JP4934253B2 - セントラル換気装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物内部の複数の部屋を換気するセントラル換気装置に関する。
【0002】
【背景技術】
図7は、従来のセントラル換気装置が適用された建物の概略模式図を示すものである。
従来のセントラル換気装置100は、1階の天井部分に大型の換気ユニット本体110を1台設置して、建物の全てのフロアの部屋内の空気を換気するものであった。
すなわち、セントラル換気装置100は、1階の天井部分すなわち2階の床部分に設置された強制的に空気の流れを形成する1台の大型の換気ユニット本体110と、建物の外部の新鮮な空気を部屋内に取り入れるために建物の外部から換気ユニット本体110に連通する外気導入配管120と、この外気導入配管120から導入された空気を換気ユニット本体110を介して建物の部屋内に供給する外気供給配管130,150,140とを備えている。
【0003】
外気供給配管130,150,140は、1階の各部屋に空気を供給するための1階用外気供給配管130と、2階の各部屋に空気を供給するための2階用外気供給配管140と、この2階用外気供給配管140と1階用外気供給配管130とを連結する縦配管150とから構成されている。
また、セントラル換気装置100は、部屋内の空気を換気ユニット本体110に回収するために1階天井の略中央から換気ユニット本体110に向かって通ずる1本の内気回収配管160と、この内気回収配管160により部屋内から回収された空気を屋外に排出するために屋外と換気ユニット本体110との間に通ずる内気排出配管170とを備えている。
【0004】
このようなセントラル換気装置100によれば、屋外の新鮮な空気が、建物内の各部屋内に吹き出して、各部屋内を通って建物1階の略中央から回収されるので、風量が少なくとも、各部屋内の隅々までくまなく換気ができるという効果がある。
【0005】
しかし、上記した従来のセントラル換気装置100は、1階と2階との配管の間を連結するための縦方向に延びる縦配管150を形成しなければならなかった。このため、建物の内部に縦配管150を建物内部に通すための配管スペースを必要とし、居住空間がその分だけ狭くなるという問題があった。
【0006】
この問題を解決するために、複数のフロアを有する建物の各フロア毎に独立して換気ユニット本体を設置し、各換気ユニット本体により、当該建物の同一フロアの換気をするようにしたセントラル換気装置(特開平10−160226号公報等参照)が利用できる。
このようなセントラル換気装置によれば、1階と2階との配管の間を連結するための縦方向に延びる縦配管が不要となるので、建物の内部に縦配管を挿通させるための配管スペースを設ける必要がなくなり、配管スペースにより居住空間が狭くなるといった問題が生じない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したセントラル換気装置では、各部屋から各換気ユニット本体に通ずる配管を設けなければならないため、天井裏に設ける配管の総延長が長くなってしまい、設置コストが増大していた。
【0008】
本発明の目的は、低コストで外気と内気との間で換気を行うセントラル換気装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のセントラル換気装置は、次の構成を採用する。
本発明を図面を参照して説明すると、請求項1に記載のセントラル換気装置10は、上階と下階とを有する建物1内に設けられた換気ユニット本体20で複数の部屋の換気を行うセントラル換気装置であって、屋外の空気を前記換気ユニット本体に導入する外気導入路30と、前記上階と下階との間に設けられ、前記換気ユニット本体に導入された外気を建物内部に供給する単一の外気供給路40と、この外気供給路の外気供給口から離れた位置で建物内部の空気を前記換気ユニット本体に回収する単一の内気回収路60と、前記換気ユニット本体に回収された内気を屋外に排出する内気排出路50とを有し、前記外気供給口は、平面視で前記建物のほぼ中央かつ、前記建物内の階段室に連通する廊下において下階の天井裏に1箇所設けられ、前記複数の部屋はそれぞれ前記外気供給路の外気供給口が位置する空間に連通可能とされ、前記内気回収路の内気回収口は、平面視で前記建物の外縁に位置する部屋のうちの1つに1箇所のみ設けられ、前記複数の部屋のうち前記内気回収路の内気回収口が設けられた部屋を除く全ての部屋に部屋内の空気を屋外に排出可能な個別排出路70を備えていることを特徴とする。
【0010】
なお、ここで、「外気導入路、外気供給路、内気回収路および内気排出路」とは、所定長さを有する管で構成されたものに限らず、開口のみで構成された管を有しないものも含まれる。
また、「単一の」とは、実質的に単一の意であり、その全長に亘って1本の管で構成されるものに限らず、部屋内側端部近傍で枝分かれすることにより、1つの部屋に複数の端部開口が設けられているものや、複数の部屋に各々端部開口が設けられているものも含まれる。
また、「外気供給路の外気供給口から離れた位置」とは、同一の部屋内における離れた位置でもよく、また、外気供給路の外気供給口が設けられた部屋と異なる部屋であってもよい。
【0011】
この発明によれば、屋外の新鮮な空気は、外気導入路を通じて換気ユニット本体に導入された後、外気供給路を通じて建物内部に供給される。一方、建物内部の空気は、その一部が単一の内気回収路を通じて換気ユニット本体に回収されるとともに、回収されなかった残りの空気は、個別排出路を通じて屋外に排出される。
よって、外気供給路から供給された屋外の新鮮な空気は、建物内の各部屋に流れ込んだ後、内気回収路または個別排気路に吸い込まれて排出されるから、風量が少なくとも、各部屋内の隅々までくまなく換気ができる。また、個別排出路によって各部屋内の空気を個別に排出できるから、各部屋から換気ユニット本体までのダクトを省略でき、セントラル換気装置の設置コストを低減できる。
【0012】
の発明によれば、個別排出路を内気回収路の内気回収口が設けられた部屋を除く全ての換気対象となる部屋に設けたので、内気回収路または個別排出路によって部屋内の空気が確実に排出されるから、換気対象となる全ての部屋を確実に換気できる。
【0018】
こで、共用空間とは、原則としては、複数の部屋に連通する空間を意味し、例えば、廊下、階段等が挙げられるが、大きなリビング、ダイニング等の居室も含まれる。
そして、この発明によれば、外気供給路の外気供給口を建物内の共用空間に設けたので、共用空間に空気を供給することにより、この空気が共用空間に連通する各部屋に容易に流れ込んで換気できるから、セントラル換気装置の運転効率を向上でき、快適な居住空間を容易に実現できる。
【0019】
請求項に記載のセントラル換気装置は、請求項1に記載のセントラル換気装置において、内気回収路の内気回収口61は、浴室1E、トイレ1F、洗面所1D、キッチン1B、リビング1Aのうちのいずれかに設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、内気回収路の内気回収口を、浴室、トイレ、洗面所、キッチン、リビングのうちのいずれか、すなわち、湯気の発生や居住者の呼気等により湿度が高い場所に設けたので、内気回収路を通じて回収される空気の量を調節することによって高湿度な空間を容易に換気して、快適な居住空間を実現できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1には、本実施形態に係るセントラル換気装置10が適用された建物としての一戸建て住宅1の断面図が示されている。
住宅1は、断熱性能および気密性能に優れた2階建の高断熱・高気密住宅であって、換気ユニット本体20により住宅1の1階および2階の複数の部屋の換気を行うを備えている。
セントラル換気装置10は、1階天井裏に配設され屋内または建物内部に連通する筒状の配管30,40,50と、1階の天井裏に収納されて配管30〜50の内部における強制的な空気の流れを形成する換気ユニット本体20とを備えている。
【0025】
セントラル換気装置10の配管30〜50は、住宅1の外部の空気を建物内部に導入するために、住宅1の屋外から換気ユニット本体20まで延び、屋外空間と換気ユニット本体20とを連通する外気導入路としての外気導入配管30と、建物内部の1箇所から換気ユニット本体20まで延び、建物内部と換気ユニット本体20とを連通する外気供給路としての外気供給配管40と、換気ユニット本体20から住宅1の屋外まで延び、換気ユニット本体20と屋外空間とを連通する内気排出路としての内気排出配管50とを含んで構成されている。
【0026】
また、換気ユニット本体20の直下には天井開口60が設けられ、この天井開口60は、換気ユニット本体20からその直下の天井を貫通して設けられた換気ユニット本体20と建物内部とを連通する内気回収路とされている。天井開口60の部屋内側には、内気回収路の内気回収口としての吸い込み口61が形成されている。
また、1階および2階には複数の部屋が設けられ、これらの部屋は、各々外気供給配管40の外気供給口としての吹き出し口41に連通可能とされ、かつ、部屋内の空気を屋外に排出する個別排出路としての排気ファン70を備えている。
【0027】
図2には、住宅1の1階部分の平面図が示されている。
1階部分には、図中下方にリビング・ダイニングルーム1Aが設けられ、リビング・ダイニングルーム1Aの図中左側上方にキッチン1Bが設けられ、リビング・ダイニングルーム1Aの図中右側上方に玄関1Cが設けられている。そして、玄関1Cの図中上方には、洗面所1Dと、浴室1Eとが設けられいる。キッチン1Bと浴室1Eとの間には、トイレ1Fが設けられ、このトイレ1Fからリビング・ダイニングルーム1Aへ向かって延びる共用空間としての廊下1Gが設けられている。廊下1Gとキッチン1Bとの間に1階階段室1Hが設けられている。
【0028】
ここで、キッチン1B、玄関1C、洗面所1D、および1階階段室1Hは、吹き出し口41の設けられた廊下1Gに連通されている。また、リビング・ダイニングルーム1Aおよびトイレ1Fは、それぞれ出入口の扉の上部あるいは下部に設けられた通気口を介して、廊下1Gに連通されている。浴室1Eは、出入口の扉の上部あるいは下部に設けられた通気口を介して、洗面所1Dに連通されている。
【0029】
外気供給配管40の外気供給口としての吹き出し口41は、住宅1の内部に設けられた共用空間としての廊下1Gの天井裏に設けられている。
セントラル換気装置10の換気ユニット本体20は、平面視で、吹き出し口41から離れた位置、ここでは浴室1Eの天井裏に設けられている。よって、吸い込み口61は、浴室1Eの天井に設けられている。
リビング・ダイニングルーム1A、キッチン1B、およびトイレ1Fには、廊下1Gに通じる開口または扉からできるだけ離れた位置になるように排気ファン70が設けられている。
【0030】
図3には、住宅1の2階部分の平面図が示されている。
2階部分には、2つの副寝室2A,2Bが図中下方左右に並んで設けられている。副寝室2A,2Bの図中上部には、収納空間としてのクローゼット2C,2Dが設けられている。クローゼット2Dの図中上方には、主寝室2Eが設けられている。この主寝室2Eの図中上部左側には、収納空間としてのウォークイン・クローゼット2Fが設けられている。ウォークイン・クローゼット2Fの図中下方には、納戸2Gが設けられ、納戸2Gと副寝室2Aのクローゼット2Cとの間には、トイレ2Hが設けられ、納戸2Gと主寝室2Eとの間には、2階階段室2Iが設けられている。
【0031】
ここで、2階階段室2Iは、1階階段室1Hに連通されており、副寝室2A,2B、クローゼット2C,2D、主寝室2E、ウォークイン・クローゼット2F、納戸2G、およびトイレ2Hは、それぞれ出入口の扉の上部あるいは下部に設けられた通気口を介して、2階階段室2Iに連通されている。
納戸2G、およびトイレ2Hには、2階階段室2Iに通じる開口または扉からできるだけ離れた位置になるように個別排出路としての排気ファン70が設けられている。また、クローゼット2C,2Dおよびウォークイン・クローゼット2Fにも、排気ファン70が設けられている。
【0032】
図4には、換気ユニット本体20の拡大図が示されている。
換気ユニット本体20の内部には、図示しない2台の送風機および全熱交換器が設けられている。
送風機は、電動モータと、この電動モータにより回転する多数の羽根とからなり、回転する羽根により発生する強制的な空気の流れを利用して、配管の内部の空気を強制的に移動させるものである。すなわち、外気導入配管30から導入された空気を外気供給配管40に向かって、あるいは、吸い込み口61から回収された空気を内気排出配管50に向かって強制的に移動させることができるものである。具体的には、特に図示しないが、羽根車の回転に伴って気体の遠心力を利用し、気体を圧送するターボファンと、このターボファンからの吹き出し流路を形成するケーシングとを備えているものである。
なお、2台の送風機のうちの一方は、外気を建物内部に導入する外気導入用の送風機であり、他方は、建物内部の空気を屋外に排出するための内気排出用の送風機である。
【0033】
全熱交換器は、吸い込み口61から吸い込まれて回収され内気排出配管50を通じて屋外へ排出される部屋内の空気と、外気導入配管30から導入されて吹き出し口41から廊下1Gへ供給される空気との間で熱交換を行うものである。
具体的には、熱伝導率が大きな金属や樹脂等からなるストロー状の極細薄肉円筒管を多数、配列した構造を有している。屋外に排出される空気と住宅1内部に供給される空気とのいずれか一方をストロー状の円筒管の内部を通過させ、他方をその円筒管の周囲を通過させることにより、屋外に排出される空気および住宅1内部に供給される空気のうち、温度が高い方の熱が薄肉円筒管を介して温度が低い方に伝えられることとなり、熱交換が行われる。
なお、全熱交換の方式は、上述した構造に限定されることなく、熱交換機能を有するものであれば、他の構造からなるものでもよい。
【0034】
吸い込み口61は、天井74に設けられた天井開口60の下方に、天井開口60よりも一回り寸法が大きい平板状のカバー部材62を備えている。このカバー部材62は、天井74の表面よりも、若干低い高さレベルに設けられ、カバー部材62と天井74との間に隙間が形成されている。
カバー部材62と天井74との隙間から吸い込まれた空気が、天井74に設けられた天井開口60を通って、換気ユニット本体20のケーシングの下面に設けられた開口20Aから回収されるようになっている。
【0035】
図5には、吹き出し口41の拡大断面図が示されている。
吹き出し口41は、グリル43を備え、このグリル43は、外気供給配管40の部屋内側の先端が接続される円筒状のグリル本体43Aを備えている。このグリル本体43Aは、上端面側が塞がれ、下端側が開口されて吹き出し口となっている。この吹き出し口は、図には示されていないが、四方に空気が吹き出すように、直径の異なる複数の環状整流羽根が同心位置に設けられたルーバー状となっている。
【0036】
次に、本実施形態に係るセントラル換気装置10の動作について説明する。
セントラル換気装置10の換気ユニット本体20の2台の送風機を駆動させると、屋外の新鮮な空気は、外気導入配管30を通じて換気ユニット本体20に導入された後、外気供給配管40を通じて吹き出し口41から建物内部に供給される(図1〜図3中黒矢印で示す)。一方、住宅1内部の空気は、その一部が天井開口60を通じて換気ユニット本体20に回収される(図1〜図3中白矢印で示す)。この回収される空気量は、吹き出し口41から供給される空気量の略半分となっている。
同時に、1階の各部屋は吹き出し口41が設けられた廊下1Gに連通され、2階の各部屋は2階階段室2I、1階階段室1Hを介して廊下1Gに連通されているため、回収されなかった残りの空気は、各部屋に設けられた排気ファン70を通じて屋外に排出される(図1〜図3中黒矢印で示す)。
【0037】
ここで、換気ユニット本体20に回収された住宅1内部の空気は、換気ユニット本体20の全熱交換器によって、外気導入配管30を通じて導入された外気と熱交換を行った後、屋外に排出される。すなわち、住宅1内部を暖房した状態において、吸い込み口61から回収された暖かい空気は、熱交換により熱が吸収され、その吸収された熱は、屋外から導入された冷たい空気に加えられる。これにより、住宅1内部には、屋外より温度が高い空気が供給されることとなる。
一方、住宅1内部を冷房した状態において、屋外から導入された暖かい空気は、熱交換により熱が吸収され、この吸収された熱は、吸い込み口61から回収された冷たい空気に加えられる。これにより、住宅1内部には、屋外より温度が低い空気が供給されることとなる。
【0038】
したがって、本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)吹き出し口41から供給された屋外の新鮮な空気は、建物内の各部屋に流れ込んだ後、吸い込み口61または排気ファン70に吸い込まれて排出されるから、風量が少なくとも、各部屋内の隅々までくまなく換気ができる。また、排気ファン70によって各部屋内の空気を個別に排出できるから、各部屋から換気ユニット本体20までのダクトを省略でき、セントラル換気装置10の設置コストを低減できる。
【0039】
(2)吸い込み口61から換気ユニット本体20に回収された住宅1内部の空気と、外気導入配管30を通じて導入された外気との間で熱交換を行うことにより、適切な温度に調節された空気を建物内に供給できるから、快適な居住空間を実現できる。
【0040】
(3)換気ユニット本体20を住宅1の1階に設けたので、吹き出し口41から供給された空気は、住宅1内の上下空間を連通する1階階段室1Hおよび2階階段室2Iを通じて、2階にも流れ込み、各部屋において個別に排気される。よって、各フロア毎に換気ユニット本体を設置する必要がないので、セントラル換気装置10の設置コストや運転コストをさらに低減できる。
【0041】
(4)吸い込み口61から回収される空気量を吹き出し口41から供給される空気量の略半分としたので、回収された空気と導入された外気との間で十分な熱交換が可能となるため、建物内部に供給する外気を適温に調節することができ、快適な居住空間を容易に実現できる。同時に、回収されなかった空気が住宅1内の各部屋に適量に流れ込んで個別に排出されるから、各部屋を十分に換気できる。
【0042】
(5)吹き出し口41を廊下1Gに設けたので、廊下1Gに空気を供給することにより、この空気が廊下1Gに連通する各部屋に容易に流れ込んで換気できるから、セントラル換気装置10の運転効率を向上でき、快適な居住空間を容易に実現できる。
【0043】
(6)吸い込み口61を、浴室1E、すなわち、湯気の発生や居住者の呼気等により湿度が高い場所に設けたので、吸い込み口61から回収される空気量を調節することにより高湿度な空間を容易に換気して、快適な居住空間を実現できる。
【0044】
(7)排気ファン70を吸い込み口61が設けられた浴室1Eを除く全ての換気対象となる部屋に設けたので、吸い込み口61または排気ファン70によって部屋内の空気が確実に排出されるから、住宅1内の全ての部屋を確実に換気できる。
【0045】
(8)換気ユニット本体20を1階天井裏に収納したので、換気ユニット本体20が天井裏に隠蔽され、部屋内から見えないため、部屋の内観を良好にできる。また、内気回収路を換気ユニット本体20からその直下の天井を貫通して設けたので、内気回収路をダクト等で形成した場合に比べ、内気回収路の長さを短くできるから、セントラル換気装置10の設置コストをさらに低減できる。
【0046】
(9)排気ファン70を収納空間としてのクローゼット2C,2Dおよびウォークイン・クローゼット2Fに設けたので、これら収納空間内の換気を十分に行うことができ、収納空間内部における結露、カビの発生を防止できる。また、クローゼット2C,2Dおよびウォークイン・クローゼット2F内の収納物や防虫剤等の臭気が副寝室2A,2Bおよび主寝室2Eに漏出するのを防止できるから、快適な居住空間を実現できる。
【0047】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、建物を2階建の住宅1としたが、これに限らず、三階以上のフロア数を有するものでもよく、また、住宅に限らず、事務所用や店舗用に建築された建物等でもよい。
また、本実施形態では、セントラル換気装置10を住宅1の1階天井裏に設けたが、これに限らず、2階天井裏に設けてもよく、また、各階の天井裏に設けてもよい。
【0048】
また、本実施形態では、換気ユニット本体20内に2台の送風機を設けたが、これに限らず、1台の送風機を設けてもよく、また、3台以上の送風機を設けてもよく、換気ユニット本体20の具体的な構成は、実施にあたり適宜選択することができる。
【0049】
また、本実施形態では、吹き出し口41を廊下1Gに設けたが、これに限らず、1階階段室1Hやリビング・ダイニングルーム1A等に設けてもよい。
また、本実施形態では、吸い込み口61を浴室1Eに設けたが、これに限らず、トイレ1F、洗面所1D、キッチン1B、リビング・ダイニングルーム1A等に設けてもよい。
【0050】
また、本実施形態では、換気ユニット本体20の直下の天井開口60を内気回収路とし、建物内部と換気ユニット本体20とを連通する外気供給路としての外気供給配管40を設けたが、これに限らず、図6に示すように、換気ユニット本体20の直下の天井開口42を外気供給路とし、建物内部と換気ユニット本体20とを連通する内気回収路としての内気回収配管62を設けてもよい。
【0051】
また、本実施形態では、換気ユニット本体20の直下に天井開口60を設け、この天井開口60を内気回収路としたが、これに限らず、換気ユニット本体を天井面から露出させ、内気回収路を省略してもよい。
このようにしても、上述した(1)〜(7)、(9)の効果に加え、以下のような効果がある。
(10)内気回収路を省略したので、内気回収路を換気ユニット本体20からその直下の天井を貫通して設けた場合に比べ、内気回収路の長さをさらに短くできるから、セントラル換気装置10の設置コストをさらに低減できる。
【0052】
【発明の効果】
本発明のセントラル換気装置によれば、次のような効果が得られる。
請求項1に記載のセントラル換気装置によれば、外気供給路から供給された屋外の新鮮な空気は、建物内の各部屋に流れ込んだ後、内気回収路または個別排気路に吸い込まれて排出されるから、風量が少なくとも、各部屋内の隅々までくまなく換気ができる。また、個別排出路によって各部屋内の空気を個別に排出できるから、各部屋から換気ユニット本体までのダクトを省略でき、セントラル換気装置の設置コストを低減できる。
【0053】
そして、内気回収路または個別排出路によって部屋内の空気が確実に排出されるから、換気対象となる全ての部屋を確実に換気できる。
【0056】
また、共用空間に空気を供給することにより、この空気が共用空間に連通する各部屋に容易に流れ込んで換気できるから、セントラル換気装置の運転効率を向上でき、快適な居住空間を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセントラル換気装置が適用された建物を示す断面図である。
【図2】前記実施形態に係る建物の1階部分の平面図である。
【図3】前記実施形態に係る建物の2階部分の平面図である。
【図4】前記実施形態に係る換気ユニット本体の拡大図である。
【図5】前記実施形態に係る外気供給路の外気供給口の拡大断面図である。
【図6】変形例に係るセントラル換気装置が適用された建物を示す断面図である。
【図7】従来例に係るセントラル換気装置が適用された建物を示す概略模式図である。
【符号の説明】
1 建物としての住宅
1A リビング・ダイニングルーム
1B キッチン
1D 洗面所
1E 浴室
1F トイレ
1G 共用空間としての廊下
2C,2D 収納空間としてのクローゼット
2F 収納空間としてのウォークイン・クローゼット
10 セントラル換気装置
20 換気ユニット本体
30 外気導入路としての外気導入配管
40 外気供給路としての外気供給配管
41 外気供給口としての吹き出し口
50 内気排出路としての内気排出配管
60 内気回収路としての天井開口
61 内気回収口としての吸い込み口
70 個別排出路としての排気ファン

Claims (2)

  1. 上階と下階とを有する建物内に設けられた換気ユニット本体で複数の部屋の換気を行うセントラル換気装置であって、
    屋外の空気を前記換気ユニット本体に導入する外気導入路と、前記上階と下階との間に設けられ、前記換気ユニット本体に導入された外気を建物内部に供給する単一の外気供給路と、この外気供給路の外気供給口から離れた位置で建物内部の空気を前記換気ユニット本体に回収する単一の内気回収路と、前記換気ユニット本体に回収された空気を屋外に排出する内気排出路とを有し、
    前記外気供給口は、平面視で前記建物のほぼ中央かつ、前記建物内の階段室に連通する廊下において下階の天井裏に1箇所設けられ、
    前記複数の部屋はそれぞれ前記外気供給路の外気供給口が位置する空間に連通可能とされ、
    前記内気回収路の内気回収口は、平面視で前記建物の外縁に位置する部屋のうちの1つに1箇所のみ設けられ、
    前記複数の部屋のうち前記内気回収路の内気回収口が設けられた部屋を除く全ての部屋に部屋内の空気を屋外に排出可能な個別排出路を備えている
    ことを特徴とするセントラル換気装置。
  2. 請求項1に記載のセントラル換気装置において、前記内気回収路の内気回収口は、浴室、トイレ、洗面所、キッチン、リビングのうちのいずれかに設けられていることを特徴とするセントラル換気装置。
JP2001269474A 2001-09-05 2001-09-05 セントラル換気装置 Expired - Fee Related JP4934253B2 (ja)

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