JP5256675B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハーフミラーを備えた撮像装置に関するものである。
ハーフミラーを備えた一眼レフデジタルカメラにおいて、ハーフミラーが光路挿入位置にあるときに該ハーフミラーを介して撮像素子に入射する被写体光束に基づいて撮影レンズを合焦位置に移動させるとともに、ハーフミラーを退避位置に移動させる前に、ハーフミラーによる光路長の変化量だけ撮影レンズを移動させ、その後に撮影するものが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、従来手法では依然ピントが合わないという問題があった。
特開2000−32323号公報
本発明が解決しようとする課題は、正確に合焦させることができる撮像装置を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は本発明の理解を容易にするためだけのものであって本発明を限定する趣旨ではない。
本発明の撮像装置は、撮影光学系(31)の絞り開口により制限された光束(L1)を受光し、受光信号を出力するとともに、前記撮影光学系の絞り開口により制限された瞳の異なる領域からの一対の焦点検出光束を受光する光電変換部を有する焦点検出画素を含む撮像素子(22)と、撮影光学系と撮像素子との間の光路中に挿脱可能に設けられたハーフミラー(21)と、ハーフミラーが光路中に挿入された状態及び前記ハーフミラーが前記光路から退避した状態での前記焦点検出画素からの信号に基づき前記絞り開口により制限された前記異なる領域からの一対の焦点検出光束により形成される一対の像のズレ量を検出する焦点検出手段(25)と、一対の焦点検出光束を制限する絞り開口F値に基づいて、ハーフミラーが前記光路中に挿入されたことにより生ずる撮影光学系の像面の移動量を検出する移動量検出手段(25)と、前記像のズレ量および移動量に応じて撮影光学系の像面と撮像素子との相対位置を調節する調節手段(32)と、を備え、前記調節手段は、前記ハーフミラーが前記光路中に挿入された状態での前記焦点検出手段により検出された前記像のズレ量および前記移動量検出手段により検出された前記移動量に応じて前記撮影光学系の像面と前記撮像素子との相対位置を調節したのち、前記ハーフミラーを前記光路から退避させてから撮像動作するまでの間に、前記ハーフミラーが前記光路から退避した状態での前記焦点検出手段により検出された前記像のズレ量に応じて前記撮影光学系の像面と前記撮像素子との相対位置を調節することを特徴とする。
上記発明において、移動量検出手段(25)は、撮影光学系の像面内の、焦点調節状態の検出位置に応じて移動量を求めるように構成することができる。さらに、移動量検出手段(25)は、撮影光学系による像の分光感度特性に応じて移動量を求めるように構成することができる。
上記発明において、撮影光学系の位置に応じた撮影距離を表示する距離表示手段(33)をさらに備えるように構成することができる。
上記発明において、調節手段(32)は、ハーフミラーが光路中に挿入された状態で撮影光学系の焦点を調節するように構成することができる。
本発明の撮像装置によれば、正確に合焦させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1を示す要部構成図である。本実施形態の一眼レフデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)は、カメラ本体2とレンズ鏡筒3から構成され、これらカメラ本体2とレンズ鏡筒3はマウント部4により着脱可能に結合されている。
レンズ鏡筒3には、レンズ311、絞り312、ズームレンズ313、フォーカスレンズ314を含む撮影光学系31が内蔵されている。フォーカスレンズ314は、レンズ鏡筒3の光束L1の光軸に沿って移動可能に設けられ、フォーカスレンズ駆動モータ35によってその位置が調節される。なお、フォーカスレンズ駆動モータ35は、後述するカメラ制御CPU25から出力され、レンズ制御CPU32を介してフォーカスレンズ駆動モータ35に入力される指令信号に基づいて駆動する。
レンズ鏡筒3の筐体外表面には液晶表示装置などから構成される距離表示器33が設けられ、フォーカスレンズ314の位置に連動した被写体距離を表示する。この被写体距離データは、後述するカメラ制御CPU25から出力され、レンズ制御CPU32を介して距離表示器33に入力される。なお、被写体距離を表示する距離表示器33は、レンズ鏡筒3以外にも、たとえばカメラ本体2に設けることもできる。
カメラ本体2は、被写体からの光束L1を撮像素子22及び観察光学系24へ導くためのハーフミラー21を備えている。このハーフミラー21は、回転軸Oを中心にして被写体の観察位置と撮影位置との間を回転する。図1では、ハーフミラー21が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮影位置にある状態を点線で示す。ハーフミラー21は、被写体の観察位置にある状態では光束L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮影位置にある状態では光束L1の光路から退避するように回転する。したがって、以下の説明においてはハーフミラー21が観察位置にある状態を挿入位置とも言い、撮影位置にある状態を退避位置とも言う。
ハーフミラー21は、たとえば1mm程度の平行平面ガラスにより構成され、被写体側の主面に光束の半透過性を付与する多層膜が形成されている。そして、被写体の観察位置にある状態では、被写体からの光束L1の一部の光束L2を当該ハーフミラー21で反射して観察光学系24へ導き、残りの光束L3を透過させて撮像素子22へ導く。
したがって、ミラー系21が観察位置にある場合、被写体からの光束L1は観察光学系24と撮像素子22に導かれ、使用者により被写体が観察されるとともに、フォーカスレンズ314の焦点調節状態の検出が行われる。この状態から、使用者が図示しないレリーズボタンを押すとハーフミラー21が撮影位置に回転し、被写体からの光束L1は全て撮像素子22へ導かれ、撮影した画像データをメモリ26に保存する。
観察光学系24は、スクリーン241とペンタプリズム242と接眼レンズ243を備えている。スクリーン241は、ハーフミラー21が観察位置にある状態において、撮像素子22の撮像面と共役な面に配置されている。これにより、使用者は、スクリーン241上に形成された像をペンタプリズム242と接眼レンズ243を介して観察することができる。
カメラ本体2にはカメラ制御CPU25が設けられている。カメラ制御CPU25は、マウント部4に設けられた電気信号接点部41によりレンズ制御CPU32と電気的に接続され、このレンズ制御CPU32からレンズ情報を受信するとともに、レンズ制御CPU32へデフォーカス量などのカメラボディ情報を送信する。また、カメラ制御CPU25は、撮像素子22から画像信号を読み出すとともに、所定の情報処理を施して液晶ディスプレイ27やメモリ26に出力する。また、カメラ制御CPU25は、画像信号の補正や交換レンズ3の焦点調節状態、絞り調節状態などを検出するなど、カメラ全体の制御を司る。
液晶ディスプレイ27は、たとえばカメラ本体の背面に設けられた液晶表示素子271と、これを駆動する駆動回路272とを備え、カメラ制御CPU25から送出された画像信号を駆動回路272で受信し、この画像信号に応じた駆動信号を液晶表示素子271へ送出することで撮影画像を表示する。
なお、メモリ26は着脱可能なカード型メモリや内蔵型メモリの何れをも用いることができる。
次に、本実施形態に係る撮像素子22について説明する。
図2は、撮像素子22の撮像面における焦点検出位置を示す正面図、図3は、図2のIII部を拡大して焦点検出画素222の配列を模式的に示す正面図である。
本実施形態の撮像素子22は、複数の撮像画素221が、撮像面の平面上に二次元的に配列され、緑色の波長領域を透過するカラーフィルタを有する緑画素Gと、赤色の波長領域を透過するカラーフィルタを有する赤画素Rと、青色の波長領域を透過するカラーフィルタを有する青画素Bがいわゆるベイヤー配列(Bayer Arrangement)されたものである。すなわち、隣接する4つの画素群223(稠密正方格子配列)において一方の対角線上に2つの緑画素が配列され、他方の対角線上に赤画素と青画素が1つずつ配列されている。このベイヤー配列された画素群223を単位として、当該画素群223を撮像素子22の撮像面に二次元状に繰り返し配列することで撮像素子22が構成されている。
なお、単位画素群223の配列は、図示する稠密正方格子以外にも、たとえば稠密六方格子配列にすることもできる。また、カラーフィルタの構成や配列はこれに限定されることはなく、補色フィルタ(緑:G、イエロー:Ye、マゼンタ:Mg,シアン:Cy)の配列を採用することもできる。
図4Aは、撮像画素221の一つを拡大して示す正面図、図7Aは断面図である。一つの撮像画素221は、マイクロレンズ2211と、光電変換部2212と、図示しないカラーフィルタから構成され、図7Aの断面図に示すように、撮像素子22の半導体回路基板2213の表面に光電変換部2212が造り込まれ、その表面にマイクロレンズ2211が形成されている。光電変換部2212は、マイクロレンズ2211により撮影光学系31の射出瞳(たとえばF1.0)を通過する撮像光束を受光する形状とされ、撮像光束IBを受光する。
なお、本実施形態のカラーフィルタはマイクロレンズ2211と光電変換部2212との間に設けられ、緑画素Gと赤画素Rと青画素Bのそれぞれのカラーフィルタの分光感度は、たとえば図5に示すとおりとされている。
図2及び図3に戻り、撮像素子22の撮像面の中心及び中心から左右対称位置の3箇所には、上述した撮像画素221に代えて焦点検出画素222が配列された焦点検出画素列22a,22b,22cが設けられている。図3に示すように、一つの焦点検出画素列は、複数の焦点検出画素222が横一列に配列されて構成されている。本例の焦点検出画素222は、ベイヤー配列された撮像画素221の緑画素Gと青画素Bの位置にギャップを設けることなく密に配列されている。
なお、図2に示す焦点検出画素列22a,22b,22cの位置は図示する位置にのみ限定されず、何れか一箇所又は二箇所にすることもでき、また、撮像素子22の中心から上下対称の位置に配置することもできる。また、実際の焦点検出に際しては、複数配置された焦点検出画素列22a〜22cの中から使用者の手動操作により所望の焦点検出画素列を選択することもできる。
図4Bは、焦点検出画素222の一つを拡大して示す正面図、図7Bは断面図である。焦点検出画素222は、図4Bに示すように、マイクロレンズ2221と、一対の光電変換部2222,2223から構成され、図7Bの断面図に示すように、撮像素子22の半導体回路基板2213の表面に光電変換部2222,2223が造り込まれ、その表面にマイクロレンズ2221が形成されている。一対の光電変換部2222,2223は同じ大きさで、かつマイクロレンズ2221の光軸に対して左右対称に配置されている。この光電変換部2222,2223は、マイクロレンズ2221により撮影光学系31の特定の射出瞳(たとえばF2.8)を通過する一対の光束を受光する形状とされている。すなわち、図7Bに示すように、焦点検出画素222の一方の光電変換部2222は一方の光束AB1を受光する一方で、焦点検出画素222の他方の光電変換部2223は、マイクロレンズ2221の光軸に対して光束AB1と対称となる光束AB2を受光する。
なお、焦点検出画素222にはカラーフィルタは設けられておらず、その分光特性は、光電変換を行うフォトダイオードの分光特性と、図示しない赤外カットフィルタの分光特性を総合したものとなっている。図6に焦点検出画素222の分光感度特性を示すが、相対感度は、図5に示す撮像画素221の青画素B、緑画素G及び赤画素Rの各感度を加算したような分光感度特性とされ、また感度が現れる光波長領域は、図5に示す撮像画素221の青画素B、緑画素G及び赤画素Rの感度の光波長領域を包摂した領域となっている。ただし、撮像画素221と同じカラーフィルタのうちの一つ、たとえば緑フィルタを備えるように構成することもできる。
また、図4Bに示す焦点検出画素222の光電変換部2222,2223は半円形状としたが、光電変換部2222,2223の形状はこれに限定されず、他の形状、たとえば、楕円形状、矩形状、多角形状にすることもできる。
ここで、上述した焦点検出画素222の出力に基づいて焦点を調節する、いわゆる瞳分割位相差検出方式について説明する。
図8は、図3のVIII-VIII線に沿う断面図であり、撮影光軸L上に配置された焦点検出画素222−1と、これに隣接する焦点検出画素222−2が、射出瞳34の測距瞳341,342から照射される光束AB1−1,AB2−1,AB2−1,AB2−2を受光することを示す。ただし、その他の焦点検出画素についても、一対の光電変換部は一対の測距瞳341,342から照射される一対の光束を受光する。
ここで、射出瞳34とは、交換レンズ3の予定焦点面に配置された焦点検出画素222のマイクロレンズ2221の前方Dの位置に設定された像である。距離Dは、マイクロレンズの曲率、屈折率、マイクロレンズと光電変換部との距離などに応じて一義的に決まる値であって、この距離Dを測距瞳距離と称する。また、測距瞳341,342とは、焦点検出画素222のマイクロレンズ2221により投影された光電変換部2222,2223の像をいう。
なお、同図において焦点検出画素222−1,222−2の配列方向は一対の測距瞳341,342の並び方向と一致している。
焦点検出画素222のマイクロレンズ2221−1,2221−2は、交換レンズ3の予定焦点面近傍に配置されており、光軸L上に配置されたマイクロレンズ2221−1により、その背後に配置された一対の光電変換部2222−1,2223−1の形状が測距瞳距離Dだけ離れた射出瞳34上に投影され、その投影形状は測距瞳341,342を形成する。
同様に、光軸L上から離間して配置されたマイクロレンズ2221−2により、その背後に配置された一対の光電変換部2222−2,2223−2の形状が測距瞳距離Dだけ離れた射出瞳34上に投影され、その投影形状は測距瞳341,342を形成する。
すなわち、測距瞳距離Dにある射出瞳34上で、各焦点検出画素222の光電変換部2222,2223の投影形状(測距瞳341,342)が一致するように各画素222の投影方向が決定されている。
なお、焦点検出画素222−1の光電変換部2222−1は、一方の測距瞳341を通過しマイクロレンズ2221−1に向かう一方の焦点検出光束AB1−1により、マイクロレンズ2221−1上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。これに対して、光電変換部2223−1は、他方の測距瞳342を通過しマイクロレンズ2221−1に向かう他方の焦点検出光束AB2−1により、マイクロレンズ2221−1上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
同様に、焦点検出画素222−2の光電変換部2222−2は、一方の測距瞳341を通過しマイクロレンズ2221−2に向かう一方の焦点検出光束AB1−2により、マイクロレンズ2221−2上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。これに対して、光電変換部2223−2は、他方の測距瞳342を通過しマイクロレンズ2221−2に向かう他方の焦点検出光束AB2−2により、マイクロレンズ2221−2上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
以上の焦点検出画素222を、図3に示すように直線状に複数配置し、各焦点検出画素222の一対の光電変換部2222,2223の出力を、測距瞳341と測距瞳342のそれぞれに対応した出力グループにまとめることにより、測距瞳341と測距瞳342のそれぞれを通過する焦点検出光束AB1,AB2が焦点検出画素列上に形成する一対の像の強度分布に関するデータが得られる。この強度分布データに対し、相関演算処理又は位相差検出処理などの像ズレ検出演算処理を施すことにより、いわゆる瞳分割位相差検出方式による像ズレ量を検出することができる。
そして、得られた像ズレ量に一対の測距瞳の重心間隔に応じた変換演算を施すことにより、予定焦点面に対する現在の焦点面(予定焦点面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における焦点面をいう。)の偏差、すなわちデフォーカス量を求めることができる。
本実施形態のカメラ1では、上述した手順のとおり、ハーフミラー21を挿入した状態で求められたデフォーカス量に、撮影光学系31の光学特性、たとえば絞り開口F値、撮影光学系31による像の分光感度特性、撮影光学系31の像面内における焦点検出位置22a〜22cなどを寄与させ、これによりハーフミラー21を光路内に挿入したことに起因する像面の移動量を求め、この移動量に基づいてフォーカスレンズ314を駆動する。
図14A及び図4Bは、撮影光学系31の絞り開口F値及び焦点検出位置による補正量の求め方(図11及び図13のステップS140に相当)を説明するための図であり、図14Aはハーフミラー21が退避位置、図14Bはハーフミラー21が挿入位置にある状態をそれぞれ示す。なお図14Bにおいて、説明を簡便化するためにハーフミラー21の挿入角度を90度とする。
まず、図14Aに示すように、ハーフミラー21が光路から退避している状態であって、撮影光学系31の予定焦点面220上に形成された像が合焦している場合には、撮影光学系31の絞り開口F値が相対的に小さい射出瞳34Sと、絞り開口F値が相対的に大きい射出瞳34Lのそれぞれを通る光束は、光軸Lと予定焦点面220の交点であって像高が0である画面中心の位置220P1と、像高がHの画面周辺の位置220P2で収束するものとする。
この状態において、光路中にハーフミラー21を挿入した場合、図14Bに示すように、撮影光学系31の射出瞳34L(絞り開口F値が大)を通る光束は、像高0において予定焦点面220より後方の面220L1に収束する一方で、撮影光学系31の射出瞳34S(絞り開口F値が小)を通る光束は、像高0において予定焦点面220より後方の面220S1に収束する。
また、撮影光学系31の射出瞳34L(絞り開口F値が大)を通る光束は、像高Hにおいて予定焦点面22より後方の面220L2に収束する一方で、撮影光学系31の射出瞳34S(絞り開口F値が小)を通る光束は、像高Hにおいて予定焦点面220より後方の面220S2に収束する。
このように、ハーフミラー21を光路中に挿入した場合には像面の移動が生じるが、この像面の移動量は、ハーフミラー21に入射する光束の角度によって変化することから、交換レンズ3の絞り開口F値や焦点検出位置22a〜22c(画面中心からの像高H)によって変化することになる。
このため、本実施形態では、後述する図11及び図13のステップS140において、ボディ制御CPU25はレンズ制御CPU32との通信によって、交換レンズ3の絞り開口F値の情報を得るとともに、図示しない選択スイッチにより選択されている焦点検出位置の情報に基づき、表1のように補正量を決定する。
Figure 0005256675
表1において、補正量δ1〜補正量δ10は、絞り開口F値1.4〜5.6と焦点検出位置22a〜22c(像高H)によって、予め理論的または実験的に決定された量である。たとえば、図14Bにおいて射出瞳34Lの絞り開口F値がF5.6で、焦点検出位置が22aのとき、予定焦点面220と像面220L1の間の距離の補正量はδ9となる。
そして、ボディ制御CPU25は、上述した手順で検出されたデフォーカス量に対し、表1で決定された補正量δだけオフセット補正を行う。なお、表1のマップはカメラ制御CPU25のメモリに格納しておく。
このように、本実施形態では、ハーフミラー21が撮影光学系31の光路中に挿入された状態で、オフセット補正されたデフォーカス量に基づいて自動焦点調節を行うことにより、合焦像面は予定焦点面220から一定量オフセットすることになる。
たとえば、補正量を予定焦点面220と像面220L1の間の距離とした場合には、合焦像面は像面220L1にオフセットされるが、像面220L1で合焦が達成された状態でハーフミラー21を撮影光学系31の光路から退避すると、合焦像面は像面220L1から予定焦点面220に戻ることになる。
したがって、交換レンズ3の絞り開口F値や焦点検出位置22a〜22cに拘らず高精度な焦点調節を達成した状態での撮影が可能になる。
なお、本実施形態では、ハーフミラー21を光路内に挿入したことに起因する像面の移動量として表1に示す絞り開口F値と焦点検出位置を挙げたが、本実施形態はこれに限定されず、その他の撮影光学系31の光学特性、たとえば焦点距離や射出瞳距離などを用いることもできる。
また、撮影光学系31により形成される像面の位置に影響を与える他の要因としては、色収差がある。したがって、焦点検出画素222の近傍の撮像画素221の出力により、撮影光束の色(分光感度特性)を検出し、検出された色に応じて補正量を決定することもできる。
ちなみに、図3及び図4Bに示す本実施形態の焦点検出画素222に代えて、図9及び図10に示す焦点検出画素222a,222bを用いることもできる。図9は、本発明の他の実施形態に係る画素の配列を模式的に示す正面図であり、図2のIII部に相当する拡大正面図、図10は、図9の一対の焦点検出画素を拡大して示す正面図である。
図3及び図4Bに示す実施形態では、焦点検出画素222として一つの画素に一対の光電変換部2222,2223を有するものを用いたのに対し、図9及び図10に示す実施形態では一対の焦点検出画素222a,222bのそれぞれに対をなす光電変換部2224,2225を有するものを用いる。
図10に示す焦点検出画素222aは、マイクロレンズ2221と、光電変換部2224から構成され、図7Bに示す断面図と同様に、撮像素子22の半導体回路基板2213の表面に光電変換部2224が造り込まれ、その表面にマイクロレンズ2221が形成されている。光電変換部2224はマイクロレンズ2221の光軸に対して左右対称の位置のうちの左側に配置されている。
これに対して、図10に示す焦点検出画素222bも、マイクロレンズ2221と、光電変換部2225から構成され、図7Bに示す断面図と同様に、撮像素子22の半導体回路基板2213の表面に光電変換部2225が造り込まれ、その表面にマイクロレンズ2221が形成されている。光電変換部2225はマイクロレンズ2221の光軸に対して左右対称の位置のうちの右側に配置されている。
そして、図9に示すように、一対の焦点検出画素222a,222bは撮像素子22の中心から左右一列に配置され、撮影光学系31の射出瞳を通過する一対の光束をこれら一対の焦点検出画素222a,222bそれぞれの光電変換部2224,2225で受光する。
このように、異なる画素で構成される一対の焦点検出画素222a,222bを用いても、一対の光電変換部2224,2225の出力結果に基づいて、瞳分割位相差検出方式による像ズレ量を検出することができる。
これに加えて、撮像素子22を構成する画素からの出力読出回路の構成がシンプルになるという利点もある。
次に、本実施形態に係るカメラの動作例を説明する。図11は本実施形態に係るカメラ1の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS100にてカメラ1の電源がONされていることを確認した上でステップS110に進み、ハーフミラー21を光路内への挿入位置へ移動させる。
ステップS120では、ハーフミラー21が挿入位置(被写体の観察位置)にあり、また撮像素子22が後退位置にある状態で、撮像素子22の画像データをカメラ制御CPU25へ読み出すとともに、この画像データに間引き処理などを施したのち、液晶ディスプレイ27の駆動回路272を介して液晶表示素子271に現在の撮影画像を表示する。
なお、被写体からの光束L1の一部はハーフミラー21を通過して撮像素子22へ至る一方で、残りの光束L2はハーフミラー21で反射してスクリーン241に至るので、使用者は、ペンタプリズム242及び接眼レンズ243を介して被写体を観察できるとともに液晶ディスプレイ27によっても被写体を観察することができる。
ステップS130では、撮像素子22に設定された焦点検出画素列22a〜22cに設けられた焦点検出画素222から一対のデータを読み出す。この場合、使用者の手動操作により特定の焦点検出画素列が選択されているときは、その焦点検出画素列の焦点検出画素からのデータのみを読み出す。
そして、読み出された一対の像データに基づいて像ズレ検出演算処理(相関演算処理)を行って像ズレ量を演算し、さらにこの像ズレ量をデフォーカス量に変換する。
ここで、読み出された一対の像データに基づく像ズレ検出演算処理(相関演算処理)の一例を簡単に説明する。
焦点検出画素222が検出する一対の像は、測距瞳341,342が交換レンズ3の絞り開口312により遮光され、光量バランスが崩れている可能性がある。したがって、本実施形態では、この光量バランスの崩れに対して像ズレ検出精度を維持できるタイプの相関演算を施す。
まず、焦点検出画素列から読み出された一対の像データ列をA1〜A1、A2〜A2(Mはデータ数)とし、下記相関演算式(数式1)を行い、相関量C(k)を演算する。
[数1]
C(k)=Σ|A1・A2n+1+k−A2n+k・A1n+1
なお、数式1においてΣ演算はnについての累積演算(総和演算)を示し、nの範囲は、像ずらし量kに応じてA1、A1n+1、A2n+k、A2n+1+kのデータが存在する範囲に限定される。また、像ずらし量kは整数であり、データ列のデータ間隔を単位とした相対的シフト量である。
数式1の演算結果は、図12(a)に示すように、一対のデータの相関が高いシフト量(図12(a)ではk=kj=2)において相関量C(k)が極小(小さいほど相関度が高い)になる。
次に、数式2〜数式5による3点内挿の手法を用いて、連続的な相関量に対する極小値C(x)を与えるシフト量xを求める。
[数2]
x=kj+D/SLOP
[数3]
C(x)= C(kj)−|D|
[数4]
D={C(kj−1)−C(k j+1)}/2
[数5]
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj−1)−C(kj)}
そして、数式2で算出されたシフト量xの信頼性があるかどうかは、以下のようにして判定する。
図12(b)に示すように、一対のデータの相関度が低い場合は、内挿された相関量の極小値C(x)の値が大きくなる。したがって、C(x)が所定の閾値以上の場合は算出されたシフト量の信頼性が低いと判定し、算出されたシフト量xをキャンセルする。
または、C(x)をデータのコントラストで規格化するために、コントラストに比例した値となるSLOPでC(x)を除した値が所定値以上の場合は、算出されたシフト量の信頼性が低いと判定し、算出されたシフト量xをキャンセルする。
または、コントラストに比例した値となるSLOPが所定値以下の場合は、被写体が低コントラストであり、算出されたシフト量の信頼性が低いと判定し、算出されたシフト量xをキャンセルする。
また、図12(c)に示すように、一対のデータの相関度が低く、シフト範囲kmin〜kmaxの間で相関量C(k)の落ち込みがない場合は、極小値C(x)を求めることができず、このような場合は焦点検出不能と判定する。
なお、相関演算式としては上述した数式1に限定されず他の公知の相関式を利用することもできる。
算出されたシフト量xの信頼性があると判定された場合は、下記数式6により像ズレ量shftを求める。
[数6]
shft=PY・x
数式6において、PYは検出ピッチ(焦点検出画素のピッチ)である。
最後に、数式6で算出された像ズレ量shftに所定の変換係数kを乗じてデフォーカス量defを求める。
[数7]
def=k・shft
図11のステップS140へ戻り、レンズ制御CPU32から交換レンズ3の絞り開口F値の情報を読み込むとともに、図示しない選択スイッチにより選択されている焦点検出位置22a〜22cを確認し、これら絞り開口F値と焦点検出位置との値を表1に示すマップを参照することで光路長の補正量δを決定し、ステップS130で算出されたデフォーカス量をこの補正量で補正する。
次いで、ステップS150では、ステップS140で算出され補正されたデフォーカス量の絶対値が、所定値以内であるか否かを判断する。デフォーカス量の絶対値が所定値以内にあるときは合焦しているものとし、ステップS160をジャンプしてステップS170へ進む。デフォーカス量が所定値以内にないときは、ステップS160へ進み、カメラ制御CPU25からレンズ制御CPU32を介してレンズ駆動モータ35へ駆動信号を送出し、フォーカスレンズ314を合焦位置へ移動させる。これと相前後してフォーカスレンズ314の合焦位置に連動した被写体距離を距離表示器33に表示する。
なお、図示は省略するが、ステップS150にて焦点検出が不能であると判断された場合もこのステップS160へ進み、レンズ制御CPU32にスキャン駆動命令を送信し、交換レンズ3のフォーカスレンズ314を無限端から至近端の間でスキャン駆動させることで合焦位置を探索したのち、ステップS100へ戻って上記動作を繰り返す。
ステップS170では、カメラ本体2に設けられた図示しないレリーズボタンが押されたか否かを判断する。レリーズボタンが押されないときはステップS100へ戻り、ステップS100〜S170の処理を繰り返す。
ステップS170でレリーズボタンが押されたことを検出したら、ステップS180へ進み、ハーフミラー21を光束L1の光路から退避させる。ハーフミラー21の退避動作により撮影光学系31による像面はδだけ前方にずれるが、フォーカスレンズ314の駆動量にはこの像面の移動量δが既に反映されているので、再びフォーカスレンズ314を移動させることなく、撮像素子22の撮像面において合焦することになる。この結果、レリーズボタンを押した後にフォーカスレンズ314が動作するといった違和感を使用者に与えることもなくなる。
ステップS190では、レンズ制御CPU32に対して絞り調整命令を送信し、交換レンズ3の絞り312の絞り値を、使用者または自動設定された制御F値にする。この絞り制御が終了したのち、撮像素子22の撮像画素221および全ての焦点検出画素222から画像データを読み出す。
ここで、読み出された焦点検出画素222の画像データは白黒データであることから、ステップS200にて、焦点検出画素列22a〜22cの各焦点検出画素222が位置する画素データを、これら焦点検出画素222の周囲の撮像画素221の画像データに基づいて画素補間する。これにより、焦点検出画素列22a〜22cの位置におけるカラー画像データを得ることができる。
最後に、ステップS210にて、撮像画素221の画像データおよび補間された画像データをメモリ26に保存する。このとき、得られた画像データを間引き処理して液晶ディスプレイ27に表示することもできる。
ステップS220では連続撮影かどうかを判断し、連続撮影の場合にはステップS190〜S210を繰り返す。なお、連続撮影モードはカメラ本体2などに設けられる連続撮影モードスイッチを使用者が操作することで選択される。
連続撮影モードが選択されているときは、ハーフミラー21のアップ・ダウンを行うことなくハーフミラー21を退避位置に退避させた状態で撮像素子22からの画像データを連続して読み出すので、連続撮影の駒速度を上げることができる。なお、ハーフミラー21が退避位置にあると観察光学系24による被写体の観察はできないが、上述したように液晶ディスプレイ27に画像データを表示させることにより使用者は被写体を観察しながら連続撮影を行うことができる。
図13は、本発明の他の実施形態に係るカメラの動作例を示すフローチャートである。図11に示す実施形態の動作フローに対して、ステップS180とS190の間にステップS182,S186,S188を追加した動作フローであり、共通する動作フローについては説明を省略する。
上述した実施形態では、レリーズボタンが押されたらハーフミラー21を退避させた後、フォーカスレンズ314の焦点調節動作を行わずに撮像動作を行っている。これに対して、本実施形態ではハーフミラー21を退避させてから撮像動作するまでの間にフォーカスレンズ314の焦点調節動作を再度行うようにしている。
すなわち、ステップS180にて、ハーフミラー21を光束L1の光路から退避させたら、ステップS182へ進み、撮像素子22に設定された焦点検出画素列22a〜22cに設けられた焦点検出画素222から一対のデータを読み出す。この場合、使用者の手動操作により特定の焦点検出画素列が選択されているときは、その焦点検出画素列の焦点検出画素からのデータのみを読み出す。
次のステップS184では、読み出された一対の像データに基づいて像ズレ検出演算処理(相関演算処理)を行って像ズレ量を演算し、さらにこの像ズレ量をデフォーカス量に変換する。この像ズレ量の演算とデフォーカス量の算出は、上述したステップS130と同じである。
次のステップS186では、ステップS184で算出されたデフォーカス量の絶対値が所定値以内であるか否かを判断する。デフォーカス量の絶対値が所定値以内にあるときは合焦しているものとし、ステップS188をジャンプしてステップS190へ進む。デフォーカス量が所定値以内にないときは、ステップS188へ進み、カメラ制御CPU25からレンズ制御CPU32を介してレンズ駆動モータ34へ駆動信号を送出し、フォーカスレンズ314を合焦位置へ移動させる。これと相前後してフォーカスレンズ314の合焦位置に連動した被写体距離を距離表示器33に表示する。
本実施形態では、ハーフミラー21を退避させたのちに、再度フォーカスレンズ314の合焦操作を行うので、撮像素子22の移動動作や光路長変化量δに多少の誤差があっても確実に合焦した画像データを得ることができる。
なお、ステップS140〜S160の、補正量δが反映されたデフォーカス量によるフォーカスレンズ314の駆動によって既に合焦位置の近傍に移動しているので、このステップS188の焦点調節動作は、使用者に違和感を与えるほど大きな移動量ではなくまた迅速に行うことができる。
本実施形態の撮像装置1は、上述した一眼レフデジタルカメラに限定されず、銀塩フィルムカメラ、レンズ一体型デジタルスチルカメラや銀塩フィルムスチルカメラのほかビデオカメラにも適用できる。また、携帯電話機などに内蔵される小型カメラモジュール、監視カメラ、ロボット用視覚認識装置等にも適用できる。さらに、カメラ以外のたとえば焦点検出装置、測距装置、ステレオ測距装置などにも適用することができる。
また、上述した実施形態では、撮影光学系31の像面と撮像素子22との相対位置をフォーカスレンズ314のみを駆動することにより調節したが、これに代えて又はこれに加えて、撮像素子22を光軸方向に駆動させるように構成することもできる。
本発明の実施形態に係る一眼レフデジタルカメラを示す要部構成図である。 図1に示す撮像素子の撮像面における焦点検出位置を示す正面図である。 図2のIII部を拡大して焦点検出画素の配列を模式的に示す正面図である。 図3の撮像画素の一つを拡大して示す正面図である。 図3の焦点検出画素の一つを拡大して示す正面図である。 図3に示す3つの撮像画素RGBそれぞれの波長に対する相対感度を示す分光感度特性図である。 図3に示す焦点検出画素222の波長に対する相対感度を示す分光感度特性図である。 図3の撮像画素の一つを拡大して示す断面図である。 図3の焦点検出画素の一つを拡大して示す断面図である。 図3のVIII-VIII線に沿う断面図である。 本発明の他の実施形態に係る画素の配列を模式的に示す正面図であり、図2のIII部に相当する拡大正面図である。 図9の一対の焦点検出画素を拡大して示す正面図である。 本発明の実施形態に係るカメラの動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るカメラの焦点検出演算(デフォーカス量演算)手順を説明するためのグラフである。 本発明の他の実施形態に係るカメラの動作例を示すフローチャートである。 図11及び図13のステップS140における補正量の求め方を説明するための図(ハーフミラーが退避位置)である。 図11及び図13のステップS140における補正量の求め方を説明するための図(ハーフミラーが挿入位置)である。
符号の説明
1…一眼レフデジタルカメラ;2…カメラ本体;3…交換レンズ
21…ハーフミラー;22…撮像素子;25…カメラ制御CPU
32…レンズ制御CPU;33…距離表示器
221…撮像画素;222,222a,222b…焦点検出画素
2221…マイクロレンズ;2222〜2225…光電変換部
314…フォーカスレンズ

Claims (4)

  1. 撮影光学系の絞り開口により制限された光束を受光し、受光信号を出力するとともに、前記撮影光学系の絞り開口により制限された瞳の異なる領域からの一対の焦点検出光束を受光する光電変換部を有する焦点検出画素を含む撮像素子と、
    前記撮影光学系と前記撮像素子との間の光路中に挿脱可能に設けられたハーフミラーと、
    前記ハーフミラーが前記光路中に挿入された状態及び前記ハーフミラーが前記光路から退避した状態での前記焦点検出画素からの信号に基づき前記絞り開口により制限された前記異なる領域からの一対の焦点検出光束により形成される一対の像のズレ量を検出する焦点検出手段と、
    前記一対の焦点検出光束を制限する絞り開口F値に基づいて、前記ハーフミラーが前記光路中に挿入されたことにより生ずる前記撮影光学系の像面の移動量を検出する移動量検出手段と、
    前記像のズレ量および前記移動量に応じて前記撮影光学系の像面と前記撮像素子との相対位置を調節する調節手段と、を備え、
    前記調節手段は、
    前記ハーフミラーが前記光路中に挿入された状態での前記焦点検出手段により検出された前記像のズレ量および前記移動量検出手段により検出された前記移動量に応じて前記撮影光学系の像面と前記撮像素子との相対位置を調節したのち、
    前記ハーフミラーを前記光路から退避させてから撮像動作するまでの間に、前記ハーフミラーが前記光路から退避した状態での前記焦点検出手段により検出された前記像のズレ量に応じて前記撮影光学系の像面と前記撮像素子との相対位置を調節することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記移動量検出手段は、前記撮影光学系の像面内の、前記像のズレ量の検出位置に応じて前記移動量を求めることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記撮影光学系の位置に応じた撮影距離を表示する距離表示手段をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置において、
    前記調節手段は、前記ハーフミラーが前記光路中に挿入された状態で前記撮影光学系の焦点を調節することを特徴とする撮像装置。
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