JP2022090750A - 表示装置、表示板 - Google Patents
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Abstract
【課題】単純な構成でありながら赤色光照射時における赤色発光表示部分の周りや、及び緑色光照射時における緑色発光表示部分の周りに透過光が見えることによる表示内容の視認性低下を防止・抑制可能な表示装置と表示板を提供する。【解決手段】光源1に対向する位置に配置する基材21に、赤色で印刷した透光性を有する赤スモーク部5と、緑色で印刷した透光性を有する緑スモーク部6と、灰色で印刷した透光性を有するグレースモーク部7と、透光性を有しない遮光フィルタ部8とを有し表示板2を構成するものであり、赤色光照射時に赤スモーク部5及びグレースモーク部7を赤色発光表示させ且つ緑スモーク部6を遮光フィルタ部8とともに黒く表示させ、緑色光照射時に緑スモーク部6及びグレースモーク部7を緑色発光表示させ且つ赤スモーク部5を遮光フィルタ部8とともに黒く表示させるように構成した。【選択図】図6
Description
本発明は、赤色発光表示と、赤色の補色関係にある緑色または青色発光表示とを切り替えることが可能な表示装置、及びこの表示装置に適用可能な表示板に関するものである。
従来より、カラーフィルタを利用して、遮光フィルタと透過フィルタを組み合わせた表示板に対して、光源の波長を切り替えることによって可変表示が可能な表示装置が知られている。例えば下記特許文献1には、赤色フィルタ、緑色フィルタまたは青色フィルタ、無彩色フィルタ及び遮光フィルタからなる1枚の基材の真下に、赤色光と、緑色光または青色光との切り替えが可能な2色の光源を配置し、赤色照明を照射すると赤色フィルタ及び無彩色フィルタを透過した赤色発光表示になり、緑色または青色照明を照射すると緑色または青色フィルタ及び無彩色フィルタを透過した緑色または青色表示になる表示板が開示されている。以下では、説明の都合上、緑色または青色を、単に「緑色」または「緑」で表現することとする。
同特許文献には、基材のうち赤色発光表示時と緑色発光表示時の何れにも表示される部分に施されるフィルタである無彩色フィルタとして、赤色照明光が赤色フィルタを透過後の輝度と無彩色フィルタを透過後の輝度との差、及び緑色照明光が緑色フィルタを透過後の輝度と無彩色フィルタを透過後の輝度との差が、いずれも無彩色フィルタを透過後の輝度の15%以内となるように調整された無彩色塗料を塗布したものを適用することによって、赤色光を透過した赤色フィルタと無彩色フィルタとの間や、緑色光を透過した緑色フィルタと無彩色フィルタとの間に色むらや輝度むらが目立たなくすることが可能である点が開示されている。
しかしながら、本発明者が検証したところ、上記特許文献に記載の構成であれば、遮光フィルタによる遮光効果を十分に得ることができず、遮光しきれない光が、赤色発光表示部分の周りや緑色発光表示部分の周りに透過光として見えてしまい、表示内容(文字、図柄)が見え難くなるという不具合や、光源の形が基材越しに見えてしまうという不具合が確認された。
ここで、上記特許文献に記載されている遮光フィルタは、赤色フィルタを形成する透光性を有する赤色塗料と、緑色フィルタを形成する透光性を有する緑色塗料とを重ねて塗布したものである。したがって、遮光フィルタ自体は、透光性を有する塗料を重ねて形成されたものであり、このような遮光フィルタの部分から遮光しきれない光(赤色照射光、緑色照射光)が透過光として見えていることになる。
本発明者は、鋭意研究の末、単純な構成でありながら、赤色光照射時における赤色発光表示部分の周りや、及び緑色光照射時における緑色発光表示部分の周りに透過光が見えることによる表示内容の視認性低下を防止・抑制可能な表示装置、及びこの表示装置に適用可能な表示板を案出するに至った。
すなわち、本発明に係る表示装置は、補色の関係にある赤色と緑色の光を切り替えて照射可能な光源と、光源の赤色光と緑色光の照射を切り替えるスイッチと、光源に照射されて赤色光表示となる表示内容及び緑色光表示となる表示内容が印刷された透明材料の基材とを備え、基材が、赤色で印刷した透光性を有する赤スモーク部と、緑色で印刷した透光性を有する緑スモーク部と、灰色で印刷した透光性を有するグレースモーク部と、黒色で印刷した透光性を有しない遮光フィルタ部とを備えて表示板を構成するものであり有し、赤色光照射時に赤スモーク部及びグレースモーク部を赤色発光表示させ且つ緑スモーク部を遮光フィルタ部とともに黒く表示させ、緑色光照射時に緑スモーク部及びグレースモーク部を緑色発光表示させ且つ赤スモーク部を遮光フィルタ部とともに黒く表示させるように構成していることを特徴としている。ここで、本発明における「緑色」は、赤色の補色であり、青緑色または青色も含まれる。換言すれば、本発明における「緑色」は赤色と補色関係にある緑系色から青系色の色全般を包含するものである。
このような本発明に係る表示装置であれば、赤色光照射時及び緑色光照射時の何れにおいても透光性を有しない遮光フィルタ部を黒く表示させ、この遮光フィルタ部が遮光性を発揮することにより、赤色発光表示部分の周りや緑色発光表示部分の周りに光源からの照射光が透過光として見えて文字(図柄)が見え難くなるという不具合を解消することができ、赤色光照射時に赤色発光表示部分全体が均一な見え方になり、緑色光照射時に緑色発光表示部分全体が均一な見え方になる優れた表示機能を発揮することを本発明者は見出した。
また、本発明の表示装置であれば、光源の赤色光と緑色光の照射を切り替えるスイッチを備えているため、ユーザのスイッチ操作に基づいて照射光を切り替えて赤色発光表示ON状態または緑色発光表示ON状態にすることができ、実用性に優れる。
特に、スイッチが、使用者の接触または近接を検知するセンサを備えたものであれば、スイッチ操作を楽に行うことができ、使い勝手に優れた表示装置として利用することができる。
また、本発明に係る表示板は、補色の関係にある赤色と緑色の何れかの光源に照射されて赤色光表示となる表示内容及び緑色光表示となる表示内容が印刷された透明材料の基材を備えたものであって、基材として、赤色で印刷した透光性を有する赤スモーク部と、緑色で印刷した透光性を有する緑スモーク部と、灰色で印刷した透光性を有するグレースモーク部と、黒色で印刷した透光性を有しない遮光フィルタ部とを有するものを適用し、赤色光照射時に赤スモーク部及びグレースモーク部を赤色発光表示させ且つ緑スモーク部を遮光フィルタ部とともに黒く表示させ、緑色光照射時に緑スモーク部及びグレースモーク部を緑色発光表示させ且つ赤スモーク部を遮光フィルタ部とともに黒く表示させるように構成していることを特徴としている。
このような本発明に係る表示板であれば、上述の表示装置の表示板に準じた構成であるため、上述の同様の作用効果を得ることができる上に、表示板のみの交換等にも容易に対応することができる。
本発明によれば、赤色表示と緑色表示を光源の色で変更することができる表示板を構成する基材に黒色で印刷した透光性を有しない遮光フィルタ部を形成するという新規且つ有用な構成を採用したことにより、赤色発光表示部分の周りや緑色発光表示部分の周りに透過光が見えることによる表示内容の視認性低下を防止・抑制することができ、種々の用途で活用可能な汎用性の高い表示装置及び表示板を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る表示装置Xは、図8及び図9に示すように、光源1から照射する光の波長を切り替えて使用することにより、表示板2に表示される表示内容を変更することが可能なものである。本実施形態の表示装置Xは、赤色光照射時に、「off」の3文字と、off状態を示す電源マーク(「○」の上部を切り欠いた図形の中に「|」が組み合わされたマーク)を赤く表示し(図8参照)、緑色光照射時に、「on」の2文字と、on状態を示す電源マーク(「|」のマーク)を緑色に表示するように設定したものである(図9参照)。
光源1は、赤色照射光と緑色照射光を切り替えて発光可能なものであればよく、本実施形態では、筐体3内の所定領域に赤色LED及び緑色LEDをそれぞれ複数個配列して面発光照明可能なものを適用している(図1参照)。
表示板2は透明材料の基材21(後述するサブ基材22も含む)を主体としてなり、基材21に適宜の意匠パターンが形成されたものである。意匠パターンは、基材21に形成した赤スモーク部5、緑スモーク部6、グレースモーク部7、遮光フィルタ部8によって決定されるものである。基材21は、透光性を有する素材であればよく、ポリカーボネートやポリエステル等の樹脂製プレート材が好適である。基材21の大きさや厚さは、使用態様や使用環境等を考慮して決定することができる。基材21をそのまま、または適宜のカバーフィルム等の保護材で被覆したものを表示板2として利用することができる。
赤スモーク部5は、透光性を有する赤色塗料を基材21に塗布することで形成されたものである。図2に、本実施形態における赤スモーク部5の形成パターン(透光性を有する赤色塗料の塗布領域)を示す。赤スモーク部5に印刷した塗料は、緑色照明を遮光し、且つ赤色照明を透過するように調整した塗料である。すなわち、赤スモーク部5は、赤色光照射時に赤色に表示される一方、緑色光照射時に黒く表示されるように赤色で印刷した透光性を有する。
緑スモーク部6は、透光性を有する緑色塗料を基材21に塗布することで形成されたものである。図3に、本実施形態における緑スモーク部6の形成パターン(透光性を有する緑色塗料の塗布領域)を示す。緑スモーク部6に印刷した塗料は、赤色照明を遮光し、且つ緑色照明を透過するように調整した塗料である。すなわち、緑スモーク部6は、緑色光照射時に緑色に表示される一方、赤色光照射時に黒く表示されるように緑色で印刷した透光性を有する。
グレースモーク部7は、透光性を有する灰色塗料を基材21に塗布することで形成されたものである。図45に、本実施形態におけるグレースモーク部7の形成パターン(透光性を有する灰色塗料の塗布領域)を示す。グレースモーク部7は、緑色光照射時に緑スモーク部6とともに緑色に表示され、赤色光照射時に赤スモーク部5とともに赤く表示されるように灰色で印刷した透光性を有する。なお、赤色光を透過した赤スモーク部5とグレースモーク部7との間の輝度の差、及び緑色光を透過した緑スモーク部6とグレースモーク部7との間の輝度の差が、いずれもグレースモーク部7の輝度の-30乃至+30%の範囲となるように、グレースモーク部7に塗布する灰色塗料に補正用塗料を加えて輝度補正を調整することができる。
遮光フィルタ部8は、透光性を有しない黒色塗料を基材21に塗布することで作成されたものである。図5に、本実施形態における遮光フィルタ部8の形成パターン(黒色塗料の塗布領域)を示す。遮光フィルタ部8は、緑色光照射時及び赤色光照射時の何れにおいても黒く表示されるように黒色で印刷したものである。
本実施形態では、赤スモーク部5、緑スモーク部6、グレースモーク部7、遮光フィルタ部8を共通の基材21に塗布しており、具体的には、スクリーン印刷またはインクジェット印刷によって基材21に塗布している。これら赤スモーク部5、緑スモーク部6、グレースモーク部7、遮光フィルタ部8は、図6に示すように、相互に重複しない位置に形成されるものであるため、一度のインクジェット印刷で共通の基材21上に同時に形成することができる。シルクスクリーン印刷の場合は、異色同時印刷ができないため、各部(赤スモーク部5、緑スモーク部6、グレースモーク部7、遮光フィルタ部8)単位で基材21上に順番に塗布処理を行うことで形成することができる。塗布する順番は特に限定されない。
また、本実施形態に係る表示装置Xは、遮光フィルタ部8と重なる部分に、透光性を有しないサブ遮光フィルタ部9を配置している。サブ遮光フィルタ部9は、遮光フィルタ部9に重なる部分に形成されるため、一度のインクジェット印刷で共通の基材21上に遮光フィルタ部8と同時に形成することはできない。インクジェット印刷またはシルクスクリーン印刷でサブ遮光フィルタ部9を形成する場合、サブ遮光フィルタ部9と遮光フィルタ部8の塗布順番はどちらが先であってもよい。本実施形態では、サブ遮光フィルタ部9を遮光フィルタ部8よりも光源1に近い位置(層)に形成している。このように、本実施形態に係る表示装置Xは透光性を有しない遮光フィルタ部分を二重(二層状)に有するものである。
サブ遮光フィルタ部9は、透光性を有しない黒色塗料または白色塗料を基材22に塗布することで作成したものである。図7に、本実施形態におけるサブ遮光フィルタ部9の形成パターン(黒色塗料または白色塗料の塗布領域)を示す。遮光フィルタ部8の形成パターンと、サブ遮光フィルタ部9の形成パターンは同じである。
また、本実施形態に係る表示装置Xは、図1に示すように、表示板2を2枚の基材21,22で構成し、そのうち前面側の基材であるサブ基材22に意匠フィルタ部を形成している。なお、図1では、表示板2を構成する基材21とサブ基材22の位置関係を模式的に示している。サブ基材22のサイズは、基材21と略同じであり、スクリーン印刷またはインクジェット印刷によってサブ基材22に意匠フィルタ部を塗布している。本実施形態の意匠フィルタ部は、透光性を有する不透明色、つまり光を部分的に透過させる白色塗料を基材22に塗布することで作成したものである。サブ遮光フィルタ部9は、透光性を有する不透明色(白色)のオペーク処理が施された部分である。
本実施形態では、サブ基材22が基材21よりも表面側(ユーザの視点Vに近い面)となる組合せ状態が維持できるように、基材21とサブ基材22を適宜の接着剤によって分離不能に接着して一体物として取り扱い可能な表示板2を構成している(図1参照)。
本実施形態の表示装置Xは、このような表示板2を光源1から所定距離の位置に光線方向に対して当該表示板2の平面方向が直角となる姿勢で設置している(図1参照)。また、本実施形態の表示装置Xは、光源1の照射光の切替をタッチセンサによる信号に基づいて制御できるように構成している。タッチセンサとしては、ユーザの手指等が接触したことを検知することで作動するものや、手指等の近接を検知することで作動するものを採用することができ、接触や近接の有無、回数、パターン等で光源の赤色光または緑色光の照射状態を切り替えるようにすればよい。タッチセンサには、オフ状態から初回の接触または近接でオン状態に切り替え、それと同時に赤色または緑色の光を照射するように制御するコントローラを接続したり、オン・オフの切替機能を設けてもよい。
光源1にはタッチセンサに関連する適宜の回路が接続されている。このような光源1及び回路を共通の筐体3内に配置している。なお、光源1の切替スイッチとして、センサ等による信号切替方式ではなく、タクトスイッチやトグルスイッチ等の手動切替方式等を採用することもできる。
このような本実施形態に係る表示装置Xによれば、赤色光照射時に赤スモーク部5とグレースモーク部7を赤色に発光表示させ、緑スモーク部6と遮光フィルタ部8を黒く表示させることができる。ここで、赤色光照射時に赤色発光表示する部分を図8に示す。本実施形態に係る表示装置Xによれば、黒色で印刷した透光性を有しない遮光フィルタ8を備えているため、高い遮光効果を得ることができ、遮光しきれない光が赤色発光表示部分の周りに透過光として見えてしまう事態を防止・抑制できることを本発明者は確認した。特に、本実施形態に係る表示装置Xによれば、サブ遮光フィルタ部9を備えていることで、より一層高い遮光効果を発揮する。加えて、本実施形態に係る表示装置Xによれば、意匠フィルタ部を備えていることで、デザイン性の向上を図ることができ、光源1の形が基材21,22越しに視認できないか、極めて視認し難い状況になることも判明した。さらに、本実施形態に係る表示装置Xによれば、赤色発光表示部分において赤スモーク部5とグレースモーク部7との間に色むら及び輝度むらが目視では認識できず、鮮明な赤色発光表示状態になることも判明した。
また、本実施形態に係る表示装置Xによれば、緑色光照射時に緑スモーク部6とグレースモーク部7を緑色に発光表示させ、赤スモーク部5と遮光フィルタ部8を黒く表示させることができる。ここで、緑色光照射時に緑色発光表示する部分を図9に示す。本実施形態に係る表示装置Xでは、緑色発光表示部分において緑スモーク部6とグレースモーク部7との間に色むら及び輝度むらが目視では認識できず、鮮明な緑発光表示状態になり、緑色光照射時に赤スモーク部5の表示内容が視認され難く、緑色発光表示内容が際立って見える状態になるとともに、高い遮光効果を得ることができ、遮光しきれない光が緑色発光表示部分の周りに透過光として見えてしまう事態や光源1の形が表示板2越しに見えてしまう事態を防止・抑制することができる。
このように、本実施形態に係る表示装置Xによれば、単純な構成でありながら、赤色光照射時に赤色発光表示部分全体が均一な見え方になり、緑色光照射時に緑色発光表示部分全体が均一な見え方になる優れた表示機能を発揮するとともに、赤色発光表示部分の周りや緑色発光表示部分の周りに透過光が見えることによる表示内容の視認性低下を防止・抑制することができ、種々の用途で活用可能な汎用性の高い表示装置を提供することができる。
特に、本実施形態に係る表示装置Xは、光源の赤色光と緑色光の照射を切り替えるスイッチを備えたものであるため、ユーザのスイッチ操作に基づいて照射光を切り替えて赤色発光表示ON状態または緑色発光表示ON状態にすることができ、さらにまた、使用者の接触または近接を検知するセンサを備えたスイッチを適用することによって、ユーザはスイッチ操作を楽に行うことができ、使い勝手に優れた実用性の高い表示装置として利用することが可能である。
また、本実施形態に係る表示板2は、上述の基板21を備えたものであるため、単純な構成でありながら、赤色の光源または緑色の光源に照射されることで表示内容を適切に表示することができ、表示内容の切替も容易に行うことができる。さらに、表示装置Xにおいて表示板2のみの交換が可能であるため、表示板2の損傷時の取り替えや、表示内容の異なる表示板2との入れ替えによる意匠変更も容易に行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、建物の壁面等にセット可能なホタルスイッチ(スイッチが「切」の時、所定の色(例えば緑色)のランプが点灯するスイッチ)等の各種スイッチのスイッチボックスを筐体3として利用し、この筐体3内に光源及び回路を収容し、筐体3の前面開口部31を塞ぐ位置(ホタルスイッチであればスイッチ本体及び点灯表示部が配置される位置)に本発明における表示板2を組み付けた表示装置Xを構成することもできる。同図では、赤色発光表示及び緑色発光表示が切替可能な表示部分を縦方向に所定間隔で2つ並べて配置している。同図における各表示部分の枠Wは、意匠フィルタ部の一部としてサブ基材22に例えば黒色等の彩度の低い色で印刷したものである。枠Wは、透光性を有する不透明色(白色)のオペーク処理が施された部分とともに意匠フィルタ部を形成するものであり、ユーザ側から見えやすい表示枠になる。各表示部分における表示内容(枠W内の表示内容)がそれぞれ別々の照明器具の点灯状態ON・OFFを反映するように設計することで、1つのスイッチボックスでありながら2つの照明器具の点灯状態ON・OFFを制御可能な壁面スイッチを実現することができる。発光している表示部分をタッチすることで、各照明器具の点灯状態ON・OFFを個別に切替可能に構成することも可能である。なお、手動の切替スイッチを採用することもできる。1つの表示板に1つだけの発光表示部分、または3以上の発光表示部分を設定した表示装置であってもよい。
表示部分に赤色発光表示または緑色発光表示する内容(意匠)は適宜選択・変更することができ、一例として、図11及び図12に示すように、赤色光照射時に、「off」の3文字と、電球が消灯状態であることを直感的に把握可能なイラストを赤く表示し(図11参照)、緑色光照射時に、「on」の2文字と、電球が点灯状態であることを直感的に把握可能なイラストを緑色で表示するように設定したものを挙げることができる(図12参照)。なお、図13、図14はそれぞれ本変形例を採用した場合における上述の図6、7に対応する図であり、各スモーク部、遮光フィルタ部、サブ遮光フィルタ部の形成処理及び形成パターンの条件は上述の実施形態における各スモーク部5,6,7、遮光フィルタ部8、サブ遮光フィルタ部9に準じたものになる。
本発明の表示装置には、意匠フィルタ部を赤スモーク部等が形成されている基材に形成した態様も含まれる。この場合、赤スモーク部、緑スモーク部、グレースモーク部、遮光フィルタ部よりも前面側(ユーザの視点に近い面)に意匠フィルタ部が配置されるように基材に塗料を塗布する順番(印刷の順番)を決定することが肝要である。
また、本発明の表示装置は、意匠フィルタ部を基材またはサブ基材の全体または略全体に形成したものであっても構わない。特に、赤色光照射時に緑スモーク部の表示内容も視認できる状態や、緑色光照射時に赤スモーク部の表示内容も視認できる状態になると発光表示部分が見え難くなるおそれがあるが、赤スモーク部や緑スモーク部よりも表面側(ユーザの視点Vに近い面)の位置であって且つこれら赤スモーク部や緑スモーク部と重なる位置に透光性を有する不透明(白)色で印刷した意匠フィルタ部を配置することで、赤色光照射時に緑スモーク部の表示内容が視認され難くなり、赤色発光表示内容が際立って見える状態になり、緑色光照射時に赤スモーク部の表示内容が視認され難くなり、緑色発光表示内容が際立って見える状態になる。また、赤スモーク部、緑スモーク部、グレースモーク部よりも表面側(ユーザの視点に近い面)の位置であって且つこれら赤スモーク部、緑スモーク部、グレースモーク部と重なる位置に意匠フィルタ部を配置することで、これらの各スモーク部越しに光源の形がより一層見えにくい状態にすることができる。
また、上述の実施形態では、赤色の補色として緑色を採用した場合について説明したが、赤色の補色として青色または青緑色を採用した構成も本発明の表示装置に包含される。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…光源
2…表示板
21,22…基材
5…赤スモーク部
6…緑スモーク部
7…グレースモーク部
8…遮光フィルタ部
9…サブ遮光フィルタ部
2…表示板
21,22…基材
5…赤スモーク部
6…緑スモーク部
7…グレースモーク部
8…遮光フィルタ部
9…サブ遮光フィルタ部
Claims (3)
- 補色の関係にある赤色と緑色の光を切り替えて照射可能な光源と、
前記光源の赤色光と緑色光の照射を切り替えるスイッチと、
前記光源に照射されて赤色光表示となる表示内容及び緑色光表示となる表示内容が印刷された透明材料の基材とを備え、
前記基材は、
赤色で印刷した透光性を有する赤スモーク部と、
緑色で印刷した透光性を有する緑スモーク部と、
灰色で印刷した透光性を有するグレースモーク部と、
黒色で印刷した透光性を有しない遮光フィルタ部とを有し表示板を構成するものであり、
赤色光照射時に前記赤スモーク部及び前記グレースモーク部を赤色発光表示させ且つ前記緑スモーク部を前記遮光フィルタ部とともに黒く表示させ、緑色光照射時に前記緑スモーク部及び前記グレースモーク部を緑色発光表示させ且つ前記赤スモーク部を前記遮光フィルタ部とともに黒く表示させるように構成していることを特徴とする表示装置。 - 前記スイッチが、使用者の接触または近接を検知するセンサを備えたものである請求項1に記載の表示装置。
- 補色の関係にある赤色と緑色の何れかの光源に照射されて赤色光表示となる表示内容及び緑色光表示となる表示内容が印刷された透明材料の基材を備えた表示板であって、
前記基材は、
赤色で印刷した透光性を有する赤スモーク部と、
緑色で印刷した透光性を有する緑スモーク部と、
灰色で印刷した透光性を有するグレースモーク部と、
黒色で印刷した透光性を有しない遮光フィルタ部とを有するものであり、
赤色光照射時に前記赤スモーク部及び前記グレースモーク部を赤色発光表示させ且つ前記緑スモーク部を前記遮光フィルタ部とともに黒く表示させ、緑色光照射時に前記緑スモーク部及び前記グレースモーク部を緑色発光表示させ且つ前記赤スモーク部を前記遮光フィルタ部とともに黒く表示させるように構成していることを特徴とする表示板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020203237A JP2022090750A (ja) | 2020-12-08 | 2020-12-08 | 表示装置、表示板 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022090750A true JP2022090750A (ja) | 2022-06-20 |
Family
ID=82060767
Family Applications (1)
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JP2020203237A Pending JP2022090750A (ja) | 2020-12-08 | 2020-12-08 | 表示装置、表示板 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022090750A (ja) |
-
2020
- 2020-12-08 JP JP2020203237A patent/JP2022090750A/ja active Pending
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A621 | Written request for application examination |
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