JP5845660B2 - 焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、焦点検出装置および撮像装置に関する。
従来より、撮像素子に一対の焦点検出用画素列を備え、一対の焦点検出用画素列から出力される第1データ列と第2データ列とを相対的にシフトさせながら、第1データ列と第2データ列との間の相関量を演算し、相関量の極値が得られるシフト量に基づいて、デフォーカス量を算出する焦点検出装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2011−90143号公報
しかしながら、従来技術では、撮像素子に焦点検出用画素を備える構成のため、焦点検出画素の測距瞳が射出瞳よりも大きくなる場合があり、デフォーカス量が同じ場合でも、絞り値に応じて、一対の焦点検出用画素列から出力される第1データ列と第2データ列とのずれ量が大きく異なってしまう場合があった。そのため、絞り値によっては、第1データ列と第2データ列とのずれ量に対して、第1データ列と第2データ列とをシフトさせるシフト範囲が小さくなりすぎてしまい、デフォーカス量を算出できない場合や、反対に、第1データ列と第2データ列とのずれ量に対して、シフト範囲が大きくなりすぎてしまい、デフォーカス量を算出するために要する時間が長くなってしまう場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、光学系の焦点状態を良好に検出することが可能な焦点検出装置を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、以下においては、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
[1]本発明の第1の観点に係る焦点検出装置は、光学系による像画像信号を出力する撮像用画素(221)と、瞳分割された第1の光および第2の光束から複数の第1焦点検出信号および複数の第2焦点検出信号をそれぞれ出力する複数の焦点検出用画素(22a,22b,22c)とを有する撮像部(22)と、前記第1焦点検出信号と前記第2焦点検出信号とを相対的にシフトさせて前記第1焦点検出信号前記第2焦点検出信号との間の相関量を算出し、前記相関量から前記光学系の焦点状態を検出する位相差検出部(21)と、前記撮像部に入射する前記光束を制限する絞り(34)と、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を相対的にシフトさせるシフト範囲を前記絞りの絞り値に基づいた式を用いて算出し、前記シフト範囲で前記相関量を算出する制御部(21)と、を備える。
[2]上記焦点検出装置に係る発明において、前記制御部(21)は、前記絞り(34)の絞り値と、基準絞り値における基準シフト範囲とから、前記シフト範囲算出するように構成することができる。
[3]上記焦点検出装置に係る発明において、前記撮像用画素(221)により出力された前記画像信号に基づいて、前記光学系による像のコントラストに関する評価値を算出することで、前記光学系の焦点状態を検出するコントラスト検出部(21)をさらに備えるように構成することができる。
[4]上記焦点検出装置に係る発明において、前記制御部(21)は、前記相関量の極値が得られるシフト量が検出されており、かつ、前記相関量の算出結果の信頼度が所定値以上である場合に、前記シフト範囲よりも狭い第2シフト範囲を前記相関量の極値が得られるシフト量に基づいた式を用いて算出し、前記第2シフト範囲で前記相関量を算出するように構成することができる。
[5]上記焦点検出装置に係る発明において、前記制御部(21)は、前記相関量の極値が得られるシフト量に基づいて、焦点調節レンズ(32)の合焦位置への駆動が行われている場合に、前記相関量の極値が得られるシフト量が検出されており、かつ、前記相関量の算出結果の信頼度が所定値以上であるかを判断し、前記判断結果に基づいて、前記第2シフト範囲で前記相関量を算出するか否かを決定すように構成することができる。
[6]本発明の第2の観点に係る焦点検出装置は、光学系による像の画像信号を出力する撮像用画素(221)と、瞳分割された第1の光束および第2の光束から複数の第1焦点検出信号および複数の第2焦点検出信号をそれぞれ出力する複数の焦点検出用画素(22a,22b,22c)とを有する撮像部(22)と、前記第1焦点検出信号と前記第2焦点検出信号とを相対的にシフトさせて前記第1焦点検出信号と前記第2焦点検出信号との間の相関量を算出し、前記相関量から前記光学系の焦点状態を検出する位相差検出部(21)と、前記撮像部に入射する前記光束を制限する絞り(34)と、前記絞りの絞り値に基づいて、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を相対的にシフトさせるシフト範囲を決定し、前記シフト範囲で前記相関量を算出する第1制御処理を行う制御部(21)と、を備え、前記制御部は、前記相関量の極値が得られるシフト量が検出されており、かつ、前記相関量の算出結果の信頼度が所定値以上である場合において、前記光学系の焦点状態が合焦状態ではない場合には、検出された前記相関量の極値が得られるシフト量に基づいて、前記シフト範囲よりも狭い第2シフト範囲を決定し、前記第2シフト範囲で前記相関量を算出する第2制御処理を繰り返し行い、前記第1制御処理および前記第2制御処理はともに、前記焦点検出用画素からそれぞれ出力された前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて行われる。
[7]本発明に係る撮像装置は、上記焦点検出装置を備える。
本発明によれば、光学系の焦点状態を良好に検出することができる。
図1は、本実施形態に係るカメラを示すブロック図である。 図2は、図1に示す撮像素子の撮像面における焦点検出位置を示す正面図である。 図3は、図2のIII部を拡大して焦点検出画素222a,222bの配列を模式的に示す正面図である。 図4は、撮像画素221の一つを拡大して示す正面図である。 図5(A)は、焦点検出画素222aの一つを拡大して示す正面図、図5(B)は、焦点検出画素222bの一つを拡大して示す正面図である。 図6は、撮像画素221の一つを拡大して示す断面図である。 図7(A)は、焦点検出画素222aの一つを拡大して示す断面図、図7(B)は、焦点検出画素222bの一つを拡大して示す断面図である。 図8は、図3のVIII-VIII線に沿う断面図である。 図9は、本実施形態に係るカメラの動作を示すフローチャートである。 図10(A)は、絞り値がF2.8である場合の射出瞳と焦点検出画素の測距瞳との関係の一例を示す図であり、図10(B)は、絞り値がF2.8である場合の第1データ列および第2データ列の信号強度の一例を示すグラフである。 図11(A)は、絞り値がF5.6である場合の射出瞳と焦点検出画素の測距瞳との関係の一例を示す図であり、図11(B)は、絞り値がF5.6である場合の第1データ列および第2データ列の信号強度の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1を示す要部構成図である。本実施形態のデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)は、カメラ本体2とレンズ鏡筒3から構成され、これらカメラ本体2とレンズ鏡筒3はマウント部4により着脱可能に結合されている。
レンズ鏡筒3は、カメラ本体2に着脱可能な交換レンズである。図1に示すように、レンズ鏡筒3には、レンズ31,32,33、および絞り34を含む撮影光学系が内蔵されている。
レンズ32は、フォーカスレンズであり、光軸L1方向に移動することで、撮影光学系の焦点距離を調節可能となっている。フォーカスレンズ32は、レンズ鏡筒3の光軸L1に沿って移動可能に設けられ、エンコーダ35によってその位置が検出されつつフォーカスレンズ駆動モータ36によってその位置が調節される。
このフォーカスレンズ32の光軸L1に沿う移動機構の具体的構成は特に限定されない。一例を挙げれば、レンズ鏡筒3に固定された固定筒に回転可能に回転筒を挿入し、この回転筒の内周面にヘリコイド溝(螺旋溝)を形成するとともに、フォーカスレンズ32を固定するレンズ枠の端部をヘリコイド溝に嵌合させる。そして、フォーカスレンズ駆動モータ36によって回転筒を回転させることで、レンズ枠に固定されたフォーカスレンズ32が光軸L1に沿って直進移動することになる。
上述したようにレンズ鏡筒3に対して回転筒を回転させることによりレンズ枠に固定されたフォーカスレンズ32は光軸L1方向に直進移動するが、その駆動源としてのフォーカスレンズ駆動モータ36がレンズ鏡筒3に設けられている。フォーカスレンズ駆動モータ36と回転筒とは、たとえば複数の歯車からなる変速機で連結され、フォーカスレンズ駆動モータ36の駆動軸を何れか一方向へ回転駆動すると所定のギヤ比で回転筒に伝達され、そして、回転筒が何れか一方向へ回転することで、レンズ枠に固定されたフォーカスレンズ32が光軸L1の何れかの方向へ直進移動することになる。なお、フォーカスレンズ駆動モータ36の駆動軸が逆方向に回転駆動すると、変速機を構成する複数の歯車も逆方向に回転し、フォーカスレンズ32は光軸L1の逆方向へ直進移動することになる。
フォーカスレンズ32の位置はエンコーダ35によって検出される。既述したとおり、フォーカスレンズ32の光軸L1方向の位置は回転筒の回転角に相関するので、たとえばレンズ鏡筒3に対する回転筒の相対的な回転角を検出すれば求めることができる。
本実施形態のエンコーダ35としては、回転筒の回転駆動に連結された回転円板の回転をフォトインタラプタなどの光センサで検出して、回転数に応じたパルス信号を出力するものや、固定筒と回転筒の何れか一方に設けられたフレキシブルプリント配線板の表面のエンコーダパターンに、何れか他方に設けられたブラシ接点を接触させ、回転筒の移動量(回転方向でも光軸方向の何れでもよい)に応じた接触位置の変化を検出回路で検出するものなどを用いることができる。
フォーカスレンズ32は、上述した回転筒の回転によってカメラボディ側の端部(至近端ともいう)から被写体側の端部(無限端ともいう)までの間を光軸L1方向に移動することができる。ちなみに、エンコーダ35で検出されたフォーカスレンズ32の現在位置情報は、レンズ制御部37を介して後述するカメラ制御部21へ送出され、フォーカスレンズ駆動モータ36は、この情報に基づいて演算されたフォーカスレンズ32の駆動位置が、カメラ制御部21からレンズ制御部37を介して送出されることにより駆動する。
絞り34は、上記撮影光学系を通過して撮像素子22に至る光束の光量を制限するとともにボケ量を調整するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能に構成されている。絞り34による開口径の調節は、たとえば自動露出モードにおいて演算された開口径が、カメラ制御部21からレンズ制御部37を介して送出されることにより行われる。また、カメラ本体2に設けられた操作部28によるマニュアル操作により、設定された絞り値に応じた開口径がカメラ制御部21からレンズ制御部37に入力される。絞り34の開口径は図示しない絞り開口センサにより検出され、レンズ制御部37で現在の開口径が認識される。
一方、カメラ本体2には、上記撮影光学系からの光束L1を受光する撮像素子22が、撮影光学系の予定焦点面に設けられ、その前面にシャッター23が設けられている。撮像素子22はCCDやCMOSなどのデバイスから構成され、受光した光信号を電気信号に変換してカメラ制御部21に送出する。カメラ制御部21に送出された撮影画像情報は、逐次、液晶駆動回路25に送出されて観察光学系の電子ビューファインダ(EVF)26に表示されるとともに、操作部28に備えられたレリーズボタン(不図示)が全押しされた場合には、その撮影画像情報が、記録媒体であるメモリ24に記録される。メモリ24は着脱可能なカード型メモリや内蔵型メモリの何れをも用いることができる。なお、撮像素子22の撮像面の前方には、赤外光をカットするための赤外線カットフィルタ、および画像の折り返しノイズを防止するための光学的ローパスフィルタが配置されている。撮像素子22の構造の詳細は後述する。
カメラ本体2には、撮像素子22で撮像される像を観察するための観察光学系が設けられている。本実施形態の観察光学系は、液晶表示素子からなる電子ビューファインダ(EVF)26と、これを駆動する液晶駆動回路25と、接眼レンズ27とを備えている。液晶駆動回路25は、撮像素子22で撮像され、カメラ制御部21へ送出された撮影画像情報を読み込み、これに基づいて電子ビューファインダ26を駆動する。これにより、ユーザは、接眼レンズ27を通して現在の撮影画像を観察することができる。なお、光軸L2による上記観察光学系に代えて、または、これに加えて、液晶ディスプレイをカメラ本体2の背面等に設け、この液晶ディスプレイに撮影画像を表示させることもできる。
カメラ本体2にはカメラ制御部21が設けられている。カメラ制御部21は、マウント部4に設けられた電気信号接点部41によりレンズ制御部37と電気的に接続され、このレンズ制御部37からレンズ情報を受信するとともに、レンズ制御部37へデフォーカス量や絞り開口径などの情報を送信する。また、カメラ制御部21は、上述したように撮像素子22から画素出力を読み出すとともに、読み出した画素出力について、必要に応じて所定の情報処理を施すことにより画像情報を生成し、生成した画像情報を、電子ビューファインダ26の液晶駆動回路25やメモリ24に出力する。また、カメラ制御部21は、撮像素子22からの画像情報の補正やレンズ鏡筒3の焦点調節状態、絞り調節状態などを検出するなど、カメラ1全体の制御を司る。
また、カメラ制御部21は、上記に加えて、撮像素子22から読み出した画素データに基づき、位相検出方式による撮影光学系の焦点状態の検出、およびコントラスト検出方式による撮影光学系の焦点状態の検出を行う。なお、具体的な焦点状態の検出方法については、後述する。
操作部28は、シャッターレリーズボタンやユーザがカメラ1の各種動作モードを設定するための入力スイッチであり、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換や、オートフォーカスモードの中でも、ワンショットモード/コンティニュアスモードの切換が行えるようになっている。ここで、ワンショットモードとは、一度調節したフォーカスレンズ32の位置を固定し、そのフォーカスレンズ位置で撮影するモードであるのに対し、コンティニュアスモードとは、フォーカスレンズ32の位置を固定することなく被写体に応じてフォーカスレンズ位置を調節するモードである。この操作部28により設定された各種モードはカメラ制御部21へ送出され、当該カメラ制御部21によりカメラ1全体の動作が制御される。また、シャッターレリーズボタンは、ボタンの半押しでONとなる第1スイッチSW1と、ボタンの全押しでONとなる第2スイッチSW2とを含む。
次に、本実施形態に係る撮像素子22について説明する。
図2は、撮像素子22の撮像面を示す正面図、図3は、図2のIII部を拡大して焦点検出画素222a,222bの配列を模式的に示す正面図である。
本実施形態の撮像素子22は、図3に示すように、複数の撮像画素221が、撮像面の平面上に二次元的に配列され、緑色の波長領域を透過するカラーフィルタを有する緑画素Gと、赤色の波長領域を透過するカラーフィルタを有する赤画素Rと、青色の波長領域を透過するカラーフィルタを有する青画素Bがいわゆるベイヤー配列(Bayer Arrangement)されたものである。すなわち、隣接する4つの画素群223(稠密正方格子配列)において一方の対角線上に2つの緑画素が配列され、他方の対角線上に赤画素と青画素が1つずつ配列されている。このベイヤー配列された画素群223を単位として、当該画素群223を撮像素子22の撮像面に二次元状に繰り返し配列することで撮像素子22が構成されている。
なお、単位画素群223の配列は、図示する稠密正方格子以外にも、たとえば稠密六方格子配列にすることもできる。また、カラーフィルタの構成や配列はこれに限定されることはなく、補色フィルタ(緑:G、イエロー:Ye、マゼンタ:Mg,シアン:Cy)の配列を採用することもできる。
図4は、撮像画素221の一つを拡大して示す正面図、図6は断面図である。一つの撮像画素221は、マイクロレンズ2211と、光電変換部2212と、図示しないカラーフィルタから構成され、図6の断面図に示すように、撮像素子22の半導体回路基板2213の表面に光電変換部2212が造り込まれ、その表面にマイクロレンズ2211が形成されている。光電変換部2212は、マイクロレンズ2211により撮影光学系の射出瞳(たとえばF1.0)を通過する撮像光束を受光する形状とされ、撮像光束を受光する。
また、撮像素子22の撮像面の中心、ならびに中心から左右対称位置の3箇所には、上述した撮像画素221に代えて焦点検出画素222a,222bが配列された焦点検出画素列22a,22b,22cが設けられている。そして、図3に示すように、一つの焦点検出画素列は、複数の焦点検出画素222aおよび222bが、互いに隣接して交互に、横一列(22a,22c,22c)に配列されて構成されている。本実施形態においては、焦点検出画素222aおよび222bは、ベイヤー配列された撮像画素221の緑画素Gと青画素Bとの位置にギャップを設けることなく密に配列されている。
なお、図2に示す焦点検出画素列22a〜22cの位置は図示する位置にのみ限定されず、何れか一箇所、二箇所にすることもでき、また、四箇所以上の位置に配置することもできる。また、実際の焦点検出に際しては、複数配置された焦点検出画素列22a〜22cの中から、撮影者が操作部28を手動操作することにより所望の焦点検出画素列を、焦点検出位置として選択することもできる。
図5(A)は、焦点検出画素222aの一つを拡大して示す正面図、図7(A)は、焦点検出画素222aの断面図である。また、図5(B)は、焦点検出画素222bの一つを拡大して示す正面図、図7(B)は、焦点検出画素222bの断面図である。焦点検出画素222aは、図5(A)に示すように、マイクロレンズ2221aと、半円形状の光電変換部2222aとから構成され、図7(A)の断面図に示すように、撮像素子22の半導体回路基板2213の表面に光電変換部2222aが造り込まれ、その表面にマイクロレンズ2221aが形成されている。また、焦点検出画素222bは、図5(B)に示すように、マイクロレンズ2221bと、光電変換部2222bとから構成され、図7(B)の断面図に示すように、撮像素子22の半導体回路基板2213の表面に光電変換部2222bが造り込まれ、その表面にマイクロレンズ2221bが形成されている。そして、これら焦点検出画素222aおよび222bは、図3に示すように、互いに隣接して交互に、横一列に配列されることにより、図2に示す焦点検出画素列22a〜22cを構成する。
なお、焦点検出画素222a,222bの光電変換部2222a,2222bは、マイクロレンズ2221a,2221bにより撮影光学系の射出瞳の所定の領域(たとえばF2.8)を通過する光束を受光するような形状とされる。また、焦点検出画素222a,222bにはカラーフィルタは設けられておらず、その分光特性は、光電変換を行うフォトダイオードの分光特性と、図示しない赤外カットフィルタの分光特性を総合したものとなっている。ただし、撮像画素221と同じカラーフィルタのうちの一つ、たとえば緑フィルタを備えるように構成することもできる。
また、図5(A)、図5(B)に示す焦点検出画素222a,222bの光電変換部2222a,2222bは半円形状としたが、光電変換部2222a,2222bの形状はこれに限定されず、他の形状、たとえば、楕円形状、矩形状、多角形状とすることもできる。
ここで、上述した焦点検出画素222a,222bの画素出力に基づいて撮影光学系の焦点状態を検出する、いわゆる位相差検出方式について説明する。
図8は、図3のVIII-VIII線に沿う断面図であり、撮影光軸L1近傍に配置され、互いに隣接する焦点検出画素222a−1,222b−1,222a−2,222b−2が、射出瞳34の測距瞳341,342から照射される光束AB1−1,AB2−1,AB1−2,AB2−2をそれぞれ受光していることを示している。なお、図8においては、複数の焦点検出画素222a,222bのうち、撮影光軸L1近傍に位置するもののみを例示して示したが、図8に示す焦点検出画素以外のその他の焦点検出画素についても、同様に、一対の測距瞳341,342から照射される光束をそれぞれ受光するように構成されている。
ここで、射出瞳34とは、撮影光学系の予定焦点面に配置された焦点検出画素222a,222bのマイクロレンズ2221a,2221bの前方の距離Dの位置に設定された像である。距離Dは、マイクロレンズの曲率、屈折率、マイクロレンズと光電変換部との距離などに応じて一義的に決まる値であって、この距離Dを測距瞳距離と称する。また、測距瞳341,342とは、焦点検出画素222a,222bのマイクロレンズ2221a,2221bにより、それぞれ投影された光電変換部2222a,2222bの像をいう。
なお、図8において焦点検出画素222a−1,222b−1,222a−2,222b−2の配列方向は一対の測距瞳341,342の並び方向と一致している。
また、図8に示すように、焦点検出画素222a−1,222b−1,222a−2,222b−2のマイクロレンズ2221a−1,2221b−1,2221a−2,2221b−2は、撮影光学系の予定焦点面近傍に配置されている。そして、マイクロレンズ2221a−1,2221b−1,2221a−2,2221b−2の背後に配置された各光電変換部2222a−1,2222b−1,2222a−2,2222b−2の形状が、各マイクロレンズ2221a−1,2221b−1,2221a−2,2221b−2から測距距離Dだけ離れた射出瞳34上に投影され、その投影形状は測距瞳341,342を形成する。
すなわち、測距距離Dにある射出瞳34上で、各焦点検出画素の光電変換部の投影形状(測距瞳341,342)が一致するように、各焦点検出画素におけるマイクロレンズと光電変換部の相対的位置関係が定められ、それにより各焦点検出画素における光電変換部の投影方向が決定されている。
図8に示すように、焦点検出画素222a−1の光電変換部2222a−1は、測距瞳341を通過し、マイクロレンズ2221a−1に向う光束AB1−1によりマイクロレンズ2221a−1上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。同様に、焦点検出画素222a−2の光電変換部2222a−2は測距瞳341を通過し、マイクロレンズ2221a−2に向う光束AB1−2によりマイクロレンズ2221a−2上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
また、焦点検出画素222b−1の光電変換部2222b−1は測距瞳342を通過し、マイクロレンズ2221b−1に向う光束AB2−1によりマイクロレンズ2221b−1上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。同様に、焦点検出画素222b−2の光電変換部2222b−2は測距瞳342を通過し、マイクロレンズ2221b−2に向う光束AB2−2によりマイクロレンズ2221b−2上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
そして、上述した2種類の焦点検出画素222a,222bを、図3に示すように直線状に複数配置し、各焦点検出画素222a,222bの光電変換部2222a,2222bの出力を、測距瞳341と測距瞳342とのそれぞれに対応した出力グループにまとめることにより、測距瞳341と測距瞳342とのそれぞれを通過する焦点検出光束が焦点検出画素列上に形成する一対の像の強度分布に関するデータ(以下、第1データ列、第2データ列ともいう)が得られる。そして、第1データ列および第2データ列に対し、相関演算処理または位相差検出処理などの像ずれ検出演算処理を施すことにより、いわゆる位相差検出方式による像ずれ量を検出することができる。
そして、得られた像ズレ量に一対の測距瞳の重心間隔に応じた変換演算を施すことにより、予定焦点面に対する現在の焦点面(予定焦点面上のマイクロレンズアレイの位置に対応した焦点検出位置における焦点面をいう。)の偏差、すなわちデフォーカス量を求めることができる。なお、位相差検出方式による像ずれ量の検出、およびデフォーカス量の算出方法の詳細については後述する。
なお、これら位相差検出方式による像ズレ量の演算と、これに基づくデフォーカス量の演算は、カメラ制御部21により実行される。
また、カメラ制御部21は、撮像素子22の撮像画素221の出力を読み出し、読み出した画素出力に基づき、焦点評価値の演算を行う。この焦点評価値は、たとえば撮像素子22の撮像画素221からの画像出力の高周波成分を、高周波透過フィルタを用いて抽出し、これを積算することで求めることができる。また、遮断周波数が異なる2つの高周波透過フィルタを用いて高周波成分を抽出し、それぞれを積算することでも求めることができる。
そして、カメラ制御部21は、レンズ制御部37に制御信号を送出してフォーカスレンズ32を所定のサンプリング間隔(距離)で駆動させ、それぞれの位置における焦点評価値を求め、該焦点評価値が最大となるフォーカスレンズ32の位置を合焦位置として求める、コントラスト検出方式による焦点検出を実行する。なお、この合焦位置は、たとえば、フォーカスレンズ32を駆動させながら焦点評価値を算出した場合に、焦点評価値が、2回上昇した後、さらに、2回下降して推移した場合に、これら5つの焦点評価値を用いて、内挿法などの演算を行うことで求めることができる。なお、焦点評価値のピークを検出するために用いられる焦点評価値の数を、上述のように5つとすることが好適であるが、5つに限定するものではなく、3つ以上であればよい。たとえば、3つの焦点評価値を取得し、これら焦点評価値が、1回上昇した後、さらに、1回下降して推移した場合に、これら3つの焦点評価値を用いて、焦点評価値のピークを検出する構成としてもよい。
次いで、本実施形態に係るカメラ1の動作例を説明する。図9は、本実施形態に係るカメラ1の動作例を示すフローチャートである。なお、以下の動作は、たとえば、撮影者により、操作部28に備えられたシャッターレリーズボタンが半押しされることで開始される。また、以下においては、ワンショットモード、すなわち、一度調節したフォーカスレンズ32の位置を固定し、そのフォーカスレンズ位置で撮影するモードが選択されている場面を例示して説明を行なう。
まず、ステップS101では、カメラ制御部21により、絞り値の取得が行われ、続くステップS102では、カメラ制御部21により、ステップS101で取得された絞り値に基づいて、第1シフト演算範囲を決定するための処理が行われる。
ここで、図10、図11を参照して、絞り値と、一対のデータ列のずれ量との関係について説明する。図10(A)は、絞り値がF2.8である場合の射出瞳34と焦点検出画素の測距瞳341,342との関係の一例を示す図であり、図11(A)は、絞り値がF5.6である場合の射出瞳34と焦点検出画素の測距瞳341,342との関係の一例を示す図である。なお、図10(A)および図11(A)はともに、デフォーカス量がたとえば同じく1mmである場面(フォーカスレンズ32のレンズ位置が合焦位置まで像面移動量でたとえば同じく1mmの距離にある場面)を例示している。
図11(A)に示す例と比べると、図10(A)に示す例では、絞り値がF2.8であり、射出瞳34が大きいため、測距瞳341,342の大部分が射出瞳34に含まれている。そのため、図10(A)に示す例では、射出瞳34に含まれる測距瞳341,342の受光領域も大きく、測距瞳341の受光領域の重心位置351(測距瞳341,342の受光領域の重心点の位置)と、測距瞳341の受光領域の重心位置352との間の重心間距離Lも長くなる。一方、図10(A)に示す例と比べると、図11(A)に示す例では、絞り値がF5.6であり、射出瞳34が小さいため、射出瞳34に含まれる測距瞳341,342の受光領域も小さい。そのため、図11(A)に示す例では、測距瞳341の受光領域の重心位置351と測距瞳342の受光領域の重心位置352との間の重心間距離Lも短くなる。
また、図10(B)は、絞り値がF2.8である場合における、一対の焦点検出用画素列22a,22b,22cから出力された第1データ列および第2データ列の信号強度の一例を示すグラフであり、図11(B)は、絞り値がF5.6である場合における、一対の焦点検出用画素列22a,22b,22cから出力された第1データ列および第2データ列の信号強度の一例を示すグラフである。なお、図10(A)および図11(A)と同様に、図10(B)および図11(B)もともに、デフォーカス量がたとえば同じく1mmである場面を例示している。また、図10(B)および図11(B)において、横軸は、焦点検出用画素列22a,22b,22cの各画素の画素位置を示している。
図10(B)に示すように、絞り値がF2.8の場合では、図11(B)に示す絞り値がF5.6である場合と比べて、測距瞳341,342の受光領域の重心位置351,352間の重心間距離Lが長いため、第1データ列と第2データ列との間のずれ量Wは大きくなる。一方、図11(B)に示すように、絞り値がF5.6である場合では、図10(B)に示す絞り値がF2.8である場合と比べて、測距瞳341,342の受光領域の重心位置351,352間の重心間距離Lが短いため、第1データ列と第2データ列との間のずれ量Wは小さくなる。このように、デフォーカス量が同じ場合でも、絞り値に応じて、第1データ列と第2データ列との間のずれ量が異なる場合がある。
本実施形態では、後述するように、所定のシフト範囲において、第1データ列と第2データ列とをシフトさせながら、第1データ列と第2データ列との相関量を算出し、該相関量の極値が得られるシフト量を、第1データ列と第2データ列とのずれ量として検出する。そのため、上述したように、絞り値に応じて、第1データ列と第2データ列との間のずれ量が変わってしまうと、第1データ列と第2データ列とをシフトさせるシフト範囲が、第1データ列と第2データ列とのずれ量に対して、小さくなりすぎてしまい、デフォーカス量が算出できなくなってしまう場合や、また、シフト範囲が大きくなりすぎてしまい、デフォーカス量を算出する時間が長くなってしまう場合がある。
そこで、ステップS102では、第1データ列と第2データ列との間のずれ量を適切に検出することができるように、カメラ制御部21は、下記式(1)に示すように、第1データ列と第2データ列とをシフトさせるシフト範囲を、絞り値に基づいて、第1シフト演算範囲Snaとして決定する。
Sna=So×(k1/k2) ・・・(1)
なお、上記式(1)において、Soは、第1シフト演算範囲を決定するための基準となるシフト範囲であり、たとえば、絞り値がF5.6、デフォーカス量が1mmである場合に、第1データ列と第2データ列とを相対的にシフトさせることで、第1データ列と第2データ列との間の相関量の極値を得ることができるシフト範囲(絞り値がF5.6であり、フォーカスレンズ32のレンズ位置が合焦位置まで像面移動量で1mmの距離にある場合に、相関量の極値を得ることができるシフト範囲)とすることができる。また、Soは、上述した範囲に限定されず、たとえば、所定の絞り値において、デフォーカス量が5mmである場合に、第1データ列と第2データ列との相関量の極値を得ることができるシフト範囲とすることもできる。また、上記式(1)において、k1は、相関量の極値が得られるシフト量をデフォーカス量に変換するための変換係数(変換係数については後述する。)のうち、基準となるシフト範囲Soの絞り値に対応する変換係数であり、たとえば、基準となるシフト範囲Soが、絞り値がF2.8、デフォーカス量が1mmである場合に、相関量の極値を得ることができるシフト範囲として設定されている場合には、k1は、絞り値F2.8に対応する変換係数となる。さらに、上記式(1)において、k2は、相関量の極値が得られるシフト量をデフォーカス量に変換するための変換係数のうち、ステップS101で取得された絞り値に対応する変換係数である。
たとえば、基準となるシフト範囲Soが、絞り値がF5.6、デフォーカス量が1mmである場合に相関量の極値を得ることができるシフト範囲であり、ステップS101で取得された絞り値がF2.8である場合において、絞り値F5.6における変換係数k1が、たとえば絞り値F2.8における変換係数k2の2倍の値となる場合には、上記式(1)に基づいて、第1シフト演算範囲Snaを、絞り値F5.6におけるシフト範囲Soの2倍の大きさの範囲として決定することができる。なお、Sna,Soはともに整数であり、本実施系形態では第1シフト演算範囲Snaを求める際に、So×(k1/k2)の小数部分を丸め、Snaを整数として算出する。
なお、第1シフト演算範囲を決定する方法は、上述した方法に特に限定されず、たとえば、絞り値に応じた変換係数と絞り値とはほぼ線形の関係を有するため、シフト量をデフォーカス量に変換するための変換係数に代えて、絞り値をそのまま用いて、第1シフト演算範囲を決定してもよい。具体的には、下記式(2)に基づいて、第1シフト演算範囲Snaを決定してもよい。
Sna=So×(f1/f2) ・・・(2)
なお、上記式(2)において、f1は、基準となるシフト範囲Soにおける絞り値であり、f2は、ステップS101で取得された絞り値である。
そして、ステップS103では、カメラ制御部21により、ステップS102で決定した第1シフト演算範囲において、デフォーカス量演算が行われる。具体的には、カメラ制御部21は、焦点検出画素222a,222bから読み出した第1データ列および第2データ列に基づいて、像ずれ検出演算処理(相関演算処理)を行い、第1データ列と第2データ列とのずれ量を演算し、算出したずれ量に基づいてデフォーカス量を算出する。
具体的には、まず、カメラ制御部21は、各焦点検出画素列22a,22b,22cから読み出した第1データ列a,a,...,aと、第2データ列b,b,...bとを、ステップS102で決定した第1シフト演算範囲において、一次元状に相対的にシフトさせながら、下記式(3)に示す相関演算を行う。
C(k)=Σ|a(n+k)−b(n)| …(3)
なお、上記式(3)において、Σ演算はnについての累積演算(相和演算)を示す。また、像ずらし量kは整数であり、焦点検出画素列22a〜22cの画素間隔を単位としたシフト量である。また、本実施形態では、第1シフト演算範囲において、第1データ列と第2データ列とをシフトさせて、相関演算を行うため、像ずらし量kは、第1シフト演算範囲内において、第1データ列と第2データ列とをシフトできるシフト量に制限される。なお、上記式(3)の演算結果においては、第1データ列と第2データ列との間の相関が高いシフト量において、相関量C(k)は極小(小さいほど相関度が高い)になる。
次いで、カメラ制御部21は、以下の下記式(4)〜(7)に示す3点内挿の手法を用いて、連続的な相関量に対する極小値C(x)が得られるシフト量xを求める。なお、下記式に示すC(kj)は、上記式(3)で得られた相関量C(k)のうち最も小さい値である。
D={C(kj−1)−C(kj+1)}/2 …(4)
C(x)= C(kj)−|D| …(5)
x=kj+D/SLOP …(6)
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj−1)−C(kj)} …(7)
さらに、カメラ制御部21は、相関量の極小値C(x)が得られるシフト量xの信頼度について判定を行う。たとえば、カメラ制御部21は、一対のデータ列の相関度が低い場合は内挿された相関量の極小値C(x)の値が大きくなるため、C(x)が所定の閾値以上の場合に、算出されたシフト量の信頼度が低いと判定することができる。また、カメラ制御部21は、C(x)をデータのコントラストで規格化するために、コントラストに比例した値となるSLOPでC(x)を除した値が所定値以上の場合は、算出されたシフト量の信頼度が低いと判定することができる。さらに、カメラ制御部21は、コントラストに比例した値となるSLOPが所定値以下の場合は、被写体が低コントラストであり、算出されたシフト量の信頼度が低いと判定することができる。
そして、カメラ制御部21は、相関量の極小値C(x)が得られるシフト量xに基づいて、下記式(8)に従い、デフォーカス量dfを算出する。
df=x・k・p …(8)
なお、上記式(8)において、kは、相関量の極小値C(x)が得られるシフト量xをデフォーカス量に変換するための変換係数である。上述したように、絞り値に応じて、相関量の極値が得られるシフト量は異なるため、変換係数は、絞り値に応じて予め設定されている。また、pは焦点検出画素列22a〜22cを構成する焦点検出画素222a,222bのピッチ幅によって定まる定数である。
次に、ステップS104では、カメラ制御部21により、ステップS103で算出したデフォーカス量に基づいて、フォーカスレンズ32を合焦位置まで駆動させるのに必要となるレンズ駆動量の演算が行われ、算出されたレンズ駆動量が、レンズ制御部37を介して、フォーカスレンズ駆動モータ36に送出される。これにより、フォーカスレンズ駆動モータ36により、レンズ駆動量が取得され、取得されたレンズ駆動量に基づいて、フォーカスレンズ32の駆動が開始される。
そして、ステップS105では、カメラ制御部21により、ステップS103またはステップS106におけるデフォーカス量演算の演算結果に基づいて、第1シフト演算範囲よりも狭い第2シフト演算範囲を決定するための処理が行わる。また、続くステップS106では、カメラ制御部21により、ステップS105で決定した第2シフト演算範囲おいて、デフォーカス量演算が実行される。このように、本実施形態では、ステップS104においてフォーカスレンズ32の合焦位置への駆動が開始された場合も、ステップS105,S106で、フォーカスレンズ32を駆動させながら、デフォーカス量を算出するための処理が実行される。
ここで、第1データ列と第2データ列との間のずれ量は、フォーカスレンズ32が合焦位置に近づくほど小さくなる。そのため、第1データ列と第2データ列との間の相関量を演算するためのシフト範囲も、フォーカスレンズ32が合焦位置に近づくにつれて小さくすることができる。そこで、ステップS105では、フォーカスレンズ32の合焦位置への駆動に応じて、相関量を演算するためのシフト範囲を適切な大きさの範囲とするために、ステップS103またはステップS106で得られたデフォーカス量演算の演算結果に基づいて、下記式(9)の関係を満たす、第2シフト演算範囲Snpを決定する。
Snp≦|Sf|+Sp(但し、Snp<Sna) ・・・(9)
なお、上記式(9)において、Sfは、ステップS103またはステップS106のデフォーカス量演算で得られた相関量の極小値C(x)を与えるシフト量xである。また、Spは、相関量の極小値C(x)を検出するために少なくとも必要なシフト範囲であり、たとえば、3点内挿法により相関量の極小値C(x)を求める場合には、第1データ列と第2データ列とを相対的にシフトさせながら、第1データ列と第2データ列との間の相関量を3点取ることができるシフト範囲とすることができる。
また、フォーカスレンズ32が合焦位置に近づくほどシフト範囲を小さくすることができるため、本実施形態では、第2シフト演算範囲Snpを、フォーカスレンズ32の合焦位置への駆動前に決定された第1シフト演算範囲Snaよりも小さい範囲として決定する。なお、第2シフト演算範囲Snpは整数であり、本実施形態で第2シフト演算範囲Snpを求める際は、Sfの小数部分を丸め、第2シフト演算範囲Snpを整数として算出する。
ステップS106では、カメラ制御部21により、ステップS105で決定された第2シフト演算範囲において、デフォーカス量演算が実行される。なお、ステップS106のデフォーカス量演算は、第2シフト演算範囲において、第1データ列と第2データ列とをシフトさせながら、第1データ列と第2データ列との間の相関演算を行うこと以外は、ステップS104のデフォーカス量演算と同様の方法で行うことができる。
そして、ステップS107では、カメラ制御部21により、合焦判定が行われる。本実施形態では、たとえば、ステップS106で算出されたデフォーカス量が所定値以下である場合に、合焦と判定され、ステップS108に進む。一方、デフォーカス量が所定値を超え、合焦と判定されない場合は、ステップS105に戻り、デフォーカス量が所定値以下となるまで、第2シフト演算範囲の決定と、第2シフト演算範囲におけるデフォーカス量演算とが繰り返し実行される。
なお、合焦と判定されずに、ステップS105に戻った場合、フォーカスレンズ32のレンズ位置は、前回、第2シフト演算範囲が決定された時点よりも、合焦位置により近づいている。そのため、カメラ制御部21は、ステップS105で新たに第2シフト演算範囲を決定する際には、上記式(9)に基づいて、第2シフト演算範囲を、前回決定された第2シフト演算範囲よりも小さい範囲に決定する。このように、本実施形態では、フォーカスレンズ32が合焦位置に近づくほど、第1データ列と第2データ列とをシフトさせるシフト範囲を小さくすることができる。
そして、ステップS107で合焦と判定された場合には、ステップS108に進み、合焦ロック(フォーカスレンズ32の駆動を禁止する処理)が行なわれる。これにより、カメラ1の動作が終了する。
以上のように、本実施形態では、絞り値に基づいて、第1シフト演算範囲を決定し、決定した第1シフト演算範囲において、一対の焦点検出画素列22a,22b,22cから出力された第1データ列と第2データ列とをシフトさせながら、第1データ列と第2データ列との間の相関量を検出して、相関量の極値が得られるシフト量を検出する。このように、本実施形態では、第1データ列と第2データ列とをシフトさせるシフト範囲を、絞り値に応じて決定することで、絞り値によっては、第1データ列と第2データ列とのずれ量に対して、シフト範囲が小さくなりすぎてしまい、デフォーカス量が算出できなくなってしまうことを有効に防ぐことができるため、焦点検出精度の向上を図ることができる。また、第1データ列と第2データ列とをシフトさせるシフト範囲を絞り値に応じて決定することで、絞り値によっては、第1データ列と第2データ列とのずれ量に対して、シフト範囲が大きくなりすぎてしまい、デフォーカス量を算出する時間が長くなってしまうことを有効に防止することができるため、焦点検出におけるレスポンスの向上を図ることができる。
また、本実施形態では、フォーカスレンズ32の合焦位置への駆動を行っている間に、デフォーカス量演算の演算結果に基づいて、第1シフト演算範囲よりも小さい第2シフト演算範囲を決定し、決定した第2シフト演算範囲において、デフォーカス量演算を実行する。特に、本実施形態では、フォーカスレンズ32が合焦位置に近づくほど、第1データ列と第2データ列との間のずれ量が小さくなるため、フォーカスレンズ32が合焦位置に近づくにつれて、第2シフト演算範囲を小さい範囲となるように決定する。これにより、本実施形態では、デフォーカス量を算出する時間をより短縮することができる。そのため、たとえば、フォーカスレンズ32を合焦位置まで駆動するまでの間において、デフォーカス量演算を行う回数を増やすことができ、焦点検出精度をより高めることもできる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上述した実施形態では、絞り値に応じて第1シフト演算範囲を決定する際に、上記式(1)に示すように、所定の絞り値に対応する所定のシフト範囲Soを基準として、第1シフト演算範囲を算出しているが、たとえば、コンティニュアスモードにて連写撮影を行う際には、連写撮影の撮影速度を考慮して、基準となるシフト範囲Soを通常よりも小さな範囲に設定することで、第1シフト演算範囲を通常よりも小さい範囲とする構成としてもよい。また、フォーカスレンズ32の現在のレンズ位置でデフォーカス量を算出できない場合に、フォーカスレンズ32を駆動させながら、異なるレンズ位置でデフォーカス量の算出を行うスキャン動作においては、焦点検出精度を高めるため、基準となるシフト範囲Soを通常よりも大きな範囲に設定することで、第1シフト演算範囲を通常よりも大きな範囲とする構成としてもよい。この場合、第1シフト演算範囲を通常よりも大きな範囲とすることで、デフォーカス量を算出する時間が長くなってしまう場合には、焦点検出精度とデフォーカス量の算出時間とのバランスを加味した上で、たとえば、第1データ列と第2データ列とを1画素間隔でシフトさせながら、第1データ列と第2データ列との間の相関演算を行うのではなく、第1データ列と第2データ列とを2画素間隔でシフトさせながら、第1データ列と第2データ列との間の相関演算を行う構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、フォーカスレンズ32の合焦位置への駆動が行われている間、デフォーカス量演算の演算結果に基づいて、第2シフト演算範囲を決定し、決定した第2シフト演算範囲において、デフォーカス量演算を行う構成を例示したが、この場合、さらに、デフォーカス量演算の演算結果の信頼度を判断し、信頼度が所定値以上であると判断した場合にのみ、デフォーカス量演算の演算結果に基づいて、第2シフト演算範囲を決定し、決定した第2シフト演算範囲において、デフォーカス量演算を行う構成としてもよい。また、この場合、デフォーカス量演算の演算結果の信頼度が所定値未満であると判断された場合には、偽合焦を有効に防止するため、絞り値に基づいて決定した第1シフト演算範囲においてデフォーカス量演算を行う構成としてもよい。また、コンティニュアスモードにおいて連写撮影を行う場合やスキャン動作を行う場合など、カメラ1の動作により、第1シフト演算範囲を決定する際に基準となるシフト範囲Soの大きさが変わる場合には、第1シフト演算範囲Snaおよび第2シフト演算範囲Spnのうち小さい範囲において、デフォーカス量演算を行う構成としてもよい。
さらに、上述した実施形態では、位相差検出方式により焦点検出を行う構成を例示したが、この構成に加えて、たとえば、位相差検出方式により焦点検出を行い、位相差検出方式では焦点状態を検出できない場合に、コントラスト検出方式により焦点検出を行う構成としてもよい。あるいは、位相差検出方式により焦点検出を行い、位相差検出方式では焦点状態を検出できない場合に、位相差検出方式による焦点検出と、コントラスト検出方式により焦点検出とを同時に行う構成としてもよい。
なお、上述した実施形態のカメラ1は特に限定されず、例えば、デジタルビデオカメラ、一眼レフデジタルカメラ、レンズ一体型のデジタルカメラ、携帯電話用のカメラなどのその他の光学機器に本発明を適用してもよい。
1…デジタルカメラ
2…カメラ本体
21…カメラ制御部
22…撮像素子
221…撮像画素
222a,222b…焦点検出画素
24…メモリ
28…操作部
3…レンズ鏡筒
32…フォーカスレンズ
36…フォーカスレンズ駆動モータ
37…レンズ制御部

Claims (7)

  1. 光学系による像画像信号を出力する撮像用画素と、瞳分割された第1の光および第2の光束から複数の第1焦点検出信号および複数の第2焦点検出信号をそれぞれ出力する複数の焦点検出用画素とを有する撮像部と、
    前記第1焦点検出信号と前記第2焦点検出信号とを相対的にシフトさせて前記第1焦点検出信号前記第2焦点検出信号との間の相関量を算出し、前記相関量から前記光学系の焦点状態を検出する位相差検出部と、
    記撮像部に入射する前記光束を制限する絞りと、
    前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を相対的にシフトさせるシフト範囲を前記絞りの絞り値に基づいた式を用いて算出し、前記シフト範囲で前記相関量を算出する制御部と、を備える焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置であって、
    前記制御部は、前記絞りの絞り値と、基準絞り値における基準シフト範囲とから、前記シフト範囲算出する焦点検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点検出装置であって、
    前記撮像用画素により出力された前記画像信号に基づいて、前記光学系による像のコントラストに関する評価値を算出することで、前記光学系の焦点状態を検出するコントラスト検出部をさらに備える焦点検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の焦点検出装置であって、
    前記制御部は、前記相関量の極値が得られるシフト量が検出されており、かつ、前記相関量の算出結果の信頼度が所定値以上である場合に、前記シフト範囲よりも狭い第2シフト範囲を前記相関量の極値が得られるシフト量に基づいた式を用いて算出し、前記第2シフト範囲で前記相関量を算出する焦点検出装置。
  5. 請求項4に記載の焦点検出装置であって、
    前記制御部は、前記相関量の極値が得られるシフト量に基づいて、焦点調節レンズの合焦位置への駆動が行われている場合に、前記相関量の極値が得られるシフト量が検出されており、かつ、前記相関量の算出結果の信頼度が所定値以上であるかを判断し、前記判断結果に基づいて、前記第2シフト範囲で前記相関量を算出するか否かを決定する焦点検出装置。
  6. 光学系による像の画像信号を出力する撮像用画素と、瞳分割された第1の光束および第2の光束から複数の第1焦点検出信号および複数の第2焦点検出信号をそれぞれ出力する複数の焦点検出用画素とを有する撮像部と、
    前記第1焦点検出信号と前記第2焦点検出信号とを相対的にシフトさせて前記第1焦点検出信号前記第2焦点検出信号との間の相関量を算出し、前記相関量から前記光学系の焦点状態を検出する位相差検出部と、
    前記撮像部に入射する前記光束を制限する絞りと、
    前記絞りの絞り値に基づいて、前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を相対的にシフトさせるシフト範囲を決定し、前記シフト範囲で前記相関量を算出する第1制御処理を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記相関量の極値が得られるシフト量が検出されており、かつ、前記相関量の算出結果の信頼度が所定値以上である場合において、前記光学系の焦点状態が合焦状態でない場合には、検出された前記相関量の極値が得られるシフト量に基づいて、前記シフト範囲よりも狭い第2シフト範囲を決定し、前記第2シフト範囲で前記相関量を算出する第2制御処理を繰り返し行い、
    前記第1制御処理および前記第2制御処理はともに、前記焦点検出用画素からそれぞれ出力された前記第1焦点検出信号および前記第2焦点検出信号を用いて行われる焦点検出装置。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の焦点検出装置を備える撮像装置。
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