JP5159529B2 - エアフィルタ用濾材 - Google Patents
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Description
なお、本発明に関して、第1の極細繊維の平均繊維径が第2の極細繊維の平均繊維径よりも小さく、且つ第1の熱融着性繊維の平均繊維径が第2の熱融着性繊維の平均繊維径よりも大きい場合は、本発明の範囲外である。また、第1の極細繊維の平均繊維径が第2の極細繊維の平均繊維径よりも大きく、且つ第1の熱融着性繊維の平均繊維径が第2の熱融着性繊維の平均繊維径よりも小さい場合も、本発明の範囲外である。
JIS B9908形式1に規定される試験方法において、第2の繊維ウェブ側を上流側に配置して、風速10cm/secにて、0.3μmの大気塵を供給して、粒子捕集効率(%)を求める。
JIS B9908形式3に規定される試験方法において、第2の繊維ウェブ側を上流側に配置して、風速10cm/secの時に、最終の圧力損失300Paとした場合、粉じん保持容量(粉塵捕集量)(g/m2)を求める。また、初期の圧力損失(Pa)は風速10cm/secにて測定した値を用いる。
JIS B9908形式2に規定される試験方法において、第2の繊維ウェブ側を上流側に配置して、空気の流入面の寸法を610mm角として、試験条件が風量56m3/minにおける平均粒子捕集率(%)を求める。また、最終の圧力損失300Paとした場合、ユニット当たりの粉じん保持容量(粉塵捕集量)(g/ユニット)を求める。また、初期の圧力損失(Pa)は風量56m3/minにて測定した値を用いる。
ノズル孔径0.2mm、ピッチ0.8mmで配置されたメルトブロー用のノズルダイを温度350℃に加熱し、ポリプロピレン樹脂(MFR:500g/10分)を溶融させた状態で、ポリプロピレン繊維を吐出した。この吐出したポリプロピレン繊維に対して、温度360℃の加熱気流を作用させて、重力の働く方向と同じ方向に繊維径0.3〜5μm(平均繊維径1.0μm)の第1の極細繊維の流れを形成した。次いで第1の熱融着性繊維として芯鞘型の複合繊維(繊度:17μm、繊維長:38mm、芯の樹脂成分はポリプロピレン樹脂、鞘の樹脂成分はポリエチレン繊維)を開繊機により開繊して、第1の極細繊維の流れに供給して両者を混合し、移動する金網コンベア上に捕集して、面密度が52.5g/m2の第1の繊維ウェブ(第1の極細繊維の面密度3.5g/m2)を形成した。
なお、金網コンベアの捕集面とは反対側から空気を吸引除去し、第1の繊維ウェブの乱れを防いだ。なお、この工程中、ノズルの詰まりや、糸切れの発生などのトラブルはなく、またショットも極めて少なく、安定した第1の極細繊維を形成することができた。
次いで、ノズル孔径0.2mm、ピッチ0.8mmで配置されたメルトブロー用のノズルダイを温度290℃に加熱し、ポリプロピレン樹脂(MFR:500g/10分)を溶融させた状態で、ポリプロピレン繊維を吐出した。この吐出したポリプロピレン繊維に対して、温度310℃の加熱気流を作用させて、重力の働く方向と同じ方向に繊維径0.7〜8.5μm(平均繊維径2.7μm)の第2の極細繊維の流れを形成した。次いで第2の熱融着性繊維として芯鞘型の複合繊維(繊度:30μm、繊維長:64mm、芯の樹脂成分はポリプロピレン樹脂、鞘の樹脂成分はポリエチレン繊維)を開繊機により開繊して、第2の極細繊維の流れに供給して両者を混合し、移動する金網コンベア上に捕集して、面密度が52.5g/m2の第2の繊維ウェブ(第2の極細繊維の面密度5.0g/m2)を形成した。
なお、金網コンベアの捕集面とは反対側から空気を吸引除去し、第2の繊維ウェブの乱れを防いだ。なお、この工程中、ノズルの詰まりや、糸切れの発生などのトラブルはなく、またショットも極めて少なく、安定した第2の極細繊維を形成することができた。
次いで、第1の繊維ウェブの上に第2の繊維ウェブを重ねるようにして積層し、この積層物を一対のベルトの間に挟みながら132℃の加熱ゾーンに移動し、熱融着性繊維によって構成繊維を結合して、面密度が105g/m2で、厚さが1.1mmのエアフィルタ用濾材を得た。このエアフィルタ用濾材の物性の評価結果を表1に示す。
次いで、このエアフィルタ用濾材にダブルプリーツ加工を施し、更に取付け枠に取付けて図2及び図3に示すようなエアフィルタユニットを形成した。このエアフィルタユニットは、ひだのピッチPが6.5mm、ひだの高さhが30mmであり、V字型が4個連結した形状のダブルプリーツ型の形状をしており、取付け枠の外形寸法は、縦H610mm×横W610mm×奥行D290mmであった。このエアフィルタユニットの物性の評価結果を表1に示す。
金網コンベアーの速度を調整することにより、第1の極細繊維の面密度及び第1の熱融着性繊維の面密度を変えたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2及び3のエアフィルタ用濾材を得た。これらのエアフィルタ用濾材の物性の評価結果を表1に示す。
第1の極細繊維の流れを形成するにあたり、メルトブロー用のノズルダイの温度を5〜20℃の範囲で調整したこと、及び金網コンベアーの速度を調整することにより、第1の極細繊維の面密度及び第1の熱融着性繊維の面密度を変えたこと以外は実施例1と同様にして、実施例4及び5のエアフィルタ用濾材を得た。これらのエアフィルタ用濾材の物性の評価結果を表1に示す。
第2の熱融着性繊維として芯鞘型の複合繊維(繊度:17μm、繊維長:38mm、芯の樹脂成分はポリプロピレン樹脂、鞘の樹脂成分はポリエチレン繊維)を開繊機により開繊して、第2の極細繊維の流れに供給して両者を混合し、移動する金網コンベア上に捕集して、面密度が51g/m2の第2の繊維ウェブ(第2の極細繊維の面密度3.5g/m2)を形成したこと以外は実施例1と同様にして、実施例6のエアフィルタ用濾材を得た。これらのエアフィルタ用濾材の物性の評価結果を表1に示す。
第2の極細繊維の流れを形成するにあたり、ノズル孔径0.2mm、ピッチ0.8mmで配置されたメルトブロー用のノズルダイを温度350℃に加熱し、ポリプロピレン樹脂(MFR:500g/10分)を溶融させた状態で、ポリプロピレン繊維を吐出した。次いで、この吐出したポリプロピレン繊維に対して、温度360℃の加熱気流を作用させて、重力の働く方向と同じ方向に繊維径0.3〜5μm(平均繊維径1.0μm)の第2の極細繊維の流れを形成した。次いで第2の熱融着性繊維として芯鞘型の複合繊維(繊度:30μm、繊維長:64mm、芯の樹脂成分はポリプロピレン樹脂、鞘の樹脂成分はポリエチレン繊維)を開繊機により開繊して、第2の極細繊維の流れに供給して両者を混合し、移動する金網コンベア上に捕集して、面密度が51g/m2の第2の繊維ウェブ(第2の極細繊維の面密度3.5g/m2)を形成したこと以外は実施例1と同様にして、参考例2のエアフィルタ用濾材を得た。これらのエアフィルタ用濾材の物性の評価結果を表1に示す。
(1)第1の極細繊維の流れを形成するにあたり、メルトブロー用のノズルダイの温度を実施例1の温度に対して5〜20℃の範囲で上下に調整したこと、(2)金網コンベアーの速度を調整することにより、第1の極細繊維の面密度及び第1の熱融着性繊維の面密度を変えたこと、及び(3)第2繊維ウェブを形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例1及び2のエアフィルタ用濾材を得た。このエアフィルタ用濾材の物性の評価結果を表1に示す。
11 不織布基材
12a 保形部材
12b 保形部材
13 ひだ
14 セパレータ
20 エアフィルタユニット
21 ひだ
22 濾材の表面(折り角度180度の面)
23 取付け枠
Claims (5)
- メルトブロー法によって形成された平均繊維径が0.1〜3μmである第1の極細繊維と、短繊維からなる平均繊維径が10〜50μmである第1の熱融着性繊維とが混合された第1の繊維ウェブと、
メルトブロー法によって形成された平均繊維径が0.5〜10μmである第2の極細繊維と、短繊維からなる平均繊維径が15〜100μmである第2の熱融着性繊維とが混合された第2の繊維ウェブと、が積層されており、
第1の熱融着性繊維と第2の熱融着性繊維によって構成繊維が結合されており、第1の極細繊維の平均繊維径が第2の極細繊維の平均繊維径よりも小さく、且つ第1の熱融着性繊維の平均繊維径が第2の熱融着性繊維の平均繊維径よりも小さいことを特徴とするエアフィルタ用濾材。 - 第1の極細繊維と第1の熱融着性繊維の配合割合(質量比)が、35:65〜2:98であることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ用濾材。
- 第2の極細繊維と第2の熱融着性繊維の配合割合(質量比)が、35:65〜2:98であることを特徴とする請求項1または2に記載のエアフィルタ用濾材。
- 第1の繊維ウェブ及び/又は第2の繊維ウェブが密度勾配を有していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のエアフィルタ用濾材。
- 請求項1〜4の何れかに記載のエアフィルタ用濾材にプリーツ加工を施し、更に取付け枠を取付けてなることを特徴とするエアフィルタユニット。
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