JP4932625B2 - 光ファイバセンサ及び歪観測システム - Google Patents

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Description

この発明は、環境条件変動を監視するため土壌等に設置されて地滑り等の検出に用いられたり構造体や構造部材に装着されてその変形量の検出に用いられる光ファイバセンサ及びこれと光データ解析装置とで構成されて歪分布を観測する歪観測システムに関する。
光ファイバセンサは、その可撓性に基づいて設置箇所や装着対象物の外面形状に適合するので広範囲のセンサとして使い易いものであり、光データ解析装置の観測端(検出子・検出端・プローブ)として有用である。
光データ解析装置としては、光ファイバの長手方向(ファイバ長手方向)に沿って生じた測定対象物の歪分布を光ファイバ中のブリルアン後方散乱光に基づいて測定するブリルアン後方散乱光解析装置や、ファイバ長手方向に沿って生じた測定対象物の温度分布を光ファイバ中のラマン後方散乱光に基づいて測定するラマン後方散乱光解析装置、それらに二次演算部を組み合わせた装置などが挙げられる。
ブリルアン後方散乱光解析装置としては、BOTDR(Brillouin Optical Time Domain Reflectometry)や,BOTDA(Brillouin Optical Time Domain Analysys)が挙げられ、ラマン後方散乱光解析装置としては、ROTDR(Raman Optical Time Domain Reflectometry)が挙げられる。
地滑り等の環境条件変動を監視するために監視対象箇所に長尺光ファイバを設置する技術として、光ファイバに長手方向の伸び歪(ファイバ予歪)を与えた状態で固定するものや(例えば特許文献1参照)、短尺管体(支持条材)を繋ぎ合わせながら光ファイバに張力を掛けた状態で固定するもの(例えば特許文献2参照)、光ファイバに弾性伸び歪(ファイバ予歪)を与えた状態で構造物表面に骨材入反応硬化性樹脂で覆装するもの(例えば特許文献3参照)、光ファイバを索条に装着して敷設するもの(例えば特許文献4参照)などが知られている。また、樹脂チューブからなる可撓性の長尺保持体に複数条の光ファイバを埋蔵した光ファイバセンサも実用化されている(例えば特許文献5参照)。
このような従来の光ファイバセンサ及び歪観測システムを本発明の理解に役立つよう掻い摘んで説明する。図7は、(a)が歪観測システム10の斜視図、(b)が歪観測システム10の概要ブロック図、(c)が光ファイバセンサ20の側面図、(d)がファイバ遊挿部21の横断面(B−B)の拡大図、(e)がファイバ固定部22の横断面(C−C)の拡大図、(f)がファイバ固定部22の配置図、(g)がファイバ予歪分布図である。また、図8は、ブリルアン後方散乱光解析装置14による標準的な歪分布測定手法を示し、(a)がファイバ固定部22の配置図、(b)が周波数スペクトル図、(c)が歪分布データε(X)のグラフ表示である。さらに、図9は二次演算部30の歪観測プログラムの機能ブロック図である。
この歪観測システム10は(図7(a)参照)、スイッチやキー等の操作部材とディスプレイ等の表示部とを纏めた操作表示部11と、その操作指示等に応じて温度分布測定や歪分布測定を行ってその結果等を操作表示部11に表示させる制御演算部12と、その筐体から外に延びた光ファイバセンサ20とを具えている。
制御演算部12は(図7(b)参照)、光ファイバセンサ20を光路とする送受光を行って温度分布データTを得るラマン後方散乱光解析装置13と、やはり光ファイバセンサ20を光路とする送受光を行ってその受信光に基づいて歪分布データεを得るブリルアン後方散乱光解析装置14と、その歪分布データεをブリルアン後方散乱光解析装置14から得るとともに温度分布データTをラマン後方散乱光解析装置13から得てそれらのデータε,Tを操作表示部11に表示させたり記録データを蓄積したりする二次演算部30とを具えている。
光ファイバセンサ20は(図7(c)〜(d)参照)、例えば直径0.125mmのクラッド構造の光ファイバ用ガラス裸線11(光ファイバ裸線)に樹脂等の保護被覆を被せて直径が0.25mmないし0.4mm太くなった光ファイバ23を、例えば外径が2mmで内径が0.9mmのステンレス製チューブからなる鞘体24(可撓性長尺支持体)の中空に、差し込んで収めたものである。鞘体24に「かしめ」を行うことで比較的容易に光ファイバ23を鞘体24に固定することができるので、「かしめ」にて光ファイバ23を鞘体24に固定したファイバ固定部22(図7(e)参照)と、「かしめ」を行わずに残したため光ファイバ23が鞘体24に固定されていないファイバ遊挿部21(図7(d)参照)とが、ファイバ長手方向において交互に発現するようになっている(図7(c)参照)。
なお、鞘体24の金属材料としては(例えば特許文献6参照)、ステンレス鋼、ニッケル基合金、銅、チタン、アルミニウム等が用いられる。その使い分けとしては、通常の大気中での使用にはステンレス鋼を用い、例えば火山付近の土中に埋め込む場合などの耐塩素、耐硫化水素又は耐電蝕性が必要とされる雰囲気中ではニッケル基合金管を用いる。海水に曝される環境、例えば海底ケーブルや護岸ブロックのような環境における長期間の使用にはチタン管、その他、被測定物の材質に合わせる必要がある場合にはアルミニウム管や銅管を用いることもある。
このような光ファイバセンサ20の長さは測定個所に応じて適宜選定され数mの場合もあれば数km以上の場合もあるが、ファイバ固定部22の固定ピッチYすなわち「かしめピッチ」は(図7(f)参照)、大抵、ファイバ長手方向のどこでも等しく、例えば1mになっている。光ファイバセンサ20利用の歪測定が伸び歪に限られている場合には不要であるが、縮み歪も測定する場合には、光ファイバセンサ20にファイバ予歪εa が付与される(図7(g)参照)。ファイバ予歪εa は、具体的には光ファイバ23に対して予め設定された長手方向の伸びであり、光ファイバ23に張力を付与した状態で光ファイバ23を鞘体24に「かしめ」で固定する等のことで設定される。ファイバ予歪εa の典型値は、0.5%であり、光ファイバ23の破断伸び率の5%より十分に小さく設定されている。
ブリルアン後方散乱光解析装置14は(図8参照)、光ファイバセンサ20を光路とする送受光を行うとともに例えば0.1mの標本化ピッチDでサンプリングすることによって歪分布データε(X)を得るものであるが、その際、各標本区間で歪データを直接サンプリングすることはできないので、それに代わる演算を行う。すなわち、標本化ピッチDより長い入射光パルス幅Sに亘るブリルアン後方散乱光の測定データを標本化ピッチDだけずらしながら抽出して(図8(a)参照)、入射光パルス幅Sに亘るブリルアン後方散乱光それぞれについて周波数スペクトルを求め(図8(b)参照、横軸が周波数fで縦軸が密度pのグラフ表示である)、そのスペクトル中心と基準周波数f0 との周波数差Δfから各標本区間の歪データを算出することにより、標本化ピッチDでサンプリングしたかのような歪分布データε(X)が得られるようになっている(図8(c)参照)。なお、本明細書では周波数スペクトルで説明するが、波長スペクトルでも等価な演算が行える。
二次演算部30は(図9参照)、プログラマブルなコンピュータやデジタルシグナルプロセッサ等からなり、ハードディスク等の大容量記憶装置からなる歪分布データ記憶装置32が内蔵または外付けされるとともに、歪データ収集ルーチン31や歪分布比較ルーチン33を含むプログラムがインストールされている。
歪データ収集ルーチン31は、例えば一定周期で起動されて、その度に次の一連の処理が実行されるようになっている(ステップS11〜S14)。すなわち、ブリルアン後方散乱光解析装置14を作動させて歪分布データεを得る歪分布観測が実行されるとともに(ステップS11)、ラマン後方散乱光解析装置13を作動させて温度分布データTを得る温度布観測も実行され(ステップS12)、それから歪の影響の小さい温度分布データTに基づいて温度の影響の大きい歪分布データε(X)を修正する歪データ修正演算が実行され(ステップS13)、修正後の歪分布データε(X)が歪分布データ記憶装置32に記録されて蓄積保存されるようになっている(ステップS14)。
歪分布データε(X)は、大抵、標本区間ごとに得られた位置Xと歪εとの組データを標本区間の数だけ並べたものになっているので、そのような歪分布データε(X)の記録は、例えば二行多数列の要素群からなる二次元配列(マトリクス)といったデータ形式・データ構造でなされるようになっている。
歪分布比較ルーチン33は、例えば手動操作で不定期に起動されて例えば次の処理を実行するものである。すなわち、歪分布データ記憶装置32に蓄積されている歪分布データε(X)のうちから二つが選出されるのを待ち、歪分布データεXi,εXj が選択されると、例えば、対応する標本区間ごとに歪分布データεXiと歪分布データεXjとの差Δε=(εXi−εXj )を算出して、その差Δεを単独で又は両歪分布データεXi,εXj と共に操作表示部11に画面表示するようになっている。
このような歪観測システム10の場合、監視対象の土壌や構造物に歪伝達可能な状態で一本または複数本の光ファイバセンサ20を取り付けて使用され、ラマン後方散乱光解析装置13やブリルアン後方散乱光解析装置14による光ファイバセンサ20への送受光や二次演算部30による演算が歪データ収集ルーチン31で規定された数十分や数時間の一定周期で繰り返えされて、その度に歪分布データε(X)が歪分布データ記憶装置32に追加される。
そして、監視対象物が伸縮すると、それに対応した歪が光ファイバセンサ20にも生じるので、監視対象物の変動状態を反映した歪分布データε(X)が蓄積される。
また、蓄積された歪分布データε(X)を利用して或る時から別の時までの変動を目視確認したいときには、二次演算部30に歪分布比較ルーチン33を起動させて所望の時刻を二つ指定すると、該当する歪分布データεXi,εXj や両者の差Δεが操作表示部11にグラフ等で表示される。なお、温度の影響を無視できる環境で歪観測システム10を使用する場合、ラマン後方散乱光解析装置13の組み込みや温度分布データTの収集・表示は、必要がないので、コストダウンのために省くのが自然である。
こうして、この歪観測システム10にあっては、歪分布データの収集や歪の経時変化の確認が容易になされる。
特開2001−296112号公報 特開2002−054956号公報 特開2002−131024号公報 特開2002−317451号公報 特開2004−101414号公報 特開2005−274200号公報
しかしながら、このような従来の光ファイバセンサ及び歪観測システムには、歪分布データの比較に関して、未だ解決されていない技術課題が存在している。
図10はそのような解決すべき技術課題を説明するためのものであり、(a)が両歪分布データεXi,εXj のグラフ表示、(b)が両歪分布データεXi,εXj の差Δεのグラフ表示、(c)が歪目印つき歪分布データεXi,εXj のグラフ表示、(d)がファイバ予歪分布図と周波数スペクトル図と歪分布データのグラフ表示である。
収集時期の異なる歪分布データεXi,εXj を一緒にグラフ表示したとき(図10(a)参照)、両時期の間には光ファイバセンサ20取り付け先の監視対象物の形状変化が無かったのにもかかわらず、グラフではファイバ長手方向において歪の発現位置がずれて表示される場合があり、この場合、両歪分布データεXi,εXj の差Δεが大きく誤って表示されてしまう(図10(b)参照)。この不都合な「みかけのずれ」は、ブリルアン後方散乱光解析装置14の経時変化等による測定精度低下や光ファイバセンサ20の歪に起因して発現するものであり、例えば10kmの光ファイバセンサ20が全長に亘って0.1%ほど歪むと末端では10mもの位置ずれが生じる。
このため、歪分布データの比較等を的確に行うには歪分布データから上述の「みかけのずれ」を除去することが必要であり、それには、最大歪として想定されるファイバ二倍歪2εaより大きな歪みを歪目印として光ファイバセンサ20に予め付与しておき、その歪目印の位置差ΔXを両歪分布データεXi,εXj から検出して(図1(c)参照)、その位置差ΔXを解消するよう歪分布データεXi,εXj を修正することが有効と考えられる。
ところが、位置合わせの目印にファイバ予歪を採用して歪目印が歪分布データに含まれるようにした場合、歪目印の取得は容易に行えても、本来の測定対象歪が予想を超えて大きくなったときや測定対象歪が歪目印の近くで大きくなったときまで含めて常に確実に歪目印を測定対象歪から分離抽出するのは容易でなかった。
一方、ブリルアン後方散乱光解析装置を用いて歪分布データを得るに際してファイバ長手方向における歪の幅に広狭がある場合(図10(d)参照)、入射光パルス幅を標本区間幅とし該入射光パルス幅よりも短い標本化ピッチ毎における標本区間のブリルアン後方散乱光の測定データに係るスペクトルに基づいて各標本区間の歪データが得られるという測定手法に起因して、入射光パルス幅Sと同等の幅かそれより幅の長いパルス歪εの測定によって歪分布データに発現するパルス状波形部分のパルス幅Weは入射光パルス幅Sと同等かそれより長くなる傾向があるのに対し、入射光パルス幅Sより幅の短いパルス歪εn の測定によって歪分布データに発現するパルス状波形部分のパルス幅Wnは元のパルス歪εn の幅Nより更に短くなる傾向が強い。
その理由は、幅狭のパルス歪εn に係る周波数スペクトルは乱れて二山状になるため周波数差Δfが小さく算出されるので歪データが矮小化されるからである。
そして、そのような特性を利用することで、検出の不要な小さな歪みの影響が歪分布データには成る可く及ばないようにすべく、光ファイバ23を固定ピッチYで鞘体24に固定している光ファイバセンサ20では、入射光パルス幅Sに相当するピッチが固定ピッチYに採用されており、局所平均処理等の簡便なノイズ処理でもノイズが良く除去できるようになっている。
ところが、ブリルアン後方散乱光解析装置での歪分布測定実験中に幅狭のパルス歪εn でも歪分布データから消えない場合のあることが判明した。具体的には、パルス歪εn の幅Nが入射光パルス幅Sより短く、パルス歪εn の幅Nが標本化ピッチDより長く、さらにパルス歪εn のパルス高が十分にあれば、パルス歪εn に対応して歪分布データに発現するパルス状波形部分は、局所平均処理等のノイズ除去処理を施す前であれば、パルス幅Wnこそ極めて短いものの、明瞭な形で存在する。
そこで、このような特質を利用することによりコストアップを抑制しつつ歪目印の検出確度を向上させることが技術的な課題となる。
本発明の歪観測システム(請求項1)は、このような課題を解決するために創案されたものであり、入射光パルス幅を標本区間幅とし該入射光パルス幅よりも短い標本化ピッチ毎における標本区間のブリルアン後方散乱光の測定データに係るスペクトルに基づいて各標本区間の歪データを求めることにより歪分布データを得るブリルアン後方散乱光解析装置と、前記入射光パルス幅に相当する固定ピッチで光ファイバを鞘体などの可撓性長尺支持体に固定した光ファイバセンサと、前記光ファイバセンサ沿いの歪分布データを前記ブリルアン後方散乱光解析装置から得てデータ比較などのデータ処理を行う二次演算部とを備えた歪観測システムにおいて、 前記光ファイバセンサには、前記標本化ピッチより長いが前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い幅間隔で前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定した歪目印部が、前記ブリルアン後方散乱光解析装置で計測可能なファイバ予歪を付与された状態で、点在または散在しており、 前記二次演算部には、前記歪目印部より長く前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い分別幅を分別基準に用いて、処理対象の歪分布データからそれに含まれているパルス状波形部分のうちでパルス幅が前記分別幅より短いものを抽出することにより前記歪目印部に対応した歪目印を特定する歪目印検出手段と、その歪目印に基づいて前記処理対象歪分布データに係る位置修正処理を行う位置修正手段とが、設けられている、ことを特徴とする。
また、本発明の歪観測プログラム(請求項2)は、入射光パルス幅を標本区間幅とし該入射光パルス幅よりも短い標本化ピッチ毎における標本区間のブリルアン後方散乱光の測定データに係るスペクトルに基づいて各標本区間の歪データを求めることにより歪分布データを得るブリルアン後方散乱光解析装置から光ファイバセンサに沿いの歪分布データを得てデータ比較などのデータ処理を行う二次演算部にインストールされて、この二次演算部を、 前記光ファイバセンサが前記入射光パルス幅に相当する固定ピッチで光ファイバを鞘体などの可撓性長尺支持体に固定したものであり而も前記光ファイバセンサには前記標本化ピッチより長いが前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い幅間隔で前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定した歪目印部が前記ブリルアン後方散乱光解析装置で計測可能なファイバ予歪を付与された状態で点在または散在していることを前提条件として且つ前記歪目印部より長く前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い分別幅を分別基準に用いて処理対象の歪分布データからそれに含まれているパルス状波形部分のうちでパルス幅が前記分別幅より短いものを抽出することにより前記歪目印部に対応した歪目印を特定する歪目印検出手段と、その歪目印に基づいて前記処理対象歪分布データに係る位置修正処理を行う位置修正手段として機能させる、というものである。
さらに、本発明の歪観測システム(請求項3)は、上記の請求項1記載の歪観測システムであって更に、前記歪目印検出手段が、パルス幅検出に先立ってピーク検出を行い、そのピーク値に応じてパルス幅検出用の閾値を変化させるものである、ことを特徴とする。
また、本発明の歪観測プログラム(請求項4)は、上記の請求項2記載の歪観測プログラムであって更に、前記歪目印検出手段が、パルス幅検出に先立ってピーク検出を行い、そのピーク値に応じてパルス幅検出用の閾値を変化させるものである、ことを特徴とする。
また、本発明の光ファイバセンサ(請求項5)は、入射光パルス幅を標本区間幅とし該入射光パルス幅よりも短い標本化ピッチ毎における標本区間のブリルアン後方散乱光の測定データに係るスペクトルに基づいて各標本区間の歪データを求めることにより歪分布データを得るブリルアン後方散乱光解析装置に接続されてブリルアン後方散乱光測定用センサとして機能させるため、前記入射光パルス幅に相当する固定ピッチで光ファイバを鞘体などの可撓性長尺支持体に固定した光ファイバセンサにおいて、 前記標本化ピッチより長いが前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い幅間隔で前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定した歪目印部が、前記ブリルアン後方散乱光解析装置で計測可能なファイバ予歪を付与された状態で、点在または散在している、ことを特徴とする。
また、本発明の光ファイバセンサ(請求項6)は、上記の請求項5記載の光ファイバセンサであって更に、前記歪目印部の両端部における前記光ファイバの前記可撓性長尺支持体への固定がファイバ長手方向に近接した複数箇所でなされていることを特徴とする。
また、本発明の光ファイバセンサ(請求項7)は、上記の請求項5記載の光ファイバセンサであって更に、前記可撓性長尺支持体を前記光ファイバと共に把持して前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定する把持部材を一対具備しており而もそれら把持部の離隔距離を拡縮しうる歪目印後付具が装着され、前記把持部材による把持部位を両端部として前記歪目印部が形成され、そこに対するファイバ予歪の付与が前記歪目印後付具によってなされている、ことを特徴とする。
また、本発明の光ファイバセンサ(請求項8)は、上記の請求項5記載の光ファイバセンサであって更に、前記可撓性長尺支持体を前記光ファイバと共に把持して前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定する把持部材が装着され、前記把持部材による把持部位を両端部の一方または双方として前記歪目印部が形成され、そこに対するファイバ予歪の付与が加温用の又は冷却用の温調器によってなされている、ことを特徴とする。
このような本発明の歪観測システム(請求項1)及び本発明の光ファイバセンサ(請求項5)にあっては、光ファイバセンサのうち少なくとも歪測定供用部分については大部分が従来同様の歪測定部で占められ、そこに歪目印部が点在・散在している。
歪測定部では、入射光パルス幅に相当する固定ピッチで光ファイバが可撓性長尺支持体に固定されていることから、測定対象物の歪は、光ファイバに伝達されるときに固定ピッチの各区間で局所平均値に一様化されるので、ブリルアン後方散乱光解析装置による歪分布データには単発のパルス状波形部分かパルス状波形部分の連なりとなって反映されるが、そのパルス幅は入射光パルス幅や固定ピッチと同等かそれより長くなる。
これに対し、歪目印部からは歪目印用のファイバ予歪が単発のパルス状波形部分となってブリルアン後方散乱光解析装置による歪分布データに反映されるが、歪目印部の長さである歪目印部長が標本化ピッチと入射光パルス幅や固定ピッチとの中間長になっていることから、歪目印用のパルス状波形部分のパルス幅は歪目印部長より短くなる。
このように、歪分布データにおいて、歪目印用の歪は歪目印部長より短いパルス状波形で発現するのに対し、測定対象物の歪は入射光パルス幅や固定ピッチ以上に広がって発現するので、両者の波形が区別可能になる。しかも、両者の間には開きがあるので、歪分布データから歪目印を抽出することが確実に行えることとなる。
また、本発明の歪観測システム(請求項1)及び本発明の歪観測プログラム(請求項2)をインストールした二次演算部にあっては、ブリルアン後方散乱光解析装置にて得た歪分布データから歪目印を抽出するに際し、上述した光ファイバセンサの使用を前提として、歪分布データから幅狭のパルス状波形部分を歪目印として抽出するようになっているが、その分別基準に分別幅が用いられ、この分別幅は歪目印用パルス状波形部分の幅と測定対象物の歪のパルス状波形部分の幅との間にあるので、歪目印が確実に抽出・特定される。そして、その歪目印に基づいて位置修正処理が行われるので、歪分布データが対比等の容易な状態に標準化される。
しかも、本発明はファイバ固定距離の一部変更やデータ処理プログラムの一部改造で具現化されるので、コストアップは小さく抑えられる。
したがって、この発明によれば、コストアップを抑制しつつ歪目印の検出確度を向上させることができる。
さらに、本発明の歪観測システム(請求項3)及び本発明の歪観測プログラム(請求項4)をインストールした二次演算部にあっては、歪目印の検出に際しピーク検出とパルス幅検出とを行ってピーク値に応じてパルス幅検出用の閾値を変化させるようにしたことにより、測定対象物の歪に基づく幅広のパルス状波形部分に歪目印用パルス状波形部分が重畳したときでも幅狭の歪目印用パルス状波形部分は的確に検出される。
そのため、歪目印部のところまで測定対象物の歪が及んだ場合でも歪目印が明瞭に維持されるので、歪目印はファイバ長手方向のどこでも任意に付けることが許される。
また、本発明の光ファイバセンサ(請求項6)にあっては、歪目印部の端部の固定が複数化されているので、歪目印部の強度が向上している。そのため、例え歪目印用ファイバ予歪が大きくても、歪目印部の機能が長期に亘って安定維持される。
また、本発明の光ファイバセンサ(請求項7,請求項8)にあっては、把持部材の装着にて所要の歪目印部が形成され、歪目印後付具や温調器にて歪目印用ファイバ予歪が付与されるようにしたことにより、既存の光ファイバセンサに例えそれが敷設済みであっても歪目印を追加することができる。
本発明の光ファイバセンサ及び歪観測システムの一実施形態(第1形態)について、その構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が歪観測システム40の斜視図および歪目印部52の配置図、(b)がファイバ固定部22の配置図、(c)が歪目印つき光ファイバセンサ50に係るファイバ予歪分布図、(d)と(e)が歪目印の測定データのグラフ表示、(f)が歪目印つき光ファイバセンサ50に係る歪分布データε(X)のグラフ表示である。また、図2は、二次演算部30の歪観測プログラムの機能ブロック図である。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
この歪観測システム40が既述した歪観測システム10と相違するのは、光ファイバセンサ20が歪目印つきの光ファイバセンサ50になった点と(図1参照)、二次演算部30のプログラムに基準位置設定ルーチン41の追加と歪分布比較ルーチン33から歪分布比較ルーチン43への改造が施された点である(図2参照)。
基準位置設定ルーチン41と歪分布比較ルーチン43は、新規な歪目印検出サブルーチンを利用するようになっている。
光ファイバセンサ50は、例えば1kmの歪測定部51と幅狭の歪目印部52とがファイバ長手方向で交互に形成されたものであり(図1(a)参照)、そのうち歪測定部51は(図1(b)参照)、既述した光ファイバセンサ20と同じ構造であり、入射光パルス幅Sとほぼ同じ1mの固定ピッチYで光ファイバ23が鞘体24(可撓性長尺支持体)に固定されているので、ファイバ遊挿部21とファイバ固定部22とがファイバ長手方向において交互に発現するものとなっている。縮み歪も測定する必要のある歪測定部51には従来同様のファイバ予歪εa が付与されている(図1(c)参照)。
光ファイバセンサ50における歪目印部52は(図1(b)参照)、ファイバ遊挿部21と同じく両端がファイバ固定部22で画成され中間部では光ファイバ23が鞘体24に遊挿されて保護されているが、両端のファイバ固定部22の離隔距離が歪目印部長Nになっている点と、予め付与されているファイバ予歪がファイバ予歪εa より大きな歪目印用ファイバ予歪εn になっている点でファイバ遊挿部21と相違している。
歪目印用ファイバ予歪εn は(図1(c)参照)、ファイバ予歪εa より小さく方に設定してもブリルアン後方散乱光解析装置14で測定されるが、ブリルアン後方散乱光解析装置14で明瞭に測定されるよう、通常はファイバ二倍歪2εaより大きく設定される。歪分布データε(X)に発現した歪目印用パルス状波形部分においてもそのピークがファイバ二倍歪2εaを超えるよう(図1(d),(e)参照)、予歪εn は十分に大きいのが好ましい。
歪目印部52の長さである歪目印部長Nは、歪目印部52に対応した歪目印用パルス状波形部分が歪分布データε(X)においてパルス幅は短くても明瞭かつ確実に発現するよう、標本化ピッチDより長く、入射光パルス幅Sより短く、固定ピッチYよりも短く、設定されている。その条件のうちでも、歪目印用パルス状波形部分のパルス幅が短くなるようにする観点からは、歪目印部長Nが短いほど良いが、歪目印用パルス状波形部分のピークの縮減を防止する観点からは、歪目印部長Nを入射光パルス幅Sの半分以上に保つのが好ましいので、歪目印部長Nは入射光パルス幅Sの半分か半分強に設定すると良い。この光ファイバセンサ50では歪目印部長Nが0.5mになっている(図1(b)参照)。
歪目印検出サブルーチンは(図1(d)〜(f)参照)、二次演算部30を歪目印検出手段として機能させるプログラムであり、他のルーチン41,43,44によって実行させられて、その度に、処理対象の歪分布データε(X)からそれに含まれているパルス状波形部分のうちで歪目印部長Nよりパルス幅の短いものを抽出することにより歪目印部52に対応した歪目印を特定するようになっている。歪目印用パルス状波形部分の抽出手法の具体例を二つ挙げると、簡便な手法は(図1(d)参照)、例えば歪目印用ファイバ予歪εn の半分程度をパルス幅検出用閾値εt に採用したうえで、歪分布データε(X)をファイバ長手方向の位置Xの単調増加か単調減少の何れか一方向へ走査しながらパルス検出を行って、パルス状波形部分が見つかったら、パルス幅検出用閾値εt のところでパルス幅Wを測り、そのパルス幅Wが分別幅Nnより狭ければ歪目印用パルス状波形部分と判別してパルス状波形部分の中央位置Xnを歪目印位置の一つに加え(W<Nn→OK)、そうでなければ歪目印用パルス状波形部分でないと判別する(W≧Nn→NG)、というものである。
これに対し、検出能力の高い別手法は(図1(e)参照)、パルス幅検出に先立ってピーク検出を行い、そのピーク値εp に応じてパルス幅検出用閾値εt を変化させる、というものである。ピーク値εp とパルス幅検出用閾値εt との差を例えば一定値εb =(εn −εa )/2にする例を詳述すると、歪分布データε(X)をファイバ長手方向の位置Xの単調増加か単調減少の何れか一方向へ走査しながらパルス検出を行って、パルス状波形部分が見つかったら、そのピーク検出も行ってピーク値εp とピーク位置Xnを求め、さらにパルス幅検出用閾値εt =(εp −εb )を算出してから、パルス幅検出用閾値εt のところでパルス幅Wを測るのである。そして、そのパルス幅Wが分別幅Nnより狭ければ歪目印用パルス状波形部分と判別して検出済みのピーク位置Xnを歪目印位置の一つに加え(W<Nn→OK)、そうでなければ歪目印用パルス状波形部分でないと判別する(W≧Nn→NG)、というものである。
この別手法では(図1(e)参照)、歪分布データε(X)において歪目印用パルス状波形部分が単独で発現した場合や(図1(f)で最も左のパルスを参照)、測定対象物の歪に基づく幅広のパルス状波形部分が単独で発現した場合に(図1(f)で左から二番目のパルスを参照)、的確な判別がなされるばかりでなく、測定対象物の歪に基づく幅広のパルス状波形部分に幅狭の歪目印用パルス状波形部分が重畳して発現した場合にも(図1(f)で右側の二パルスを参照)、的確な判別がなされる。
また、上記手法で分別基準に用いられた分別幅Nnは(図1(d),(e)参照)、歪目印用パルス状波形部分の幅と測定対象物の歪のパルス状波形部分の幅との間に確実になるよう、歪目印部長N以上であって入射光パルス幅S未満であることと、歪目印部長N以上であって固定ピッチY未満であること、という条件で予め選定されている。
基準位置設定ルーチン41は(図2参照)、歪観測システム40の設置後の初期化に際して実行させられて、基準位置データ42の初期設定を行うものであり、具体的には、先ず既述の歪データ収集ルーチン31と同様の処理(S11〜S13)を行って歪分布データε(X)を求め、次ぎに上述の歪目印検出サブルーチンを実行させて歪分布データε(X)中の歪目印位置Xnを総て求め、それから、その総ての歪目印位置Xn…を基準位置データ42に記憶保持させるようになっている。
歪分布比較ルーチン43は(図2参照)、歪分布比較ルーチン33と同じく例えば手動操作で不定期に起動されて歪分布比較ルーチン33の基本処理(各Xで差Δεを算出する等の処理)を行うものであるが、歪分布比較ルーチン33と異なり、基本処理(ステップS23)に先立って歪目印検出と位置修正の処理を行うようになっている(ステップS21,S22)。詳述すると、歪分布データ記憶装置32に蓄積されている歪分布データε(X)のうちから二つが選出されるのを待ち、歪分布データεXi,εXj が選択されると、歪分布データεXiをコピーしてから上述の歪目印検出サブルーチンを実行させて歪分布データεXi中の歪目印位置を総て求め、それが基準位置データ42の歪目印位置Xn…に一致するよう、歪分布データεXiに位置修正処理を施す(ステップS21)。
さらに(ステップS22)、歪分布データεXjもコピーしてから上述の歪目印検出サブルーチンを実行させて歪分布データεXj中の歪目印位置を総て求め、それが基準位置データ42の歪目印位置Xn…に一致するよう、歪分布データεXjにも位置修正処理を施す。そして、両歪分布データεXi,εXj の位置修正処理が済んでから、基本処理として(ステップS23)、例えば、対応する標本区間ごとに歪分布データεXiと歪分布データεXjとの差Δε=(εXi−εXj)を算出して、その差Δεを単独で又は両歪分布データεXi,εXj と共に操作表示部11に画面表示するようになっている。なお、位置修正処理の具体化は、線形補間演算や,多項式近似方式,最小自乗法近似など、公知の手法で足りる。
この実施形態(第1形態)の歪観測システム40について、その使用態様及び動作を説明する。
この場合も、監視対象の土壌や構造物に歪伝達可能な状態で光ファイバセンサ50を取り付けて使用されるが(図1参照)、初期化に際しては二次演算部30に基準位置設定ルーチン41を起動させることも行う(図2参照)。
そうすると、初期の歪分布データε(X)が求められ、それから歪目印検出サブルーチンの実行によって初期の歪目印位置Xn…が求められ、それが後の位置修正用の基準位置として基準位置データ42に記憶される。
一方、その後の定常時の観測では、ラマン後方散乱光解析装置13やブリルアン後方散乱光解析装置14による光ファイバセンサ50への送受光や二次演算部30による演算が歪データ収集ルーチン31で規定された数十分や数時間の一定周期で繰り返えされて、その度に歪分布データε(X)が歪分布データ記憶装置32に追加される。なお、歪観測システム40の場合も、温度の測定は任意の選択事項であり、温度の影響を無視できる環境で使用される等のため、ラマン後方散乱光解析装置13の組み込みや温度分布データTの収集・表示が必要なければ、それらは省かれる。
そして、監視対象物が伸縮すると、それに対応した歪が光ファイバセンサ50にも生じるので、監視対象物の変動状態を反映した歪分布データε(X)が蓄積される。
また、蓄積された歪分布データε(X)を利用して或る時から別の時までの変動を目視確認したいときには、二次演算部30に歪分布比較ルーチン43を起動させて所望の時刻を二つ指定すると、該当する歪分布データεXi,εXj や両者の差Δεが操作表示部11にグラフ等で表示される。
このように歪観測システム40も従来の歪観測システム10とほぼ同様に使用され、歪観測システム40にあっても歪分布データの収集や歪の経時変化の確認が容易になされるが、歪観測システム40にあっては、更に歪の経時変化の確認が的確になされる。
例えば収集時期の大きく異なる歪分布データεXi,εXj を一緒にグラフ表示したときでも、従来は不所望なまで大きくなることのあったファイバ長手方向の「みかけのずれ」が歪観測システム40では目につかないのである(図2の操作表示部11を参照)。
詳述すると、歪観測システム40にあっては、光ファイバセンサ50に歪目印部52が散在しているので、ブリルアン後方散乱光解析装置14で測定した歪分布データε(X)に歪目印がパルス状波形で含まれる。それに対応した歪目印位置Xn…が歪目印検出サブルーチンの実行によって求められ、初期設定時には基準位置設定ルーチン41の実行によって初期の歪目印位置が基準位置データ42に保存される。また、歪分布データεXi,εXj の比較時には、歪分布比較ルーチン43の実行によって、歪分布データεXiの歪目印位置が検出されてから歪分布データεXiの各位置が初期の歪目印位置に適合するよう修正されるとともに、歪分布データεXjの歪目印位置が検出されてから歪分布データεXjの各位置も初期の歪目印位置に適合するよう修正される。
このように比較対象の歪分布データεXi,εXj それぞれについて同じ初期の歪目印位置を基準とした位置修正が施されると、両歪分布データεXi,εXj から不所望な「みかけのずれ」がほぼ消滅する。そのため、歪分布比較ルーチン43によって算出された歪分布データεXi,εXj の差Δεは、両歪分布データεXi,εXj が何時のものであっても、的確なものとなる。
本発明の歪観測システムの他の実施形態(第2形態)について、その構成を、図面を引用して説明する。図3は、二次演算部30の歪観測プログラムの機能ブロック図である。
この歪観測システムが上述した歪観測システム10と相違するのは、二次演算部30の歪データ収集ルーチン31が改造されて歪データ収集ルーチン44になった点と、歪分布比較ルーチン43が歪分布比較ルーチン33に戻された点である。
二次演算部30の他のプログラムはそのまま引き継がれている。また、光ファイバセンサ50やブリルアン後方散乱光解析装置14などのハードウェアも歪観測システム10から同じものがそのまま引き継がれている。
基準位置設定ルーチン41は、既述の歪データ収集ルーチン31同様、例えば一定周期で起動されて、その度に、歪分布観測を実行し(ステップS11)、温度布観測を実行し(ステップS12)、温度利用の歪データ修正演算を実行し(ステップS13)、温度で修正後の歪分布データε(X)を歪分布データ記憶装置32に記録する(ステップS14)、というものであるが、歪データ収集ルーチン31と異なり、温度で修正してから記録するまでの間に(ステップS13〜S14)、歪分布データε(X)に対して上述の歪目印検出サブルーチンによる歪目印検出と位置修正の処理を施すようになっている(ステップS31)。
この実施形態(第2形態)の歪観測システムの使用態様は上述したのと同じであり、動作についても、概ね同じであり、異なるのは歪目印検出と位置修正が歪分布比較時でなく歪データ収集時に行われることである。
なお、位置Xと歪εとの組データからなる歪分布データε(X)に対する位置修正には、各標本区間の位置Xを修正する遣り方を採用しても良く、標本区間の個数や各標本区間の位置Xが基準位置データ42の基準値に一致するよう歪εまで修正する遣り方を採用しても良い。
本発明の光ファイバセンサ及び歪観測システムの他の実施形態(第3形態)について、その構成を、図面を引用して説明する。図4は、(a)が歪観測システム60の斜視図、(b)がファイバ固定強化部63の配置図、(c)がファイバ固定部22の配置図、(d)がファイバ予歪分布図である。
この歪観測システム60が上述した歪観測システム40と相違するのは光ファイバセンサ50が一部改造されて光ファイバセンサ61になった点であり(図4(a)参照)、光ファイバセンサ61が上述した光ファイバセンサ50と相違するのは歪目印部52が改造されて歪目印部62になった点であり歪測定部51はそのまま引き継がれている(図4(a),(b)参照)。歪目印部62が歪目印部52と相違するのは両端のファイバ固定部22がそれぞれファイバ固定強化部63になった点である(図4(b)参照)。
ファイバ固定強化部63は(図4(c)参照)、複数のファイバ固定部22の連なりであり、図示の例ではファイバ固定部22が1cmピッチで三カ所に形成されている。これにより、歪目印部62は、その両端部における光ファイバ23の鞘体24への固定がファイバ長手方向に近接した複数箇所でなされたものとなっている。
また、このファイバ固定強化部63は(図4(d)参照)、ファイバ予歪が歪測定部51側のファイバ予歪εa から歪目印部62側の歪目印用ファイバ予歪εn へ段階的に増加するものとなっている。
この実施形態(第3形態)の場合、光ファイバセンサ61に散在する歪目印部62について、両端部のファイバ固定強化部63におけるファイバ固定部22が複数化されているので、歪目印部62における光ファイバ23の鞘体24への固定強度が強化されている。そのため、ファイバ固定強化部63の何れかのファイバ固定部22で固定が解けて光ファイバ23がスリップしたとしても他のファイバ固定部22によってバックアップされるので、歪目印の消滅を招くほど不所望なスリップは発生を高い確率で防止することができる。しかも、ファイバ固定強化部63においてはファイバ予歪が段階的に変化しているため、ファイバ固定部22にかかるファイバ予歪の差が複数箇所に分散されて一箇所あたりのスリップ力が低下するので、スリップ防止がより確かなものとなっている。
本発明の光ファイバセンサの他の実施形態(第4形態)について、その構成を、図面を引用して説明する。図5は、(a)が光ファイバセンサ20の側面図、(b)が歪目印後付具70の側面図、(c)が歪目印後付具70の付いた光ファイバセンサ20に係るファイバ予歪分布図である。
この実施形態では、光ファイバセンサ20(又は50,61)に後付け可能な歪目印後付具70が用いられる。
歪目印後付具70は、一対の把持部材である固定部クランプ71及び遊配部クランプ72と、それらの離隔距離を拡縮しうる本体部とを具えている。
クランプ71,72は、それぞれ、例えば開閉式であって開いて光ファイバセンサ20を挟み込んでからネジ止め等にて強く閉めることにより、鞘体24を光ファイバ23と共に把持して光ファイバ23を鞘体24に固定するようになっている。
固定部クランプ71と遊配部クランプ72の離隔距離は上述の歪目印部長Nを含む範囲で拡縮されるようになっており、その拡縮範囲は歪目印部長Nと歪目印用ファイバ予歪εn との積より長くなっている。
この場合、光ファイバセンサ20(又は50,61)のうち歪目印をつけたいところに歪目印後付具70を装着する。具体的には、固定部クランプ71で例えばファイバ固定部22のところを把持するとともに、遊配部クランプ72でファイバ遊挿部21のところを把持して光ファイバ23を鞘体24に固定してから(図5(a),(b)参照)、固定部クランプ71と遊配部クランプ72とを離隔させることでクランプ71,72間の光ファイバセンサ20特に光ファイバ23に歪目印用ファイバ予歪εn を付与する。これにより、歪目印後付具70の装着箇所が上述した歪目印部52,62と同じく歪目印として機能することとなる。このような歪目印後付具70は、光ファイバセンサ20(又は50,61)が敷設前であろうと敷設後であろうと所望のところに歪目印をつけることができるので、利便性が高い。
本発明の光ファイバセンサの他の実施形態(第5形態)について、その構成を、図面を引用して説明する。図6は、(a)が光ファイバセンサ20の側面図、(b)が歪目印を後付けした温調器80の側面図である。
この実施形態では、光ファイバセンサ20(又は50,61)に後付け可能な歪目印後付具として遊配部クランプ72(把持部材)と温調器80とが用いられる。
温調器80は、光ファイバセンサ20における歪目印部長Nの部分を加温または冷却できるものであれば足り、例えば、一定の設定温度に維持する恒温槽でも良く、外気温に応じて温度コントロールするヒートポンプ等でも良い。
遊配部クランプ72は、上述した歪目印後付具70から分離したものであり、温調器80に取り付けても取り付けなくても良い。
この場合、光ファイバセンサ20(又は50,61)のうち歪目印をつけたいところの一端または両端に遊配部クランプ72を装着する。歪目印部の両端のうち片方にファイバ固定部22を利用すれば遊配部クランプ72は一個で足りる(図6(b)参照)。何れにしても、歪目印部長Nだけ離れたところで光ファイバ23が鞘体24に固定されたら、そこに温調器80を装着して基本的には加温し、その熱膨張にて光ファイバ23に歪目印用ファイバ予歪εn を付与する。なお、光ファイバ23と鞘体24との熱膨張率の大小が逆の場合や負の歪目印用ファイバ予歪εn を付与する場合は冷却する。
これにより、温調器80の装着箇所が上述した歪目印部52,62と同じく歪目印として機能することとなる。この温調器80も、光ファイバセンサ20(又は50,61)が敷設前であろうと敷設後であろうと所望のところに歪目印をつけることができるので、利便性が高い。さらに、歪観測システムがラマン後方散乱光解析装置13による温度観測も行うものであれば、歪目印における温度波形を特定して歪目印の再確認に利用する等のことにより、歪目印の検出の確度を更に向上させることができる。
[その他]
なお、上記実施形態では、光ファイバセンサにおける可撓性長尺支持体が、光ファイバを遊挿しうる金属製鞘体であったが、可撓性長尺支持体は、鞘体に限られる訳でなく、樹脂チューブや索条など、他の断面形状のものであっても、固定ピッチや歪目印部長の離散位置で光ファイバを固定できるものであれば良い。
また、上記実施形態では、光ファイバセンサにおける固定ピッチが入射光パルス幅と同じになっていたが、両者は多少なら相違していても良く、固定ピッチが入射光パルス幅の80%〜150%程度になっていれば、固定ピッチが入射光パルス幅に相当していると言える。
さらに、上記実施形態では、多数の歪目印部が光ファイバセンサに一定ピッチで散在していたが、歪目印部が少数個や一個だけ光ファイバセンサに点在している場合でも、本発明は有効であり有用である。歪目印部が一個だけの場合、それは光ファイバセンサの末端寄りに設けるのが好ましい。
また、上記実施形態では、歪目印用パルス状波形部分が歪分布データε(X)に残されたままになっていたが、比較以外のデータ処理など行うときなどに歪目印用パルス状波形部分が邪魔な場合には、例えば、歪分布データε(X)において歪目印位置Xnを中心とした歪目印部長Nの部分データを一旦消去してから、その部分のデータ値を線形補間で補う、といった前処理を施せば良い。
また、上記実施形態では、位置修正処理の絶対的な基準となる歪目印位置Xn…を基準位置設定ルーチン41にて基準位置データ42に初期設定するようになっていたが、位置修正処理が相対的で足りる場合、基準位置設定ルーチン41や基準位置データ42は省くことができる。例えば、第1形態の歪分布比較ルーチン43において、ステップS21では歪目印検出を行って位置修正は省き、ステップS22では歪目印検出を行ってからその歪目印とステップS21の歪目印とを用いて位置修正を行う、といった場合である。
本発明の光ファイバセンサや観測システムは、土壌の歪みや地滑りの監視の他、構造体や構造物の変形の監視にも適用できる。
本発明の一実施形態(第1形態)について、光ファイバセンサ及び歪観測システムの構造を示し、(a)が歪観測システムの斜視図、(b)がファイバ固定部配置図、(c)が歪目印つきファイバ予歪分布図、(d)と(e)が歪目印の測定データのグラフ表示、(f)が歪目印つき歪分布データのグラフ表示である。 歪観測プログラムの機能ブロック図である。 本発明の他の実施形態(第2形態)について、歪観測プログラムの機能ブロック図である。 本発明の他の実施形態(第3形態)について、光ファイバセンサ及び歪観測システムの構造を示し、(a)が歪観測システムの斜視図、(b)がファイバ固定強化部配置図、(c)がファイバ固定部配置図、(d)がファイバ予歪分布図である。 本発明の他の実施形態(第4形態)について、光ファイバセンサの構造を示し、(a)が光ファイバセンサの側面図、(b)が歪目印後付具の側面図、(c)が歪目印つきファイバ予歪分布図である。 本発明の他の実施形態(第5形態)について、光ファイバセンサの構造を示し、(a)が光ファイバセンサの側面図、(b)が歪目印後付用温調器の側面図である。 従来の光ファイバセンサ及び歪観測システムを示し、(a)が歪観測システムの斜視図、(b)が歪観測システムの概要ブロック図、(c)が光ファイバセンサの側面図、(d)がファイバ遊挿部の横断面(B−B)の拡大図、(e)がファイバ固定部の横断面(C−C)の拡大図、(f)がファイバ固定部配置図、(g)がファイバ予歪分布図である。 ブリルアン後方散乱光解析装置による標準的な歪分布測定手法を示し、(a)がファイバ固定部配置図、(b)が周波数スペクトル図、(c)が歪分布データのグラフ表示である。 従来の歪観測プログラムの機能ブロック図である。 解決課題等を示し、(a)が歪分布データのグラフ表示、(b)が歪分布データの差のグラフ表示、(c)が歪目印つき歪分布データのグラフ表示、(d)がファイバ予歪分布図と周波数スペクトル図と歪分布データのグラフ表示である。
符号の説明
10…歪観測システム、
11…操作表示部、12…制御演算部(光データ解析装置)、
13…ラマン後方散乱光解析装置、
14…ブリルアン後方散乱光解析装置、
20…光ファイバセンサ、21…ファイバ遊挿部、
22…ファイバ固定部、23…光ファイバ、24…鞘体、
30…二次演算部、31…歪データ収集ルーチン、
32…歪分布データ記憶装置、33…歪分布比較ルーチン、
40…歪観測システム、
41…基準位置設定ルーチン、42…基準位置データ、
43…歪分布比較ルーチン、44…歪データ収集ルーチン、
50…光ファイバセンサ、51…歪測定部、52…歪目印部、
60…歪観測システム、61…光ファイバセンサ、
62…歪目印部、63…ファイバ固定強化部、
70…歪目印後付具、71…固定部クランプ、
72…遊配部クランプ、80…温調器、
D…標本化ピッチ、N…歪目印部長、
S…入射光パルス幅、Y…固定ピッチ

Claims (8)

  1. 入射光パルス幅を標本区間幅とし該入射光パルス幅よりも短い標本化ピッチ毎における標本区間のブリルアン後方散乱光の測定データに係るスペクトルに基づいて各標本区間の歪データを求めることにより歪分布データを得るブリルアン後方散乱光解析装置と、前記入射光パルス幅に相当する固定ピッチで光ファイバを鞘体などの可撓性長尺支持体に固定した光ファイバセンサと、前記光ファイバセンサ沿いの歪分布データを前記ブリルアン後方散乱光解析装置から得てデータ比較などのデータ処理を行う二次演算部とを備えた歪観測システムにおいて、
    前記光ファイバセンサには、前記標本化ピッチより長いが前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い幅間隔で前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定した歪目印部が、前記ブリルアン後方散乱光解析装置で計測可能なファイバ予歪を付与された状態で、点在または散在しており、
    前記二次演算部には、前記歪目印部より長く前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い分別幅を分別基準に用いて、処理対象の歪分布データからそれに含まれているパルス状波形部分のうちでパルス幅が前記分別幅より短いものを抽出することにより前記歪目印部に対応した歪目印を特定する歪目印検出手段と、その歪目印に基づいて前記処理対象歪分布データに係る位置修正処理を行う位置修正手段とが、設けられている、
    ことを特徴とする歪観測システム。
  2. 入射光パルス幅を標本区間幅とし該入射光パルス幅よりも短い標本化ピッチ毎における標本区間のブリルアン後方散乱光の測定データに係るスペクトルに基づいて各標本区間の歪データを求めることにより歪分布データを得るブリルアン後方散乱光解析装置から光ファイバセンサに沿いの歪分布データを得てデータ比較などのデータ処理を行う二次演算部にインストールされて、この二次演算部を、
    前記光ファイバセンサが前記入射光パルス幅に相当する固定ピッチで光ファイバを鞘体などの可撓性長尺支持体に固定したものであり而も前記光ファイバセンサには前記標本化ピッチより長いが前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い幅間隔で前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定した歪目印部が前記ブリルアン後方散乱光解析装置で計測可能なファイバ予歪を付与された状態で点在または散在していることを前提条件として且つ前記歪目印部より長く前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い分別幅を分別基準に用いて処理対象の歪分布データからそれに含まれているパルス状波形部分のうちでパルス幅が前記分別幅より短いものを抽出することにより前記歪目印部に対応した歪目印を特定する歪目印検出手段と、その歪目印に基づいて前記処理対象歪分布データに係る位置修正処理を行う位置修正手段として機能させる歪観測プログラム。
  3. 前記歪目印検出手段が、パルス幅検出に先立ってピーク検出を行い、そのピーク値に応じてパルス幅検出用の閾値を変化させるものである、ことを特徴とする請求項1記載の歪観測システム。
  4. 前記歪目印検出手段が、パルス幅検出に先立ってピーク検出を行い、そのピーク値に応じてパルス幅検出用の閾値を変化させるものである、ことを特徴とする請求項2記載の歪観測プログラム。
  5. 入射光パルス幅を標本区間幅とし該入射光パルス幅よりも短い標本化ピッチ毎における標本区間のブリルアン後方散乱光の測定データに係るスペクトルに基づいて各標本区間の歪データを求めることにより歪分布データを得るブリルアン後方散乱光解析装置に接続されてブリルアン後方散乱光測定用センサとして機能させるため、前記入射光パルス幅に相当する固定ピッチで光ファイバを鞘体などの可撓性長尺支持体に固定した光ファイバセンサにおいて、
    前記標本化ピッチより長いが前記入射光パルス幅および前記固定ピッチより短い幅間隔で前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定した歪目印部が、前記ブリルアン後方散乱光解析装置で計測可能なファイバ予歪を付与された状態で、点在または散在している、ことを特徴とする光ファイバセンサ。
  6. 前記歪目印部の両端部における前記光ファイバの前記可撓性長尺支持体への固定がファイバ長手方向に近接した複数箇所でなされていることを特徴とする請求項5記載の光ファイバセンサ。
  7. 前記可撓性長尺支持体を前記光ファイバと共に把持して前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定する把持部材を一対具備しており而もそれら把持部の離隔距離を拡縮しうる歪目印後付具が装着され、前記把持部材による把持部位を両端部として前記歪目印部が形成され、そこに対するファイバ予歪の付与が前記歪目印後付具によってなされている、ことを特徴とする請求項5記載の光ファイバセンサ。
  8. 前記可撓性長尺支持体を前記光ファイバと共に把持して前記光ファイバを前記可撓性長尺支持体に固定する把持部材が装着され、前記把持部材による把持部位を両端部の一方または双方として前記歪目印部が形成され、そこに対するファイバ予歪の付与が加温用の又は冷却用の温調器によってなされている、ことを特徴とする請求項5記載の光ファイバセンサ。
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