JP4935034B2 - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は新規なズームレンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像素子により受光するカメラに適切なズームレンズに関する。
従来より、カメラにおける記録手段として、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)等の光電変換素子を用いた撮像素子によって、撮像素子面上に形成された被写体像を、各光電変換素子によって被写体像の光量を電気的出力に変換して、記録する方法が知られている。
上記した撮像素子を用いたビデオカメラ用のズームレンズとして、様々なタイプのズームレンズが提案されてきた。
例えば、特許文献1や特許文献2においては、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群の4つのレンズ群が配列されて構成される、所謂、正負正正4群ズームレンズが開示されている。これら正負正正4群ズームレンズは広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、第2レンズ群が像側へ移動し、像面位置の変動を補償するように第4レンズ群が移動し、被写体位置の変動による像面位置の変動を第4レンズ群の移動により補償している。
これら、ズームレンズでは第2レンズ群が唯一の負レンズ群であり、レンズ位置状態の変化に伴う諸収差の変動を補正し、良好なる結像性能を得る上で重要な役割をなしていた。
例えば、特許文献3や特許文献4において開示されているズームレンズでは、第2レンズ群が負レンズ及び負レンズと正レンズとの接合レンズで構成されている。
あるいは、特許文献5において開示されるズームレンズでは、第2レンズ群が、負レンズ、負レンズ、正レンズの3つの独立したレンズで構成されている。また、特許文献6によるズームレンズでは、第2レンズ群が、負レンズ、負レンズと正レンズとの接合レンズ、正レンズの4枚のレンズで構成されている。
特開平3−12621号公報 特開2003−295059号公報 特開2000−347103号公報 特開2001−51196号公報 特開平8−160299号公報 特開2002−365539号公報
しかしながら、特許文献5に示されたズームレンズのように、第2レンズ群を第1負レンズ、第2負レンズ、正レンズの3つの分離したレンズ要素で構成する場合、第2負レンズと正レンズとの相互偏心による性能劣化が大きくなってしまうという問題点があった。同様に、特許文献6に示されたズームレンズのように、第2レンズ群が接合レンズを含む分離した3つのレンズ要素で構成される場合、第2レンズ群の光軸方向の厚みが非常に大きくなり、その結果、第1レンズ群を通過する軸外光束が光軸から離れて、レンズ径の大型化を引き起こしてしまう。
また、特許文献3や特許文献4に示されたズームレンズでは、第2レンズ群のレンズ厚の薄型化が充分でなく、第1レンズ群のレンズ径が大きくなってしまうという問題点があった。
本発明は、上記した問題点に鑑み、小型化と高性能化に適したズームレンズを提供することを課題とする。
本発明ズームレンズは、上記した課題を解決するために、物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、第5レンズ群から成り、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、上記第1レンズ群と上記第2レンズ群との間の間隔が増大し、上記第2レンズ群と上記第3レンズ群との間の間隔が減少し、上記第3レンズ群と上記第4レンズ群との間の間隔が変化するように、少なくとも第2レンズ群が像側へ移動して、上記第2レンズ群は物体側より順に、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズ、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズが配列されて構成され、開口絞りが上記第3レンズ群の近傍に配置され、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、上記第1レンズ群及び上記第3レンズ群は固定であり、上記第2レンズ群及び上記第4レンズ群が可動であり、被写体位置が変化する際に、上記第4レンズ群が移動し、N21を第2レンズ群中に配置される負レンズのd線に対する屈折率、N22を第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズのd線に対する屈折率、N23を第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する正レンズのd線に対する屈折率、R23を第2レンズ群に配置される接合レンズを構成する負レンズの物体側レンズ面の曲率半径、R24を第2レンズ群に配置される接合レンズを構成する負レンズの像側レンズ面の曲率半径、β2tを望遠端状態における第2レンズ群の横倍率、Zをズーム比(=望遠端状態における焦点距離/広角端状態における焦点距離)として、条件式(1)N21>1.8、条件式(2)N23−N22>0.35、条件式(3)0.3<(R23+R24)/(R23−R24)<0.7及び条件式(4)−Z<β2t<−1を満足することを特徴とする。
従って、本発明ズームレンズにあっては、小型かつ高性能である。
そして、本発明撮像装置は、上記した本発明ズームレンズと、それによって形成された画像を電気信号に変換する撮像手段とを備える。
本発明ズームレンズは、物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、第5レンズ群から成り、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、上記第1レンズ群と上記第2レンズ群との間の間隔が増大し、上記第2レンズ群と上記第3レンズ群との間の間隔が減少し、上記第3レンズ群と上記第4レンズ群との間の間隔が変化するように、少なくとも第2レンズ群が像側へ移動して、上記第2レンズ群は物体側より順に、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズ、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズが配列されて構成され、開口絞りが上記第3レンズ群の近傍に配置され、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、上記第1レンズ群及び上記第3レンズ群は固定であり、上記第2レンズ群及び上記第4レンズ群が可動であり、被写体位置が変化する際に、上記第4レンズ群が移動し、以下の条件式(1)乃至(4)を満足することを特徴とする。
(1)N21>1.8
(2)N23−N22>0.35
(3)0.3<(R23+R24)/(R23−R24)<0.7
(4)−Z<β2t<−1
但し、
N21:第2レンズ群中に配置される負レンズのd線に対する屈折率
N22:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズのd線に対する屈折率
N23:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する正レンズのd線に対する屈折率
R23:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズの物体側レンズ面の曲率半径
R24:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズの像側レンズ面の曲率半径
β2t:望遠端状態における第2レンズ群の横倍率
Z:ズーム比(=望遠端状態における焦点距離/広角端状態における焦点距離)
とする。
従って、本発明ズームレンズにあっては、小型化及び高性能化を図ることができ、また、製造時の組付誤差の影響を少なくして、安定した光学品質を得ることができる。
本発明撮像装置は、上記した本発明ズームレンズと、該ズームレンズによって形成された画像を電気信号に変換する撮像手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、さらに、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、上記第1レンズ群及び上記第3レンズ群は固定であり、上記第2レンズ群及び上記第4レンズ群が可動であり、被写体位置が変化する際に、第4レンズ群が移動するので、駆動機構の小型化やレンズ鏡筒の小型化を図ることができ、また、鏡筒構造の簡略化も図れる。
本発明にあっては、さらに、β2tを望遠端状態における第2レンズ群の横倍率、Zをズーム比(=望遠端状態における焦点距離/広角端状態における焦点距離)として、条件式(4)−Z<β2t<−1を満足するので、レンズ全長のさらなる短縮化が可能になる。
請求項に記載した発明にあっては、f2を第2レンズ群のd線に対する焦点距離、fwを広角端状態における焦点距離、ftを望遠端状態における焦点距離として、条件式(5)0.45<|f2|/(fw・ft)1/2<0.7を満足するので、レンズ全系の小型化とさらなる高性能化との両立を図ることができる。
請求項に記載した発明にあっては、上記第5レンズ群は、レンズ位置状態が変化する際に固定であり、負の屈折力を有する負部分群とその像側に空気間隔を隔てて配置され正の屈折力を有する正部分群とを有するので、負の歪曲収差をより良好に補正することができる。
以下に、本発明ズームレンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
本発明ズームレンズは、物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群の4つのレンズ群、第5レンズ群から成り、焦点距離がもっとも短い広角端状態から、焦点距離がもっとも長い望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、少なくとも第2レンズ群と第4レンズ群とが移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との間の間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間の間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間の間隔が変化するように構成される。
本発明ズームレンズにおいては、以上の構成の基で、以下の(A)、(B)の点に着目することで、小型化と高性能化、そして、製造時の組付誤差の影響を少なくして、安定した光学品質を得ることできる。
(A)開口絞りを第3レンズ群近傍に配置する
(B)第2レンズ群は負レンズL21とその像側に配置され、両凹形状の負レンズL22と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL23との接合レンズにより構成する
一般に、レンズ径の小型化を図る上で、開口絞りの位置は重要である。具体的には、各レンズ群を通過する軸外光束が光軸から極端に離れないようにするために、レンズ系の中央付近に配置することが望ましい。
本発明ズームレンズにおいては、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間の間隔が増大することにより、第1レンズ群を通過する軸外光束が光軸から離れ、また、同時に、第2レンズ群と第3レンズ群との間の間隔が減少することにより、第2レンズ群を通過する軸外光束が光軸に近づく。この高さの変化を利用して、レンズ位置状態が変化する際に発生する軸外収差の変動を良好に補正し、高性能化を達成している。
本発明ズームレンズにおいては、第4レンズ群も可動群であり、第3レンズ群と第4レンズ群との間の間隔が変化することにより、レンズ位置状態が変化する際に発生する軸外収差の変動を更に良好に補正している。
各レンズ群を通過する軸外光束の高さを効果的に変化させ、且つ、レンズ径の小型化を図るために、本発明ズームレンズにおいては第3レンズ群の近傍に開口絞りを配置している。
本発明ズームレンズにおいては、以上のような構成の基において、以下のように第2レンズ群を構成している。
第2レンズ群を、負レンズL21及びその像側に配置され両凹形状の負レンズL22と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL23との接合レンズにより構成する。すなわち、第2レンズ群を2つのレンズブロックで構成することにより、レンズ鏡筒の構成を簡易化し、レンズ径の小型化を実現している。
以上のように構成するために、以下の3点について工夫している。
[B−1]物体側に配置される負レンズL21の屈折率を高くする
[B−2]像側に配置される接合レンズにおいて、負レンズL22と正レンズL23との間の屈折率差を大きくする
[B−3]負レンズL22のベンディング形状を適切な形状とする
まず、本発明ズームレンズにおいては、製造時の組付誤差の影響を少なくして、安定した光学品質を確保する上で、第2レンズ群の構成が重要である点に着目した。
本発明ズームレンズにおいて、第2レンズ群が唯一の負レンズ群であり、強い屈折力を有するため、第2レンズ群単独で発生する正の球面収差を良好に補正することが肝要である。同時に、広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、第2レンズ群に入射する軸外光束が高さがほぼ一定で、入射角度が変化するため、軸外収差の発生を抑える必要がある。
このため、第2レンズ群を構成する各レンズが強い屈折力を有し、製造時に発生する相互偏心による性能劣化が大きくなりやすかった。上述の通り、第2レンズ群を3つ以上のレンズブロックにより構成する場合、設計上の自由度が増すため、設計上の光学性能を高くすることができるが、レンズ室に収める際に相互偏心が発生しやすく、その結果、安定した光学品質を維持することが難しかった。
特許文献5に示されるように、第2レンズ群を、第1負レンズ、第2負レンズ、正レンズで構成する場合、第2負レンズの像側レンズ面と正レンズの物体側レンズ面とにより、それぞれ、正の球面収差、負の球面収差を発生させ、打ち消し合うようにしているために、製造時に発生する相互偏心により性能劣化が発生しやすい。
そこで、本発明ズームレンズにおいては、第2レンズ群を、負レンズL21及び両凹形状の負レンズL22と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL23との接合レンズで構成することにより、製造時における相互偏芯の影響を少なくして安定した光学品質を確保することができる。
第1に、物体側に配置される負レンズL21の屈折率を高めることによって、広角端状態において画角の変化に伴う、コマ収差の変動を良好に補正できる。また、負レンズ21の像側レンズ面の曲率半径を緩めることができるため、第2レンズ群全体のレンズ厚を薄くすることが可能となり、レンズ径の小型化も図ることができる。
第2に、接合レンズ中の負レンズL22と正レンズL23との間の屈折率差を大きくすることにより、接合面において適切な負の球面収差が発生し、その結果、第2レンズ群で発生する正の球面収差を良好に補正することができる。上記屈折率差を大きくすることで、接合面の曲率半径を緩めることができるため、第2レンズ群全体のレンズ厚を薄くすることができ、その結果、第1レンズ群の小径化も図ることができる。
負レンズL22は物体側レンズ面が物体側に強い凹面を向けた場合、広角端状態で画角によるコマ収差の変動が大きくなり、所定の光学性能を得ることが難しくなってしまう。また、像側レンズ面が像側に強い凹面を向けた場合、接合面において多大なる負の球面収差が発生してしまうため、製造時に発生する相互偏心により著しく性能が劣化してしまう。このため、負レンズL22を適切な形状とすることが肝要である。
以上のように、本発明ズームレンズにおいては上記条件(A)及び(B)を満足するように構成することで、高い光学性能と製造時の組付誤差の影響を小さくして安定した光学品質を確保することができる。
そして、本発明ズームレンズにあっては、以下の条件式(1)乃至(3)を満足することを要する。
(1)N21>1.8
(2)N23−N22>0.35
(3)0.3<(R23+R24)/(R23−R24)<0.7
但し、
N21:第2レンズ群中に配置される負レンズのd線に対する屈折率
N22:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズのd線に対する屈折率
N23:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する正レンズのd線に対する屈折率
R23:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズの物体側レンズ面の曲率半径
R24:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズの像側レンズ面の曲率半径
とする。
上記条件式(1)は第2レンズ群中の負レンズL21の屈折率を規定する条件式であり、広角端状態において発生する、画角の変化に伴うコマ収差の変動を良好に補正するための条件式である。
条件式(1)の下限値を下回った場合、広角端状態で画面周縁部でのコマ収差が良好に補正できず、所定の光学性能を得ることが難しくなってしまう。
上記条件式(2)は第2レンズ群中の接合レンズを構成する負レンズL22と正レンズL23との間の屈折率差を規定する条件式であり、第2レンズ群単独で発生する正の球面収差を良好に補正するための条件式である。
条件式(2)の下限値を下回った場合、第2レンズ群単独で発生する正の球面収差を良好に補正することができず、レンズ径の小型化が充分に図れなくなってしまう。これは、第2レンズ群単独で発生する正の球面収差を良好に補正するには、第2レンズ群の屈折力を弱めざるを得ず、その結果、所定の変倍比を確保するために必要な第2レンズ群の移動量が大きくなり、軸外光束が光軸から離れて通過するからである。
なお、本発明ズームレンズにおいては、条件式(2)の下限値を0.37とすることにより、接合面の曲率半径を緩め、レンズ厚の薄型化が図れ、軽量化できる。
上記条件式(3)は上述の[B−3]を数値限定する条件式である。
条件式(3)の上限値を上回った場合、接合レンズで発生する負の球面収差が極端に大きくなってしまい、負レンズL21と接合レンズとの間の相対偏心による性能劣化が著しく大きくなり、製造時に安定した光学品質を確保することが難しくなってしまう。
逆に、条件式(3)の下限値を下回った場合、接合レンズの物体側レンズ面が物体側に強い凹面を向けるため、広角端状態において画角の変化に伴うコマ収差の変動が大きくなり、所定の光学性能を得ることが難しくなってしまう。
なお、本発明ズームレンズにおいては、広角端状態におけるコマ収差をより良好に補正し、更なる高性能化を実現するには、条件式(3)の下限値を0.37とすることが望ましい。
本発明ズームレンズにおいては、第1レンズ群から第4レンズ群までのうち、第2レンズ群と第4レンズ群だけを可動レンズ群とし、且つ、第2レンズ群が変倍作用をなし、第4レンズ群が第2レンズ群の移動に伴う像面位置の変動を補償する、補償作用と、被写体位置の変動による像面位置の変動を補償する、合焦作用をなすことが望ましい。このように構成することにより、可動レンズ群の数を減らし、駆動機構の簡略化やレンズ鏡筒の小型化を図ることができる。また、第4レンズ群がコンペンゼート作用とフォーカス作用とを兼ね備えることにより、鏡筒構造の簡略化を図っている。
本発明ズームレンズは以下の条件式(4)を満足する。
(4)−Z<β2t<−1
但し、
β2t:望遠端状態における第2レンズ群の横倍率
Z:ズーム比(=望遠端状態における焦点距離/広角端状態における焦点距離)とする。
上記条件式(4)は望遠端状態における第2レンズ群の横倍率を規定する条件式である。
条件式(4)は広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、第2レンズ群の横倍率が−1倍となるレンズ位置状態が存在することを意味する。
このように第2レンズ群の横倍率が−1となる場合、第4レンズ群がコンペンゼート作用を行うのに、移動する方向が物体側から像側へ変化するため、第3レンズ群と第4レンズ群との間の間隔を狭め、レンズ全長の短縮化を図ることができる。
望遠端状態で第2レンズ群の横倍率β2tが−1より小さくなる場合、もしくは、広角端状態での第2レンズ群の横倍率β2wが−1より大きくなる場合に、広角端状態と望遠端状態との間に第2レンズ群の横倍率が−1となる位置が存在する。
本発明ズームレンズにおいては、第2レンズ群が唯一変倍作用を有するレンズ群であり、広角端状態での横倍率をβ2w、望遠端状態での横倍率をβ2tとする時、ズーム比Zは
Z≒β2t/β2w
となる(第4レンズ群の位置が広角端状態と望遠端状態とで一致する際に等号となる)。広角端状態での第2レンズ群の横倍率β2wが−1の時、望遠端状態での第2レンズ群の横倍率β2tが−Zとなるため、上記条件式は広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、第2レンズ群の横倍率が−1倍となるレンズ位置状態があることを意味する。
なお、好ましくは条件式(4)の下限値を−Z1/2とすることが望ましい。β2t=−Z1/2となる場合、第4レンズ群の位置が広角端状態と望遠端状態とで同じになる。β2t<−Z1/2となる場合、第4レンズ群の位置が望遠端状態で像側に位置する。この場合、第2レンズ群の移動による像面位置の変動を補償する際に必要な第4レンズ群の移動量が非常に大きくってしまう。結果、第4レンズ群をより高速に移動させる必要が生じ、駆動機構が極めて大型化してしまう。
本発明ズームレンズにおいては、レンズ径の小型化と高性能化との両立を図るために、上記条件式(4)を満足し、更に、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
(5)0.45<|f2|/(fw・ft)1/2<0.7
但し、
f2:第2レンズ群のd線に対する焦点距離
fw:広角端状態における焦点距離
ft:望遠端状態における焦点距離
とする。
上記条件式(5)は第2レンズ群の焦点距離を規定する条件式である。
条件式(5)の上限値を上回った場合、所定の変倍比を確保するのに必要な第2レンズ群の移動量が大きくなりすぎて、レンズ径の更なる小型化を図ることが難しくなってしまう。
逆に、条件式(5)の下限値を下回った場合、第2レンズ群を通過する軸外光束が光軸に近づくため、画角の変化に伴う軸外収差の変動を良好に補正することが難しくなってしまう。
本発明ズームレンズにおいては、各レンズ群を以下のように構成することが望ましい。
望遠端状態においてより良好なる光学性能を得るために、第1レンズ群が物体側より順に、メニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズが配列されて構成されることが望ましい。
また、第3レンズ群と第4レンズ群は簡易構成化と高性能化との両立を図るために、いずれも1つのレンズブロックで構成することが望ましい。高性能化を図るには、第3レンズ群が1枚の正レンズで構成され、第4レンズ群が1枚の正レンズと1枚の負レンズとからなる接合正レンズで構成されることが望ましい。
さらなる高性能化を図るには、第3レンズ群が正レンズと負レンズとの接合正レンズで構成されることが望ましい。
ところで、本発明ズームレンズの別の観点に従えば、第4レンズ群の像側に第5レンズ群を配置することが望ましい。
本発明ズームレンズにあっては、第3レンズ群が1つのレンズブロックで構成されるため、広角端状態で負の歪曲収差が発生しやすい。第4レンズ群の像側に第5レンズ群を配置し、該第5レンズ群を物体側に配置される負部分群と像側に配置される正部分群とで構成することにより、広角端状態で発生する負の歪曲収差をより良好に補正することが可能となる。
本発明ズームレンズにおいては、レンズ系を構成する1つのレンズ群、あるいは、1つのレンズ群のうち、一部のレンズ群を光軸にほぼ垂直な方向にシフトさせることによって、像を所定量だけシフトさせることが可能である。特に、第3レンズ群を光軸に垂直な方向にシフトさせる、あるいは、第5レンズ群を構成するレンズ群のうち、一部のレンズ群を光軸にほぼ垂直な方向にシフトさせた際に、光学性能の変動がもっとも少なくできる。
本発明ズームレンズにおいては、非球面レンズを用いることにより、より高い光学性能が実現できる。特に、第3レンズ群か、あるいは、第4レンズ群に非球面を導入することによって、中心性能の更なる高性能化が可能となる。また、第2レンズ群に非球面レンズを用いることにより、広角端状態において発生する画角によるコマ収差の変動を良好に補正することも可能である。
さらに、複数の非球面を1つの光学系に用いることでより高い光学性能が得られるのは言うまでもない。
また、レンズ系の像側にモアレ縞の発生を防ぐためにローパスフィルタを配置したり、受光素子の分光感度特性に応じて赤外カットフィルタを配置することも勿論、可能である。
以下に、本発明ズームレンズの実施の形態及び各実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例について添付図面及び表を用いて説明する。
なお、各実施の形態において非球面が用いられており、非球面形状は以下の数1式によって表される。
Figure 0004935034
なお、yは光軸からの高さ、xはサグ量、cは曲率、κは円錐定数、A、B、…は非球面係数である。
図1は各実施形態にかかるズームレンズの屈折力配分を示しており、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1、負の屈折力を有する第2レンズ群G2、負の屈折力を有する第3レンズ群G3、正の屈折力を有する第4レンズ群G4、正の屈折力を有する第5レンズ群G5が配列されて構成され、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の空気間隔は増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の空気間隔は減少するように、第2レンズ群G2が像側へ移動する。この時、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、第5レンズ群G5は固定であって、第4レンズ群G4は第2レンズ群G2の移動に伴う像面位置の変動を補正するように移動するとともに近距離合焦時に物体側へ移動する。
図2は第1実施の形態に係るズームレンズ1のレンズ構成を示す図である。第1レンズ群G1は物体側から順に配列された、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズL11、物体側に凸面を向けた正レンズL12により構成され、第2レンズ群G2は物体側から順に配列された、像側に凹面を向けた負レンズL21、両凹形状の負レンズL22と物体側に凸面を向けた正レンズL23との接合レンズにより構成され、第3レンズ群G3は物体側から順に配列された、両凸レンズと凹レンズとの接合レンズL3により構成され、第4レンズ郡G4は物体側から順に配列された、両凸レンズと凹レンズとの接合レンズL4により構成され、第5レンズ群G5は物体側から順に配列された、両凹レンズL51、両凸レンズL52、像側に凹面を向けた負レンズL53、両凸レンズL54により構成される。
第5レンズ群G5は、両凹レンズL51が負部分群を構成し、両凸レンズL52、像側に凹面を向けた負レンズL53及び両凸レンズL54が正部分群を構成し、両凸レンズL52と像側に凹面を向けた負レンズL53を光軸にほぼ垂直な方向にシフトさせることにより、像をシフトさせることが可能である。
また、第3レンズ群G3の物体側に近接して変倍時に固定である開口絞りSが配置され、第5レンズ群G5と結像面IMGとの間にローパスフィルタLPFが配置されている。
表1に上記した第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例1の諸元の値を掲げる。この数値実施例1及び後に説明する各数値実施例の諸元表中のfは焦点距離、FNoはFナンバー、2ωは画角を表し、面番号は物体側からi番目の面を示し、曲率半径は当該面の近軸での曲率半径を示し、面間隔はi番目の面とi+1番目の面との間の軸上での面間隔を示し、屈折率及びアッベ数はそれぞれ当該面を物体側に有する硝材の屈折率及びアッベ数を示し、且つ、d線(λ=587.6nm)に対する値である。なお、表1中で曲率半径0とは平面を示す。
Figure 0004935034
第1の実施の形態に係るズームレンズ1においては、広角端から望遠端までのレンズ位置状態の変化の際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の面間隔D5、第2レンズ群G2と開口絞りSとの間の面間隔D10、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の面間隔D14及び第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の面間隔D17が変化する。そこで、数値実施例1における上記各面間隔の広角端、中間焦点距離、望遠端での各値を表2に示す。
Figure 0004935034
ズームレンズ1において、第12面、第20面、第21面の各レンズ面は非球面で構成されている。そこで、数値実施例1における上記各面の4次、6次、8次、10次の各非球面係数A、B、C、Dを円錐定数κと共に表3に示す。なお、表3及び以下の非球面係数を示す表において「E−i」は10を底とする指数表現、すなわち、「10−i」を表しており、例えば、「0.26029E-05」は「0.26029×10−5」を表している。
Figure 0004935034
数値実施例1の各条件式対応値を表4に示す。
Figure 0004935034
図3乃至図5は数値実施例1の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図3は広角端状態(f=1.000)、図4は中間焦点距離状態(f=1.998)、図5は望遠端状態(f=4.703)における諸収差図を示す。
図3乃至図5の各収差図において、球面収差図中の実線は球面収差を示し、非点収差図中の実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面を示す。コマ収差図においてAは入射角、yは像高をそれぞれ示す。
各収差図から、数値実施例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図6は第2の実施の形態に係るズームレンズ2のレンズ構成を示す図である。第1レンズ群G1は物体側から順に配列された、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズL11、物体側に凸面を向けた正レンズL12により構成され、第2レンズ群G2は物体側から順に配列された、像側に凹面を向けた負レンズL21、両凹形状の負レンズL22と物体側に凸面を向けた正レンズL23との接合レンズにより構成され、第3レンズ群G3は物体側に凸面を向けた正レンズL3により構成され、第4レンズ郡G4は物体側から順に配列された、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負レンズとの接合正レンズL4により構成され、第5レンズ群G5は物体側から順に配列された、両凹レンズL51、両凸レンズL52、像側に凹面を向けた負レンズL53、両凸レンズL54により構成される。
第5レンズ群G5は、両凹レンズL51が負部分群を構成し、両凸レンズL52、像側に凹面を向けた負レンズL53及び両凸レンズL54が正部分群を構成し、両凸レンズL52と像側に凹面を向けた負レンズL53を光軸にほぼ垂直な方向にシフトさせることにより、像をシフトさせることが可能である。
また、第3レンズ群G3の物体側に近接して変倍時に固定である開口絞りSが配置され、第5レンズ群G5と結像面IMGとの間にローパスフィルタLPFが配置されている。
表5に上記した第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例2の諸元の値を掲げる。
Figure 0004935034
第2の実施の形態に係るズームレンズ2においては、広角端から望遠端までのレンズ位置状態の変化の際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の面間隔D5、第2レンズ群G2と開口絞りSとの間の面間隔D10、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の面間隔D13及び第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の面間隔D16が変化する。そこで、数値実施例2における上記各面間隔の広角端、中間焦点距離、望遠端での各値を表6に示す。
Figure 0004935034
ズームレンズ2において、第12面、第19面、第20面の各レンズ面は非球面で構成されている。そこで、数値実施例2における上記各面の4次、6次、8次、10次の各非球面係数A、B、C、Dを円錐定数κと共に表7に示す。
Figure 0004935034
数値実施例2の各条件式対応値を表8に示す。
Figure 0004935034
図7乃至図9は数値実施例2の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図7は広角端状態(f=1.000)、図8は中間焦点距離状態(f=2.004)、図9は望遠端状態(f=4.703)における諸収差図を示す。
図7乃至図9の各収差図において、球面収差図中の実線は球面収差を示し、非点収差図中の実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面を示す。コマ収差図においてAは入射角、yは像高をそれぞれ示す。
各収差図から、数値実施例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることは明らかである。
図10は第3の実施の形態に係るズームレンズ3のレンズ構成を示す図である。第1レンズ群G1は物体側から順に配列された、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズL11、物体側に凸面を向けた正レンズL12により構成され、第2レンズ群G2は物体側から順に配列された、像側に凹面を向けた負レンズL21、両凹形状の負レンズL22と物体側に凸面を向けた正レンズL23との接合レンズにより構成され、第3レンズ群G3は両凸レンズL3により構成され、第4レンズ群G4は物体側から順に配列された、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負レンズとの接合レンズL4により構成され、第5レンズ群G5は物体側から順に配列された、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL51、両凸レンズL52により構成される。
また、第3レンズ群G3の物体側に近接して変倍時に固定である開口絞りSが配置され、第5レンズ群G5と結像面IMGとの間にローパスフィルタLPFが配置されている。
表9に上記した第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例3の諸元の値を掲げる。
Figure 0004935034
第3の実施の形態に係るズームレンズ3においては、広角端から望遠端までのレンズ位置状態の変化の際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の面間隔D5、第2レンズ群G2と開口絞りSとの間の面間隔D10、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の面間隔D13及び第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の面間隔D16が変化する。そこで、数値実施例3における上記各面間隔の広角端、中間焦点距離、望遠端での各値を表10に示す。
Figure 0004935034
ズームレンズ3において、第12面、第20面の各レンズ面は非球面で構成されている。そこで、数値実施例2における上記各面の4次、6次、8次、10次の各非球面係数A、B、C、Dを円錐定数κと共に表11に示す。
Figure 0004935034
数値実施例3の各条件式対応値を表12に示す。
Figure 0004935034
図11乃至図13は数値実施例3の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図11は広角端状態(f=1.000)、図12は中間焦点距離状態(f=1.978)、図13は望遠端状態(f=4.705)における諸収差図を示す。
図11乃至図13の各収差図において、球面収差図中の実線は球面収差を示し、非点収差図中の実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面を示す。コマ収差図においてAは入射角、yは像高をそれぞれ示す。
各収差図から、数値実施例3は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることは明らかである。
図14に本発明撮像装置の実施の形態のブロック図を示す。
撮像装置10はズームレンズ20を備え、ズームレンズ20によって形成した光学像を電気信号に変換する撮像素子30を有する。なお、撮像素子30としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の光電変換素子を使用したものが適用可能である。上記ズームレンズ20には本発明にかかるズームレンズを適用することができ、図14では、図1に示した第1の実施の形態にかかるズームレンズ1のレンズ群を単レンズに簡略化して示してある。勿論、第1の実施の形態にかかるズームレンズ1だけでなく、第2の実施の形態及び第3の実施の形態にかかるズームレンズ2、3や本明細書で示した実施の形態以外の形態で構成された本発明ズームレンズを使用することができる。
上記撮像素子30によって形成された電気信号は映像分離回路40によってフォーカス制御用の信号が制御回路50に送られ、映像用の信号は映像処理回路へと送られる。映像処理回路へ送られた信号は、その後の処理に適した形態に加工されて、表示装置による表示、記録媒体への記録、通信手段による転送等々種々の処理に供される。
制御回路50には、例えば、ズームボタンの操作等、外部からの操作信号が入力され、該操作信号に応じて種々の処理が為される。例えば、ズームボタンによるズーミング指令が入力されると、指令に基づく焦点距離状態とすべく、ドライバ回路60、70を介して駆動部61、71を動作させて、各レンズ群G2、G4を所定の位置へと移動させる。各センサ62、72によって得られた各レンズ群G2、G4の位置情報は制御回路50に入力されて、ドライバ回路60、70へ指令信号を出力する際に参照される。また、制御回路50は上記映像分離回路40から送られた信号に基づいてフォーカス状態をチェックし、最適なフォーカス状態が得られるように、ドライバ回路70を介して駆動部71を動作させて、レンズ群G4を位置制御する。
上記した撮像装置10は、具体的製品としては、各種の形態を採りうる。例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等々のデジタル入出力機器のカメラ部等として、広く適用することができる。
なお、上記した各実施の形態及び数値実施例において示された各部の具体的形状及び数値は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
本発明ズームレンズの屈折力配置と変倍時における各レンズ群の可動の可否を示す図である。 本発明ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図4及び図5と共に本発明ズームレンズの第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例1の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差を示すものである。 本発明ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図8及び図9と共に本発明ズームレンズの第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例2の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差を示すものである。 本発明ズームレンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図12及び図13と共に本発明ズームレンズの第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例3の各種収差図を示すものであり、本図は広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差を示すものである。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差を示すものである。 望遠端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及びコマ収差を示すものである。 本発明撮像装置の実施の形態を示すブロック図である。
符号の説明
1…ズームレンズ、2…ズームレンズ、3…ズームレンズ、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、G4…第4レンズ群、G5…第5レンズ群、S…開口絞り、L21…第2レンズ群中の負レンズ、L22・L23…第2レンズ群中の接合レンズ、10…撮像装置、20…ズームレンズ、30…撮像素子

Claims (4)

  1. 物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、第5レンズ群から成り、
    広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、上記第1レンズ群と上記第2レンズ群との間の間隔が増大し、上記第2レンズ群と上記第3レンズ群との間の間隔が減少し、上記第3レンズ群と上記第4レンズ群との間の間隔が変化するように、少なくとも第2レンズ群が像側へ移動して、
    上記第2レンズ群は物体側より順に、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズ、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズが配列されて構成され、
    開口絞りが上記第3レンズ群の近傍に配置され、
    広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、上記第1レンズ群及び上記第3レンズ群は固定であり、上記第2レンズ群及び上記第4レンズ群が可動であり、
    被写体位置が変化する際に、上記第4レンズ群が移動し、
    以下の条件式(1)乃至(4)を満足することを特徴とするズームレンズ。
    (1)N21>1.8
    (2)N23−N22>0.35
    (3)0.3<(R23+R24)/(R23−R24)<0.7
    (4)−Z<β2t<−1
    但し、
    N21:第2レンズ群中に配置される負レンズのd線に対する屈折率
    N22:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズのd線に対する屈折率
    N23:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する正レンズのd線に対する屈折率
    R23:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズの物体側レンズ面の曲率半径
    R24:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズの像側レンズ面の曲率半径
    β2t:望遠端状態における第2レンズ群の横倍率
    Z:ズーム比(=望遠端状態における焦点距離/広角端状態における焦点距離)
    とする。
  2. 以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
    (5)0.45<|f2|/(fw・ft)1/2<0.7
    但し、
    f2:第2レンズ群のd線に対する焦点距離
    fw:広角端状態における焦点距離
    ft:望遠端状態における焦点距離
    とする。
  3. 上記第5レンズ群は、レンズ位置状態が変化する際に固定であり、負の屈折力を有する負部分群とその像側に空気間隔を隔てて配置され正の屈折力を有する正部分群とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
  4. ズームレンズと、上記ズームレンズによって形成された画像を電気信号に変換する撮像手段とを備えた撮像装置であって、
    上記ズームレンズは、物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群、第5レンズ群から成り、
    広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、上記第1レンズ群と上記第2レンズ群との間の間隔が増大し、上記第2レンズ群と上記第3レンズ群との間の間隔が減少し、上記第3レンズ群と上記第4レンズ群との間の間隔が変化するように、少なくとも第2レンズ群が像側へ移動して、
    上記第2レンズ群は物体側より順に、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズ、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズが配列されて構成され、
    開口絞りが上記第3レンズ群の近傍に配置され、
    広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際に、上記第1レンズ群及び上記第3レンズ群は固定であり、上記第2レンズ群及び上記第4レンズ群が可動であり、
    被写体位置が変化する際に、上記第4レンズ群が移動し、
    以下の条件式(1)乃至(4)を満足することを特徴とする撮像装置。
    (1)N21>1.8
    (2)N23−N22>0.35
    (3)0.3<(R23+R24)/(R23−R24)<0.7
    (4)−Z<β2t<−1
    但し、
    N21:第2レンズ群中に配置される負レンズのd線に対する屈折率
    N22:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズのd線に対する屈折率
    N23:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する正レンズのd線に対する屈折率
    R23:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズの物体側レンズ面の曲率半径
    R24:第2レンズ群中に配置される接合レンズを構成する負レンズの像側レンズ面の曲率半径
    β2t:望遠端状態における第2レンズ群の横倍率
    Z:ズーム比(=望遠端状態における焦点距離/広角端状態における焦点距離)
    とする。
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