JP2023169193A - 撮像素子、焦点検出装置、カメラボディおよびカメラシステム - Google Patents

撮像素子、焦点検出装置、カメラボディおよびカメラシステム Download PDF

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Abstract

【課題】従来の方式では、焦点検出装置の焦点検出センサの取り付け位置とAFエリアの表示位置合わせ作業に手間がかかっていた。【解決手段】撮像素子は、第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に設けられた複数の焦点検出領域それぞれに配置され、複数の受光素子が配置される受光素子ラインと、複数の前記焦点検出領域が配置される領域の外に配置される少なくとも1つの前記受光素子と、複数の前記焦点検出領域が配置される領域の外に配置される少なくとも1つの前記受光素子ラインから焦点検出に用いる信号を出力する出力部と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、撮像素子、焦点検出装置、カメラボディおよびカメラシステムに関する。
ファインダー内で視認されるフォーカシングスクリーン上の被写体像に複数のAFエリアを重畳させて表示する一眼レフカメラが知られている。この種の一眼レフカメラでは、撮像面と等価な面の焦点状態を検出する位相差式の焦点検出装置を配置している。そして、スクリーン上の複数のAFエリアと焦点検出装置の複数の焦点検出エリアをそれぞれ対応付けている。(特許文献1参照)。
しかしながら、このような従来の技術では、焦点検出装置の焦点検出センサの取り付け位置とAFエリアの表示位置合わせ作業に手間がかかっていた。
特開2006-003472号公報
本発明の第1の態様による撮像素子は、第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に設けられた複数の焦点検出領域それぞれに配置され、複数の受光素子が配置される受光素子ラインと、複数の前記焦点検出領域が配置される領域の外に配置される少なくとも1つの前記受光素子と、複数の前記焦点検出領域が配置される領域の外に配置される少なくとも1つの前記受光素子ラインから焦点検出に用いる信号を出力する出力部と、を備える。
本発明の第2の態様による焦点検出装置は、第1の態様による撮像素子と、前記出力部から出力された信号に基づいて、デフォーカス量を演算する演算部と、を備える。
本発明の第3の態様によるカメラボディは、第1または第2の態様による焦点検出装置を有する。
本発明の第4の態様によるカメラシステムは、第3の態様によるカメラボディと、デフォーカス量を算出する像を形成する光学系とを有する。
撮影視野内に設定されるフォーカスエリアを例示する図である。 カメラの要部を説明するブロック図である。 フォーカスエリアを説明する図である。 AFモジュールを例示する模式図である。 AFセンサにおけるラインセンサの配置を例示する図である。 図5の一部の領域を拡大した図である。 図6の枠に対応するラインセンサを、一次像面の対応する位置に重ねた模式図である。 図6を代表するセンサ行を拡大した図である。 図6を代表するセンサ列を拡大した図である。 センサ行のうち使用しないセンサ行の決め方を説明する図である。 センサ行のうち使用しないセンサ行の決め方を説明する図である。 図5のうちの3つのセンサ行群を拡大した図である。 画素を傾けて配置したラインセンサを例示する図である。 図13の円形の破線で囲んだ領域を拡大した図である。 図15(a)~図15(c)は、図13の円形の破線で囲んだ領域を拡大した図である。 変形例1によるAFセンサのラインセンサの配置を例示する図である。
本発明の実施の形態に係る焦点検出装置は、例えば、一眼レフタイプのカメラ300(図2)に搭載される。
<AF動作の概要>
はじめに、図1を参照して本実施の形態によるAF(自動焦点調節)動作の概要を説明する。図1は、図2のカメラ300において撮像光学系1による撮影視野50内に設定されるフォーカスエリアaを例示する図である。図1の例では、撮影視野50に27点のフォーカスエリアaが設けられている。フォーカスエリアは、焦点検出エリア、焦点検出位置、測距点、オートフォーカス(AF)ポイントとも称される。
なお、撮影視野50において配されるフォーカスエリアaの数と位置は、図1に例示した態様に限定されるものではない。
焦点検出装置は、交換レンズ200(図2)を通過した被写体の像の位置と、カメラボディ100(図2)の撮像素子7の撮像面位置と、のずれ量であるデフォーカス量(ピントずれ量)を検出するために、撮影光学系1の異なる瞳を通過する一対の光束による被写体像の像ずれ量(位相差)をフォーカスエリアaごとに検出する。そして、例えば、複数のフォーカスエリアaの中から選んだフォーカスエリアaに存在する被写体の像の位置を撮像素子7の撮像面位置に合わせるように、撮影光学系1に含まれるフォーカスレンズの位置を調節する、AF動作を行う。
AF動作を行うフォーカスエリアaは、ユーザーが操作によって選ぶことも、後述する制御部16(図2)が自動で選ぶことも可能である。フォーカスエリアaがユーザー操作によって選ばれるAFモードの場合、焦点検出装置は、ユーザー操作によって選択されたフォーカスエリアaに存在する被写体像の像ずれ量を検出する。そして、焦点検出装置は、選択したフォーカスエリアaに存在する被写体に焦点を合わせるようにAF動作を行う。
また、フォーカスエリアaが自動で選ばれるAFモードの場合、上記27点のうちいずれかのフォーカスエリアaをカメラの制御部16(図2)が選択する。例えば、人物の顔に焦点を合わせるモードが選択されている場合、人物の顔部分として顔エリア51が認識される。図1の例では顔エリア51に6点のフォーカスエリアa(i)、a(ii)、a(iii)、a(iv)、a(v)、a(vi)が含まれているので、焦点検出装置は、6点のフォーカスエリアa(i)、a(ii)、a(iii)、a(iv)、a(v)、a(vi)ごとに被写体像の像ずれ量を検出する。制御部16(図2)は、6点のフォーカスエリアa(i)、a(ii)、a(iii)、a(iv)、a(v)、a(vi)うち、例えばカメラに一番近い、またはコントラストが一番高いフォーカスエリアa(ii)を選択する。そして、焦点検出装置は、選択したフォーカスエリアa(ii)に存在する顔部分に焦点を合わせるようにAF動作を行う。または、制御部16(図2)は、6点のフォーカスエリアaのうち、例えばカメラに近い、またはコントラストが高い複数のフォーカスエリアa(ii)、a(v)を選択し、焦点検出装置は、選択した複数のフォーカスエリアa(ii)、a(v)に存在する顔部分に焦点を合わせるようにAF動作を行っても良い。
<カメラの説明>
上述したようなAF動作を行うカメラ300について、さらに詳細に説明する。図2は、カメラ300の要部を説明するブロック図である。図2において、カメラ300は、例えば、カメラボディ100と交換レンズ200とによって構成される。交換レンズ200は、カメラボディ100の不図示のマウント部に対して着脱可能である。
<交換レンズ>
交換レンズ200には、例えば、撮像光学系1と、駆動モータ(AFモータとも称される)17と、絞り18とが含まれる。撮像光学系1は、フォーカスレンズを含む複数のレンズによって構成される。絞り18は、その開口径が調節されることにより、撮像光学系1を通過する光束を制限する。撮像光学系1は、カメラボディ100側の撮像素子7に被写体像を形成させる。
撮像光学系1に含まれるフォーカスレンズは、交換レンズ200の光軸L1の方向に沿って進退可能に構成されている。フォーカスレンズは、例えば不図示のエンコーダ等によってその位置が検出される。検出されたフォーカスレンズの位置を示す情報は、カメラボディ100側の制御部16へ送出される。
AFモータ17は、カメラボディ100側の制御部16から送信された駆動信号に基づき、撮像光学系1のフォーカスレンズを光軸L1の方向に沿って進退移動させる。
<カメラボディ>
カメラボディ100は、メインミラー2と、焦点板3と、表示部3Aと、ペンタプリズム4と、接眼光学系5と、AEセンサ6と、撮像素子7と、画像信号処理回路9と、モニタユニット10と、記録ユニット11と、操作部材12と、サブミラー13と、AFモジュール14と、AF信号処理回路15と、制御部16とを含んで構成される。メインミラー2およびザブミラー13は、いわゆるクイックリターンミラーを構成する。
撮像素子7は、例えばCMOSイメージセンサを含んで構成される。CMOSイメージセンサには複数の画素が例えばマトリクス状に配置されている。撮像素子7の画素には、赤(R)、緑(G)および青(B)のカラーフィルタが所定の配列パターンで設けられている。撮像素子7は、交換レンズ200の撮像光学系1によって形成されている被写体像を撮像し、各画素に対応する色情報や輝度情報に応じた画像信号を出力する。
制御部16は、CPUやメモリ等によって構成されており、カメラ300の動作制御を行う。操作部材12は、カメラ300の操作を行うための各種スイッチ類によって構成される。例えば、操作部材12は、カメラ300の動作モードを選択するためのモード選択スイッチ、上記顔エリア51(図1)、フォーカスエリアaを選択するためのエリア選択スイッチ、AF動作の開始および撮影を指示するためのレリーズボタン等を含む。
メインミラー2およびサブミラー13は、光軸L1に沿って交換レンズ200から撮像素子7へ至る光路上に介在する観察位置(図2に示す状態)と、光路外の退避位置との間を回動可能に設けられる。メインミラー2は、観察位置において入射光束を上方(焦点板3)へ反射する。メインミラー2の一部には、入射光束の一部を透過する半透過領域が形成されている。サブミラー13は、メインミラー2の半透過領域を透過した入射光束を、AFモジュール14へ向けて反射する。
焦点板3、ペンタプリズム4、および接眼光学系5は、ファインダー光学系を構成する。メインミラー2で上方へ反射した光束により焦点板3上に被写体像が形成される。焦点板3は、ファインダースクリーンとも称され、撮像素子7と光学的に等価な位置に設けられている。ユーザーは、接眼光学系5を介して焦点板3上の被写体像を観察する。ペンタプリズム4および接眼光学系レンズ5により、被写体像は正立像として観察される。
なお、本実施の形態では焦点板3が配置される位置を一次像面と称する。
焦点板3の近傍には、例えば透明有機EL表示パネル等で構成された表示部3Aが配置される。表示部3Aは、ファインダー内において上述した27点のフォーカスエリアaに対応する位置に、27点のAFエリアマーク(枠)を重畳表示する。AFエリアマークが被写体像に重ねて重畳表示されることにより、ユーザーは、接眼光学系5を介して図1と同様の像を視認できる。後述するように、27点のフォーカスエリアaに存在する被写体の像ずれ量を検出するAFセンサ14Dが設けられている。
AEセンサ6は測光部を構成する。AEセンサ6には、焦点板3に結像した被写体像が再結像される。制御部16は、AEセンサ6からの信号に基づいて結像面の明るさを検出し、露出を決定する(自動露出制御)。また、制御部16は、AEセンサ6からの信号に基づいて、被写体像に含まれる人物の顔等を検出することができる。
ユーザーがレリーズボタン(操作部材12)を全押し操作すると、メインミラー2およびサブミラー13が回動して光路外の退避位置へ退避するとともに、不図示のシャッターが開かれる。これにより、被写体からの光束が撮像素子7へ導かれる。撮像素子7で被写体像が光電変換され出力された画像信号が、画像信号処理回路9によって画像処理される。画像処理には、例えば、ノイズ除去、輪郭強調処理、色補間処理等が含まれる。画像処理後の画像データは、記録ユニット11によって不図示の記録媒体等に保存される。また、画像データによる画像を有機EL表示パネル等で構成された表示部10に表示させることも可能である。
AFモジュール14は、図1の各フォーカスエリアaに対応させて配置された複数のラインセンサを有する。ラインセンサには、交換レンズ200の撮像光学系1の異なる瞳を通過する、一対の光束による被写体像がそれぞれのラインセンサに形成される。ラインセンサは、一対の被写体像を光電変換して、被写体像の輝度分布に対応したAF用検出信号を出力する。ラインセンサの電荷蓄積時間は、制御部16によって制御される。
AF信号処理回路15は、制御部16の指示により、AFモジュール14のラインセンサからAF用検出信号を読み出し、AF信号処理回路15は、読み出したAF用検出信号から得られる一組の光束による被写体像の像ずれ量からデフォーカス量を算出する。このような瞳分割位相差方式によるデフォーカス量演算は、カメラの分野において公知であるので詳細な説明は省略する。
AF信号処理回路15は、ユーザーまたは制御部16により選択されたフォーカスエリアaに対応するAF用検出信号だけを読み出してもよいし、選択されたフォーカスエリアaを含む複数のフォーカスエリア、または、全てのフォーカスエリアに対応するAF用検出信号を読み出してもよい。AF信号処理回路15は、選択されたフォーカスエリアaに対応するAF用検出信号だけからデフォーカス量を算出してもよいし、選択されたフォーカスエリアaを含む複数のフォーカスエリアに対応するAF用検出信号からデフォーカス量を算出してもよい。また、AF信号処理回路15は、AF用検出信号を読み出した全てのフォーカスエリアについてそれぞれデフォーカス量を検出してもよい。
AF信号処理回路15はさらに、選択されているフォーカスエリアaに対応する被写体部分にピントを合わせるため、選択されているフォーカスエリアaのデフォーカス量に基づいて上記フォーカスレンズを現在の位置から合焦位置へ移動させるための駆動量Δdを演算する。
制御部16は、上記駆動量Δdに基づく駆動信号を交換レンズ200側のAFモータ17へ送出する。これにより、フォーカスレンズが移動され、自動焦点調節が行われる。
<AFモジュール>
本実施の形態によるAFモジュール14について、さらに詳しく説明する。図3は、図1のフォーカスエリアaを説明する図である。本実施の形態では、撮影視野の中央に配置された9点のフォーカスエリア群に符号Cを付し、撮影視野の左に配置された9点のフォーカスエリア群に符号Lを付し、撮影視野の右に配置された9点のフォーカスエリア群に符号Rを付す。中央のフォーカスエリア群Cと左のフォーカスエリア群Lとの間の領域31と、中央のフォーカスエリア群Cと右のフォーカスエリア群Rとの間の領域32は、ともに被写体像の像ずれ量の検出を行わない領域(不感領域とも称する)である。
図4は、AFモジュール14を例示する模式図である。図4では、サブミラー13(図2)やAFモジュール14内の光束折り曲げ部材の図示を省略している。撮像光学系1を通り、サブミラー13で反射された被写体からの光束は、撮像素子7(図2)の撮像面と等価な予定焦点面、あるいは予定焦点面の付近に結像した後、AFモジュール14に入射する。
AFモジュール14は、例えば、視野マスク14Aと、フィールドレンズ14Bと、セパレータレンズ14Cと、AFセンサ14Dとを含む。視野マスク14Aは、3つの開口14A-L、14A-C、および14A-Rを有し、各開口がそれぞれ、撮像光学系1による撮影視野の左、撮像光学系1による撮影視野の中央、および撮像光学系1による撮影視野の右に対応する光束を通過させ、他の領域に対応する光束を遮光する。
フィールドレンズ14Bは、視野マスク14Aの3つの開口14A-L、14A-C、および14A-Rに対応してそれぞれ所定の光学特性を有する3つの領域14B-L、14B-C、および14B-Rによって構成される。フィールドレンズ14Bの3領域14B-L、14B-C、および14B-Rを通過した光束は、それぞれ対応するセパレータレンズ14Cの領域14C-L、14C-C、および14C-Rへ導かれる。
セパレータレンズ14Cの各領域14C-L、14C-C、および14C-Rは、二次結像光学系を構成する。本実施の形態によるAFモジュール14は、セパレータレンズ14Cの3領域14C-L、14C-C、および14C-Rが、それぞれ上下(垂直)方向および左右(水平)方向に1組ずつ、全体で6組の二次結像光学系を備える。
AFセンサ14Dの各領域14D-L、14D-C、および14D-Rには、それぞれ複数のラインセンサ(画素列)が設けられている。セパレータレンズ14Cの3領域14C-L、14C-C、および14C-Rを通過した光束は、それぞれAFセンサ14Dの3領域14D-L、14D-C、および14D-Rの、対応するラインセンサ上に被写体像を形成する。
なお、本実施の形態では、AFセンサ14Dが配置される位置を二次像面と称する。
<ラインセンサの配置>
図5は、図4のAFセンサ14Dにおけるラインセンサの配置を例示する図であり、AFセンサ14Dをセパレータレンズ14C側から見た図である。図5において、領域14D-Lには、撮影視野の左に配置されたフォーカスエリア群L(図3)に対応する光束が入射される。領域14D-Lには、複数の画素が列(上下)方向に並ぶ複数のラインセンサを行方向に等間隔に並べて配置されたセンサ列群V1-LおよびV2-Lと、複数の画素が行(左右)方向に並ぶ複数のラインセンサが列方向に等間隔に並べて配置されたセンサ行群H2-LおよびH1-Lとが設けられている。
以降の説明では、ラインセンサの画素が並ぶ方向により、行方向に画素が並ぶラインセンサをセンサ行、列方向に画素が並ぶラインセンサをセンサ列と称する。
AFセンサ14Dのセンサ列群V1-LおよびV2-Lには、セパレータレンズ14Cの領域14C-Lのうち上および下に位置するレンズを通過した光束が、それぞれ入射される。また、AFセンサ14Dのセンサ行群H2-LおよびH1-Lには、セパレータレンズ14Cの領域14C-Lのうち左および右に位置するレンズを通過した光束が、それぞれ入射される。
また、領域14D-Cには、撮影視野の中央に配置されたフォーカスエリア群C(図3)に対応する光束が入射される。領域14D-Cには、複数の画素が列方向に並ぶ複数のラインセンサを行方向に等間隔に並べて配置されたセンサ列群V1-CおよびV2-Cと、複数の画素が行方向に並ぶ複数のラインセンサが列方向に等間隔に並べて配置されたセンサ行群H2-CおよびH1-Cとが設けられている。
AFセンサ14Dのセンサ列群V1-CおよびV2-Cには、セパレータレンズ14Cの領域14C-Cのうち上および下に位置するレンズを通過した光束が、それぞれ入射される。また、AFセンサ14Dのセンサ行群H2-CおよびH1-Cには、セパレータレンズ14Cの領域14C-Cの左および右に位置するレンズを通過した光束が、それぞれ入射される。
さらにまた、領域14D-Rには、撮影視野の右に配置されたフォーカスエリア群R(図3)に対応する光束が入射される。領域14D-Rには、複数の画素が列方向に並ぶ複数のラインセンサが行方向に等間隔に並べて配置されたセンサ列群V1-RおよびV2-Rと、複数の画素が行方向に並ぶ複数のラインセンサが列方向に等間隔に並べて配置されたセンサ行群H2-RおよびH1-Rとが設けられている。
AFセンサ14Dのセンサ列群V1-RおよびV2-Rには、セパレータレンズ14Cの領域14C-Rのうち上および下に位置するレンズを通過した光束が、それぞれ入射される。また、AFセンサ14Dのセンサ行群H2-RおよびH1-Rには、セパレータレンズ14Cの領域14C-Rの左および右に位置するレンズを通過した光束が、それぞれ入射される。
図6は、図5に示すラインセンサのうち、領域14D-Cを拡大した図である。上述したように、AFセンサ14D上の二次像面に設けられた上下左右に分離されているセンサ列群V1-CとV2-C、および、センサ行群H2-CとH1-Cは、焦点板3の一次像面に結像する被写体に重畳表示される図3のフォーカスエリア群Cに対応する。
センサ列群V1-CおよびV2-Cと、センサ行群H2-CおよびH1-Cとに重ねて示すAFエリアマーク(枠)a0は、図3の中央に配置されたフォーカスエリア群Cの中心に位置するフォーカスエリアa0に対応する。すなわち、撮影視野内で視認されるAFエリアマークa0内の被写体の焦点調節状態は、センサ列群V1-CおよびV2-Cと、センサ行群H2-CおよびH1-Cに重ねて示した枠a0内の画素の電荷、すなわちAF用検出信号に基づいて検出される。
詳細に説明すると次のとおりである。フォーカスエリアa0が選択されると、AF信号処理回路15は、センサ列群V1-CのうちのAFエリア枠a0で囲まれた領域内の垂直方向に並ぶ複数の画素から読み出される光電変換信号の信号列と、センサ列群V2-Cのうちの枠a0で囲まれた領域内の垂直方向に並ぶ複数の画素から読み出される光電変換信号の信号列を一対のAF用検出信号としてAF信号処理に使用する。AF信号処理回路15はまた、センサ行群H1-Cのうちの枠a0で囲まれた領域内の水平方向に並ぶ複数の画素から読み出される信号列と、センサ行群H2-Cのうちの枠a0で囲まれた領域内の水平方向に並ぶ複数の画素から読み出される信号列を一対のAF用検出信号としてAF信号処理に使用する。AF信号処理回路15は、読み出した一対の信号列であるAF用検出信号を被写体像の像ずれ量の検出に用いる。
<フォーカスエリアで得られるデフォーカス量>
本実施の形態では、1つのフォーカスエリアaに3列のセンサ列群と3行のセンサ行群とを対応させる。図7は、図6の枠a0に対応するセンサ列群V1/V2、センサ行群H1/H2を、一次像面(焦点板3)の対応する位置に重ねた模式図である。図7に示すように、枠a0内でセンサ列群V1/V2とセンサ行群H1/H2とが交差する。本例では、黒丸で示した9つの交差点において、それぞれ被写体像の像ずれ量を検出する。すなわち、1つのフォーカスエリアaにつき、3列のセンサ列群からの光電変換信号を用いて9点で上下方向の像ずれ量を検出することができ、かつ、3行のセンサ行群からの光電変換信号を用いて9点で左右方向の像ずれ量を検出することができる。
このように、1つのフォーカスエリアaにつき、上下方向/左右方向を合わせて18通りのデフォーカス量が得られる。AF信号処理回路15は、例えば、明るさやAFセンサ14Dの電荷蓄積時間等に基づいて予め定めた方法により、18個のデフォーカス量のうちの1つのデフォーカス量を採用したり、18個のデフォーカス量の平均値や最頻値など適切な値を採用したりする。
1つのフォーカスエリアaにつき、上記18通りのデフォーカス量を適切に得るには、図7に例示したように、一次像面(焦点板3)の対応する位置、すなわち枠a0内に3行のセンサ行群および3列のセンサ列群を割り当てることが必要である。具体的には、カメラボディ100の組立工程においてAFモジュール14を組み込む際、AFモジュール14の取り付け位置を調整することが必要となる。
<不使用のラインセンサ>
カメラボディ100にAFモジュール14を取り付けた後に、ファインダー視野内に表示されるフォーカスエリアマークと、AFモジュール14内のAFセンサとの位置が対応するように、AFモジュール14の取り付け位置の調整を行う。そのため、AFモジュール14の調整を行うためのメカニカルな位置調整を行う調整機構を設けている。調整機構の構成上、AFモジュールの取り付位置の調整は、左右(横)方向は比較的容易だが上下(縦)方向の調整は難しい。また、サイズ上の制約からも、メカニカルな位置調整を行う調整機構は小型で簡易的なものが求められる。
そこで、本実施の形態では、AFモジュール14の取り付け位置のメカニカルな位置調整を行う調整機構は上下方向と左右方向のそれぞれに設けるが、上下方向については左右方向に比べて調整量を小さくするように構成する。すなわち、AFモジュール14のAFセンサ14Dの上下方向の端部の少なくとも一方に、像ずれ量の検出に必要とされるセンサ行の数よりも多い数のセンサ行を設け、像ずれ量の検出に使用するセンサ行を決定する。電子的に制御する電子的な調整を上下方向について併用することで、調整量を低減したメカニカル調整機構で簡易調整できるようにする。本実施の形態では、AFセンサ14Dの上下方向の端部の両方に余分なセンサ行を設ける。余分なセンサ行とは、像ずれ量の検出に使用しない(例えば、光電変換信号を読み出さない)不使用のセンサ行のことをいう。実施形態のメカニカルな簡易調整とは、一次像面(焦点板3)におけるフォーカスエリア(枠)a0内に3行のセンサ行が含まれるようにAFモジュール14の取り付け位置を移動させるメカニカルな位置調整をいう。また、AFセンサ14Dに設けたセンサ行のうち像ずれ量の検出に使用するセンサ行を決定する(換言すると、不使用のセンサ行を決定する)電子的な調整を電子的アライメントと称する。
以下、フォーカスエリア内に3行のセンサ行、および3列のセンサ列が含まれるように構成する例を説明する。
具体的には、AFセンサ14Dのセンサ行H1-L、H2-Lと、センサ行H1-C、H2-Cと、センサ行H1-R、H2-Rとのそれぞれに、像ずれ量の検出に必要とされるセンサ行の数よりも、2行多いセンサ行を設ける。
図8は、図6に示すセンサ行群のうち、センサ行群H1-Cを拡大した図である。センサ行群H1-Cに重ねた9つのAFエリアマーク(枠)は、撮影視野の中央に配置された9点のフォーカスエリア群Cに対応する。
列方向に3点のフォーカスエリアa1、a2、a3を配置し、各フォーカスエリアa1、a2、a3内に3行のセンサ行を配置する設計とする場合、必要とされるセンサ行の行数は3点×3行=9行である。本実施の形態では、必要とされるセンサ行9行に、センサ行群H1-Cの最上段と最下段に各1行ずつさらにセンサ行を加えて、センサ行を11行設ける。図8は、符号H1-1~H1-11で示す11行のセンサ行を示している。
各センサ行には行方向に並ぶ複数の画素が設けられている。各センサ行の画素数は、行方向に3点のフォーカスエリアb1、b2、b3が配置される場合に必要とされる画素数よりも多く設ける。すなわち、一つのフォーカスエリア内における1行のセンサ行の画素数をNとすると、AFセンサ14Dの各行のセンサ行には、N×3で示される画素数よりも多い数の画素が配置される。図8の例では、行方向に並ぶ3つのフォーカスエリアのうち左フォーカスエリアb1の左側と、右フォーカスエリアb3の右側にそれぞれ3つの画素が配置されている。このような冗長性を持たせた画素配列により、後述するように、行方向にも電子的アライメントが可能となる。
なお、図中の画素は並び方向を示すもので、実際より少ない画素数が示されている。
図9は、図6に示すセンサ列群のうち、センサ列群V1-Cを拡大した図である。センサ列V1-Cに重ねた9つのAFエリアマーク(枠)は、撮影視野の中央に配置された9点のフォーカスエリア群Cに対応する。
列方向に3点のフォーカスエリアa1、a2、a3を配置し、各フォーカスエリアa1、a2、a3内に3列のセンサ列を配置する設計とする場合、必要とされるセンサ列の列数は3点×3列=9列である。本実施の形態では、AFモジュール14の左右方向は上下方向よりも精度が高いメカニカルな調整用の機構(不図示)を設けてAFモジュール14の取り付け位置の調整を行うものとする。そのため、センサ列群V1-Cの左右に必要とされるセンサ列の数より多い数のセンサ列を設けることなく、9列のセンサ列V1-1~V1-9が設けられる。
なお、AFモジュール14の左右方向にメカニカルに高精度で調整可能な機構を設ける代わりに、上下方向と同様に簡易調整するメカニカルな調整機構を備えるとともに、センサ列V1-Cの左右方向に必要とされるセンサ列の数より多い数のセンサ列を備え、10列ないし11列のセンサ列を有するようにセンサ列群V1-Cを構成しても構わない。
図9は、符号V1-1~V1-9までの9列のセンサ列を示している。各センサ列には、列方向に複数の画素を並べ、各センサ列の画素数は、列方向に3点のフォーカスエリアa1、a2、a3が配置される場合に必要とされる画素数よりも多く設ける。すなわち、一つのフォーカスエリア内において必要な1列のセンサ列の画素数をMとすると、AFセンサ14Dの各センサ列には、M×3で示される画素数よりも多い数の画素が配置される。図9の例では、列方向に並ぶ3つのフォーカスエリアのうち最上段フォーカスエリアa1の上側と、最下段フォーカスエリアa3の下側にそれぞれ3つの画素が配置されている。このような冗長性を持たせた画素配列により、後述するように、列方向の電子的アライメントが可能となる。
なお、図中の画素は並び方向を示すもので、実際より少ない画素数が示されている。
図10は、上述したように必要とされるセンサ行の数より多い数のセンサ行を含めたAFセンサ14Dのセンサ行群H1-Cのうち、像ずれ量の検出に使用しない(例えば、光電変換信号を読み出さない)不使用のセンサ行の決め方を説明する図である。図10を図8と比較すると、両者は、フォーカスエリア群Cに対応する9つのAFエリアマーク(枠)の位置が上方にずれている点において相違する。これは、カメラボディ100にAFモジュール14を組み込んだところ、AFモジュール14の取り付け位置が9つのAFエリアマーク(枠)の位置に比べて下方であったため、メカニカルな位置調整を行う調整機構でAFモジュール14の取り付け位置を上方へ調整し、AFエリアマーク(枠)の位置にセンサ行H1-1が重なる位置まで調整したからである。図10の状態では、センサ行群H1-Cのセンサ行H1-1からセンサ行H1-9までを使用し、センサ行H1-10とセンサ行H1-11を使用しないこととする。
AFセンサ14Dのセンサ行群H1-Cに不使用のセンサ行を含めたことにより、AFモジュール14の取り付け位置を上方へ調整する際に、電子的アライメントを行うことを前提にすることで、図8と同様の状態までAFモジュール14の取り付け位置を調整することなく、図10の状態のように、フォーカスエリア内にセンサ行が重なる位置までの調整をすればよい。なお、実際には図10の状態ではなく、フォーカスエリアaに対応する枠内に、少なくとも2.5行以上のセンサ行を割り当てるようになっていればよく、フォーカスエリアaの上辺とセンサ行の上辺が必ずしも一致していなくてもよい。これにより、AFモジュール14の取り付け位置のメカニカルな調整量と精度を抑えた簡易な調整で済ませることができる。
図11は、上述したように必要とされるセンサ行の数より多い数のセンサ行を含めたAFセンサ14Dのセンサ行群H1-Cのうち、像ずれ量の検出に使用しない(例えば、光電変換信号を読み出さない)不使用のセンサ行の決め方を説明する、別の図である。図11を図8と比較すると、両者は、フォーカスエリア群Cに対応する、9つのAFエリアマーク(枠)の位置が下方にずれている点において相違する。これは、カメラボディ100にAFモジュール14を組み込んだところ、AFモジュール14の取り付け位置が9つのAFエリアマーク(枠)の位置に比べて上方であったため、メカニカルな位置調整を行う調整機構でAFモジュール14の取り付け位置を下方へ調整し、AFエリアマーク(枠)の位置にセンサ行H1-11が重なる位置まで調整したからである。図11の状態では、センサ行群H1-Cのセンサ行H1-3からセンサ行H1-11までを使用し、センサ行H1-1とセンサ行H1-2を使用しないこととする。
AFセンサ14Dのセンサ行群H1-Cに不使用のセンサ行を含めたことにより、AFモジュール14の取り付け位置を下方へ調整する際に、電子的アライメントを行うことを前提にすることで、上述した理由と同じ理由により、図8と同様の状態までAFモジュール14の取り付け位置を調整することなく、図11の状態のように、フォーカスエリア内にセンサ行が重なる位置までの調整をすればよい。なお、実際には図11の状態ではなく、フォーカスエリアaに対応する枠内に、少なくとも2.5行以上のセンサ行を割り当てるようになっていればよく、フォーカスエリアaの下辺とセンサ行の下辺が必ずしも一致していなくてもよい。これにより、AFモジュール14の取り付け位置のメカニカルな調整量と精度を抑えた簡易な調整で済ませることができる。
本実施の形態では11行のセンサ行群のうち2行を不使用のセンサ行として決定する。不使用のセンサ行の決め方は、図8、図10、および図11で示す3通りである。図8の場合はセンサ行H1-1とH1-11が不使用のセンサ行であり、図10の場合はセンサ行H1-10とH1-11が不使用のセンサ行であり、図11の場合はセンサ行H1-1とH1-2が不使用のセンサ行である。
不使用のセンサ行(換言すると使用するセンサ行)の情報は、例えば、AF信号処理回路15あるいは制御部16内の不揮発性メモリに記録される。AF信号処理回路15は、AFセンサ14Dから光電変換信号を読み出す場合、メモリに記録された情報に基づいて使用するセンサ行から光電変換信号を読み出す。
上記のように、領域14D-C(図5)におけるセンサ行群H1-Cで不使用のセンサ行が決定されると、センサ行群H2-Cでも同位置となるように不使用のセンサ行が決定され、決定された情報が上記メモリに記憶される。さらに、領域14D-C(図5)におけるセンサ列群V1-Cおよびセンサ列群V2-Cにおいて垂直方向に並ぶ画素の読み出し開始画素が決定される。上述したように、センサ列においては像ずれ量の検出に必要とされる画素数よりも多い数の画素が設けられている。本実施の形態では、センサ列に配置された画素のうち読み出し開始画素から読み出し終了画素までを像ずれ量の検出に使用される画素と称し、これ以外の画素を不使用の画素と称する。センサ列群V1-Cおよびセンサ列群V2-Cにおいて決定された読み出し開始画素(読み出し終了画素)の情報も、上記メモリに記録される。AF信号処理回路15は、AF信号処理を行う場合、メモリに記録された情報に基づいて、読み出し開始画素から読み出し終了画素までの電変換信号を用いる。
以上の説明では、図5の領域14D-Cのセンサ行群における不使用のセンサ行の決定、および、領域14D-Cのセンサ列群における読み出し開始画素(読み出し終了画素)の決定について説明した。
領域14D-Cと同様に、図5の領域14D-L、および図5の領域14D-Rについてもそれぞれ不使用のセンサ行の決定およびセンサ列群における読み出し開始画素(読み出し終了画素)を決定することができる。上述したように、センサ行群における不使用のセンサ行の決め方は3通りであるので、3つの領域14D-C、領域14D-L、および領域14D-Rについて、それぞれ独立してセンサ行群における不使用のセンサ行を決定するには、3×3×3=27通りの決定を行うことができる。
図12は、図3に示すフォーカスエリア群L、C、Rに図5に示すラインセンサのうちの領域14D-Lのセンサ行群H1-Lと、領域14D-Cのセンサ行群H1-Cと、領域14D-Rのセンサ行群H1-Rとを重ねて示す図である。各センサ行群H1-L、H1-CおよびH1-Rに重ねて示す9個のAFエリアマーク(枠)は、図3において撮影視野の左に配置された9点のフォーカスエリア群L、撮影視野の中央に配置された9点のフォーカスエリア群C、撮影視野の右に配置された9点のフォーカスエリア群Rに対応する。
図12の例では、AFエリアマーク(枠)とAFセンサ位置が、領域14D-Cの中心位置の周りに回転してずれている。このような場合において、3つの領域14D-C、領域14D-L、および領域14D-Rについて、それぞれ独立してセンサ行群における不使用のセンサ行を決定することにより、電子的アライメントにより回転方向の調整を行うことができる。例えば、領域14D-Lのセンサ行群H1-Lでは上側の2本のセンサ行H1-1およびH1-2を不使用とし、領域14D-Cのセンサ行群H1-Cでは上下各1本のセンサ行H1-1およびH1-11を不使用とし、領域14D-Rのセンサ行群H1-Rでは上下各1本のセンサ行H1-1およびH1-11を不使用とする。
以上の説明では、不使用と決定したセンサ行から光電変換信号を読みださない構成としたが、これに限られない。例えば、不使用のセンサ行からも使用するセンサ行と同様に光電変換信号を読み出してもよい。その場合は、不使用のセンサ行から読み出した光電変換信号を像ずれ量の検出に用いないようにする。あるいは、AF信号処理回路15でデフォーカス量演算したうえで、後段の制御部16が焦点調節に用いないようにしてもよい。
<不使用のラインセンサの決め方>
上述したセンサ行群における不使用のセンサ行の決定およびセンサ列群における読み出し開始画素(読み出し終了画素)の決定は、例えば、工場におけるカメラボディ100の生産ラインにおいて、AFモジュール14の取り付け位置のメカニカルな簡易調整を行った後に行う。簡単に説明すると、カメラボディ100により所定の検査用チャートを撮影した時の、ある1点のAFエリアマークを選択した時のAFモジュール14からの出力値の整合性を確認する作業を複数のAFエリアマークについて実施し、確認結果に基づいて不使用のセンサ行、およびセンサ列群における読み出し開始画素(読み出し終了画素)を決定する。
以上説明した決定処理は、図5の領域14D-Cだけでなく、領域14D-L、および領域14D-Rについても個別に行う。すなわち、3領域14D-C、領域14D-L、および領域14D-Rのそれぞれについて、独立して不使用のセンサ行、換言すると、使用するセンサ行を決定する。
以上説明した実施形態では、メカニカルな簡易調整と電子的アライメントとを併用する調整を行ったが、メカニカルな調整を廃止して、カメラボディとAFモジュールとにメカニカルな位置調整を行う調整機構を設けず、電子的アライメントのみで調整を行うことも可能である。
<画素の配置>
以上の説明では、図6に例示したように、例えばセンサ行H1-Cのように、行(左右)方向に並ぶ画素によってセンサ行を構成する場合、画素がセンサ行と直交する列(上下)方向と平行に配置される場合を例示した。また、例えばセンサ列群V1-Cのように、列(上下)方向に並ぶ画素によってセンサ列群を構成する場合、画素がセンサ列と直交する行(左右)方向と平行に配置される場合を例示した。
一般に、図6のような画素配置では、水平方向に画素が配置されているセンサ行H1-C、H2-Cでは、垂直方向にコントラストをもつ物体の被写体距離が変化した場合、被写体距離の変化量に対応するセンサ行上での被写体の像位置の変化量が、前記センサ行の1画素の幅よりも小さい場合は、センサからの出力が変化しない。従って、被写体距離が異なる被写体に対してデフォーカス量の検出精度が低下する。
これを回避する手法として、列(上下)方向に延びる線状の像が複数の画素と重なるように、センサ行の画素を傾けて配置することが有効である。すなわち、例えばセンサ行H1-Cにおいて、行(左右)方向に並ぶ画素を、センサ行と直交する列(上下)方向に対して角度θ傾けて配置する。また、行(左右)方向に延びる線状の像についても同様のことが起こるので、列(上下)方向に並ぶ画素も、センサ列と直交する行(左右)方向に対して角度θ傾けて配置する。
図13は、画素を傾けて配置した、AFセンサ14Dのラインセンサを例示する図であり、AFセンサ14Dに示すラインセンサのうち領域14D-Cを拡大した図である。図14は、図13の円形13Zの破線で囲んだ領域を拡大した図である。図6の場合と同様に、二次像面(AFセンサ14D)において上下左右に分離されているセンサ列群V1-C、V2-C、センサ行H2-C、H1-Cは、一次像面(焦点板3)の同じ領域(図3のフォーカスエリア群C)に対応する。
図13、図14に示すように、センサ行H1-Cにおいて、行(左右)方向に並ぶ画素をセンサ行と直交する列(上下)方向に対して角度θ傾けて配置する。行(左右)方向に並ぶ画素をセンサ行と直交する列(上下)方向に対して角度θ傾けた直線をm1、m2とする。1つのフォーカスエリアに対応する複数のセンサ行では、対応する画素が直線m1またはm2上に並ぶように配置した。詳述すると、図14に示すように左端の画素(画素番号1)を直線m1に沿って配置した。そのため、センサ行H1-1とセンサ行H1-2の行間には、画素の傾き量に起因するズレが生じる。そこで、図14の例では、行間のズレを打ち消す向きに、複数行(図14では3行)ごとに1画素ピッチP分ずらしてセンサ行を配置する。直線m1(m2)の傾きθは、上下方向におけるセンサ行3行ごとに、左右方向で1画素ピッチP分ずれる角度に設定する。
つまりセンサ行H1-2、センサ行H1-3、センサ行H1-4の左端の画素番号1を直線m1に沿って配置し、センサ行H1-5の左端の画素番号1を直線m1に対して1画素ピッチP分右へずらした直線m2に沿って配置した。センサ行H1-5からセンサ行H1-7の3行の左端の画素番号1は直線m2に沿って配置し、センサ行H1-8の左端の画素番号1は、直線m2に対してさらに1画素ピッチP分右へずらして配置する。このように3行ごとに、1画素ピッチP分ずらして配置する。
以上述べたように、行間のズレを打ち消す向きに、3行ごとに1画素ピッチP分ずらしてセンサ行を配置したので、センサ行群H1-Cを構成するセンサ行の始端と終端とがそれぞれのこぎりの刃のようにギザギザとなる。
このようなギザギザの配置は、センサ行群H2-Cにおいても同様である。また、センサ列群V1-Cおよびセンサ列群V2-Cにおいては、列間のズレを打ち消す向きに、3列ごとに1画素ピッチP分ずらしてセンサ列を配置することにより、センサ列群V1-Cおよびセンサ列群V2-Cを構成するセンサ列の始端と終端とが、それぞれのこぎりの刃のようにギザギザとなる。
図15(a)~図15(c)は、いずれも図13のセンサ行群H1-Cにおいて円形の破線13Zで囲んだ領域を拡大した図である。行間のズレを打ち消す向きに、3行ごとに1画素ピッチ分ずらしてセンサ行を配置したことにより、各センサ行から光電変換信号を読み出す場合の基準位置が、行間において異なる場合が起こり得る。
図15(a)は、電子的アライメントの結果、フォーカスエリアaに対応するAFエリアマーク(枠)に対し、センサ行H1-2からセンサ行H1-4までの3行のセンサ行が割り当てられた場合を例示する図である。この場合は、フォーカスエリアに割り当てられた3行全てのセンサ行において最初の画素(図15(a)では画素番号1)が直線m1上に並んでいるため、光電変換信号を読み出す際の読み出し開始画素が各センサ行で一致する。それゆえ各センサ行の画素番号1を読み出し開始画素に決定する。このように決定した読み出し開始画素の情報も、AF信号処理回路15あるいは制御部16の内の不図示の不揮発性メモリに記録する。図15(a)の場合は、後述する図15(b)および図15(c)の場合と異なり、フォーカスエリアに割り当てられた3行であるセンサ行H1-2からセンサ行H1-4において読み出し開始画素をセンサ行ごとに変える必要はない。
図15(b)は、電子的アライメントの結果、フォーカスエリアaに対応するAFエリアマーク(枠)に対し、センサ行H1-1からセンサ行H1-3までの3行のセンサ行が割り当てられた場合を例示する図である。この場合は、フォーカスエリアに割り当てられたセンサ行H1-1が、他のセンサ行H1-2およびセンサ行H1-3に対して左方向に1画素ピッチP分ずれている。それゆえ、フォーカスエリアに割り当てられた3行全てのセンサ行の読み出し開始画素が直線m1上に並ぶように、各センサ行において読み出し開始画素を決定する。
すなわち、図15(b)のセンサ行H1-1では画素番号2を読み出し開始画素に決定し、センサ行H1-2およびセンサ行H1-3では画素番号1を読み出し開始画素に決定する。このように決定した読み出し開始画素の情報も、AF信号処理回路15あるいは制御部16の内の不図示の不揮発性メモリに記録する。
図15(c)は、電子的アライメントの結果、フォーカスエリアaに対応するAFエリアマーク(枠)に対し、センサ行H1-3からセンサ行H1-5までの3行のセンサ行が割り当てられた場合を例示する図である。この場合は、フォーカスエリアに割り当てられたセンサ行H1-5が、他のセンサ行H1-3およびセンサ行H1-4に対して右方向に1画素ピッチP分ずれている。それゆえ、フォーカスエリアに割り当てられた3行全てのセンサ行の読み出し開始画素が直線m2上に並ぶように、各センサ行において読み出し開始画素を決定する。
すなわち、図15(c)のセンサ行H1-3およびH1-4では画素番号2を読み出し開始画素に決定し、センサ行H1-5では画素番号1を読み出し開始画素に決定する。このように決定した読み出し開始画素の情報も、AF信号処理回路15あるいは制御部16の内の不図示の不揮発性メモリに記録する。
以上説明した決定処理は、図5の領域14D-Cのセンサ行群H1-Cを代表して説明したが、センサ行群H2-Cについても同様である。また、領域14D-Cのセンサ列群V1-Cおよびセンサ列群V2-Cについても同様である。
さらにまた、図5の領域14D-L、および図5の領域14D-Rについてもそれぞれ同様である。
以上説明したように、行方向に並ぶ画素を、センサ行と直交する列方向に対して角度θ傾けて配置するとともに、列方向に並ぶ画素も、センサ列と直交する行方向に対して角度θ傾けて配置する場合において、以下の作用効果が得られる。すなわち、電子的アライメントに応じて、各センサ行(センサ列)から光電変換信号を読み出す際の読み出し開始画素を適切に指定する事で、撮像光学系1の焦点調節状態を示す位相差情報を有する光電変換信号をAFセンサ14Dから適切に出力させることができる。
なお、以上の説明では、センサ行において、読み出し開始画素から読み出し終了画素までの画素から光電変換信号を読み出す構成としたが、これに限られない。例えば、センサ行の全ての画素から光電変換信号を読み出してもよい。その場合は、センサ行の全ての画素から読み出した光電変換信号から、像ずれ量の検出に使用する光電変換信号を変更するようにする。すなわち、読み出し開始画素から読み出し終了画素に対応する光電変換信号を像ずれ量の検出に使用し、読み出し開始画素から読み出し終了画素までに含まれない画素からの光電変換信号を像ずれ量の検出に用いないようにする。あるいは、AF信号処理回路15でデフォーカス量演算したうえで、後段の制御部16が焦点調節に用いないようにしてもよい。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)カメラボディ100に搭載されている焦点検出装置は、フォーカスレンズを有する撮像光学系1による像を光電変換するAFセンサ14D(AFモジュール14)と、撮像光学系1の焦点調節状態を示す位相差情報を有する光電変換信号をAFセンサ14Dから出力させるAF信号処理回路15と、を有する。AFセンサ14Dは、複数のラインセンサ、例えば11行のセンサ行を備えている。各センサ行は、光電変換する画素が行(左右)方向に複数個並ぶ。11行のセンサ行H1-1~H1-11は、画素の並ぶ方向である行方向と交差する列(上下)方向に、並べて配置される。AF信号処理回路15は、列方向に並べて配置された11行のセンサ行のうち最上端または最下段に配置された少なくとも1つのセンサ行、すなわち、図8のセンサ行H1-1(またはセンサ行H1-11)からの光電変換信号を使用せず、他のセンサ行H1-2~H1-10から光電変換信号を使用してAF演算を行う。
上述した実施の形態では、上下方向(列方向)において像ずれ量の検出に必要とされる9行のセンサ行より多い11行のセンサ行H1-1~H1-11を設けておき、行方向と直交する列方向の両端にそれぞれ配置された1つのセンサ行、またはいずれか一方の端の2つのセンサ行をAF信号処理におけるデフォーカス演算に使用しない構成とした。このような構成にすると、カメラボディ100にAFモジュール14を組み込む際に、AFモジュール14の取り付け位置を上下方向に調整する場合のメカニカルな調整量を少なく抑え、簡易な調整で済ませることができる。
(2)AFセンサ14Dは、AF信号処理回路15がAF信号処理で使用する光電変換信号を出力するセンサ行の行数(9行)より2つ多い11行のセンサ行を備える。AF信号処理回路15は、列方向に並べて配置された11行のセンサ行のうち、列方向の両端に1つずつ配置された2つのセンサ行(図8)、または、列方向の一端に配置された2つのセンサ行(図10)、または、列方向の他端に配置された2つのセンサ行(図11)からの光電変換信号をAF信号処理で使用しないようにし、他の9行のセンサ行からの光電変換信号をAF信号処理で使用するようにする。
このように構成したので、カメラボディ100にAFモジュール14を組み込む際に、AFモジュール14の取り付け位置を図8、図10、または図11のうちの最も調整量が少ない位置までAFモジュール14の取り付け位置をメカニカルに調整すればよいので、簡易な調整で済ませることができる。
(3)AFセンサ14Dは、撮像光学系1を介して撮影される撮影視野50のうちの複数の領域(領域14D-L、領域14D-C、領域14D-R)に対応させて、それぞれ、センサ行が列方向に複数行(11行)並べて配置される。AF信号処理回路15は、複数の領域(領域14D-L、領域14D-C、領域14D-R)において独立して、列方向に並べて配置された11行のセンサ行のうち片端に配置された少なくとも1つのセンサ行、すなわちセンサ行H1-1(またはセンサ行H1-11)からの光電変換信号を使用しないように上記信号を出力させずに、他のセンサ行H1-2~H1-10からの光電変換信号を使用するように上記信号を出力させる。このように構成したので、AFモジュール14の取り付け位置の調整方向が複数の領域(領域14D-L、領域14D-C、領域14D-R)で異なる場合でも、複数の領域ごとに独立して、光電変換信号を使用しない、あるいは光電変換信号を出力させない、不使用のセンサ行を決定することができる。
(4)AFセンサ14Dの複数の領域は、撮影視野の中央領域14D-Cと、中央領域14D-Cに対して対称な位置の2つの領域14D-L、14D-Rとを含む奇数個である。これにより、撮像光学系1の光軸L1を含む中央領域14D-Cと、他の対象な2つの領域とのそれぞれで、AFモジュール14の取り付け位置を適切に調整することができる。
(5)フォーカスレンズを有する撮像光学系1による像を、並べて配置された複数のラインセンサによって光電変換するAFセンサ14D(AFモジュール14)と、撮像光学系1の焦点調節状態を示す位相差情報を有する光電変換信号をAFセンサ14Dから出力させるAF信号処理回路15とを有する焦点検出装置の調整方法は、次の手順を含む。すなわち、カメラボディ100により所定の検査用チャートを撮影した時の、ある1点のAFエリアマークを選択した時のAFモジュール14からの出力値の整合性を確認する作業を複数のAFエリアマークについて実施し、確認結果に基づいて不使用のセンサ行、およびセンサ列群における読み出し開始画素(読み出し終了画素)を決定することを含む。
このように構成したので、カメラボディ100にAFモジュール14を組み込む際に、AFモジュール14の取り付け位置を上下方向に調整する場合のメカニカルな調整を簡易な調整で済ませておき、その後の調整を、作業に手間がかかるメカニカルな調整とは異なる非メカニカルな手法、すなわち、光電変換信号を出力させないAFセンサ14Dのラインセンサを決定する電子的アライメントによって行うことができる。
(6)不使用にすること(あるいは使用すること)を決定したAFセンサ14Dのセンサ行を示す情報を、AF信号処理回路15に記録するようにした。したがって、情報を書き換えない限り、撮像光学系1の焦点調節状態を示す位相差情報を有する光電変換信号を、AFセンサ14Dから適切に出力させることができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
図16は、変形例1によるAFセンサ14Dのラインセンサの配置を例示する図であり、図5のうちのセンサ行群H1-Cを拡大した図である。センサ行群H1-Cに重ねた9つのAFエリアマーク(枠)は、撮影視野の中央に配置された9点のフォーカスエリア群Cに対応する。
列方向に3点のフォーカスエリアaを配置し、各フォーカスエリア内に3行のセンサ行を配置する設計とする場合、必要とされるセンサ行の行数は3点×3行=9行であるが、変形例1では、センサ行群H1-Cの上下に各1行のセンサ行を加えるとともに、上下のAFエリアマーク(枠)間にも1行のセンサ行を加える。このように、センサ行群H1-Cを13行で構成する。図16は、センサ行H1-1からH1-13までの13行のセンサ行群を示している。各センサ行は、行方向に複数の画素が並び、各センサ行の画素数は、行方向に3点のフォーカスエリアaが配置される場合に必要とされる画素数よりも多い数の画素が配置される。
なお、図中の画素は並び方向を示すもので、画素数を示したものではない。
なお、図13、図14に示した画素配置と同様に、変形例1においても垂直方向の画素を斜めに配置することが可能である。図16に示す画素配置では、上下方向におけるセンサ行4行ごとに、左右方向で1画素ピッチP分ずれる角度に傾けて配置すれば良い。
変形例1によれば、AFセンサ14Dにおけるラインセンサの配置のバリエーションを増やすことができる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…撮像光学系
ファインダー光学系(3…焦点板、4…ペンタプリズム、5…接眼光学系)
3A…表示部
7…撮像素子
14…AFモジュール(14A…視野マスク、14B…フィールドレンズ、14C…セパレータレンズ、14D…AFセンサ)
15…AF信号処理回路
16…制御部
100…カメラボディ
200…交換レンズ
300…カメラ

Claims (17)

  1. 第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に設けられた複数の焦点検出領域それぞれに配置され、複数の受光素子が配置される受光素子ラインと、
    複数の前記焦点検出領域が配置される領域の外に配置される少なくとも1つの前記受光素子と、
    複数の前記焦点検出領域が配置される領域の外に配置される少なくとも1つの前記受光素子ラインから焦点検出に用いる信号を出力する出力部と、
    を備える撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子において、
    少なくとも1つの前記受光素子ラインが、複数の前記焦点検出領域が配置される領域の外に配置される撮像素子。
  3. 請求項1または2に記載の撮像素子において、
    少なくとも1つの前記受光素子ラインが、複数の前記焦点検出領域の間に配置される撮像素子。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    複数の前記受光素子ラインが、前記焦点検出領域において、前記第1方向または前記第2方向に配置される撮像素子。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記受光素子ラインは、前記第1方向または前記第2方向に複数の前記受光素子が配置される撮像素子。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記受光素子の前記第1方向の長さは前記第2方向よりも短い撮像素子。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記受光素子ラインの前記第1方向の端部に配置された前記受光素子は、1つの前記焦点検出領域に対応する複数の前記受光素子ラインごとに、前記第1方向に1受光素子ずれて配置されている撮像素子。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    複数の前記受光素子ラインの読み出しを開始する前記受光素子は、前記焦点検出領域ごとに前記第2方向に沿って同じ位置である撮像素子。
  9. 請求項8に記載の撮像素子において、
    複数の前記受光素子ラインにおいて、焦点検出に用いる信号を出力する前記受光素子の端部に配置された受光素子は、前記焦点検出領域ごとに前記第2方向に沿って同じ位置である撮像素子。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    複数の前記受光素子ラインごとにずれて配置された前記受光素子ラインの前記第1方向の端部と、前記焦点検出領域ごとに読み出しを開始する前記受光素子ラインの端部が異なる場合は、前記第1方向の端部を異ならせて読み出す撮像素子。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記受光素子ラインは、前記第2方向に互いに等間隔で配置されている撮像素子。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の撮像素子と、
    前記出力部から出力された信号に基づいて、デフォーカス量を演算する演算部と、
    を備える焦点検出装置。
  13. 請求項12に記載の焦点検出装置において、
    前記焦点検出領域が配置される領域の外に配置される前記受光素子ラインを記憶する記憶部を備える焦点検出装置。
  14. 請求項13に記載の焦点検出装置において、
    前記演算部は、前記記憶部に記憶された前記受光素子ラインの信号をデフォーカス量の演算に用いない焦点検出装置。
  15. 請求項13に記載の焦点検出装置において、
    前記撮像素子は、前記記憶部に記憶された前記受光素子ラインから信号を出力しない焦点検出装置。
  16. 請求項12から15のいずれか一項に記載の焦点検出装置を有するカメラボディ。
  17. 請求項16に記載のカメラボディと、
    前記デフォーカス量を算出する像を形成する光学系とを有するカメラシステム。
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