JP2020067286A - 孔径変位計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で、孔径変位を容易に計測する孔径変位計測装置を提供する。【解決手段】孔内に挿入される長尺状の本体部10と、本体部10の長手方向の一端側及び他端側に設けられて本体部10を孔内に支持する支持部20A,20Bと、本体部10に設けられて孔径変位を計測する計測部30とを備え、計測部30は、本体部10から張り出して孔内壁に弾接する板状の弾性変形部材41,51と、孔径変化に追従した弾性変形部材41,51の変形に基づいて孔径変位量を検出する検出部とを有する。【選択図】図1

Description

本開示は、孔径変位計測装置に関し、特に、ボーリング孔の孔径変位の計測に好適な技術に関するものである。
例えば、特許文献1には、岩盤に掘削したボーリング孔の内部に計測器をセメントミルク等で埋設固定するようにした岩盤変位計測装置の技術が開示されている。しかしながら、当該文献記載の技術では、計測器を再利用するには、計測器の掘り出し等が必要となるため、掘り出し時に計測器を破損させてしまう可能性がある。
このような計測器の再利用を可能にする技術が、例えば、特許文献2,3に開示されている。当該文献記載の技術によれば、モータを正転駆動させてプッシュロッドを作動させると、アームが外側に張り出して孔内壁に当接することにより、計測器本体をボーリング孔内の所定位置に保持できるように構成されている。また、モータを逆転駆動させると、アームが内側に戻されることにより、計測器本体をボーリング孔から回収できるように構成されている。
特開平11−037866号公報 特開2005−256532号公報 特開2005−257602号公報
ところで、上記特許文献2,3記載の技術では、計測器本体がモータやプッシュロッド、アーム等の多くの部品類で複雑に構成されている。このため、装置全体の大型化や部品点数の増加によるコストの上昇を招くといった課題がある。
また、上記特許文献2,3記載の技術では、装置全体の大型化により計測器本体とボーリング孔とのクリアランスを十分に確保できない可能性がある。このため、ボーリング孔の壁面に大きな凹凸があると、計測器本体をボーリング孔に容易に挿入、或いは、計測器本体をボーリング孔から容易に回収できなくなる可能性もある。特に、横方向のボーリング孔には、小石等が多く残存するため、これらの小石が噛み込むと、装置を正常に作動させられなくなる虞がある。
本開示の技術は、簡素な構成で、孔径変位を容易に計測することができる孔径変位計測装置を提供することを目的とする。
本開示の技術は、孔内に挿入される長尺状の本体部と、前記本体部の長手方向の一端側及び他端側の少なくとも一方に設けられて前記本体部を前記孔内に支持する支持部と、前記本体部に設けられて孔径変位を計測する計測部と、を備え、前記計測部は、前記本体部から張り出して孔内壁に弾接する板状の弾性変形部材と、孔径変化に追従した前記弾性変形部材の変形に基づいて孔径変位量を検出する検出部と、を有することを特徴とする。
また、前記計測部は、前記本体部に長手方向にスライド移動可能に設けられたスライダー部材をさらに備えており、前記弾性変形部材は、一端を前記本体部に固定されると共に、他端を前記スライダー部材に弾接又は固定されており、孔径変化に追従変形することにより前記スライダー部材をスライド移動させ、前記検出部は、前記スライダー部材のスライド移動に基づいて孔径変位量を検出することが好ましい。
また、前記検出部は、一端を前記スライダー部材に固定されると共に、他端を前記本体部に固定されて、前記スライダー部材のスライド移動に伴い湾曲変形する板状の起歪体と、前記起歪体に貼り付けられて、前記起歪体に生じる歪み量を取得する歪みゲージと、を有しており、前記歪みゲージにより取得される歪み量に基づいて孔径変位量を検出することが好ましい。
また、前記弾性変形部材が、前記本体部から直交する4方向に張り出して設けられていることが好ましい。
また、前記支持部は、前記本体部から半円弧状に張り出すように設けられて孔内壁に弾接する複数の弾性板材を有することが好ましい。
また、前記弾性板材が、前記本体部から直交する4方向に半円弧状に張り出して設けられていることが好ましい。
本開示の技術によれば、簡素な構成で、孔径変位を容易に計測することができる。
本実施形態に係る孔径変位計測装置を示す模式的な斜視図である。 本実施形態の本体部を示す模式的な断面図である。 本実施形態の第1孔内支持部を示す模式的な斜視図である。 本実施形態の計測部を示す模式的な断面図である。 本実施形態に係る孔径変位計測装置を用いたボーリング孔の孔径変位の計測手順を説明する模式図である。 本実施形態に係る孔径変位計測装置を用いたボーリング孔の孔径変位の計測手順を説明する模式図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る孔径変位計測装置について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る孔径変位計測装置1を示す模式的な斜視図である。
図1に示すように、孔径変位計測装置1は、長尺状の本体部10と、本体部10の先端側に設けられた第1孔内支持部20Aと、本体部10の基端側に設けられた第2孔内支持部20Bと、本体部10の各孔内支持部20A,20Bの間に設けられた計測部30と、データ処理装置100と、入力装置110と、表示装置120とを備えている。また、本体部10の基端部には、挿入棒70(図5参照)を接続固定するための接続用アダプタ71が設けられている。
[本体部]
本体部10は、例えば、アルミニウム等で形成された断面略L字状の計4枚のアングル材11A〜11Dを矩形状に配置すると共に、これらアングル材11A〜11Dを長手方向(図中Z方向)に平行に設けることにより構成されている。
具体的には、図2に示すように、各アングル材11A〜11Dは、所定の間隔をおいて互いにL字が反対側に向くように対向配置されている。すなわち、各アングル材11A〜11Dの対向側面によって4方向に開放する略十字状(+字状)の空間12が区画形成されている。各アングル材11A〜11Dは、その対向側面に架け渡された複数のブラケット15A〜15Dに、不図示のボルトナット等を締結することにより互いに連結固定されている。本体部10の断面寸法Dは、ボーリング孔とのクリアランスを十分に確保できる約4cm程度とされており、本体部10をボーリング孔内に容易に挿入できるようになっている。また、各アングル材11A〜11Dの長手方向の長さは、約91cmとされており、本体部10の接続用アダプタ71(図1参照)を含めた長手方向の全体長さは、約1m程度とされている。なお、本体部10の寸法は、これらの数値に限定されるものではなく、計測対象となるボーリング孔の孔径や深さ等に応じて適宜に設定することができる。
なお、以下の説明では、一対のアングル材11A,11Bの対向空間X1を第1スリット、一対のアングル材11C,11Dの対向空間X2を第2スリット、一対のアングル材11B,11Cの対向空間Y1を第3スリット、一対のアングル材11A,11Dの対向空間Y2を第4スリットと称する。また、第1スリットX1及び第2スリットX2が開放する方向をX方向、第3スリットY1及び第4スリットY2が開放する方向をY方向と称する。
[孔内支持部]
次に、第1孔内支持部20A及び、第2孔内支持部20Bの詳細構造について説明する。これら第1及び第2孔内支持部20A,20Bは、略同一構造で構成されるため、以下では、先端側の第1孔内支持部20Aを説明し、基端側の第2孔内支持部20Bについては説明を省略する。
図3は、第1孔内支持部20Aを示す模式的な斜視図である。第1孔内支持部20Aは、第1支持用リング部材21と、第2支持用リング部材22と、第1ブラケット23と、第2ブラケット24と、第3ブラケット25と、第4ブラケット26とを備えて構成されている。
各ブラケット23〜26は、本体部10の長手方向Zに互いに所定の間隔をおいて対向配置されている。これらブラケット23〜26は、本体部10の各アングル材11A〜11Dに不図示のボルトナット等を締結することにより固定さている。
第1及び第2支持用リング部材21,22は、弾性変形可能な鋼製の薄板リング部材であって、互いに径方向が直交するように配置されている。これら第1及び第2支持用リング部材21,22のリング幅は、好ましくは約1cm程度とされている。
第1支持用リング部材21は、第1スリットX1及び第2スリットX2に挿入配置されている。より詳しくは、第1支持用リング部材21は、本体部10の長手方向Zの対角2箇所を第2ブラケット24及び第4ブラケット26に不図示のボルトナット等で締結固定されており、各スリットX1,X2から突出する部位が本体部10からX方向外側に半円弧状に湾曲して張り出すように設けられている。
第2支持用リング部材22は、第3スリットY1及び第4スリットY2に挿入配置されている。より詳しくは、第2支持用リング部材22は、本体部10の長手方向Zの対角2箇所を、第1ブラケット23及び第3ブラケット25に不図示のボルトナット等で締結固定されており、各スリットY1,Y2から突出する部位が本体部10からY方向外側に半円弧状に湾曲して張り出すように設けられている。
以上のように構成された第1孔内支持部20Aによれば、本体部10をボーリング孔内の所定位置に挿入配置すると、第1及び第2支持用リング部材21,22がボーリング孔の内壁に弾接して径方向内側に変形することにより、本体部10をボーリング孔の略中心位置に確実に保持できるようになっている。また、本体部10をボーリング孔に挿入、又は、ボーリング孔から回収する際には、第1及び第2支持用リング部材21,22がボーリング孔の内壁に摺接しながら弾性変形することにより、本体部10をボーリング孔内で円滑に移動できるようになっている。
[計測部]
次に、図4に基づいて、計測部30の詳細について説明する。図4(A)は、計測部30をY方向に切り欠いて示す模式的な縦断面図であり、図4(B)は、計測部30をX方向に切り欠いて示す模式的な横断面図である。計測部30は、ボーリング孔の主としてX方向の孔径変位を計測する第1計測部40と、ボーリング孔の主としてY方向の孔径変位を計測する第2計測部50とを備えている。
[第1計測部]
図4(A)に示すように、第1計測部40は、第1計測用リング部材41と、第1スライダー部材42と、第1検出部43とを備えて構成されている。
第1計測用リング部材41は、弾性変形可能な鋼製の薄板を本体部10の基端側に開放する略C字状に湾曲させることにより形成されている。第1計測用リング部材41のリング幅は、好ましくは約1cm程度とされている。
第1計測用リング部材41は、第1スリットX1及び第2スリットX2に挿入配置されている。より詳しくは、第1計測用リング部材41は、その開放側端部41Aを本体部10に固設された第1固定ブラケット48に不図示のボルトナット等で締結固定されており、各スリットX1,X2から突出する部位が本体部10からX方向外側に略半円弧状に張り出すように設けられている。
さらに、第1計測用リング部材41は、開放側端部41Aとは反対側の湾曲端部41Bを第1スライダー部材42に弾接支持(又は、不図示のボルトナット等で締結固定)されている。第1スライダー部材42は、ガイドレールとして機能する各アングル材11A〜11Dの対向空間内に長手方向Zに沿ってスライド移動自在に保持されている。
すなわち、第1計測用リング部材41の本体部10から張り出した部位が、ボーリング孔の孔径縮小に伴い径方向内側に追従変形すると、第1計測用リング部材41の全体が第1固定ブラケット48を支点に本体部10の長手方向Zに伸長することにより、第1スライダー部材42を図中Z1方向にスライド移動させるように構成されている。
第1検出部43は、弾性変形可能な第1起歪体44と、第1起歪体44に貼り付けられた第1歪みゲージ45とを備えている。第1起歪体44は、例えば、銅等の金属で形成された帯板部材であって、一端側を第1スライダー部材42に固定されると共に、他端側を第2固定ブラケット58に固定されて、これら第1スライダー部材42と第2固定ブラケット58との間に湾曲状態で設けられている。
第1検出部43は、第1計測用リング部材41の変形により第1スライダー部材42が図中Z1方向にスライド移動すると、これに伴い第1起歪体44が湾曲変形することにより、第1起歪体44に生じた歪みを第1歪みゲージ45の抵抗値又は電圧値の変化として検出するように構成されている。第1歪みゲージ45の抵抗値又は電圧値の変化量は、不図示のリード線を介して接続されたデータ処理装置100(図1参照)に送信される。
[第2計測部]
図4(B)に示すように、第2計測部50は、第2計測用リング部材51と、第2スライダー部材52と、第2検出部53とを備えて構成されている。
第2計測用リング部材51は、弾性変形可能な鋼製の薄板を本体部10の先端側に開放する略C字状に湾曲させることにより形成されている。第2計測用リング部材51のリング幅は、好ましくは約1cm程度とされている。
第2計測用リング部材51は、第3スリットY1及び第4スリットY2に挿入配置されている。より詳しくは、第2計測用リング部材51は、その開放側端部51Aを本体部10に固設された第2固定ブラケット58に不図示のボルトナット等で締結固定されており、各スリットY1,Y2から突出する部位が本体部10からY方向外側に略半円弧状に張り出すように設けられている。
さらに、第2計測用リング部材51は、開放側端部51Aとは反対側の湾曲端部51Bを第2スライダー部材52に弾接支持(又は、不図示のボルトナット等で締結固定)されている。第2スライダー部材52は、ガイドレールとして機能する各アングル材11A〜11Dの対向空間内に長手方向Zに沿ってスライド移動自在に保持されている。
すなわち、第2計測用リング部材51の本体部10から張り出した部位が、ボーリング孔の孔径縮小に伴い径方向内側に追従変形すると、第2計測用リング部材51の全体が第2固定ブラケット58を支点に本体部10の長手方向Zに伸長することにより、第2スライダー部材52を図中Z2方向にスライド移動させるように構成されている。
第2検出部53は、弾性変形可能な第2起歪体54と、第2起歪体54に貼り付けられた第2歪みゲージ55とを備えている。第2起歪体54は、例えば、銅等の金属で形成された帯板部材であって、一端側を第2スライダー部材52に固定されると共に、他端側を第1固定ブラケット48に固定されて、これら第2スライダー部材52と第1固定ブラケット48との間に湾曲状態で設けられている。
第2検出部53は、第2計測用リング部材51の変形により第2スライダー部材52が図中Z2方向にスライド移動すると、これに伴い第2起歪体54が湾曲変形することにより、第2起歪体54に生じた歪みを第2歪みゲージ55の抵抗値又は電圧値の変化として検出するように構成されている。第2歪みゲージ55の抵抗値又は電圧値の変化量は、不図示のリード線を介して接続されたデータ処理装置100(図1参照)に送信される。
[データ処理部]
図1に戻り、データ処理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータやサーバ等の情報処理装置を用いて構成される。なお、データ処理装置100は、タブレットやスマートフォン等の情報処理装置を用いて構成されてもよい。データ処理装置100は、第1及び第2歪みゲージ45,55(図4に示す)から送信される抵抗値又は電圧値の変化量を取得すると共に、取得した抵抗値又は電圧値の変化量に基づいて、ボーリング孔のX方向及びY方向の孔径変位量を演算する。
入力装置110は、例えば、データ処理装置100に接続されたキーボードやマウスな等を含み、データ処理装置100に種々の情報や指示等を入力する。表示装置120は、例えば、データ処理装置100に接続されたディスプレイであって、データ処理装置100による演算結果や入力装置110からデータ処理装置100への入力内容等の各種の情報を表示する。
[計測方法]
次に、図5,6に基づいて、本実施形態に係る孔径変位計測装置1を用いたボーリング孔300の孔径変位の計測手順について説明する。なお、図中において、符号Tはトンネル、符号Gは地山、符号200は切羽、符号210は鋼製支保工、符号220は吹付けコンクリートをそれぞれ模式的に示している。
図5(A)に示すように、ドリルジャンボ等のドリル装置400を用いて、切羽200から前方に向けてボーリング孔300を削孔する(第1工程)。図示例において、ボーリング孔300は、略水平方向に削孔されているが、鉛直方向或いは斜め前方に向けて削孔してもよい。また、ボーリング孔300は、トンネルTの周壁から径方向に向けて削孔してもよい。
ボーリング孔300を削孔したならば、図5(B)に示すように、作業者は、挿入棒70を把持して押し入れることにより、本体部10をボーリング孔300内に速やかに挿入する(第2工程)。この際、本体部10は、ボーリング孔300の内壁に摺接する支持用リング部材21,22によって安定的に支持されながら、ボーリング孔300内を円滑に移動する。すなわち、本体部10を、ボーリング孔300の内壁凹凸やボーリング孔300内に残存する小石等に阻害されることなく、所望の計測位置まで短時間且つ容易に挿入することができる。
図6(A)に示すように、本体部10をボーリング孔300内の所望の計測位置まで挿入したならば、孔径変位の計測を即座に開始する(第3工程)。本実施形態では、本体部10を挿入する第2工程を短時間で行えるため、ボーリング孔300の削孔完了から計測開始までの所要時間が確実に短縮されるようになり、削孔直後から変化するボーリング孔300の孔径変位を初期段階から効果的に計測することができる。
孔径変位の計測開始から所定の時間が経過した後、ボーリング孔300の孔径変位の計測を終了したならば、図6(B)に示すように、作業者は、挿入棒70を把持して引き抜くことにより、本体部10をボーリング孔300から回収する(第4工程)。この際、本体部10は、支持用リング部材21,22によって安定的に支持されながら、ボーリング孔300内を円滑に移動する。すなわち、本体部10を、ボーリング孔300の内壁凹凸やボーリング孔300内に残存する小石等に阻害されることなく、確実に回収することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、孔径変位計測装置1を、長尺状の本体部10に、複数本のリング部材21,22,41,51、スライダー部材42,52、起歪体44,54及び、歪みゲージ45,55を設ける簡素な構成としたことにより、装置のコストを効果的に抑えることが可能となり、さらには、装置全体の小型化を図ることもできる。
また、本体部10をアルミニウム製のアングル材11A〜11Dで構成すると共に、各リング部材21,22,41,51を鋼製の薄板で形成することにより、装置全体の軽量化を図ることが可能となり、挿入時及び回収時の作業性を確実に向上することができる。
また、ボーリング孔の内壁に弾接する支持用リング部材21,22を本体部10から直交する4方向に半円弧状に張り出すように設けたことにより、計測時には本体部10がボーリング孔の略中心位置に効果的に保持されるようになり、孔径変位の計測精度を向上することができる。
また、モータ等の電動装置やアーム等の作動機構を用いないため、これらの故障によるトラブルやリスク等を伴うことなく、孔径変位を容易に計測することができる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、複数の本体部10を長手方向に連結してボーリング孔に挿入することにより、孔径変位を多点同時に計測できるように構成してもよい。また、計測用リング部材41,51の本数は、図示例の2本に限定されず、3本以上とすることにより、孔径変位の計測方向をさらに追加するように構成してもよい。
また、孔径変位を検出する構成は、起歪体44,54及び、歪みゲージ45,55に限定されず、計測用リング部材41,51の径方向内側への変形量、或は、スライダー部材42,52のスライド移動量を直接的に検出可能なセンサ類を用いて構成してもよい。
また、本実施形態の適用は、ボーリング孔の変位計測に限定されず、他の用途にも広く適用することが可能である。
1 孔径変位計測装置
10 本体部
11A〜11D アングル材
20A 第1孔内支持部
20B 第2孔内支持部
21 第1支持用リング部材
22 第2支持用リング部材
30 計測部
40 第1計測部
41 第1計測用リング部材
42 第1スライダー部材
43 第1検出部
44 第1起歪体
45 第1歪みゲージ
50 第2計測部
51 第2計測用リング部材
52 第2スライダー部材
53 第2検出部
54 第2起歪体
55 第2歪みゲージ
100 データ処理装置

Claims (6)

  1. 孔内に挿入される長尺状の本体部と、
    前記本体部の長手方向の一端側及び他端側の少なくとも一方に設けられて前記本体部を前記孔内に支持する支持部と、
    前記本体部に設けられて孔径変位を計測する計測部と、を備え、
    前記計測部は、
    前記本体部から張り出して孔内壁に弾接する板状の弾性変形部材と、孔径変化に追従した前記弾性変形部材の変形に基づいて孔径変位量を検出する検出部と、を有する
    ことを特徴とする孔径変位計測装置。
  2. 前記計測部は、前記本体部に長手方向にスライド移動可能に設けられたスライダー部材をさらに備えており、
    前記弾性変形部材は、一端を前記本体部に固定されると共に、他端を前記スライダー部材に弾接又は固定されており、孔径変化に追従変形することにより前記スライダー部材をスライド移動させ、
    前記検出部は、前記スライダー部材のスライド移動に基づいて孔径変位量を検出する
    請求項1に記載の孔径変位計測装置。
  3. 前記検出部は、
    一端を前記スライダー部材に固定されると共に、他端を前記本体部に固定されて、前記スライダー部材のスライド移動に伴い湾曲変形する板状の起歪体と、前記起歪体に貼り付けられて、前記起歪体に生じる歪み量を取得する歪みゲージと、を有しており、前記歪みゲージにより取得される歪み量に基づいて孔径変位量を検出する
    請求項2に記載の孔径変位計測装置。
  4. 前記弾性変形部材が、前記本体部から直交する4方向に張り出して設けられている
    請求項1から3の何れか一項に記載の孔径変位計測装置。
  5. 前記支持部は、前記本体部から半円弧状に張り出すように設けられて孔内壁に弾接する複数の弾性板材を有する
    請求項1から4の何れか一項に記載の孔径変位計測装置。
  6. 前記弾性板材が、前記本体部から直交する4方向に半円弧状に張り出して設けられている
    請求項5に記載の孔径変位計測装置。
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