JP4935446B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池を備える燃料電池システムに関するもので、車両、船舶およびポータブル発電機等の移動体用発電機、あるいは家庭用発電機に適用して有効である。
水素(燃料ガス)と酸素(酸化剤ガス)との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池システムにおいて、水素循環流路や水素排出流路を閉塞もしくは閉塞に近い状態で運転すると、正極側(酸素極側)から透過する窒素や水によって、特にセル内における水素出口部近傍で水素濃度が著しく低下する。これは、透過してきた窒素や水により水素の流動が妨げられるためである。このようなセル内における水素出口部に水素が行き渡らない状態で運転を継続すると、セル電圧が低下し効率が低下するのみならず、水素が不足している部分の電極が劣化する。
そこで、セル内における水素が不足しやすい部位(例えば、水素出口部近傍)の局所電流を測定し、測定された局所電流が所定値未満のときに、水素排出弁を開放して窒素や水を系外に放出することでセル内の水素濃度を上昇させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−166498号公報
上記特許文献1に記載の燃料電池システムでは、水素排出弁を開いて窒素や水を系外に放出する際に、同時に未反応水素も多く排出してしまうため、燃費が悪化するという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、未反応燃料ガス排出量を極力少なくしつつ、効率の低下を抑制することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させるセル(100)を有する燃料電池(10)を備え、セル(100)は、燃料ガスが通過する燃料ガス通路(121)、および冷却媒体が通過する冷却媒体通路(130)を有しており、燃料ガス通路(121)と冷却媒体通路(130)とが隣接して配置されており、冷却媒体通路(130)において、燃料ガス通路(121)の出口近傍の領域(D1)に隣接する第1領域(D2)が、燃料ガス通路(121)の入口近傍の領域(E1)に隣接する第2領域(E2)より冷却媒体流れ上流側になっている燃料電池システムであって、セル(100)内の燃料ガス不足を検出する燃料ガス不足検出手段(60)と、冷却媒体通路(130)内の冷却媒体の流通方向を反転させる流通方向反転手段(46)と、燃料ガス不足検出手段(60)による検出結果に基づいて、流通方向反転手段(46)の作動を制御する制御手段(50)とを備え、制御手段(50)は、セル(100)内において燃料ガス不足が発生している場合に、冷却媒体通路(130)内における冷却媒体の流通方向を反転させて、冷却媒体通路(130)において第1領域(D2)が第2領域(E2)より冷却媒体流れ下流側になるようにする流通方向反転制御を行うことを特徴としている。
一般的に、冷却媒体通路(130)において、冷却媒体流れの上流側から下流側に亘り、徐々に冷却媒体温度が高くなる温度勾配が生じる。このため、冷却媒体通路(130)において、燃料ガス通路(121)の出口近傍の領域(D1)に隣接する第1領域(D2)が、燃料ガス通路(121)の入口近傍の領域(E1)に隣接する第2領域(E2)より冷却媒体流れ上流側になっている燃料電池システムでは、第1領域(D2)は第2領域(E2)より冷却媒体の温度が低くなる。すなわち、燃料ガス通路(121)において、出口近傍の領域(D1)は、入口近傍の領域(E1)より低温になる。
そこで、燃料ガス通路(121)の出口近傍の領域(D1)に窒素や水が滞留し、燃料ガス不足が発生している場合に、冷却媒体の流通方向を反転させ、冷却媒体通路(130)において、第1領域(D2)が第2領域(E2)より冷却媒体流れ下流側になるようにすることで、第1領域(D2)の温度を第2領域(E2)の温度より高くすることができる。このため、燃料ガス通路(121)において、出口近傍の領域(D1)の温度を入口近傍の領域(E1)の温度より高くすることができる。
すなわち、燃料ガス不足が発生している場合に、冷却媒体の流通方向を反転させることで、燃料ガス通路(121)における出口近傍の領域(D1)の温度を上昇させることができる。これにより、出口近傍の領域(D1)に滞留している液水を水蒸気にすることができるため、燃料ガスが拡散しやすくなる。さらに、出口近傍の領域(D1)の温度を上昇させることで、触媒を活性化することができるため、反応量を増加させることができる。このため、セル(100)内に燃料ガス不足が発生しても、燃料電池(10)の発電量を維持することができる。したがって、未反応燃料ガス排出量を極力少なくしつつ、効率の低下を抑制することが可能となる。
また、上記特徴の燃料電池システムにおいて、燃料ガス不足検出手段は、セル(100)内における燃料ガス不足が発生しやすい部位の局所電流を測定する局所電流測定手段(60)であって、制御手段(50)は、局所電流測定手段(60)により測定された局所電流値に基づいて、流通方向反転手段(46)の作動を制御するようになっており、制御手段(50)は、局所電流が予め定めた第1基準電流値以下になった場合に、冷却媒体通路(130)内における冷却媒体の流通方向を反転させて、冷却媒体通路(130)において第1領域(D2)が第2領域(E2)より冷却媒体流れ下流側になるようにする流通方向反転制御を行うようにしてもよい。
また、上記特徴の燃料電池システムにおいて、制御手段(50)は、流通方向反転制御を行った後、局所電流が第1基準電流値より大きい第2基準電流値以上になった場合に、冷却媒体通路(130)内における冷却媒体の流通方向を再び反転させて、冷却媒体通路(130)において第1領域(D2)が第2領域(E2)より冷却媒体流れ上流側になるようにする流通方向再反転制御を行うようにしてもよい。
これによれば、セル(100)内における燃料ガス不足が解消された場合に、冷却媒体通路(130)内における冷却媒体の流通方向を通常の状態に戻すことができる。
また、上記特徴の燃料電池システムにおいて、燃料電池(10)の燃料極から排出される排燃料ガスが通過する排燃料ガス経路(30b)と、排燃料ガス経路(30b)内部と外部を連通あるいは遮断することができ、排燃料ガス経路(30b)内部と外部を連通することで燃料電池(10)から排出される排燃料ガスを外部へ排出できる燃料ガス排出手段(33)とを備え、制御手段(50)は、流通方向反転制御を行った後、局所電流が第1基準電流値より小さい第3基準電流値以下になった場合に、冷却媒体通路(130)内における冷却媒体の流通方向を再び反転させて、冷却媒体通路(130)において第1領域(D2)が第2領域(E2)より冷却媒体流れ上流側になるようにするとともに、燃料ガス排出手段(33)により排燃料ガス流路(30b)内部と外部を連通させて、排燃料ガスを外部へ排出する排燃料ガス排出制御を行うようにしてもよい。
これによれば、セル(100)内における燃料ガス不足が発生しやすい部位の局所電流が、冷却媒体の流通方向を反転させて燃料ガス通路(121)の出口近傍の領域(D1)の温度を上昇させるのみでは効率の低下を抑制することができない程度まで低下した場合にのみ、排燃料ガスを外部に放出し、セル(100)内の燃料ガス濃度を上昇させることができる。これにより、未反応燃料ガス排出量を極力少なくしつつ、効率の低下をより確実に抑制することが可能となる。
また、上記特徴の燃料電池システムにおいて、流通方向反転手段は、四方弁(46)であってもよい。また、四方弁(46)は、電動モータ(464)によって駆動されるようになっていてもよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明する。本実施形態は、燃料電池システムを、燃料電池を電源として走行する電気自動車(燃料電池車両)に適用したものである。図1は、本実施形態における燃料電池システムを示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池(FCスタック)10を備えている。この燃料電池10は、二次電池、車両走行用のモータジェネレータ等の電気機器11に電力を供給するように構成されている。
本実施形態では燃料電池10として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となる燃料電池セル100が複数個積層され、且つ電気的に直列接続されている。燃料電池10では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生する。
(負極側)H→2H+2e
(正極側)2H+1/2O+2e→H
そして、燃料電池システムには、燃料電池10の出力電圧を検出する電圧センサ13と、燃料電池10の出力電流を検出する電流センサ14とが設けられている。電圧センサ13および電流センサ14は、それぞれのセンサ信号を後述する制御部50に出力する。
燃料電池システムには、燃料電池10の空気極(正極)側に空気(酸素)を供給するための空気流路20と、燃料電池10の水素極(負極)側に水素を供給するための水素流路30が設けられている。ここで、空気流路20における燃料電池10より上流側を空気供給流路20aといい、下流側を空気排出流路20bという。また、水素流路30における燃料電池10より上流側を水素供給流路30aといい、下流側を水素排出流路30bという。なお、空気は本発明の酸化剤ガスに相当し、水素は本発明の燃料ガスに相当している。
空気供給流路20aの最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気ポンプ21が設けられ、空気供給流路20aにおける空気ポンプ21と燃料電池10との間には、空気への加湿を行う加湿器22が設けられている。空気排出流路20bには、燃料電池10内の空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。空気ポンプ21および空気調圧弁23は、後述する制御部50の出力信号によって制御される。
水素供給流路30aの最上流部には、水素が充填された高圧水素タンク31が設けられ、水素供給流路30aにおける高圧水素タンク31と燃料電池10との間には、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整するための水素調圧弁32が設けられている。
水素排出流路30bには、燃料電池10から排出される未反応水素を含むオフガス(排燃料ガス)を外部に排出する水素排出弁33が設けられている。また、水素排出弁33は、セル100内に滞留した窒素や水を、オフガスとともに系外に排出させるようになっている。水素調圧弁32および水素排出弁32は、後述する制御部50の出力信号によって制御される。なお、水素排出経路30bが本発明の排燃料ガス経路に相当し、水素排出弁33が燃料ガス排出手段に相当している。
燃料電池10は発電に伴い熱を生じる。このため、燃料電池システムには、燃料電池10を冷却して作動温度が電気化学反応に適した温度(例えば80℃程度)となるようにする冷却システム40〜46が設けられている。
冷却システムには、燃料電池10に冷却水(冷却媒体)を循環させる冷却水循環経路40、冷却水を循環させるウォータポンプ41、ファン42を備えたラジエータ43が設けられている。燃料電池10で発生した熱は、冷却水を介してラジエータ43で系外に排出される。冷却水循環経路40には、冷却水をラジエータ43をバイパスさせるバイパス経路44が設けられている。冷却水循環経路40とバイパス経路44との合流点には、ラジエータ43に流れる冷却水とバイパス経路44に流れる冷却水の流量比を調整する流量調整弁45が設けられている。 ウォータポンプ41、ファン42および流量制御弁45は、後述する制御部50の出力信号によって制御される。
ウォータポンプ41の出口側には、四方弁46が接続されている。四方弁46は、ウォータポンプ41の出口側と燃料電池10との間、およびラジエータ43(もしくはバイパス経路44)とウォータポンプ41の入口側との間を同時に接続する第1冷却水回路(図1の実線矢印で示す流路)と、ウォータポンプ41の出口側とラジエータ43(もしくはバイパス経路44)との間、および燃料電池10とウォータポンプ41の入口側との間を同時に接続する第2冷却水回路(図1の破線矢印で示す流路)とを切り替えるものである。
そして、四方弁46が、上記の如く、流路を切り替えることによって、通常時の冷媒回路および後述する流通方向反転制御時の冷媒回路が切り替えられる。従って、四方弁46は、本実施形態における流通方向反転手段である。この四方弁46も後述する制御部50の出力信号によって制御される。
次に、本実施形態における四方弁46の詳細な構成について述べる。
図2は本実施形態における電気四方弁46を示す模式図で、(a)は通常時における四方弁46の状態を示し、(b)は流通方向反転制御時における四方弁46の状態を示している。
図2(a)、(b)に示すように、四方弁46には、第1〜第5ポート460a〜460eが形成された第1、第2の壁部461、462、および弁体463が設けられており、弁体463が紙面上下方向に動くことによって、冷却水回路の切り替えが可能になっている。この弁体463は、電動モータ464により駆動される。
第1、第2ポート460a、460bは第1壁部461に形成されており、第3〜第5ポート460c〜460eは第2壁部462に形成されている。そして、図2(a)に示すように、第1ポート460aと第4ポート460dとが接続されると、同時に第2ポート460bと第5ポート460eとが接続されるようになっている。また、図2(b)に示すように、第1ポート460aと第3ポート460cとが接続されると、同時に第2ポート460bと第4ポート460dとが接続されるようになっている。
また、第1ポート460aはウォータポンプ41の出口側に接続され、第2ポート460bはウォータポンプ41の入口側に接続されている。第3ポート460cおよび第5ポート460eは、ラジエータ43に接続されている。第4ポート460dは、燃料電池10に接続されている。
これにより、通常時には、ウォータポンプ41の出口側と燃料電池10との間、およびラジエータ43(もしくはバイパス経路44)とウォータポンプ41の入口側との間が同時に接続されるようになっている。一方、後述する流路反転制御時には、ウォータポンプ41の出口側とラジエータ43(もしくはバイパス経路44)との間、および燃料電池10とウォータポンプ41の入口側との間が同時に接続されるようになっている。
図1に戻り、燃料電池システムには、各種制御を行う制御部(ECU)50が設けられている。制御部50は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従って各種演算などの処理を実行する。なお、制御部50は本発明の制御手段に相当している。
制御部50には、電圧センサ13からの電圧信号、電流センサ14からの電流信号、後述する電流測定装置60からの局所電流信号等が入力される。また、制御部50は、演算結果に基づいて、空気ポンプ21、空気調圧弁23、水素調圧弁32、水素排出弁33、ウォータポンプ41、ラジエータファン42、流量調整弁45、四方弁46等に対して、制御信号を出力するようになっている。
図3は本実施形態における局所電流測定装置60を装着した燃料電池10の斜視図、図4は図3の燃料電池10の側面図である。図3に示すように、本実施形態の燃料電池10は、固体高分子電解質膜型燃料電池であり、基本単位となるセル100が多数積層され、且つ電気的に直列接続されている。
図4に示すように、セル100は、電解質膜の両側面に電極が配置されたMEA(Membrane Electrode Assembly:電解質・電極接合体)101と、このMEA101を挟持する空気側セパレータ110および水素側セパレータ120で構成されている。セパレータ110、120は、カーボン材または導電性金属よりなる板状部材からなる。
図4に実線で示すように、空気側セパレータ110には、空気を流すための空気流路Aが形成されており、空気流路Aを介して空気が各セル100に対して並列に供給される。また、図4に一点鎖線で示すように、水素側セパレータ120には、水素を流すための水素流路Bが形成されており、水素流路Bを介して水素が各セル100に対して並列に供給される。
図3に示すように、積層されたセル100の両端には端子板11が配置されている。図3中の斜線で示すように、ある2つのセル100間に局所電流測定装置60が配置されている。
図5は、局所電流測定装置60近傍の燃料電池10の側面図である。図5では図示を省略しているが、空気側セパレータ110のMEA101に対向する面側には、空気を流すための空気流路溝が形成され、水素側セパレータ120のMEA101に対向する面側には、水素を流すための水素流路溝が形成されている。空気側セパレータ110および水素側セパレータ120のMEA101と対向していない面側には、それぞれ冷却水が流れる冷却水流路溝130が形成されている。また、2つのセル100の間には局所電流測定装置60が配置され、そのセル内の局所電流値を測定するようになっている。なお、冷却水流路溝130が、本発明の冷却媒体通路に相当している。
図6は電流測定装置60の斜視図であり、図7は図6の電流測定装置60の要部の正面図である。図6に示すように、電流測定装置60は板状部材600を備えている。板状部材600には、空気入口側通路600a、空気出口側通路600b、水素入口側通路600c、水素出口側通路600d、冷却水入口通路600e、冷却水出口通路600fが形成されている。
図6、図7に示すように、板状部材600の紙面左下には、ロの字状の溝601によって囲まれた直方体の柱状部602が形成され、この柱状部602の端部は隣り合うセル100に接触するようになっている。なお、図6、図7に示す例では溝601をロの字状とし、柱状部602を直方体状としたが、これに限らず、例えば溝601を円状、柱状部602を円柱状のような他の形状にすることもできる。
図7に示すように、溝601には、柱状部602を囲むようにして鉄心603が配置され、鉄心603の両端部間に磁気センサとしてのホール素子604が配置されている。鉄心603とホール素子604は、局所電流センサを構成している。なお、鉄心603とホール素子604とが、本発明の燃料ガス不足検出手段、局所電流測定手段に相当している。また、磁気センサとしてホール素子の他にMR素子、MI素子、フラックスゲート等を用いることができる。さらに、シャント抵抗を用いた電流センサ等を用いることもできる。
上記構成において、セル100における柱状部602に対向する部位から放電される局所電流が柱状部602に流れると、その電流に比例した磁界が柱状部602の周囲に発生する。ホール素子604は、局所電流によって発生した磁界を検出し、電圧に変換する。したがって、鉄心603部の磁界の強さをホール素子604にて測定することにより、柱状部602を流れる電流、ひいてはセル100の局所電流を検出することができる。
図8(a)は通常時における図5の左側から見た空気側セパレータ110の透視図で、図8(b)は通常時における図5の右側から見た空気側セパレータ110の透視図である。
図8(a)に示すように、空気側セパレータ110のMEA101に対向する面には、空気ポンプ21からの空気を流すための空気流路溝111が形成されている。空気流路溝111における空気流れ最上流部に空気入口部112が設けられ、空気流路溝111における空気流れ最下流部に空気出口部113が設けられている。空気流路溝111は、空気入口部112から空気出口部113まで蛇行した形状になっている。
図8(b)に示すように、空気側セパレータ110のMEA101に対向していない面には、冷却システム40〜46からの冷却水を流すための冷却水流路溝130が形成されている。冷却水流路溝130における冷却水流れ最上流部に冷却水入口部132が設けられ、冷却水流路溝130における冷却水流れ最下流部に空冷却水出口部133が設けられている。冷却水流路溝130は、冷却水入口部132から冷却水出口部133まで蛇行した形状になっている。
また、空気側セパレータ110において、空気流路溝111と冷却水流路溝130は隣接して配置されている。
図8(c)は通常時における図5の右側から見た水素側セパレータ120の透視図で、図8(d)は通常時における図5の左側から見た水素側セパレータ120の透視図である。
図8(c)に示すように、水素側セパレータ120のMEA101に対向する面には、高圧水素タンク31からの水素を流すための水素流路溝121が形成されている。水素流路溝121における水素流れ最上流部に水素入口部122が設けられ、水素流路溝121における水素流れ最下流部に水素出口部123が設けられている。水素流路溝121は、水素入口部122から水素出口部123まで蛇行した形状になっている。なお、水素流路溝121が、本発明の燃料ガス通路に相当している。
図8(d)に示すように、水素側セパレータ120のMEA101に対向していない面には、空気側セパレータ110のMEA101に対向していない面と同様、冷却システム40〜46からの冷却水を流すための冷却水流路溝130が形成されている。冷却水流路溝130における冷却水流れ最上流部に冷却水入口部132が設けられ、冷却水流路溝130における冷却水流れ最下流部に空冷却水出口部133が設けられている。冷却水流路溝130は、冷却水入口部132から冷却水出口部133まで蛇行した形状になっている。
また、水素側セパレータ120において、水素流路溝121と冷却水流路溝130は隣接して配置されている。
図8(a)、(c)に示すように、本実施形態では、空気側セパレータ110内の空気の流れ方向と、水素側セパレータ120内の水素の流れ方向とが逆方向になっている。また、図8(b)、(d)に示すように、各セパレータ110、120の冷却水流路溝130は、図5の左もしくは右から見たとき、すなわちセル100の積層方向から見たときに、同一形状になっている。換言すると、各セパレータ110、120において、冷却水の流れ方向が同一になっている。
ところで、図8(a)に示すように、空気側セパレータ110の空気流路溝111における空気入口部112近傍の領域(以下、空気入口部分C1という)は、セル100の中で最も乾燥しやすくなっている。このため、本実施形態では、図8(b)に示すように、空気側セパレータ110の冷却水流路溝130において、空気入口部分C1と隣接する部位C2が、冷却水流れ上流側の領域に配置されるようにしている。これにより、燃料電池10の効率を向上させることができる。
このとき、上述したように、空気側セパレータ110内の空気の流れ方向と、水素側セパレータ120内の水素の流れ方向とが逆方向になっているため、図8(c)、(d)に示すように、水素側セパレータ120の水素流路溝121における水素出口部123近傍の領域(以下、水素出口部分D1という)は、冷却水流路溝130における冷却水流れ上流側の領域に隣接している。より詳細には、本実施形態では水素側セパレータ120の水素出口部分D1は、冷却水流路溝130における冷却水入口部132近傍の領域(以下、第1領域D2という)に隣接している。そして、水素側セパレータ120の水素流路溝121における水素入口部122近傍の領域(以下、水素入口部分E1という)は、冷却水流路溝130における冷却水出口部133近傍の領域(以下、第2領域E2という)に隣接している。換言すると、冷却水流路溝130において、水素流路溝121の水素出口部分D1に隣接する第1領域D2が、水素流路溝121の水素入口部分E1に隣接する第2領域E2より冷却水流れ上流側になっている。
一般的に、冷却水流路溝130において、冷却水流れの上流側から下流側に亘り、徐々に冷却水温度が高くなる温度勾配が生じる。本実施形態では、水素側セパレータ120の冷却水流路溝130において、第1領域D2が第2領域E2より冷却媒体流れ上流側になっているので、第1領域D2は第2領域E2より低温になっている。このため、水素流路溝121において、第1領域D2に隣接する水素出口部分D1は、第2領域E2に隣接する水素入口部分E1より低温になっている。
ところで、上述の図6で示した電流測定装置60の柱状部602は、水素出口部分D1に対応する部位に設けられており、図7で示した局所電流センサ603、604は、水素出口部分D1における局所電流を測定できるように構成されている。なお、水素出口部分D1が、本発明の水素不足が発生しやすい部位に相当している。
次に、本実施形態の燃料電池システムにおける冷却水流通方向切替制御について図9に基づいて説明する。図9は、本実施形態における燃料電池システムの制御部50がROMに格納されたプログラムに従って行う処理内容を示すフローチャートである。
まず、セル100の水素出口部分D1の局所電流を測定する(S100)。そして、測定した局所電流値が予め定めた第1基準電流値以下か否かを判定する(S110)。ここで、「第1基準電流値」とは、例えば水素出口部分D1の局所電流値がこの値以下であれば、セル100内における水素出口部分D1に窒素や水(水蒸気および液水)が滞留し、水素不足が発生しているという値に設定される。この結果、セル100の水素出口部分D1の局所電流値が第1基準電流値以下でない場合は(S110:NO)、セル100内に水素不足が発生していないと診断し、ステップ100に戻る。
一方、セル100の水素出口部分D1の局所電流値が第1基準電流値以下である場合は(S110:YES)、セル100内に水素不足が発生していると診断し、四方弁46を作動して、冷却水流路溝130における冷却水の流通方向を反転させる(S120)。なお、ステップ110、120が、本発明の流通方向反転制御に相当している。
図10(a)は流通方向反転制御時における図5の右側から見た水素側セパレータ120の透視図で、図10(b)は流通方向反転制御時における図5の左側から見た水素側セパレータ120の透視図である。なお、図10(a)は図8(c)に対応し、図10(b)は図8(d)に対応している。
図10(b)に示すように、冷却水の流通方向を反転させると、冷却水出口部133から冷却水流路溝130内に冷却水が流入し、冷却水入口部132から冷却水が流出するようになる。このため、冷却水流路溝130における第1領域D2は、冷却水が流出する部位近傍の領域ということになる。そして、冷却水流路溝130における第2領域E2は、冷却水が流入する部位近傍の領域ということになる。すなわち、冷却水流路溝130において、第1領域D2が第2領域E2より冷却水流れ下流側になっている。
上述したように、冷却水流路溝130において、冷却水流れの上流側から下流側に亘り、徐々に冷却水温度が高くなる温度勾配が生じるため、冷却水の流通方向を反転させた場合、水素側セパレータ120の冷却水流路溝130において、第1領域D2は第2領域E2より高温になる。このため、水素流路溝121において、第1領域D2に隣接する水素出口部分D1は、第2領域E2に隣接する水素入口部分E1より高温になる。
したがって、冷却水の流通方向を反転させることで、水素流路溝121における水素出口部分D1の温度を上昇させることができる。これにより、水素出口部分D1に滞留している液水を水蒸気にすることができるため、水素が拡散しやすくなる。さらに、水素出口部分D1の温度を上昇させることで、触媒を活性化することができるため、反応量を増加させることができる。このため、セル100内に水素不足が発生しても、燃料電池10の発電量を維持することができるため、効率の低下を抑制できる。
図9に戻り、ステップ120に続いて、水素出口部分D1の局所電流値が予め定めた第2基準電流値以上か否かを判定する(S130)。ここで、「第2基準電流値」とは、第1基準値より大きい値であって、例えば水素出口部分D1の局所電流値がこの値以上であれば、セル100内に水素不足が発生していないという値に設定される。
この結果、セル100の水素出口部分D1の局所電流値が第2基準電流値以上である場合は(S130:YES)、セル100内の水素不足が解消されたと診断し、四方弁46を作動して、冷却水流路溝130における冷却水の流通方向を再び反転させる、すなわち冷却水の流通方向を通常状態に戻す(S140)。その後、ステップ100に戻る。なお、ステップ130、140が、本発明の流通方向再反転制御に相当している。
一方、セル100の水素出口部分D1の局所電流値が第2基準電流値以上でない場合は(S130:NO)、セル100内の水素不足が解消されていないと診断し、水素出口部分D1の局所電流値が予め定めた第3基準電流値以下か否かを判定する(S150)。ここで、「第3基準電流値」とは、第1基準値より小さい値であって、例えば水素出口部分D1の局所電流値がこの値以下になると、冷却水の流通方向を反転させて水素出口部分D1の温度を上昇させるのみでは、効率の低下を抑制することができないという値に設定される。
この結果、セル100の水素出口部分D1の局所電流値が第3基準電流値以下でない場合は(S150:NO)、冷却水の流通方向を反転させて水素出口部分D1の温度を上昇させることで、効率の低下を抑制することができると診断し、ステップ130に戻る。
一方、セル100の水素出口部分D1の局所電流値が第3基準電流値以下である場合は(S150:YES)、冷却水の流通方向を反転させて水素出口部分D1の温度を上昇させるのみでは効率の低下を抑制することができないと診断し、水素排出弁33を所定時間開弁し(S160)、セル100内に滞留した窒素や水をオフガスとともに外部に排出して、セル100内の水素濃度を上昇させる。
そして、四方弁46を作動し、冷却水流路溝130における冷却水の流通方向を再び反転させる、すなわち冷却水の流通方向を通常状態に戻す(S170)。その後、ステップ100に戻る。なお、ステップ150〜170が、本発明の排燃料ガス排出制御に相当している。
以上の冷却水流通方向切替制御では、セル100内の水素出口部分D1に窒素や水が滞留し、水素不足が発生している場合に、冷却水の流通方向を反転させ、冷却水流路溝130において、水素出口部分D1に隣接する第1領域D2が、水素入口部分E1に隣接する第2領域E2より冷却媒体流れ下流側になるようにすることで、第1領域D2の温度を第2領域E2の温度より高くすることができる。このため、水素流路溝121において、水素出口部分D1の温度を水素入口部分E1の温度より高くすることができる。
すなわち、セル100内において水素不足が発生している場合に、冷却水の流通方向を反転させることで、水素流路溝121における水素出口部分D1の温度を上昇させることができる。これにより、水素出口部分D1に滞留している液水を水蒸気にすることができるため、水素が拡散しやすくなる。さらに、水素出口部分D1の温度を上昇させることで、触媒を活性化することができるため、反応量を増加させることができる。このため、セル100内に水素不足が発生しても、燃料電池10の発電量を維持することができる。したがって、オフガス排出量を極力少なくしつつ、効率の低下を抑制することが可能となる。
また、流通方向反転制御を行った後、水素出口部分D1の局所電流値が第1基準電流値より小さい第3基準電流値以下になった場合、すなわち局所電流値が、冷却水の流通方向を反転させて水素出口部分D1の温度を上昇させるのみでは効率の低下を抑制することができない程度まで低下した場合に、冷却水の流通方向を再び反転させるとともに、水素排出弁33を開弁してオフガスを外部に排出することで、セル100内の水素濃度を上昇させることができる。これにより、オフガス排出量を極力少なくしつつ、効率の低下をより確実に抑制することが可能となる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、オフガスを水素排出経路30bを介して系外に排出する閉塞もしくは閉塞に近い水素非循環方式の燃料電池システムに本発明を適用した例について説明したが、これに限らず、オフガスを水素循環経路を介して水素供給経路に循環させる水素循環方式の燃料電池システムに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、セル100の水素出口部分D1の局所電流値が第3基準電流値以下である場合に、水素排出弁33を開弁させた後、四方弁46を作動させるようにした例について説明したが、これに限らず、四方弁46を作動させた後、水素排出弁33を開弁させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、燃料ガス不足検出手段として、局所電流センサを用いた例について説明したが、これに限らず、セル100内の水素濃度を直接検出する水素濃度センサを用いてもよい。また、局所的なセル100の電位差を測定するセンサを用いてもよい。
また、上記実施形態では、四方弁46を、電動モータ464によって駆動されるように構成したが、これに限らず、例えば空気ポンプ21の圧力によって駆動されるように構成してもよい。
本発明の実施形態における燃料電池システムを示す模式図である。 本発明の実施形態における電気四方弁46を示す模式図で、(a)は通常時における四方弁46の状態を示し、(b)は流通方向反転制御時における四方弁46の状態を示している。 本発明の実施形態における局所電流測定装置60を装着した燃料電池10の斜視図である。 図3の燃料電池10の側面図である。 本発明の実施形態における局所電流測定装置60近傍の燃料電池10の側面図である。 本発明の実施形態における電流測定装置60の斜視図である。 図6の電流測定装置60の要部の正面図である。 (a)は通常時における図5の左側から見た空気側セパレータ110の透視図で、(b)は図5の右側から見た空気側セパレータ110の透視図で、(c)は図5の右側から見た水素側セパレータ120の透視図で、(d)は図5の左側から見た水素側セパレータ120の透視図である。 本発明の実施形態における燃料電池システムの制御部50がROMに格納されたプログラムに従って行う処理内容を示すフローチャートである。 (a)は冷却水流通方向反転時における図5の右側から見た水素側セパレータ120の透視図で、(b)は図5の左側から見た水素側セパレータ120の透視図である。
符号の説明
10…燃料電池、30b…水素排出経路(排燃料ガス経路)33…水素排出弁(燃料ガス排出手段)、46…四方弁(流通方向反転手段)、50…制御部(制御手段)、60…局所電流測定手段(燃料ガス不足検出手段)、100…セル、121…水素流路溝(燃料ガス通路)、130…冷却水流路溝(冷却媒体通路)、464…電動モータ、D1…水素出口部分、D2…第1領域、E1…水素入口部分、E2…第2領域。

Claims (6)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させるセル(100)を有する燃料電池(10)を備え、
    前記セル(100)は、前記燃料ガスが通過する燃料ガス通路(121)、および冷却媒体が通過する冷却媒体通路(130)を有しており、前記燃料ガス通路(121)と前記冷却媒体通路(130)とが隣接して配置されており、
    前記冷却媒体通路(130)において、前記燃料ガス通路(121)の出口近傍の領域(D1)に隣接する第1領域(D2)が、前記燃料ガス通路(121)の入口近傍の領域(E1)に隣接する第2領域(E2)より冷却媒体流れ上流側になっている燃料電池システムであって、
    前記セル(100)内の燃料ガス不足を検出する燃料ガス不足検出手段(60)と、
    前記冷却媒体通路(130)内の前記冷却媒体の流通方向を反転させる流通方向反転手段(46)と、
    前記燃料ガス不足検出手段(60)による検出結果に基づいて、前記流通方向反転手段(46)の作動を制御する制御手段(50)とを備え、
    前記制御手段(50)は、前記セル(100)内において燃料ガス不足が発生している場合に、前記冷却媒体通路(130)内における前記冷却媒体の流通方向を反転させて、前記冷却媒体通路(130)において前記第1領域(D2)が前記第2領域(E2)より冷却媒体流れ下流側になるようにする流通方向反転制御を行うことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料ガス不足検出手段は、前記セル(100)内における燃料ガス不足が発生しやすい部位の局所電流を測定する局所電流測定手段(60)であって、
    前記制御手段(50)は、前記局所電流測定手段(60)により測定された局所電流値に基づいて、前記流通方向反転手段(46)の作動を制御するようになっており、
    前記制御手段(50)は、前記局所電流が予め定めた第1基準電流値以下になった場合に、前記冷却媒体通路(130)内における前記冷却媒体の流通方向を反転させて、前記冷却媒体通路(130)において前記第1領域(D2)が前記第2領域(E2)より冷却媒体流れ下流側になるようにする流通方向反転制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御手段(50)は、前記流通方向反転制御を行った後、前記局所電流が前記第1基準電流値より大きい第2基準電流値以上になった場合に、前記冷却媒体通路(130)内における前記冷却媒体の流通方向を再び反転させて、前記冷却媒体通路(130)において前記第1領域(D2)が前記第2領域(E2)より冷却媒体流れ上流側になるようにする流通方向再反転制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池(10)の燃料極から排出される排燃料ガスが通過する排燃料ガス経路(30b)と、
    前記排燃料ガス経路(30b)内部と外部を連通あるいは遮断することができ、前記排燃料ガス経路(30b)内部と外部を連通することで前記燃料電池(10)から排出される前記排燃料ガスを外部へ排出できる燃料ガス排出手段(33)とを備え、
    前記制御手段(50)は、前記流通方向反転制御を行った後、前記局所電流が前記第1基準電流値より小さい第3基準電流値以下になった場合に、前記冷却媒体通路(130)内における前記冷却媒体の流通方向を再び反転させて、前記冷却媒体通路(130)において前記第1領域(D2)が前記第2領域(E2)より冷却媒体流れ上流側になるようにするとともに、前記燃料ガス排出手段(33)により前記排燃料ガス流路(30b)内部と外部を連通させて、前記排燃料ガスを外部へ排出する排燃料ガス排出制御を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記流通方向反転手段は、四方弁(46)であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  6. 前記四方弁(46)は、電動モータ(464)によって駆動されることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
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