JP4935507B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、操縦安定性及びロードノイズを悪化させることなくパターンノイズを改善するようにした空気入りタイヤに関する。
一般に、空気入りタイヤは、トレッド面にタイヤ幅方向に延びるラグ溝をタイヤ周方向に可変ピッチで配置し、該ラグ溝によりピッチ長さが異なる複数種類のパターン要素をタイヤ周方向に配列したトレッドパターンを採用している。このようにトレッドパターンを構成するパターン要素の長さを異ならせることにより、ノイズの周波数を分散させ、タイヤ騒音を低減する効果がある。
従来、上記のような空気入りタイヤにおいて、パターン要素のブロックなどの陸部の接地面に小孔をタイヤ周方向に配列するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、陸部の横剛性を確保しながら、縦剛性を下げることできるので、操縦安定性を維持しながら、ロードノイズ(陸部が路面を打つ音)などを改善することができる利点がある。しかしながら、このように小孔を設けると、小孔による気柱共鳴が発生し、5kHz帯のパターンノイズが悪化するという問題がある。
特開2006−76338号公報
本発明の目的は、操縦安定性及びロードノイズを悪化させることなくパターンノイズを改善することが可能な空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、トレッド面にタイヤ幅方向に延びるラグ溝をタイヤ周方向に可変ピッチで配置し、該ラグ溝により区分されたピッチ長さが異なる複数種類のパターン要素をタイヤ周方向に配列する一方、前記トレッド面に小孔をタイヤ周方向に所定の間隔で少なくとも1列配列し、該小孔を各パターン要素に、またはピッチ長さが3種類以上異なる場合には、少なくともピッチ長さが最大のパターン要素及びその次にピッチ長さが長いパターン要素に配置した空気入りタイヤにおいて、同じ列の小孔の軸方向長さを異ならせたことを特徴とする。
上述した本発明によれば、タイヤ周方向に配列した同じ列の小孔の軸方向長さを異ならせることにより、小孔による気柱共鳴の周波数が分散できるため、小孔に起因する5kHz帯のパターンノイズを改善することができる。
他方、小孔の軸方向長さを異ならせるだけでよいため、パターン要素の小孔を設けた部分における横剛性や縦剛性に大きく影響することがない。従って、従来と同レベルの操縦安定性とロードノイズ性能が確保することができ、操縦安定性及びロードノイズを悪化させることなくパターンノイズを改善することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示し、トレッド面1には、タイヤ周方向Tに延在する複数の周方向溝2とタイヤ幅方向に延びるラグ溝3によりリブ(陸部)4とブロック (陸部)5が区分形成されている。
また、ラグ溝3はタイヤ周方向Tに可変ピッチで配置され、トレッド面1にはラグ溝3により区分形成されたピッチ長さLが異なる複数種類のパターン要素A,B,C,D,Eがタイヤ周方向に規則的に、あるいはランダムに配列されている。パターン要素A,B,C,D,Eの内、パターン要素Aのピッチ長さLが最も長く、パターン要素A、パターン要素B、パターン要素C、パターン要素D、パターン要素Eの順にピッチ長さLが短くなっており、パターン要素Eのピッチ長さLが最も短くなっている。
各パターン要素A,B,C,D,Eは、周方向溝2Aと車両装着時に内側となる一方のトレッド端1Xとの間のショルダー領域1Sに位置するブロック5Aの接地面5aに円形の小孔6をそれぞれ1つ有している。この小孔6は、トレッド面1にタイヤ周方向Tに所定の間隔で1列に配列されている。
図2に示すように、1列で配列される小孔6は、ブロック5Aの接地面5a(トレッド面1)から小孔底6aまでの深さdを異ならせることにより、小孔6の中心軸6oに沿って測定される軸方向長さxが異なっている。小孔6はパターン要素A,B,C,D,Eの種類と同数の長さが異なる軸方向長さxを有し、ピッチ長さLが最も長いパターン要素Aに配置した小孔6の軸方向長さxが最も長く、パターン要素A、パターン要素B、パターン要素C、パターン要素D、パターン要素Eの順に小孔6の軸方向長さxが短くなっており、ピッチ長さLが長いパターン要素に配置した小孔6ほど軸方向長さxが長くなっている。これにより小孔6による気柱共鳴の周波数を分散させ、小孔6に起因する5kHz帯のパターンノイズを低減するようにしている。
小孔6の軸方向長さxを異ならせる手法としては、図2に示す構成に代えて、図3に示すように、ブロック5Aの接地面5aから小孔底6aまでの深さdを実質的に同じにする一方、ブロック5Aの接地面5aに対する法線方向に対して小孔6の中心軸6oの傾斜角度αを異なるようにしてもよい。このように小孔6の深さdを同じにしながら、軸方向長さxを変化させることにより、上記効果に加えて、摩耗時に一部の小孔6が先に消失するようなことがないので、小孔6による効果を長く維持することができる。小孔6の傾斜角度αとしては、ブロック剛性を確保する点から、60度以下(0〜60度)にすることができる。
図3では、タイヤ赤道面と平行な断面において、傾斜している小孔6をタイヤ周方向Tの一方向にのみ向けて傾斜させているが、逆方向やタイヤ幅方向に向けて傾斜させてもよく、またブロック剛性が許容する範囲であればそれらが混在するようにしてもよい。
小孔6の軸方向長さxは、上記のようにパターン要素A,B,C,D,Eのピッチ長さに対応して異ならせるようにするのが、ブロック5Aの剛性をより均一化する上で好ましいが、小孔6の軸方向長さxをランダムに異ならせるようにしてもよく、これによっても小孔6による気柱共鳴の周波数を分散させ、小孔6に起因する5kHz帯のパターンノイズを低減することができる。
好ましくは、1列に配列した小孔6を、図4に示すように、長さが異なる少なくとも2種類の軸方向長さxを有する小孔6M,6Nから構成し、軸方向長さxが長い方の小孔6Mをピッチ長さが長い方のパターン要素A,B,Cに配置し、軸方向長さxが短い方の小孔6Nをピッチ長さが短い方のパターン要素D,Eに配置するのがよい。より好ましくは、図2,3に示すようにするのがよい。
このように本発明では、タイヤ周方向Tに1列に配列した小孔6の軸方向長さxを異ならせたので、小孔6による気柱共鳴の周波数を分散させ、小孔6に起因する5kHz帯のパターンノイズを改善することができる。しかも、小孔6の軸方向長さxを異ならせるだけでよいので、ブロック5Aの横剛性や縦剛性に大きく影響することがない。従って、従来と同レベルの操縦安定性とロードノイズ性能が確保することができる。
図5は、本発明の空気入りタイヤの他の実施形態を示す。この実施形態では、タイヤ周方向Tに沿って1列に配列した小孔6を更にタイヤ幅方向に複数列配置したものであり、両ショルダー領域1Sのブロック5Aとセンター領域のリブ4に小孔6がそれぞれ配置され、小孔6はタイヤ周方向Tに所定の間隔で4列配列されている。これら複数列配置した小孔6において、同じ列の小孔6が上述した構成になっている。
このように複数列配置するする場合、同じパターン要素内の小孔6の軸方向長さxは同じ長さであってもよいが、好ましく異ならせるのがよい。即ち、各1列に配置された小孔6において、それぞれ独立して軸方向長さxを上記のように規定し、同じパターン要素内の小孔6の軸方向長さxをそれぞれ異ならせるのである。これにより、小孔6を複数列配置したタイヤにおいて、小孔6に起因する5kHz帯のパターンノイズを一層改善することができる。
好ましくは、同じパターン要素内の小孔6の軸方向長さxがそれぞれ異なるのがよいが、少なくとも1列の小孔6を他の列の小孔6に対して軸方向長さxを異なるようにすることができる。
図6〜9は、本発明の空気入りタイヤの更に他の実施形態をそれぞれ示す。これらの実施形態のタイヤは、小孔6を各パターン要素に配置せずに、ピッチ長さが長い方の複数種類のパターン要素にのみ設けたものである。
図6は、ピッチ長さLが異なる3種類のパターン要素A,B,Cを有する空気入入りタイヤにおいて、パターン要素A,B,Cの内、ピッチ長さLが最も長いパターン要素Aと、次にピッチ長さLが長いパターン要素Bに小孔6を配置し、ピッチ長さLが最も短いパターン要素Cには配置しないようにしたものである。その他の構成は上記した図1のタイヤと同じである。
図7は、ピッチ長さLが異なる4種類のパターン要素A,B,C,Dを有する空気入入りタイヤにおいて、パターン要素A,B,C,Dの内、ピッチ長さLが最も長いパターン要素Aと、次にピッチ長さLが長いパターン要素B、及びその次にピッチ長さLが長いパターン要素Cに小孔6を配置し、ピッチ長さLが最も短いパターン要素Dには配置していない。その他の構成は上記した図1のタイヤと同じである。
図8は、図1と同じピッチ長さLが異なる5種類のパターン要素A,B,C,D,Eを有する空気入入りタイヤにおいて、パターン要素A,B,C,D,Eの内、ピッチ長さLが最も長いパターン要素Aと、次にピッチ長さLが長いパターン要素B、及びその次にピッチ長さLが長いパターン要素Cに小孔6を配置し、ピッチ長さLが短いパターン要素D,Eには配置しないようにしたものである。その他の構成は上記した図1のタイヤと同じである。
図9は、ピッチ長さLが異なる4種類のパターン要素A,B,C,Dを有する空気入入りタイヤにおいて、小孔6を複数列配置している。即ち、パターン要素A,B,C,Dの内、ピッチ長さLが最も長いパターン要素Aと、次にピッチ長さLが長いパターン要素B、及びその次にピッチ長さLが長いパターン要素Cに小孔6Sを2列にして配置(各ショルダー領域1Sのブロック5Aに1列配置)する一方、ピッチ長さLが最も短いパターン要素Dには小孔6Sを配置せず、またピッチ長さLが最も長いパターン要素Aと次にピッチ長さLが長いパターン要素Bに小孔6Tを2列にして配置(各ショルダー領域1Sのブロック5Aに1列配置)する一方、ピッチ長さLが短い2つパターン要素C,Dには小孔6Tを配置しないようにしたものである。その他の構成は上記した図1のタイヤと同じである。
このように小孔6を各パターン要素に設けずに、ピッチ長さLが3種類以上異なる場合に、少なくともピッチ長さLが最大のパターン要素A及びその次にピッチ長さLが長いパターン要素Bに配置した空気入りタイヤであっても、上記のように小孔6を構成することにより、同様の効果を得ることができる。
本発明において、1列(同じ列)に配列した小孔6において、小孔6の軸方向長さxの最大値Maと最小値Miの比Ma/Miを1.25以上にするのが、小孔6に起因する5kHz帯のパターンノイズを効果的に低減させる上でよい。比Ma/Miの上限値は、下記する小孔6の深さの範囲内であればいずれの値であってもよいが、摩耗時に小孔6が消失することを考慮すると、2.0以下が好ましい。
各小孔6の大きさとしては、開口における面積が3〜40mm2 の範囲となるようにするのがよい。小孔6の開口面積が3mm2 より狭いと、小孔6により陸部の縦剛性を効果的に下げることができないので、小孔6によるロードノイズ低減効果を得ることができない。小孔6の開口面積が40mm2 を超えると、陸部の横剛性が低下し、操縦安定性が低下する。また、石噛みの問題も発生し易くなる。
小孔6をブロック5に設けた場合、ピッチ長さLに応じて10個以内の範囲でブロック5の大きさにより適宜配置することができる。好ましくは、小孔6の数をパターン要素のピッチ長さLが長くなるに応じて増加させるのがよく、それにより小孔6に起因するパターンノイズ(エアポンピング音)のピークを低下することができる。小孔6の数が10個を超えると、小孔6間の間隔が狭くなることに起因してブロック欠けが発生し易くなるので、好ましくない。
同じブロック5に1つ以上小孔6を設けた場合の開口面積の合計としては、ブロック5の接地面の面積の70%以下になるようにするのが、ブロック5の横剛性を確保し、操縦安定性を確保する点から好ましい。下限値としては、上記した開口面積を有する小孔6を得ることができる範囲であればよい。
小孔6の深さとしては、配置された周方向溝2とラグ溝3の内、最大となる溝深さの40%以上にするのが、小孔6を設けた陸部の横剛性を確保しながら縦剛性を下げる上でよい。上限値としては、内部に配置した構造部材と干渉するおそれがあるため、最大となる溝深さの100%以下となるようにするのがよい。
小孔6は図示するように円形にするのが好ましいが、それに限定されず、楕円形や多角形状などであってもよい。
傾斜した小孔6は、図3では直線状に延在しているが、図10に示すように、曲線状や屈曲した形状で延在するようにしてもよい。また、傾斜した小孔6は、好ましくは図10に示すように、小孔底6aを断面円弧状に形成するのがクラックの発生を抑制する点からよい。
また、図11に示すように、傾斜させた小孔6は、断面鋭角状になる開口縁部7を断面円弧状などの形状に面取りするのがよい。
ピッチ長さLを異ならせたパターン要素の種類としては、2〜5種類にするのがピッチバリエーション効果の点からよい。
小孔6は、ブロック5に設けたものであってもよく、またリブ4に設けたものであってもよく、ラグ溝3により区分されたピッチ長さLが異なる複数種類のパターン要素に配列したものであればよい。
本発明は、特に乗用車用の空気入りタイヤに好ましく用いることができるが、それに限定されない。
タイヤサイズを215/60R16、トレッドパターンを図1で共通にし、軸方向長さを異ならせた図2の小孔を有する本発明タイヤ1と図3の小孔(トレッド面に対する垂直方向の深さ5mmで共通)を有する本発明タイヤ2、及び小孔の軸方向長さを同じにした比較タイヤ1をそれぞれ試験タイヤとして作製した。
各試験タイヤ共に、小孔の直径は5mmで共通である。小孔の傾斜角度α(本発明タイヤ2の場合)、小孔の最大溝深さに対する割合、ブロックの接地面の面積に対する小孔の開口面積の割合は表1に示す通りである。
これら各試験タイヤを標準リムに装着し、空気圧を220kPaにして、以下に示す方法によりロードノイズとパターンノイズ、及び操縦安定性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
ロードノイズ
各試験タイヤを排気量2500ccの試験車両(FR車)に装着し、粗い路面を有するテストコースにおいて、時速60kmで試験車両を直進走行させた時の0〜500Hzの車内騒音を運転席の右窓際に設置したマイクロフォンにより測定し、その結果を比較タイヤを100とする指数値で示した。この値が小さいほど、ロードノイズが低い。
パターンノイズ
各試験タイヤをドラム試験機に装着し、回転ドラム上を時速60kmで走行させた時の5kHzの音圧レベルを、試験タイヤから横方向に1m、回転ドラムと試験タイヤの接地面から高さ0.25mの位置に設置したマイクロフォンにより測定し、その結果を比較タイヤを100とする指数値で示した。この値が小さいほど、パターンノイズが低い。
操縦安定性
サーキットコースにおいて、テストドライバーによる官能試験を実施した。その評価結果を比較タイヤを100とする指数値で示す。この値が大きいほど、操縦安定性が優れている。
Figure 0004935507
表1から、本発明タイヤは、操縦安定性及びロードノイズを悪化させることなくパターンノイズを改善できることがわかる。
タイヤサイズを実施例1と同じにし、トレッドパターンを図5で共通にし、軸方向長さを異ならせた図2の小孔を有する本発明タイヤ3,4と図3の小孔を有する本発明タイヤ5,6、及び小孔の軸方向長さを同じにした比較タイヤ2をそれぞれ試験タイヤとして作製した。
本発明タイヤ3,5は、同じパターン要素において、小孔の軸方向長さを同じにしたものである。本発明タイヤ4,6は、同じパターン要素において、表2のようにブロックに設けた小孔とリブに設けた小孔の軸方向長さ(表中、向かって左側がブロック、右側がリブの小孔)を異ならせている。表2の開口面積の割合はブロックに関するものである。
各試験タイヤ共に、小孔の直径は5mmで共通である。小孔の傾斜角度α(本発明タイヤ5,6の場合)、小孔の最大溝深さに対する割合、ブロックの接地面の面積に対する小孔の開口面積の割合は表2に示す通りである。
これら各試験タイヤを実施例1と同様に、ロードノイズとパターンノイズ、及び操縦安定性の評価試験を行ったところ、表2に示す結果を得た。
Figure 0004935507
表2から、本発明タイヤは、操縦安定性及びロードノイズを悪化させることなくパターンノイズを改善できることがわかる。
また、同じパターン要素内の小孔の軸方向長さを異ならせた本発明タイヤ4,6は、パターンノイズを一層改善できることがわかる。
タイヤサイズを実施例1と同じにし、トレッドパターンを図9で共通にし、軸方向長さを異ならせた図2の小孔を有する本発明タイヤ7と図3の小孔を有する本発明タイヤ8、及び小孔の軸方向長さを同じにした比較タイヤ3をそれぞれ試験タイヤとして作製した。
各試験タイヤ共に、小孔の直径は5mmで共通である。本発明タイヤ7,8において、同じパターン要素の小孔は同じ軸方向長さであり、小孔の傾斜角度α(本発明タイヤ8の場合)、小孔の最大溝深さに対する割合、ブロックの接地面の面積に対する小孔の開口面積の割合は表3に示す通りである。
これら各試験タイヤを実施例1と同様に、ロードノイズとパターンノイズ、及び操縦安定性の評価試験を行ったところ、表3に示す結果を得た。
Figure 0004935507
表3から、本発明タイヤは、操縦安定性及びロードノイズを悪化させることなくパターンノイズを改善できることがわかる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すトレッド面の要部展開図である。 1列に並ぶ軸方向長さを異ならせた小孔の一例を示す部分拡大断面図である。 1列に並ぶ軸方向長さを異ならせた小孔の他の例を示す部分拡大断面図である。 1列に並ぶ軸方向長さを異ならせた小孔の更に他の例を示す部分拡大断面図である。 本発明の空気入りタイヤの他の実施形態を示すトレッド面の要部展開図である。 本発明の空気入りタイヤの更に他の実施形態を示すトレッド面の部分展開図である。 本発明の空気入りタイヤの更に他の実施形態を示すトレッド面の部分展開図である。 本発明の空気入りタイヤの更に他の実施形態を示すトレッド面の部分展開図である。 本発明の空気入りタイヤの更に他の実施形態を示すトレッド面の部分展開図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ傾斜させた小孔の他の例を示す拡大断面図である。 傾斜させた小孔の好ましい例を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 トレッド面
2 周方向溝
3 ラグ溝
4 リブ
5,5A ブロック
5a 接地面
6,8M,6N,6S,6T 小孔
6a 小孔底
A,B,C,D,E パターン要素
L ピッチ長さ
T タイヤ周方向
d 深さ
x 軸方向長さ

Claims (10)

  1. トレッド面にタイヤ幅方向に延びるラグ溝をタイヤ周方向に可変ピッチで配置し、該ラグ溝により区分されたピッチ長さが異なる複数種類のパターン要素をタイヤ周方向に配列する一方、前記トレッド面に小孔をタイヤ周方向に所定の間隔で少なくとも1列配列し、該小孔を各パターン要素に、またはピッチ長さが3種類以上異なる場合には、少なくともピッチ長さが最大のパターン要素及びその次にピッチ長さが長いパターン要素に配置した空気入りタイヤにおいて、同じ列の小孔の軸方向長さを異ならせた空気入りタイヤ。
  2. 前記同じ列の小孔において、該小孔は長さが異なる少なくとも2種類の軸方向長さを有し、軸方向長さが長い方の小孔をピッチ長さが長い方のパターン要素に配置し、軸方向長さが短い方の小孔をピッチ長さが短い方のパターン要素に配置した請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記小孔はパターン要素の種類と同数の長さが異なる軸方向長さを有し、ピッチ長さが長いパターン要素の陸部に配置した小孔ほど軸方向長さを長くした請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記同じ列の小孔において、該小孔の軸方向長さの最大値と最小値の比が1.25以上である請求項1,2または3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記軸方向長さが異なる小孔は、トレッド面から小孔底までの深さが異なる請求項1,2,3または4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記軸方向長さが異なる小孔は、トレッド面から小孔底までの深さが同じであり、かつトレッド面に対する法線方向に対して小孔の中心軸の傾斜角度αが異なる請求項1,2,3または4に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記傾斜角度αが60度以下である請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 1つの小孔の開口面積が3〜40mm2 であり、深さがトレッド面に配置された溝の内の最大深さに対して40〜100%である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記パターン要素はラグ溝により区分されたブロックを有し、該ブロックに前記小孔を配置し、ブロックに設ける小孔の数をパターン要素のピッチ長さに応じて増加させ、かつ同じブロックに設けた小孔の開口面積の合計を該ブロックの接地面の面積の70%以下にした請求項1乃至8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記小孔をタイヤ幅方向に複数列配置し、かつ同じパターン要素内の小孔の軸方向長さを異ならせた請求項1乃至9のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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