JP4932194B2 - エアフィルタ用濾材及びエアフィルタユニット - Google Patents
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Description
協和界面科学株式会社制の接触角計CA−SミクロII型を用いて測定する。
JIS B9908形式1に規定される試験方法において、風速0.1m/secにて、0.3〜0.5μmの大気塵を供給して、粒子捕集効率(%)を求める。
JIS B9908 形式2に規定される試験方法において、風量56m3/minにて、圧力損失が300Paになるまで、試験用ダストJIS−15種を供給し、比色法による平均捕集効率(%)を求める。
図1に示す製造工程によりエアフィルタ用濾材を製造した。また、メルトブロー装置用のダイとして、図2に示すダイを使用した。ダイには、直径0.2mmのノズルが0.8mm間隔で直線状に900個設けられており、その両側にスリット状の加熱気流の吹出し口が形成されている。ノズル近傍の温度を330℃に調整し、溶融したポリプロピレン樹脂(メルトインデックス=約500)を一つのノズル当り0.033cm3/分の樹脂量で吐出する。また、加熱気流の流量は1m幅当り2Nm3/分とする。これにより、ダイからメルトブローされた平均繊維径約1μmの極細有機繊維のショットが実質的に含まれない繊維流を形成する。
一方、図3に示す開繊機により、芯がポリプロピレン樹脂、鞘がポリエチレン樹脂であり、且つ繊維表面に撥水剤を含む油剤を塗布することにより撥水性を高めた平均繊維径18μm、長さ51mmの熱融着性繊維(宇部日東化成製 HR−PLE)を開繊して、エアーノズルにより、極細有機繊維の繊維流に略直角方向から供給し、混合した。
次いで、混合された繊維をコンベヤーベルト上に捕集して繊維ウェブを形成した。なお、ベルトはメッシュ体であって、ベルトの捕集面から裏面へと厚さ方向に吸引し、繊維ウェブの繊維の乱れを防いだ。得られた繊維ウェブには、極細有機繊維が10g/m2、熱融着性繊維が95g/m2含まれており、全体の重さは105g/m2であった。
次いで、この繊維ウェブをポリエチレン樹脂の融点より低い100℃の温度で20秒間加圧処理した後、ポリエチレン樹脂の融点より高く、ポリプロピレン樹脂の融点より低い135℃の雰囲気温度のドライヤーで、気流を繊維ウェブの厚み方向に通過させて加熱処理して、熱融着性繊維で結合し、厚さ1.1mmのエアフィルタ用濾材を得た。
得られたエアフィルタ用濾材の初期圧力損失は、65Pa、計数法による捕集効率は55%であった。また、このエアフィルタ用濾材の接触角は137°であり、撥水性に優れていた。また、塵埃を保持した後も撥水性が持続しており、安定した能力を示した。また、このエアフィルタ用濾材は強度にも優れ、プリーツ加工などの折り加工を施しても問題がなく、繊維が折れたり、脱絡したりすることもなかった。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、撥水性を高めた熱融着性繊維の替わりに、芯がポリプロピレン樹脂、鞘がポリエチレン樹脂であり、平均繊維径18μm、長さ51mmの熱融着性繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、厚さ1.1mmのエアフィルタ用濾材を得た。
得られたエアフィルタ用濾材の初期圧力損失は、65Pa、計数法による捕集効率は55%であった。また、このエアフィルタ用濾材の接触角は124°であり、実施例1と比較して、撥水性に劣るものであった。得られた結果を表1に示す。
実施例1のエアフィルタ用濾材を用いて、図7および図8に示すように、エアフィルタ用濾材7の両面に10mmの中断距離fを設けて、折曲げ分を除いて25mm間隔で0.8mmの高さh及び1mmの幅gで、ホットメルト樹脂を塗布した。
次いで、図4および図5に示すように、折深さbが30mm、山間隔cが5mmの小さなピッチのプリーツ3が形成され、大きなプリーツ4の折深さaが260mm、山間隔が120mmで構成されているエアフィルタユニット1aを作製した。
このエアフィルタユニットは、全体の寸法が、縦H610mm×横W610mm×奥行D290mmであり、処理風量は、56m3/分/台であり、新品時圧力損失は、約110Paであった。また、このエアフィルタユニットの比色法による平均捕集効率は95%以上であった。
また、このエアフィルタユニットは、塩類を含んだ海塩粒子を供給すると、液状化した塩類はエアフィルタ用濾材の流出側に到達することはなく、エアフィルタ用濾材の撥水力によって、落下することが確かめられた。得られた結果を表1に示す。
実施例2において、実施例1のエアフィルタ用濾材の替わりに比較例1のエアフィルタ用濾材を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてエアフィルタユニットを作製した。
このエアフィルタユニットは、全体の寸法が、縦H610mm×横W610mm×奥行D290mmであり、処理風量は、56m3/分/台であり、新品時圧力損失は、約110Paであった。また、このエアフィルタユニットの比色法による平均捕集効率は95%以上であった。
また、このエアフィルタユニットは、塩類を含んだ海塩粒子を供給すると、液状化した塩類はエアフィルタ用濾材の流出側に到達してしまい、流出側から塩類が飛散する危険性があることが確かめられた。得られた結果を表1に示す。
2 プリーツ
3 小さなプリーツ
4 大きなプリーツ
5 接着剤
6 枠
7 エアフィルタ用濾材
8 極細有機繊維
9 熱接着性繊維
10 繊維ウエブ
11 ダイ
12 ノズル
13 熱風吹き出し口
14 開繊機
15 開繊シリンダー
16 ハウジング
17 エアーノズル
18 捕集体
19 加熱処理装置
20 加圧処理装置
21 加熱装置
22 無限軌道
a 大きなプリーツの折り深さ
b 小さなプリーツの折り深さ
c 小さなプリーツの山間隔
f 中断距離
g 幅
h 山高さ
i 離間距離
Claims (6)
- メルトブロー法によって製造された極細有機繊維と、平均繊維径5〜100μmの熱融着性繊維とを混合した繊維ウェブが、熱融着性繊維により結合されており、接触角が126°以上であるエアフィルタ用濾材であって、前記熱融着性繊維が前記熱融着性繊維の表面に撥水剤を含む油剤を塗布して得られた熱融着性繊維であることを特徴とするエアフィルタ用濾材。
- 前記極細有機繊維の平均繊維径が5μm以下である請求項1に記載のエアフィルタ用濾材。
- 前記極細有機繊維を2〜50質量%、前記熱融着性繊維を98〜50質量%含むことを特徴とする請求項1または2に記載のエアフィルタ用濾材。
- 厚さが0.3〜10mmであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のエアフィルタ用濾材。
- 計数法による粒子捕集効率が30%以上であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のエアフィルタ用濾材。
- 請求項1〜5の何れかに記載のエアフィルタ用濾材がプリーツ折り加工されてなることを特徴とするエアフィルタユニット。
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