JP4933083B2 - 投写型映像表示装置とその投写光学ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、映像表示素子の表示画面での映像をスクリーンに拡大表示する投写型映像表示装置とその投写光学ユニットに係り、特に、該表示画面に映出された映像をスクリーンに斜め方向から投写する投写型映像表示装置とその投写光学ユニットに関する。
反射型あるいは透過型の液晶パネルや微小ミラーを用いた映像表示素子の表示画面の映像をスクリーン上に拡大表示する投写型映像表示装置においては、このスクリーン上で充分な大きさの拡大映像を得ることができるようにすることは勿論のこと、装置の奥行寸法を短縮して小型化を図ることも要求される。かかる要求を実現するために、スクリーンで斜め方向から映像光が入射されるようにして、即ち、斜め投写により、映像の拡大投写するための投写光学ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、かかる斜め投写に曲面ミラーを用い、かかる光学系で光学的な調整についても知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−264627号公報 特開2002−350774号公報
ところで、上記特許文献1に記載の技術では、スクリーンへの斜め投写に伴う投写映像の台形歪みを投写光学系とスクリーンとの間に負のパワーの自由曲面ミラーを配置することによって補正し、また、スクリーンの上下方向の投写距離の差から生じる収差を映像表示素子を共軸投写光学系に対して平行移動させたり、傾けたりして補正するものであるが、このような収差補正では、スクリーン上の投写映像が縦方向にずれる可能性があり、これを補正するための機構が、さらに、必要になる。
また、上記特許文献2には、自由曲面ミラーの移動による調整方法が開示されているが、上記の収差補正については考慮されていない。
さらに、上記いずれの特許文献に記載の発明においては、周囲環境の変化に伴う自由曲面ミラーの変形に起因する歪量の増大に対する対応も、何等なされてはいない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、スクリーンへの斜め投写に伴う投写映像の台形歪みや収差を、コンパクトな構成で効果的に補正することができ、環境の変化による影響を低減できるようにした投写型映像表示装置とその投写光学ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の手段は、映像表示素子の表示画面に映出される映像をスクリーンに拡大投写する投写型映像表示装置において、表示画面の映出映像を拡大するための複数のレンズを含む第1の光学系と、第1の光学系からの映像の映像光を反射してスクリーンに、スクリーンの法線に対して所定の角度で、入射させるための第2の光学系とを備え、第2の光学系は、反射面の少なくとも一部が反射方向に凸状をなす少なくとも1つの回転非対称な自由曲面ミラーを含み、自由曲面ミラーは、上下方向の端部のうち、第1の光学系からの映像光の入射角が大きい側の端部を基準端として、第1の光学系からの映像光の入射角が小さい側の端部を可動端として光学系支持ユニットに取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明の第2の手段は、映像表示素子の表示画面に映出される映像をスクリーンに拡大投写する投写型映像表示装置において、表示画面の映出映像を拡大するための複数のレンズを含む第1の光学系と、第1の光学系からの映像の映像光を反射してスクリーンに、スクリーンの法線に対して所定の角度で、入射させるための第2の光学系とを備え、第1の光学系は、光出射方向に凹状で、かつ光軸に対して回転非対称な面形状の非対称レンズを少なくとも1つ含み、第2の光学系は、反射面の少なくとも一部が反射方向に凸状をなす回転非対称な自由曲面ミラーを少なくとも1つ含み、第1の光学系の非対称レンズは、上下方向の端部のうち、第2の光学系への映像光の出射角が大きい側の端部を基準端とし、第2の光学系への映像光の出射角が小さい側の端部を可動端として、鏡筒に取り付けられていることを特徴とする。
更に、本発明の第3の手段は、映像表示素子の表示画面に映出される映像をスクリーンに拡大投写する投写型映像表示装置において、表示画面の映出映像を拡大するための複数のレンズを含む第1の光学系と、第1の光学系からの映像の映像光を反射してスクリーンに、スクリーンの法線に対して所定の角度で、入射させるための第2の光学系と、を備え、第1の光学系は、表示画面の略中心を通る軸に対称な形状の面を持つ共軸光学系を含む前群と、両側の面が光軸に対して回転非対称な曲面形状をなす自由曲面レンズを含む後群と、を備え、表示画面に映出された映像をスクリーン上に拡大投写する投写レンズを含み、第2の光学系は、自由曲面形状を有する自由曲面ミラーを少なくとも1枚含み、投写レンズからの拡大映像をスクリーンに斜め方向から投写し、自由曲面レンズは、上下方向の端部のうち、第2の光学系への映像光の出射角が大きい側の端部が基準端として鏡筒に取り付けられ、第2の光学系への映像光の出射角が小さい側の端部が可動端として、ばね若しくは弾性体若しくはそれに類するものでもって、鏡筒に取り付けられていることを特徴とする。
加えて、本発明の第4の手段は、映像表示素子の表示画面に映出された映像をスクリーンに拡大投写するための投写型映像表示装置の投写光学ユニットにおいて、表示画面の映出映像を拡大するための複数のレンズを含む第1の光学系と、第1の光学系からの映像の映像光を反射してスクリーンに、スクリーンの法線に対して所定の角度で、入射させるための第2の光学系と、がベースに取り付けられてなり、第1の光学系は、表示画面の略中心を通る軸に対称な形状のレンズ面を持つ共軸光学系を含む前群と、両側の面が光軸に対して回転非対称な曲面形状をなす自由曲面レンズを含む後群と、を備え、表示画面に映出される映像をスクリーン上に拡大投写する投写レンズを含み、第2の光学系は、少なくとも1枚の自由曲面形状を有する自由曲面ミラーを備え、投写レンズからの拡大映像をスクリーンに斜め方向から投写し、自由曲面レンズは、上下方向の端部のうち、第2の光学系への映像光の出射角が大きい側の端部を基準端として鏡筒に取り付けられ、第2の光学系への映像光の出射角が小さい側の端部を可動端として、ばね若しくは弾性体若しくはそれに類するものでもって、鏡筒に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、スクリーンでの映像の斜め投写によって生じる台形歪や収差を低減して良好な映像を得つつ、構成をコンパクト化することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による映像表示装置の一実施形態を一部内部展開して示す斜視図であって、1は映像発生源、2は投写レンズ、3はスクリーン、4は平面反射ミラー、5は自由曲面ミラー、6は筐体、7は光学系ベースである。
同図において、映像発生源1は、その小型の表示画面に映像を映出表示するものであって、反射型あるいは透過型の液晶パネルや微小なミラーを複数備えた表示素子などの光変調素子を用いるものであるが、投写型ブラウン管を用いるものであってもよい。映像発生源1の表示画面に映出表示される映像はスクリーン3に拡大表示されるのであるが、この表示画面からスクリーン3までの映像光の光路中には、映像発生源1の表示画面に映出表示される映像を拡大してスクリーン3に投写するための第1の光学系としての投写レンズ2と第2の光学系としての自由曲面ミラー5と平面反射ミラー4とが設けられており、映像発生源1の表示画面に映出表示される映像の光(映像光)は、投写レンズ2を経て自由曲面ミラー5で反射され、さらに、平面反射ミラー4で反射されてスクリーン3に投写される。これらの構成要素は筐体7内に設けられているが、特に、映像発生源1や投写レンズ2,自由曲面ミラー5は光学系ベース7に一体に固定されてユニット化されている。第1の光学系には、映像光の光路を折り曲げて映像光を自由曲面ミラー5に向けるための後述の折り曲げミラーが設けられており、かかる折り曲げミラーにより、映像表示装置の奥行を低減可能としている。
なお、以下では、スクリーン3に沿う水平方向(即ち、スクリーン3の長手(長辺)方向)をX軸とし、スクリーン3に沿うX軸に垂直な方向(即ち、スクリーン3の高さ(短辺)方向)をY軸とし、スクリーン3の法線方向(即ち、XY軸を含む面に垂直な方向)をZ軸とする基準XYZ直交座標系を想定する。
図2は背面反射型映像表示装置としての図1に示す実施形態の基本的な光学系の基準XYZ直交座標系でのYZ平面でみた構成を示す断面図であって、10は映像光の光軸、11は映像発生源1(図1)を構成する映像表示素子の表示画面(物面ともいう)、12は投写レンズ2の前群、13は同じく後群、14は前述の折り曲げミラー、15はスクリーン3の法線、16は自由曲面ミラー5の法線、17は平面反射ミラー4の法線、L1,L2,L3は光線、P1,P2,P3は夫々自由曲面ミラー5の光線の反射エリアの中心,下端,上端、Q1,Q2,Q3は夫々平面反射ミラー4の光線の反射エリアの中心,下端,上端、R1,R2,R3は夫々スクリーン3の光線の照射エリアの中心,下端,上端であり、図1に対応する部分には同一符号をつけている。なお、図2は光軸10を含むYZ平面に沿う断面を示すものである。
同図において、図1における映像発生源1としての映像表示素子の表示画面11から出射される映像光は、光軸10に沿って投写レンズ2に入射される。この光軸10は表示画面11の中心を通り、投写レンズ2の光軸と一致したものである。投写レンズ2は、回転対称な面形状のレンズ面を有する複数の屈折レンズから構成される前群12と、少なくとも回転非対称な適宜の曲面(以下、自由曲面という)形状のレンズ面を有するレンズ(以下、自由曲面レンズという)を含む後群13とからなり、この前群12には、平面状の反射面を有する折り曲げミラー14が含まれている。投写レンズ2に入射された映像光は、まず、前群12を通過し、次いで、後群13を通過する。これにより、投写レンズ2は、映像表示素子の表示画面11の映像を拡大するように、映像光に作用するとともに、後述するように、スクリーン3での投写映像の収差を補正する。また、この映像光は、投写レンズ2の前群12を通過中、折り曲げミラー14により、図1で説明したように、自由曲面上の反射面を有する自由曲面ミラー5の方にその光路10が折り曲げられる。
投写レンズ2から出射される映像光は、自由曲面ミラー5での中心をP1とし、上端をP3とし、下端をP2とする反射エリアに照射されて反射される。自由曲面ミラー5で反射された映像光は、平面反射ミラー4での中心をQ1とし、上端をQ3とし、下端をQ2とする反射エリアで反射され、スクリーン3での中心をR1とし、上端をR3とし、下端をR2とする投写エリアに照射される。この場合、映像光の光軸10上の光線(以下、画面中央光線という)L1は自由曲面ミラー5の反射エリアの中心P1や平面反射ミラー4の反射エリアの中心Q1で反射され、スクリーン3の投写エリアの中心R1に照射される。また、表示画面11での映像の表示エリアの上端から出射される映像光線の下端の光線(以下、画面下端光線という)L2は自由曲面ミラー5の下端P2や平面反射ミラー4の下端Q2で反射されて、スクリーン3の下端R2に照射され、同じく映像光線の上端の光線(以下、画面上端光線という)L3は自由曲面ミラー5の上端P3や平面反射ミラー4の上端Q3で反射され、スクリーン3の上端R3に照射される。
なお、映像表示素子が光変調素子である場合には、この光変調素子を照射するランプなどの照明系が必要であるが、ここでは、かかる照明系の図示を省略している。また、映像表示素子としては、所謂3板式のように複数の画像を合成して映像を形成する方式のものであってもよい。この場合に必要になる合成用プリズムなどの合成光学系についても、その図示は省略している。
投写レンズ2の長さは長く、この長さのまま投写レンズ2を使用すると、映像表示素子がスクリーン3からその法線方向に離れたものとなり、筐体6(図1)の奥行きが大きくなって、映像表示装置の薄型化が損なわれる。この実施形態では、投写レンズ2の前群12内に、上記のように、折り曲げミラー14を設けて映像光の光軸10をほぼ垂直に自由曲面ミラー5の方向に折り曲げるようにすることにより、この折り曲げミラー14までの光学レンズ2の前群12と映像表示素子との配列をスクリーン3の面に平行にして、投写レンズ2から出射される映像光が、上記のように、自由曲面ミラー5に照射できるようにしている。これにより、映像表示素子をスクリーン3に近づけることができ、映像表示装置の薄型化が図れることになる。
なお、ここでは、折り曲げミラー14を投写レンズ2の前群12内に配置したが、これに限らず、自由曲面ミラー5と投写レンズ2との間や投写レンズ2の前群12と後群13との間などの他の位置に配置することができることはいうまでもない。
映像表示素子の表示画面11は、その中心を光軸10が通るように配置され、この光軸10は少なくともスクリーン3よりも下側を通っている。このため、この光軸10上の表示画面11の中心からの光線、即ち、画面中央光線L1は、この光軸10上にある投写レンズ2の光軸を通って自由曲面ミラー5の中心P1にその法線16に対して下向きの角度(入射角)θmで入射されて上向きの角度θmで反射され、さらに、平面反射ミラー4の中心Q1でその法線17に対して下向きの角度(入射角)θpで入射されて上向きの角度θpで反射され、スクリーン3の中心R1に照射される。このため、スクリーン3の中心R1では、この中心R1からのスクリーン3の法線15に対して下向きの角度(入射角)θsで画面中央光線L1が照射される。即ち、画面中央光線L1が下側から上向きに斜めにスクリーン3の中心R1に照射(入射)されることになる。以下では、この角度θsを斜め入射角度という。
スクリーン3の下端R2側ほどこの斜め入射角θsが小さくなり、スクリーン3への映像光の入射光線が水平光線に近づく。要するに、投写レンズ2をその光軸に沿って通過した映像光の光線がスクリーン3に対して斜めに投写され、実質的に投写レンズ2の光軸がスクリーン3に対して斜めに設けられていることになる。このような方法でスクリーン3に映像を投写させると、例えば、スクリーン3に投写された長方形の画像が台形状に表示される所謂台形歪が生ずる。図示するように、スクリーン3に下側から上向きに映像を投写する場合には、下辺が短辺となる台形状の画像として投写されることなる。また、このように映像が投写されると、光軸に垂直な面の表示画面(物面)11の各位置に対するスクリーン3への光学的な距離が異なることになり、このため、物面11の各点からの映像がスクリーン3に一様にピント良く結像できないといったような投写画像に光軸に対して回転対称でない種々の収差が生じる。
この実施形態では、これら歪みや収差を投写レンズ2の後群13と第2の光学系での自由曲面ミラー5とで補正するものである。以下、この点について説明する。
自由曲面ミラー5の上端P3から平面反射ミラー4の上端Q3を経由してスクリーン3の上端R3に到る画面上端光線L3の光路長は、自由曲面ミラー5の下端P1から平面反射ミラー4の下端Q2を経由してスクリーン3の下端R2に到る画面下端光線L2の光路長よりも長くなっている。これは、投写レンズ2から見ると、スクリーン3上の上端R3での像点がスクリーン3の下端R3での像点よりも遠くにあることを意味している。このように、スクリーン3の投写エリアのY軸方向の各位置での光路長の違いにより、投写画像に上記の台形歪みや収差が生ずるのである。
ところで、スクリーン3の上端R3の像点に対応する物点(即ち、表示画面11上の点)が投写レンズ2により近い位置に、また、スクリーン3の下端R2の像点に対応する物点が投写レンズ2からより遠い位置に夫々あるようにすると、かかる光路長の違いを補正することができる。これを実現するために、映像表示素子の表示画面11の中央での法線ベクトルを、投写レンズ2に光軸(即ち、光軸10)に対して傾けるようにする。具体的には、この法線ベクトルを、YZ平面内において、スクリーン3の中心R1に向くように傾ければよい。光軸に対して傾いた像平面を得るのに物平面を傾ける方法は知られている。
しかしながら、このように、表示画面11を光軸10に垂直な平面に対して傾けると、像面(スクリーン3)の低次の台形歪みを効果的に低減できるものの、実用的な大きさの画角では、その大きさが故に、スクリーン3上の像面には、台形歪みが残留して光軸に対して非対称な変形歪みが生じ、また、各種の収差が発生する。回転対称な曲面形状のレンズ面からなる投写レンズでは、これを補正することが困難である。
この実施形態は、表示画面11の物平面を光軸10に対して斜めにすることによってスクリーン3での像面の低次歪みを大きく低減するとともに、回転非対称な自由曲面形状のレンズ面を持つレンズや回転非対称な自由曲面の反射面を持つ反射ミラーを用いていることにより、像面の光軸に非対称な変形歪みや収差に対応できるようにするものである。
次に、物面11を光軸10に対して傾けても残留する像面での台形歪みやそれ以外の変形歪み及び収差を補正するための各光学要素の作用について説明する。
図2において、第1の光学系である投写レンズ2の前群12が、映像表示素子の表示画面(物面)11の映像をスクリーン3に投写するための主レンズであり、回転対称な光学系における基本的な収差を補正する。投写レンズ2の後群13は、回転非対称な自由曲面形状のレンズ面を持つレンズ、即ち、自由曲面レンズを含んでいる。かかる自由曲面レンズは、その光出射方向に(即ち、自由曲面ミラー5側に)凹状をなすように湾曲した形状をなしている。
第2の光学系は、反射面が回転非対称の自由曲面形状をなす反射ミラー、即ち、自由曲面ミラー5を含んでいる。この自由曲面ミラー5は、その反射面の少なくとも一部が光の入・反射方向に向かって凸状をなすように湾曲された回転非対称の凸面ミラーである。具体的には、自由曲面ミラー5の反射面でのスクリーン3の下端R2側に向かう画面下端光線L2を反射する部分側の曲率を、同じくスクリーン3の上端R3側に向かう画面上端光線L2を反射する部分側の曲率よりも大きくしている。つまり、中心P1から下端P2までの反射エリアの方が、中心P1から上端P3までの反射エリアよりも、曲率を大きくしているのである。また、自由曲面ミラー5の反射面は、そのスクリーン3の下端R2側に向かう画面下端光線L2を反射する部分側が光線の反射方向に凸の形状をなし、同じくスクリーン3の上端R3側に向かう画面上端光線L3を反射する部分側が光線の反射方向に凹の形状をなすように、形成されていてもよい。
自由曲面ミラー5のかかる反射面形状によると、その中心P1よりも上端P3側のエリアで反射される映像光は収束するように平面反射ミラー4の方に進み、中心P1よりも下端P2側のエリアで反射される映像光は発散するように平面反射ミラー4の方に進む。これにより、物面11を光軸10に対して傾斜させることによるスクリーン3上での像面の上記変形歪みを補正することができる。
また、投写レンズ2の後群13では、これに用いられる自由曲面レンズにより、局所的に映像光の収束,発散が生じ、これにより、物面11を光軸10に対して傾斜させることによるスクリーン3上での像面の上記の収差を補正することができる。
このように、この実施形態では、第1の光学系が自由曲面レンズを少なくとも1つ含み、第2の光学系が自由曲面ミラーを少なくとも1つ含み、これにより、物面11を光軸10に対して傾斜させたことによるスクリーン3の物面の回転非対称な変形歪と収差との両方を補正可能としている。
第2の光学系の自由曲面ミラー5の反射面の座標原点(ここでは、画面中央光線L1が反射する位置の座標とする)と、投写レンズ2の前群12のうち最も第2の光学系側にあるレンズ面との間の光軸10に沿う距離が、投写レンズ2の前群12の焦点距離の5倍以上に設定することが望ましく、これによると、第2の光学系の反射面により、スクリーン3上の像面の上記の変形歪や収差がより効果的に補正され、良好な性能を得ることができる。
ところで、この実施形態では、スクリーン3に直接映像を投写する平面反射ミラー4とは別に自由曲面ミラー5を用いることにより、スクリーン3での投写映像の上記変形歪みや収差を補正するものであるが、これは次の理由によるものである。
即ち、自由曲面ミラーというものは、その寸法が大きくなるほど製造が非常に困難になることから、所定の大きさ以下にすることが重要である。例えば、スクリーンに映像光を直接投写する反射ミラーの大きさはスクリーンの画面の大きさの約70%以上にもなるため、50型以上のような大画面のリアプロジェクタでは、500mmを越えるサイズとなり、この反射ミラーの反射面を回転非対称な自由曲面形状にすると、製造が非常に困難となる。従って、リアプロジェクタでは、このスクリーンに投写する反射ミラーの反射面を回転非対称な自由曲面にすることは適当でない。
そこで、この実施形態では、図2に示すように、スクリーン3に映像光を投写する反射ミラーを平面反射ミラー4とし、この平面反射ミラー4と投写レンズ2との間にいま1つの反射ミラーを設け、この反射ミラーの反射面を回転非対称な自由曲面とするものである。この回転非対称な自由曲面形状の反射面を持つ反射ミラーが自由曲面ミラー5である。投写レンズ2からの映像光は、自由曲面ミラー5と平面反射ミラー4との順で反射されてスクリーン3に投写される構成となるが、この自由曲面ミラー5は、平面反射ミラー4よりも投写レンズ2側に配置したものであるから、寸法を小さくすることができ、その反射面を回転非対称な自由曲面にすることが容易となる。
以上の構成により、この実施形態では、屈折面を有する投写レンズ2において、レンズの偏心やレンズ径の増大を招くことなく、また、レンズ枚数を増加させることなく、スクリーン3での斜め入射による投写映像の変形歪や収差の補正を可能としているのである。さらに、奥行を小さく、かつ製造が容易な投写光学ユニットを実現でき、奥行とスクリーン下部の高さを低減させたコンパクトなセットが提供でき、小型の自由曲面ミラーで製造が容易な光学系を提供できる。
以上の構成は、反射ミラー10によって光路の折り曲げをXZ平面上で行なわれるようにして、映像源である映像表示素子の表示画面11からこの折り曲げまでの光路をスクリーン3の長辺に平行としたが、映像源である映像表示素子の表示画面11からこの折り曲げまでの光路をスクリーン3の短辺に平行とし、この光路をXY平面上で自由曲面ミラー5の方に折り曲げるようにする場合についても、同様である。
図3及び図4は以上の構成のこの実施形態での光学系の光線図であって、図3は映像表示素子の表示画面11の各点から出射された映像光の経路をXYXZ直交座標系でのYZ平面でみた図、図4は同じくXZ平面でみた図であり、図2に対応する部分には同一符号をつけている。なお、図3,図4においては、折り曲げミラー14が投写レンズ2の前群12内に設けられているものとしているが、前群12と後群13との間や後群13と自由曲面ミラー5との間など、他の位置に配置するようにしてもよいことは前述の通りである。
図3および図4において、映像表示素子の表示画面11から出射した映像光は、複数のレンズを含む投写レンズ2のうち、まず、回転対称な面形状のレンズ面からなるレンズのみで構成される前群12を通過する。次に、回転非対称な自由曲面形状のレンズ面を有するレンズ、即ち、自由曲面レンズを含む後群13を通り、第2の光学系である自由曲面ミラー5の反射面で反射される。その反射光は、平面反射ミラー4で反射された後、スクリーン3に投写される。
次に、この実施形態での光学系の具体的な数値例について説明する。
図5は図2における光学系での投写レンズ2及び自由曲面ミラー5の部分の構成の一具体例を示す図であって、同図(a)はYZ平面で見た構成を、同図(b)はXZ平面で見た構成を夫々示しており、12a〜12i,13a,13bはレンズであり、図2に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、
S0は映像表示素子の表示画面11での映像の表示面(物面)
S1〜S12,S14〜S23はレンズ面
S13は折り曲げミラー14の反射面
S24は自由曲面ミラー5の反射面
である。
即ち、投写レンズ2の前群12は、表示画面11側から順に、表示画面11側のレンズ面S1とその反対側のレンズ面S2とを有するレンズ12a(この実施形態では、レンズ12aは合成プリズムである)と、以下同様に、レンズ面S3,S4を有するレンズ12bと、レンズ面S5,S6を有するレンズ12cと、レンズ面S7,S8を有するレンズ12dと、レンズ面S9,S10を有するレンズ12eと、レンズ面S11,S12を有するレンズ12fと、レンズ面S14,S15を有するレンズ12gと、レンズ面S16,S17を有するレンズ12hと、レンズ面S18,S19を有するレンズ12iとが配列されて構成されており、レンズ12g,12h間に反射面S13を有する折り曲げミラー14が設けられている。また、投写レンズの後群13は、前群12側から順に、同じくレンズ面S20,S21を有するレンズ13aと、レンズ面S22,S23を有するレンズ13bとが配列されて構成されている。さらに、投写レンズ2の出射面(レンズ13bのレンズ面S23)に反射面S24が対向するように、自由曲面ミラー5が配置されている。さらに、図2から明らかなように、この自由曲面ミラー5の反射面S24に反射面S25が対向するように、平面反射ミラー4が配置され、この平面反射ミラー4の反射面S25に投写面S26が対向するように、スクリーン3が配置されている。
ここで、表示画面(物面)11での横16mm×縦9mmの映像をスクリーン3に横1452.8mm×横817.2mmの映像に拡大投写する場合での各光学要素に関する数値の一具体例について説明する。
まず、図5に示す各光学要素に関する数値例を次の表1によって示す。
Figure 0004933083
表1は、各光学部品の面(Surface)を図5に示す符号S0〜S26で示し、夫々の面(任意の面をいうときには、以下では、面Sという)毎の光軸が通る頂点(中心)での半径Rd(mm),面間距離TH(mm),レンズの屈折率nd及びアッベ数νdを夫々示すものである。
図5及び表1において、回転対称な非球面には、「*」印を付している。ここでは、投写レンズ2の前群12におけるレンズ12cのレンズ面S5,S6とレンズ12iのレンズ面S18,19との4個のレンズ面が回転対称な非球面をなしている。前群12のこれら以外のレンズ面Sは回転対称な球面である。また、回転非対称な自由曲面形状の面Sには、「#」印を付している。ここでは、投写レンズ2の後群13におけるレンズ13aのレンズ面S20,21やレンズ13bのレンズ面S22,23、自由曲面ミラー5の反射面S24が回転非対称な自由曲面形状をなしている。なお、面S25は図2における平面反射ミラー4の反射面であり、面S26は図2におけるスクリーン3の投写面である。
上記表1での面Sの半径Rdは、レンズ12a〜12iのレンズ面の光軸が通る頂点(中心)での半径である。ここで、表示画面11の面S0、レンズ12aのレンズ面S1,S2及び折り曲げミラー14の反射面S13は、曲率Rdが「Infinity(無限大)」であって、平面状をなしている。また、各レンズ面Sの半径Rdは、表示面11側に凸状や凹状をなす場合、正の値であり、その反対側に凸状や凹状をなす場合、負の値である。例えば、レンズ12bのレンズ面S3は物面S0側に凸状をなし、レンズ12eのレンズ面S10は物面S0側に凹状をなしているので、これらレンズ面S3,S10の曲率半径Rdは正の値である。また、例えば、レンズ12bのレンズ面S4は物面S0とは反対側に凸状をなし、レンズ12eのレンズ面S9は物面S0とは反対側に凹状をなしているので、これらレンズ面S4,S9の曲率半径Rdは負の値である。
なお、「※」,「#」印が付されておらず、かつ半径Rdが「Infinity(無限大)」でないレンズ面S3,S4,S7〜S12,S14〜S17は、回転対称な球面形状をなすものである。
上記表1での面間距離THは、光軸に沿う光線の進む方向にみて、次に配列される光学部品の表面の光軸10上の頂点(中心)までの距離である。例えば、表示画面11の面S0に対して示される「10.00」という面間距離THは、この面S0から次のレンズ12aのレンズ面S1までの光軸10上での距離が10.00mmであることを表わしている。ここで、当該面Sから見て光線の進む方向の次に配置される他の面SがYZ平面上映像像光の発生源、即ち、物面11側あるときには、この当該面Sの面間距離THは負値とし、逆に物面11と反対側にあるときには、この当該面Sの面間距離THは正値とする。上記表1における自由曲面ミラー5の反射面S24に対する面間距離THが「−400.00」と負値であるのは、この反射面S24の中心P1と光線の進む方向次に配置される平面反射ミラー4の反射面S25の画面中心光線L1が照射されて反射される中心Q1との間の映像光の光軸に沿う距離が400mmであることを表わすものであるが、自由曲面ミラー5の反射面S24の中心P1に対して平面反射ミラー4の反射面S25の中心Q1が物面11側にあるので、負の値となっている。他の面S1〜S23,S25は、次の面Sが物面11とはYZ平面上反対側にあるので、その面間距離THが正値となっている。
上記表1での屈折率ndは投写レンズ2の各レンズ12a〜12i,13a,13bの屈折率を示し、アッベ数νdはこれらレンズのアッベ数を示している。例えば、レンズ面S1,S2のレンズ12aの屈折率ndは1.51827であり、アッベ数νdは48.0である。なお、屈折率ndの欄での「REFL」は反射することを示しており、従って、屈折率ndを「REFL」とした面S24,S25は反射面であることを示している。因みに面S24は自由曲面ミラー5の反射面であり、面S25は平面反射ミラー4の反射面である。
表1で「*」印を付して示すレンズ12cのレンズ面S5,S6とレンズ12iのレンズ面S18,19との回転対称な非球面形状は、これら夫々毎の光軸が通る頂点(中心)を原点とするローカルな円筒座標系を用いて、次の数1で表わされる。
Figure 0004933083
ここで、r:レンズ面の光軸が通る頂点を含むこの光軸に垂直な平面上でのこ
の光軸からの距離(光線高さ)
Z:上記平面上のこの光軸から距離rの点とこの点からこの光軸に平
行な方向でのレンズ面上の点までの距離(サグ量)
c:レンズ面の上記頂点での曲率
k:円錐定数
A〜I:rのべき乗の項の係数。
この数1で表わされる面形状は、光軸から距離rの同一円周上の位置に対するサグ量Zは一定であり、光軸を中心として回転対称となっている。また、曲率cは上記表1での半径Rdの逆数である。
表2は、投写レンズ2の前群12における回転対象な非球面形状をなすレンズ12cのレンズ面S5,S6及びレンズ12iのレンズ面S18,AS19に対する上記数1での円錐定数kや係数A〜Iの具体的な値を示すものである。
Figure 0004933083
ここで、表2では示していないが、数1での曲率cは、表1における半径Rdの逆数で表わされる。また、数値例での「……E−N」は「……×10-N」を表わしている。例えば、レンズ面S5の係数Aは「−2.7881E−06」であるが、これは「−2.7881×10-06=−0.0000027881」を表わしている。
表1で「#」印を付して示す投写レンズ2の後群13のレンズ13aのレンズ面S20,S21、レンズ13bのレンズ面S22,S23及び自由曲面ミラー5の反射面S24の回転非対称な自由曲面形状は、これら夫々毎の光軸が通る頂点(中心)を原点とするローカルな円筒座標系を用いて、次の数2で表わされる。
Figure 0004933083
ここで、r:レンズ面の光軸が通る頂点を含むこの光軸に垂直な平面上でのこ
の光軸からの距離(光線高さ)
Z:上記平面上のこの光軸から距離rの点とこの点からこの光軸に平
行な方向でのレンズ面上の点までの距離(サグ量)
c:レンズ面の上記頂点での曲率
k:円錐定数
C(m,n):上記ローカル円筒座標系でのxy平面状の座標位置(x,y)で
のxm・ynの係数。
数2で表わされる面形状は、光軸を中心とする距離rの同一円周上の位置が夫々その座標値x,yが異なるから、Σ・Σ(C(m,n)・xm・yn)も異なり、その位置に応じてサグ量Zも異なる。従って、光軸に対して回転非対称な任意の曲面をなすものである。このような回転非対称な曲面を、この実施形態では、自由曲面と称しているのである。ここでも、曲率cは上記表1での半径Rdの逆数である。
表3は、回転非対称な自由曲面をなす投写レンズ2の後群13でのレンズ13aのレンズ面S20,S21、レンズ13bのレンズ面S22,S23及び自由曲面ミラー5の反射面S24に対する上記数2での円数定数kや係数C(m,n)の具体的な値を示すものである。
Figure 0004933083
表3において、これら光学要素の面Sでは、表1に示すように、それらの半径Rdが全て「Infinity(無限大)」であるから、表3に示すように、曲率cは0である。また、ここでは、円錐定数kを0としている。さらに、係数C(2,0),C(0,2),……は、r=一定の同一円周上の各点(x,y)に対応した係数を示すものである。ここでは、34点での係数を示している。
この表3の数値例は、後群3の少なくとも自由曲面レンズ13bにおいて、スクリーン3の下端R2(図2)に向かう画面下端光線L2(図2)を出射する部分側で出射角が小さく、曲率が大きくなるように、スクリーン3の上端R3(図2)に向かう画面下端光線L3(図2)を出射する部分側で出射角が大きく、曲率が小さくなるようにしているものである。
また、この表3は、自由曲面ミラー5の反射面S24において、スクリーン3の下端R2(図2)に向かう画面下端光線L2(図2)を入射する部分側で入射角が小さく、曲率が大きくなるように、スクリーン3の上端R3(図2)に向かう画面下端光線L3(図2)を入射する部分側で入射角が大きく、曲率が小さくなるようにしているものである。
一方、図2及び図5において、上記のように、スクリーン3での各点とこれらに対応する物面11での各点との間の光学的な光路長の違いによるスクリーン3での台形歪みを補正するために、映像表示素子の表示画面(物面)11は、上記のように、投写レンズ2の光軸に垂直な面に対し傾斜している。具体的には、図5(a)において、物面11の中心の法線が、投写レンズ2の光軸に対し、この光軸10を含むYZ平面内での反時計廻り方向の傾き角を正、同じく時計廻り方向の傾き角を負とすると、この法線がYZ平面内で投写レンズ2の光軸10から−1.163゜、即ち、時計廻り方向に1.163゜傾くように、物面11が上向きに傾けられている。
また、自由曲面ミラー5の反射面S24の画面中央光線L1が反射する点(自由曲面ミラー5の反射面S24の中心)を座標原点とし、上記X,Y,Z座標軸夫々に平行なX,Y,Z座標軸のローカル座標系において、このローカル座標系の原点(この反射面S24の中心)での法線が投写レンズ2からこの原点への光軸に対して、図2に示すように、ローカル座標系のYZ平面内でθm=+29゜傾くように、自由曲面ミラー5の反射面S24がこの光軸10に対して傾けられている。ここで、反時計廻り方向の傾きを正とするものであり、従って、自由曲面ミラー5の反射面S24の原点での法線は、光軸10に対して上向き(反時計廻り方向)に29゜傾いていることになる。
そこで、光軸10に対して上記のように傾けられた物面11から投写レンズ2の光軸に沿って出射された映像光は、投写レンズ2を通って自由画面ミラー5の反射面S24に照射される。この反射面S24では、その中心(上記のローカル座標系での座標原点)でそこでの法線に対して時計廻り方向29゜の角度で画面中央光線L1が投写レンズ2側から入射され、この法線に対して反時計廻り方向29゜の角度で反射されるように(即ち、この画面中央光線L1がその入射光路に対して29゜×2=58゜だけ反時計廻り方向に(上向きに)反射されるように)、映像光が反射される。従って、自由曲面ミラー5の反射面S24で反射される映像光の光軸は、この反射面S24に照射される映像光の光軸(即ち、投写レンズ2の光軸10)に対して、YZ平面内でこの光軸に対する自由曲面ミラー5の反射面S24の中心での法線との傾斜角(=29゜)の2倍の角度反時計廻り方向に傾いたものとなる。かかる光軸が自由曲面ミラー5で反射された映像光の新たな光軸となる。この光軸上を通る光線が画面中央光線L1である。
上記表1における反射面S24に対する面間距離THの「−400.00」は、上記のように、この反射面S24の中心と平面反射ミラー4の反射面S25の画面中心光線L1が照射されて反射される中心Q1との間の映像光の光軸に沿う距離が400mmであることを表わすものであるが、自由曲面ミラー5の反射面S24に対して平面反射ミラー4の反射面S25が物面11側にあるので、負の値となっている。他の面S1〜S24,S25は、映像光の進む方向にみて、1つ前の面に対して物面11とは反対側にあるので、面間距離THは正値となっている。
ここで、図2における自由曲面ミラー5の反射面S24,平面反射ミラー4の反射面S25及びスクリーン3の光投写面S26について、夫々のローカル直交座標系のxz平面上での傾き角ADE(度)及び偏心の大きさYDE(mm)を表4に示す。なお、これらローカル直交座標系は、夫々の面Sの中心P1,Q1,R1を原点とするが、これらのx,y,z軸は基準XYZ直交座標系のX,Y,Z軸に平行である。
Figure 0004933083
表4において、傾き角ADEは、ローカル直交座標系において、面Sの画面中心光線L1の入射点での法線に対する画面中心光線L1の入射角で表わされ、法線に対する入射角が時計廻り方向に傾いているときには、正の値とし、逆に反時計廻り方向に傾いているときには、負の値とする。
また、偏心の大きさYDEは、面Sでの画面中心光線L1の入射点の中心からの上下方向(y軸方向)のずれの大きさを表わすものであって、中心から下側への偏心を正の値とし、上側への偏心を負の値としている。ここでは、夫々の面Sの偏心の大きさYDEを0(偏心なし)としている。
この実施形態では、全ての光学要素の傾きや偏心は、yz面内での方向で設定される。
上記表3に示すように、上記数2で表わされる回転非対称な自由曲面での曲率cと円錐定数kとを0にしている。スクリーン3での斜め入射による台形歪は、斜め入射方向に極端に大きく発生し、これと垂直な方向の歪量は小さい。従って、斜め入射方向とこれに垂直な方向とでは、大幅に異なる補正機能が必要であり、回転対称で全方向に機能する上記曲率cやコーニック係数kを利用しないことにより、非対称な収差を良好に補正することができる。
上記表1〜4の数値は、上記のように、物面11上の横16mm×縦9mmの範囲の映像をスクリーン3上に横1452.8mm×縦817.2mmの大きさに投写する場合の一具体例である。
図6は図2〜図5に示す構成のこの実施形態で各光学要素の数値を表1〜4に示す数値としたときのスクリーン3上での投写映像の図形歪を示す図であって、縦方向をスクリーン3の上下方向(Y軸の短辺に沿う方向)とし、横方向を同じくスクリーン3の左右方向(X軸の長辺に沿う方向)としている。
アスペクト比16:9の長方形の画面に、これを縦方向4分割する5本の直線と横方向8分割する9本の直線を表わす映像を表示画面11から映出してスクリーン3に拡大表示し、表示される直線の曲がりの状態から映像の図形歪みを観察した。図6はそのときのスクリーン3上での投写映像を示すものであって、縦横中心の直線の交点が画面の中心である。この投写映像によると、図形歪みはほとんど観られず、台形歪みなどの変形歪みのない良好な性能が得られていることが分かった。
図7は同じくこの実施形態でのスクリーン3の各点でのスポットダイアグラムを示す図である。
この場合におけるスクリーン3の投写画面のX,Y座標位置を図6で表わし、横方向の直線の間隔をX座標値で2とし、縦方向の直線の間隔もY座標値で2とする。縦横中心の直線の交点が画面の中心であって、この位置をXY座標系で原点(0,0)とする。従って、X軸方向の直線の交点のX座標値は−8,−6,−4,−2,0,2,4,6,8となり、Y軸方向の直線の交点のY座標値は−4,−2,0,2,4となる。
上記表示画面11にも、これに該当するXY座標系を想定し、この表示画面11のXY座標系での(8,4.5)、(0,4.5)、(4.8,2.7)、(8,0)、(0,0)、(4.8、−2.7)、(8、−4.5)、(0、−4.5)の8点から夫々出射した光束により、スクリーン3上の夫々に該当する点にスポットが映出されるが、そのスポットダイアグラムをこの点の順に上から並べて示したものが図7である。単位はmmである。
このスポットダイヤグラムによると、各点とも良好なスポットが得られており、像面の歪みなどの非対称な収差が良好に補正されていることが分かる。
以上のように、この実施形態では、表示画面11の映像をスクリーン3に投写するための光学系として、第1光学系としての投写レンズ2の後群13に回転非対称な自由曲面のレンズ面を備えた自由曲面レンズを用い、第2の光学系に回転非対称な自由曲面の反射面を有する自由曲面ミラー5を用い、これら投写レンズ2の後群13と自由曲面ミラー5との役割を別々にして、第2の光学系が、主として、スクリーン3での台形歪を補正し、第1の光学系である投写レンズ2の後群13が、主として、スクリーン3での像面の歪みなどの非対称な収差の補正を行なうものである。
図8はこの実施形態で投写光学ユニットを構成する投写レンズ2のレンズ群を示す斜視図であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、投写レンズ2の前群12は、映像表示素子の表示画面11の映像を前述のスクリーン3に投写するための主レンズであり、回転対称な面形状のレンズ面を有する複数の屈折レンズから構成され、主として、回転対称な光学系における基本的な収差を補正する。投写レンズ2の後群13は、回転非対称の自由曲面レンズを含んでおり、主として、スクリーン3での斜め入射によって生じる収差の補正を行なう。
後群13は、ここでは、一例として、2枚の自由曲面レンズ13a,13bの組み合わせで構成されているが、3枚以上の自由曲面レンズから構成されるものであってもよい。但し、いずれにしても、後群13での自由曲面レンズの少なくとも1枚は、全体としてその光出射方向に対して凹状となるように湾曲されている。そして、かかる自由曲面レンズにおいて、スクリーン3の下端R2(図2)に向かう画面下端光線L2(図2)が小さな出射角で出射する部分の曲率(ここでは、自由曲面レンズの下側)を、スクリーン3の上端R3(図2)に向かう画面上端光線L3(図2)が大きな出射角で出射する部分(ここでは、自由曲面レンズの上側)の曲率よりも大きくしている。また、ここでは、折り曲げミラー14は、前群12の途中に設けられているものとしている。
ところで、従来では、結像光学系のレンズ群を所定位置に固定するため、同心円状の鏡筒を用いていた。これは、結像光学系のレンズ群が回転対称な面形状を有する複数の屈折レンズから構成されていることから、当然のことである。レンズ群の内、材質がプラスチックのものは、温湿度で膨張・収縮を繰り返す。特に、この種のレンズに多用されるアクリル樹脂(PMMA)は、吸湿による伸びが大きいため、一般的に、鏡筒にレンズ玉の膨張・収縮を吸収するような手段が設けられている。プラスチック製の鏡筒では、鏡筒自体が変形するように構成され、また、金属製の鏡筒では、弾性変形するスペーサがレンズの周囲に設けられ、プラスチックレンズの膨張・収縮に拘らず、レンズ玉を光軸を中心に保持する働きをする。
図8に示すように、この実施形態では、投写レンズ2の後群13は回転非対称な自由曲面レンズ13a,13bを含んでおり、このため、同心円状の鏡筒を用いることができない。また、主として、斜め入射によって生じる収差の補正を行なうことから、回転対称な光学系における基本的な収差を補正する投写レンズ2の前群12のように、レンズ玉を光軸中心に保持すればよいというものでもない。
図9は投写レンズ2を温度変化させたときの焦点性能(以下、MTF(Modulation Transfer Function:振幅伝達関数)で表わす)の劣化量を示す図であって、横軸にY軸方向の偏心量を取っている。
同図において、実線が30℃の温度上昇のときの、破線が15℃の温度上昇のときの、一点鎖線が−15℃の温度降下のときの夫々平均MTF劣化量を表わしている。ここでは、投写レンズ2の後群13の一番外側の自由曲面レンズ13b(図8)について示すものであるが、その内側の自由曲面レンズ13a(図8)若しくは第2の光学系である自由曲面ミラー5(図2)でも、同じ傾向がある。
回転対称な光学系における基本的な収差を補正する投写レンズでは、偏心量が0のとき、MTF劣化量が最小になるが、斜め入射によって生じる収差の補正を行なう回転非対称の自由曲面レンズでは、図9に示すように、偏心量が0以外のところでMTFの劣化量が最小になる。例えば、30℃では、偏心量が−0.04mmで最小であり、15℃では、偏心量が−0.02mmで最小であり、−15℃では、偏心量が0.02mmで最小である。
投写レンズ2の後群13の自由曲面レンズ13bは、30℃の温度上昇で高さ(Y軸方向)が0.088mm膨張する。計算では、レンズ中心を膨張の基準としているので、その1/2の0.088mmが膨張の大きさとなる。従って、30℃で0.04mm偏心させるということは、レンズの上側端面を基準面として膨張・収縮させればよいということになる。
図10は図8における投写レンズ2の後群13の一番外側の自由曲面レンズ13bを示す図であって、同図(a)は上面図、同図(b)は正面図、同図(c)は斜視図である。また、図10(a)〜(c)において、18はレンズの光出射面、19はレンズのコバ、20はレンズの水平基準面である。
図10(b)から明らかなように、レンズのコバ19は、自由曲面レンズ13bの中央を中心軸とする円柱の一部になっている。以下、その理由について説明する。
プラスチックレンズは、一般的に金型を使ってプラスチック素材を成形して作られる。レンズを成形する金型は、成形レンズが所定の面精度になるまで、追加工で補正されるが、この補正量は成形レンズの面精度と設計値の差から求められる。即ち、成形レンズの面精度を精度良く測定する必要が生じる。
この実施形態での投写レンズ2の後群13のレンズは自由曲面で構成されており、測定基準となる面を設けなければ、精度良く面形状を測定することができない。そこで、測定の基準面として、図10に示すような従来のレンズと同様の円柱の側面形状を部分的に採用した形状(以下、円柱片形状という)のコバ19と水平基準面20とを設けている。この円柱片形状のコバ19は、自由曲面レンズ13bの全周に設ける必要はなく、図示するように、中心を含めば一部分でよいが、レンズの光軸(光出射面18の中心軸)に垂直で、かつレンズ中心がコバ19を含む円柱の中心と一致するように設ける。この円柱片形状のコバ19によってレンズの中心と光軸に垂直な面が規制され、さらに、水平基準面20によって水平面が規定されるので、レンズの測定並びに鏡筒への取り付け姿勢の設定が可能になる。
図11は図10に示した自由曲面レンズ13bを鏡筒に取り付け固定した状態を光軸に沿う方向に見た正面図であって、21は鏡筒、22は水平基準面受け、23は保持用バネ、24はレンズ押えであり、図10に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、自由曲面レンズ13bは、鏡筒21内に取り付け固定されている。この鏡筒21の断面は、自由曲面レンズ13bのコバ19の形状をなすのではなく、このコバ19の上半分だけと接するような形状をなしている。従来の鏡筒では、円柱形状のコバ全周を支えることにより、光軸中心を出しているが、この実施形態では、コバ19の上半分だけ接するようにしている。しかし、これだけでは、自由曲面レンズ13bを位置決めして支えることはできない。
そこで、この実施形態では、自由曲面レンズ13bにレンズの水平基準面20を設け、鏡筒21のこの水平基準面20に対向する面に水平基準面受け22と自由曲面レンズ13bの水平基準面20とは反対側の端部(この場合、下端部)の中心を支える保持用バネ23を設け、水平基準面20からの端部(この場合、上端部)を基準端とし、これとは反対側の上記端部を可動端として、これらによる3点で鏡筒21内での自由曲面レンズ13bの位置決めと保持を行なっている。光軸(即ち、光出射面18に垂直な軸)に垂直な方向の固定は、従来と同様、レンズ押え24を鏡筒21に設けることによって行なっている。
以上のように、自由曲面レンズ13bを鏡筒21に固定する方法を採用することにより、自由曲面レンズ13bが温湿度で膨張・収縮したとき、水平基準面20を基準に伸び縮みすることになり、これに伴って可動端が上下に変位することにより、上記の焦点性能の劣化量を最小にすることができる。
なお、自由曲面レンズ13bの下端部側を、水平基準面20を設けて、基準端とし、上端部側を、保持用バネ23を設けて、可動端としてもよく、これによっても、同様の効果が得られる。
ところで、以上の説明は投写レンズ2の後群13の一番外側(出射側)の自由曲面レンズ13bに関するものであるが、その内側の自由曲面レンズ13aや第2の光学系である自由曲面ミラー5でも同様である。以下、図1で説明したこの実施形態の投写光学ユニットの一具体例を示す図12でもって、この自由曲面ミラー5について説明する。なお、図12において、25は調整機構、26は支持具、27は回転中心用のピン、28は回転用ガイド溝、29は固定用蝶ナット、30は透過型液晶パネル、31はクロスダイクロイック・プリズムであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、映像発生源1は、一例として、3板式の透過型の液晶パネルを使用した場合を示しているが、反射式の液晶パネルを使用したものでもよい。また、微小なミラーを複数枚備えた表示素子を使用したものでもよい。ここでは、映像発生源1として、赤,緑,青色に対応する3つの透過型液晶パネル30を用いるものとしている。
これら透過型液晶パネル30からの赤,緑,青色の映像は、クロスダイクロイック・プリズム31で合成され、カラー映像として出射される。投写レンズ2には、先に説明したように、折り曲げミラー14が前群12の途中に設けられている。第2の光学系の自由曲面ミラー5は、映像発生源1と投写レンズ2とともに、光学系支持体である光学系ベース7に固定されて一体化されている。光学系ベース7に固定される光学要素のうち、投写レンズ2は堅固に固定されて一体化されている。一方、映像発生源1は、調整機構25により、少なくとも上下方向(XY平面内でのX軸に平行な軸を回転中心とする)の傾きや前後方向(Z軸方向)、即ち、映像発生源1の出射側と投写レンズ2の前群12との距離を調整できるように、光学系ベース7に固定される。
また、自由曲面ミラー5は、光学系ベース7に設けられた支持具26により、自由曲面ミラー5の上端を中心軸として回転可能なように固定される。回転中心軸用のピン27は、自由曲面ミラー5の上部をその両端部から回転可能に挟持し、これを軸として自由曲面ミラー5が回転可能に支持される。自由曲面ミラー5の下端は、回転用ガイド溝28を介して固定用蝶ナット29と結合される。そして、この固定用蝶ナット29を操作して回転用ガイド溝28に沿ってスライドさせることにより、自由曲面ミラー5の下端が移動し、ピン27を中心軸として自由曲面ミラー5を回転させることが可能となる。これにより、自由曲面ミラー5の傾き角が調整される。かかる調整により、スクリーン3での斜め投写による投写映像の台形歪みを高精度に補正することが可能となる。
固定用蝶ナット29は摩擦で固定されるため、自由曲面ミラー5と回転用ガイド溝28の間に弾性体(図示せず)を挟んでおくことにより、自由曲面ミラー5が温湿度の変化で膨張・収縮する寸法変化程度は吸収する。従って、この方法で自由曲面ミラー5を支持具26に取り付けることにより、自由曲面ミラー5の上端が固定端(基準端)になり、下端が自由端(可動端)になる。自由曲面ミラー5が温湿度で膨張・収縮したときには、回転中心軸用のピン27を基準に伸び縮みすることになり、これにより、上記のように、焦点性能の劣化量を最小にすることができる。
以上、この実施形態では、スクリーン3の下方から上方に向けて映像を斜めに投写するものとして、自由曲面レンズ13b及び自由曲面ミラー5の温湿度で膨張・収縮したときの焦点性能の劣化量を最小にする方法を説明したが、本発明では、スクリーン3の上方から下方に向けて画像を斜め投写する場合であってもよく、この場合には、自由曲面レンズ13b及び自由曲面ミラー5の基準面が、上記の場合とは逆に、下側になる。即ち、自由曲面を持つ光学要素を固定するときの基準端は、上下方向の端部のうち、スクリーン3に対して大きな入射角を持つ光線が通る側の端部とする。その理由は、光線の入射角が大きいと、屈折面(反射面)の少しの変位でも光線が基準位置から大きくずれてしまうためである。従って、自由曲面を持つ光学要素では、光線の入射角が大きい部分をできるだけ変位させないように、基準端にして変位を小さくする必要がある。
なお、以上説明した実施形態では、自由曲面レンズ及び自由曲面ミラーを両方備えた光学系を持つものとしてで説明したが、本発明は、自由曲面レンズ及び自由曲面ミラーのどちらか一方を備えた光学系であってもよく、上記実施形態と同様の効果が得られるものである。また、自由曲面ミラーに関しては、完全に自由曲面でなくともよく、球面や非球面の一部を切り出したミラーであってもよい。
また、以上説明した実施形態によれば、セットの奥行サイズを低減しつつ、かつ組立調整が容易な背面投写型カラー映像表示装置を実現できる。また、光学系としても、平面反射ミラー4(図2)を取り除き、映像表示素子の表示画面11から自由曲面ミラー5までを1つの装置に収納すれば、前面投写型の映像表示装置とすることができる。この場合には、かかる装置からスクリーンまでの距離が非常に短いコンパクトな前面投写型の映像表示装置を実現できる。
本発明による映像表示装置の一実施形態を一部内部展開して示す斜視図である。 背面反射型映像表示装置としての図1に示す実施形態の基本的な光学系の基準XYZ直交座標系でのYZ面でみた構成を示す断面図である。 図1に示す実施形態での映像表示素子の表示画面の各点から出射された映像光の経路をXYZ直交座標系でのYZ面でみた光線図である。 図1に示す実施形態での映像表示素子の表示画面の各点から出射された映像光の経路をXYZ直交座標系でのXZ面でみた光線図である。 図2における光学系での投写レンズ及び自由曲面ミラーの部分の構成の一具体例を示す図である。 図1に示す実施形態で各光学要素の数値を表1〜4に示す数値としたときのスクリーン上での投写映像の図形歪を示す図である。 図1に示す実施形態でのスクリーンの各点でのスポットダイアグラムを示す図である。 図1に示す実施形態で投写光学ユニットを構成する投写レンズのレンズ群を示す斜視図である。 図1に示す実施形態での投写レンズを温度変化させたときの焦点性能の劣化量を示す図である。 図8における投写レンズの後群の一番外側の自由曲面レンズの1具体例を示す図である。 図10に示した自由曲面レンズを鏡筒に固定した状態を示す正面図である。 図1における投写光学ユニットの一具体例を示す図である。
符号の説明
1 映像発生源
2 投写レンズ
3 スクリーン
4 平面反射ミラー
5 自由曲面ミラー
6 筐体
10 光軸
11 表示画面(物面)
12 投写レンズ2の前群
12a〜12i レンズ
13 後群
13a,13b レンズ
14 折り曲げミラー
15〜17 法線
18 光出射面
19 コバ
20 水平基準面
21 鏡筒
22 水平基準面受け
23 保持用バネ
24 レンズ押え
25 調整機構
26 支持具
27 回転中心用のピン
28 回転用ガイド溝
29 固定用蝶ナット
30 透過型液晶パネル
31 クロスダイクロイック・プリズム
25 調整機構
26 支持具
27 回転中心用のピン
28 回転用ガイド溝
29 固定用蝶ナット
30 透過型液晶パネル
31 クロスダイクロイック・プリズム

Claims (13)

  1. 映像表示素子の表示画面に映出される映像をスクリーンに拡大投写する投写型映像表示装置において、
    該表示画面の映出映像を拡大するための複数のレンズを含む第1の光学系と、
    該第1の光学系からの該映像の映像光を反射して該スクリーンに、該スクリーンの法線に対して所定の角度で、入射させるための第2の光学系と、
    を備え、
    該第2の光学系は、反射面の少なくとも一部が反射方向に凸状をなす少なくとも1つの回転非対称な自由曲面ミラーを含み、
    該自由曲面ミラーは、上下方向の端部のうち、該第1の光学系からの映像光の入射角が大きい側の端部を基準端として、該第1の光学系からの映像光の入射角が小さい側の端部を可動端として光学系支持ユニットに取り付けられていることを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 映像表示素子の表示画面に映出される映像をスクリーンに拡大投写する投写型映像表示装置において、
    該表示画面の映出映像を拡大するための複数のレンズを含む第1の光学系と、
    該第1の光学系からの該映像の映像光を反射して該スクリーンに、該スクリーンの法線に対して所定の角度で、入射させるための第2の光学系と、
    を備え、
    該第1の光学系は、光出射方向に凹状で、かつ光軸に対して回転非対称な面形状の非対称レンズを少なくとも1つ含み、
    該第2の光学系は、反射面の少なくとも一部が反射方向に凸状をなす回転非対称な自由曲面ミラーを少なくとも1つ含み、
    該第1の光学系の非対称レンズは、上下方向の端部のうち、該第2の光学系への映像光の出射角が大きい側の端部を基準端とし、該第2の光学系への映像光の出射角が小さい側の端部を可動端として、鏡筒に取り付けられていることを特徴とする投写型映像表示装置。
  3. 請求項2に記載の投写型映像表示装置において、
    前記自由曲面ミラーは、上下方向の端部のうち、前記第1の光学系からの映像光の入射角が大きい側の端部を基準端とし、前記第1の光学系からの映像光の入射角が小さい側の端部を可動端として、光学系支持ユニットに取り付けられていることを特徴とする投写型映像表示装置。
  4. 請求項2または3に記載の投写型映像表示装置において、
    前記第1の光学系は、前記非対称レンズを含む複数のレンズからなる投写レンズを含み、
    該投写レンズは、光軸に対して対称な面形状のレンズを含む前群と、前記非対称レンズを含む後群とを含むことを特徴とする投写型映像表示装置。
  5. 請求項2,3または4に記載の投写型映像表示装置において、
    前記非対称レンズは、上下側のうち、前記第2の光学系への映像光の出射角が大きい側の曲率が、前記第2の光学系への映像光の出射角が小さい側の曲率よりも小さいことを特徴とする投写型映像表示装置。
  6. 請求項2,3または4のいずれか1つに記載の投写型映像表示装置において、
    前記第2の光学系は、前記自由曲面ミラーで反射された映像光を反射して前記スクリーンへ導くための平面ミラーを備えたことを特徴とする投写型映像表示装置。
  7. 請求項6に記載の投写型映像表示装置において、
    前記自由曲面ミラーは、上下側のうち、前記第1の光学系からの映像光の入射角が大きい部分の曲率が、前記第1の光学系からの映像光の入射角が小さい部分の曲率よりも小さいことを特徴とする投写型映像表示装置。
  8. 映像表示素子の表示画面に映出される映像をスクリーンに拡大投写する投写型映像表示装置において、
    該表示画面の映出映像を拡大するための複数のレンズを含む第1の光学系と、
    該第1の光学系からの該映像の映像光を反射して該スクリーンに、該スクリーンの法線に対して所定の角度で、入射させるための第2の光学系と、
    を備え、
    該第1の光学系は、該表示画面の略中心を通る軸に対称な形状の面を持つ共軸光学系を含む前群と、両側の面が光軸に対して回転非対称な曲面形状をなす自由曲面レンズを含む後群と、を備え、該表示画面に映出された映像を該スクリーン上に拡大投写する投写レンズを含み、
    該第2の光学系は、自由曲面形状を有する自由曲面ミラーを少なくとも1枚含み、該投写レンズからの拡大映像を該スクリーンに斜め方向から投写し、
    該自由曲面レンズは、上下方向の端部のうち、該第2の光学系への映像光の出射角が大きい側の端部が基準端として鏡筒に取り付けられ、該第2の光学系への映像光の出射角が小さい側の端部が可動端として、ばね若しくは弾性体若しくはそれに類するものでもって、該鏡筒に取り付けられていることを特徴とする投写型映像表示装置。
  9. 請求項8に記載の投写型映像表示装置において、
    前記自由曲面ミラーは、前記上下方向の端部のうち、前記第1の光学系からの映像光の入射角が大きい側の端部が基準端として、前記第1の光学系からの映像光の入射角が小さい側の端部が可動端として、夫々光学系支持ユニットに取り付けられていることを特徴とする投写型映像表示装置。
  10. 請求項8に記載の投写型映像表示装置において、
    前記自由曲面ミラーは、前記第1の光学系からの映像光の入射角が大きい側を中心軸として回転可能にするための機構をさらに備えることを特徴とする投写型映像表示装置。
  11. 映像表示素子の表示画面に映出された映像をスクリーンに拡大投写するための投写型映像表示装置の投写光学ユニットにおいて、
    該表示画面の映出映像を拡大するための複数のレンズを含む第1の光学系と、
    該第1の光学系からの該映像の映像光を反射して該スクリーンに、該スクリーンの法線に対して所定の角度で、入射させるための第2の光学系と、
    がベースに取り付けられてなり、
    該第1の光学系は、該表示画面の略中心を通る軸に対称な形状のレンズ面を持つ共軸光学系を含む前群と、両側の面が光軸に対して回転非対称な曲面形状をなす自由曲面レンズを含む後群と、を備え、該表示画面に映出される映像を該スクリーン上に拡大投写する投写レンズを含み、
    第2の光学系は、少なくとも1枚の自由曲面形状を有する自由曲面ミラーを備え、該投写レンズからの拡大映像を該スクリーンに斜め方向から投写し、
    該自由曲面レンズは、上下方向の端部のうち、該第2の光学系への映像光の出射角が大きい側の端部を基準端として鏡筒に取り付けられ、該第2の光学系への映像光の出射角が小さい側の端部を可動端として、ばね若しくは弾性体若しくはそれに類するものでもって、該鏡筒に取り付けられていることを特徴とする投写光学ユニット。
  12. 請求項11に記載の投写光学ユニットにおいて、
    前記自由曲面ミラーは、前記上下方向の端部のうち、前記第1の光学系からの映像光の入射角が大きい側の端部を基準端とし、前記第1の光学系からの映像光の入射角が小さい側の端部を可動端として、前記ベースに取り付けられていることを特徴とする投写光学ユニット。
  13. 請求項11または12に記載の投写光学ユニットにおいて、
    前記自由曲面ミラーは、前記上下方向の端部のうち、前記第1の光学系からの映像光の入射角が大きい側端部を中心軸として回転可能とする手段を備えたことを特徴とする投写光学ユニット。
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