JP4931875B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP4931875B2
JP4931875B2 JP2008185215A JP2008185215A JP4931875B2 JP 4931875 B2 JP4931875 B2 JP 4931875B2 JP 2008185215 A JP2008185215 A JP 2008185215A JP 2008185215 A JP2008185215 A JP 2008185215A JP 4931875 B2 JP4931875 B2 JP 4931875B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
infrared
cover
front panel
function display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008185215A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010025388A (ja
Inventor
喜輝 杉本
道弘 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2008185215A priority Critical patent/JP4931875B2/ja
Publication of JP2010025388A publication Critical patent/JP2010025388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4931875B2 publication Critical patent/JP4931875B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、調理用の操作に連動して換気装置の作動を制御できるようにした加熱調理器に関するものである。
特許文献1には、加熱調理器の前面に赤外線信号を発信する赤外線発信部を設け、調理用の操作を行うと、その操作に連動して発信された赤外線信号により、換気装置の作動を制御する技術が開示されている。この種の加熱調理器において赤外線発信部を設ける場合、加熱調理器の前面パネルに貫通形態の窓孔を形成し、この窓孔にカバーを嵌め込み、このカバーの裏側に赤外線発光素子を配置する構造が採用される。
このように赤外線発光素子を前方からカバーで覆うのは、赤外線発光素子を異物の干渉から保護するとともに、前方から赤外線発光素子が直に見えることに起因して美観が低下するのを回避するためであり、この場合、カバーとしては、黒色に着色された樹脂からなり、赤外線を透過させるが可視光線は透過させないようにしたものが用いられる。
特開2002−168490公報
上記のように窓孔にカバーを嵌め込んだ構造のものでは、窓孔とカバーとの嵌込み部分に、僅かではあっても隙間や段差部が生じることは避けられないため、前面パネルに付着した煮こぼれ汁等の異物が、窓孔とカバーの嵌込み部分の隙間や段差部に入り込む虞がある。僅かな隙間や段差部に入り込んだ異物は、清掃しても簡単に取り除くことができないため、こびり付いてしまう虞がある。異物がこびり付いてしまうと、手入れを行う際に、こびり付いた異物を除去しようとしてカバーを損傷することが懸念される。カバーが損傷すると、赤外線の発信性能に支障を来したり、美観が低下する等の問題が生じる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、前面パネルに異物がこびり付いてしまうのを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、前面パネルの後方に配置され、加熱調理を行うための調理用操作部が操作されることに連動して赤外線信号を発する赤外線発光部と、前記赤外線発光部を前方から覆うように配置され、赤外線は透過させるが可視光線は透過させないカバーとを備え、前記赤外線発光部から前記カバーを透過して前記前面パネルの前方へ発せられた赤外線信号により、換気装置の作動を制御するようになっている加熱調理器において、前記前面パネルは、可視光線及び赤外線を透過させる材料からなり、前記前面パネルの全領域に亘って設けられた透光部と、前記透光部の裏面に重なるように設けられ、可視光線を透過させない遮光部とから構成されており、前記遮光部における前記カバーとの対応領域には、可視光線及び赤外線が通過することを可能にする切欠部が貫通して形成されており、前記前面パネルには、特定の調理機能を表示するための所定形状を有する機能表示部が設けられ、前記遮光部は、前記機能表示部に相当する領域と、前記機能表示部と非対応の領域とで異なる色に着色され、前記遮光部には、前記遮光部を貫通した形態であって、前記機能表示部の少なくとも一部を構成する形状の貫通部分が設けられ、前記貫通部分が前記切欠部となっていることで、前記赤外線発光部が前記機能表示部の範囲内に配置されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記遮光部は、可視光線を透過させない材料を含むインクを用いて印刷されたものであるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記切欠部は、前記機能表示部の一部のみを構成するように切欠されており、前記カバーは、前記機能表示部のうち前記切欠部以外の領域と同じ色とされているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
赤外線発光部を前方から覆うカバーは、前面パネルの表面に露出するのではなく、透光部の裏面側に設けられているので、カバーを設けたことに起因して前面パネルの表面に隙間や段差部が形成される、ということがない。本発明によれば、前面パネルの表面を平滑な形態にすることができるので、前面パネルに付着した異物を容易且つ確実に除去することができ、前面パネルに異物がこびり付くのが防止される。これにより、前面パネルに異物がこびり付くことに起因する赤外線発信性能の低下や美観の低下といった不具合を回避することができる。
また、赤外線の透過経路である切欠部を、調理機能に関する機能表示部として兼用させているので、調理に関する機能表示部とは別に切欠部を配置した場合に比べると、前面パネルをシンプルなデザインに仕上げることが可能となる。
<請求項2の発明>
遮光部は、印刷によって形成されているので、厚さが薄くなり、ひいては、前面パネルの厚さを薄くすることができる。
請求項3の発明>
カバーは可視光線を透過させずに赤外線を透過させるのであるが、このような特性を有する材料や色素は高価であるため、カバーの大きさ即ち切欠部の開口面積は、赤外線発光部を覆うのに必要な最小の大きさに抑えることが好ましい。しかし、赤外線発光部に比べて機能表示部が大きい場合に、切欠部を機能表示部よりも小さく開口させてしまうと、切欠部の部分のみが目立ち、その結果、美観の低下を来たしたり、機能表示部の表示機能が損なわれたりすることが懸念される。
そこで、本発明では、切欠部については、機能表示部の一部のみを構成するように小さく切欠した形態とした上で、切欠部に現れるカバーの色を、機能表示部のうち切欠部以外の領域と同じ色とした。これにより、切欠部の開口面積を小さく抑えながら、機能表示部が全体として同一色に統一されるので、美観の低下と機能表示部の表示機能低下を回避することができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態の加熱調理器は、システムキッチンのカウンタトップ100に開口させた収容空間101内に落とし込むようにして設置されるドロップインタイプのガスコンロ10である。ガスコンロ10は、その天板11の上面に配置した3つのバーナ12を有しているとともに、コンロ本体13の内部にグリル14を有している。コンロ本体13の前面には、左右方向における中央位置にグリル扉15が配置されているとともに、グリル扉15の左右両側に一対の前面パネル16L,16Rが配置されている。また、このガスコンロ10の上方には、換気装置200が設けられており、この換気装置200は、後述するように加熱調理の操作に連動してガスコンロ10から発せられる赤外線信号に基づいて、作動が制御されるようになっている。
図3に示すように、左側の前面パネル16Lには、その上縁に沿ってスリット状に開口する火力調整用開口部17Lと、この火力調整用開口部17Lの下方に左右に並んで配置されて方形に開口する一対の点消火用開口部18A,18Bとが形成されている。これらの開口部17L,18A,18Bは、前面パネル16Lを前後に貫通しており、火力調整用開口部17Lにおいては、左手前に位置するバーナ12の火力を調節するための調節レバー19Aと、中央奥に位置するバーナ12の火力を調節するための調節レバー19Bが左右方向に移動し得るように突出されている。また、左側の点消火用開口部18Aにおいては、左手前に位置するバーナ12の点火と消火を行うための操作レバー20A(本発明の構成要件である調理用操作部)が、上下に移動し得るように突出し、右側の点消火用開口部18Bにおいては、中央奥に位置するバーナ12の点火と消火を行うための操作レバー20B(本発明の構成要件である調理用操作部)が、上下に移動し得るように突出している。
同じく左側の前面パネル16Lには、火力調整用開口部17Lの下方であって、左右一対の点消火用開口部18A,18Bの上方に位置する左右一対の火力表示部21A,21Bが設けられている。この一対の火力表示部21A,21Bのうち右側の火力表示部21Bは、本発明の機能表示部に相当する。各火力表示部21A,21Bは、全体として左右方向に細長く調節レバー19A,19Bの移動経路に沿って配置され、右側から左側に向かって順に上下寸法が段差状に大きくなるような形状をなしている。換言すると、火力表示部21A,21Bは、左側から右側に向かって順に上下寸法が段差状に小さくなるような形状をなしている。
図4に示すように、右側の前面パネル16Rには、その上縁における略右半分領域に沿ってスリット状に開口する火力調整用開口部17Rと、この火力調整用開口部17Rの左方に配置されて円形に開口する火力切替用開口部17Dと、火力調整用開口部17Rと火力切替用開口部17Dの下方に左右に並んで配置されて方形に開口する一対の点消火用開口部18C,18Dとが形成されている。これらの開口部17R,17D,18C,18Dは、前面パネル16Rを前後に貫通しており、火力調整用開口部17Rにおいては、右手前に位置するバーナ12の火力を調節するための調節レバー19Cが、左右方向に移動し得るように突出されている。火力切替用開口部17Dにおいては、グリル14の火力の強弱を切り替えるための切替ボタン19Dが、前後方向に進退し得るように突出されている。また、右側の点消火用開口部18Cにおいては、右手前に位置するバーナ12の点火と消火を行うための操作レバー20C(本発明の構成要件である調理用操作部)が上下に移動し得るように突出され、左側の点消火用開口部18Dにおいては、グリル14の点火と消火を行うための操作レバー20D(本発明の構成要件である調理用操作部)が、上下に移動し得るように突出されている。
同じく右側の前面パネル16Rには、火力調整用開口部17Rの下方であって、右側の点消火用開口部18Cの上方に位置するバーナ12用の火力表示部21Cが設けられている。この火力表示部21Cは、全体として左右方向に細長く調節レバー19Cの移動経路に沿って配置され、右側から左側に向かって順に上下寸法が段差状に大きくなるような形状をなしている。換言すると、火力表示部21Cは、左側から右側に向かって順に上下寸法が段差状に小さくなるような形状をなしている。この火力表示部21Cの色は、前面パネル16Rのうち火力表示部21C以外の領域とは異なる黒色に着色されている。また、左側の点消火用開口部18Dの上方であって火力切替用開口部17Dの左方の位置には、魚の形をなすグリル表示部21D(本発明の構成要件である機能表示部)と、グリル表示部21Dの上下に横並びに配置された複数の炎の形をなすグリル14用の火力切替表示部22が設けられている。
次に、前面パネル16L,16Rの構造を説明する。図5及び図6に示すように、前面パネル16L,16Rは、透光板23(本発明の構成要件である透光部)と、透光板23の裏面(後面)に配置された遮光層24(本発明の構成要件である遮光部)とから構成されており、コンロ本体13のフレーム25に取り付けられている。
透光板23は、透明な合成樹脂であって、可視光線と赤外線の両方を透過させる材料からなり、透光板23の後方(裏面側)に位置する物体を鮮明な輪郭で視認し得るほどの高い透明度を有する。透光板23は、前面パネル16L,16Rの全領域に亘る形状及び寸法に製造された板厚が均一なものであり、透光板23の表面(前面)と裏面は、いずれも、平滑な面となっている。また、透光板23には、上記の加熱調理を行うための調節レバー19A〜19C、切替ボタン19D及び操作レバー20A〜20Dを前面パネル16L,16Rの前方に露出させるための複数の開口部17L,17R,17D,18A〜18Dが前後に貫通して形成されている。
遮光層24は、不透明な(遮光性を有する)インクを用いた印刷により透光板23の裏面に重ねられるように形成されている。この遮光層24は、前面パネル16L,16Rのうち、上記複数の開口部17L,17R,17D,18A〜18Dと、後述する切欠部26L,26R及び切欠孔29を除いた領域に亘って均一な厚さで形成されている。遮光層24として用いられるインクは、可視光線と赤外線を透過できない材質のものとなっている。遮光層24のうち、表示部21A〜21Dを除いた領域は、表示部21A〜21Dとは異なる銀色に着色され、遮光層24のうち表示部21A〜21Dに相当する領域は、黒色に着色されている。尚、図5及び図6においては、遮光層24の厚さは、便宜上、誇張して描いているが、実際は、透光板23に比べて十分に薄い層である。
次に、表示部21A〜21Dの構造を説明する。
左側の前面パネル16Lに設けた左側の火力表示部21Aと、右側の前面パネル16Rに設けた右側の火力表示部21Cは、その全領域が遮光層24によって構成され、黒色のインクで印刷することによって形成されている。
一方、左側の前面パネル16Lに設けた右側の火力表示部21Bについては、その左端に位置して火力が最大であることを示す最も上下寸法の大きい部分が、遮光層24を部分的に貫通するように方形に切欠した形態となっており、この貫通部分は切欠部26Lとなっている。この切欠部26Lは、遮光層24を形成するためのインクによる印刷領域から除外されている。つまり、遮光層24のうち切欠部26Lにおいては、可視光線及び赤外線が透過し得るように貫通形態で開口した状態となっている。そして、この火力表示部21Bのうち切欠部26L以外の領域は、黒色のインクで印刷することによって形成された遮光層24によって構成されている。
この火力表示部21Bのうち切欠部26Lと対応する方形領域は、赤外線発光部28を前方から覆うカバー27Lによって構成されている。カバー27Lは、可視光線を透過させないが、赤外線は透過させる材質の合成樹脂によって製造されたものであり、コンロ本体13のフレーム25に取り付けられている。このカバー27Lは、切欠部26Lよりも一回り大きいのであるが、極めて薄い遮光層24の裏面(後面)に密着し、透光板23の裏面に殆ど隙間を空けずに接近するように配置されている。また、カバー27Lは、火力表示部21Bのうち切欠部26L以外の領域と同じ黒色に着色され、カバー27Lの表面の光沢も、火力表示部21Bのうち切欠部26L以外の領域と同程度のものとされている。したがって、前方から透光板23を通して目視したときには、切欠部26L(カバー27L)の部分が目立つことによって違和感を覚える、ということがなく、火力表示部21Bは、他の火力表示部21A,21Cと同じように、その全体が同一の材質で同一の処理が施されているように見える。
また、右側の前面パネル16Rに設けた魚形のグリル表示部21Dについては、遮光層24には、そのグリル表示部21Dと同じ魚形に型抜きされるように切欠された貫通部分が形成され、この貫通部分は、魚形の輪郭を形成する切欠部26Rとなっている。この切欠部26Rも、遮光層24を形成するためのインクによる印刷領域から除外されている。つまり、遮光層24のうち切欠部26Rにおいては、可視光線及び赤外線が透過し得るように貫通形態で開口している。
このグリル表示部21D、即ち切欠部26Rと対応する魚形の領域は、赤外線発光部28を前方から覆うカバー27Rによって構成されている。カバー27Rは、可視光線を透過させないが、赤外線は透過させる材質の合成樹脂によって製造されたものである。このカバー27Rは、切欠部26Rよりも一回り大きいのであるが、極めて薄い遮光層24の裏面(後面)に密着し、透光板23の裏面に殆ど隙間を空けずに接近するように配置されている。また、カバー27Rは、火力表示部21A〜21Cと同じ黒色に着色されている。
この右側の前面パネル16Rに設けたカバー27Rと上記左側の前面パネル16Lに設けたカバー27Lの後方には、夫々、LEDからなる赤外線発光部28が配置されている。これらの赤外線発光部28は、4つの操作レバー20A〜20Dにおいて点火操作が行われると、その点火操作に連動して、換気装置200を作動させるための赤外線信号を前方へ出力(発光)するようになっている。この点火操作時に出力される赤外線信号は、4つの操作レバー20A〜20Dにおいて全て同じ波長の赤外線が用いられる。また、操作レバー20A〜20Dにおいて消火操作が行われると、その消火操作に連動して、赤外線発光部28から、換気装置200を停止させるための赤外線信号を前方へ出力(発光)するようになっている。この消火操作時に出力される赤外線信号は、4つの操作レバー20A〜20Dにおいて全て同じ波長の赤外線が用いられるが、点火操作時に出力される赤外線信号とは異なる波長である。
また、右側の前面パネル16Rに設けた炎形の火力切替表示部22については、遮光層24を部分的に切欠した形態の切欠孔29が形成され、この切欠孔29によって炎形の輪郭が形成されている。これらの切欠孔29においては、透光板23の裏面に赤色のインクで印刷することにより、透光性を有するが透明度の低い火力切替表示部22が構成されている。火力切替表示部22の後方には、火力切替ボタン19Dの切替操作に連動して発光又は消光する発光素子30が配置されている。火力切替ボタン19Dを押込み操作してグリル14内の燃焼状態を切り替えると、これに連動して、全ての火力切替表示部22が赤く発光表示される状態と、グリル表示部21Dの上側の火力切替表示部22のみが発光表示される状態し、グリル表示部21Dの下側の火力切替表示部22のみが発光表示される状態と、全ての火力切替表示部22が消灯する状態に順次に切り替わるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
加熱調理を行う際には、バーナ12用又はグリル14用の操作レバー20A〜20Dを点火操作すると、火力表示部21Bの赤外線発光部28とグリル表示部21Dの赤外線発光部28の両方から赤外線信号が発せられ、この赤外線信号が、カバー27L,27Rと切欠部26L,26Rと透光板23を順に透過又は通過して、前面パネル16L,16Rの前方へ所定の広がり角度をもって出力される。この出力された赤外線信号は、ガスコンロ10の前方に立っている調理者300の身体で反射して、換気装置200に設けた受信部(図示せず)で受信される。これにより、4つのうちいずれか1つの操作レバー20A〜20Dが点火操作されると、換気装置200が作動を開始する。
また、操作レバー20A〜20Dが消火操作されたときにも、火力表示部21Bの赤外線発光部28とグリル表示部21Dの赤外線発光部28の両方から赤外線信号が発せられ、この赤外線信号が、カバー27L,27Rと切欠部26L,26Rと透光板23を順に透過又は通過して、前面パネル16L,16Rの前方へ所定の広がり角度をもって出力される。この出力された赤外線信号は、ガスコンロ10の前方に立っている調理者300の身体で反射して、換気装置200に設けた受信部で受信される。そして、4つの操作レバー20A〜20Dの全てが消火操作されていることを条件として、換気装置200が作動を停止する。
本実施形態では、前面パネル16L,16Rが、可視光線及び赤外線を透過させる材料からなる透光板23と、透光板23の裏面に重なるように設けられて可視光線を透過させない遮光層24とから構成され、遮光層24におけるカバー27L,27Rとの対応領域には、可視光線及び赤外線が通過することを可能にする切欠部26L,26Rが形成された構造となっている。このように、赤外線発光部28を前方から覆うカバー27L,27Rは、前面パネル16L,16Rの表面に露出するのではなく、透光板23の裏面側に設けられているので、カバー27L,27Rを設けたことに起因して前面パネル16L,16Rの表面に隙間や段差部が形成される、ということがない。このように、本実施形態によれば、前面パネル16L,16Rの表面を平滑な形態にすることができるので、前面パネル16L,16Rに煮こぼれ汁等の異物が付着しても、その異物を容易且つ確実に除去することができ、異物が付着したままになるのを防止できる。これにより、前面パネル16L,16Rに異物がこびり付くことに起因する赤外線発信性能の低下や美観の低下といった不具合を回避することができる。
また、遮光層24は、可視光線を透過させない材料からなるインクを用いて印刷されたものなので、層厚が薄くなり、ひいては、前面パネル16L,16Rの厚さを薄くすることができる。また、遮光層24を薄くできることは、カバー27L,27Rを透光板23の裏面に接近させて配置できることを意味するのであるが、このようにすれば、切欠部26L,26Rに比べてカバー27L,27Rが大きくて、遮光層24の後方にカバー27L,27Rが配置される場合でも、カバー27L,27Rが極端に後退して配置されているようには見えないので、美観の低下を回避できる。
また、切欠部26L,26Rは、前面パネル16L,16Rにおいて特定の調理機能を表示するための表示部21B,21Dの少なくとも一部を構成する形状に切欠されている。このように、赤外線の透過経路である切欠部26L,26Rを、調理機能に関する表示部21B,21Dとして兼用させているので、調理に関する表示部とは別に切欠部を配置した場合に比べると、前面パネル16L,16Rをシンプルなデザインに仕上げることが可能となっている。
また、カバー27L,27Rは可視光線を透過させずに赤外線を透過させるのであるが、このような特性を有する材料や色素は高価であるため、カバー27L,27Rの大きさ即ち切欠部26L,26Rの開口面積は、赤外線発光部28を覆うのに必要最小の大きさに抑えることが好ましい。しかし、本実施形態のように左側の前面パネル16Lの火力表示部21Bが赤外線発光部28に比べて大きい場合には、切欠部26Lを火力表示部21Bよりも小さく開口させてしまうと、切欠部26Lの部分のみが目立ち、その結果、美観の低下を来たしたり、火力表示部21Bの表示機能が損なわれたりすることが懸念される。
そこで、本実施形態では、左側の前面パネル16Lの切欠部26Lについては、右側の火力表示部21Bの一部のみを構成するように小さく切欠した形態とした上で、切欠部26Lに現れるカバー27Lの色を、火力表示部21Bのうち切欠部26L以外の領域と同じく黒色とした。これにより、切欠部26Lの開口面積を小さく抑えながら、火力表示部21Bが全体として同一色に統一されるので、美観の低下と火力表示部21Bの表示機能低下を回避することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、透光部(透光板)を、透光部の裏面側の物体が輪郭の鮮明な状態で見える透明な材料のものとしたが、透光部は、透光部の裏面側の物体が輪郭の不鮮明な状態で見える半透明な材料のものであってもよい。
(2)上記実施形態では透光部を板状の部品として製造したものとしたが、透光部としてはこれに限らず、コーティングによって形成することもできる。この場合、遮光部を板状部材として製造しておき、この遮光部の前面とカバーの前面とを面一状に配置することによって概ね平坦なコーティング面を形成し、このコーティング面に透光性を有する材料でコーティングを施せばよい。
(3)上記実施形態では遮光部(遮光層)が可視光線と赤外線の両方を透過させないものであったが、本発明によれば、透光部は、可視光線は透過させないが、赤外線を透過させるものであってもよい。
(4)上記実施形態ではカバーの色を黒色としたが、本発明によれば、カバーは黒色以外の色であってもよい。
(5)上記実施形態では透光部の裏面に遮光性を有するインクを用いて印刷することによって遮光部を形成したが、本発明によれば、遮光部は、透光部とは別体の板状の部品として製造したものを、透光部の裏面に貼り付けた形態であってもよい。
(6)上記実施形態ではカバーの色と遮光部のうち機能表示部以外の領域の色とを互いに異なる色に配色したが、本発明によれば、カバーの色と、遮光部のうち機能表示部以外の領域の色を同じ色としてもよい。
(7)上記実施形態では切欠部を絵柄や火力表示等の特定の調理機能を表示するための機能表示部として機能する形状としたが、切欠部の形状は、調理とは無関係の形状であってもよく、数字や文字等であってもよい。
(8)上記実施形態では加熱調理器が上面にガスバーナを有するガスコンロである場合について説明したが、本発明は、加熱調理器がグリル専用調理器である場合にも適用できる。
(9)上記実施形態では点火操作時に出力される赤外線信号として、4つの操作レバーにおいて全て同じ波長の赤外線を用いたが、4つの操作レバーを識別するために、各操作レバー毎に波長の異なる4種類の赤外線を用いてもよい。
(10)上記実施形態では消火操作時に出力される赤外線信号として、4つの操作レバーにおいて全て同じ波長の赤外線を用いたが、4つの操作レバーを識別するために、各操作レバー毎に波長の異なる4種類の赤外線を用いてもよい。
実施形態1のガスコンロの斜視図 ガスコンロの正面図 左側の前面パネルの正面図 右側の前面パネルの正面図 図3のX−X線断面図 図4のY−Y線断面図 ガスコンロと換気装置の配置をあらわす側面図
符号の説明
10…ガスコンロ(加熱調理器)
16L,16R…前面パネル
20A〜20D…操作レバー(調理用操作部)
21B…火力表示部(機能表示部)
21D…グリル表示部(機能表示部)
23…透光板(透光板)
24…遮光層(遮光部)
26L,26R…切欠部
27L,27R…カバー
28…赤外線発光部
200…換気装置

Claims (3)

  1. 前面パネルの後方に配置され、加熱調理を行うための調理用操作部が操作されることに連動して赤外線信号を発する赤外線発光部と、
    前記赤外線発光部を前方から覆うように配置され、赤外線は透過させるが可視光線は透過させないカバーとを備え、
    前記赤外線発光部から前記カバーを透過して前記前面パネルの前方へ発せられた赤外線信号により、換気装置の作動を制御するようになっている加熱調理器において、
    前記前面パネルは、
    可視光線及び赤外線を透過させる材料からなり、前記前面パネルの全領域に亘って設けられた透光部と、
    前記透光部の裏面に重なるように設けられ、可視光線を透過させない遮光部とから構成されており、
    前記遮光部における前記カバーとの対応領域には、可視光線及び赤外線が通過することを可能にする切欠部が貫通して形成されており、
    前記前面パネルには、特定の調理機能を表示するための所定形状を有する機能表示部が設けられ、
    前記遮光部は、前記機能表示部に相当する領域と、前記機能表示部と非対応の領域とで異なる色に着色され、
    前記遮光部には、前記遮光部を貫通した形態であって、前記機能表示部の少なくとも一部を構成する形状の貫通部分が設けられ、
    前記貫通部分が前記切欠部となっていることで、前記赤外線発光部が前記機能表示部の範囲内に配置されていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記遮光部は、可視光線を透過させない材料を含むインクを用いて印刷されたものであることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記切欠部は、前記機能表示部の一部のみを構成するように切欠されており、
    前記カバーは、前記機能表示部のうち前記切欠部以外の領域と同じ色とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の加熱調理器。
JP2008185215A 2008-07-16 2008-07-16 加熱調理器 Active JP4931875B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008185215A JP4931875B2 (ja) 2008-07-16 2008-07-16 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008185215A JP4931875B2 (ja) 2008-07-16 2008-07-16 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010025388A JP2010025388A (ja) 2010-02-04
JP4931875B2 true JP4931875B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=41731401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008185215A Active JP4931875B2 (ja) 2008-07-16 2008-07-16 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4931875B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5465214B2 (ja) * 2011-05-25 2014-04-09 リンナイ株式会社 ガスコンロ
JP6009270B2 (ja) * 2012-08-16 2016-10-19 株式会社ハーマン 加熱調理器
JP5976455B2 (ja) * 2012-08-20 2016-08-23 株式会社ハーマン 加熱調理器
JP6584193B2 (ja) * 2015-07-29 2019-10-02 株式会社ハーマン 加熱調理器
JP6129386B2 (ja) * 2016-06-22 2017-05-17 株式会社ハーマン 加熱調理器
JP7363830B2 (ja) 2021-02-08 2023-10-18 三菱電機株式会社 加熱調理器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3524872B2 (ja) * 2000-12-01 2004-05-10 リンナイ株式会社 加熱装置と換気装置
JP2006078144A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Rinnai Corp 加熱調理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010025388A (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4931875B2 (ja) 加熱調理器
EP3908787B1 (en) Artificial fireplace and method for displaying an artificial fire pattern
KR100989240B1 (ko) 표시 필터, 및 표시 필터를 갖는 표시 모듈
US20220132100A1 (en) Method for displaying an artificial fire pattern in an artificial fireplace
JP6350489B2 (ja) 表示装置
JP5052143B2 (ja) 表示板、および該表示板を備えた表示装置
JP5465214B2 (ja) ガスコンロ
JP5254926B2 (ja) パチンコ遊技機
JP5976455B2 (ja) 加熱調理器
JP4689323B2 (ja) 可変表示構造
JP6584193B2 (ja) 加熱調理器
JP5215094B2 (ja) 加熱調理器
JP3721344B2 (ja) グリル及びコンロを備えた調理装置
JP6129386B2 (ja) 加熱調理器
JP6009270B2 (ja) 加熱調理器
JP2763795B2 (ja) 加熱調理器
JP2015209045A (ja) 照明構造
JP2020148975A (ja) 液晶表示装置及びこれを備えた加熱調理器
JPH0618096A (ja) 冷暖房機器等の表示装置
JP6460943B2 (ja) 食器洗浄機
JP2022090751A (ja) 表示装置、表示板
CA2455380A1 (en) Flame simulating assembly
JP2007220610A (ja) 押釦スイッチ
JP2012042148A (ja) 加熱調理器の操作装置
JP2011122806A (ja) コンロ用操作ボタン

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4931875

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250