JP2006208495A - 焦点検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像性能を落とすことなく位相差検出方式焦点検出装置の小型化及びコストの低減を実現すると共に広領域でのクロス測距を実現することができる焦点検出装置を提供する。
【解決手段】 本発明の焦点検出装置11は、焦点検出用光束を再結像する再結像レンズ6と、再結像された焦点検出用光束をマイクロレンズを介して受光すると共に受光した光束を像信号に変換する光電変換部9a,9bとを備える。光電変換部9a,9bは、マイクロレンズ8を介して再結像レンズ6の瞳領域6a,6bを透過した焦点検出用光束を夫々受光すると共に受光した光束を夫々A像信号及びB像信号に変換し、A像信号及びB像信号の相対位置関係に基づいて撮影レンズ部32の焦点状態を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、焦点検出装置に関し、特に、複数の光電変換部から得られる2つの被写体像の相対的な位置関係に基づいて焦点検出を行う焦点検出装置に関する。
従来のデジタルスチルカメラに設けられた焦点検出装置は、撮像素子を利用して焦点検出を行っており、焦点検出方法の1つに、コントラスト検出方式の焦点検出方法がある。
コントラスト検出方式の焦点検出方法は、撮像素子の出力を所定の評価関数を用いて評価することにより、撮像光学系によって形成される被写体像のコントラスト値を求め、所定の評価関数による評価値が極値をとるような撮像光学系の光軸上位置を検出するものである。撮像光学系は、検出された位置に移動され、このとき用いられる評価関数としては、隣接する輝度信号の差の絶対値を焦点検出領域内で加算するもの、隣接する輝度信号の差の2乗を焦点検出領域内で加算するもの、及びR,G,Bの各画素信号について隣接する信号の差を焦点検出領域内で加算するもの等がある。このようなコントラスト検出方式の焦点検出は、撮像光学系の光軸上位置を僅かに移動させながら評価関数値を求めていくので、一般的に、合焦するまでの焦点調節にかなりの時間を要するという問題がある。
もう1つの焦点検出方法として、位相差検出方式の焦点検出方法がある。
位相差検出方式の焦点検出方法は、複数の光電変換部から得られる2つの被写体像の相対的な位置関係に基づいて焦点検出を行うものであり、具体的には、撮像光学系の瞳の異なる部分を通過した2つの光束を用いて夫々被写体像を形成し、撮像素子の出力に基づいて2つの被写体像間の位置的位相差を検出し、これを撮像光学系のデフォーカス量に換算する。この位相差検出方式の焦点検出方法を実現する焦点検出装置としては、以下の4つがある。
第1の焦点検出装置は、2次元的に配列したマイクロレンズアレイ毎に一対又は二対の受光部を設け、このマイクロレンズによって受光部を撮像光学系の瞳に投影することによって瞳を分割する(例えば、特許文献1参照)。
また、第2の焦点検出装置は、2次元的に配列したマイクロレンズアレイ毎に分割された受光部を設け、撮像光学系の瞳の一部からの光束による光電変換出力を行う第1のモードと、瞳全体からの光束による光電変換出力を行う第2のモードとを制御する制御手段とを有する(例えば、特許文献2参照)。
さらに、第3の焦点検出装置は、撮像光学系の像を一対のレンズを複数有する再結像レンズで複数の被写体像を形成し、2つの被写体像間の位置的位相差を撮像素子の出力に基づいて検出し、これを撮像光学系のデフォーカス量に換算する(例えば、特許文献3参照)。
図18は、第3の焦点検出装置の構成を概略的に示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。
第3の焦点検出装置は、図18に示すように、一対のレンズ部51a,51bを有する再結像レンズ51と、一対のレンズ部51a,51bに対向するように配列された一対の光電変換部52a,52bを有する光電変換部列52とを備える。一対のレンズ部51a,51bは、夫々、入射光に対して一対の光電変換部52a,52b上に被写体像を形成する。一対の光電変換部52a,52bは、夫々、一対のレンズ部51a,51bから被写体像を受光して一対の像信号を出力する。一対のレンズ部51a,51bには、集光性の楕円面で構成された反射鏡であり、撮影レンズの光軸に対して斜めに配置された楕円サブミラー及び折り返しミラーを介して被写体像が入射される。
第3の焦点検出装置は、光電変換部列52の出力に基づいて、一対の光電変換部52a,52bに形成された一対の被写体像の位置的位相差を検出し、これをデフォーカス量に換算する。
また、第4の焦点検出装置は、一対のレンズを有し、撮像素子に結像される像の一対のレンズの並び方向の歪曲を、撮像素子の出力に演算処理を行うことによって補正する(例えば、特許文献4参照)。
位相差検出方式の焦点検出装置は、上記のようにデフォーカス量を求めるので、コントラスト検出方式に比べて合焦するまでの時間を大幅に短縮することができる。
米国特許第4410804号明細書 特開2001−083407号公報 特開平9−184966号公報 特開昭62−173412号公報
しかしながら、第1及び第2の焦点検出装置は、撮像素子が通常撮像光学系による1次結像面に配置されているので、焦点検出領域の大きさは、イメージセンサの受光部上におけるものの大きさと等価となり、撮像素子の大きさによって決定される。これにより、高級機のように、大口径レンズ使用時の美しいボケ味を再現するために撮像素子が大判のときは、焦点検出領域もそれに伴い大きくなるので、焦点検出用撮像素子が大型化し、焦点検出装置の大型化を招くのみならず、コストが増大する。
また、第1の焦点検出装置は、受光部の分割方向によって2つの被写体像の分離方向が決まってしまうので、縦横2方向の2つの被写体像の位置的位相差検出すること(以下「クロス測距」という)はできない。
さらに、第2の焦点検出装置は、撮像用の撮像素子が焦点検出用の撮像素子を兼ねているので、マイクロレンズの形状は、撮像性能と焦点検出性能の両方を満たすように設計される必要があるが、これは非常に困難であるので、撮像専用の撮像素子に比べて撮像性能が低下する。
加えて、第3の焦点検出装置では、再結像レンズ51が熱等の影響により膨張した場合に、以下の問題がある。
図18において、再結像レンズ51の膨張により、一対のレンズ部51a,51bの間隔がt1だけ大きくなって、得られる一対の被写体像の間隔がt2だけ大きくなるとすると、一対のレンズ部51a,51bの間隔と一対の被写体像との間隔はほぼ等価であることから、t1とt2に対して、下式
t1=t2 …(1)
が成り立つ。つまり、再結像レンズ51の膨張により一対のレンズ部51a,51bの間隔が大きくなると、その分だけ一対の被写体像の間隔が大きくなる。第3の焦点検出装置は、一対のレンズ部を複数対有する再結像レンズによって複数の被写体像を形成するので、一対のレンズの精度が焦点検出精度に与える影響が非常に大きく、高温時や低温時における再結像レンズ自体の膨張収縮による一対のレンズ間の距離の変化が、焦点検出結果に誤差を与える要因となる。このとき、再結像レンズ6の周囲に温度センサを備えて、検出温度に応じて焦点検出結果に補正処理を行うことによって、熱膨張の影響を軽減させることは可能であるが、温度センサの精度や応答性の悪さ等の影響によって、焦点検出誤差が残る恐れがある。
また、コスト優先で考えると、再結像レンズ51は、射出成型可能な透明樹脂で作ることが望ましいが、透明樹脂の線膨張係数は7×10−5×1/℃程度と大きく、熱膨張による焦点検出誤差を避けられず、また、再結像レンズ51を、線膨張係数が1×10−5×1/℃と小さいガラスモールドを使って成型することによって、熱膨張の影響を軽減させ、熱膨張による焦点検出誤差を低減することができるが、ガラスモールドは高価であるという難点がある。
このように、一対のレンズ部を有する再結像レンズ51により焦点検出を行う方式では、高精度な焦点検出を行うために高精度な再結像レンズ51を低膨張率の材料で成型する必要があり、コストが増大する。
また、第3の焦点検出装置では、一対のレンズ部51a,51bのいずれか一方に、光電変換部52a,52bの並び方向と垂直方向にずれていると、以下の問題がある。
図19において、レンズ部51aがt3だけずれて、被写体像の位置がt4だけずれるとすると、レンズ部51aのずれ量との被写体像の位置のずれ量はほぼ等価であることから、t3とt4に対して、下式
t3=t4 …(2)
が成り立つ。つまり、一対のレンズ部51a,51bのうちどちらか一方が、光電変換部52a,52bの並び方向と垂直方向にずれると、その分だけ一対の被写体像の位置ずれが生じる。
この場合、光電変換部52a,52bの並び方向にコントラストパターンを有する被写体に対しては焦点検出誤差が生じないが、光電変換部52a,52bの並び方向に対して傾いた向きにコントラストパターンを有する被写体(図20)に対しては焦点検出誤差が生じる。
図21に示すように、光電変換部52a,52bの並び方向に対して45度傾いた線分を有する被写体(図20)に対して焦点検出するとき、ずれているレンズ部51bによって得られた線分Bは、その中心bが光電変換部52bの中心位置から光電変換部52a,52bの並び方向と垂直方向にt4だけずれ、光電変換部52a,52bの並び方向にt5だけずれる。線像Bは、光電変換部52a,52bの並び方向に対して45度傾いた直線であるので、t4とt5には、下式
t5=tan(π/2)×t4=t4 …(3)
が成り立つ。式(3)に式(2)を代入すると、t3とt5には、下式
t3=t4=t5 …(4)
が成り立つ。つまり、レンズ部52bが光電変換部52a,52bの並び方向と垂直方向にt3だけずれていると、光電変換部52a,52bの並び方向のコントラストパターンを有する被写体を焦点検出した場合と、光電変換部52a,52bの並び方向に対して45度傾いたコントラストパターンを有する被写体を焦点検出した場合とでは、一対の被写体像の間隔にt3もの位置ずれが生じる。これは、被写体の模様によって焦点検出結果が変わることを示しており、焦点検出誤差の要因となる。
再結像レンズ51の膨張による焦点検出誤差が生じた場合と異なり、上記の焦点検出誤差は軽減させることが不可能である。そのため、生じた一対の被写体像の位置ずれは、そのまま焦点検出誤差の要因となる。
一対のレンズのずれは、再結像レンズ51が光電変換部52a,52bに対して焦点検出用光束の光軸を軸に回転した場合とほぼ同じであるので、再結像レンズ51と光電変換部52a,52bの位置決めの不十分さによる回転方向の位置決め誤差が生じた場合でも、上記と同じ焦点検出誤差が生じる。
さらに、第3の焦点検出装置は、楕円サブミラーにより歪曲が生じた像を、再結像レンズ51によって、夫々光電変換部52a,52b上に結像する。この歪みは、光軸から離れるほど大きくなるので、周辺視野になるに従い歪曲度合いが大きくなり、得られる一対の被写体像は同じ形状ではなく(図22)、一対の被写体像の一致度は低下する。それゆえ、一対の被写体像の相対位置関係を求めるときの演算精度が低下し、良好な焦点検出を行うことができない。
また、縦方向に並ぶ画素列を焦点検出用画素列とする縦視野方式及び横方向に並ぶ画素列を焦点検出用画素列とする横視野方式を両立させようとする場合、この歪曲を、光電変換部列52の縦横方向で同時に小さくすることが必要であるが、第3の焦点検出装置は、焦点検出用画素列の方向が直交しているので、これらを両立させることは必ずしも容易ではない。
さらに、両者の被写体像を形成する光束は、楕円サブミラー及び折り返しミラーにおいて共通した領域で反射しているので、これらの反射鏡の形状を工夫して対応することも困難である。
そこで、第3の焦点検出装置は、被写体像の歪曲による焦点検出誤差を小さくするために、縦視野方式の焦点検出用画素列と横視野方式の焦点検出用画素列のうち、一方の画素列を光軸付近に設定すると共に、画素列の長さを短く設定せざるを得ない。このため、縦視野方式焦点検出領域と横視野方式焦点検出領域のうちどちらかを光軸付近に配置しなければならず、広範囲で縦視野方式と横視野方式とを両立することはできない。
以上のように、第3の焦点検出装置は、クロス測距することは可能であるが、楕円反射鏡による被写体像の歪曲の影響があるので、広領域のクロス測距は実現できない。
また、第4の焦点検出装置は、光電変換部52a,52bの並び方向と直交する方向の歪曲を補正することはできない。
本発明の目的は、撮像性能を落とすことなく位相差検出方式焦点検出装置の小型化及びコストを低減させると共に広領域でのクロス測距の実現することができる焦点検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る焦点検出装置は、撮影レンズを透過した光束を再結像する再結像レンズと、前記再結像された光束をマイクロレンズを介して受光すると共に前記受光した光束を像信号に変換する複数の光電変換部とを備える焦点検出装置において、前記変換された像信号に基づいて前記撮影レンズの焦点状態を検出する焦点状態検出手段を備え、前記再結像レンズは、前記撮影レンズを透過した光束を透過させる複数の瞳領域を有し、前記複数の光電変換部は、前記マイクロレンズを介して前記複数の瞳領域を透過した光束を夫々受光すると共に前記受光した光束を夫々複数の像信号に変換し、前記焦点状態検出手段は、前記複数の光電変換部によって夫々変換された複数の像信号の相対位置関係に基づいて前記撮影レンズの焦点状態を検出することを特徴とする。
本発明によれば、マイクロレンズを介して再結像レンズの複数の瞳領域を透過した光束を夫々受光すると共に受光した光束を夫々複数の像信号に変換し、夫々変換された複数の像信号の相対位置関係に基づいて撮影レンズの焦点状態を検出するので、撮像性能を落とすことなく位相差検出方式焦点検出装置の小型化及びコストの低減を実現すると共に広領域でのクロス測距を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る焦点検出装置を備えるデジタルスチルカメラの構成を概略的に示す図であり、撮影時以外の場合を示す。
図1において、デジタルスチルカメラは、カメラ本体34と、カメラ本体34の前面に取り付けられる交換レンズとしての撮影レンズ部32とを備える。
撮影レンズ部32は、撮影レンズ32aと、絞り装置31と、撮影レンズ32bと、撮影レンズ32aを駆動するレンズ駆動機構30と、絞り装置31を駆動して所定の絞り値に絞り込む絞り駆動機構29とから成る。
本実施の形態では、撮影レンズ32a,32bは、便宜上2枚のレンズで構成されているが、実際は多数枚のレンズで構成され、後述するCPU20から送られるレンズ駆動量情報に基づいて撮影レンズ駆動機構30によって駆動され、合焦状態に調節される。
レンズ駆動機構30及び絞り駆動機構29は、カメラ本体34との取り付け部に設けられた通信端子を通して、CPU20と通信可能である。
カメラ本体34は、背面側に、撮影レンズ部32の撮影光束の予定結像面にイメージセンサ22と、撮影された画像を表示する外部液晶表示部33とを備える。
カメラ本体34は、また、撮影レンズ部32の取り付け部とイメージセンサ22の間において、撮影レンズ部32から入射された光束の一部を画像観察用光束として反射させると共に残りの光束を焦点検出用光束として透過させるハーフミラー部を有する主ミラー1と、主ミラー1を透過した焦点検出用光束を一次結像面3に一旦結像するように反射させるサブミラー2と、サブミラー2によって反射された焦点検出用光束を受光する焦点検出装置11とを備える。
焦点検出装置11は、サブミラー2によって反射された焦点検出用光束を透過するフィールドレンズ4と、フィールドレンズ4を透過した焦点検出用光束を反射させる折り返しミラー5と、折り返しミラー5によって反射された焦点検出用光束を再び結像する再結像レンズ6と、再結像レンズ6の予定結像面付近に配置され、再結像レンズ6によって焦点検出用光束が結像される焦点検出用撮像素子7とを備える。
カメラ本体34は、さらに、主ミラー1で反射された画像観察用光束の予定結像面に配置されたピント板26と、ピント板26上に結像された被写体像を2回反射するペンタダハプリズム27と、ペンタダハプリズム27によって反射された画像観察用光束が入射される接眼光学系28とを備える。使用者は、接眼光学系28を介してピント板26上にできる被写体像を観察することができる。
カメラ本体34において、主ミラー1とサブミラー2は、撮影時、カメラ本体34の上方にクイックリターンし、撮影光束が透過する領域から退避する(図2)。これにより、撮影レンズ32a,32bを透過した撮影光束は、主ミラー1やサブミラー2に邪魔されることなくイメージセンサ22に到達することができ、もって撮影画像の明るさを保つことができるとともに、撮影画像の色再現性を高品位に保つことができる。
カメラ本体34は、また、イメージセンサ22に接続されイメージセンサ22を駆動制御するイメージセンサ制御回路21と、撮像された画像の画像信号を画像処理する画像処理回路25と、外部液晶表示装置33に接続され外部液晶表示装置33を駆動する外部液晶表示駆動回路35と、撮像された画像を記録するメモリ回路23と、画像処理回路25にて画像処理された画像をカメラ外部に出力するためのインターフェース回路24と、撮影者が撮影された画像を記録する操作スイッチSW2と、これらに夫々接続され、カメラ全体を制御するCPU20(焦点状態検出手段)とを備える。
図3は、図1における焦点検出装置11の作動を説明するのに用いられる図である。
図3において、フィールドレンズ4は、再結像レンズ6の瞳14を撮影レンズ部32の瞳40に投影しているので、再結像レンズ6の瞳14と撮影レンズ部32の瞳40は結像関係にある。
再結像レンズ6は、フィールドレンズ4を透過した焦点検出用光束を焦点検出用撮像素子7の表面に結像させる。
図4は、図1における焦点検出用撮像素子7の構成を概略的に示す図であり、図5は、図1における焦点検出用撮像素子7の平面図である。
図4において、焦点検出用撮像素子7は、マトリックス状に配列された光電変換ユニット9と、焦点検出用撮像素子7の光入射面上にマトリックス状に配列され、焦点検出用光束を光電変換ユニット9に効率良く集光するマイクロレンズ8とを備える。
マイクロレンズ8は、光電変換ユニット9を再結像レンズ6の瞳14に投影しているので、光電変換ユニット9と再結像レンズ6の瞳14とは結像関係にある。
光電変換ユニット9は、光電変換部9a,9bの2つに分割されており、光電変換部9aは、マイクロレンズ8を介して再結像レンズ6の瞳14の上方(瞳領域6a)を透過する焦点検出用光束を受光し、光電変換部9bは、下方(瞳領域6b)を透過する焦点検出用光束を受光する(図6)。
再結像レンズ6の瞳14と撮影レンズ部32の瞳40とは結像関係にあるので、再結像レンズ6の互いに異なる瞳領域6a,6bは、フィールドレンズ4によって撮影レンズ32の瞳40に投影されて、夫々瞳領域40a,40bとなるので、光電変換部9aが受光する焦点検出用光束は、撮影レンズ32の瞳領域40aを透過したものであり、光電変換部9bが受光する焦点検出用光束は、撮影レンズ32の瞳領域40aとは異なる瞳領域40bを透過したものである(図7)。
図4では、光軸上の画素についてのみ説明したが、光軸上以外の画素の光電変換部9a,9bも、撮影レンズ32の異なる瞳領域40a,40bを透過した光束をマイクロレンズ8を介して受光する。
光軸以外の画素におけるマイクロレンズ8は、一対の光電変換部9a,9bに対して、光軸からの距離に比例した偏心量で光軸に偏心させて配列される。これにより、一対の光電変換部9a,9bは、光軸以外の画素においても、再結像レンズ6の瞳14に正しく投影することができる。
図8は、図4における光電変換部9a,9bに到達する焦点検出用光束を説明するのに用いられる図であり、(a)は、光電変換部9aに到達する焦点検出用光束を示し、(b)は、光電変換部9bに到達する焦点検出用光束を示す。
図8(a)において、各画素の光電変換部9aは、マイクロレンズ8により全て再結像レンズ6の瞳領域6aに投影される。また、瞳領域6aは、フィールドレンズ4により撮影レンズ部32の瞳領域40aと結像関係にあるので、各画素の光電変換部9aから得られた像信号(以下「A像信号」という)は、撮影レンズ部32の瞳領域40aを透過した光束による像信号である。
図8(b)において、各画素の光電変換部9bは、マイクロレンズ8により全て再結像レンズ6の瞳領域6bに投影される。また、瞳領域6bは、フィールドレンズ4により撮影レンズ部32の瞳領域40bと結像関係にあるので、各画素の光電変換部9bから得られた像信号(以下「B像信号」という)は、撮影レンズ部32の瞳領域40bを透過した光束による像信号である。
得られたA像信号及びB像信号の位相差(図9)は、撮影レンズ部32の結像状態(合焦状態、前ピン状態、後ピン状態)により変化し、撮影レンズ部32が合焦状態のときは、2つの像信号の位相差は無くなり,前ピン状態と後ピン状態のときは、夫々異なる方向の位相差が生じる。
この2つの像信号の位相差は、以下に示す「MINアルゴリズム」と呼ばれる相関の取り方によって求められる。
まず、A像信号の出力データをA[1]〜A[n]とし、B像信号の出力データをB[1]〜B[n]とすると、相関量U0は、下式
Figure 2006208495
で求められる(図10(a))。
ここで、min(a,b)は、a,bの小さい方の値である。
次に、A像信号を信号電圧の1ビットシフトさせたデータとB像信号のデータとの相関量U1(図10(b))を、下式
Figure 2006208495
より求める。
同様に、A像信号を1ビットずつシフトしたときの相関量を次々に計算する。
2つの像信号が一致するときは、相関量は最大値Umaxとなるので、相関量が最大値Umaxとなるときのシフト量を求め、その前後のシフト量のときの夫々の相関量に基づき、相関量が最大となる真のシフト量を補間して求め、求められたシフト量を2つの像信号の位相差とする。
ここで、2つの像信号の位相差は、撮影レンズ部32によって被写体像が結像している位置とマイクロレンズ8上面との距離であるデフォーカス量と一定の関係があるので、CPU20は、MINアルゴリズムによって求められた2つの像信号の位相差に基づいて、撮影レンズ部32のデフォーカス量を求めると共に、撮影レンズ部32を合焦状態にするのに必要なレンズ駆動量を算出することによって焦点検出を行う。
図11は、図1における1次結像面3から光射出面側の光学系を説明するのに用いられる図である。
図11は、分かりやすくするために、サブミラー2と折り返しミラー5とによる焦点検出用光束の反射を省略し、焦点検出用光束が撮影レンズ部32を透過してそのまま直進するように描かれている。
図11において、Hは1次結像面3における焦点検出領域の大きさを示し、Iは再結像レンズ6による2次結像面10における焦点検出領域の大きさを示す。
再結像レンズ6の瞳14から1次結像面3までの距離をJ、再結像レンズ6の瞳14から2次結像面10までの距離をKとすると、再結像レンズ6の結像倍率tは、下式
t=K/J …(7)
で求められる。
また、2次結像面10における焦点検出領域の大きさIは1次結像面3における焦点検出領域の大きさHと結像倍率tを用いて、下式
I=H×t …(8)
で求められる。
もし、JとKが、下式
J:K=5:1 …(9)
となるような光学系に設定されるときは、式(9)を式(7)に代入して、結像倍率tは、下式
t=1/5 …(10)
で表せる。これを式(8)に代入して、IとHの関係は、下式
I=H/5 …(11)
で表される。再結像レンズ6の結像倍率tが1/5となるような光学系に設定されることによって、2次結像面10における焦点検出領域の大きさIを、1次結像面3における焦点検出領域の大きさHの1/5にすることができる。また、図11における上下方向についても同様のことが言えるので、2次結像面10における焦点検出領域の面積を1次結像面3における焦点検出領域の面積の1/5×1/5=1/25にすることができる。
つまり、再結像レンズ6によって1次結像面3の像をさらに再度結像させ、再結像レンズ6の予定結像面に焦点検出用撮像素子7が配置されるので、再結像レンズ6の結像倍率を小さくし、予定結像面にできる像の大きさを小さくすることができ、もって焦点検出装置11において、最もコストが高く、その面積に応じてコストが決定される焦点検出用撮像素子7の面積を大幅に小さくすることができる。これにより、焦点検出用撮像素子7のコストを大幅に下げ、もって焦点検出装置11自体のコストを大幅に下げることができる。
図12は、図3における再結像レンズ6及び焦点検出用素子7を光電変換ユニット9の分割方向と垂直な方向から見た概略図であり、(a)は、光電変換部9bに到達する焦点検出用光束を示し、(b)は、光電変換部9aに到達する焦点検出用光束を示す。
図12(a)において、温度等の影響により再結像レンズ6が膨張した場合は、再結像レンズ6のレンズパワーが弱まるので、膨張前に比べて焦点検出用光束の結像位置が光電変換ユニット9側にずれる。光軸上以外の光電変換部9bに到達する焦点検出用光束も、微小量だけ光軸にずれるが、焦点検出用光束の結像位置のずれに比べて非常に微小であるのでここでは考慮しない。
焦点検出用光束は、再結像レンズ6の膨張前はマイクロレンズ8上で結像していたが、再結像レンズ6の膨張後は、マイクロレンズ8上でボケるので、光電変換部9aへの取り込み効率が若干低下する。しかし、光電変換ユニット9の分割方向へのずれは生じないので、焦点検出結果は大きな影響を受けない。図12(b)についても同様のことが言える。
また、図3の焦点検出装置11において、熱膨張によって再結像レンズ6の被写体像が変わった場合でも、分割された光電変換部9a,9bは、同一マイクロレンズ8により被写体像の同じ場所から発した光束を受光するので、被写体像の相対的な位置を検出する上では何ら障害にはならない。
一対の光電変換部9a,9bから夫々得られるA像信号、B像信号は、両者の相対位置関係のみがずれた像信号となるが、全く同じ形状をしており、2つの像の不一致による焦点検出誤差は生じない。
つまり、図3の焦点検出装置11は、再結像レンズ6の膨張が生じても、焦点検出結果に影響を与えにくい。
以上のような理由により、図3の焦点検出装置11は、再結像レンズ6の膨張に対して強く、精度の高い再結像レンズ6を必要としない構成であり、再結像レンズ6をコストの高い低膨張の材料で成型する必要がなくなるので、再結像レンズ6のコストを抑制することができ、もって焦点検出装置自体のコストも低減させることができる。
また、図3の焦点検出装置11において、再結像レンズ6は、1つのレンズで構成されているので、光電変換部9a,9bの並び方向に対して、再結像レンズ6の形状誤差に基づく、光電変換部9a,9bにおける一対の被写体像の垂直な方向の位置ずれは生じず、また、再結像レンズ6は、軸対称な形状であるので、光電変換部9a,9bとの位置決めの不十分さによる回転方向の位置決め誤差に基づく、光電変換部9a,9bにおける一対の被写体像の間隔ずれは生じない。つまり、図3の焦点検出装置11は、再結像レンズ6の形状誤差や、再結像レンズ6と光電変換部9a,9bとの位置決め誤差が生じても焦点検出誤差が発生しにくい。
また、図3の焦点検出装置11において、仮に、再結像レンズ6の形状誤差や再結像レンズ6と光電変換部9a,9bとの位置決め誤差が生じることによって再結像レンズの被写体像が変わった場合でも、光電変換部9a,9bは、同一マイクロレンズ8により被写体像の同じ場所から発した光束を受光するので、被写体像の相対的な位置を検出する上では何ら障害にはならない。
一対の光電変換部9a,9bから夫々得られるA像信号、B像信号は、両者の相対位置関係のみがずれた像信号となるが、全く同じ形状をしており、2つの像の不一致による焦点検出誤差は生じない。つまり、図3の焦点検出装置11は、再結像レンズ6に形状誤差や回転方向のずれが生じても、焦点検出結果に影響を与えにくい。
また、再結像レンズを高精度に成型して形状誤差を抑制しようとすると、成形時間や形状の自由度が制限されてしまい、再結像レンズのコストが増加し、再結像レンズと光電変換部との間の位置決めを高精度にしようとすると、調整時の調整ステップの細分化や調整残り少量化が必要となり、調整時間が増大すると共に調整コストが増加する。
しかしながら、図3の焦点検出装置11は、再結像レンズの形状誤差や、再結像レンズと光電変換部との間の位置決めの不十分さに対して強いので、再結像レンズの製造コスト及び調整コストを抑制することができ、もって焦点検出装置のコストダウンを実現することができる。
また、焦点検出用撮像素子7は、焦点検出専用であるので、マイクロレンズ8の形状を焦点検出に最適な形状に設計することによって、撮像性能に影響を与えることなく良好な焦点検出を行うことができる。
図13は、図1におけるサブミラー12及び焦点検出用撮像素子7の変形例を説明するのに用いられる図である。
図13において、サブミラー12は、集光性の楕円面で構成された反射鏡であり、撮影レンズ部32の光軸に対して斜めに配置されている。
サブミラー12の表面形状は、折り返しミラー5による再結像レンズ6の瞳14の像位置13と撮影レンズ部32の瞳40の中心とを焦点とする楕円を、像位置13と瞳40の中心を結ぶ線を軸に回転させてできる回転楕円面の一部の形状と同じであり、撮影レンズ部32の瞳40と再結像レンズ6の瞳14とはほぼ結像関係にある。
また、サブミラー12は、反射面として必要な領域には光を反射するようにアルミや銀等の金属膜が蒸着されることによって、焦点検出を行う範囲を制限する視野マスク(規制手段)の働きを兼ねており、反射面として使用しない領域には光吸収性の塗料が塗布され、遮光部材を近接して設ける等の光束規制手段を施されている。
被写体像は、サブミラー12によるイメージセンサ22に共役な近軸的結像面である1次結像面3に結像する。
焦点検出用撮像素子7は、マトリックス状に配列された光電変換ユニット9と、焦点検出用撮像素子7の光入射面上にマトリックス状に配列され、焦点検出用光束を光電変換ユニット9に効率よく集光するマイクロレンズ8とを備える。
光電変換ユニット9は、マトリックス状に配列された光電変換部9a,9b,9c,9dから成る(図14)。
マイクロレンズ8は、光電変換ユニット9を再結像レンズ6の瞳14に投影しており、また、光電変換ユニット9と再結像レンズ6の瞳14とは結像関係にあるので、光電変換部9a,9b,9c,9dは、マイクロレンズ8によって、再結像レンズ6の瞳14を十字状に分割した瞳領域6a,6b,6c,6dの夫々異なる領域を透過した焦点検出用光束を受光し(図15)、光電変換部9a,9b,9c,9dは、夫々再結像レンズ6の瞳領域6a,6b,6c,6dを透過する焦点検出用光束を受光する。
また、再結像レンズ6の瞳14と撮影レンズ32の瞳40とは結像関係にあるので、再結像レンズ6の瞳領域6a,6b,6c,6dは、サブミラー12によって撮影レンズ32の瞳40に投影されて、瞳領域40a,40b,40c,40dとなる。これにより、光電変換部9a,9b,9c,9dは、夫々撮影レンズ32の瞳領域40a,40b,40c,40dを透過する光束を受光する。
縦方向に並ぶ画素列を焦点検出用画素列とした場合(縦視野方式)は、光電変換部9aと9cからの出力を足し合わせた像信号をA像信号とし、光電変換部部9bと9dからの出力を足し合わせた像信号をB像信号とすると、A像信号は、撮影レンズ部32の瞳領域40aと40cを透過した光束による像信号となり、B像信号は、撮影レンズ32の瞳領域40bと40dを透過した光束による像信号となる。
A像信号とB像信号は、撮影レンズ部32の焦点状態に応じて、夫々縦方向反対向きにずれるので、縦方向に並ぶ焦点検出用画素列から得られるA像信号とB像信号の位相差を算出することによって、撮影レンズ部32の焦点検出を行う。
このとき、焦点検出用画素列は縦方向に並んでいるので、縦方向にコントラストのある被写体に対して焦点検出を行うことができる。
横方向に並ぶ画素列を焦点検出用画素列とした場合(横視野方式)は、光電変換部9aと9bからの出力を足し合わせた像信号をA像信号とし、光電変換部部9cと9dからの出力を足し合わせた像信号をB像信号とすると、A像信号は、撮影レンズ部32の瞳領域40aと40bを透過した光束による像信号となり、B像信号は、撮影レンズ部32の瞳領域40cと40dを透過した光束による像信号となる。
A像信号とB像信号は、撮影レンズ部32の焦点状態に応じて、夫々横方向反対向きにずれるので、横方向に並ぶ焦点検出用画素列から得られるA像信号とB像信号の位相差を算出することによって、撮影レンズ部32の焦点検出を行う。
このとき、焦点検出用画素列は横方向に並んでいるので、横方向にコントラストのある被写体に対して焦点検出を行うことができる。
仮に、焦点検出用画素列が縦方向のみであれば、縦方向にコントラストを持たない被写体、例えば縦線に対して焦点検出を行うときは、A像信号とB像信号はコントラストのない均一出力の像信号となるので焦点検出を行えず、逆に、焦点検出用画素列が横方向のみであれば、横方向にコントラストの持たない被写体、例えば横線に対して焦点検出を行うときは、A像信号とB像信号はコントラストのない均一出力の像信号となるので焦点検出が行えない。
しかし、図13における焦点検出装置11によれば、光電変換ユニット9は、十字状に分割した光電変換部9a,9b,9c,9dで構成されているので、分割された4つの領域のうちの任意の2つの領域を組み合わせて、縦方向、横方向、及び斜め方向に並んだ2つの領域を作ることができ、また、光電変換ユニット9とマイクロレンズ8は、焦点検出用撮像素子7において2次元的に配置されているので、焦点検出用画素列を縦方向、横方向、及び斜め方向に並べることができ、もって縦視野方式及び横視野方式の両方をとることができる。
また、被写体のコントラストに応じて縦視野方式と横視野方式とを切り替えることもできる。
さらに、縦視野方式による焦点検出結果と横視野方式による焦点検出結果の平均値から、撮影レンズ部32の焦点状態を検出することもできる。
加えて、被写体のコントラストに応じて、縦視野方式による焦点検出結果と横視野方式による焦点検出結果とに重み付け処理を行い、撮影レンズ部32の焦点状態を検出することもできる。
図17は、図13における焦点検出用撮像素子7の光入射側から見た上面概略図である。
図17において、横方向は図13の紙面奥行き方向、上方は図13におけるサブミラー12がある方向である。
サブミラー12は、再結像レンズ6の瞳14を撮影レンズ部32の瞳40に投影する収束性のパワーを有し、撮影レンズ部32の光軸に対して斜めに配置されているため、1次結像面3において非対称性の大きな歪曲収差が発生するので、サブミラー12によって結像された1次結像面3及び焦点検出用撮像素子7の表面上での被写体像である像61には歪みが生じる。
図17は、撮影レンズ部32によってイメージセンサ22上に矩形の格子図形が結像された場合に、当該格子図形が、サブミラー12によって焦点検出用撮像素子7の表面上でどのように歪むかを示している。この歪みは、サブミラー12からの距離が遠くなるほど大きくなるので、焦点検出用撮像素子7の表面上に結像された格子図形は、上方の間隔が狭く、下方の間隔が広い扇形状となる。
焦点検出用撮像素子7上で焦点検出用画素列は、縦横に規則正しく並べて構成しているのに対して、歪んだ像が形成されるということは、縦横に規則正しく並んだ焦点検出用画素列のイメージセンサ22上への逆投影像が逆に歪んだ形状となり、焦点検出を行う視野が周辺部において傾くことを意味するが、焦点検出用撮像素子7上に形成される被写体像が歪んでいても、被写体像の相対的な位置を検出する上では、視野が傾いていること自体は何ら障害にはならず、影響は少ない。
図17に示すように、十字状に分割された光電変換部9a,9b,9c,9dは、被写体像61の同じ場所から発した光束を受光するので、同一マイクロレンズ8の光電変換部9a,9b,9c,9dは全く同じ歪曲が発生しており、光電変換部9a,9b,9c,9dから得られる像信号は同じ形状をしている。つまり、光電変換部9a,9b,9c,9dの組み合わせから得られる2つの像信号であるA像信号及びB像信号は全く同じ形状をしているので、2つの像の不一致による焦点検出誤差は生じない。
図13における焦点検出装置11によれば、焦点検出装置11は、サブミラー12よる被写体像の歪曲を許容できるので、サブミラー12及び折り返しミラー5の反射面の形状を工夫することなく、簡単に広範囲での縦視野方式と横視野方式の両立が可能となり、もって広領域のクロス測距が実現できる。
本発明の実施の形態に係る焦点検出装置を備えるデジタルスチルカメラの構成を概略的に示す図であり、撮影時以外の場合を示す。 図1のデジタルスチルカメラの構成を概略的に示す図であり、撮影時以外の時の場合を示す。 図1における焦点検出装置の作動を説明するのに用いられる図である。 図1における焦点検出用撮像素子の構成を概略的に示す図である。 図1における焦点検出用撮像素子の平面図である。 図1における再結合レンズの瞳領域を説明するのに用いられる図である。 図1における撮影レンズの瞳領域を説明するのに用いられる図である。 図4における光電変換ユニットに到達する焦点検出用光束を説明するのに用いられる図であり、(a)は、光電変換ユニットに到達する焦点検出用光束を示し、(b)は、光電変換ユニットに到達する焦点検出用光束を示す。 図4における光電変換部による相関値を説明するのに用いられるグラフである。 図9の相関値の一致を説明するのに用いられるグラフであり、(a)は、求められたA像信号及びB像信号を示し、(b)は、A像信号が1ビットシフトした場合を示し、(c)は、A像信号及びB像信号が一致する場合を示す。 図3における1次結像面から光射出面側の光学系を説明するのに用いられる図である。 図3における再結像レンズ及び焦点検出用素子を光電変換ユニット部の分割方向と垂直な方向から見た概略図であり、(a)は、光電変換ユニットに到達する焦点検出用光束を示し、(b)は、光電変換ユニットに到達する焦点検出用光束を示す。 図1におけるサブミラー及び焦点検出用撮像素子の変形例を説明するのに用いられる図である。 図13における焦点検出用撮像素子の光入射側から見た概略上面図である。 図13における再結像レンズの瞳領域を説明するのに用いられる図である。 図13における撮影レンズの瞳領域を説明するのに用いられる図である。 図13における焦点検出用撮像素子の光入射側から見た上面概略図である。 第3の焦点検出装置の構成を概略的に示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。 従来のデジタルスチルカメラが備える焦点検出装置の構成を概略的に示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。 被写体を説明するのに用いられる図である。 従来のデジタルスチルカメラが備える焦点検出装置における焦点検出用撮像素子を光入射側からみた上面概略図である。 従来のデジタルスチルカメラが備える焦点検出装置における焦点検出用撮像素子を光入射側からみた上面概略図である。
符号の説明
1 主ミラー
2 サブミラー
4 フィールドレンズ
5 折り返しミラー
6 再結像レンズ
7 焦点検出用撮像素子
8 マイクロレンズ
9 光電変換ユニット
10 2次結像面
11 焦点検出装置
12 サブミラー
14 再結像レンズ6の瞳
34 焦点検出装置
40 撮影レンズの瞳

Claims (7)

  1. 撮影レンズを透過した光束を再結像する再結像レンズと、前記再結像された光束をマイクロレンズを介して受光すると共に前記受光した光束を像信号に変換する複数の光電変換部とを備える焦点検出装置において、前記変換された像信号に基づいて前記撮影レンズの焦点状態を検出する焦点状態検出手段を備え、前記再結像レンズは、前記撮影レンズを透過した光束を透過させる複数の瞳領域を有し、前記複数の光電変換部は、前記マイクロレンズを介して前記複数の瞳領域を透過した光束を夫々受光すると共に前記受光した光束を夫々複数の像信号に変換し、前記焦点状態検出手段は、前記複数の光電変換部によって夫々変換された複数の像信号の相対位置関係に基づいて前記撮影レンズの焦点状態を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記複数の光電変換部は光電変換ユニットを構成することを特徴とする請求項1項に記載の焦点検出装置。
  3. 前記複数の光電変換部は、マトリックス状に配列された4つの光電変換部から成ることを特徴とする請求項2記載の焦点検出装置。
  4. 前記光電変換ユニットは複数備えられると共にマトリックス状に配列されることを特徴とする請求項2又は3記載の焦点検出装置。
  5. 前記マイクロレンズは複数備えられると共にマトリックス状に配列されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  6. 前記撮影レンズを透過した光束を反射して前記再結像レンズに入射させる楕円ミラーを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  7. 前記マトリックス状に配列されたマイクロレンズは、前記撮影レンズの光軸からの距離に比例した偏心量で前記光軸に偏心されて配列されることを特徴とする請求項5又は6記載の焦点検出装置。
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