JP4692857B2 - 可変焦点距離レンズ系及び撮像装置 - Google Patents

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    • G02B13/06Panoramic objectives; So-called "sky lenses" including panoramic objectives having reflecting surfaces

Description

本発明は可変焦点距離レンズ系及び撮像装置に関する。詳しくは、特に、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等に用いられ、画角が70度を超えるともに、ズーム比が10倍を超える可変焦点距離レンズ系及び撮像装置の技術分野に関する。
従来より、カメラにおける記録手段として、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の光電変換素子を用いた撮像素子によって、撮像素子面上に形成された被写体像を各光電変換素子によって被写体像の光量を電気的出力に変換して記録する方法が知られている。
近年の微細加工技術の進歩に伴い、中央演算処理装置(CPU)の高速化や記憶媒体の高集積化が図られ、これまでは取り扱えなかったような大容量の画像データが高速処理できるようになってきた。また、受光素子においても高集積化や小型化が図られ、高集積化によってより高い空間周波数の記録が可能となり、小型化によってカメラ全体の小型化を図ることができるようになった。
但し、上記した高集積化や小型化により、個々の光電変換素子の受光面積が狭まり、電気出力の低下に伴ってノイズの影響が大きくなると言う問題があった。そこで、このようなノイズの影響を軽減するために、光学系の大口径比化により受光素子上に到達する光量を増大させるようにしたものがある。また、各素子の直前にマイクロレンズアレイと称される微小なレンズ素子を配置したものがある。
マイクロレンズアレイは、隣り合う素子同士の間に至る光束を素子上へ導く代わりに、レンズ系の射出瞳位置に制約を与えていた。レンズ系の射出瞳位置が受光素子に近付くと、受光素子に到達する主光線が光軸となす角度が大きくなるため、画面周辺部へ向かう軸外光束が光軸に対して大きな角度をなし、その結果、受光素子に必要な光量が到達せず、光量不足を招いてしまうからである。
近年、デジタルカメラが普及するに従ってユーザーのニーズが多様化してきた。
特に、小型でありながら、変倍比が高いズームレンズ(可変焦点距離レンズ系)を搭載したカメラが望まれており、変倍比が10倍を超えるズームレンズが提供されている。
一般的に、変倍比が高いズームレンズの構成を表すタイプとして、正負正正4群タイプが使用されてきた。
正負正正4群タイプのズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群の4つのレンズ群が物体側より像側へ順に配置されて構成されている。正負正正4群タイプのズームレンズにあっては、焦点距離が最も短い広角端状態から焦点距離が最も長い望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少するように、第1レンズ群乃至第3レンズ群の各レンズ群が移動し、第4レンズ群の移動により像面位置の変動が補償される。
このような正負正正4群タイプのズームレンズとして、例えば、特許文献1に記載されたズームレンズが知られている。
また、近年、画角が75度を超える広角ズームレンズが増えてきている。このような広角ズームレンズとしては、従来から、第1レンズ群が負の屈折力を有する所謂負先行型のズームレンズが多く使用されている。
例えば、特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群の2つのレンズ群が物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
また、特許文献3に記載されたズームレンズにあっては、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群の4つのレンズ群が物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
さらに、近年、非球面レンズが一般的に用いられるようになり、第1レンズ群が正の屈折力を有する所謂正先行型のズームレンズも多く使用されるようになってきた。
例えば、特許文献4に記載された正先行型のズームレンズにあっては、非球面レンズを多用することにより、広角化と高倍率化が図られている。
特開2008−146016号公報 特開2007−94174号公報 特開2008−46208号公報 特開2008−102165号公報
しかしながら、75度を超える画角と10倍程度の高変倍化との両立を図ろうとした場合には、負先行型ズームレンズでは、望遠端状態において、一旦、光束が広がるため、第2レンズ群以降の各レンズ群を通過する光束径が広く、球面収差をより良好に補正することが必要である。その結果、レンズ全長の短縮化やレンズ径の小型化を十分に図ることができないと言う問題があった。
正負正正4群タイプのズームレンズのような正先行型のズームレンズにおいては、上記した問題点は発生しないが、広角端状態において第1レンズ群に入射する軸外光束が光軸に対して大きな角度で射出してしまう。その結果、第1レンズ群のレンズ径が大きくなると言う問題や、第1レンズ群と第2レンズ群との相互偏心による著しい性能低下が生じてしまうと言う問題が発生し易かった。
従って、例えば、特許文献4に記載されたズームレンズにあっては、75度程度の画角を確保することが限界であった。
そこで、本発明可変焦点距離レンズ系及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、小型化を確保した上で高変倍化及び広角化を図ることを課題とする。
可変焦点距離レンズ系は、上記した課題を解決するために、正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて成り、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に前記全てのレンズ群が可動とされ、開口絞りが前記第3レンズ群の近傍に配置され、前記第4レンズ群が近距離合焦に際して移動し、前記第1レンズ群は、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた第1正レンズと、物体側に凸面を向けた第2正レンズとの3枚のレンズが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群が、像側に凹面を向けた負レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとの接合レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群における物体側に配置された前記負レンズの最も物体側の面と前記接合レンズの最も像側の面とが非球面に形成され、以下の条件式(1)条件式(2)及び条件式(4)を満足するようにしたものである。
(1)−0.04<fw/R23<0.18
(2)0.48<fw/R24<0.72
(4)2.3<f1/(fw・ft) 1/2 <2.7
但し、
fw:広角端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
R23:第2レンズ群の接合レンズの最も物体側の面の曲率半径
R24:第2レンズ群の接合レンズの接合面の曲率半径
f1:第1レンズ群の焦点距離
ft:望遠端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
とする。
従って、可変焦点距離レンズ系にあっては、必要な収差補正機能が確保されると共に特に第2レンズ群の薄型化が図られる。
また、条件式(4)を満足することにより、望遠端状態における第1レンズ群の全長が短縮化されると共に第1レンズ群により発生する負の球面収差が良好に補正される。
上記した可変焦点距離レンズ系においては、以下の条件式(3)を満足するように構成することが望ましい。
(3)0.01<fw/f2c<0.09
但し、
f2c:第2レンズ群の接合レンズの焦点距離
とする。
可変焦点距離レンズ系が条件式(3)を満足することにより、画面周辺部における高次の軸外収差及びレンズの位置状態の変化に伴う軸外収差が良好に補正される。
上記した可変焦点距離レンズ系においては、以下の条件式(5)を満足するように構成することが望ましい。
(5)0.65<f1/f1c<0.9
但し、
f1c:第1レンズ群の第2正レンズの焦点距離
とする。
可変焦点距離レンズ系が条件式(5)を満足することにより、広角端状態で第1レンズ群に入射する軸外光束が光軸に近付くと共に第1レンズ群の主点位置が物体側へ近付く。
上記した可変焦点距離レンズ系においては、前記開口絞りは、第3レンズ群の物体側に配置され、レンズの位置状態が変化する際に前記第3レンズ群と一体に移動し、以下の条件式(6)を満足するように構成することが望ましい。
(6)0.06<dS3/R31<0.10
但し、
dS3:開口絞りと第3レンズ群の最も物体側の面との光軸に沿った距離
R31:第3レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
とする。
可変焦点距離レンズ系が上記のように構成され条件式(6)を満足することにより、第3レンズ群において発生する負の球面収差が良好に補正されると共に望遠端状態における全長が短縮化される。
上記した可変焦点距離レンズ系においては、以下の条件式(7)を満足するように構成することが望ましい。
(7)2<f3/fw<2.3
但し、
f3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
可変焦点距離レンズ系が条件式(7)を満足することにより、広角端状態における画角の変化に伴うコマ収差の変動が良好に補正されると共にレンズの位置状態によらず全長が短縮される。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、可変焦点距離レンズ系と該可変焦点距離レンズ系によって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記可変焦点距離レンズ系は、正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて成り、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に前記全てのレンズ群が可動とされ、開口絞りが前記第3レンズ群の近傍に配置され、前記第4レンズ群が近距離合焦に際して移動し、前記第1レンズ群は、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた第1正レンズと、物体側に凸面を向けた第2正レンズとの3枚のレンズが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群が、像側に凹面を向けた負レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとの接合レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群における物体側に配置された前記負レンズの最も物体側の面と前記接合レンズの最も像側の面とが非球面に形成され、以下の条件式(1)条件式(2)及び条件式(4)を満足するようにしたものである。
(1)−0.04<fw/R23<0.18
(2)0.48<fw/R24<0.72
(4)2.3<f1/(fw・ft) 1/2 <2.7
但し、
fw:広角端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
R23:第2レンズ群の接合レンズの最も物体側の面の曲率半径
R24:第2レンズ群の接合レンズの接合面の曲率半径
f1:第1レンズ群の焦点距離
ft:望遠端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
とする。
従って、撮像装置にあっては、必要な収差補正機能が確保されると共に特に第2レンズ群の薄型化が図られる。
また、条件式(4)を満足することにより、望遠端状態における第1レンズ群の全長が短縮化されると共に第1レンズ群により発生する負の球面収差が良好に補正される。
本発明可変焦点距離レンズ系は、正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて成り、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に前記全てのレンズ群が可動とされ、開口絞りが前記第3レンズ群の近傍に配置され、前記第4レンズ群が近距離合焦に際して移動し、前記第1レンズ群は、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた第1正レンズと、物体側に凸面を向けた第2正レンズとの3枚のレンズが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群が、像側に凹面を向けた負レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとの接合レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群における物体側に配置された前記負レンズの最も物体側の面と前記接合レンズの最も像側の面とが非球面に形成され、以下の条件式(1)条件式(2)及び条件式(4)を満足するようにした。
(1)−0.04<fw/R23<0.18
(2)0.48<fw/R24<0.72
(4)2.3<f1/(fw・ft) 1/2 <2.7
但し、
fw:広角端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
R23:第2レンズ群の接合レンズの最も物体側の面の曲率半径
R24:第2レンズ群の接合レンズの接合面の曲率半径
f1:第1レンズ群の焦点距離
ft:望遠端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
とする。
従って、必要な収差補正機能を確保した上でレンズの厚みを薄くすることができ、小型化を確保した上で高変倍化及び広角化を図ることができる。
また、望遠端状態における全長の短縮化を図ることができると共に第1レンズ群により発生する負の球面収差を良好に補正することができる。
請求項2に記載した発明にあっては、以下の条件式(3)を満足するようにした。
(3)0.01<fw/f2c<0.09
但し、
f2c:第2レンズ群の接合レンズの焦点距離
とする。
従って、画面周辺部における高次の軸外収差の発生を抑制することができると共にレンズの位置状態の変化に伴う軸外収差の変動を良好に補正することができ、一層の高性能化を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、以下の条件式(5)を満足するようにした。
(5)0.65<f1/f1c<0.9
但し、
f1c:第1レンズ群の第2正レンズの焦点距離
とする。
従って、画面周辺部におけるコマ収差の発生を抑制することができると共に望遠端状態における第1レンズ群の全長の短縮化を図ることができる。
請求項4乃至請求項6に記載した発明にあっては、前記開口絞りは、第3レンズ群の物体側に配置され、レンズの位置状態が変化する際に前記第3レンズ群と一体に移動し、以下の条件式(6)を満足するようにした。
(6)0.06<dS3/R31<0.10
但し、
dS3:開口絞りと第3レンズ群の最も物体側の面との光軸に沿った距離
R31:第3レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
とする。
従って、第3レンズ群において発生する負の球面収差を良好に補正することができると共に望遠端状態における全長の短縮化を図ることができる。
請求項7乃至請求項9に記載した発明にあっては、以下の条件式(7)を満足するようにした。
(7)2<f3/fw<2.3
但し、
f3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
従って、広角端状態におけるコマ収差の変動を良好に補正することができると共にレンズの位置状態によらず全長の短縮化を図ることができる。
本発明撮像装置は、可変焦点距離レンズ系と該可変焦点距離レンズ系によって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記可変焦点距離レンズ系は、正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて成り、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に前記全てのレンズ群が可動とされ、開口絞りが前記第3レンズ群の近傍に配置され、前記第4レンズ群が近距離合焦に際して移動し、前記第1レンズ群は、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた第1正レンズと、物体側に凸面を向けた第2正レンズとの3枚のレンズが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群が、像側に凹面を向けた負レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとの接合レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群における物体側に配置された前記負レンズの最も物体側の面と前記接合レンズの最も像側の面とが非球面に形成され、以下の条件式(1)条件式(2)及び条件式(4)を満足するようにした。
(1)−0.04<fw/R23<0.18
(2)0.48<fw/R24<0.72
(4)2.3<f1/(fw・ft) 1/2 <2.7
但し、
fw:広角端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
R23:第2レンズ群の接合レンズの最も物体側の面の曲率半径
R24:第2レンズ群の接合レンズの接合面の曲率半径
f1:第1レンズ群の焦点距離
ft:望遠端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
とする。
従って、必要な収差補正機能を確保した上でレンズの厚みを薄くすることができ、小型化を確保した上で高変倍化及び広角化を図ることができる。
また、望遠端状態における全長の短縮化を図ることができると共に第1レンズ群により発生する負の球面収差を良好に補正することができる。
以下に、本発明可変焦点距離レンズ系及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
[可変焦点距離レンズ系の構成]
先ず、本発明可変焦点距離レンズ系について説明する。
本発明可変焦点距離レンズ系は、正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて成る。
また、本発明可変焦点距離レンズ系は、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化する。
さらに、本発明可変焦点距離レンズ系は、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に全てのレンズ群が可動とされ、開口絞りが第3レンズ群の近傍に配置され、第4レンズ群が近距離合焦に際して移動する。
以下に、本発明可変焦点距離レンズ系を構成する各レンズ群の機能について説明する。
本発明における可変焦点距離レンズ系は、広角端状態で第1レンズ群と第2レンズ群とを近接して配置し、第1レンズ群に入射する軸外光束を光軸に近付けるようにしている。その結果、レンズ径の小型化を図ることができる。同時に、広角端状態から望遠端状態へ向かってレンズの位置状態が変化する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を広げるようにし、第1レンズ群を通過する軸外光束を光軸から離すようにしている。
本発明可変焦点距離レンズ系においては、上記した軸外光束の高さの変化を利用して、レンズの位置状態の変化に伴う軸外収差の変動を良好に補正している。特に、レンズ全長を広角端状態で短くし望遠端状態で長くすることにより、画角の広い広角端状態で第1レンズ群に入射する軸外光束が光軸から離れすぎないようにしている。また、広角端状態で第2レンズ群と第3レンズ群との間隔を広げることにより、第2レンズ群を通過する軸外光束を光軸から離すようにしている。その結果、軸上収差と軸外収差とを独立して補正することができる。
さらに、望遠端状態へ向かってレンズの位置状態が変化する際に、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔を狭めることにより、第2レンズ群を通過する軸外光束を光軸に近付けるようにしている。その結果、レンズの位置状態の変化に伴う軸外収差の変動を良好に補正することができ、高性能化を図ることができる。
第4レンズ群は像面に近い位置に配置されているため移動による横倍率の変化が少なく、第1レンズ群乃至第3レンズ群の移動に伴う像面位置の変動を補償するように移動する。
また、撮像素子により被写体像を記録する撮像装置(カメラ)に適切なレンズは、射出瞳位置が像面から離れる、即ち、主光線が光軸に平行に近い状態とされている。従って、第4レンズ群を通過する光束は、光軸方向に移動した際に光線高さの変化が小さくなる。このように高さの変化が小さいために、第4レンズ群は被写体位置が変化した際に生じる像面位置の変動を補償する所謂近距離合焦作用に適している。
以上のことから、本発明可変焦点距離レンズ系においては、第4レンズ群が近距離合焦時に移動するようにしている。
レンズ径の小型化と高性能化を両立するためには、開口絞りの位置が重要である。
一般に、レンズの位置状態が変化する際に、開口絞りとの距離が変化するレンズ群が増えるほど、各レンズ群を通過する軸外光束の高さが変化し易い。軸外光束の高さの変化を利用してレンズの位置状態の変化に伴う軸外収差の変動を補正するが、軸外光束の高さを積極的に変化させることにより、軸外収差の変動をより良好に補正することが可能である。さらに、レンズ系の中央付近に開口絞りを配置することにより、レンズ径の小型化を図ることができる。
そこで、本発明可変焦点距離レンズ系においては、上記したように、第3レンズ群の近傍に開口絞りを配置することにより、レンズ径の小型化と高性能化の両立を図っている。
また、第3レンズ群の物体側に開口絞りを配置し、レンズの位置状態が変化する際に開口絞りと第3レンズ群とを一体に移動させることにより、レンズ径のさらなる小型化と鏡筒構造の簡略化を図ることができる。
さらに、第3レンズ群の物体側に開口絞りを配置することにより、特に、広角端状態において第1レンズ群を通過する軸外光束を光軸に近付けて小型化を図ることができる。同時に、広角端状態で第1レンズ群を通過する軸外光束が光軸に近付くため、画面周辺部におけるコマ収差の発生を抑制することが可能となり、高性能化を図ることができる。
一方、高変倍化と小型化を両立させるためには、各レンズ群の屈折力を強めることが効果的であるが、各レンズ群の屈折力を強めると、各レンズ群のレンズの各面の曲率が大きくなってしまう。従って、高変倍化及び小型化を図った上で広角化を図ろうとすると、画面周辺部において極めて大きな収差が発生してしまうことになる。
広角端状態で第1レンズ群を通過する軸外光束が光軸から離れてしまう点は、正先行型タイプで発生し易い問題点である。特に、第1レンズ群の屈折力が強まるほど、第1レンズ群を通過する軸外光束が光軸から離れてしまい、また、画面周辺部において大きなコマ収差が発生してしまう。
従って、高変倍化と小型化を両立させた上で広角化を図るには、第1レンズ群の屈折力を弱めることが望ましいが、第1レンズ群の屈折力を弱めてしまうと、全長が長くなり所定の変倍比を確保することが困難であると言う問題が生じる。
そこで、本発明可変焦点距離レンズ系においては、特に、第2レンズ群を以下のように構成することにより、レンズの位置状態によらず、高変倍化及び小型化を図った上で広角化を図り高い光学性能を確保するようにしている。
特に、本発明可変焦点距離レンズ系においては、広角端状態で70度を超える広画角でありながら、高変倍化及び小型化が確保される。
本発明可変焦点距離レンズ系は、第2レンズ群が、像側に凹面を向けた負レンズ(第1負レンズ)と、像側に凹面を向けた負レンズ(第2負レンズ)と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとの接合レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。また、第2レンズ群における第1負レンズの物体側の面と接合レンズの最も像側の面とが非球面に形成されている。
特に、第2レンズ群に関して、下記の2点を実現することにより高い光学性能を確保するようにしている。
(A)接合レンズに関し、物体側に負レンズ(第2負レンズ)を配置し、像側に正レンズを配置し、接合面は物体側に対して凸面を向けるようにした点。
(B)負レンズ(第1負レンズ)と接合レンズとの間隔を狭めるようにした点。
広角端状態における画角を広げても第1レンズ群に入射する軸外光束が光軸から極端に離れないようにするためには、第2レンズ群の厚みを薄くすることが重要である。
従来のズームレンズにあっては、第2レンズ群が、像側に凹面を向けた第1負レンズと、像側に凹面を向けた第2負レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズの3枚のレンズが物体側より像側へ順に配置されて構成されることが多かった(例えば、特開2008−209866号公報)。
しかしながら、上記した従来の構成において、第2負レンズと正レンズとの間隔を狭めると、相互偏心に伴って性能が著しく低下してしまうため、第2負レンズと正レンズとの間隔を広げて製造時に発生するばらつきを低減して性能の低下を抑制する必要があった。また、第2負レンズは物体側の面が物体側を向く強い凹面とされているため、第1負レンズと第2負レンズとの間隔を広げる必要があった。従って、従来の構成においては、第2レンズ群の厚みが厚くなってしまう。
そこで、本発明可変焦点距離レンズ系においては、第2レンズ群を構成する各面の収差補正上の機能を明確化することにより、第2レンズ群の厚みを薄くするようにしている。
即ち、本発明可変焦点距離レンズ系においては、第2レンズ群において、第2負レンズと正レンズによって接合レンズを構成し、正レンズの像側の面を非球面に形成することにより、軸上収差を補正する。また、第1負レンズを非球面レンズとすることにより、軸外収差を補正して、第2負レンズの物体側の面の曲率をマイナスとせずプラスになるようにしている(凹面は平面に、凸面は曲率を大きくしている)。
尚、従来は、第1負レンズと第2負レンズの物体側の面が広角端状態で画角の変化に伴う軸外収差の変動を補正する機能を有し、第2負レンズの像側の面と正レンズが軸上収差を補正する機能を有するようにしている。
本発明可変焦点距離レンズ系にあっては、上記のように構成することにより、必要な収差補正機能を確保した上でレンズの厚みを薄くすることができ、高い光学性能を確保した上で第1レンズ群の小型化を図ることができる。
また、本発明可変焦点距離レンズ系においては、非球面レンズを用いることにより、より高い光学性能を実現することができる。特に、第2レンズ群に非球面レンズを用いることにより、広角端状態において発生する画角によるコマ収差の変動を良好に補正することが可能である。
本発明可変焦点距離レンズ系にあっては、第2レンズ群における物体側に配置された負レンズ(第1負レンズ)の最も物体側の面と接合レンズの最も像側の面の少なくとも2つの面を非球面とすることにより、広角端状態における小型化と高性能化との両立を図っている。
一般的な非球面の使い方としては2つの方法が知られている。
(C)開口絞り付近に存在する面を非球面とする方法。
(D)開口絞りから離れた位置に存在する面を非球面とする方法。
(C)の場合には、非球面が球面収差の補正に最適であり、(D)の場合には、非球面が歪曲収差や像面湾曲などの軸外収差の補正に最適である。
ところが、本発明可変焦点距離レンズ系においては、第2レンズ群における離れた位置に2つの非球面を配置することにより、光軸付近の屈折力と光軸から離れた位置の屈折力とを独立して補正するようにしている。具体的には、近軸領域での入射瞳位置と画面周辺での入射瞳位置とを独立して補正するようにしている。その結果、第1レンズ群に入射する軸外光束を光軸に近付けることが可能となり、レンズ径の小型化を図ることができると共に画角の変化に伴う軸外収差の変動を良好に補正することができる。
本発明可変焦点距離レンズ系は、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するようにしている。
(1)−0.04<fw/R23<0.18
(2)0.48<fw/R24<0.72
但し、
fw:広角端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
R23:第2レンズ群の接合レンズの最も物体側の面の曲率半径
R24:第2レンズ群の接合レンズの接合面の曲率半径
とする。
条件式(1)は第2レンズ群の第2負レンズの物体側の面の形状を規定する式であり、第1負レンズと第2負レンズとの間隔を狭めるための式である。
条件式(1)の上限値を上回った場合には、第1負レンズの屈折力が負に強まり、接合レンズの屈折力が正に強まる。従って、第1負レンズと接合レンズのそれぞれで発生する球面収差を良好に補正することができず、レンズの位置状態の変化に伴う球面収差の変動を良好に補正することができず高性能化を図ることが難しくなってしまう。
一方、条件式(1)の下限値を下回った場合には、接合レンズの屈折力が負に強まるため、第1負レンズを通過する軸外光束が光軸から離れてしまい、また、第1負レンズと接合レンズとの間隔が広がり、第1負レンズを通過する軸外光束がより光軸から離れてレンズ径の大型化を引き起こしてしまう。
従って、可変焦点距離レンズ系が条件式(1)を満足することにより、レンズの位置状態の変化に伴う球面収差の変動を良好に補正することができると共に第1負レンズを通過する軸外光束を光軸に近付けてレンズ径の小型化を図ることができる。
条件式(2)は第2レンズ群の第2負レンズの像側の面の曲率半径を規定する式であり、第2レンズ群の構成の簡素化を図るための式である。
条件式(2)の限値を回った場合には、接合レンズの接合面で発生する高次の球面収差が大きく発生してしまうため、所定の光学性能を得ることができなくなってしまう。
一方、条件式(2)の限値を回った場合には、接合レンズの接合面の収差補正機能が弱まるため、所定の光学性能を得ることが難しくなってしまう。
従って、可変焦点距離レンズ系が条件式(2)を満足することにより、接合レンズの接合面で発生する収差を良好に補正することができ、所定の光学性能を得ることができる。
尚、本発明可変焦点距離レンズ系においては、さらに第2レンズ群を薄くし第1レンズ群を通過する軸外光束を光軸に近付けてレンズ径の小型化を図るために、条件式(2)の上限値を0.64とすることが望ましい。
また、第2レンズ群の接合レンズの接合面が開口絞りに対して凸面を向けていると、軸外収差が発生して光学性能の低下を引き起こしてしまう。従って、本発明可変焦点距離レンズ系のように、像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとによって接合レンズを構成することにより、良好な光学性能を図ることができる。
本発明の一実施形態の可変焦点距離レンズ系にあっては、上記した条件式(1)を満足するとともに、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3)0.01<fw/f2c<0.09
但し、
f2c:第2レンズ群の接合レンズの焦点距離
とする。
条件式(3)は第2レンズ群の接合レンズの焦点距離を規定する式であり、高性能化を図るための式である。
条件式(3)の限値を回った場合には、画面周辺部において高次の軸外収差が大きく発生してしまうため、さらなる高性能化を図ることができなくなってしまう。
一方、条件式(3)の限値を回った場合には、レンズの位置状態の変化に伴う軸外収差の変動を良好に補正することが難しく、さらなる高性能化を図ることができなくなってしまう。
従って、可変焦点距離レンズ系が条件式(3)を満足することにより、画面周辺部における高次の軸外収差の発生を抑制することができると共にレンズの位置状態の変化に伴う軸外収差の変動を良好に補正することができ、一層の高性能化を図ることができる。
ところで、本発明可変焦点距離レンズ系において、さらなる高変倍化、さらなる小型化、さらなる高性能化を両立するには、第1レンズ群を適切な構成にすることが望ましい。
このようなさらなる高変倍化を図ろうとすると、望遠端状態においては焦点距離が大きいため、色収差や球面収差を良好に補正する必要がある。また、高性能化を図るためには、各レンズ群で発生する色収差と球面収差を良好に補正することが必要であり、第1レンズ群にそれぞれ少なくとも1枚の正レンズと負レンズが必要になる。
さらに、望遠端状態での全長を短縮してレンズ径を小型化するには、第1レンズ群が、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた第1正レンズと、物体側に凸面を向けた第2正レンズの3枚のレンズが物体側より像側へ順に配置されて構成されることが望ましい。
本発明可変焦点距離レンズ系にあっては、第1レンズ群をこのような構成にし、第1レンズ群に入射する軸外光束を光軸に近付けると同時に、2枚の正レンズを配置することにより正の屈折力を強めて全長を短縮化している。
本発明の一実施形態の可変焦点距離レンズ系にあっては、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
(4)2.3<f1/(fw・ft)1/2<2.7
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
ft:望遠端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
とする。
条件式(4)は第1レンズ群の焦点距離を規定する式であり、高変倍化、小型化、高性能化をより良好に両立させるための式である。
条件式(4)の上限値を上回った場合には、望遠端状態においてレンズ系の全長が長くなってしまう。
一方、条件式(4)の下限値を下回った場合には、第1レンズ群により発生する負の球面収差を良好に補正することができず、さらなる光学性能の向上を図ることができなくなってしまう。
従って、可変焦点距離レンズ系が条件式(4)を満足することにより、望遠端状態における全長の短縮化を図ることができると共に第1レンズ群により発生する負の球面収差を良好に補正することができる。
尚、本発明可変焦点距離レンズ系においては、第1レンズ群を通過する軸外光束をより光軸に近付けてレンズ径の小型化を図るために、条件式(4)の下限値を2.4とすることが望ましい。
また、製造時に発生する組立誤差による性能劣化を抑制し製造時にも安定した光学性能を実現するために、負レンズと第1正レンズとを接合することが望ましい。
本発明の一実施形態の可変焦点距離レンズ系にあっては、広角端状態における画角を広げたときにおいても高い光学性能を得るために、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
(5)0.65<f1/f1c<0.9
但し、
f1c:第1レンズ群の第2正レンズの焦点距離
とする。
条件式(5)は第1レンズ群の第2正レンズの焦点距離を規定する式であり、広角端状態においてさらに良好な軸外性能を得るための式である。
条件式(5)の下限値を下回った場合には、広角端状態で第1レンズ群に入射する軸外光束が光軸から離れ、画面周辺部において大きなコマ収差が発生してしまう。
一方、条件式(5)の上限値を上回った場合には、第1レンズ群の主点位置が像側へ移動するため、望遠端状態において第1レンズ群の全長が長くなってしまう。
従って、可変焦点距離レンズ系が条件式(5)を満足することにより、画面周辺部におけるコマ収差の発生を抑制することができると共に望遠端状態における第1レンズ群の全長の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施形態の可変焦点距離レンズ系にあっては、第3レンズ群単独で発生する負の球面収差を良好に補正すると共に全長の短縮化を図るために、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
(6)0.06<dS3/R31<0.10
但し、
dS3:開口絞りと第3レンズ群の最も物体側の面との光軸に沿った距離
R31:第3レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
とする。
条件式(6)は第3レンズ群の最も物体側の面の形状を規定する式である。
第3レンズ群は第2レンズ群により発散された光束を収斂させるために強い屈折力を有している。従って、第3レンズ群の形状を最適化し、さらなる高性能化を図る上では、第3レンズ群の最も物体側の面の果たす役割は重要である。
条件式(6)の上限値を上回った場合には、第3レンズ群において発生する負の球面収差を良好に補正することができず、さらなる高性能化を図ることができなくなってしまう。
一方、条件式(6)の下限値を下回った場合には、望遠端状態における全長の短縮化を図ることができなくなってしまう。
従って、可変焦点距離レンズ系が条件式(6)を満足することにより、第3レンズ群において発生する負の球面収差を良好に補正することができると共に望遠端状態における全長の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施形態の可変焦点距離レンズ系にあっては、さらなる高性能化を図るために、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7)2<f3/fw<2.3
但し、
f3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(7)は第3レンズ群の焦点距離を規定する式である。
条件式(7)の下限値を下回った場合には、広角端状態において画角の変化に伴うコマ収差の変動を良好に補正することが難しくなり、十分な高性能化を図ることができない。
一方、条件式(7)の上限値を上回った場合には、レンズの位置状態によらず全長が長くなってしまい、さらなる小型化を図ることができない。
従って、可変焦点距離レンズ系が条件式(7)を満足することにより、広角端状態におけるコマ収差の変動を良好に補正することができると共にレンズの位置状態によらず全長の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施形態の可変焦点距離レンズ系にあっては、第2レンズ群により発生する正の球面収差を良好に補正し、さらなる高性能化を図るために、下記の条件式(8)を満足することが望ましい。
(8)−1<1/β2t<−0.8
但し、
β2t:望遠端状態における第2レンズ群の横倍率
とする。
条件式(8)は第2レンズ群の横倍率を規定する式である。
条件式(8)の上限値を上回った場合には、第2レンズ群において発生する正の球面収差を十分に補正することができず、十分な高性能化を図ることができなくなってしまう。
一方、条件式(8)の下限値を下回った場合には、望遠端状態での全長を十分に短縮することができず、十分な小型化を図ることができなくなってしまう。
従って、可変焦点距離レンズ系が条件式(8)を満足することにより、第2レンズ群において発生する正の球面収差を十分に補正することができると共に望遠端状態での全長の短縮化を図ることができる。
尚、本発明可変焦点距離レンズ系においては、第1レンズ群乃至第4レンズ群のうち、一つのレンズ群又は一つのレンズ群の一部を光軸に略垂直な方向へ移動(シフト)させることにより、像をシフトさせることが可能である。このようにレンズ群又はその一部を光軸に略垂直な方向へ移動させ、像ブレを検出する検出系、各レンズ群をシフトさせる駆動系及び検出系の出力に基づいて駆動系にシフト量を付与する制御系と組み合わせることにより、可変焦点距離レンズ系を防振光学系としても機能させることが可能である。
特に、本発明可変焦点距離レンズ系にあっては、第3レンズ群を光軸に略垂直な方向へシフトさせることにより、シフトさせる際に生じる性能の変化を小さくすることができる。
また、第3レンズ群の近傍に開口絞りを配置した場合には、軸外光束が光軸付近を通過するため、第3レンズ群を光軸に略垂直な方向へシフトさせた際に生じる軸外収差の変動を抑えることが可能である。
尚、本発明可変焦点距離レンズ系にあっては、レンズ系の像側にモアレ縞の発生を防ぐためのローパスフィルタを配置したり、受光素子の分光感度特性に応じて赤外カットフィルタを配置することも可能である。
また、小型化より高性能化を優先する場合には、第1レンズ群における第2正レンズの像側に物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する第3正レンズを配置することが望ましい。
さらに、第3レンズ又は第4レンズ群に非球面レンズを導入することにより、中心性能のさらなる高性能化を図ることが可能である。
加えて、可変焦点距離レンズ系の光学系に複数の非球面を形成することにより、より高い光学性能を確保することができる。
[数値実施例]
次に、本発明可変焦点距離レンズ系の具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「f」は焦点距離、「Fno」はFナンバー、「2ω」は画角、「Di」は第i番目の面と第i+1番目の面との間の軸上面間隔を示す。面番号に関し「S」は開口絞りであることを示し、曲率半径に関し「ASP」は当該面が非球面であることを示す。「K」は円錐定数(コーニック定数)、「A」、「B」、「C」、「D」はそれぞれ4次、6次、8次及び10次の非球面係数、「Bf」はバックフォーカスを示す。
また、屈折率はd線(λ=587.6nm)に対する値であり、曲率半径が「0.0000」とあるのは当該面が平面であることを示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は、「x」をレンズ面の頂点からの光軸方向における距離、「y」を光軸に垂直な方向における高さ(像高)、「c」をレンズの頂点における近軸曲率(曲率半径の逆数)、「K」を円錐定数(コーニック定数)、「A」、「B」、・・・をそれぞれ4次、6次、・・・の非球面係数とすると、以下の数式1によって定義される。
Figure 0004692857
図1は、本発明の各実施の形態における可変焦点距離レンズ系の屈折力配分を示した図である。各実施の形態は、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とが物体側より像側へ順に配置されて成る。
各実施の形態において、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が変化する。
また、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、全てのレンズ群G1、G2、G3、G4が可動とされている。開口絞りSは第3レンズ群G3の物体側における近傍に配置され、第4レンズ群G4が各レンズ群G1、G2、G3、G4の移動に伴う像面位置の変動を補正するように移動すると共に近距離合焦時に物体側へ移動する。
比較の形態>
図2は、本発明の比較の形態における可変焦点距離レンズ系1のレンズ構成を示しており、該可変焦点距離レンズ系1は10枚のレンズを有している。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を向けた第1正レンズとの接合レンズL11と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第2正レンズL12とによって構成されている。
第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の第1負レンズL21と、像側に凹面を向けた第2負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズL22とによって構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた第1正レンズと像側に凹面を向けた負レンズとの接合レンズL31と、両凸形状の第2正レンズL32とによって構成されている。
第4レンズ群G4は両凸形状の正レンズL4によって構成されている。
第4レンズ群G4と像面IMGの間には、フィルターFLが配置されている。
表1に、比較の形態における可変焦点距離レンズ系1に具体的数値を適用した数値比較例1のレンズデーターを示す。
Figure 0004692857
可変焦点距離レンズ系1において、第2レンズ群G2の第1負レンズL21の物体側の面(R6)、第2レンズ群G2の第1負レンズL21の像側の面(R7)、第2レンズ群G2の接合レンズL22の最も像側の面(R10)、第3レンズ群G3の接合レンズL31の最も物体側の面(R12)、第4レンズ群G4の正レンズL4の物体側の面(R17)及び第4レンズ群G4の正レンズL4の像側の面(R18)は非球面に形成されている。数値比較例1における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A、B、C、Dを円錐定数Kと共に表2に示す。
尚、表2及び後述する非球面係数を示す各表において、「E−i」は10を底とする指数表現、即ち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 0004692857
可変焦点距離レンズ系1において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の面間隔D5、第2レンズ群G2と開口絞りSの間の面間隔D10、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間の面間隔D16及び第4レンズ群G4とフィルターFLの間の面間隔D18が変化する。数値実施例1における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=1.000)、中間焦点距離状態(焦点距離f=2.101)及び望遠端状態(焦点距離f=9.420)における可変間隔を、FナンバーFno及び画角2ωと共に表3に示す。
Figure 0004692857
図3乃至図5に数値比較例1の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図3は広角端状態(焦点距離f=1.000)、図4は中間焦点距離状態(焦点距離f=2.101)、図5は望遠端状態(焦点距離f=9.420)における諸収差図を示す。
図3乃至図5には、非点収差図において、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。横収差図において、「y」は像高、「A」は半画角を示す。
<第2の実施の形態>
図6は、本発明の第2の実施の形態における可変焦点距離レンズ系2のレンズ構成を示しており、該可変焦点距離レンズ系2は11枚のレンズを有している。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を向けた第1正レンズとの接合レンズL11と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第2正レンズL12とによって構成されている。
第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の第1負レンズL21と、像側に凹面を向けた第2負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズL22とによって構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた第1正レンズと像側に凹面を向けた第1負レンズとの接合レンズL31と、両凸形状の第2正レンズL32と、像側に凹面を向けたメニスカス形状の第2負レンズL33とによって構成されている。
第4レンズ群G4は両凸形状の正レンズL4によって構成されている。
第4レンズ群G4と像面IMGの間には、フィルターFLが配置されている。
表4に、第2の実施の形態における可変焦点距離レンズ系2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデーターを示す。
Figure 0004692857
可変焦点距離レンズ系2において、第2レンズ群G2の第1負レンズL21の物体側の面(R6)、第2レンズ群G2の第1負レンズL21の像側の面(R7)、第2レンズ群G2の接合レンズL22の最も像側の面(R10)、第3レンズ群G3の接合レンズL31の最も物体側の面(R12)、第4レンズ群G4の正レンズL4の物体側の面(R19)及び第4レンズ群G4の正レンズL4の像側の面(R20)は非球面に形成されている。数値実施例2における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A、B、C、Dを円錐定数Kと共に表5に示す。
Figure 0004692857
可変焦点距離レンズ系2において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の面間隔D5、第2レンズ群G2と開口絞りSの間の面間隔D10、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間の面間隔D18及び第4レンズ群G4とフィルターFLの間の面間隔D20が変化する。数値実施例2における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=1.000)、中間焦点距離状態(焦点距離f=2.101)及び望遠端状態(焦点距離f=9.418)における可変間隔を、FナンバーFno及び画角2ωと共に表6に示す。
Figure 0004692857
図7乃至図9に数値実施例2の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図7は広角端状態(焦点距離f=1.000)、図8は中間焦点距離状態(焦点距離f=2.101)、図9は望遠端状態(焦点距離f=9.418)における諸収差図を示す。
図7乃至図9には、非点収差図において、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。横収差図において、「y」は像高、「A」は半画角を示す。
各収差図から、数値実施例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
<第3の実施の形態>
図10は、本発明の第3の実施の形態における可変焦点距離レンズ系3のレンズ構成を示しており、該可変焦点距離レンズ系3は10枚のレンズを有している。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を向けた第1正レンズとの接合レンズL11と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第2正レンズL12とによって構成されている。
第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の第1負レンズL21と、像側に凹面を向けた第2負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズL22とによって構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた第1正レンズと像側に凹面を向けた負レンズとの接合レンズL31と、両凸形状の第2正レンズL32とによって構成されている。
第4レンズ群G4は両凸形状の正レンズL4によって構成されている。
第4レンズ群G4と像面IMGの間には、フィルターFLが配置されている。
表7に、第3の実施の形態における可変焦点距離レンズ系3に具体的数値を適用した数値実施例3のレンズデーターを示す。
Figure 0004692857
可変焦点距離レンズ系3において、第2レンズ群G2の第1負レンズL21の物体側の面(R6)、第2レンズ群G2の第1負レンズL21の像側の面(R7)、第2レンズ群G2の接合レンズL22の最も像側の面(R10)、第3レンズ群G3の接合レンズL31の最も物体側の面(R12)、第4レンズ群G4の正レンズL4の物体側の面(R17)及び第4レンズ群G4の正レンズL4の像側の面(R18)は非球面に形成されている。数値実施例3における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A、B、C、Dを円錐定数Kと共に表8に示す。
Figure 0004692857
可変焦点距離レンズ系3において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の面間隔D5、第2レンズ群G2と開口絞りSの間の面間隔D10、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間の面間隔D16及び第4レンズ群G4とフィルターFLの間の面間隔D18が変化する。数値実施例3における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=1.000)、中間焦点距離状態(焦点距離f=2.101)及び望遠端状態(焦点距離f=9.414)における可変間隔を、FナンバーFno及び画角2ωと共に表9に示す。
Figure 0004692857
図11乃至図13に数値実施例3の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図11は広角端状態(焦点距離f=1.000)、図12は中間焦点距離状態(焦点距離f=2.101)、図13は望遠端状態(焦点距離f=9.414)における諸収差図を示す。
図11乃至図13には、非点収差図において、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。横収差図において、「y」は像高、「A」は半画角を示す。
各収差図から、数値実施例3は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
<第4の実施の形態>
図14は、本発明の第4の実施の形態における可変焦点距離レンズ系4のレンズ構成を示しており、該可変焦点距離レンズ系4は10枚のレンズを有している。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を向けた第1正レンズとの接合レンズL11と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第2正レンズL12とによって構成されている。
第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカス形状の第1負レンズL21と、像側に凹面を向けた第2負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズとの接合レンズL22とによって構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた第1正レンズと像側に凹面を向けた負レンズとの接合レンズL31と、両凸形状の第2正レンズL32とによって構成されている。
第4レンズ群G4は両凸形状の正レンズL4によって構成されている。
第4レンズ群G4と像面IMGの間には、フィルターFLが配置されている。
表10に、第4の実施の形態における可変焦点距離レンズ系4に具体的数値を適用した数値実施例4のレンズデーターを示す。
Figure 0004692857
可変焦点距離レンズ系4において、第2レンズ群G2の第1負レンズL21の物体側の面(R6)、第2レンズ群G2の第1負レンズL21の像側の面(R7)、第2レンズ群G2の接合レンズL22の最も像側の面(R10)、第3レンズ群G3の接合レンズL31の最も物体側の面(R12)、第4レンズ群G4の正レンズL4の物体側の面(R17)及び第4レンズ群G4の正レンズL4の像側の面(R18)は非球面に形成されている。数値実施例4における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A、B、C、Dを円錐定数Kと共に表11に示す。
Figure 0004692857
可変焦点距離レンズ系4において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の面間隔D5、第2レンズ群G2と開口絞りSの間の面間隔D10、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間の面間隔D16及び第4レンズ群G4とフィルターFLの間の面間隔D18が変化する。数値実施例4における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=1.000)、中間焦点距離状態(焦点距離f=2.100)及び望遠端状態(焦点距離f=9.434)における可変間隔を、FナンバーFno及び画角2ωと共に表12に示す。
Figure 0004692857
図15乃至図17に数値実施例4の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図15は広角端状態(焦点距離f=1.000)、図16は中間焦点距離状態(焦点距離f=2.100)、図17は望遠端状態(焦点距離f=9.434)における諸収差図を示す。
図15乃至図17には、非点収差図において、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。横収差図において、「y」は像高、「A」は半画角を示す。
各収差図から、数値実施例4は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[条件式の各値]
表13に可変焦点距離レンズ系1乃至可変焦点距離レンズ系4における上記条件式(1)乃至条件式(8)の各値を示す。
即ち、条件式(1)のfw、R23、fw/R23、条件式(2)のfw、R24、fw/R24、条件式(3)のfw、f2c、fw/f2c、条件式(4)のf1、fw、ft、f1/(fw・ft)1/2、条件式(5)のf1、f1c、f1/f1c、条件式(6)のdS3、R31、dS3/R31、条件式(7)のf3、fw、f3/fw及び条件式(8)のβ2t、1/β2tを示す。
Figure 0004692857
表13から明らかなように、可変焦点距離レンズ系1乃至可変焦点距離レンズ系4は条件式(1)乃至条件式(8)を満足するようにされている。
[撮像装置の構成]
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、可変焦点距離レンズ系と該可変焦点距離レンズ系によって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えた装置である。
本発明撮像装置は、可変焦点距離レンズ系が、正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて成る。
また、本発明撮像装置は、可変焦点距離レンズ系が、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化する。
さらに、本発明撮像装置は、可変焦点距離レンズ系が、広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に全てのレンズ群が可動とされ、開口絞りが第3レンズ群の近傍に配置され、第4レンズ群が近距離合焦に際して移動する。
さらにまた、本発明撮像装置は、可変焦点距離レンズ系が、第2レンズ群が、像側に凹面を向けた負レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとの接合レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
加えて、本発明撮像装置は、可変焦点距離レンズ系が、第2レンズ群における物体側に配置された前記負レンズの最も物体側の面と接合レンズの最も像側の面とが非球面に形成されている。
本発明撮像装置にあっては、可変焦点距離レンズ系を上記のように構成することにより、必要な収差補正機能を確保した上でレンズの厚みを薄くすることができ、高い光学性能を確保した上で小型化を図ることができる。
また、非球面レンズを用いることにより、より高い光学性能を実現することができる。特に、第2レンズ群に非球面レンズを用いることにより、広角端状態において発生する画角によるコマ収差の変動を良好に補正することが可能である。
さらに、第2レンズ群における物体側に配置された負レンズ(第1負レンズ)の最も物体側の面と接合レンズの最も像側の面の少なくとも2つの面を非球面とすることにより、広角端状態における小型化と高性能化との両立を図ることができる。
本発明撮像装置は、可変焦点距離レンズ系が、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されている。
(1)−0.04<fw/R23<0.18
(2)0.48<fw/R24<0.72
但し、
fw:広角端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
R23:第2レンズ群の接合レンズの最も物体側の面の曲率半径
R24:第2レンズ群の接合レンズの接合面の曲率半径
とする。
本発明撮像装置において、可変焦点距離レンズ系が条件式(1)を満足することにより、レンズの位置状態の変化に伴う球面収差の変動を良好に補正することができると共に第1負レンズを通過する軸外光束を光軸に近付けてレンズ径の小型化を図ることができる。
また、本発明撮像装置において、可変焦点距離レンズ系が条件式(2)を満足することにより、接合レンズの接合面で発生する収差を良好に補正することができ、所定の光学性能を得ることができる。
図18に、本発明撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
撮像装置(デジタルスチルカメラ)100は、撮像機能を担うカメラブロック10と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部20と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部30と、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)40と、メモリーカード1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)50と、撮像装置の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)60と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部70と、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、可変焦点距離レンズ系11(本発明が適用される可変焦点距離レンズ系1、2、3、4)を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子12等とによって構成されている。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部30は、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行う。
LCD40はユーザーの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。
R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データの読出を行う。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部70は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力する。
レンズ駆動制御部80は、CPU60からの制御信号に基づいて可変焦点距離レンズ系11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
[撮像装置の動作]
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部70からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいて可変焦点距離レンズ系11の所定のレンズが移動される。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W50に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
尚、フォーカシングは、例えば、入力部50のシャッターレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80が可変焦点距離レンズ系11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリーカード1000から所定の画像データが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
尚、上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。
上記した各実施の形態において示した各部の形状及び数値は、何れも本発明を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図18と共に本発明撮像装置及び可変焦点距離レンズ系を実施するための最良の形態を示すものであり、本図は、可変焦点距離レンズ系の屈折力配分を示した図である。 可変焦点距離レンズ系の比較の形態のレンズ構成を示す図である。 図4及び図5と共に比較の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 本発明可変焦点距離レンズ系の第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図8及び図9と共に第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 本発明可変焦点距離レンズ系の第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図12及び図13と共に第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 本発明可変焦点距離レンズ系の第4の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図16及び図17と共に第の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差、歪曲収差及び横収差を示す図である。 本発明撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
1…可変焦点距離レンズ系、2…可変焦点距離レンズ系、3…可変焦点距離レンズ系、4…可変焦点距離レンズ系、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、G4…第4レンズ群、100…撮像装置、11…可変焦点距離レンズ系、12…撮像素子

Claims (10)

  1. 正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて成り、
    広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
    広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に前記全てのレンズ群が可動とされ、
    開口絞りが前記第3レンズ群の近傍に配置され、
    前記第4レンズ群が近距離合焦に際して移動し、
    前記第1レンズ群は、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた第1正レンズと、物体側に凸面を向けた第2正レンズとの3枚のレンズが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群が、像側に凹面を向けた負レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとの接合レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群における物体側に配置された前記負レンズの最も物体側の面と前記接合レンズの最も像側の面とが非球面に形成され、
    以下の条件式(1)条件式(2)及び条件式(4)を満足する
    可変焦点距離レンズ系。
    (1)−0.04<fw/R23<0.18
    (2)0.48<fw/R24<0.72
    (4)2.3<f1/(fw・ft) 1/2 <2.7
    但し、
    fw:広角端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
    R23:第2レンズ群の接合レンズの最も物体側の面の曲率半径
    R24:第2レンズ群の接合レンズの接合面の曲率半径
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    ft:望遠端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
    とする。
  2. 以下の条件式(3)を満足する
    請求項1に記載の可変焦点距離レンズ系。
    (3)0.01<fw/f2c<0.09
    但し、
    f2c:第2レンズ群の接合レンズの焦点距離
    とする。
  3. 以下の条件式(5)を満足する
    請求項1に記載の可変焦点距離レンズ系。
    (5)0.65<f1/f1c<0.9
    但し、
    f1c:第1レンズ群の第2正レンズの焦点距離
    とする。
  4. 前記開口絞りは、第3レンズ群の物体側に配置され、レンズの位置状態が変化する際に前記第3レンズ群と一体に移動し、
    以下の条件式(6)を満足する
    請求項1に記載の可変焦点距離レンズ系。
    (6)0.06<dS3/R31<0.10
    但し、
    dS3:開口絞りと第3レンズ群の最も物体側の面との光軸に沿った距離
    R31:第3レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
    とする。
  5. 前記開口絞りは、第3レンズ群の物体側に配置され、レンズの位置状態が変化する際に前記第3レンズ群と一体に移動し、
    以下の条件式(6)を満足する
    請求項2に記載の可変焦点距離レンズ系。
    (6)0.06<dS3/R31<0.10
    但し、
    dS3:開口絞りと第3レンズ群の最も物体側の面との光軸に沿った距離
    R31:第3レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
    とする。
  6. 前記開口絞りは、第3レンズ群の物体側に配置され、レンズの位置状態が変化する際に前記第3レンズ群と一体に移動し、
    以下の条件式(6)を満足する
    請求項3に記載の可変焦点距離レンズ系。
    (6)0.06<dS3/R31<0.10
    但し、
    dS3:開口絞りと第3レンズ群の最も物体側の面との光軸に沿った距離
    R31:第3レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
    とする。
  7. 以下の条件式(7)を満足する
    請求項4に記載の可変焦点距離レンズ系。
    (7)2<f3/fw<2.3
    但し、
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    とする。
  8. 以下の条件式(7)を満足する
    請求項5に記載の可変焦点距離レンズ系。
    (7)2<f3/fw<2.3
    但し、
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    とする。
  9. 以下の条件式(7)を満足する
    請求項6に記載の可変焦点距離レンズ系。
    (7)2<f3/fw<2.3
    但し、
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    とする。
  10. 可変焦点距離レンズ系と該可変焦点距離レンズ系によって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記可変焦点距離レンズ系は、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と負の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と正の屈折力を有する第4レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて成り、
    広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
    広角端状態から望遠端状態までレンズの位置状態が変化する際に前記全てのレンズ群が可動とされ、
    開口絞りが前記第3レンズ群の近傍に配置され、
    前記第4レンズ群が近距離合焦に際して移動し、
    前記第1レンズ群は、像側に凹面を向けた負レンズと、物体側に凸面を向けた第1正レンズと、物体側に凸面を向けた第2正レンズとの3枚のレンズが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群が、像側に凹面を向けた負レンズと、像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズとの接合レンズとが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群における物体側に配置された前記負レンズの最も物体側の面と前記接合レンズの最も像側の面とが非球面に形成され、
    以下の条件式(1)条件式(2)及び条件式(4)を満足する
    撮像装置。
    (1)−0.04<fw/R23<0.18
    (2)0.48<fw/R24<0.72
    (4)2.3<f1/(fw・ft) 1/2 <2.7
    但し、
    fw:広角端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
    R23:第2レンズ群の接合レンズの最も物体側の面の曲率半径
    R24:第2レンズ群の接合レンズの接合面の曲率半径
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    ft:望遠端状態におけるレンズ系全体での焦点距離
    とする。
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