JP2006078144A - 加熱調理装置 - Google Patents

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徳彦 松行
Hironaga Kurachi
大修 倉地
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康雅 山田
Michihiro Hashimoto
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Abstract

【課題】 加熱調理装置において、換気装置を連動させる赤外線信号の赤外線発信部を本体前面に設置するに際して、本体前面のデザイン性を損なうことなく、且つ本体前面幅のほぼ全体にわたって赤外線信号が発信されるようにする。
【解決手段】 アルミニウム材による基調色の本体前面21aと異なる黒色に施されたグリル用パネル23bに2つの赤外線発信部28a,28bを集約配置する。2つの赤外線発信部28a,28bに対向するグリル用パネル23bの配置部位は、赤外線が透過可能でこのグリル用パネル23bと同系色の黒色に施され、2つの赤外線発信部28a,28bの赤外線発信方向は、1つ(28b)を正面に真直ぐ向け、もう1つ(28a)を中央側に45度傾斜するように向ける。よって、本体前面において2つの赤外線発信部を見た目に存在感を無くすことができ、且つ赤外線信号を本体前面幅のほぼ全体にわたって広く発信できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱調理装置の加熱開始または加熱停止に連動して換気装置を作動開始または作動停止させる加熱調理装置に関する。
従来、この種の加熱調理装置は、加熱開始すると換気装置が自動的に作動して換気が行われ、加熱停止すると換気装置が自動的に作動停止して換気が停止されるものである。この加熱調理装置には加熱開始または加熱停止に連動して換気装置を作動開始または作動停止させる赤外線信号を発信する赤外線発信部が設けられ、また、換気装置には赤外線信号を受信する赤外線受信部が設けられている。そして、赤外線発信部を加熱調理装置の本体前面に設けるようにし、この赤外線発信部から発信された赤外線信号を操作者に当てて反射させ、反射した赤外線信号を換気装置の赤外線受信部で受信させるものがある(特許文献1、特許文献2)。これにより、赤外線発信部を加熱調理装置の上面の天板に設ける必要がないことから、赤外線発信部に煮汁等の汚れが付着し難く、また、天板に配置された鍋等で赤外線信号の光路が遮断されない等の利点がある。
特開2002−147806号公報 特開2004−116883号公報
ところで、加熱調理装置にあっては以前にも増してデザイン性が重要視され、その本体前面は、アルミニウム材をベースにしてアルミニウム特有の金属色を基調色とした質感を表出させて高級感を持たせている。これに対して、赤外線発信部の配置部位は、内部の発信LEDが覗き見でき難くする等のため、赤外線を透過する特殊インクで黒系色に着色される。そのため、本体前面において、黒系色の赤外線発信部を不統一に配設させると、アルミニウム材による基調色で高級感を持たせた本体前面のデザイン性が損なわれることとなる。
また、本体前面での操作者の立ち位置に関わらず換気装置が確実に連動されるように本体前面の赤外線発信部から発信した赤外線信号を確実に操作者に当てて反射させる必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、赤外線発信部の配置場所を工夫して、本体前面のデザイン性を損なうことなく、且つ本体前面幅のほぼ全体にわたって赤外線信号が発信されるようにした加熱調理装置を実現するものである。
本発明に係る加熱調理装置は、加熱開始または加熱停止のスイッチを有し、上記スイッチの操作による加熱開始に連動して換気装置を作動開始させ、上記スイッチによる加熱停止に連動して換気装置を作動停止させる加熱調理装置であって、加熱調理装置の本体前面には、この本体前面の基調色と異なる色に施された着色領域を有し、この着色領域の1つの特定範囲内に集約配置されるように、上記スイッチによる加熱開始または加熱停止に連動して換気装置を作動開始または作動停止させる赤外線信号を発信する2つの赤外線発信部が設けられ、上記2つの赤外線発信部が対向する上記特定範囲の部位は、赤外線が透過可能で上記着色領域と同系色に施されていることを特徴とするものである。
上記構成より、上記2つの赤外線発信部が対向する上記特定範囲の部位は、赤外線が透過可能で上記着色領域と同系色に施されているので、本体前面において2つの赤外線発信部を見た目に存在感を無くして1つの特定範囲内に一体に組み込むことができる。しかも、赤外線発信部が2つ設けられるので、これらの赤外線発信部の赤外線発信方向を適宜調節することで、赤外線信号を本体前面幅のほぼ全体にわたって広く発信することができる。
また、上記2つの赤外線発信部が集約配置された特定範囲は、本体前面の左右の一方側に偏って設けられ、上記2つの赤外線発信部の赤外線発信方向は、1つが正面に真直ぐ向けられ、もう1つが中央側に傾斜するように向けられているものでもよい。これにより、デザイン上等の理由から赤外線発信部を2つとも上記着色領域の1つの特定範囲の中に組み込んでも、赤外線信号を本体前面幅のほぼ全体にわたって広く発信することができる。
また、赤外線発信方向を中央側に向けて傾斜させた赤外線発信部の傾斜角度は、30度〜60度としたものでもよい。これにより、赤外線発信部が配置されない本体前面の端側付近にも確実に赤外線信号を発信することができ、操作者の立ち位置が上記端側付近であっても赤外線信号を操作者に当てて反射させ加熱調理装置と換気装置との間で確実に発受信させることができる。
また、上記2つの赤外線発信部は、上記着色領域の裏側に配置した基板に実装されており、赤外線発信方向を中央側に向けて傾斜させた赤外線発信部は、スペーサを介在させて傾斜角度を設定して上記基板に実装されているものでもよい。これにより、もう1つの赤外線発信部の傾斜角度を安定して設定および保持させることができ、赤外線発信部を配置していない本体前面の端側付近にも確実に赤外線信号を発信することができる。
また、上記本体前面には、グリルドアが配設されており、上記2つの赤外線発信部は、上記特定範囲内におけるグリルドアから離れた端側に配置されているものでもよい。これにより、赤外線発信部がグリル部から遠ざけられるので、グリル部の熱が赤外線発信部に伝熱されて赤外線発信不良を生じさせることを防止することができる。
また、上記2つの赤外線発信部は、上記特定範囲内の上下に配置されているものでもよい。これにより、2つの赤外線発信部を、ともにグリル部から一層遠ざけることができ、グリル部の熱が赤外線発信部に伝熱されて赤外線発信不良を生じさせることをより確実に防止することができる。
以上のように、本発明によれば、本体前面において2つの赤外線発信部をその存在感を無くして1つの特定範囲の中に一体に組み込むことができ、従って、2つの赤外線発信部を本体前面に設けるに際して本体前面におけるデザイン性を損なうことがない。
しかも、赤外線発信部が2つ設けられるので、これらの赤外線発信部の赤外線発信方向を適宜調節することで、赤外線信号を本体前面幅のほぼ全体にわたって広く発信することができる。従って、本体前面での操作者の立ち位置によらないで赤外線信号を操作者に確実に当てて反射させることができ、その結果、2つの赤外線発信部からの赤外線信号が加熱調理装置と換気装置との間で確実に発受信され、加熱調理装置のスイッチ操作によって換気装置を確実に連動されることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、実施の形態による加熱調理装置としてのガスコンロ20は、キッチンキャビネット10のカウンタートップ11に落し込み式に設置されたドロップイン式のガスコンロであり、また、このガスコンロ20の上方には換気装置としてのレンジフード40が設置されている。
ガスコンロ20は、コンロ本体21の上部にガラス天板22が設置され、このガラス天板22には、左右の第1コンロ部24aと第2コンロ部24bと、後方の第3コンロ部24cとが設けられている。また、コンロ本体21の本体前面21aは、アルミニウム材をベースにして構成され、アルミニウム特有の金属色を基調色とした質感を表出させて高級感を持たせている。この本体前面21aは、ほぼ中央(やや左寄り)にグリル部25のグリルドア25aが設置され、向かって右側に第1〜第3コンロ部24a〜24cの点消火スイッチ26a〜26cや表示部29a、電源ボタン200等を配置したアルミニウム製のコンロ用パネル23aが配設され、また、向かって左側にグリル部25の点消火スイッチ26dや表示部29b等を配置した樹脂製のグリル用パネル23bが配設されている。
なお、各点消火スイッチ26a〜26dは、本体前面21aと面一に設置されて本体前面21aをフラットにしてスッキリ感を持たせており、使用時にはその点消火スイッチ26a〜26dの前部を押し込むと前方に飛び出て点火動作が実行され、その後はダイヤル式に回転させて火力調節するようになっている。そして、消火するときは飛び出している点消火スイッチ26a〜26dを再び押し込むと、消火されて本体前面21aと面一に配置される。
また、コンロ用パネル部23aの下方には、レンジフード40の作動開始や作動停止等を手動で行うリモートスイッチ等が設置されたスイッチボックス27aが収容されており、また、グリル用パネル23bの下方には、グリル部25でのオートグリル(自動焼物器)の各種設定ボタン等が設置されたスイッチボックス27bが収容されている。これらのスイッチボックス27a,27bは、前部を押し込むと前方に飛び出して各スイッチ類が露出されるようになっている。
上記グリルドア25aは、グリル使用時にグリル部25内部が透けて見えるようにグリルガラス25bが設置されている。このグリルガラス25bは、グリル未使用時にはグリル部25内部が透けて見えないようにして本体前面21aのデザイン性を損なわないように黒色に施されている。そして、左側のグリル用パネル23bは、グリルガラス25bの黒色と同じ黒系色に着色された樹脂により構成され、且つグリルガラス25bと同じ上下幅に設定されてグリルガラス25bと連続するように設けられている。すなわち、このグリル用パネル23bは、本体前面21aの基調色であるアルミニウム材の金属色と異なる黒色に施された着色領域を構成する。
このように、グリル用パネル23bをグリルガラス25bと同じ黒色に統一することで、このグリル用パネル23bにおける点消火スイッチ26dや表示部29b等がグリル部25の操作等に使用するものであることが操作者に分かり易く関連付けられる。しかも、グリル用パネル23bの上下幅をグリルガラス25bと同じ上下幅で連続して形成することで、アルミニウム材による金属色を基調色とする本体前面21aに横長の黒色ストライプが表出され、本体前面21aの高級感を持たせたデザイン性を引き立たせている。
また、グリル用パネル23bは、その1つの特定範囲として、グリル部25の点消火スイッチ26dの左側に魚マークと両火焼きの火力強さを示す火力表示とからなる表示部29bが設けられ、この1つの特定範囲となる表示部29b内の上下にそれぞれ1つずつレンジフード40の換気動作を連動させる赤外線信号の赤外線発信部28a,28bが集約して配置されている。この2つの赤外線発信部28a,28bを配置するグリル用パネル23bの配置部位は、赤外線が透過可能でこのグリル用パネル23bやグリルガラス25bと同系色の黒色に施されている。これにより、本体前面21aにおいて見た目に赤外線発信部28a,28bの存在感を無くすことができ、本体前面21aにおける高級感を持たせたデザインの美観を損なうこともない。
なお、上記グリル用パネル23bにおける赤外線発信部28a,28bの配置部位は、例えば、透明な樹脂板等に赤外線が透過する黒系色の特殊インクを印刷したり、この特殊インクで着色した樹脂で形成する等により、グリル用パネル23bやグリルガラス25bと同系色の黒色に施すと共に赤外線を透過させるようにしている。この赤外線透過性を有する特殊インクは高価であり、グリル用パネル23bの全面に印刷すると高コストとなってしまうが、赤外線発信部28a,28bから発信される赤外線信号の光路となる部分だけを上記特殊インクで印刷等し、残部を通常のインクで印刷すると、コストアップを抑えることができる。
また、グリル用パネル23bの裏側には、図2(a)に示すような、各種電子部品を実装した基板30が配設されており、この基板30は、グリル用パネル23bにおける表示部29bや点消火スイッチ26dの点灯・消灯を行うための各発光素子39b,36dの他に、このグリル用パネル23bに設置した赤外線発信部28a,28bを構成する発信LED(赤外線発光素子)38a,38bが実装されている。そして、発信LED38a,38bは、基板30の左端側の上下にそれぞれ設けられ、下側の発信LED38bは、発信方向を正面に真直ぐ向けられ、上側の発信LED38aは、図2(b)に示すように、45度傾斜したスペーサSを介在させて発信方向を中央側に45度傾斜するように向けられている。従って、発信LED38a,38bから発信された赤外線信号は、グリル用パネル23bを透過してガスコンロ20の正面と斜めに向けてそれぞれ発信される。
なお、上記赤外線発信部38aの傾斜角度は、上記45度に限らず、ガスコンロ20のコンロ本体21の左右幅等によって、30度〜60度の範囲で適宜に設定可能であるが、その場合、赤外線発信部38a,38bを設けない本体前面21aの端側(コンロ部パネル23aの前方等)にも赤外線信号を行き渡らせて本体前面21a幅のほぼ全体にわたって発信させることが重要である。赤外線発信部38aの傾斜角度を上記の45度とすれば、コンロ本体21の左右幅等の大きさが多少違っても、本体前面21a幅のほぼ全体にわたって赤外線信号を発信させることができる。
また、上記赤外線発信部38a,38bは、各々の赤外線発信方向をやや斜め上方に向けるようにし、操作者60に当たって反射する赤外線信号がレンジフード40を設置する上方に向き易くするようにしてもよい。
また、グリル用パネル23bに設けられた点消火スイッチ26dの機械的な動きによって電気信号をオン・オフするスイッチや、この電気信号を中継する電子部品は、上記基板30とは別の基板に設けられているが、上記基板30と一緒に設けられてもよい。
一方、図1に示すレンジフード40は、フード本体41の内部に設けられた換気ファン42と、フード本体41の前面下部の中央に設けられた第1赤外線受信部43と、この第1赤外線受信部43の右側に並設された操作部44と、フード本体41の奥側に設けられた第2赤外線受信部45とを備えている。このレンジフード40は、第1赤外線受信部43に加えて、フード本体41の奥側に第2赤外線受信部45を設けたことから、ガスコンロ20からの赤外線信号を広範囲に受信することができる。
次に、上記ガスコンロ20とレンジフード40の電気的接続について図3、図4を用いて説明する。
図3に示すように、ガスコンロ20の内部には、上記した各点消火スイッチ26a〜26dのオン・オフ状態がスイッチ検出部51によって検出される。このスイッチ検出部51は、発信制御部52に接続されており、この発信制御部52は、発信LED38a,38bに接続されている。発信制御部52は、図示しない発信回路等を備えており、スイッチ検出部51で検出された各点消火スイッチ26a〜26dのオン・オフ状態に応じて、オン・オフのパルス信号を発信LED38a,38bから赤外線信号として発信させる。
一方、図4に示すように、レンジフード40の内部には、発信LED38a,38bからの赤外線信号を受信する上記第1赤外線受信部43、上記第2赤外線受信部45を構成する受信LED(赤外線受光素子)43a,45aが設けられている。これらの受信LED43a,45aは、受信制御部53に接続されており、この受信制御部53は、少なくともどちらかの受信LED43a,45aが受信した赤外線信号に応じてモータ制御信号を出力する。このモータ制御信号は、受信制御部53に接続されたモータ制御部54に送信される。このモータ制御部54は、モータ55に接続されており、モータ制御信号に応じてモータ55を駆動・停止等させる。このモータ55は、換気ファン42に接続されており、モータ55の駆動・停止等に応じて換気ファン42を作動開始または作動停止等させる。
次に、ガスコンロ20とレンジフード40の間の基本的動作について図5を参照して説明する。
図5に示すように、操作者60がいずれかの点火スイッチ26a〜26dを押して第1〜第3コンロ部24a〜24cおよびグリル部25のいずれかを点火すると、図3に示す電気的接続によって赤外線発信部28a,28bから作動開始用の赤外線信号が発信される。このとき、赤外線発信部28a,28bは本体前面21aに設けられているので、通常、操作者60は点火スイッチ26a〜26dを操作する時は本体前面21aに対向して存在していることから、赤外線発信部28a,28bから発信された赤外線信号は操作者60に当たる。操作者60に当たった赤外線信号はガスコンロ20の上方のレンジフード40に向けて反射される(赤外線発信部28a,28bの赤外線発信方向をやや斜め上方に向けておけば、赤外線信号はより確実に上方のレンジフード40に向けて反射される。)。
そして、レンジフード40は、前面中央に設けられた第1赤外線受信部43あるいは内部に設けられた第2赤外線受信部45で作動開始用の赤外線信号が受信されると、図4に示す電気的接続によって換気ファン42の作動が開始される。
なお、例外的に、赤外線発信部28a,28bから発信された赤外線信号が操作者60に当たらなかった場合等であっても、周囲の壁等に当たって反射した赤外線信号が第1赤外線受信部43または第2赤外線受信部45で受信されると、図4の電気的接続によって換気ファン42の作動が開始される。
これに対し、操作者60が再度点火スイッチ26a〜26dを押して第1〜第3コンロ部24a〜24dおよびグリル部25のすべてを消火すると、赤外線発信部28a,28bから作動停止用の赤外線信号が発信され、上記同様の動作によってレンジフード40の換気ファン42が作動停止される。従って、少なくとも第1〜第3コンロ部24a〜24cおよびグリル部25のうち1つでも燃焼(加熱)がなされていればレンジフード40は作動停止されることなく換気動作が継続され、第1〜第3コンロ部24a〜24cおよびグリル部25のすべてが消火(加熱停止)されればそれに連動してレンジフード40の換気動作が停止される。
さらに詳述すると、図6に示すように、各赤外線発信部28a,28bから発信される赤外線信号の発信範囲は約30度の角度幅を有し、2つの赤外線発信部28a,28bの赤外線発信方向は、1つ(28b)が正面に真直ぐ向けられ、もう1つ(28a)が中央側に傾斜するように向けられている。従って、2つの赤外線発信部28a,28bからは、基本的には領域A1と領域A2を合わせた領域に赤外線信号が発信される。すなわち、2つの赤外線発信部28a,28bによって、赤外線信号は、本体前面21a幅のほぼ全体にわたって発信される。
その結果、例えば、操作者60が赤外線発信部28a,28bを設けた左側のグリル用パネル23bの正面で、グリル部25や第1〜第3コンロ部24a〜24cの点消火スイッチ26a〜26dを操作する場合(操作者が60aの位置で操作する場合)はもちろん、赤外線発信部28a,28bを設けていない右側のコンロ用パネル23aの正面で、グリル部25や第1〜第3コンロ部24a〜24cの点消火スイッチ26a〜26dを操作する場合(操作者が60cの位置で操作する場合)にも赤外線信号が当たる。従って、本体前面21aでの操作者の立ち位置によらないで、赤外線信号が操作者60に確実に当たって反射され、この反射した赤外線信号がレンジフード40の第1赤外線受信部43、第2赤外線受信部45に向けられる。
なお、例外的に、赤外線信号が操作者60に当たらなかった場合でも、赤外線信号の到達可能な約3m以内の距離に側方壁62aや後方壁62b等がある場合には、これらの壁62a,62bに赤外線信号が当たって反射し、レンジフード40の第1赤外線受信部43、第2赤外線受信部45に向けられる。
また、上記赤外線発信部28a,28bでの赤外線信号の発射方法は、1回限りの単発のみならず、例えば、11回程度連続して発射させたり、1回発射した後、2,3秒後にもう1回発射する等の断続的に発射させてもよい。このように複数回発射することで、より確実に赤外線信号をレンジフード40に到達させることができるからである。
次に、操作者60に相当する人間(身長176cm、体重60kg)の立ち位置を変化させた場合の第1赤外線受信部43および第2赤外線受信部45による赤外線信号の受信試験を行った。図7に示すように、人間の足位置として、本体前面21aより200mm離れた位置から700mm離れた位置のエリア内で、ガスコンロ20の中央位置および中央位置から左右それぞれに400mm離れた範囲内の左右位置の3ポジションを前後に移動させた合計6ポジション60a〜60fに配置して、各ポジション60a〜60fごとに、2つの赤外線発信部28a,28bから赤外線信号をそれぞれ10回発信させたときのレンジフード40の第1,第2赤外線受信部43,45での受信回数を測定した。なお、上側の赤外線発信部28aの赤外線発信方向は、中央側に45度傾斜するように向け、下側の赤外線発信部28bの赤外線発信方向は、正面側に真直ぐ向けている。その結果、6ポジション60a〜60fのいずれの位置においても受信回数は10回、すなわち受信確率は100%であった。
また、上側の赤外線発信部28aの赤外線発信方向を中央側に30度傾斜させた場合と60度傾斜させた場合(下側の赤外線発信部28bの赤外線発信方向は、正面側に真直ぐ向けている。)においても、上記同様に赤外線信号の受信試験を行ったところ、いずれの場合も受信確率は100%であった。
以上のように、本実施の形態によれば、上記2つの赤外線発信部28a,28bに対向する上記グリル用パネル23bの配置部位は、赤外線が透過可能でこのグリル用パネル23bと同系色の黒色に施されているので、本体前面21aにおいて2つの赤外線発信部28a,28bを見た目に存在感を無くしてこのグリル用パネル23bの中に一体に組み込むことができる。
すなわち、上記グリル用パネル23bは、これに設置する点消火スイッチ26dや表示部29b等がグリル部25に対応するものであることが操作者に分かり易く関連付けられるように、本体前面21aのほぼ中央に設置されたグリルドア25aのグリルガラス25bと同色の黒色に施されている。このグリル用パネル23bの色合いを利用して、本体前面21aにおけるデザイン性を損なうことなく見た目に存在感を無くして2つの赤外線発信部28a,28bを本体前面21aのグリル用パネル23bの中に一体に組み込むことができるということである。従って、2つの赤外線発信部28a,28bを本体前面21aに設けるに際してアルミニウム材による基調色で高級感を持たせた本体前面21aにおけるデザイン性を損なうことがない。
また、2つの赤外線発信部28a,28bの赤外線発信方向は、1つの赤外線発信部28b(下側)が正面に真直ぐ向けられ、もう1つの赤外線発信部28a(上側)が中央側に45度傾斜するように向けられているので、デザイン上これらの赤外線発信部28a,28bが2つとも本体前面21aの左右のいずれか一方側にのみ配置されても、赤外線信号を本体前面21a幅のほぼ全体にわたって広く発信することができる。
すなわち、赤外線発信部28a,28bが配置されない本体前面21aの端側付近(本実施の形態では、コンロ用パネル23a付近)にも確実に赤外線信号を発信することができ、操作者60の立ち位置が上記端側付近であっても赤外線信号を操作者60に当てて反射させガスコンロ20とレンジフード40との間で確実に発受信させることができる。従って、本体前面21aでの操作者60の立ち位置によらないで赤外線信号を操作者60に確実に当てて反射させることができるから、2つの赤外線発信部28a,28bからの赤外線信号がガスコンロ20とレンジフード40との間で確実に発受信され、ガスコンロ20のスイッチ操作によってレンジフード40を確実に連動させることができる。
また、赤外線発信方向を中央に向けて傾斜させた赤外線発信部28aは、基板30にスペーサSを介在させて45度の傾斜角度を設定したので、この赤外線発信部28aの45度の傾斜角度を安定して設定および保持させることができ、赤外線発信部28a,28bを配置していない本体前面21aの端側付近にも確実に赤外線信号を発信することができる。
また、上記2つの赤外線発信部28a,28bは、グリルドア25aから離れたグリル用パネル23b内の左端側に配置されてグリル部25から遠ざけられるので、グリル部25の熱が赤外線発信部28a,28bに伝熱されて赤外線発信不良を生じさせることを防止することができる。しかも、上記2つの発信LED38a,38bを上記基板30の上下に配置することで、2つの赤外線発信部28a,28bを、ともにグリル用パネル23b内の左端側に上下に配置してグリル部25から一層遠ざけることができ、グリル部25の熱が赤外線発信部28a,28bに伝熱されて赤外線発信不良を生じさせることをより確実に防止することができる。
また、2つの赤外線発信部28a,28bを構成する発信LED38a,38bを1つの基板30内に実装するので、基板30と発信LED38a,38bの間をケーブルによって接続する必要がなく、ケーブルの断線や接続不良等による赤外線発信不良を無くすこともできる。
なお、本発明は、上記実施の形態のものに限定されず、種々の設計変更を施すことが可能である。
例えば、上記2つの赤外線発信部28a,28bは、グリル用パネル23bの表示部29bに集約して設けるが、このようなグリル用パネル23b以外の本体前面21aの他の箇所(例えば、コンロ用パネルやスイッチボックス等)であって、そこがデザイン等のために本体前面21aの基調色とは異なる色に施された着色領域であれば、その着色領域の1つの特定範囲内に集約配置するようにしてもよい。
また、点消火スイッチ26a〜26dが点消火操作されてから所定時間が経過したときに、レンジフード40が作動開始または作動停止するようにしてもよい。この場合、点消火スイッチ26a〜26dのいずれかが点火操作されてから所定時間が経過したときに、ガスコンロ20の赤外線発信部28a,28bから作動開始用の赤外線信号を発信するようにしてもよいし、レンジフード40が赤外線信号を受信してから所定時間が経過したときに換気ファン42を作動開始するようにしてもよい。同様に、点消火スイッチ26a〜26dの全部が消火操作されてから所定時間が経過したときに、ガスコンロ20の赤外線発信部28a,28bから作動停止用の赤外線信号を発信するようにしてもよいし、レンジフード40が赤外線信号を受信してから所定時間が経過したときに換気ファン42を作動停止するようにしてもよい。
また、赤外線発信部28a,28bは、2つとも点消火スイッチ26dよりも上方に設けるようにしてもよい。これにより、操作者60の手や腕に赤外線信号がより当たりやすくなり、さらにレンジフード40を的確に連動させやすくすることができる。
また、上側に配置した赤外線発信部28aの赤外線発信方向を中央側に傾斜させるようにするが、この上側の赤外線発信部28aの赤外線発信方向を正面に真直ぐ向け、下側の赤外線発信部28bの赤外線発信方向を傾斜させてもよい。
また、2つの赤外線発信部28a,28bを上下に配置するが、左右に配置してもよい。
また、上記各点消火スイッチ26a〜26dは、1つのスイッチ操作によって点火・消火の両方が指示されるものであるが、点火スイッチと消火スイッチとが別々に分かれて設けられていてもよい。
また、加熱調理装置としては、ガスコンロに限らず、誘導加熱コイルを設けたコンロであってもよい。
本実施の形態によるガスコンロとこれに連動するレンジフードの外観を示した平面図である。 ガスコンロのグリル用パネルの裏側に設置された基板の構成を示した平面図である。 ガスコンロの赤外線発信部における電気的接続を示したブロック図である。 レンジフードの赤外線受信部における電気的接続を示したブロック図である。 ガスコンロとレンジフードの側面を示した側面図である。 ガスコンロの上面を示した平面図である。 ガスコンロの前面における人間の立ち位置を示した平面図である。
符号の説明
20 ガスコンロ(加熱調理装置)
21 コンロ本体
21a 本体前面
22 ガラス天板
23a コンロ用パネル
23b グリル用パネル(着色領域)
24a〜24c コンロ部
25 グリル部
25a グリルドア
25b グリルガラス
26a〜26d 点消火スイッチ
28a,28b 赤外線信号発信部
29a コンロ用パネルの表示部
29b グリル用パネルの表示部(1つの特定範囲)
30 基板
38a,38b 発信LED(赤外線発光素子)
40 レンジフード(換気装置)
42 換気ファン
43 第1赤外線受光部
43a 受信LED(赤外線受光素子)
45 第2赤外線受光部
45a 受信LED(赤外線受光素子)
60 操作者
S スペーサ

Claims (6)

  1. 加熱開始または加熱停止のスイッチを有し、上記スイッチの操作による加熱開始に連動して換気装置を作動開始させ、上記スイッチによる加熱停止に連動して換気装置を作動停止させる加熱調理装置であって、
    加熱調理装置の本体前面には、この本体前面の基調色と異なる色に施された着色領域を有し、この着色領域の1つの特定範囲内に集約配置されるように、上記スイッチによる加熱開始または加熱停止に連動して換気装置を作動開始または作動停止させる赤外線信号を発信する2つの赤外線発信部が設けられ、
    上記2つの赤外線発信部が対向する上記特定範囲の部位は、赤外線が透過可能で上記着色領域と同系色に施されていることを特徴とする加熱調理装置。
  2. 請求項1に記載の加熱調理装置において、
    上記2つの赤外線発信部が集約配置された特定範囲は、本体前面の左右の一方側に偏って設けられ、
    上記2つの赤外線発信部の赤外線発信方向は、1つが正面に真直ぐ向けられ、もう1つが中央側に傾斜するように向けられている加熱調理装置。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理装置において、
    赤外線発信方向を中央側に向けて傾斜させた赤外線発信部の傾斜角度は、30度〜60度とした加熱調理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱調理装置において、
    上記2つの赤外線発信部は、上記着色領域の裏側に配置した基板に実装されており、
    赤外線発信方向を中央側に向けて傾斜させた赤外線発信部は、スペーサを介在させて傾斜角度を設定して上記基板に実装されている加熱調理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱調理装置において、
    上記本体前面には、グリルドアが配設されており、
    上記2つの赤外線発信部は、上記特定範囲内におけるグリルドアから離れた端側に配置されている加熱調理装置。
  6. 請求項5に記載の加熱調理装置において、
    上記2つの赤外線発信部は、上記特定範囲内の上下に配置されている加熱調理装置。
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