JP5125103B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システム、特にアノード電位を推定可能な燃料電池システムおよびセルの状態に応じて発電を制御可能な燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、図9に示すように、固体高分子膜からなる電解質膜52を燃料極56と空気極54との2枚の電極で挟んだ接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を、さらに2枚のセパレータ60に挟持してなるセルを最小単位とし、通常、このセルを複数積み重ねて燃料電池スタック(FCスタック)とし、高圧電圧を得るようにしている。
固体高分子型燃料電池の発電の仕組みは、一般に、燃料極(アノード側電極)56に燃料ガス、例えば水素含有ガスが、一方、空気極(カソード側電極)54には酸化剤ガス、例えば主に酸素(O2)を含有するガスあるいは空気が供給される。水素含有ガスは、燃料ガス流路を通って燃料極56に供給され、電極の触媒の作用により電子と水素イオン(H+)に分解される。電子は外部回路を通って、燃料極56から空気極54に移動し、電流を作り出す。一方、水素イオン(H+)は電解質膜52を通過して空気極54に達し、酸素および外部回路を通ってきた電子と結合し、反応水(H2O)になる。水素(H2)と酸素(O2)および電子の結合反応と同時に発生する熱は、冷却水によって回収される。また、空気極54のあるカソード側に生成した水(以下「生成水」という)は、カソード側から排出される。
一方、燃料電池システムにおいて、燃料電池の特性劣化の生じないように発電運転を行い、または発電停止を行うことが必要となる。
例えば、特許文献1には、燃料電池の出力電圧が予め定められた零電位以下の負の閾値電圧より低下したときに、燃料電池の発電を制限する燃料電池システムが提案されている。また、特許文献2には、異なる2個のセルの燃料極または酸化剤極の少なくとも一方の電位を測定し、異なる2個のセルの燃料極また酸化剤極のいずれか一方の電位の差を求め、算出された電位の差が予め設定された設定値より大きくなった場合には警報を出力したり、複数セルが積層されてなる燃料電池スタックの運転を停止する装置が提案されている。また、特許文献3には、隣接セル間での電位差が所定値以上の場合、燃料電池のセル内に電流が流れにくい状態になるなど、電極間の電解質膜の劣化が加速される可能性があることから、隣接セル間での電位差が所定値以上であれば異常報知を行う燃料電池システムが提案されている。
特開2006−49259号公報 特開平9−199147号公報 特開2005−44687号公報
上述した燃料電池システムは、零電位以下の負の閾値電圧より低下したときに、または、異なるセル間における電位差に応じて、燃料電池における劣化や損傷を防止するものである。
しかしながら、上記システムでは、特に燃料電池内の触媒劣化に直接関与する燃料ガス(例えば、水素ガス)不足の状態を把握することはできても、直接そのときのアノード電位を測定することはできず、したがってアノード電位が不明なため、例えば、燃料電池に生じた上記不具合に対してどの程度解消すべきか明確に把握することはできなかった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、燃料電池における各セルのアノード電位を推定し、燃料電池内の触媒劣化を抑制する燃料電池システムを提供する。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池システムは以下の特徴を有する。
(1)電解質膜および前記電解質膜を挟持する燃料極と空気極とを有する接合体と、前記接合体に積層されるセパレータとから構成されるセルを複数積層してなる燃料電池を備える燃料電池システムであって、各セルのセル電圧Vcellと基準セル電圧Vstanとの差分から、各セルのアノード電位EAを推定するアノード電位推定手段と、接合体劣化電圧Vcriと前記セルのアノード電位E A を比較する比較手段と、各セルのアノード電位E A と接合体劣化電圧Vcriとの比較結果に基づいて、燃料電池の発電制御を行う発電制御手段と、を有し、前記発電制御手段は、対象セルのアノード電位E A が接合体劣化電圧Vcri以上である場合、前記対象セルの燃料極への燃料ガス供給量を増加させ、次いで燃料電池の電流量を下げ、次に、前記対象セルの空気極への酸化剤ガスの供給量を増加させる燃料電池システムである。
通常、正常なセルにおけるアノード電位EAは0ボルト付近にあることから、燃料電池における各セルの電圧はカソード電位ECとほぼ等しくなる。そこで、上記正常なセルにおけるセル電圧等に基づいて、基準セル電圧Vstanを設定することにより、実測のセル電圧Vcellと基準セル電圧Vstanとの差分演算によって、各セルのアノード電位を推定することができる。また、接合体劣化電圧Vcriと前記逆電位セルのアノード電位E A を比較することによって、例えば、接合体内の触媒劣化が生じるアノード電位E A になったか否かを検出することができ、例えば燃料電池の運転条件を変更することができる。また、上記発電制御手段により、各セルが正常なセル電圧Vcellであるか否かに応じて燃料電池の劣化を抑制しながら発電させることができる。また、上述のように推定された上記逆電位セルのアノード電位E A と接合体劣化電圧Vcriとの比較結果に基づいて燃料電池の発電制御を行うことにより、例えば燃料電池の運転を停止させることなく、運転条件を変更させることで、燃料電池の劣化を抑制しつつ発電させることができる。
(2)上記(1)に記載の燃料電池システムにおいて、前記基準セル電圧Vstanは、アノード電位推定対象セルを除く他のセルの0ボルト以上のセル電圧Vであって、前記アノード電位推定手段は、アノード電位推定対象セルのセル電圧Vcellとセル電圧Vとの差分に基づき、アノード電位推定対象セルのアノード電位EAを推定する燃料電池システムである。
上記基準セル電圧Vstanを、アノード電位推定対象セルを除く他のセルの0ボルト以上の正常セルのセル電圧Vとすることによって、実際の燃料電池運転条件に則したアノード電位推定対象セルのアノード電位EAを推定することができる。
(3)上記(1)に記載の燃料電池システムにおいて、前記基準セル電圧Vstanは、アノード電位推定対象セルを除く他のセルの0ボルト以上のセル電圧Vの平均セル電圧Vavであって、前記アノード電位推定手段は、アノード電位推定対象セルのセル電圧Vcellと平均セル電圧Vavとの差分に基づき、アノード電位推定対象セルのアノード電位EAを推定する燃料電池システムである。
上記基準セル電圧Vstanを、アノード電位推定対象セルを除く他のセルの0ボルト以上のセル電圧Vの平均セル電圧Vavとすることによって、実際の燃料電池運転条件に則したより妥当な基準セル電圧Vstanを得ることができる。これにより、より精度の高いアノード電位推定対象セルのアノード電位EAを推定することができる。
(4)上記(2)または(3)に記載の燃料電池システムにおいて、前記基準セル電圧Vstanは、さらにセルの内部抵抗を加味した実質セル電圧または実質平均セル電圧である燃料電池システムである。
一般に、燃料電池内の各セルには内部抵抗が存在し、発電中に燃料電池内に流れる電流量に応じて、その内部抵抗に基づく電圧損失(IR損分)が生じることを考慮することによって、より正確なアノード電位EAを推定することができる。これにより、より正確に燃料電池の各セルの状態を把握することができ、燃料電池の運転条件を変更させ、燃料電池の劣化を抑制しつつ発電させることができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の燃料電池システムにおいて、前記アノード電位推定手段は、さらに、負電圧を発生した逆電位セルの逆電位電圧VRと基準セル電圧Vstanとの差分に基づき、逆電位セルのアノード電位EAを推定する燃料電池システムである。
逆電位セルのアノード電位EAを推定することにより、例えば、燃料電池の運転を停止させることなく、燃料電池の運転条件を変更して燃料電池内の触媒劣化を抑制させることができる。
本発明によれば、燃料電池の各セルのアノード電位を推定することができ、また、燃料電池の発電を制御して燃料電池の劣化を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
[燃料電池システム]
本実施の形態における燃料電池システムの一例を図1に示す。図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池(FCスタック)10を備えている。燃料電池10は、車両走行用のモータジェネレータ11、二次電池12、補機22,42等の電気機器に電力を供給するように構成されている。なお、モータジェネレータ11および補機22,42は、本発明の電力消費機器に相当する。
燃料電池10では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギーが発生する。
燃料極側:H2→2H++2e-
空気極側:2H++1/2O2+2e-→H2
本実施形態において、燃料電池10は、基本単位となるセル100が複層積層されて構成され、セル100は、電解質膜および前記電解質膜を挟持するアノード(燃料極)とカソード(空気極)とを有する接合体と、前記接合体に積層されるセパレータとから構成されている。
燃料電池システム1000には、燃料電池10の空気極側に酸化剤ガス(例えば、空気)を供給するための空気供給経路20aと、燃料電池10からの空気を排出するための空気排出経路20bと、燃料電池10の燃料極側に燃料ガス(例えば、水素ガス)を供給するための水素供給経路30aと、燃料電池10からの未反応水素ガス等を排出するための水素排出経路30bとが設けられている。
空気供給経路20aには、空気圧送用の送風機21が設けられている。この送風機21は電動モータ22によって駆動される。空気排出経路20bには、空気排出経路20bを開閉する空気排出経路開閉弁24が設けられている。燃料電池10に空気を供給する際には、空気排出経路開閉弁24を開弁するとともに、電動モータ22によって送風機21を駆動する。補機としての電動モータ22は、インバータ23を介して二次電池12と接続されている。送風機21、電動モータ22は、後述の制御部50とともに、本発明の酸化剤ガス供給制御手段に相当している。
空気供給経路20aと空気排出経路20bには、加湿器25が設けられている。この加湿器25は、燃料電池10から排出される湿った排気空気に含まれる水分を用いて送風機21の吐出後の空気を加湿するものであり、これにより、燃料電池10内の固体高分子電解質膜を水分を含んだ湿潤状態にして、発電運転時における電気化学反応が良好に行われるようにしている。
水素供給経路30aには、水素ガスが充填された水素ボンベ31、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整する水素調圧弁32、および水素供給経路30aを開閉する水素供給経路開閉弁33が設けられている。水素排出経路30bには、水素排出経路30bを開閉する水素排出経路開閉弁34が設けられている。なお、水素ボンベ31、水素調圧弁32、水素供給経路開閉弁33は、後述の制御部50とともに、本発明の燃料ガス供給制御手段に相当している。
燃料電池10に水素を供給する際には、水素供給経路開閉弁33を開弁するとともに、水素調圧弁32によって所望の水素圧力に調整する。水素排出経路30bは、運転条件に応じて水素排出経路開閉弁34によって開閉される。水素排出経路30bは、未反応水素ガス、蒸気(あるいは水)、および酸素極から固体高分子電解質膜を通過して混入した窒素、酸素などを排出する。
燃料電池10は発電に伴い熱を生じる。このため、燃料電池システムには、燃料電池10を冷却して作動温度が電気化学反応に適した温度(例えば80℃程度)となるようにする冷却システム40〜43が設けられている。
冷却システムには、燃料電池10に冷却水(熱媒体)を循環させる冷却水経路40、冷却水を循環させるウォータポンプ41、ウォータポンプ41を駆動する電動モータ42、ファンを備えたラジエータ43が設けられている。燃料電池10で発生した熱は、冷却水を介してラジエータ43で系外に排出される。このような冷却系によって、ウォータポンプ41による流量制御、およびファンによる風量制御で、燃料電池10の冷却量制御を行うことができる。補機としての電動モータ42は、図示を省略しているが、送風機用電動モータ22と同様、インバータを介して二次電池12と接続されている。
燃料電池10と二次電池12との間は、双方向に電力を伝達可能なDC−DCコンバータ13を介して電気的に接続されている。このDC−DCコンバータ13は、燃料電池10から二次電池12、あるいは二次電池12から燃料電池10への、電力の流れをコントロールするものである。
燃料電池10および二次電池12とモータジェネレータ11との間にインバータ14が配置されている。このインバータ14により、モータジェネレータ11の機能、すなわち、電動機としての機能と発電機としての機能が切り換えられるようになっている。
そして、DC−DCコンバータ13とインバータ14の作動により、例えば、急加速時などに急激に大きな電力が必要になった場合には、燃料電池10からだけでなく二次電池12からもモータジェネレータ11に電力を供給することができる。また、燃料電池10の発電時に余った電力や、モータジェネレータ11によって回生された電力を、二次電池12に蓄えることができる。
燃料電池システムには、各セル100の電圧を検出するセルモニタ15と、燃料電池10の温度を検出する温度センサ16と、燃料電池10の発電電流を検出する電流センサ17とインピーダンス測定装置27とが設けられている。さらに燃料電池システム1000には、燃料電池10の両電極とDC/DCコンバータ13とを結ぶ電流経路上に燃料電池10と電力消費機器との間を電気的に開閉可能な第1スイッチ18が設けられ、燃料電池10の端子間を結ぶ電流経路に燃料電池10の端子間を電気的に開閉可能な第2スイッチ19が設けられている。
燃料電池システムには、各種制御を行う制御部(ECU)50が設けられている。制御部50は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従って各種演算などの処理を実行する。制御部50には、各種負荷からの要求電力信号、セルモニタ15からの電圧信号、温度センサ16からの温度信号、電流センサ17からの電流信号、およびインピーダンス測定装置27からの内部抵抗信号が入力される。また、制御部50は、二次電池12、DC−DCコンバータ13、インバータ14,23、第1スイッチ18、第2スイッチ19、電動モータ22、空気排出経路開閉弁24、水素調圧弁32、水素供給経路開閉弁33、水素排出経路開閉弁34、電動モータ42、ファン等に制御信号を出力するように構成されている。上記制御部50は、アノード電位推定手段および発電制御手段として機能する。
また、上記制御部50には、後述するI−Vマップも予め格納されている。このI−Vマップは、燃料電池の発電中の電流量とそのときの電圧との関係を予め測定して関連付けられたマップであり、さらに、電流と電圧の他に、発電中の燃料電池の温度、H2ストイキ比(燃料ガスの化学量論比)、H2濃度、空気ストイキ比、加湿などの燃料電池の運転条件も併せて関連づけられてマップ化されていても良く、電圧を実測しない場合には、上述した運転条件の少なくとも2つ以上を組み合わせて電圧を推定することもできる。
また、図1に示すセル100は、例えば、図5に示すように、電解質膜52、触媒層62とガス拡散層64からなる空気極および燃料極に挟まれてなる接合体を、さらにガス供給溝66および冷却水流通溝68を有するセパレータ60によって挟持されて構成され、燃料ガス拡散層−燃料極触媒層−電解質膜−空気極触媒層−酸化剤ガス拡散層の順に並設されている。
上述した燃料電池10において、反応ガス、特に燃料ガスの供給量が減少すると、燃料電池セル100に逆電位が生じ、アノード電位が上昇する場合がある。一方、燃料極側において、燃料ガス(水素ガス)が不足すると燃料極触媒層中の触媒が酸化して劣化するなど、燃料電池の劣化が生じるおそれがある。なお、燃料電池における発電効率を低下させる要因として、上記燃料ガスの不足および空気ガスの不足が挙げられるが、空気ガスの不足の場合には負電位まで落ち込むことがないため、上述した触媒劣化のおそれはないため、早急に燃料電池の運転を停止または制御する必要はない。
[アノード電位推定]
本実施の形態では、アノード電位推定手段として制御部50を用い、以下のようにしてアノード電位を推定している。
図2に示すように、通常、正常なセルにおけるアノード電位EAは0ボルト付近にあることから、図1に示す電圧を検出するセルモニタ15により得られる燃料電池における各セルの電圧Vはカソード電位ECとほぼ等しくなる。この通常のセル電圧Vcellを基準セル電圧Vstanと予め設定しておくことによって、図1の制御部50には、演算によりアノード電位EAを求めることができる。
アノード電位EA=(基準セル電圧Vstan)−(セル電圧Vcell)
さらに、上記基準セル電圧Vstanとして、図3に示すように、アノード電位推定対象セルを除く他のセルの0ボルト以上のセル電圧Vとしてもよい。これにより、実際の燃料電池運転条件に則したアノード電位推定対象セルのアノード電位EAを推定することができる。
また、上記基準セル電圧Vstanとして、図3に示すように、アノード電位推定対象セルを除く他のセルの0ボルト以上のセル電圧Vの平均セル電圧Vavとしてもよく、かかる場合、実際の燃料電池運転条件に則したより妥当な基準セル電圧Vstanを得ることができ、その結果、より精度の高いアノード電位推定対象セルのアノード電位EAを推定することができる。
また、実測されたセルのセル電圧をセル電圧Vcellとして、アノード電位EAを推定する方法について説明したが、制御部50に格納されたI−Vマップに基づいて、燃料電池の電流量、温度、H2ストイキ比、H2濃度、空気ストイキ比、加湿などの燃料電池の運転条件などに基づいて推定されたセル電圧Vをセル電圧Vcellとして、アノード電位EAを推定してもよい。
一方、燃料ガス不足により逆電位が発生すると、図3に示すように、負電圧VRが発生する。この負電圧VRが発生した逆電位セルのアノード電位EAを推定する場合には、図2に示すように、アノード電位EAが上昇するため、アノード電位EAは以下の式により推定することができる。
逆電位セルのアノード電位EA=(基準セル電圧Vstan)−(負電圧VR
また、図4に示すように、上記基準セル電圧Vstanは、さらにセルの内部抵抗を加味した実質セル電圧であってもよい。すなわち、燃料電池は、通電にしたがって燃料電池の内部抵抗により電圧損出分(IR損出分)が生じる。したがって、実測されるセル電圧は、内部抵抗による電圧損出分を含んでいる。ここで、燃料電池全体の内部抵抗Rは、図1のインピーダンス測定装置27により測定される。
損出電圧V=I×(R/N)
式中、I:電流量、R:内部抵抗、N:燃料電池のセル数。
したがって、カソード電位ECは、以下のように求められる。
カソード電位EC≒(基準セル電圧Vstan)+{I×(R/N)}
であり、この内部抵抗を加味した場合のアノード電位EAは、次のように求められる。
逆電位セルのアノード電位EA=(基準セル電圧Vstan)+{I×(R/N)}−(負電圧VR
以上のように、内部抵抗に基づく電圧損失(IR損分)を加味することによって、より正確なアノード電位EAを推定することができる。
さらに、図2,図4に示すように、予め制御部50(図1)に、接合体劣化電圧Vcriを設定しておき、制御部50を接合体劣化電圧Vcriと上述の逆電位セルのアノード電位EAとを比較する比較手段として用いてもよい。例えば、以下のような条件を満たすように燃料電池の運転を制御してもよい。
アノード電位EA<接合体劣化電圧Vcri
接合体劣化電圧Vcriと逆電位セルのアノード電位EAを比較することによって、例えば、接合体内の触媒劣化が生じるアノード電位EAになったか否かを検出することができ、例えば燃料電池の運転条件を変更することができる。
[発電制御]
本実施の形態では、図1に示す制御部50を発電制御手段として用いる。なお、図1に示す制御部50の発電制御の一例として、例えば、上述により推定されたカソード電位EAを用いた制御について以下に示す。したがって、これに限るものではない。また、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において、発電制御手段は、各セルのセル電圧Vcellと基準セル電圧Vstanとの演算結果に基づき、燃料電池の発電制御を行う。これにより、各セルが正常なセル電圧Vcellであるか否かを判定するとともに、上記演算結果に応じて燃料電池の劣化を抑制しながら発電させることができる。
図6に示すように、図1に示す燃料電池システム1000の制御部50からの指令により、各種負荷からの要求電力信号、セルモニタ15からの電圧信号、温度センサ16からの温度信号、電流センサ17からの電流信号、およびインピーダンス測定装置27からの内部抵抗信号が、制御部50に入力される(S200)。次に、入力された運転条件に基づいて、制御部50内のI−Vマップを用いて各セル100のセル電圧Vcellを推定する(S202)。ここで、I−Vマップによるセル電圧Vcell推定ではなく、セルモニタ15における実測のセル電圧Vcellを用いてもよい。次に、上述したように、制御部50において、各セルのアノード電位EAを推定する(S204)。なお、ここで、アノード電位EAは、アノード電位EA=(セル電圧Vcell)−(基準セル電圧Vstan)により求め、、または、逆電位セルのアノード電位EAは、逆電位セルのアノード電位EA=(基準セル電圧Vstan)−(負電圧VR)、または逆電位セルのアノード電位EA=(基準セル電圧Vstan)+{I×(R/N)}−(負電圧VR)により求める。
また、他の発電制御の実施の形態について、図7に示す。図1に示す燃料電池システム1000の制御部50からの指令により、各種負荷からの要求電力信号、セルモニタ15からの電圧信号、温度センサ16からの温度信号、電流センサ17からの電流信号、およびインピーダンス測定装置27からの内部抵抗信号が、制御部50に入力される(S300)。次に、入力された運転条件に基づいて、制御部50内のI−Vマップを用いて各セル100のセル電圧Vcellを推定する(S302)。ここで、I−Vマップによるセル電圧Vcell推定ではなく、セルモニタ15における実測のセル電圧Vcellを用いてもよい。次に、上述したように、制御部50において、各セルのアノード電位EAを推定する(S304)。ここで、アノード電位EAは、アノード電位EA=(基準セル電圧Vstan)−(セル電圧Vcell)により求め、または、逆電位セルのアノード電位EAは、逆電位セルのアノード電位EA=(基準セル電圧Vstan)−(負電圧VR)、または逆電位セルのアノード電位EA=(基準セル電圧Vstan)+{I×(R/N)}−(負電圧VR)により求める。次に、予め制御部50(図1)に設定された接合体劣化電圧Vcriと、上記の逆電位セルのアノード電位EAとを比較する(S306)。電位セルのアノード電位EAが接合体劣化電圧Vcri未満であれば、S300に戻って、各セルのアノード電位の推定動作を繰り返す。一方、電位セルのアノード電位EAが接合体劣化電圧Vcri以上である場合、燃料電池の発電制御を行う(S308)。
図1に示す制御部50により、例えば、燃料電池のフラッティング対策、ガス濃度ムラ抑制のための処理、電力の引き方により燃料電池の発電制御を行うことができる。発電制御の一例を図8を用いて以下に説明する。図8に示す制御は、フラッティング対策およびガス濃度ムラ抑制のための処理の一例である。
まず、以下の動作を行う前に、第1スイッチ18を開状態にした後、第2のスイッチ19を閉じる。次に図8に示すように、まず燃料ガス供給量を増加させる(S400)。図1に示すように、制御部50により、水素供給経路30aの水素供給経路開閉弁33を開弁とし、水素ボンベ31から燃料電池10に供給される水素の圧力を上昇させるために、水素調圧弁32によって所望の水素圧力に調整し、燃料ガスである水素流量を上げ、燃料電池10内の水素ガス濃度を上げる。また、制御部50により、水素排出経路30bは、運転条件に応じて水素排出経路開閉弁34によって開閉される。
次に、燃料電池10の電流量を下げる(S402)。図1に示すように、制御部50により、電動モータ22を駆動させ空気供給経路20aの送風機21からの燃料電池10への酸化剤ガスである酸素の供給量を減少させ、空気排出経路20bの空気排出経路開閉弁24を開弁させ、空気ガス量を低下させる。ここで、制御部50にて、電流センサ17からの電流信号に基づいて、燃料電池10の電流量の低下を監視する。
次に、酸化剤ガスである空気の供給量を増加させる(S404)。図1に示すように、制御部50により、電動モータ22を駆動させ空気供給経路20aの送風機21からの燃料電池10への酸化剤ガスである酸素の供給量を増加させ、空気排出経路20bの空気排出経路開閉弁24を開弁させ、空気極にて生成する生成水を燃料電池10の系外に排出してフラッティングを解消させる。次いで、S300に戻って、各セルのアノード電位の推定動作を繰り返してもよいし、または、燃料ガス調圧弁32によって、さらに所望の水素圧力に調整し、燃料ガスである水素流量を上げ、燃料電池10内の水素ガス濃度を上げて、水素排出経路開閉弁34を開けて、燃料極の残留水を水素排出経路30bより排出する。次いで、燃料電池10への冷却水をコントロールして燃料電池温度を上げて、残留水を燃料電池より排出させる。すなわち、制御部50により温度センサ16の出力を監視しながら、冷却システムにおけるウォータポンプ41を駆動する電動モータ42、ファンを備えたラジエータ43を駆動させ、冷却水経路40内を循環する燃料電池10に冷却水(熱媒体)の循環量をウォータポンプ41を用いて低下させる。その後、S300に戻って、各セルのアノード電位の推定動作を繰り返す。
上記制御により、例えば燃料電池の運転を停止させることなく、運転条件を変更させることで、燃料電池の劣化を抑制しつつ発電を行うことができる。なお、以上、I−Vマップを用いた場合について記載したが、これに限るものではなく、I−V特性を推定して得ることによって、同様にアノード電位推定および発電制御を行ってもよい。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池を用いる用途であれば、いかなる用途にも有効であるが、移動体、例えば車両に搭載される燃料電池システムの用途に好適である。
本発明の燃料電池システムの一例の構成を説明する構成図である。 本発明のアノード電位推定の一例を説明する図である。 本発明における複数セルのセル電圧の測定結果の一例を説明する図である。 本発明のアノード電位推定の他の例を説明する図である。 本発明の燃料電池におけるセルの一態様の構成を示す模式断面図である。 本発明の燃料電池システムにおけるアノード電位推定の一例を説明するフローチャートである。 本発明の燃料電池システムにおけるアノード電位推定から発電制御までの一例を説明するフローチャートである。 本発明の燃料電池システムにおける発電制御の一例を説明するフローチャートである。 燃料電池のセルの構成および発電時のメカニズムを説明する図である。
符号の説明
10 燃料電池、11 モータジェネレータ、12 二次電池、13 コンバータ、14,23 インバータ、15 セルモニタ、16 温度センサ、17 電流センサ、18,19 スイッチ、20a 空気供給経路、20b 空気排出経路、21 送風機、22 電動モータ(補機)、24 空気排出経路開閉弁、25 加湿器、27 インピーダンス測定装置、30a 水素供給経路、30b 水素排出経路、31 水素ボンベ、32 水素調圧弁(燃料ガス調圧弁)、33 水素供給経路開閉弁、34 水素排出経路開閉弁、40 冷却水経路、41 ウォータポンプ、42 電動モータ(補機)、43 ラジエータ、50 制御部、52 電解質膜、54 空気極、56 燃料極、60 セパレータ、62 触媒層、64 ガス拡散層、66 ガス供給溝、68 冷却水流通溝、100 セル、1000 燃料電池システム。

Claims (5)

  1. 電解質膜および前記電解質膜を挟持する燃料極と空気極とを有する接合体と、前記接合体に積層されるセパレータとから構成されるセルを複数積層してなる燃料電池を備える燃料電池システムであって、
    各セルのセル電圧Vcellと基準セル電圧Vstanとの差分から、各セルのアノード電位EAを推定するアノード電位推定手段と、
    接合体劣化電圧Vcriと前記セルのアノード電位E A を比較する比較手段と、
    各セルのアノード電位E A と接合体劣化電圧Vcriとの比較結果に基づいて、燃料電池の発電制御を行う発電制御手段と、
    を有し、
    前記発電制御手段は、対象セルのアノード電位E A が接合体劣化電圧Vcri以上である場合、前記対象セルの燃料極への燃料ガス供給量を増加させ、次いで燃料電池の電流量を下げ、次に、前記対象セルの空気極への酸化剤ガスの供給量を増加させることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記基準セル電圧Vstanは、アノード電位推定対象セルを除く他のセルの0ボルト以上のセル電圧Vであって、
    前記アノード電位推定手段は、アノード電位推定対象セルのセル電圧Vcellとセル電圧Vとの差分に基づき、アノード電位推定対象セルのアノード電位EAを推定することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記基準セル電圧Vstanは、アノード電位推定対象セルを除く他のセルの0ボルト以上のセル電圧Vの平均セル電圧Vavであって、
    前記アノード電位推定手段は、アノード電位推定対象セルのセル電圧Vcellと平均セル電圧Vavとの差分に基づき、アノード電位推定対象セルのアノード電位EAを推定することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項2または請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記基準セル電圧Vstanは、さらにセルの内部抵抗を加味した実質セル電圧または実質平均セル電圧であることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記アノード電位推定手段は、さらに、負電圧を発生した逆電位セルの逆電位電圧VRと基準セル電圧Vstanとの差分に基づき、逆電位セルのアノード電位EAを推定することを特徴とする燃料電池システム。
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