実施の形態1.
実施の形態1に係る加熱調理器の構成について図1~図5を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る加熱調理器が設置された厨房家具の外観の一例を示す斜視図である。図2は、実施の形態1に係る加熱調理器の外観の一例を示す斜め上方向から見た斜視図である。図3は、実施の形態1に係る加熱調理器の外観の一例を示す直上方向から見た上面図である。図4は、実施の形態1に係る加熱調理器の外観の一例を示す前方向から見た前面図である。図5は、実施の形態1に係る加熱調理器の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態1に係る加熱調理器は、システムキッチン等で用いられるビルトイン型の加熱調理器であり、実施の形態1では、ビルトイン型の加熱調理器の一例として、ビルトイン型の誘導加熱調理器100を例示する。
なお、図1を含む以下の図面では各構成部材の寸法の関係及び形状が、実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面では、同一の部材若しくは部分又は同一の機能を有する部材若しくは部分には、同一の符号を付すか、あるいは符号を付すことを省略している。また、加熱調理器100の前後、左右、若しくは上下の位置関係、又は加熱調理器1の各々の構成部材同士の前後、左右、若しくは上下の位置関係は、原則として、加熱調理器100を使用可能な状態に設置したときの位置関係とする。
厨房家具1Aはシステムキッチンとも呼ばれ、その上面部であるキッチンカウンターX1(カウンタートップとも言う)には流し台を備えている。また、キッチンカウンターX1には加熱調理器100をビルトインするための図示しない設置口が設けられており、後述する加熱調理器100の筐体部120が厨房家具1A内に収容され、天板部110がキッチンカウンターX1の上面に載るように設置される。加熱調理器100は商用電源と接続され、電圧200Vで周波数50Hz又は60Hzの交流電力が供給される。
加熱調理器100は、上面を構成する天板部110と厨房家具1A内に収容される筐体部120で構成されている。天板部110には、ネオセラムなどの結晶化ガラスやホウケイ酸ガラスなどの強化ガラスで構成されるトッププレート111と、トッププレート111の周囲を覆うように設けられる金属のフレーム112が設けられている。
トッププレート111の下面にはトッププレート111を支えるための図示しない金属の補強材があり、この金属の補強材はトッププレート111に調理器具の落下などで衝撃が加わった場合にトッププレート111が破損することを抑制するものである。
筐体部120の内部には、魚や肉など被加熱物を内部に収容して調理する図示しない加熱室が設けられている。加熱室は被加熱物を出し入れするために前面側が開口しており、その前面側の開口を閉塞するための加熱室扉50が設けられている。図示しないが、例えば被加熱物を載置する焼き網や、被加熱物を直接載置したり被加熱物を載置した焼き網を載置したりする受け皿は加熱室扉50に連結されており、加熱室扉50の開閉と連動して被加熱物の出し入れを行うことができる。
加熱室扉50の横には前面操作表示部150が設けられている。前面操作表示部150には、加熱室内で行う調理の設定を行うグリル操作部500と、加熱室内で行われている調理の状況等を表示する表示部400が設けられている。グリル操作部500と表示部400は後段で詳しく説明する。
加熱調理器100の天板部110には、被加熱物を載置する望ましい位置を示す円形の位置マーク10R、10L、10Cが設けられている。円形の位置マーク10R、10L、10Cはトッププレート111の被加熱物を載置する面の裏面側に印刷されており、トッププレート111を透過して表側に見えている。
それぞれの円形の位置マーク10R、10L、10Cの直下には、鍋などの被加熱物を加熱するための図5に示す右加熱部140B、左加熱部140A、中央加熱部140C(右加熱部140B、左加熱部140A、中央加熱部140Cを総称して上面加熱部140とする場合がある。)がそれぞれ設けられている。
各加熱部の加熱源は、例えば鍋などの被加熱物を誘導加熱する誘導加熱コイル(以下、「IHコイル」という)で構成されている。位置マーク10R、10L、10Cは、IHコイルによって誘導加熱できる目安の範囲を表示しており、当該IHコイルの最大外径よりも少し大きな直径で描かれている。
本発明の実施の形態では位置マーク10R、10L、10Cを円形で表した例で説明したが、位置マーク10R、10L、10Cは、使用者に被加熱物が誘導加熱できる範囲を理解させることができればよいので円形である必要はない。例えば、被加熱物を載置する望ましい位置の中心点だけを、図形や「+」のような記号、あるいは文字で示しても良い。
また、全ての加熱部がIHコイルで構成されていなければならない訳ではないので、加熱部の内、何れか1つ、例えば中央加熱部をラジエントヒーターや赤外線ヒーター等の輻射式の加熱源に代えても良い。
右加熱部140Bと左加熱部140Aには、加熱された被加熱物が放射する赤外線を検知することで被加熱物の温度を測定するための温度検知部(図示せず)が設けられている。温度検知部は、被加熱物が放射してトッププレート111を透過した赤外線を検知している。
トッププレート111は赤外線を透過しやすいものであることが望ましく、トッププレート111に位置マーク10R、10Lが印刷されている範囲において、その下方に温度検知部が配置されている箇所には、印刷がされていない赤外線が透過可能な赤外線透過窓11R、11Lが設けられている。
また、右加熱部140Bと左加熱部140Aには赤外線を検知して非接触で被加熱物の温度を検知する温度検知部の他に、トッププレート111に伝わる被加熱物の熱を、トッププレート111の裏面側に接触させて検知する温度検知部(図示せず)も設けられている。非接触式の温度検知部と接触式の温度検知部の数や組合せは、適宜選択可能である。なお、中央加熱部140Cには接触させて検知する温度検知部(図示せず)のみ設けられている。
天板部110の後方にはフレーム後方部113があり、フレーム後方部113には、本体内部の冷却風、又は、加熱室内の油煙等を排気するための排気口12R、12Lが設けられている。排気口12R、12Lにはスリットが設けられており、調理中の食材などが落ちにくくなっている。排気口12R、12Lの形状は格子形状でもよく、また、排気口12L、12Lのスリット、又は、格子はフレーム後方部113と別部品で取り外し可能になっていてもよい。
天板部110の前方には上面加熱部140の加熱状態や加熱調理器100の設定状況などを表示する上面表示部200と、上面加熱部140の加熱操作や加熱調理器100の設定変更操作などを行う、上面操作部300が設けられている。
厨房家具1AのキッチンカウンターX1の上部には天板部110があり、キッチンカウンターX1の下部には、図示しない加熱室の前面側の開口を閉塞するための加熱室扉50と前面操作表示部150が設けられている。
加熱室扉50は前面板55と取っ手53とで構成され、前面板55にはのぞき窓54が設けられている。のぞき窓54は、加熱室内の被加熱物の調理状況などが確認できるように、加熱室の内部が見えるようにしたものである。
加熱室扉50の取っ手53に手を掛け、前方に引き出すように移動させると、加熱室扉50の移動に連動して被加熱物や焼き網を載置する図示しない受け皿が加熱室の前側の開口から外へ引き出される。
加熱室内で被加熱物を調理するときは、受け皿を引き出し、その受け皿に被加熱物を直接載置、あるいは受け皿に焼き網を載置し、その焼き網に被加熱物を載置して、加熱室扉50を後方に移動させると受け皿が加熱室に収容され、加熱室扉50で加熱室の前面側の開口が閉塞され調理が可能な状態となる。
加熱室扉50により加熱室の前面側の開口が閉塞されているか、閉塞されていないか、言い換えると加熱室扉50が閉じているか、閉じていないかは、筐体部120に設けられている加熱室扉開閉検知手段191(図5参照)により検知され、加熱室扉50が閉じていることが検知されると調理が可能な状態となる。
加熱室内の上部と下部には、加熱室加熱手段195(図5参照)として、シーズヒーターあるいはネオセラムなどのガラス管ヒーターのような輻射式の加熱源である上ヒーター195A(図5参照)、下ヒーター195B(図5参照)が被加熱物を挟むように配置されている。輻射式の加熱源は加熱室内部に設けられるだけでなく、加熱室の上面と下面の外部に面状ヒーターを取付けるようにしてもよい。
また、加熱室加熱手段195(図5参照)は上下同じ構成のものではなくてもよく、例えば上部には輻射式の加熱源を設け、下面はIHコイルで誘導加熱するようにしてもよい。さらに、加熱室内にマイクロ波を供給し被加熱物を高周波加熱するようにしてもよい。
前面操作表示部150は使用していないときは筐体部120内に収容されている。前面操作表示部150が取付けられている前面操作表示部支持部材160は、下部側が筐体部120内で回動可能に軸支されていて、下部側の軸を中心に上部側が規制されている位置まで前方に回動するようになっている。
前面操作表示部150は筐体部120内に収容されているときはロックされている。その状態から図4に示す押し込み部161を押して更に筐体部120方向へ押し込むとロックが外れ、前方への回動方向へ付勢する図示しない付勢手段により前面操作表示部支持部材160の上部側が規制されている位置まで前方に回動すると、前面操作表示部150が筐体部120外へ出現し、操作が可能となる。
次に、実施の形態1に係る加熱調理器の操作部、表示部について図6~図11を用いて説明する。図6は、実施の形態1に係る加熱調理器の上面の操作部と表示部の一例を示す概略図である。図7は、実施の形態1に係る加熱調理器の前面の操作部と表示部の一例を示す概略図である。図8は、実施の形態1に係る加熱調理器の上面の操作部と表示部における光による通信用の投光部の配置の一例を示す概略図である。図9は、高温注意部の発光表示のための表示操作基板に実装された発光素子と、換気扇操作用の赤外線LED素子の配置の一例を示す配置図である。図10は、火力表示部の発光表示のための表示操作基板に実装された発光素子と、換気扇操作用の赤外線LED素子の配置の一例を示す配置図である。図11は、数字表示部の発光表示のための表示操作基板に実装された発光素子と、換気扇操作用の赤外線LED素子の配置の一例を示す配置図である。
上面操作部300には右加熱部140Bの加熱操作を行う右操作部301R、中央加熱部140Cの加熱操作を行う中央操作部301C、左加熱部140Aの加熱操作を行う左操作部301L、各加熱源の切タイマーの設定を行うタイマー操作部301T、電源の「入」状態と「切」状態の切替操作を行う電源ボタン320がある。
上面表示部200には、右加熱部140Bの火力表示を行う右火力表示部201R、中央加熱部140Cの火力火力表示を行う中央火力表示部201C、左加熱部140Aの火力表示を行う左火力表示部201Lがある。
右火力表示部201Rには設定できる火力の1から8までの数字と、焼き物で設定できる温度設定の140℃、160℃、190℃、220℃の4段階の数字が記載されており、設定した火力は設定温度に応じて点灯する火力表示が8つ設けられている。
左火力表示部201Lも右火力表示部201Rと同様の構成になっているが、揚げ物と焼き物の設定できる温度は異なるため、設定温度が140℃、160℃、180℃、200℃の4段階となっている。
中央火力表示部201Cは、設定できる火力が4段階しかないため火力表示が4つ設けられている。
本開示の加熱調理器100の電源ON操作、OFF操作は次の通りである。電源が「切」状態の場合で電源ボタン320を押下すると加熱調理器の電源が「入」状態になる。このとき電源が「入」状態であること表示するため電源表示210を点灯させる。
調理が終了し、電源を「切」状態にする場合は電源ボタン320を押下すると加熱調理器100の電源が「切」状態になり電源表示210が消灯する。調理中はトッププレート111が高温状態、例えば50℃以上の場合はトッププレート高温注意表示211TPを点灯しているが、電源が「切」状態を含む調理後もトッププレート111が高温状態の場合は、トッププレート高温注意表示211TPの点灯状態を継続し、ユーザーにトッププレート111が高温状態であることを報知する。同様に調理中も含め加熱室内部が高温状態の場合はグリル高温注意表示211Gを点灯させる。
トッププレート高温注意表示211TPとグリル高温注意表示211Gは、それそれ温度が規定値、例えば50℃未満になると自動で消灯する。
上部加熱部での加熱モードは、ユーザーが設定した火力で一定の火力で加熱を行う通常加熱モードと、火力を制御し鍋などの被加熱物の温度をユーザーが設定した温度に保つ自動調理モードの2種類がある。
それぞれの加熱モードの操作は次の通りである。一例として右加熱部で通常加熱モードを行うときの操作について説明する。電源が「入」状態で、右UPボタン312R又は右DOWNボタン313Rを押下すると初期の火力設定の火力4が選択される。このとき右火力表示部201Rは火力1から火力4までの火力ランプが点滅状態となる。
このとき右UPボタン312Rを押下すると火力が1つ上がり設定火力が火力5になり火力1から火力5までの火力表示が点滅状態になる。また、設定火力が4の時に右DOWNボタン313Rを押下すると設定火力が1つ下がり設定火力が火力3となり火力1から火力3までの火力表示が点滅状態になる。設定火力の変更は火力1から火力8まで変更可能であり、設定火力に応じて点滅する火力表示の数が増減する。
火力ランプが点滅状態で右入切ボタン311Rを押下すると加熱が開始され点滅状態の火力表示が点灯に状態になる。加熱開始後も右UPボタン312Rと右DOWNボタン313Rで火力の変更は可能であり設定火力に応じて火力表示が点灯する。
加熱を停止する場合は、右入切ボタン311Rを押下すると加熱が停止し点灯していた火力表示が消灯する。
このように、火力表示の点滅状態、点灯状態、消灯状態で加熱源の加熱状態である加熱準備状態、加熱状態、加熱停止状態を表現することで、ユーザーに加熱源の状態を報知することができる。
右加熱部140Bで自動調理モードである焼き物モードを使用するときの操作は次の通りである。焼き物モードは、卵焼きやステーキなどの調理を行うときに使用するモードで、火力を制御してフライパンなどの被加熱物の温度を一定に保つモードである。
加熱が停止状態で焼き物ボタン314Rを押下すると初期の設定温度190℃が選択される。このとき火力表示は火力6までの6つが点滅状態となる。焼き物モードの場合、4つの設定温度を8つの火力表示を用いて表示を行うため、1つに設定温度に対して2つの火力表示を割り当てて表示を行う。
設定温度は右UPボタン312R又は右DOWNボタン313Rで変更することができる。右UPボタン312Rでは設定温度を上げることができ、右DOWNボタン313Rでは設定温度を下げることができる。
火力表示が点滅状態で右入切ボタン311Rを押下すると加熱が開始される。焼き物モードでは被加熱物が設定温度になるまで加熱を行う予熱工程と、設定温度に到達後調理を行う調理工程がある。予熱工程の間は設定温度に対して左右半分の火力表示を交互に点灯させる。例えば、設定温度が190℃の場合、火力表示は火力1から火力6までを使用するため、予熱工程では火力1から火力3までの火力表示が点灯状態、火力4から火力6までの火力表示が消灯状態を1秒継続し、その後、火力1から火力3までの火力表示が消灯状態、火力4から火力6までの火力表示が点灯状態を1秒継続、を繰り返す。
調理工程では設定温度の対応したすべての火力表示を点灯させる。例えば190℃設定では火力1から火力6までの火力表示を点灯させる。
加熱を停止する場合は、通常加熱モードと同様に右入切ボタン311Rを押下すると加熱が停止し点灯していた火力表示が消灯する。
このように、自動調理モード(焼き物モード)の設定温度を火力表示で表現し通常加熱モードの設定火力の表現と同じ表示手段を用いることで部品点数を削減しコストを抑えることができると共に、表示文字を大きくするなど限られた上面表示部200の表示エリアを有効に活用することができる。
左加熱部140Aで加熱を行う場合の操作も右加熱部140Bと同様だが、左加熱部140Aの自動調理モードは揚げ物モードになっている。揚げ物モードは天ぷらやからあげなどの揚げ物を行うときに使用するモードで、火力を制御して鍋の中の油の温度を一定に保つモードである。
操作方法については右加熱部140Bの焼き物モードと同様だが、揚げ物モードの場合は設定温度が140℃、160℃、180℃、200℃の4設定となっている。そのため、180℃設定の場合は火力1から火力6までの火力表示を使用し、200℃設定の場合は火力1から火力8までの火力表示を使用して設定温度の表示を行う。
中央加熱部140Cの場合は、通常加熱モードのみ加熱が可能であり、火力設定は火力1から火力4まで設定可能である。操作方法につては右加熱部140Bの通常加熱モードと同様である。
上部加熱部で通常加熱モードを使用しているときは、切タイマー機能を使用することができる。切タイマー機能とは、選択した加熱源に対し、ユーザーが設定した時間が経過すると自動で加熱を停止する機能である。
加熱源の選択は加熱源選択ボタン311Tを押下するごとに、右加熱部140B→左加熱部140A→中央加熱部140C→未選択→右加熱部140B→・・・の順番で加熱源を選択することができる。ただし、通常加熱モードを使用していない加熱源がある場合は、その加熱源を選択することが出来ず、次の加熱源を選択する。
例えば、右加熱部140Bと中央加熱部140Cが通常加熱モードを使用し、左加熱部140Aで揚げ物モードを使用している場合は、加熱源選択ボタン311Tを押下すると、まず、右加熱部140Bが選択され、次に加熱選択ボタン311Tを押下すると中央加熱部140Cが選択される。
右加熱部140Bのみ通常加熱を行っている場合は、加熱源選択ボタン311Tを押下すると右加熱部140Bのみ選択可能で次に加熱選択ボタン311Tを押下しても他の加熱源が選択されることはない。
切タイマー機能を使用中は、選択している加熱源と設定している時間の表示を行う。右加熱部140Bを選択中は右加熱源表示201TRを点灯し、左加熱部140Aを選択中は左加熱源表示201TLを点灯し、中央加熱部140Cを選択中は中央加熱源表示201TCを点灯する。いずれの加熱源も選択されていない場合は、右加熱源表示201TR,左加熱源表示201TL、中央加熱源表示201TCのいずれも消灯する。
設定されている時間は時間表示部201Tに表示を行う。時間表示部201Tは2桁の7セグメントで構成されており、1分から99分までの時間を数字で表示することができる。時間を設定中の場合は設定中の時間を数字で点滅表示し、設定時間確定又はカウントダウン中は設定時間を数字で点灯表示する。
切タイマーを使用するときの操作は次の通りである。例えば、右加熱部140Bと左加熱部140Aの両方で通常加熱モードを行っていた場合、最初に右加熱部140Bが選択される。選択した加熱源で切タイマーが未設定の場合、初期設定時間が数字で点滅表示される。例えば、初期設定時間が10分の場合は時間表示部201Tに「10」が点滅表示される。初期設定時間が点滅している間はまだ切タイマーの時間は確定になっていない。
切タイマーの設定変更時間は5秒に設定されており、右加熱部140Bの切タイマーを設定する場合は、時間UPボタン312T又は時間DOWNボタン313Tを押下し設定時間を変更する。時間UPボタン312T又は時間DOWNボタン313Tを押下した場合は、その時点から切タイマーの設定変更時間のカウントがリセットされる。つまり。加熱源選択ボタン311T、時間UPボタン312T、時間DOWNボタン313Tのいずれか最終操作から5秒経過すると設定時間が確定する。切タイマーの設定変更時間が経過するまでの間は時間を設定中ため設定中の時間を点滅表示する。
左加熱部140Aで切タイマーの設定を行う場合は、右加熱部140Bで切タイマーの設定変更時間内に加熱源選択ボタン311Tを押下し左加熱部140Aを選択することで右加熱部140Bの切タイマーを設定せずに左加熱部140Aの切タイマーの設定を行うことができる。
加熱源選択ボタン311Tで未選択を選択した場合、時間表示部201Tには何も表示しない。未選択状態で切タイマーの設定変更時間を経過した場合、いずれの上部加熱源の切タイマーも設定されていない場合は、そのままの表示状態となり、いずれかの加熱源の切タイマーが設定されている場合は、設定されている加熱源の切タイマーの設定時間を表示する。設定されている加熱源が複数ある場合は、加熱源選択ボタン311Tで選択する加熱源の順番の早い加熱源が優先的に表示される。
例えば、右加熱部140Bの切タイマーを13分、左加熱部140Aの切タイマーを5分が設定されている(カウントダウン中)の場合、未選択を選択して切タイマーの設定変更時間が経過すると、右加熱部140Bが選択され、時間表示部201Tには「13」が点灯表示される。
このように、1つの時間表示部201Tと上部加熱源に対応した加熱源表示を用いて上部加熱源の切タイマー機能の設定を表示することで、部品点数を削減しコストを抑えることができると共に、表示文字を大きくするなど限られた上面表示部200の表示エリアを有効に活用することができる。
図7に示すように前面操作表示部150の左上部には表示部400がある。表示部400の表示範囲の上部には調理方法を表示する調理方法表示エリア401と、調理メニューを表示する調理メニュー表示エリア402と、調理の設定内容を表示する調理設定表示エリア403がある。
なお、図7において調理方法表示エリア401の表示は、便宜上、選択可能な調理方法である「自動」、「グリル」、「オーブン」、「連携」の全ての調理方法が表示されたものになっているが、本来は選択中又は設定中の調理方法のみが表示され、選択していない又は設定していない調理方法は表示されない。例えば「自動」が表示されているときは、「グリル」、「オーブン」、「連携」は表示されていない。
同様に、図7において調理メニュー表示エリア402の表示は、便宜上、選択可能な調理メニューである「切身」、「姿焼き」、「とり焼き」、「トースト」、「温めなおし」、「アクアパッツァ」、「カツ煮」、「あんかけ」の全ての調理メニューが表示されたものになっているが、本来は選択中又は設定中の調理方法のみが表示され、選択していない又は設定していない調理方法は表示されない。例えば「切身」が表示されているときは、「姿焼き」、「とり焼き」、「トースト」、「温めなおし」、「アクアパッツア」、「カツ煮」、「あんかけ」は表示されていない。
前面操作表示部150の表示部400の下部には加熱室の調理設定を行うためのグリル操作部500がある。グリル操作部500にはタイマーキー501、グリルDOWNキー502、グリルUPキー503、メニューキー504、スタートキー505がある。
加熱室で調理を行うときは、メニューキー504を入力することで調理方法を選択することができる。例えば、図示しないがメニューキー504を1回入力するごとに「自動」→「グリル」→「オーブン」→「連携」→「取り消し」→「自動」という順番で繰り返し調理方法が調理方法表示エリア401に表示されるので、所望の調理方法及び取り消しを表示させて選択することができる。
選択された調理方法によって選択できる調理メニューが異なる場合があり、「自動」調理では「切身」、「姿焼き」、「とり焼き」、「トースト」、「温めなおし」から選択することができる。また「連携」調理では「アクアパッツァ」、「カツ煮」、「あんかけ」から選択することができる。さらに、前面操作表示部150と上面操作部300では「連携」調理で異なる調理メニューが選択できるが、これについては後段で説明する。
前面操作表示部150のメニューキー504で「自動」調理を選択すると、グリルDOWNキー502またはグリルUPキー503を操作、入力することにより、調理メニュー表示エリア402に表示される調理メニューの内、「切身」、「姿焼き」、「とり焼き」、「トースト」、「温めなおし」を選択することができる。前述のように選択可能な調理メニューの内、選択されている、あるいは設定された調理メニューだけが調理メニュー表示エリア402に表示される。例えば「切身」が表示されているときにグリルUPキー503を1回操作、入力すると「切身」の表示が消え、「姿焼き」が表示される。
続けてグリルUPキー503を1回操作、入力すると「姿焼き」の表示が消え、「とり焼き」が表示され、さらに続けてグリルUPキー503を1回操作、入力すると「とり焼き」の表示が消え、「トースト」が表示される、というようにグリルUPキー503を操作、入力するたびに選択された調理メニューが表示される。「トースト」が表示されている状態からグリルDOWNキー502を1回操作、入力すると「トースト」の表示が消え、「とり焼き」の表示に戻るようになっている。
同様に「連携」調理を選択すると、グリルDOWNキー502またはグリルUPキー503を操作、入力することにより、調理メニュー表示エリア402に表示される調理メニューの内、「アクアパッツァ」、「カツ煮」、「あんかけ」を選択することができる。前述のように選択可能な調理メニューの内、選択されている、あるいは設定された調理メニューだけが調理メニュー表示エリア402に表示される。例えば「アクアパッツァ」が表示されているときにグリルUPキー503を1回操作、入力すると「アクアパッツァ」の表示が消え、「カツ煮」が表示される。
続けてグリルUPキー503を1回操作、入力すると「カツ煮」の表示が消え、「あんかけ」が表示される、というようにグリルUPキー503を操作、入力するたびに選択された調理メニューが表示される。「あんかけ」が表示されている状態からグリルDOWNキー502を1回操作、入力すると「あんかけ」の表示が消え、「カツ煮」の表示に戻るようになっている。
なお、ここでいう「連携」調理とは、天板部110の位置マーク10R、10L、10Cの何れかに被加熱物を載置して上面加熱部140の何れかのIHコイルで誘導加熱により加熱を行う調理と、被加熱物を加熱室内に収容して加熱を行う調理を関連付けて行う調理のことである。例えば、天板部110の上面加熱部140の何れかのIHコイルでフライパンに入れた肉や魚の表面に焼き目を付けた後、その肉や魚を加熱室内に収容して内部まで加熱するような調理である。
「自動」調理、あるいは「連携」調理で所望の調理メニューを選択、表示させた状態でスタートキー505を操作、入力すると、選択した調理メニューによる調理を開始することができる。なお、本発明の実施の形態の図7で表示部400に示した調理メニューは一例であり、これに限定されるものではなく、他の調理メニューを選択できるようにしてもよい。
また、選択できる調理メニューの数も図7で表示部400に示したものに限定されるものではなく、さらに多くの調理メニューを選択できるようにしてもよい。調理メニューの選択肢を増やすことで、より使用者の使い勝手が向上する。
前面操作表示部150のメニューキー504で「グリル」調理を選択すると、グリルDOWNキー502またはグリルUPキー503を操作、入力することにより火力の選択ができる。火力は、例えば「弱」、「中」、「強」の3段階に設定されており、使用者が自由に選択することができる。
選択された火力は、調理設定表示エリア403に表示される。図7では説明の便宜上、調理設定表示エリア403に「弱」、「中」、「強」3段階全ての火力が表示されているが、本来は選択中又は設定中の火力のみが表示され、選択していない又は設定していない火力は表示されない。例えば「弱」が表示されているときは、「中」、「強」は表示されていない。
「弱」が表示されている状態からグリルUPキー503を1回操作、入力すると「弱」の表示が消え、「中」が表示され、さらに続けてグリルUPキー503を1回操作、入力すると「中」の表示が消え、「強」が表示される、というようにグリルUPキー503を操作、入力するたびに選択された火力が表示される。
「強」が表示されている状態からグリルDOWNキー502を1回操作、入力すると「強」の表示が消え、「中」の表示に戻るようになっている。「グリル」調理で所望の火力を選択、表示させた状態でスタートキー505を操作、入力すると、選択した火力による「グリル」調理を開始することができる。
なお、本発明の実施の形態の図7の調理設定表示エリア403に示した火力は、3段階に設定したものであるが、これに限定されるものではなく、「弱」と「中」の間、「中」と「強」の間に中間の火力を設定し5段階にしてもよいし、さらに細かく火力設定できるようにしてもよく、火力設定をより細かくしてやれば、使用者が火力の微調整を行いやすくなり、使い勝手が向上する。
また、本発明の実施の形態の図7の調理設定表示エリア403に示した火力は「弱」、「中」、「強」と表示するようにしたが、これに限定されるものではなく、数字や図形等で火力の大きさがわかる表現で表すようにしてもよい。
前面操作表示部150のメニューキー504で「オーブン」調理を選択すると、グリルDOWNキー502またはグリルUPキー503を操作、入力することにより調理温度の設定ができる。調理温度は「40℃」から「280℃」まで例えば20℃間隔で設定でき、選択中の調理温度は調理設定エリア403に表示される。
例えば、図7の調理設定エリア403に「200℃」の調理温度が表示された状態からグリルUPキー503を1回操作、入力すると、「220℃」が表示され調理温度が「220℃」の設定となる。
さらにグリルUPキー503を1回操作、入力すると、「240℃」が表示され調理温度が「240℃」の設定となり、グリルUPキー503を1回操作、入力する毎に「280℃」まで「20℃」ずつ調理温度を上げていくことができる。
「240℃」の調理温度が表示された状態からグリルDOWNキー502を1回操作、入力すると「220℃」が表示され調理温度が「20℃」下がった「220℃」の設定となる。「オーブン」調理で所望の調理温度を選択、表示させた状態でスタートキー505を操作、入力すると、選択した調理温度による「オーブン」調理を開始することができる。
なお、本発明の実施の形態では、調理温度は「40℃」から「280℃」まで20℃間隔で設定できるものを一例として説明したが、これに限定されるものではなく「50℃」から「250℃」のように温度範囲を狭くしても、「30℃」から「300℃」のように温度範囲を広くしてもよく、設定する温度の間隔も20℃間隔ではなく10℃間隔で細かく設定するようにしてもよく、適宜選択可能である。
「グリル」調理と「オーブン」調理では調理を終了させる時間を設定することができる。調理を終了させる時間は、例えば「1分」から「25分」の間で、1分間隔で設定できるようになっていて、設定された時間は調理設定エリア403に表示される。
タイマーキー501を操作、入力すると調理終了時間設定モードになり、グリルDOWNキー502またはグリルUPキー503を操作、入力することで調理を行う時間の設定を変更することができる。
例えば、図7の調理設定エリア403に「残15分」と表示された状態からグリルUPキー503を1回操作、入力すると表示が「残16分」となり、調理を終了させる時間が16分となる。同様に、「残15分」と表示された状態からグリルDOWNキー502を1回操作、入力すると表示が「残14分」となり、調理を終了させる時間が14分となる。
調理を終了させる時間の表示には、後述するカウントタイマーと区別するために「残15分」のように時間の前に「残」という表示をしている。この「残」という表示は残り時間という意味であり、「残15分」とは、設定された調理を終了させる時間の残り時間は15分であるということを表している。
調理を終了させる時間が確定していない設定中は、例えば、「残15分」が点滅表示され、調理を終了させる時間が確定した後は表示が点滅から点灯に変わり、カウントダウンが開始される。調理を終了させる時間を確定させるには、例えば、「残15分」が点滅表示されているときにタイマーキー501を操作、入力すると調理を終了させる時間が確定する。
タイマーキー501を操作、入力しなくても、例えば、「残15分」が点滅表示されてから次の操作がなされないときに、あらかじめ決められた時間が経過したら調理を終了させる時間を確定させるようにしてもよい。
調理を終了させる時間のカウントダウンが0になると調理が終了する。表示されている調理を終了させる時間がカウントダウンしたら音声などで報知するようにしてもよい。例えば、残り10分と残り5分では報知する音声等を異なるようにすれば、使用者が別の用事で加熱調理器100から離れたときでもカウントダウンの状況を知らせることができる。カウントダウンの途中で調理を終了させたい場合は、スタートキー505を操作、入力することで加熱を終了させることができる。
その他の操作キーとして、前面操作表示部150の右上部には、加熱調理器100と連動して換気を行う別体の図示しない換気扇機器の操作を行うための換気扇切キー511と換気扇入/風量キー512がある。換気扇機器を駆動又は風量を変更する場合は換気扇入/風量キー512を操作、入力し、換気扇機器を停止する場合は換気扇切キー511を操作、入力する。
また、前面操作表示部150の右下部には、加熱室内部を照らす照明を点灯または消灯するための照明キー522と、加熱室での調理ができないようにすることで子供のいたずらによる誤操作を防止するロックモードへの設定または解除をするためのロックキー(チャイルドロックキーとも言う)521と、発声した音声を再度流すための音声キー523と、時間の経過をカウントするためのカウントキー524がある。時間の経過のカウントは調理設定を表示する調理設定エリア403に表示され、また、規定のカウントごとに音声により報知部から報知される
図示しない換気扇機器へ駆動又は風量の変更指示は上面表示部200にある通信投光部251C1、通信投光部251H、通信投光部251L1、通信投光部251L2、通信投光部251R1、通信投光部251R2、通信投光部251T(以降まとめて通信投光部251と説明する場合もある)からのそれぞれの光信号により行う。本実施の形態では光信号として赤外線を用いた一例を示す。
図8ではそれぞれの通信投光部251の位置が分かりやすいように円で位置を示しているが、実際の表示ではトッププレート111の印刷やトッププレート下部の部品のための隠ぺい処理などで通信投光部251の位置が分かり難くなっている。
例えば、トッププレート高温注意表示211TPとグリル高温注意表示211Gなどの表示はLEDなどの発光素子で構成されており、その他の表示部品や、押しボタン式スイッチやタッチスイッチ式の電極など操作ボタンと一緒に表示操作基板(図示せず)に実装されている。
このときトッププレート111が透明の場合、トッププレート高温注意表示211TPとグリル高温注意表示211GなどLEDがユーザーにそのまま見えてしまい意匠性に欠けてしまう。そのため、表示部部品の上部のトッププレート111にはLEDが直接視認できない可視光が透過できる程度の印刷が施されて意匠性を高めている。
または、表示操作基板の上部にカバーなどを設けて、カバーに耐熱性のある樹脂でできた耐熱シートを取り付け、耐熱シートにはトッププレート高温注意表示211TPとグリル高温注意表示211GなどLED部品の上部に位置する部分には可視光が拡散する拡散印刷などの処理を行い、意匠性を高めている。
図9に示すように表示用の発光素子として、例えばLEDであるトッププレート高温注意表示211TPはLED611TP、グリル高温注意表示211GはLED611Gが発光して表示をしており、光信号の送信用として通信投光部251Hは赤外線LED651Hが発光している。また、LED611TPとLED611Gの間に赤外線LED651Hが同一の操作表示基板上に実装されている。
LED611TPとLED611G上部の耐熱シートには前途したように拡散印刷の処理が施されエリアである可視光透過エリア701がある。そして、赤外線LED651Hの上部の耐熱シートには可視光を透過せず赤外線を透過する特性(光学バンドパスフィルタ)を持った印刷を行ったエリアである赤外線透過エリア702がある。つまり、同一基板上に実装されたLED611TPとLED611Gの間に配置された赤外線LED651Hに合わせ、可視光透過エリア701と可視光透過エリア701の間に赤外線透過エリア702が配置されている。
以上のように、可視光透過エリア701と可視光透過エリア701の間に赤外線透過エリア702を設け、可視光透過エリア701と赤外線透過エリア702が隣り合うようにして、明暗を明確にする仕切りとしてではなく、トッププレート高温注意表示211TPとグリル高温注意表示211Gの間に通信投光部251Hが配置されることで上面表示部200のエリアを有効に活用することができる。
また、トッププレート高温注意表示211TPとグリル高温注意表示211Gなどの表示エリアには表示内容の視認を妨げる調理器具などを置かれる可能性が低いため、その間に通信投光部251Hを配置することで調理器具などによる光信号の遮断が発生しにくい。
それから、トッププレート111の印刷も耐熱シートの構成と同様に、LED611TPとLED611G上部のトッププレート111には可視光を透過する印刷を行い、赤外線LED651Hの上部のトッププレート111には可視光を透過せず赤外線を透過する印刷を行うことで同様の効果を得られる。
中央火力表示部201Cにも火力表示の間に通信投光部251C1を配置し、耐熱シートやトッププレート111に高温注意の表示部と同様の構成とすることで同じ効果を得られる。
図6に示す右火力表示部201Rの火力表示1から火力表示8はそれぞれ表示用の発光素子であるLEDによって発光しており、火力1から火力8まで順に、図10に示すように右火力1LED用601R1、右火力2用LED601R2、右火力3用LED601R3、右火力4用LED601R4、右火力5用LED601R5、右火力6用LED601R6、右火力7用LED601R7、右火力8用LED601R8が並んで操作表示基板に実装されている。
そして、右火力1用LED601R1のすぐ左側には図8に示す通信投光部251R1用の赤外線LED651R1が実装されている。同様に右火力1用LED601R8のすぐ右側には図8に示す通信投光部251R2用の赤外線LED651R2が実装されている。
高温注意の表示部と同様に、表示用の発光素子、例えばLEDである右火力1用LED601R1から右火力8用LED601R8の上部の耐熱シートには拡散印刷の処理が施されエリアである可視光透過エリア701がある。
そして、赤外線LED651R1の上部の耐熱シートには可視光を透過せず赤外線を透過する特性(光学バンドパスフィルタ)を持った印刷を行ったエリアである赤外線透過エリア702がある。
しかし、高温注意の表示部とは異なり、表示用のLEDとLEDの間、例えば右火力1LED用601R1、右火力2用LED601R2の間には可視光も赤外線も透過しない特性のある印刷を行ったエリアである仕切りエリア703がある。
右火力表示部201Rは限られたエリアに複数の表示用LEDを実装させる必要があり、例えば右火力1LED用601R1、右火力2用LED601R2、右火力3用LED601R3、右火力4用LED601R4、右火力5用LED601R5、右火力6用LED601R6、右火力7用LED601R7、右火力8用LED601R8それぞれの間を狭くしなければならない。
そのため、表示用LEDと表示用LEDとの間、例えば右火力1LED用601R1と右火力2用LED601R2との間には通信投光用の赤外線LEDを実装する空間が設けられないので、そこに仕切りエリア703を設け隣り合う表示用LEDの明暗を明確にしている。
通信投光用の赤外線LED651R1及び赤外線LED651R2の配置については、複数ある表示用LEDの端となる右火力1LED601R1のすぐ左側及び右火力1LED601R8のすぐ右側に隣接配置し、表示用LEDの配置を邪魔することなく、右火力表示部201Rの左右近傍に通信投光用の赤外線LED651R1及び赤外線LED651R2を隣接配置することで、右火力表示部201Rには表示内容の視認を妨げる調理器具などを置かれる可能性が低いため、調理器具などによる光信号の遮断が発生し難い。
なお、図6に示す左火力表示部201Lも図示していないが右火力表示部201R同様の構成となっており、表示用LEDと表示用LEDとの間には通信投光用の赤外線LEDを実装する空間が設けられないので、そこに仕切りエリア703を設け隣り合う表示用LEDの明暗を明確にしている。
そして、複数ある表示用LEDの左右の端に表示用LEDの配置を邪魔することなく通信投光用の赤外線LEDを隣接配置することで、左火力表示部201Lには表示内容の視認を妨げる調理器具などを置かれる可能性が低いため、調理器具などによる光信号の遮断が発生し難いという同様の効果を得ることができる。
図6に示す時間表示部201Tは、図11に示すように表示用のLEDが表示基板上に1組7個で2組、つまり14個の表示用のLEDが実装されている。これは1組で7セグメントの数字表示ができるように構成されており、1セグメントに1つの表示用のLEDが割り当てられている。これら1セグメントの表示用のLEDを組み合わせて点灯させて数字を表現するようになっている。この1組を左右2組並べて配置し、2桁の7セグメントの数字表示ができるように構成されている。
時間表示部201Tの中心には図8で示したように通信投光部251Tが配置されており、7セグメントの数字表示の間に通信投光部251Tが配置されている。
時間表示部201T全体は図11に示すように赤外線透過エリア702となっている。そして、7セグメントの表示用のLEDの表示エリアは可視光透過エリア701となっている。7セグメントの表示用のLEDは発光して数字を表現するために、間隔を空けて縦向き、横向きで配置されている。
一例として図11に示す左側の7セグメントの表示用のLED、7セグメント表示用LED601TL1、7セグメント表示用LED601TL4、7セグメント表示用LED601TL7は横向き、7セグメント表示用LED601TL2、7セグメント表示用LED601TL3、7セグメント表示用LED601TL5、7セグメント表示用LED601TL6は縦向きで配置されている。これに合わせ表示用のLEDの上部の耐熱シートには可視光表示エリア701が横長、縦長に配置されている。
これら7セグメントの表示用のLEDを組み合わせて発光、例えば7セグメント表示用LED601TL2と7セグメント表示用LED601TL5を発光させて「1」、7セグメント表示用LED601TL1と7セグメント表示用LED601TL2と7セグメント表示用LED601TL4と7セグメント表示用LED601TL5と7セグメント表示用LED601TL7を発光させて「3」のように数字を表示する。
同様に右側の7セグメントの表示用のLED、7セグメント表示用LED601TR1、7セグメント表示用LED601TR4、7セグメント表示用LED601TR7は横向き、7セグメント表示用LED601TR2、7セグメント表示用LED601TR3、7セグメント表示用LED601TR5、7セグメント表示用LED601TR6は縦向きで配置されている。これに合わせ表示用のLEDの上部の耐熱シートには可視光表示エリア701が横長、縦長に配置されている。
このように時間表示部201Tのすべての表示用のLED上部の耐熱シートには表示用のLEDの発光を透過する可視光透過エリア701が横長又は縦長に配置されており、2桁の数字を表示できるように構成されている。
図8に示す通信投光部251Tには、図11に示す通信投光用の赤外線LED651Tが配置されており、赤外線LED651T上部の耐熱シートは赤外線透過エリア702になっているため、光信号である赤外線を投光することができる。
時間表示部201Tの7セグメントの表示の桁と桁の間は、適度な間隔であれば空いていても不自然に見えることはないので、通信投光部251Tを配置するスペースの確保が容易であり、外観上で使用者に違和感を与えることなく7セグメントの表示の桁と桁の間に通信投光部251Tを配置することができる。
他の通信投光部と同様、時間表示部201Tには表示内容の視認を妨げる調理器具などを置かれる可能性が低いため、調理器具などによる光信号の遮断が発生し難いという同様の効果を得ることができる。