JP5541904B2 - 反射体の取付け構造および投写型表示装置 - Google Patents

反射体の取付け構造および投写型表示装置 Download PDF

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Description

本発明は例えば投写型表示装置等で用いられる反射体の取付け構造、およびそれを用いた投写型表示装置に関する。
プロジェクタ等の投写型表示装置には反射面を有するミラー(反射体)が取付けられているが、画像を歪ませることなく投写するためにはこのミラーを高い位置精度で取付ける必要がある。そこで従来、ミラーは投写型表示装置に設けられた固定部材上に、多数のネジ等で固定されていた。しかしながら、温度や湿度等の変化等に伴ってミラーが伸縮した場合に、ネジ止めされた箇所を起点にミラー内部に応力が蓄積され、その応力によりミラーの反射面形状が変形し、その結果スクリーンに投写される画像に歪が発生するという問題があった。
この問題を解決するため、例えば特許文献1では、次のような反射体保持機構が開示されている。すなわち、この従来の反射体保持機構では、ミラーの下部に第1のラグを設けるとともにミラー上部の左右2箇所に第2のラグを設け、固定部材に設けられたピボット支持部により第1のラグを支持するとともに固定部材に設けられた左右一対のスライド支持部により第2のラグを支持することにより、ミラーを固定部材に保持する。この構造により、温度や湿度等が変化しても、左右2箇所に設けられた第2のラグの位置が移動し、その結果ミラーが伸縮するので、ミラーの変形が軽減されて画像の歪も軽減される。
特許第3913265号公報(段落0017〜0020、図1、図5)
しかしながら、上記従来の反射体保持機構では、温度や湿度の変化、または輸送時に印加される衝撃等によりミラーの形状が変化すると、温度や湿度が元の状態に戻った場合、または衝撃の直後にミラーが元の形状に戻ろうとする場合、スライド支持部においてミラーに設けられた第2のラグと固定部材との摩擦によりミラーがスムーズにスライドしない、もしくはスライドしても元の位置に戻りにくいことで、ミラーの変形が元に戻らず、その結果画像の歪が発生するという問題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、温度や湿度の変化、または輸送時の衝撃等により形状が変形したミラーが元の形状に戻ろうとする場合に、ミラーの形状が容易に元に戻るようにして画像の歪を低減させることが可能な反射体の取付け構造およびそれを用いた投写型表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る反射体の取付け構造は、反射面と、この反射面が形成された反射体本体と、この反射体本体の端面に設けられそれぞれ先端に略球面形状の第1の突起部を有する1対の第1の接続部と、前記反射体本体の端面に設けられ前記1対の第1の接続部が対称になる位置に設置されるとともに先端に略球面形状の第2の突起部を有する第2の接続部と、を有する反射体と、それぞれ平面状の接触部を有しこの接触部を前記第1の突起部の先端に接触させる1対の第1の支持部と、前記第2の突起部を回動自由に支持する受け面を有する第2の支持部とを有し、前記第1および第2の支持部により前記反射体を支持する固定部材とを備え、前記第1の接続部の前記反射体本体における接続箇所から当該第1の接続部の先端に設けられた前記第1の突起部の曲率中心までの前記接触部に垂直な方向での距離である接触部垂直距離が、設定され、1対の前記第1の突起部のそれぞれの曲率中心を通る軸をx軸とし、
前記x軸を含む平面と前記反射面との交線を近似する円弧の半径が最大となる前記平面をxy平面とし、前記xy平面に含まれ前記x軸と直交する軸をy軸とし、
前記xy平面と前記反射面との交線を近似する円弧の半径を前記反射面の曲率半径とし、前記円弧の中心を前記反射面の曲率中心とし、
前記反射体が変形する際に、前記反射面の前記曲率半径が変化し、前記第1の接続部の前記反射体本体との前記接続箇所における接続角度が変化しないと仮定して、
前記接続箇所は、前記円弧と、前記第1の突起部の曲率中心を通り前記y軸に平行な線との交点とし、
前記接触部に平行な平面において、前記接続箇所が移動する側に前記第1の突起部の前記曲率中心が移動するように、前記接触部垂直距離が設定され、
前記反射面が凹面であり、
前記反射面の曲率半径R、前記第1の接続部の前記反射体本体における接続箇所と前記反射面の曲率中心とを結ぶ直線と前記y軸とのなす角度T、前記xy平面と前記接触部との交線と前記x軸がなす角δ、および前記接触部垂直距離hに対して、
前記反射体の変形において前記Rがe倍になるとして、
前記接触部垂直距離hは下記数式の条件を満たすように設定されていることを特徴とするものである。
Figure 0005541904
本発明に係る反射体の取付け構造は、反射面と、この反射面が形成された反射体本体と、この反射体本体の端面に設けられそれぞれ先端に略球面形状の第1の突起部を有する1対の第1の接続部と、前記反射体本体の端面に設けられ前記1対の第1の接続部が対称になる位置に設置されるとともに先端に略球面形状の第2の突起部を有する第2の接続部と、を有する反射体と、それぞれ平面状の接触部を有しこの接触部を前記第1の突起部の先端に接触させる1対の第1の支持部と、前記第2の突起部を回動自由に支持する受け面を有する第2の支持部とを有し、前記第1および第2の支持部により前記反射体を支持する固定部材とを備え、前記反射体が変形する際に、前記接触部に対して前記第1の突起部が転がりながら移動するように、前記第1の接続部の前記反射体本体における接続箇所から当該第1の接続部の先端に設けられた前記第1の突起部の曲率中心までの前記接触部に垂直な方向での距離である接触部垂直距離が、設定されていることを特徴とするものなので、第1の突起部と接触部間の摩擦が低減され、反射体の形状が容易に元に戻るので、反射体の歪を低減できる。
本発明の実施の形態に係る投写型表示装置の構成要素を説明するための側面図である。 本発明の実施の形態におけるミラーの外観図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造の概観斜視図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造の断面図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造の別の断面図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造におけるミラーの変形シミュレーション結果の図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造におけるミラーの変形概念図である。 本発明の実施の形態に係るミラー取付け構造の各パラメータを示す図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造における突起部の転がりを示す図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造における第1の突起部が移動しないような第1の接続部の高さhと曲率半径変化の割合eとの関係の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造における第1の接続部の高さhと第1の突起部の曲率半径rとの関係の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造における第1の突起部と第1の接続部と反射面との位置関係の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造における第1の突起部の曲率半径rと反射面の曲率半径変化の割合eとの関係の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るミラーの取付け構造における第1の接続部の高さhと第1の突起部の曲率半径rとの関係の別の例を示す図である。
以下に、本発明にかかる反射体の取付け構造および投写型表示装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は、本実施の形態に係る投写型表示装置の構成要素を説明するための側面図である。図1に示すように、光源101から出射した光はレンズ102を透過した後、画像表示素子103で映像情報を与えられ、投写レンズ104、および光路設定ミラー群105により、スクリーン106に映像として投写される。光路設定ミラー群105には、反射体である例えば非球面ミラー1が含まれている。光路設定ミラー群105に含まれる非球面ミラー1の取付け精度は画像歪に対して重要である。
図2は、非球面ミラー1の外観を示す図であり、(a)は、非球面ミラー1の側面図、図2(b)は背面図である。同図に示すように、非球面ミラー1は、その端面に3つの接続部10を備えており、それぞれその先端が略球面形状の突起部20が設けられている。接続部10は、2つの第1の接続部11と、1つの第2の接続部12で構成される。以下では、第1の接続部11に設けられる突起部を第1の突起部21、第2の接続部12に設けられる突起部を第2の突起部22とする。なお、非球面ミラー1は、接続部10と突起部20を含め例えば一体部品である。
ここで説明のため図2に示すように、2つの略球面形状の第1の突起部21の各中心を通る直線としてx軸を定義し、x軸を含む平面であり反射面1a(図3に図示)の曲率半径を決める平面であるxy平面においてx軸と直交するy軸を定義し、x軸とy軸に垂直なz軸を定義する。反射面1aの曲率半径を決める平面とは、x軸を含む平面の中で反射面1aとの交線を最小二乗法で近似する円弧の曲率半径が最大となる平面である。最小二乗法でない方法で、交線を円弧で近似してもよい。反射面が球面の場合には、球の中心を通る平面すなわち交線が大円になる平面である。ここでは、y軸が3つの略球面形状の突起部20の各中心を通る平面に対して垂直であるとする。
非球面ミラー1は、その中心を通るyz平面に対して左右対称の形状であり、突起部22は非球面ミラー1の中心を通るyz平面上でy軸に平行な方向に設けられている。また、2つの第1の突起部21の各中心は、それぞれ非球面ミラー1の中心を通るyz平面から等距離(距離L)の位置にある(図2(b))。
図3は、ミラー取付け構造の概観斜視図である。固定部材3は、2つの第1の支持部31と1つの第2の支持部32とを備えている。2つの第1の支持部31はそれぞれ非球面ミラー1に設けられた2つの第1の突起部21に接触し、第2の支持部32は非球面ミラー1に設けられた第2の突起部22に接触し、これにより固定部材3は非球面ミラー1を支持する。また、非球面ミラー1は、照射光を反射する反射面1aを有する。
次に、第1の支持部31の構造について説明する。図4は、第1の接続部11と第1の支持部31の断面図を示している。第1の支持部31はブッシュ301と調整ネジ321を備えて構成されており、固定部材3には、ブッシュ301がネジ311aで固定される。また、ブッシュ301の中心部に調整ネジ321が螺合されるネジ穴が設けてある。なお、調整ネジ321の先端には平面の接触部321aが設けられている。第1の接続部11は、バネ331により固定部材3側に押し付けられた状態で押さえ板341をネジ311bにより固定部材3に固定することで第1の支持部31に押し付けられ、調整ネジ321の先端に設けられた接触部321aと第1の接続部11に設けられた第1の突起部21とが接触するように非球面ミラー1が固定部材3に取付けられる。なお、第1の突起部21は、その先端に略球面の一部を有する形状であればよく(すなわち、略球面形状)、図示例では例えば略半球面形状(断面略半円形状)となっている。
以上により、第1の支持部31に設けられた平面の接触部321aに第1の接続部11の先端の略球面形状の第1の突起部21が微小な領域で接触するようにして非球面ミラー1が固定部材3に取付けられる。なお、調整ネジ321を回転させることで第1の突起部21はその位置(固定部材3と第1の突起部21との距離)を調整することができる。接触部321は、y軸に垂直である。
次に、図5に基づき第2の支持部32について説明する。第2の支持部32はすり鉢状の受け面を備えてなり、第2の突起部22が第2の支持部32に接触するように非球面ミラー1を配置する。第2の支持部32は、そのすり鉢状の受け面により第2の突起部を回動自由に支持する。さらに第1の接続部11と同様に、第2の接続部12は、バネ332により固定部材3側に押し付けられた状態で押さえ板342をネジ312bにより固定部材3に固定することで第2の支持部32に押し付けられ、第2の接続部12の先端の突起部22は第2の支持部32に押し付けられる。この構造はピボット支持の役割を果たす。
以上説明した第1の突起部21と第1の支持部31の構成において、例えば輸送時の衝撃が加わった場合に画像の歪が発生しにくい仕組みを説明する。図6は、鉛直下方向に非球面ミラー1に対して衝撃の荷重が加わった場合の変形の様子をシミュレーションした結果であり、実線が変形前、点線が変形後の様子を示している。非球面ミラー1が大きく変形するのに伴い第1の接続部11も動いているが、第1の接続部11の先端の第1の突起部21の位置は殆ど動いていない。第1の突起部21は略球面形状であり、第1の支持部31に設けられた調整ネジ321の先端の平面の接触部321aに接触しているので、非球面ミラー1の変形に伴い、第1の突起部21の先端が接触部321a上を転がるように移動することが分かる。図6では、この回転の方向を矢印で示している。このように、第1の突起部21が接触部321aにおいてすべることなく転がれば、第1の突起部21と接触部321aとの間に生ずる摩擦が軽微なものになり、第1の支持部31による第1の突起部21の支持構造が非球面ミラー1のスムーズな変形の障害となることはない。
一般的に部材間に生じる摩擦に関して、部材同士がすべって移動する場合に生じるすべり摩擦と、球状の部材が平面上を転がりながら移動する場合に生じる転がり摩擦の大きさを比較すると、転がり摩擦はすべり摩擦に比べて十分に小さい。従って、第1の突起部21が接触部321aの平面上を転がることが出来る構成であれば、第1の突起部21と接触部321aとの間に生ずる摩擦は転がり摩擦になる。そのため、かかる構成では、摩擦が軽微なものになり、非球面ミラー1に対する外力等が解消された後に、第1の突起部21が再び転がることで容易に基準設計位置に戻ることができる。
以下、第1の突起部21が接触部321aの平面上を転がるように移動する条件等について詳細に説明する。
まず、図7、図8に基づいて、第1の突起部21が転がりながら動くことの概念を説明する。図7(a)は第1の突起部21が転がらないよう第1の接続部11の高さを高くして例えば凹面の反射面1aを有する非球面ミラー1を支持した場合、図7(b)は転がりながら動かすために第1の接続部11の高さを低くして支持した場合の概念図である。それぞれ通常の状態を実線、マイナスy軸方向の衝撃荷重により変形した状態を点線で示している。図7(a)の場合では、衝撃の荷重が加わると、非球面ミラー1はその凹面の曲率半径が小さくなるように変形し、2つの第1の突起部21はそれぞれx軸方向に互いに離れる方向に第1の支持部31上を移動する。第1の接続部11は反射面1aの中央側に傾くので、第1の突起部21が転がるためには、2つの第1の突起部21はそれぞれx軸方向に互いに近づく方向に移動する必要がある。ところが、図7(a)の場合では、第1の突起部21が左右方向に大きく離れるため第1の突起部21は転がりでは移動できずに、すべることになる。一方、第1の接続部11の高さが十分に低い図7(b)の場合では、衝撃の荷重が加わると、非球面ミラー1はその凹面の曲率半径が小さくなるように変形し、2つの第1の突起部21はそれぞれx軸方向に互いに近づく方向に移動しようとし、転がりによる移動の方向と一致しており、第1の突起部21の位置はその先端が転がる長さとほぼ同じであり、主に転がるように移動する。
図8は、第1の突起部21がx軸方向に転がる構造の条件に関し、本実施の形態に係る取付け構造と第1の突起部21との関係を幾何学的に詳細に説明するための図である。図8において、2個の第1の突起部21の略球面形状の曲率中心を通る直線をx軸とし、反射面1aの曲率中心を通りx軸と直交する直線をy軸とし、xy平面におけるx軸の正の範囲を示している。すなわちx軸は、第1の支持部31における接触部321aのy軸方向の位置に対して第1の突起部21の曲率半径rだけ差分を与えて定義している。z軸は、xy平面と垂直方向の軸としている。同図において、実線の曲線で示した反射面1aは例えば球面形状を持った凹面であり、その曲率半径をR1とする。
図8に示すように、反射面1aの端にy軸方向に平行で高さhを持った第1の接続部11が配置されるとともに、この第1の接続部11の先端に設けられた第1の突起部21が配置されている。ここで高さhは、第1の接続部11の反射体本体における接続箇所から第1の突起部21の曲率中心までのy軸方向(厳密にはxy平面に含まれ、かつ接触部321aに垂直な方向)における高さである。また、第1の接続部11と反射面1aとの交点(接続点)Aと、反射面1aの曲率中心とを結んだ直線と、y軸とのなす角度をT1としている。この場合、第1の接続部11と反射面1aとの接続点A、第1の突起部21の中心のx、y座標はそれぞれ、(x1,h)、(x1,0)となり、x1は下記(1)式で示される。なお、y軸方向に対して反射面1aの反対側(すなわち、反射面1aの背面側)をh>0、y軸方向に対して反射面1aの側(すなわち、反射面1aの正面側)をh<0とする。図8は、h>0の場合である。h<0の場合は、第1の接続部11は上方に延伸し第1の突起部21の曲率中心も接続点Aより上方に位置する。
x1=R1×sin(T1) ・・・(1)
図8において、非球面ミラー1に鉛直下方向(マイナスy軸方向)に衝撃が加わった瞬間に非球面ミラー1が変形し、曲率半径がR2となった状態の反射面1aを点線で示している。この状態において、第1の接続部11と反射面1aとの交点(接続点)Bと、反射面1aの曲率中心とを結んだ直線と、y軸とのなす角度をT2としている。この場合の第1の接続部11と反射面1aとの接続点B、第1の突起部21の曲率中心のx座標をそれぞれ、x2、dとすると、幾何学的にx2は下記(2)式で、dは下記(3)式で示される。ただし、第1の接続部11と第1の突起部21とは、非球面ミラー1に比して剛性が高く、変形しないとする。
x2=R2×sin(T2) ・・・(2)
d=x2+h×sin(T2−T1) ・・・(3)
さらに、変形後の曲率半径R2は、変形前の曲率半径R1に対してe倍に変化したとし、また反射面1aのxy平面との交線の長さが変化しないとすると以下の(4)式、(5)式が成り立つ。
R2=e×R1 ・・・(4)
R1×T1=R2×T2 ・・・(5)
図9に、第1の突起部21が転がる状態を示す。転がるためには、x1≧dである必要がある。(1)から(5)式を変形して、x1≧dであるためのhについての条件として、以下の(6)式が得られる。
Figure 0005541904
・・・(6)
(6)式において、等号が成立する場合のhをhmaxとする。図10に、R1=200mm、x1=100mm、T1=0.524(radian)の場合に、変形率eが0.8から1.2までの範囲でのhmaxのグラフを示す。eが大きくなるに従い、hmaxは小さくなる。反射面が凹面であれば、R1やT1が異なっても同様に、eが大きくなるに従い、hmaxは小さくなる。
変形後の反射面1aの曲率半径R2を変形前の曲率半径で割った値である変形率eは、衝撃の荷重の大きさに依存する。そこで、非球面ミラー1の変形の想定する範囲を、反射面1aの曲率半径が大きくなる側ではeH(>1)であるとし、曲率半径が小さくなる側ではeL(<1)であるとする。すなわち、変形率eとして、以下の範囲を考慮する。なお、通常の使用環境では、曲率半径が1割程度以下の変形がほとんどと思われるので、例えばeH=1.1、eL=0.9などのように設定すればよい。加えられる衝撃力の大きさ、非球面ミラー1の剛性などを考慮して、想定する変形率eの範囲は適切に決める。
eL<e(=R2/R1)<eH ・・・(7)
想定するすべての変形に対して、第1の突起部21が転がるためには、想定する変形率eのすべての範囲で(6)式が成立する必要があることから、以下の(8)式が成立する必要がある。
Figure 0005541904
・・・(8)
第1の突起部21は略球面形状で曲率半径rを持つ。また、接触部321a上を転がりだけで移動した場合の転がり角度をcとする。cは、反射面1aの開口数を決める角度Tの変化であるので、(8)式を満たす高さhに対して、第1の突起部21が転がりだけでx軸方向に移動する条件は以下の(9)式、(10)式で示される。
x1−d=r×c ・・・(9)
c=T2−T1 ・・・(10)
第1の突起部21が転がりだけで移動する曲率半径rを求める式は、以下の(11)式となる。
Figure 0005541904
・・・(11)
(11)式は、所望の非球面ミラー1の形状、すなわちその曲率半径R1と、その開口数を決定するT1が存在した場合、非球面ミラー1が曲率半径変化の割合eで変形したとしても、非球面ミラー1を支持する第1の突起部21がすべらずに転がるための条件を第1の突起部21の曲率半径rと第1の接続部11の高さhとの関係として与えるものである。
第1の接続部11の高さhが(8)式を満足し、突起部21の曲率半径rが正である構成は、第1の突起部21の先端が転がろうとするため、以下の利点がある。すなわち、本実施の形態の取付け構造では、衝撃の荷重が加わった場合、第1の突起部21と接触部321aとの間に生じるすべり摩擦に比べて転がり摩擦が十分に小さいため、第1の突起部21が転がりながら移動し非球面ミラー1が変形するが、荷重が解消された後、同様にすべり摩擦に比べて十分に小さい転がり摩擦力の大きさを非球面ミラー1の弾性力が乗り越えることで、第1の突起部21が再び転がりながら設計位置に戻ることが出来る。そのため、輸送時の衝撃等が加わった直後において、容易に反射面1aが所定の形状に戻ることで、画像の歪が発生することを抑制できるという効果を奏する。
次に、(8)式の構成に比べ、さらに第1の突起部21が転がりやすい構成を説明する。図11は、第1の接続部11の高さhに対して、第1の突起部21が転がりだけで移動する曲率半径rとの関係を示す図であり、(11)式から計算されるrを、横軸にh、縦軸にrをプロットしたものである。ここでは、例えば、R1=200mm、x1=100mm、e=0.99とした条件を選んでいる。曲率半径rが正の値をとる条件、すなわち第1の突起部21がすべらず転がるための条件は、プロットした結果からわかるようにh<18mmである。ここで、hが負の値の場合は凹面の反射面1aの凸側と反対側に略球面形状の第1の突起部21の中心が存在することを意味する。
例えばh=15mmの場合の第1の突起部21と、第1の接続部11と、反射面1aとの位置関係を図12に示す。この場合、図11から分かるように、第1の突起部21が転がりだけで移動する曲率半径rは、r=2.9mmとなる。本構成では、e=0.99となる変形では、第1の突起部21が全くすべらず、転がることができる。このように、h<18mmを満たすhの範囲で図11に示すような第1の突起部21の曲率半径rと第1の接続部11の高さhの組み合わせであれば、想定する範囲の変形の中のどこかで第1の突起部21は転がることができる。ただし、第1の突起部21が反射面1aと空間的に干渉しないための制限、第1の突起部21が接触部321aと接触が保てるための制限、また製造上の制限があるため、実際は現実的なrとhの組み合わせに限られる。接触部321aの大きさも、第1の突起部21の移動量よりも大きくし、移動方向がx軸からずれた場合でも接触部321aと第1の突起部21とが接触するようにする。
図13に、h=15mmの場合において横軸に変形率eの値、縦軸に第1の突起部21が転がりだけで移動する曲率半径rの値をプロットしたものを示す。図10に示すhmaxと同様に、eが大きくなるに従い、rは小さくなる。反射面が凹面であれば、R1やT1が異なっても同様である。(7)式のeの範囲において、rの値は約2.0mmから約3.7mmの範囲で変化する。すなわち衝撃の荷重の大きさが変化した場合に、常に第1の突起部21が転がりだけで移動することはできない。(7)式のeの範囲において、できるだけ転がりやすくなるような曲率半径rについての条件を検討するために、転がりやすさに関して、以下のような指標fを用いる。
ここに、(9)式の左辺(x1−d)をlとすると、lは第1の突起部21が移動しなければならない距離である。(9)式の右辺(r×c)をkとすると、kは第1の突起部21が転がりにより移動できる距離である。すべりにより移動する距離をs=l−kとする。s>0であれば、転がりだけでは移動すべき距離を移動できないので、移動方向にすべることになる。s<0であれば、転がりで移動する量が大きすぎるので、逆方向にすべることになる。転がりやすさの指標fを、以下の(12)式のように定義する。
f=|s|/|k| ・・・(12)
転がりやすさの指標fが小さいほど、すべりで移動する距離が転がりで移動する距離に対して小さいことを意味し、転がりやすいことになる。
想定する変形を決める範囲である(7)式の範囲のeでの平均的なfの値を小さくすることを検討する。(8)式を満足する高さhに対して、想定するeの範囲のどこかで第1の突起部21が転がりだけで移動する曲率半径rであれば、想定する範囲のeでは第1の突起部21が転がりだけでは移動できないrの場合よりも、想定する範囲のeでの平均的なfの値が小さくなる。そのような曲率半径rの範囲は、以下の(13)式となる。(13)式の関係を満たすrの範囲を図14の斜線部に示す。
Figure 0005541904
・・・(13)
さらに、eの上限eHと下限eLでの転がりやすさの指標fが同じになるようにrを決めれば、(7)式の範囲のeでの平均的なfの値が最も小さくなる。そのようなrは、以下の(14)式となる。
Figure 0005541904
・・・(14)
第1の接続部11がy軸方向に平行ではなく、変形前の状態で第1の突起部21が第1の接続部11と反射面1aとの接続点とがx軸方向の距離gを有する場合でも、(8)式、(11)式、(13)式、(14)式は、そのまま使用できる。第1の接続部11がx軸方向の距離gを有する場合は厳密には、図8における変形後の接続点Bの位置であるdは以下のように表現されるべきである。
d=x2+h×sin(T2−T1)+g×(cos(T2−T1)−1) (3A)
ここで、R1=200mm、x1=100mm、T1=0.524(radian)であり、0.9(=eL)<e<1.1(=eH)の範囲では、|T2−T1|<0.058(radian)であり、cos(T2−T1)=1と考えることができる。
接触部321aがx軸と平行でない場合について、検討する。xy平面と接触部321aとの交線とx軸がなす角をδとする。なお、2個の接触部321aはyz平面に対して対称であり、厳密には一方の接触部321aがx軸とδの角度である場合には、もう一方の接触部321aがx軸と−δの角度をなす。x軸ではなく接触部321aとxy平面との交線上での移動距離を検討すべきなので、(8)式、(11)式、(13)式、(14)式は、以下のようになる。なお、高さhは、第1の接続部11の非球面ミラー1との接続箇所(図8における接続点Aに相当)から第1の接続部11の先端に設けられた第1の突起部21の曲率中心までの接触部321aに垂直な方向での距離である接触部垂直距離hに変更する。hは正負の値をとり、h>0であれば、第1の突起部21の曲率中心が接続点Aよりも接触部321aに近い側にあり、h<0であれば遠い側にある。
想定するすべての変形に対して第1の突起部21が転がるために、接触部垂直距離hが満足すべき条件は、以下の(15)式となる。
Figure 0005541904
・・・(15)
(15)式を満足する接触部垂直距離hに対して、第1の突起部21が転がりだけで移動する曲率半径rを求める式は、以下の(16)式となる。
Figure 0005541904
・・・(16)
(15)式を満足する接触部垂直距離hに対して、(7)式で表現される想定するeの範囲のどこかで第1の突起部21が転がりだけで移動する曲率半径rの範囲は、以下の(17)式となる。
Figure 0005541904
・・・(17)
想定する範囲のeでの平均的なfの値が最も小さくなる曲率半径rは、以下の(18)式となる。
Figure 0005541904
・・・(18)
以上述べた、第1の突起部21が転がることが出来る構成においては、衝撃の荷重が加わった場合に第1の突起部21が転がり、また衝撃の荷重が加わらなくなった場合において、すべり摩擦に比べて十分に小さい転がり摩擦力の大きさを非球面ミラー1の弾性力が乗り越えることで、第1の突起部21が再び転がることにより所定の設計位置に戻ることが出来る。そのため、輸送時の衝撃等が加わった前後において、容易に反射面1aが所定の形状に戻ることで、画像の歪が発生することを抑制できるという効果を奏する。
反射面1aが凸面の場合について、検討する。反射面1aが凸面の場合は、非球面ミラー1が変形することにより第1の接続部11が傾く方向が、凹面の場合とは反対になる。反射面1aの曲率半径R1が大きくなる場合に、第1の接続部11は反射面1aの中央側に傾き、小さくなる場合に外側に傾く。そのため、詳細は省略するが、第1の突起部21が転がるためには、接触部垂直距離hが負である必要がある。第1の突起部21が移動しないようなhであるhmaxも負の値であり、その絶対値は、変形率eが大きくなるに従い小さくなる。したがって、反射面1aが凸面の場合に、想定するすべての変形に対して第1の突起部21が転がるためには、変形率eの下限eLで転がることができるような接触部垂直距離hである必要がある。
以上から、反射面1aが凸面の場合に、想定するすべての変形に対して第1の突起部21が転がるような、接触部垂直距離hと第1の突起部21の曲率半径rは、以下の(19)式を満足する必要がある。
Figure 0005541904
・・・(19)
なお、r≧|h|という条件は、製造上の制限として、第1の接続部11の反射体本体における接続箇所よりも接触部321aの反対側に大きく離れて第1の突起部21を設けることが難しいことを表現する。また、曲率半径rが大きくなると、転がりやすさの指標fが小さくなるので、曲率半径rはできるだけ小さくするのがよい。
次は、反射面1aが平面の場合について検討する。凸面の場合と同様に、反射面が凸面になる最大の変形で転がる条件より、想定するすべての変形に対して第1の突起部21が転がるような、接触部垂直距離hと第1の突起部21の曲率半径rが決まる。変形前にx軸方向に長さx1であった反射面1aが、反射面1aが凸面になる想定する最大の変形により曲率半径がRLになり、第1の接続部21の非球面ミラー1における接続箇所と反射面1aの曲率中心とを結ぶ直線とy軸とのなす角度をTL(=x1/RL)とすると、反射面1aが平面の場合に、想定するすべての変形に対して第1の突起部21が転がるような、接触部垂直距離hと第1の突起部21の曲率半径rは、以下の(20)式を満足する必要がある。なお、(20)式では、x1=RL×TLにより、x1を消去して表現している。曲率半径rが小さい方がよいことは、反射面1aが凸面である場合と同様である。
Figure 0005541904
・・・(20)
また、上述の説明では、非球面ミラー1に衝撃が加わった場合の変形について説明したが、本実施の形態は、一般に外乱により非球面ミラー1の曲率半径が一時的に変化する場合に適用することができる。すなわち、例えば温度や湿度の変化により非球面ミラー1が変形し反射面1aの曲率半径が変化する場合にも適用可能であることは明らかである。
以上のように、本発明に係る反射体の取付け構造および投写型表示装置は、画像の歪みを抑制することに適している。
1 非球面ミラー、 1a 反射面、 3 固定部材、10 接続部
11 第1の接続部、 12 第2の接続部、 20 突起部、21 第1の突起部
22 第2の突起部、 31 第1の支持部、 32 第2の支持部、101 光源
102 レンズ、103 画像表示素子、104 投写レンズ
105 光路設定ミラー群、106 スクリーン、301 ブッシュ
311a,312b ネジ、321 調整ネジ、321a 接触部
331,332 バネ、341,342 押さえ板

Claims (6)

  1. 反射面と、この反射面が形成された反射体本体と、この反射体本体の端面に設けられそれぞれ先端に略球面形状の第1の突起部を有する1対の第1の接続部と、前記反射体本体の端面に設けられ前記1対の第1の接続部が対称になる位置に設置されるとともに先端に略球面形状の第2の突起部を有する第2の接続部と、を有する反射体と、
    それぞれ平面状の接触部を有しこの接触部を前記第1の突起部の先端に接触させる1対の第1の支持部と、前記第2の突起部を回動自由に支持する受け面を有する第2の支持部と、を有し、前記第1および第2の支持部により前記反射体を支持する固定部材と、
    を備え、
    前記第1の接続部の前記反射体本体における接続箇所から当該第1の接続部の先端に設けられた前記第1の突起部の曲率中心までの前記接触部に垂直な方向での距離である接触部垂直距離が、設定され、
    1対の前記第1の突起部のそれぞれの曲率中心を通る軸をx軸とし、
    前記x軸を含む平面と前記反射面との交線を近似する円弧の半径が最大となる前記平面をxy平面とし、前記xy平面に含まれ前記x軸と直交する軸をy軸とし、
    前記xy平面と前記反射面との交線を近似する円弧の半径を前記反射面の曲率半径とし、前記円弧の中心を前記反射面の曲率中心とし、
    前記反射体が変形する際に、前記反射面の前記曲率半径が変化し、前記第1の接続部の前記反射体本体との前記接続箇所における接続角度が変化しないと仮定して、
    前記接続箇所は、前記円弧と、前記第1の突起部の曲率中心を通り前記y軸に平行な線との交点とし、
    前記接触部に平行な平面において、前記接続箇所が移動する側に前記第1の突起部の前記曲率中心が移動するように、前記接触部垂直距離が設定され、
    前記反射面が凹面であり、
    前記反射面の曲率半径R、前記第1の接続部の前記反射体本体における接続箇所と前記反射面の曲率中心とを結ぶ直線と前記y軸とのなす角度T、前記xy平面と前記接触部との交線と前記x軸がなす角δ、および前記接触部垂直距離hに対して、
    前記反射体の変形において前記Rがe倍になるとして、
    前記接触部垂直距離hは下記数式の条件を満たすように設定されていることを特徴とする反射体取付け構造。
    Figure 0005541904
  2. 前記反射体の変形において前記Rが小さくなる側では前記RがeL倍になるとし前記Rが大きくなる側では前記RがeH倍になるとして、前記第1の突起部の曲率半径をrとした場合に、
    前記第1の突起部の曲率半径rは下記数式を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の反射体取付け構造。
    Figure 0005541904
  3. 前記第1の突起部の曲率半径rは下記数式を満たすように設定されていることを特徴とする請求項に記載の反射体取付け構造。
    Figure 0005541904
  4. 反射面と、この反射面が形成された反射体本体と、この反射体本体の端面に設けられそれぞれ先端に略球面形状の第1の突起部を有する1対の第1の接続部と、前記反射体本体の端面に設けられ前記1対の第1の接続部が対称になる位置に設置されるとともに先端に略球面形状の第2の突起部を有する第2の接続部と、を有する反射体と、
    それぞれ平面状の接触部を有しこの接触部を前記第1の突起部の先端に接触させる1対の第1の支持部と、前記第2の突起部を回動自由に支持する受け面を有する第2の支持部と、を有し、前記第1および第2の支持部により前記反射体を支持する固定部材と、
    を備え、
    前記第1の接続部の前記反射体本体における接続箇所から当該第1の接続部の先端に設けられた前記第1の突起部の曲率中心までの前記接触部に垂直な方向での距離である接触部垂直距離が、設定され、
    1対の前記第1の突起部のそれぞれの曲率中心を通る軸をx軸とし、
    前記x軸を含む平面と前記反射面との交線を近似する円弧の半径が最大となる前記平面をxy平面とし、前記xy平面に含まれ前記x軸と直交する軸をy軸とし、
    前記xy平面と前記反射面との交線を近似する円弧の半径を前記反射面の曲率半径とし、前記円弧の中心を前記反射面の曲率中心とし、
    前記反射体が変形する際に、前記反射面の前記曲率半径が変化し、前記第1の接続部の前記反射体本体との前記接続箇所における接続角度が変化しないと仮定して、
    前記接続箇所は、前記円弧と、前記第1の突起部の曲率中心を通り前記y軸に平行な線との交点とし、
    前記接触部に平行な平面において、前記接続箇所が移動する側に前記第1の突起部の前記曲率中心が移動するように、前記接触部垂直距離が設定され、
    前記反射面が凸面であり、
    前記反射面の曲率半径R、前記第1の接続部の前記反射体本体における接続箇所と前記反射面の曲率中心とを結ぶ直線と前記y軸とのなす角度T、前記xy平面と前記接触部との交線と前記x軸がなす角δ、および接触部垂直距離hに対して、
    前記反射体の変形において前記Rがe倍になるとして、
    前記接触部垂直距離hと前記第1の突起部の曲率半径rは下記数式の条件を満たすように設定されていることを特徴とする反射体取付け構造。
    Figure 0005541904
  5. 反射面と、この反射面が形成された反射体本体と、この反射体本体の端面に設けられそれぞれ先端に略球面形状の第1の突起部を有する1対の第1の接続部と、前記反射体本体の端面に設けられ前記1対の第1の接続部が対称になる位置に設置されるとともに先端に略球面形状の第2の突起部を有する第2の接続部と、を有する反射体と、
    それぞれ平面状の接触部を有しこの接触部を前記第1の突起部の先端に接触させる1対の第1の支持部と、前記第2の突起部を回動自由に支持する受け面を有する第2の支持部と、を有し、前記第1および第2の支持部により前記反射体を支持する固定部材と、
    を備え、
    前記第1の接続部の前記反射体本体における接続箇所から当該第1の接続部の先端に設けられた前記第1の突起部の曲率中心までの前記接触部に垂直な方向での距離である接触部垂直距離が、設定され、
    1対の前記第1の突起部のそれぞれの曲率中心を通る軸をx軸とし、
    前記x軸を含む平面と前記反射面との交線を近似する円弧の半径が最大となる前記平面をxy平面とし、前記xy平面に含まれ前記x軸と直交する軸をy軸とし、
    前記xy平面と前記反射面との交線を近似する円弧の半径を前記反射面の曲率半径とし、前記円弧の中心を前記反射面の曲率中心とし、
    前記反射体が変形する際に、前記反射面の前記曲率半径が変化し、前記第1の接続部の前記反射体本体との前記接続箇所における接続角度が変化しないと仮定して、
    前記接続箇所は、前記円弧と、前記第1の突起部の曲率中心を通り前記y軸に平行な線との交点とし、
    前記接触部に平行な平面において、前記接続箇所が移動する側に前記第1の突起部の前記曲率中心が移動するように、前記接触部垂直距離が設定され、
    前記反射面が平面であり、
    前記xy平面と前記接触部との交線と前記x軸がなす角がδであり、
    前記反射体の変形での曲率半径をR、前記第1の接続部の前記反射体本体における接続箇所と前記反射面の曲率中心とを結ぶ直線と前記y軸とのなす角度をTとして、
    前記接触部垂直距離hと前記第1の突起部の曲率半径rは下記数式の条件を満たすように設定されていることを特徴とする反射体取付け構造。
    Figure 0005541904
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の反射体取付け構造を備えたことを特徴とする投写型表示装置。
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