JP4689323B2 - 可変表示構造 - Google Patents
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Description
図1は実施例1の可変表示構造を示す断面図である。図2は実施例1の可変表示構造のシートの正面図である。図3は図2のA−A断面図である。図4は実施例1の可変表示構造の第1表示と第2表示を示す説明図である。図5は実施例1の可変表示構造の各印刷部分と各光源の波長との関係を示す説明図である。
スイッチ1は、まず、矩形枠状のスイッチフィニッシャ2の内部に矩形枠状のガイドハウジング7を設ける。
ガイドハウジング7には、矩形枠状のスイッチフィニッシャ2の開口面から開口面へ向かう方向、つまり、前後面に摺動可能なレール部分を設ける。
スイッチフィニッシャ2及びガイドハウジング7の背面側には、開口を塞ぐ板状の基板6を設ける。
基板6の前面側、つまりスイッチフィニッシャ2の内部側には、波長が約600mmをピークとする第1光源3と、波長が500nmをピークとする第2光源4、押されることによりON/OFFの操作入力を行うタクトスイッチ5を設ける。
さらに、基板6上に設けた、第1光源3及び第2光源4の発する光をスモークレンズ11側方向へ伝導し、スモークレンズ側から印刷シート10へ照射するガイドライト9をそれぞれ設ける。このガイドライト9は、スライダ8の平面部分を貫通するように設ける。
次に内外で2重の枠部分を有するスライダ8を設ける。スライダ8の内部には、平面部を有する形状にする。
さらに、スライダ8の内側の平面部分の下面には、下方に突出する形状の係合部8aを設ける。係合部8aの位置は、下方に移動するとタクトスイッチ5と係合する位置にする。
スライダ8の内側枠部分の前面部分には、印刷シート10を設ける。
印刷シートの前面部分には、消灯時に外光によって印刷パターンが見えてしまうのを防ぐために全体的に透光性が低くされたスモークレンズ11を設ける。
これにより、スライダ8をタクトスイッチ5に向かって押すと、スライダ8が摺動し、スライダ8の係合部8aがタクトスイッチ5を押す構造にする。
また、押された後に、自由状態にすると、タクトスイッチ5の反力で戻る構造にする。
ここで、図4(a)に示すように文字の「A」を第1表示12、図4(b)に示すように文字の「E」を第2表示13とする。
第1印刷部分10aは、第1表示12である「A」の第2表示13「E」と重ならない図2の部分であり、赤色光を反射させる赤い色の印刷である。この第1印刷部分10aの波長に対する反射効率の特性は、図5の線21で示す特性となる。
調光印刷部分10cは、第1表示12の「A」と第2表示13の「E」とが重なった部分であり、赤色光と青色光のどちらも反射させる印刷である。例として紫色を挙げておく。この調光印刷部分10cの波長に対する反射効率の特性は、図5の線23で示す特性となる。この特性によって、輝度と色の調整が成される。
背景印刷部分10dは、第1表示12の「A」及び第2表示13の「E」以外の背景部分であり、赤色光と青色光のどちらも反射しない印刷である。例として黒色を挙げておく。この背景印刷部分10dの波長に対する反射効率の特性は、図5の線26で示す特性となる。
[表示作用]
(a)第1表示
実施例1において、第1表示12を表示させるには、第1光源3を点灯させ、第2光源を消灯する。
第1光源3の赤色光は、ガイドライト9で伝達され、印刷シート10に照射される。
すると、第1印刷部分10aでは、図5において、赤色光の特性を示す線24に対し、線21の特性であるので、赤色光を強く反射する。
次に、調光印刷部分10cでは、図5において、赤色光の特性を示す線24に対し、その近傍において、線21に近似した特性となっており、赤色光を強く反射する。色は、赤色光とまったく同じではないが近似した色となる。
これにより、第1表示12、つまり図4(a)に示す「A」が表示されることになる。
実施例1において、第2表示13を表示させるには、第2光源4を点灯させ、第1光源3を消灯する。
第2光源の青色光は、ガイドライト9で伝達され、印刷シート10に照射される。
すると、第2印刷部分10bでは、図5において、青色光の特性を示す線25に対し、線22の特性であるので、青色光を強く反射する。
次に、調光印刷部分10cでは、図5において、青色光の特性を示す線25に対し、その近傍において、線22に近似した特性となっており、青色光を強く反射する。色は、青色光とまったく同じではないが近似した色となる。
これにより、第2表示13つまり、図4(b)に示す「E」が表示されることになる。
実施例1では、操作する人がスモークレンズ11を押すと、一体化したスライダ8が摺動し、スライダ8の一部(符号8a)がタクトスイッチ5を押す。
スイッチ1としては、基板6に設けられる図示しない回路によって、どちらの表示状態において、タクトスイッチ5に入力があったかを判断し、2つの操作入力として使用する。これにより、1つのスイッチにおいて、異なるモードでの操作入力が可能となる。
実施例1では、印刷シート10の前面に各印刷を施すことにより、第1表示12と第2表示13を行うことができる。そのため、透光性のあるシートやインクを用いることがない。よって、コストを抑制して2つの表示の切り換えを行うことができる。
実施例1では、光を透過させるのではなく、反射させるため、加飾印刷を行い、その作用により表示品質を向上させることが可能となる。加飾印刷の例を図6に示す。加飾印刷として、メタリック調、パール調、ホログラム調を挙げておく。これらの加飾印刷は、光の反射に変化を持たせたものであり、光を透過させる従来の構造ではなし得ないものである。この加飾印刷により、同一位置における表示の切り換えを行いつつ、表示品質を向上させることができるのである。
なお、加飾印刷は、全面において、つまり黒色のような表示のためには反射をしない部分であっても反射を行うものである。例えば、多数ちりばめた細かい部分が光源色に関わらず複数方向に反射するもので、見栄えの質感を向上させる。
さらに、印刷部分が反射で表示を行うことにより、印刷を施す部分、例えばシート等の被印刷部材は、材質の自由度を非常に増すことができる。
(6)加飾印刷は、複数の印刷部分の表示に関する特性にかかわらず、表示より細かい面積で多数が第1光源及び第2光源の光を反射するものであるため、表示内容に関わらず、全体的な反射で見た目の質感を向上させ、表示品質を向上させることができる。
図7は、実施例2の可変表示構造のシートの正面図である。
印刷シート10は、実施例1に対して背景印刷部分を設けず、黒色印刷部分10eを設ける。実施例2では、実施例1に対し、各印刷部分による構成が異なる。以下、構成を説明する。
第2印刷部分10bは、第1表示12である「A」の第2表示13である「E」と重ならない図7の部分である。
調光印刷部分10cは、第1表示12の「A」及び第2表示13の「E」と重ならない、背景となる部分である。
黒色印刷部分10eは、第1表示12の「A」と第2表示13の「E」の重複部分である。この黒色印刷部分10eの特性は、図5の線26で示す特性である。
他の特性は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
[表示作用]
(a)第1表示
実施例2において、第1表示12を表示させるには、第1光源3を点灯させる。
すると、第2表示13である「E」の第1表示12と重ならない部分、つまり第1印刷部分10aが赤色光を反射する。また、第1表示12の背景となる調光印刷部分10cが赤色光に近似した光を反射する。
これに対し、第1表示12である「A」を構成する第2印刷部分10bと黒色印刷部分10eは、赤色光を反射せず、黒く見えることになる。
これによって、黒い色で第1表示12を表示する。
実施例2において、第2表示13を表示させるには、第2光源4を点灯させる。
すると、第1表示12である「A」の第2表示13と重ならない部分、つまり、第2印刷部分10bが青色光を反射する。また、第2表示の背景となる調光印刷部分10cが青色光に近似した光を反射する。
これに対し、第2表示13である「E」を構成する第1印刷部分10aと黒色印刷部分10eは、青色光を反射せず、黒く見えることになる。
これによって、黒い色で第2表示13を表示する。
(4)第1表示12の重複のない部分を第2印刷部分10bで構成し、第2表示13の重複のない部分を第1印刷部分10aで構成し、第1表示12と第2表示13の重複部分を黒色印刷部分10eで構成し、第1表示12と第2表示13の背景部分を調光印刷部分10cで構成し、第1光源3を点灯させると第1表示12を行い、第2光源4を点灯させると第2表示13を行うため、黒い色で、切り換えて表示を行いつつ、コストを抑制し、表示品質を向上させることができる。
第1表示、第2表示の色は他の色であってもよい。
第1印刷部分、第2印刷部分、背景印刷部分、調光印刷部分、黒色印刷部分のシートへの印刷は、シルク印刷、凸版印刷、インクジェット印刷、熱転写印刷があり、いずれの印刷によるものでもよい。また、他の印刷によるものであってもよい。
2 スイッチフィニッシャ
3 第1光源
4 第2光源
5 タクトスイッチ
6 基板
7 ガイドハウジング
8 スライダ
8a 係合部
9 ガイドライト
10 印刷シート
10a 第1印刷部分
10b 第2印刷部分
10c 調光印刷部分
10d 背景印刷部分
10e 黒色印刷部分
11 スモークレンズ
12 第1表示
13第2表示
Claims (2)
- 出力する光の波長が異なる第1光源及び第2光源と、
第1光源の波長のみを反射させる第1印刷部分と、
第2光源の波長のみを反射させる第2印刷部分と、
第1光源の波長と第2光源の波長を反射しない第3印刷部分と、
第1光源及び第2光源の光を抑制して輝度及び色度を調整し、どちらの波長も反射する調光印刷部と、
を備え、
重複部分を有する第1表示と第2表示を光源の切り換えにより表示させる可変表示構造であって、
第1表示の重複のない部分を第2印刷部分で構成し、
第2表示の重複のない部分を第1印刷部分で構成し、
第1表示と第2表示の重複部分を第3印刷部分で構成し、
第1表示と第2表示の背景部分を調光印刷部分で構成し、
第1光源を点灯させると第1表示を行い、第2光源を点灯させると第2表示を行うことを特徴とする可変表示構造。 - 請求項1に記載の可変表示構造において、
第1印刷部分、第2印刷部分、第3印刷部分および調光印刷部分に、入射光の方向や見る角度によって色彩や光沢が変化する加飾印刷を設けたことを特徴とする可変表示構造。
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