる複数の単位画素でフォーカスエリアが構成される固体撮像素子を用いた撮像装置において、ずらし量の異なる単位画素の焦点検出用光電変換部の出力を合成することによって、焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域の間の中心線に対して対称的な射出瞳像を得ることとほぼ等価になり、固体撮像素子の製造誤差に依らず、精度の高い焦点検出が可能になる。特に、撮像装置に装着するレンズの種類に応じて、対となる光検出領域の出力を最適な割合で合成するので、様々な射出瞳距離のレンズにも対応できる精度の高い焦点検出が可能になる。
以下、図面を参照して本発明に係る撮像装置の実施形態について詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る撮像装置100のブロック図である。撮像装置100は、カメラ本体101と、レンズユニット102とで構成され、レンズユニット102をカメラ本体101から取り外して、焦点距離の異なる別のレンズユニットをカメラ本体101に装着可能な一眼レフカメラである。
カメラ本体101は、ハーフミラー103と、ペンタプリズム104と、ファインダスクリーン105と、固体撮像素子106と、画像処理部107と、制御部108と、液晶表示部109と、メモリカード110と、操作パネル111と、焦点検出部112と、レンズ駆動部113と、焦点検出テーブル114と、レンズ検出部115とで構成される。
レンズユニット102から入射する光束の一部はハーフミラー103でペンタプリズム104側に反射され、ファインダスクリーン105に投影された後、ペンタプリズム104を介してアイポイントに導かれる。一方、ハーフミラー103を透過した光束は固体撮像素子106の受光面に結像される。
固体撮像素子106は、受光面に導かれた光束を電気信号に変換して、画像処理部107に出力する。画像処理部107は、固体撮像素子106が出力する電気信号にノイズ除去処理やホワイトバランス処理などを行ってデジタル画像データに変換し、制御部108に出力する。
制御部108は、予め記憶されたプログラムによって動作し、制御部108は、画像処理部107から入力する画像データを液晶表示部109に表示したり、メモリカード110に記憶する。
撮影者は操作パネル111に配置されたレリーズボタンや設定ボタンなどを操作し、制御部108は操作内容に応じて、撮像装置100の各部を制御する。
レンズ検出部115は、カメラ本体101に装着されているレンズユニット102の種類を検出し、例えば、焦点距離が何mmで射出瞳距離が何mmのレンズユニット102が装着されているかを制御部108に出力する。或いは、ズームレンズなど焦点距離が変化する場合は、現在位置の焦点距離や射出瞳距離を制御部108に出力する。
ここで、撮像装置100はオートフォーカス(AF)機能を有しており、固体撮像素子106にはAF用の焦点検出用光電変換部が設けられており、瞳分割位相差方式による焦点検出を行い、焦点検出情報を制御部108に出力する。焦点検出情報を入力した制御部108は、レンズ駆動部113に指令して、レンズユニット102の焦点レンズを移動させて、固体撮像素子106の受光面に被写体が結像するように焦点を合わせる。本実施形態では、焦点検出部112は焦点検出を行う際に、制御部108を介して焦点検出テーブル114を参照し、カメラ本体101に装着されているレンズユニット102の焦点距離に応じた制御を行う。焦点検出テーブルは、カメラ本体101の製造時に設定される。すなわち、カメラ本体101に固体撮像素子106が搭載され固体撮像素子106から焦点検出用の信号が出力されるようになった製造段階で、基準となる複数のレンズユニット102が実際に装填され、焦点検出信号が取得される。取得されたデータに基づき、カメラ本体101ごとに焦点検出テーブルがカメラ本体101に記憶される。尚、焦点検出テーブル114および制御方法については後で詳しく説明する。
次に、撮像装置100のAF機能について説明する。撮像装置100の固体撮像素子106には、図2に示すように、AF用の焦点検出用光電変換部が配置された11ヶ所のAFエリアが設けられており、有効画素領域200内で11点の測距を行うことができる。AFエリア1〜3は縦方向の模様に対して、AFエリア4〜11は横方向の模様に対してそれぞれ焦点検出を行うために、AFエリア1〜3では横方向に、AFエリア4〜11では縦方向にそれぞれ焦点検出用の単位画素が並べて配置されている。尚、本実施形態では、11ヶ所のAFエリアが設けられているものとして説明するが、11ヶ所である必要はなく、例えば有効画素領域200内の全ての単位画素に設けても構わない。
次に、瞳分割位相差方式による焦点検出方法について図3を用いて説明する。図3は、AFエリア内の焦点検出用光電変換部を有する1つの単位画素に光束201が入射した時の様子を示した図である。図3において、光束201は単位画素に設けられたマイクロレンズ202を介して受光面203に投影される。受光面203には、焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域204a,204bが配置されている。尚、本実施形態のように、1つの単位画素に対となる2つの光検出領域204a,204bが配置されていても構わないし、別の単位画素に配置された光検出領域と対になるように配置されていても構わない。
図3の単位画素205は受光面203をその上方のマイクロレンズ側から見た様子を描いた図で、矩形状の対となる光検出領域204a,204bが単位画素の中央部に配置されている。今、マイクロレンズ202は、レンズユニット102の射出瞳像206を対となる光検出領域204a,204bに跨るように分割して投影する。尚、図1の焦点検出部112は、光検出領域204a,204bのそれぞれの出力信号から、フォーカスのずれ具合いを示すデフォーカス量を求め、制御部108に出力する。
ところで、マイクロレンズ202と光検出領域204a,204bとの相対的な位置が有効画素領域200内の全ての単位画素において固定されている場合、レンズユニット102の射出瞳までの距離が有限である限り、図2で説明したAFエリアの位置によって、射出瞳像206が投影される位置がずれる。例えば、図3の単位画素207は射出瞳像206が光検出領域204a,204bの矩形形状の長辺方向にずれた様子を描いた図で、単位画素208は射出瞳像206が光検出領域204a,204bの矩形形状の短辺方向にずれた様子を描いた図である。単位画素207の場合は、射出瞳像206の位置は光検出領域204a,204bの端の方にずれているが、光検出領域204a,204bに投影されている射出瞳像206は、光検出領域204a,204bの間の中心線に対して対称的に分割されるので、焦点検出部112および制御部108が誤った指令を出すことはない。一方、単位画素208の場合は、光検出領域204a,204bの間の中心線に対して非対称的に射出瞳像206が分割されるので、デフォーカス量算出の誤差が大きく、誤った焦点検出制御を行う恐れがある。特に、標準レンズなど特定のレンズユニット102に特化して光検出領域204a,204bを配置した場合、望遠レンズや広角レンズなど射出瞳距離の異なるレンズユニット102を使用すると、瞳分割した射出瞳像206の対称性が大きく崩れ、焦点検出精度が十分に得られないという問題が起こる。
次に、本実施形態に係る撮像装置100に用いる固体撮像素子106について詳しく説明する。固体撮像素子106は図2で説明したように有効画素領域に複数のAFエリアを有し、各AFエリアには図3で説明したように光検出領域204a,204bを有する複数の単位画素が配置されている。さらに、同じAFエリア内には、マイクロレンズに対する光検出領域の配置が異なる複数の単位画素を有している。尚、ここでは、単位画素内のマイクロレンズの配置は同じものを想定しているので、単位画素内において光検出領域の配置が異なるように描いている。しかし、マイクロレンズに対する光検出領域の相対的な配置が同様であれば、単位画素内の光検出領域の配置が同じで、単位画素内のマイクロレンズの配置が異なっていても同様である。
図4は、カメラ本体101に装着される可能性が高い代表的な射出瞳距離の3種類のレンズユニット102に対して、対となる光検出領域の間の中心線661,662,663に対して対称的に射出瞳像が分割される3種類の単位画素を同じAFエリアに設けた例を示している。尚、図4はAFエリア11の例を示しており、固体撮像素子106の中心は紙面左上方向にある。ここでは、661,662,663は対となる2つの光検出領域の短辺方向における単位画素の中心線を示しており、651,652,653は対となる2つの光検出領域の中心線を示している。単位画素401では光検出領域451a,451bが中心線661より紙面上側にずれた位置に配置されている。単位画素401は射出瞳位置の遠いレンズユニット102がカメラ本体101に装着された場合に、対となる光検出領域451a,451bの間の中心線651に対して対称的に射出瞳像404が分割される。尚、射出瞳像404は、光検出領域451a,451bの長手方向にもずれるが、射出瞳像404に対して光検出領域が十分に長いので受光量は変わらず、焦点検出部112および制御部108が誤った指令を出すことはない。
また、単位画素402では光検出領域452a,452bの中心線652が単位画素402の中心線662と同じ位置とされている。単位画素402は想定している3種類のレンズユニット102の中で射出瞳距離が中程度のレンズユニット102がカメラ本体101に装着された場合に、対となる光検出領域452a,452bの間の中心線662に対して対称的に射出瞳像405が分割される。
さらに、単位画素403では光検出領域453a,453bが中心線663より紙面下側にずれた位置に配置されている。単位画素403は射出瞳位置の近いレンズユニット102がカメラ本体101に装着された場合に、対となる光検出領域453a,453bの間の中心線653に対して対称的に射出瞳像406が分割される。
このように、固体撮像素子106は、有効画素領域の複数のAFエリアのそれぞれに、マイクロレンズに対する光検出領域の配置が異なる複数の単位画素を有しているので、レンズユニット102に装着するレンズの種類に応じて、最適な配置の光検出領域を有する単位画素を選択して焦点検出を行うことができ、高精度な焦点検出制御を行うことができる。
次に、各AFエリア毎の焦点検出用単位画素の配置例を示す。図5は、図2のAFエリア1から3に配置される単位画素の配列を示した図である。ここではAFエリアをAFエリア501と称する。AFエリア501は、マイクロレンズに対する光検出領域の配置が異なる3つのグループで構成される。グループ502は、例えば単位画素511のように、対となる光検出領域511a,511bの間の中心線552が単位画素511の光検出領域511a,511bの短辺方向の中心線551よりも紙面右側に水平方向にずれた位置に、光検出領域511a,511bが配置されている。尚、同じグループ502の単位画素512,513,514,515についても同じように、光検出領域は紙面右側にずれた位置に配置されている。グループ503は、例えば単位画素521のように、対となる光検出領域521a,521bの間の中心線553が単位画素521の中心線551と一致するように、光検出領域521a,521bが配置されている。尚、同じグループ503の他の単位画素についても同じように、各単位画素の光検出領域は単位画素の中央位置に配置されている。グループ504は、例えば単位画素531のように、対となる光検出領域531a,531bの間の中心線554が単位画素531の中心線551よりも紙面左側に水平方向にずれた位置に、光検出領域531a,531bが配置されている。尚、同じグループ504の他の単位画素についても同じように、光検出領域は紙面左側にずれた位置に配置されている。
このように、AFエリア1から3においては、マイクロレンズと焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域との相対位置が異なる3つのグループを有している。このAFエリアにおいて基本的には射出瞳距離の異なるレンズユニットに交換しても、射出瞳像は上下方向にずれるだけであり左右方向にはずれない。このため、瞳分割の状態は変化しない。しかし、カメラ本体101に固体撮像素子を搭載する時の組立て誤差で撮像素子の受光面がレンズユニットの光軸とずれて設置されると、射出瞳像も左右方向にずれる。また、固体撮像素子の製造時に製造誤差により光検出領域とマイクロレンズとの相対的な位置がずれると、射出瞳像も左右方向にずれる。このような場合に、射出瞳像が適正に分割される焦点検出用光電変換部を有する単位画素を使用する。つまり、レンズユニット102を交換した場合や固体撮像素子106の製造誤差による射出瞳像のずれが右寄りの場合はグループ502の出力信号を用い、射出瞳像の左右ずれが小さい場合はグループ503の出力信号を用い、左よりの場合はグループ504の出力信号を用いて、それぞれ焦点検出制御を行うことで、高精度な焦点検出制御を行うことができる。
図6は、図2のAFエリア4から7に配置される単位画素の配列を示した図である。ここではAFエリアをAFエリア601と称する。AFエリア601は、マイクロレンズに対する光検出領域の配置が異なる3つのグループで構成される。グループ602は、例えば単位画素611のように、対となる光検出領域611a,611bの間の中心線672が単位画素611の光検出領域611a,611bの短辺方向の中心線671よりも紙面上側に垂直方向にずれた位置に、光検出領域611a,611bが配置されている。尚、同じグループ602の単位画素612,613,614,615についても同じように、光検出領域は紙面上側にずれた位置に配置されている。グループ603は、例えば単位画素621のように、対となる光検出領域621a,621bの間の中心線673が単位画素621の中心線671と一致するように、光検出領域621a,621bが配置されている。尚、同じグループ603の他の単位画素についても同じように、各単位画素の光検出領域は単位画素の中央位置に配置されている。グループ604は、例えば単位画素631のように、対となる光検出領域631a,631bの間の中心線674が単位画素631の中心線671よりも紙面下側に垂直方向にずれた位置に、光検出領域631a,631bが配置されている。尚、同じグループ604の他の単位画素についても同じように、光検出領域は紙面下側にずれた位置に配置されている。
このように、AFエリア4から7においては、マイクロレンズと焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域との相対位置が異なる3つのグループを有している。このAFエリアにおいて基本的には射出瞳距離の異なるレンズユニットに交換しても、射出瞳像は上下方向にずれるだけであり左右方向にはずれない。このため、瞳分割の状態は変化しない。しかし、カメラ本体101に固体撮像素子を搭載する時の組立て誤差で撮像素子の受光面がレンズユニットの光軸とずれて設置されると、射出瞳像も上下方向にずれる。また、固体撮像素子の製造時に製造誤差により光検出領域とマイクロレンズとの相対的な位置がずれると、射出瞳像も上下方向にずれる。このような場合に、射出瞳像が適正に分割される焦点検出用光電変換部を有する単位画素を使用する。つまり、射出瞳像のずれが上寄りの場合はグループ602の出力信号を用い、下寄りの場合はグループ604の出力信号を用い、射出瞳像の上下ずれが小さい場合はグループ603の出力信号を用いて、それぞれ焦点検出制御を行うことで、高精度な焦点検出制御を行うことができる。
図7は、図2のAFエリア8から11に配置される単位画素の配列を示した図である。ここではAFエリアをAFエリア701と称する。尚、AFエリア701では、例え固体撮像素子の受光面が光軸と正しく合致していても、射出瞳距離の異なるレンズユニットに交換すると、射出瞳像は、上下、左右両方向にずれる。よって、射出瞳距離の異なるレンズユニットに交換すると瞳分割の状態が変化する。そのため、AFエリア701は、AFエリア501やAFエリア601よりも種類を増やし、マイクロレンズに対する光検出領域の配置が異なる5つのグループで構成される。グループ702は、例えば単位画素711のように、対となる光検出領域711a,711bの間の中心線752が単位画素711の光検出領域711a,711bの短辺方向の中心よりも紙面上側に垂直方向に大きくずれた位置に、光検出領域711a,711bが配置されている。尚、同じグループ702の他の単位画素についても同じように、光検出領域は紙面上側に大きくずれた位置に配置されている。グループ703は、例えば単位画素712のように、対となる光検出領域712a,712bの間の中心線753が単位画素712の中心線751よりも紙面上側に垂直方向に少しずれた位置に、光検出領域712a,712bが配置されている。尚、同じグループ703の他の単位画素についても同じように、光検出領域は紙面上側に少しずれた位置に配置されている。グループ704は、例えば単位画素713のように、対となる光検出領域713a,713bの間の中心線754が単位画素713の中心線751と一致するように、光検出領域713a,713bが配置されている。尚、同じグループ704の他の単位画素についても同じように、各単位画素の光検出領域は配置されている。グループ705は、例えば単位画素714のように、対となる光検出領域714a,714bの間の中心線755が単位画素714の中心線751よりも紙面下側に垂直方向に少しずれた位置に、光検出領域714a,714bが配置されている。尚、同じグループ705の他の単位画素についても同じように、光検出領域は紙面下側に少しずれた位置に配置されている。グループ706は、例えば単位画素715のように、対となる光検出領域715a,715bの間の中心線756が単位画素715の中心線751よりも紙面下側に垂直方向に大きくずれた位置に、光検出領域715a,715bが配置されている。尚、同じグループ706の他の単位画素についても同じように、光検出領域は紙面下側に大きくずれた位置に配置されている。
このように、AFエリア8から11においては、マイクロレンズと焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域との相対位置が異なる5つのグループを有している。製造誤差による射出瞳像が小さい場合でも、レンズユニット102を交換すれば、射出瞳像の分割状態がずれるので、それに合わせた焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域を使用する。例えば、レンズユニット102として望遠レンズを使用する場合は、AFエリア8,10ではグループ702または703の出力信号を用い、標準レンズを使用する場合は、AFエリア8,10ではグループ704の出力信号を用い、広角レンズを使用する場合は、AFエリア8,10ではグループ705または706の出力信号を用いて、それぞれ焦点検出制御を行うことで、高精度な焦点検出制御を行うことができる。AFエリア9,11では上下が逆になるので、AFエリア8,10とは逆になる。実際には、製造誤差による射出瞳像のずれ分も加わる。特に、射出瞳位置の異なる複数のレンズを使い分ける場合には、1つのAFエリア内に単位画素と焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域との相対位置の異なるグループの数が多いほど、選択肢が増えるので、射出瞳像の分割状態が最も対称に近いグループを選択することによって、高精度な焦点検出制御を行うことができる。
特に、AFエリア701は、マイクロレンズに対する光検出領域の配置が異なる5つのグループで構成されているので、焦点距離を可変できるズームレンズなどを用いた場合に、ズーム位置に応じて、対となる光検出領域の間の中心線に対してできるだけ対称的に射出瞳像が分割されるグループを選択することで、高精度な焦点検出制御を行うことができる。このように、射出瞳距離の異なる複数のレンズを使い分ける場合には、1つのAFエリア内にマイクロレンズに対する光検出領域の配置が異なるグループの数が多いほど、対となる光検出領域の間の中心線に対して対称的に射出瞳像を分割するグループの選択肢が増えるが、限られた固体撮像素子106の有効画素領域に多くの種類のグループを配置することは空間的に難しい。
逆に、グループ数が少ない場合は、いずれのグループにおいても、対となる光検出領域の間の中心線に対して対称的に射出瞳像を分割できない場合が生じる。そこで、本実施形態における焦点検出部112は、同じAFエリア内の異なるグループの光検出領域の出力を合成することによって、いずれのグループにおいても対となる光検出領域の間の中心線に対して射出瞳像が対称的に分割されない場合でも、対称的に分割された場合とほぼ等価になるように処理する。
次に、この合成処理について詳しく説明する。合成処理は、同じAFエリア内の単位画素の光検出領域の配置が異なるいずれのグループにおいても、対となる光検出領域の間の中心線に対して対称的に射出瞳像を分割できない場合に行う処理である。尚、対称的に射出瞳像を分割できるグループがある場合は、先に述べたように、そのグループのみを選択して焦点検出制御すればよい。
先ず、射出瞳像の位置のずれとレンズユニットの射出瞳距離との関係を図面を用いてさらに詳しく説明し、これにより、合成処理の有用性について説明する。図8は、同じグループの焦点検出画素列において、瞳距離の異なるレンズ毎に焦点検出画素列に投影される射出瞳像の様子を示した図である。尚、理解を容易にするため、本図は、AFエリア11(図2参照)を用いている。また、グループ151とグループ151aとグループ151bは同一の焦点検出画素列であるが、グループ151は100mmの射出瞳距離のレンズを使用した場合の射出瞳像の様子、グループ151aは200mmの射出瞳距離のレンズを使用した場合の射出瞳像の様子、グループ151bは50mmの射出瞳距離のレンズを使用した場合の射出瞳像の様子をそれぞれ示している。また、図8の各グラフは、焦点検出画素列の中央部を0、焦点検出画素列の下側方向を−Y、焦点検出画素列の上側方向+Yとして、均一な光源に対して各焦点検出画素列を構成する単位画素の光検出領域の上側開口(上側の光検出領域)と下側開口(下側の光検出領域)の出力変化を表している。
本実施形態では、100mmの射出瞳距離のレンズを使用した場合に、適正な射出瞳像を結ぶように、−Yから+Yまでの焦点検出画素列を構成する各単位画素の2つの光検出領域の位置が調整されている。従って、100mmの射出瞳距離のレンズを使用した場合、図8のグループ151の射出瞳像は、−Yから+Yまでの焦点検出画素列を構成する全単位画素において、光検出領域の上側開口と下側開口とに等分されて投影される。このような状態をマイクロレンズの適正シュリンクと呼ぶ。適正シュリンクの場合は、グラフ251に示すように、光検出領域の上側開口の出力と下側開口の出力とは等しくなり、焦点検出画素列の−Yから+Yまでの各単位画素において一定となる。
ところが、グループ151と同一の焦点検出画素列に200mmの射出瞳距離のレンズを使用した場合は、グループ151aに示すように、投影される射出瞳像は、−Yから+Yまでの焦点検出画素列において少しずつ焦点検出画素列の中央部方向に引き寄せられたようにずれて投影される。このような状態をマイクロレンズの過剰シュリンクと呼ぶ。過剰シュリンクの場合は、グラフ251aに示すように、光検出領域の上側開口の出力は+Y方向に向かって徐々に減少するが、下側開口の出力は+Y方向に向かって徐々に増加する。
但し、AFエリアの長さは、固体撮像素子106の受光面全体の大きさに対して、それほど長いものではないので、上記減少量または増加量は小さな値となる。従って、実際には図8の減少量または増加量の傾きは非常に小さいものであるが、理解を容易にするために減少量または増加量の傾きを誇張して極端に大きく描いてある。
また、グループ151と同一の焦点検出画素列に50mmの射出瞳距離のレンズを使用した場合は、グループ151bに示すように、投影される射出瞳像は、−Yから+Yまでの焦点検出画素列において少しずつ焦点検出画素列の中央部から+Yおよび−Y方向に広がるようにずれて投影される。このような状態をマイクロレンズのシュリンク不足と呼ぶ。シュリンク不足の場合は、グラフ251bに示すように、光検出領域の下側開口の出力は+Y方向に向かって徐々に減少するが、上側開口の出力は+Y方向に向かって徐々に増加する。グループ151のように、合焦時に−Yから+Yに渡って単位画素から出力される焦点検出信号が二つの光検出領域で均等であるなら、後で説明する合成処理は不要である。この場合は、グループ151が焦点検出用として選択される。しかし、このような理想的なグループが常に存在するとは限らず、その場合に後で説明する合成処理は特に有用となる。
また、過剰シュリンクやシュリンク不足の時には、−Yから+Yに渡って出力値が変動する。しかし、前述したとおり、AFエリアの長さはそれほど長くはないので、この変動量は大きくない。そして、合成処理においては、中央の部分にて後述する合成比率を求めている。このことについては、また後述する。
図9は、図8に示した100mmの射出瞳距離のレンズを使用した適正シュリンクのグループ151において、対となる光検出領域が単位画素の中央部よりも紙面上側または下側にずれて配置された異なる3つのグループの焦点検出画素列に投影される射出瞳像の様子を示した図である。尚、図9のグラフは、図8のグラフと同様に、焦点検出画素列の中央部を0、焦点検出画素列の下側方向を−Y、焦点検出画素列の上側方向+Yとして、均一な光源に対して各焦点検出画素列を構成する単位画素の光検出領域の上側開口と下側開口の出力変化を表している。また、グループ151とそのグラフ251は図8と同じである。
グループ152の焦点検出画素列を構成する各単位画素において、対となる光検出領域の中心は各単位画素の中心よりも紙面上側にずれた位置に配置されている。逆に、グループ153の焦点検出画素列を構成する各単位画素において、対となる光検出領域の中心は各単位画素の中心よりも紙面下側にずれた位置に配置されている。尚、点線円で描いた射出瞳像が投影されている単位画素内の位置は、グループ151,152,153の全ての焦点検出画素列において同じである。
従って、グループ152の場合、グラフ252に示すように、光検出領域の上側開口の出力は−Yから+Yまでの全ての焦点検出画素列において小さな一定の値となり、下側開口の出力は−Yから+Yまでの全ての焦点検出画素列において大きな一定の値となる。逆に、グループ153の場合、グラフ253に示すように、光検出領域の上側開口の出力は−Yから+Yまでの全ての焦点検出画素列において大きな一定の値となり、下側開口の出力は−Yから+Yまでの全ての焦点検出画素列において小さな一定の値となる。
このように適正シュリンクであっても、グループ152,153のように合焦時に二つの光検出領域から均等な焦点検出信号が出力されるとは限らない。このようなグループしか存在しない場合に後で説明する合成処理は特に有用となる。尚、グループ151のように、焦点検出信号が二つの光検出領域で均等であるグループが存在するなら、後で説明する合成処理は不要である。この場合は、グループ151が焦点検出用として選択される。しかし、このような理想的なグループが常に存在するとは限らない。
本実施形態に係る合成処理は、合焦しているにもかかわらず、二つの光検出領域から均等出力されるグループがない場合に、瞳分割の均等出力が崩れた異なるグループの焦点検出画素列の出力を組み合わせて、演算処理することによって瞳分割の均等出力を等価的に維持し、精度の高い焦点検出を行えるようにするものである。
次に本実施形態の合成処理について具体例を用いて説明する。表1は、AFエリア11(図2参照)の焦点検出信号の出力データである。但し、ここでは、説明を簡単にするため、マイクロレンズと二つの光検出領域との相対的位置が異なる3つのグループ(グループ1〜3)が配置されているものとする。そして、本表は、各グループを代表してY方向中央位置に配置される単位画素のデータを示している(その理由は後述する)。また、本表は、代表的な3種類の射出瞳距離である200mm,100mm,50mmのレンズユニット102を用いた時のデータを示している。
Figure 0004935544
ここで、例として射出瞳距離が200mmのレンズユニット102を装着した場合の合成手順について説明する。尚、表1において、A:Bで表した比の左側のAは、同じAFエリアの各グループ間の単位画素の同一辺側に配置された光検出領域(AならA、BならB)の出力を示し、A:Bで表した比の右側のBは、他の同一辺側に配置された光検出領域の出力を示す。本合成処理時は、異なるグループの焦点検出画素列の同じ側の光検出領域の出力を所定の比率で乗じた後に加算する。
尚、説明を簡単にするために、グループ1から3の中で、A側とB側の光検出領域の出力和が等しく、且つ出力和が1になるように規格化されているものとして説明する。出力和が1になるように規格化されていない場合は、つまりグループ1から3の出力和が1でない場合は、求めた合成比率を出力和の比で割ることで、同様に扱うことができる。また、実際のカメラシステムでは、適正に扱える信号出力の範囲が限られているので、合成後の出力がその範囲に入るように、求めた合成比率を定数倍して使用するのが望ましい。
さて、グループ1から3の中で、先ず合成する2つのグループを選択する。この時、対となる光検出領域の間の中心線に対してできるだけ対称的に射出瞳像を分割している2つのグループを選択するため、A:Bで表した比のA側またはB側が0.5に最も近く且つ0.5をまたぐ2つのグループを選択する。例えば、表1の射出瞳距離が200mmの列において、グループ1のA側の出力は0.66、グループ2のA側の出力は0.58、グループ3のA側の出力は0.49なので、グループ2とグループ3を選択する。尚、B側の出力で行っても同じ結果になる。
このようにして、選択された2つのグループは、それぞれの出力比に応じて合成処理される。図10は、先に選択したグループ2とグループ3の合成処理を説明した図である。単位画素901はグループ2に属し、Y方向中央に位置し、表1から上側開口の光検出領域901aの出力A1は0.58,下側開口の光検出領域901bの出力B1は0.42である。同様に、単位画素902はグループ3に属し、Y方向中央に位置し、表1から上側開口の光検出領域902aの出力A2は0.49,下側開口の光検出領域902bの出力B2は0.51である。尚、図10のグラフは、図8で説明したように、焦点検出画素列の中央部を0、焦点検出画素列の下側方向を−Y、焦点検出画素列の上側方向+Yとした時の各焦点検出画素列を構成する単位画素の光検出領域の上側開口の光検出領域と下側開口の光検出領域との出力変化を表している。
但し、図8で説明したように、AFエリアの長さはそれほど長いものではないので、各グラフの減少量または増加量は小さな値となるが、理解を容易にするために減少量または増加量の傾きを誇張して極端に大きく描いてある。従って、図10においても、図9で説明した理想的な場合に近いものと見なすことができ、−Yから+Yまでの各出力の変動量は小さいので、焦点検出精度に与える影響は小さい。
さらに、本実施形態では各AFエリアのY方向中央の焦点検出用単位画素の出力を用いて合成比率が算出され、これが当該AFエリアの代表値として適用される。前述の通り、−Yと+Y間の出力の変動量は元々小さい。しかし、中央の焦点検出用単位画素の出力を代表値とするなら、各AFエリア内の代表値と各単位画素とのばらつきは、−Yと0、及び、+Yと0が最大となり、−Yと+Y間の出力の変動量の半分となる。従って、焦点検出精度に与える影響は、ほとんど無視できる。
次に、グループ2の中央部付近の単位画素901の光検出領域901a,901bと、グループ3の中央部付近の単位画素902の光検出領域902a,902bとを合成する合成比率について説明する。表2は各グループ間の合成比率を示しており、例えば、射出瞳距離が200mmの列において、先に選択した2つのグループ2およびグループ3は、それぞれ0.111と0.889の合成比率となる。
Figure 0004935544
ここで、上記の合成比率α=0.111とβ=0.889の算出方法について説明する。尚、合成比率の和は1になるように規格化されており、
α+β=1 …(式1)
である。
図10において、グループ2の上側開口の光検出領域901aの出力は、A1=0.58で、下側開口の光検出領域901bの出力は、B1=0.42である。また、グループ3の上側開口の光検出領域902aの出力は、A2=0.49で、下側開口の光検出領域902bの出力は、B2=0.51である。ここで、各画素の光検出領域の出力の和は1になるように規格化されており、A1+B1=1で、A2+B2=1である。
上記条件において、光検出領域901aの上側開口の出力A1と光検出領域901bの上側開口の出力A2とを所定の合成比率α:βで合成した時の出力と、光検出領域901aの下側開口の出力B1と光検出領域901bの下側開口の出力B2とを所定の合成比率α:βで合成した時の出力とがほぼ等価になるようにするので、
(A1×α+A2×β)=(B1×α+B2×β) …(式2)
を満たす合成比率α:βを求めればよい。
表1より、A1=0.58、B1=0.42、A2=0.49、B2=0.51なので、(式1)と(式2)からαとβとを求めると、
α=0.111
β=0.889
となり、合成比率α:β=0.111:0.889が求まる。
単位画素901の光検出領域901a,901bと、単位画素902の光検出領域902a,902bの合成比率が求まったら、単位画素901と単位画素902の上側開口の光検出領域901a,902aのそれぞれに合成比率を乗算してから加算し、同様に単位画素901と単位画素902の下側開口の光検出領域901b,902bのそれぞれに合成比率を乗算してから加算する。合成後の上側開口の光検出領域の出力OAは、
OA=A1×0.111+A2×0.889となる。
同様に、合成後の下側開口の光検出領域の出力OBは、
OB=B1×0.111+B2×0.889となる。
このようにして、上側開口の光検出領域の出力と下側開口の光検出領域の出力の比が0.5:0.5になるように合成することができるので、射出瞳像は、上側開口の光検出領域と下側開口の光検出領域との間の中心線に対して対称的に分割しているのとほぼ等価になる。この結果、高精度な焦点検出制御を行うことができる。
上記の合成方法の例は、表1において、射出瞳距離が200mmのレンズユニット102を用いた場合について説明した。同様に表1において、射出瞳距離が50mmのレンズユニット102を用いた場合は、グループ1とグループ2が対となる光検出領域の出力比A:BのA側またはB側が0.5に最も近く且つ0.5をまたぐ2つのグループとして選択され、表2に示すようにグループ1とグループ2の合成比率はそれぞれ0.375と0.625になる。尚、これらの合成比率を用いた合成後の出力レベルの計算は、射出瞳距離が200mmのレンズユニット102を用いた場合と同じである。また、射出瞳距離が100mmのレンズユニット102を用いた場合も、表1において、同様にグループ2とグループ3が選択され、表2に示すようにグループ2とグループ3の合成比率は、それぞれ0.750と0.250になる。これらの合成比率を用いた合成後の出力レベルの計算は、射出瞳距離が200mmのレンズユニット102を用いた場合と同じである。
このような合成比率の算出は、カメラ本体101の製造時に行われる。すなわち、カメラ本体101に固体撮像素子106が搭載され固体撮像素子106から焦点検出用の信号が出力されるようになった製造段階で、カメラ本体101毎に行われる。基準となる複数のレンズユニット102が準備され、実際に装填され、前述したように均一な光源を用いて射出瞳像の位置情報を求め、取得された情報に基づき、選択するAFグループと上記の合成比率が算出される。選択するAFグループ及び算出された合成比率などのデータは、焦点検出テーブル114に記憶される。
図1の焦点検出テーブル114には、射出瞳距離が異なる3種類の代表的なレンズユニット102に対応させて、選択すべき光検出領域のグループと、その合成比率が製造時に予め記憶されている。従って、制御部108は、レンズ検出部115からカメラ本体101に装着されているレンズユニット102の種類に関する情報を入力し、そのレンズユニット102の射出瞳距離に応じたグループと合成比率を焦点検出テーブル114から得て、焦点検出部112に出力する。焦点検出部112は、先に説明したように、固体撮像素子106から選択したグループの光検出領域の出力を読み出して、所定の合成比率で合成し、レンズユニット102の焦点位置を求める。求めた焦点位置は、制御部108に出力され、レンズ駆動部113によってレンズユニット102のフォーカスレンズの位置を調節して焦点を合わせる。尚、上記の説明は、分かり易いように1つのAFエリアについて説明したが、各AFエリア毎に固有の合成比率が記憶され同様の処理が行われる。
以上、説明してきたように、カメラ本体101に装着されたレンズユニット102の種類によって、単位画素内の焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域の配置が異なる2つのグループを選択し、予め焦点検出テーブル114に記憶しておいた所定の合成比率で対となる光検出領域の出力をそれぞれ合成する。この結果、対となる光検出領域の間の中心線に対して対称的に射出瞳像が分割されているのとほぼ等価になり、高精度な焦点検出制御を行うことができる。
代表的なレンズユニット102に対しては、そのレンズユニット102の種類に対応させて、選択すべき2つのグループとその合成比率が焦点検出テーブル114に予め記憶しておくので、これらの情報を参照するだけでよい。しかし、焦点検出テーブル114に記憶されていない種類のレンズユニット102が装着された場合や、射出瞳距離が変化するズームレンズが装着された場合には、どのグループを選択すべきか、或いは合成比率はいくつか、という情報を参照することはできない。そこで、本実施形態では、焦点検出テーブル114に記憶されている代表的なレンズユニット102の情報を補間して選択すべきグループとその合成比率を求める。
次に、補間方法について、図11を用いて説明する。図11は、横軸に射出瞳距離、縦軸に合成比率を示したもので、各グループの合成比率を示す直線は、表2の代表的なレンズユニット102の合成比率を基に、直線補間して描いたものである。例えば代表的なレンズユニット102とは異なる射出瞳距離が150mmのレンズユニット102がカメラ本体101に装着された場合は、図11より、先ず150mmを通るグループ2とグループ3を選択すべきであることがわかる。合成比率は、100mmと200mmの合成比率を足して、射出瞳距離の割合を掛ければ150mmでの合成比率が求まる。
つまり、射出瞳距離の割合は、
150/(100+200)=0.5 となり、
表2からグループ2の合成比率は、
(0.111+0.750)×0.5=0.431 となる。
同様に、グループ1の合成比率は、
(0.889+0.250)×0.5=0.569 となる。
尚、図11において、約70mmの射出瞳距離のレンズユニット102が装着された場合は、グループ2だけで合成比率が1になっているので、合成する必要はなく、グループ2の出力のみで焦点検出制御すればよい。
このように、カメラ本体101に装着されたレンズユニット102が焦点検出テーブル114に記憶されていない種類のレンズユニット102であった場合でも、単位画素内の焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域の配置が異なる2つのグループを選択し、予め焦点検出テーブル114に記憶しておいた所定の合成比率で対となる光検出領域の出力をそれぞれ合成するので、対となる光検出領域の間の中心線に対して対称的に射出瞳像が分割されているのとほぼ等価になり、高精度な焦点検出制御を行うことができる。また、この射出瞳距離に応じて補間した結果も、例えばmm単位もしくは近似関数の形で事前に焦点検出テーブル114に記憶させておくことで、より高速に焦点検出が可能になる。
尚、先に述べたように、本実施形態では上側開口と下側開口の光検出領域の出力和が1になるように規格化されているものとして説明したが、出力和が1になるように規格化されていない場合でも以下のように計算することができる。
表1は、各グループの各単位画素の上側開口と下側開口の光検出領域の出力和は1になるように規格化された値を示しているが、出力和が規格化されていなくても合成比率は算出できる。例えば、グループ2の光検出領域の実際の出力が表1の4倍、グループ3の光検出領域の実際の出力が表1の6倍であったとする。表1の射出瞳距離が200mmの場合、グループ2の単位画素の上側開口の光検出領域の出力C1=0.58×4=2.32、下側開口の光検出領域の出力D1=0.42×4=1.68となる。同様に、グループ3の単位画素の上側開口の光検出領域の出力C2=0.49×6=2.94、下側開口の光検出領域の出力D2=0.51×6=3.06となる。ここで、C1=4×A1、D1=4×B1、C2=6×A2、D2=6×B2である。
ここで、求める合成比率をγ:δとする。尚、合成比率の和は1になるように規格化されており、
γ+δ=1 …(式3)
である。
上記条件において、光検出領域901aの上側開口の出力C1と光検出領域901bの上側開口の出力D1とを所定の合成比率γ:δで合成した時の出力と、光検出領域901aの下側開口の出力C2と光検出領域901bの下側開口の出力D2とを所定の合成比率γ:δで合成した時の出力とがほぼ等価になるようにするので、
(C1×γ+C2×δ)=(D1×γ+D2×δ) …(式4)
を満たす合成比率γ:δを求めればよい。
表1より、A1=0.58、B1=0.42、A2=0.49、B2=0.51なので、C1=2.32、D1=1.68、C2=2.94、D2=3.06となり、(式3)と(式4)からγとδとを求めると、
γ=0.158
δ=0.842
となり、合成比率γ:δ=0.158:0.842が求まる。
このように、対となる光検出領域の出力を規格化しなくても合成比率を求めることは可能である。
次に、カメラ本体101の焦点制御全体の流れについて、図12のフローチャートを用いて説明する。尚、焦点制御は、図1の制御部108を中心に、焦点検出部112,レンズ駆動部113,焦点検出テーブル114,レンズ検出部115と連携して処理される。
(ステップS301)例えば、カメラ本体101の操作パネル111にあるレリーズボタンが半押しされると、焦点制御が開始される。
(ステップS302)制御部108は、レンズ検出部115からカメラ本体101に装着されているレンズユニット102の情報、例えばレンズの種類や射出瞳距離などの情報を入力する。
(ステップS303)制御部108は、焦点検出テーブル114を参照して、装着されたレンズユニット102の種類が焦点検出テーブル114に予め記憶されている所定のレンズユニット102か否かを判別する。所定のレンズユニット102の場合は、ステップS304に進み、所定のレンズユニット102でない場合は、ステップS305に進む。
(ステップS304)制御部108は、焦点検出テーブル114から所定のレンズユニット102の情報、例えば選択すべきグループとその合成比率を読み出す。
(ステップS305)制御部108は、焦点検出テーブル114から、射出瞳距離の近い前後の所定のレンズユニット102の情報を読み出す。
(ステップS306)図11で説明したように、装着されたレンズユニット102の射出瞳距離に応じた合成比率を求める。
(ステップS307)焦点検出部112は、制御部108が出力する選択すべきグループと合成比率を用いて、固体撮像素子106の各AFエリアの選択すべきグループから焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域の出力を読み出す。読み出した出力は先の合成比率で合成し、レンズユニット102のデフォーカス量を求める。尚、デフォーカス量は合焦位置からどれだけ焦点がずれているかを示す量である。
(ステップS308)制御部108は、焦点検出部112が求めたデフォーカス量に基づいて、レンズ駆動部113に指令し、レンズユニット102のフォーカスレンズを合焦位置に動かす。
(ステップS309)焦点制御が終了する。
尚、図12のフローチャートでは、カメラ本体101に装着されているレンズユニット102の種類が焦点検出テーブル114に予め記憶されている所定のレンズユニット102か否かを判別するようにしたが、装着されているレンズユニット102の射出瞳距離情報を用いるようにしても構わない。
次に、装着されているレンズユニット102の射出瞳距離情報を用いる場合の焦点制御全体の流れについて、図13のフローチャートを用いて説明する。尚、図12と同符号のステップは同じ処理を行い、焦点制御は、図1の制御部108を中心に、焦点検出部112,レンズ駆動部113,焦点検出テーブル114,レンズ検出部115と連携して処理される。また、焦点検出テーブル114には、射出瞳距離と合成比率とを対応させた図11に示したような合成比率テーブルが予め記憶されている。この合成比率テーブルは、所定のレンズユニットの合成比率を基に、補間処理された結果が、例えばmm単位もしくは近似関数の形で記憶されているので、演算することなく、射出瞳距離から直ぐに合成比率を読み出すことができる。以下、図12のフローチャートと異なる部分についてのみ説明する。
(ステップS301)図12のフローチャートと同様に、焦点制御が開始される。
(ステップS401)制御部108は、レンズ検出部115からカメラ本体101に装着されているレンズユニット102の射出瞳距離情報を読み取る。
(ステップS402)制御部108は、ステップS401で読み取った射出瞳距離に対応する合成比率を焦点検出テーブル114から読み出す。
ステップS307以降の処理は、図12のフローチャートと同様なので重複する説明は省略する。
このように、射出瞳距離に応じて補間した結果を、例えばmm単位もしくは近似関数の形で事前に焦点検出テーブル114に記憶させておくことで、より高速に焦点検出が可能になる。
このように、固体撮像素子106は、有効画素領域の複数のAFエリアのそれぞれに、マイクロレンズに対する光検出領域の配置が異なる複数の単位画素を有しているので、レンズユニット102に装着するレンズの種類に応じて、最適な配置の光検出領域を有する単位画素を選択して焦点検出を行うことができるので、高精度な焦点検出制御を行うことができる。
特に、カメラ本体101に装着されたレンズユニット102の種類によって、単位画素内の焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域の配置が異なる2つのグループを選択し、予め焦点検出テーブル114に記憶しておいた所定の合成比率で対となる光検出領域の出力をそれぞれ合成するので、対となる光検出領域の間の中心線に対して対称的に射出瞳像が分割されているのとほぼ等価になり、高精度な焦点検出制御を行うことができる。
さらに、カメラ本体101に装着されたレンズユニット102が焦点検出テーブル114に記憶されていない種類のレンズユニット102であった場合でも、対となる光検出領域の間の中心線に対して対称的に射出瞳像が分割されているのとほぼ等価になる最適な合成比率を、焦点検出テーブル114に記憶されているレンズユニット102の情報を補間して求めるので、高精度な焦点検出制御を行うことができる。
以上、説明してきたように、本発明に係る撮像装置100は、各AFエリアの単位画素には焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域がマイクロレンズと所定のずらし量で相対的にずらされて配置され、且つずらし量が異なる複数の焦点検出用の単位画素が各AFエリアに設けられた固体撮像素子106を用いている。焦点検出制御を行う際には、固体撮像素子106の各AFエリアにおいてずらし量の異なる焦点検出用の単位画素の焦点検出用光電変換部の出力を所定の合成比率で合成することによって、焦点検出用光電変換部を構成する対となる光検出領域の間の中心線に対して対称的な射出瞳像を得ることとほぼ等価になり、固体撮像素子の製造誤差に依らず、精度の高い焦点検出が可能になる。特に、撮像装置に装着するレンズユニット102の種類に応じて、対となる光検出領域の出力を最適な割合で合成するので、様々な射出瞳距離のレンズユニット102にも対応できる精度の高い焦点検出が可能になる。
第1の実施形態に係る撮像装置100の構成を示すブロック図である。 AFエリアの場所を示す説明図である。 瞳分割位相差方式を説明するための説明図である。 AFエリア11の射出瞳像の様子を示す説明図である。 AFエリア1から3の構成を示す説明図である。 AFエリア4から7の構成を示す説明図である。 AFエリア8から11の構成を示す説明図である。 瞳距離の異なるレンズの射出瞳像の様子を示す説明図である。 適正シュリンクの異なる3つのグループの射出瞳像の様子を示す説明図である。 合成処理を示す説明図である。 補間方法を示す説明図である。 焦点制御全体の流れを示すフローチャートである。 焦点制御全体の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1〜11・・・AFエリア
100・・・撮像装置 101・・・カメラ本体
102・・・レンズユニット 106・・・固体撮像素子
107・・・画像処理部 108・・・制御部
112・・・焦点検出部 113・・・レンズ駆動部
114・・・焦点検出テーブル 115・・・レンズ検出部
202・・・マイクロレンズ
204a,204b・・・光検出領域

Claims (12)

  1. フォーカスレンズを有するレンズ光学部と、
    マイクロレンズを有する単位画素がマトリクス状に配置された有効画素領域の一部に少なくとも1つのフォーカスエリアを有し、前記フォーカスエリアの単位画素には焦点検出用光電変換部が前記マイクロレンズと所定のずらし量で相対的にずらされて配置され、且つ前記フォーカスエリアは前記ずらし量が異なる複数の単位画素で構成される固体撮像素子と、
    前記フォーカスエリアから前記ずらし量が異なる少なくとも2つの単位画素の前記焦点検出用光電変換部の出力が略等しくなる割合で合成する合成部と、
    前記合成部が合成した結果を用いて、前記レンズ光学部の焦点制御を行う焦点制御部と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出用光電変換部は、対となる第1の光検出領域と第2の光検出領域とで構成され、
    前記合成部は、前記ずらし量が異なる少なくとも2つの単位画素において、各単位画素の同一辺側に配置された第1の光検出領域の出力を単位画素毎に前記レンズ光学系の射出瞳距離に応じて予め求められた合成比率で加算して合成すると共に、他方の第2の光検出領域の出力を単位画素毎に前記レンズ光学系の射出瞳距離に応じて予め求められた合成比率で加算して合成すること
    を特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記合成部は、前記各単位画素の第1の光検出領域の合成後の出力と前記各単位画素の第2の光検出領域の合成後の出力とが略等しくなる割合で合成すること
    を特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記合成部は、ずらし量が異なる複数の単位画素の中から、各単位画素の第1の光検出領域または第2の光検出領域のいずれかの出力が、前記第1の光検出領域の出力と前記第2の光検出領域の出力の和の1/2より小さく且つ前記出力の和の1/2に最も近い単位画素と、前記第1の光検出領域の出力と前記第2の光検出領域の出力の和の1/2より大きく且つ前記出力の和の1/2に最も近い単位画素とを選択して、これらの単位画素の第1の光検出領域および第2の光検出領域出力の出力を合成すること
    を特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記合成部は、
    前記ずらし量が異なる単位画素Xと単位画素Yとにおいて、前記単位画素Xの第1の光検出領域の出力をA1および第2の光検出領域の出力をB1とし、前記単位画素Yの第1の光検出領域の出力をA2および第2の光検出領域の出力をB2とし、前記単位画素Xにおける所定の割合をα、前記単位画素Yにおける所定の割合をβとした場合に、
    前記単位画素Xおよび前記単位画素Yの第1の光検出領域の合成後の第1の出力は(A1×α+A2×β)の計算により算出し、
    前記単位画素Xおよび前記単位画素Yの第2の光検出領域の合成後の第2の出力は(B1×α+B2×β)の計算により算出し、
    前記第1の出力≒前記第2の出力となる条件で合成すること
    を特徴とする撮像装置。
  6. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記合成部は、前記各単位画素の第1の光検出領域の合成後の出力と前記各単位画素の第2の光検出領域の合成後の出力とを、前記第1の光検出領域の出力と前記第2の光検出領域の出力の和が1になるように規格化し、前記ずらし量が異なる複数の単位画素の中から、各単位画素の第1の光検出領域または第2の光検出領域のいずれかの出力が0.5より小さく且つ0.5に最も近い単位画素と、前記出力が0.5より大きく且つ0.5に最も近い単位画素とを選択して、これらの単位画素の第1の光検出領域および第2の光検出領域出力の出力を合成すること
    を特徴とする撮像装置。
  7. 請求項6に記載の撮像装置において、
    前記合成部は、
    前記ずらし量が異なる単位画素Xと単位画素Yとにおいて、前記単位画素Xの第1の光検出領域の出力をA1および第2の光検出領域の出力をB1とし、前記単位画素Yの第1の光検出領域の出力をA2および第2の光検出領域の出力をB2とし、前記単位画素Xにおける所定の割合をα、前記単位画素Yにおける所定の割合をβとした場合に、
    前記単位画素Xおよび前記単位画素Yの第1の光検出領域の合成後の第1の出力は(A1×α+A2×β)の計算により算出し、
    前記単位画素Xおよび前記単位画素Yの第2の光検出領域の合成後の第2の出力は(B1×α+B2×β)の計算により算出し、
    前記第1の出力≒前記第2の出力、且つ、前記第1の出力+前記第2の出力≒1となる条件で合成すること
    を特徴とする撮像装置。
  8. 請求項2から7のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記レンズ光学部は、前記撮像装置に着脱可能であり、
    前記撮像装置に装着される前記レンズ光学部の射出瞳距離を検知する射出瞳距離検出部と、
    前記撮像装置に装着される前記レンズ光学部の射出瞳距離に対応した前記合成比率を記憶する合成比率テーブルとを更に設け、
    前記合成部は、前記射出瞳距離検出部が検出した前記レンズ光学部の射出瞳距離に応じた前記合成比率を前記合成比率テーブルから読み出して合成時に使用するようにしたこと
    を特徴とする撮像装置。
  9. 請求項2から7のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記レンズ光学部は、前記撮像装置に着脱可能であり、
    前記撮像装置に装着される前記レンズ光学部の種類を検知するレンズ検出部と、
    前記撮像装置に装着される前記レンズ光学部の種類に対応させて前記合成比率を記憶する記憶部とを更に設け、
    前記合成部は、前記レンズ検出部が検出した前記レンズ光学部の種類に応じた前記合成比率を前記記憶部から読み出して合成時に使用するようにしたこと
    を特徴とする撮像装置。
  10. 請求項9に記載の撮像装置において、
    前記撮像装置に装着されたレンズ光学部の種類が前記記憶部に記憶されていない場合に、前記記憶部に記憶されている種類のレンズ光学部の中から前記装着されたレンズ光学部の射出瞳距離に近いレンズ光学部の前記合成比率を読み出して、前記装着されたレンズ光学部の前記合成比率を推定する補間演算部を更に設け、
    前記合成部は、前記補間演算部が推定した前記合成比率で前記第1の光検出領域の出力および前記第2の光検出領域の出力をそれぞれ合成すること
    を特徴とする撮像装置。
  11. 請求項10に記載の撮像装置において、
    前記補間演算部は、前記記憶部に記憶されている種類のレンズ光学部の中から前記装着されたレンズ光学部の射出瞳距離に近い2種類のレンズ光学部を選択し、前記装着されたレンズ光学部の射出瞳距離との差分値に応じて、前記装着されたレンズ光学部の前記合成比率を前記選択した2種類のレンズ光学部の所定の割合から外挿して推定すること
    を特徴とする撮像装置。
  12. 請求項8から11のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記記憶部は、レンズ光学部の種類に応じた所定の割合を前記フォーカスエリア毎に記憶し、
    前記合成部は、前記レンズ検出部が検出したレンズ光学部の種類に応じた前記合成比率を前記記憶部から前記フォーカスエリア毎に読み出して合成時に使用するようにしたこと
    を特徴とする撮像装置。
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