JP4929926B2 - 作業車の変速装置 - Google Patents

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Description

この発明は作業車の変速装置に関するものである。
従来、この種の作業車両には、特開平8−338525号公報に記載されているように、エンジンからの動力をまず油圧多板式の主クラッチに伝動しさらに主変速装置及び第一副変速装置と第二副変速装置に伝達するように構成し、最終的に前後進クラッチを介して左右の走行装置へ駆動力を伝動するようにしている。
この構成で、走行を開始する場合には、主クラッチを切り前後進クラッチを一旦中立にするが、主クラッチを伝動切に操作していても、油圧多板式の主クラッチではいわゆる摩擦板の連れ回り現象が生じて、エンジンの動力が主クラッチを介して下手側に少しずつ伝達され、前後進クラッチも完全に中立にすることが出来ずに駆動力が走行装置へ僅かに伝動され、車体が勝手に移動してしまう現象が生じる。この現象は、ミッションケース内のオイル温度が低い走行開始時に特に強く生じる。
そこで、特開平8−338525号公報記載の技術では、油圧多板式主クラッチの摩擦板連れ回り現象による駆動力伝動を断つために主変速装置の油圧クラッチを二重噛合させて伝動下手側に回転が伝動されないようにしている。
特開平8−338525号公報
上記の主変速装置の油圧クラッチを二重噛合させて伝動下手側に回転が伝動されないようにすると、油圧クラッチが制御弁のスティック等により伝動切側へ移行出来ない等の不都合が生じた場合のために新たな制御が必要になり、主変速装置と第一副変速装置と第二副変速装置がそれぞれ油圧クラッチを備えており、各油圧クラッチごとに油圧シリンダが設けられているので、各油圧シリンダ用の高価な圧力センサとそれらの制御装置との配線などの部品コストが嵩み、高価な走行変速装置になる問題点がある。
本発明の課題は、異常な二重噛合の可能性のある動力伝動遮断方法を用いることなく、走行変速レバーを中立にした場合に車体が勝手に移動してしまう現象を防ぐ技術的手段を比較的安価な手段で提供することである。また、走行中に変速操作具を操作して変速する場合に変速ショックを少なくするものである。
上記本発明の課題は、次の解決手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、走行動力伝動系に油圧主クラッチ(A)と油圧前後進切換クラッチ(E)を設けた作業車の変速装置で、走行中に変速操作具(F)を操作して変速する場合には、前後進クラッチ(E)へのクラッチ圧を一旦低下させて変速を行い、再び前後進クラッチ(E)へのクラッチ圧を上昇させるように構成し、前記油圧前後進切換クラッチ(E)の出力側に回転センサ(G)を設け、変速操作具(F)を中立にした場合に回転センサ(G)の検出する回転が零となるように前進側クラッチ(FE)或いは後進側クラッチ(BE)に圧油を供給するよう油圧制御したことを特徴とする作業車の変速装置としたものである。
請求項1記載の発明によれば、走行中に変速操作具(F)を操作して変速する場合には、前後進クラッチ(E)へのクラッチ圧を一旦低下させて変速を行い、再び前後進クラッチ(E)へのクラッチ圧を上昇させるように構成したので、変速ショックを少なくできる。
また、油圧前後進切換クラッチEの出力側に設けた回転センサGで走行装置への動力伝動を監視しているので、油圧前後進切換クラッチEの中立位置調整が不充分であっても走行装置に駆動力が伝動されるのを防ぎ、作業車を完全に停止状態で保持出来る。また、坂道で変速操作具Gを中立にした場合に車体のずり落ちによる走行装置から逆駆動力がかかっても停止状態を保持できて車体の不測移動を防止出来る。
本発明を具体化した実施例の走行変速装置をクローラ式トラクタTに搭載した場合を説明する。
最初にトラクタTの全体構成について説明する。
トラクタTは、図1に示すように、車体前部にエンジン取付フレーム9を配し、同フレーム9に原動機となるエンジン5を取り付け、このエンジン5の後部からエンジン出力軸(図示せず)を突設し、同軸の回転を車体前後方向に配した鋳物製ミッションケース6内の変速装置に伝達する構成となっている。
また前記変速装置により適宜減速された回転動力は、後述するベベルギアや左右アクスルケース内のスプロケット軸等を介して、左右のクローラ式走行装置1へ伝達する構成となっている。
前記ミッションケース6の上方には、フロア11を支持し、このフロア11上に、操向操作部となるステアリングハンドル2や、操縦席12、作業機の高さを調整するポジションレバー13、変速操作具(主変速レバー)F、副変速レバー14、ブレーキペダル15、クラッチペダル3等を設ける構成となっている。
主変速レバーFは、図4に示す如く、握り部Faに増速用スイッチFbと減速用スイッチFcを設けて、主変速レバーFを握ったままで適宜に増速或いは減速が行えるようにしている。また、前記主変速レバーFと副変速レバー14の回動基部には、図示しないスイッチ式の主変速センサ及び副変速センサをそれぞれ設け、変速位置を検出する構成となっている。
なお、主変速レバーFの増速用スイッチFbと減速用スイッチFcは長押しすることで変速段が循環的に変更されるようにしても良い。
前記フロア11の左右両側部には、クローラの上方を覆うフェンダー16を設ける構成となっている。左右のフェンダー16は、着脱式の燃料タンク4を取り付ける構成となっていて、この燃料タンク4の上部形状は、前記フェンダー16に沿わせた形状とし、この上面に前後に伸びる取っ手17を設ける構成となっている。この取っ手17がそのまま乗降用のハンドキャッチャーとなる。
前記ミッションケース6の上面には、作業機昇降用アクチュエータとなる昇降用油圧シリンダ19を設け、同シリンダ19のピストンに接続したリフトアーム20を上下回動することにより、リンク機構を介して作業機を昇降する構成となっている。
また、車体後部のリンク機構の一部には、作業機ローリング用アクチュエータとしてローリング用油圧シリンダ21を取り付け、この作動量を前記シリンダ21に併設するストロークセンサ(図示せず)により検出する構成となっている。
次に、トラクタTのミッションケース6内の動力伝動構造について説明する。
前記エンジン5の出力軸から入力軸8を介してミッションケース6内に入力された回転動力は、まず該入力軸8に設けた減速ギア22によりケース下部に伝達され、後方の主クラッチAへ伝達される。そして、この主クラッチAにて入切操作される動力は、ミッションケース6内の主変速装置B及び副変速装置Dにより適宜減速され、ベベルギア10を有する副変速出力軸27へ伝達される。前記主クラッチAは主クラッチ軸25上を摺動可能、回転不能に取り付けられた多板式の摩擦板28と、同じく主クラッチ軸25上を摺動可能、回転可能に設けられた摺動部材29と、多板式の摩擦板28と摺動部材29との間に設けられるスプリング30と摺動部材29を多板式の摩擦板28方向に押圧または押圧解除するシフタ31で構成されている。該シフタ31はフロア11上の走行クラッチペタル3で操作される。
主変速装置Bは主クラッチ軸25を中心に三軸上に設けられ、該主クラッチ25の端部の凹部内にニードルベアリング24を介して軸受されている主変速駆動軸32と該主変速駆動軸32と平行位置にそれぞれ配置された第一主変速被駆動軸33と第二主変速被駆動軸34を有しており、また主クラッチ軸25の回転動力は該主クラッチ軸25の後端に設けた伝動ギア35に噛合する大径ギア36を備えた減速軸37に伝達され、該減速軸37の小径ギア38と噛合する主変速駆動軸32の伝動ギア39から該主変速駆動軸32に動力伝達される。
主変速駆動軸32にスプライン係合している大径ギア40と前記第二主変速被駆動軸34上にニードルベアリングを介して軸受された小径減速ギア42とが常時噛合し、前記主変速駆動軸32にスプライン係合している小径ギア26と前記第一主変速被駆動軸33にニードルベアリングを介して軸受されている減速ギア41とがそれぞれ常時噛合している。
さらに主変速駆動軸32にスプライン係合している大径ギア43と第一主変速被駆動軸33にニードルベアリングを介して軸受されている増速ギア44とが常時噛合している。また、第一主変速駆動軸32にスプライン係合している大径ギア45と第二主変速被駆動軸34にニードルベアリングを介して軸受されている増速ギア46とが常時噛合している。
第一主変速被駆動軸33には、相対回転不能に固定したシリンダケース47が設けられている。該シリンダケース47は二重の円筒体形状をしており、その内側の円筒体47Aと外側の円筒体47Bとの間隔を保持する第一主変速被駆動軸33に直交する方向に壁体47Cを有しており、前記外側の円筒体47Bと前記減速ギア41との間に複数の摩擦板が互いにスプライン係合して、軸方向に摺動可能に設けられたクラッチシリンダが形成されている。このクラッチシリンダがエンジン駆動力の入力軸8側の一速用のクラッチC1を構成し、また外側の円筒体47Bと前記増速ギア44との問に複数の摩擦板が互いにスプライン係合して、軸方向に摺動可能に設けられたクラッチシリンダが形成されており、このクラッチシリンダが副変速出力軸27側の三速用のクラッチC3を構成している。
また一速用のクラッチC1には、シリンダケース47の中央の壁体47Cの側にある入力軸8側のピストン48Aが軸方向に摺動可能に設けられ、第一主変速被駆動軸33の中心軸部の油路から、シリンダケース47の壁体47Cを経由して入る作動油が前記ピストン48Aを壁体47Cの側から入力軸8側に向けて複数の摩擦板を押圧することで主変速駆動軸32から小径ギア26、減速ギア41及びクラッチC1を経由してシリンダケース47を介して前記第一主変速被駆動軸33に駆動力が伝達される。
第一主変速被駆動軸33の後端部にスプライン係合している筒状部材49が設けられ、該筒状部材49の外周にはスプライン(又は爪部)50とギア53が設けられている。
また副変速装置Dには小径ギア51と大径ギア52からなる2段ギアが設けられ、この2段ギアが第一主変速被駆動軸33と同軸上にある副変速出力軸27にスプライン係合している。
副変速装置Dの小径ギア51の内周に形成されたスプライン(又は爪部)が筒状部材49の後端外周のスプライン(又は爪部)50に係合すると、第一主変速被駆動軸33の回転動力が副変速出力軸27に出力される。
また、副変速装置Dの2段ギアのうちの大径ギア52は主変速駆動軸32の外周に設けられた外周軸54に固定のギア55に噛合可能に構成されているので、ギア52,55が噛合すると前記クラッチC1,C3に関係なく入力軸8からの動力は主変速駆動軸32から前記大径ギア52を経由して副変速出力軸27に出力される。
また三速用のクラッチC3には、シリンダケース47の中央の壁体47Cの副変速出力軸27側にあるピストン48Bが軸方向に摺動可能に設けられ、第一主変速被駆動軸33の中心軸部の油路から、シリンダケース壁体47Cを経由して入る作動油が前記ピストン48Bを壁体47Cの側から副変速出力軸27側に向けて複数の摩擦板を押圧することで主変速駆動軸32から大径ギア43、増速ギア44及びクラッチC3を経由してシリンダケース47を介して前記第一主変速被駆動軸33に伝達され、該第一主変速被駆動軸33の後端部に取り付けされた筒状部材49の後端外周のスプライン(又は爪部)50と副変速装置Dの小径ギア51の内周に形成されたスプライン(又は爪部)の係合で、副変速出力軸27に出力される。
主変速駆動軸32と平行位置に配置された第一主変速被駆動軸33との間に設けられるギア伝達機構と同様の構成が、主変速駆動軸32と第二主変速被駆動軸34の間にも設けられていて、二速用のクラッチC2と四速用のクラッチC4を構成している。
まず、主変速駆動軸32にスプライン係合している大径ギア40が第二主変速被駆動軸34にニードルベアリングを介して軸受されている小径減速ギア42と常時噛合し、第二主変速被駆動軸34に相対回転不能に固定した二重の円筒体形状のシリンダケース56を備えている。該シリンダケース56の内側の円筒体56Aが第二主変速被駆動軸34にスプライン係合し、該内側の円筒体56Aと外側の円筒体56Bとの間隔を保持する第二主変速被駆動軸34に直交する方向に壁体56Cを有しており、前記外側の円筒体56Bと前記小径減速ギア42との間に複数の摩擦板が互いにスプライン係合して、軸方向に摺動可能なクラッチシリンダが設けられている。このクラッチシリンダが入力軸8側の二速用のクラッチC2を構成し、外側の円筒体56Bと増速ギア46との間に複数の摩擦板が互いにスプライン係合して、軸方向に摺動可能なクラッチシリンダが設けられており、このクラッチシリンダが出力軸側の四速用のクラッチC4を構成している。
また、二速用のクラッチC2には、シリンダケース56の中央の壁体56Cの側にある入力軸8側のピストン57Aが軸方向に摺動可能に設けられ、第二主変速被駆動軸34の中心軸部の油路から、シリンダケース56の壁体56Cを経由して入る作動油がピストン57Aを壁体56Cの側から入力軸8側に向けて複数の摩擦板を押圧することで主変速駆動軸32から大径ギア40、小径減速ギア42及びクラッチC2を経由して伝達された駆動力がシリンダケース56を介して第二主変速被駆動軸34に伝達される。
四速用のクラッチC4には、シリンダケース56の中央の壁体56Cの側にある副変速出力軸27側のピストン57Bが軸方向に摺動可能に設けられ、第二主変速被駆動軸34の中心軸部の油路から、シリンダケース56の壁体56Cを経由して入る作動油がピストン57Bを壁体56Cの側から副変速出力軸27側に向けて複数の摩擦板を押圧することで主変速駆動軸32から大径ギア45、増速ギア46及びクラッチC4を経由して伝達された駆動力がシリンダケース56を介して第二主変速被駆動軸34に伝達される。
また、第二主変速被駆動軸34の後端部にスプライン係合している筒状部材58が設けられ、筒状部材58の外周に設けたギア59は主変速駆動軸32の外周に設けられた外筒軸80に遊嵌したギア60と常時噛合し、さらに該ギア60は第一主変速被駆動軸33の後端部にスプライン係合した筒状部材49の外周に設けられたギア53とも常時噛合しており、ギア53と一体のスプライン(又は爪部)50が副変速装置Dの小径ギア51の内周に形成されたスプライン(又は爪部)と係合することで、第二主変速被駆動軸34から伝達される動力は副変速装置Dの二段ギアのうちの小径ギア51を経由して副変速出力軸27に出力される。
なお、上記一速用のクラッチC1と三速用のクラッチC3とを作動させるピストン48A,48Bを第一油圧アクチュエータ48と総称し、二速用のクラッチC2と四速用のクラッチC4とを作動させるピストン57A,57Bを第二油圧アクチュエータ57と総称することとする。
次に左右のクローラ走行装置1,1の駆動機構について図6で説明する。
リアミッションケース7の左右側方にはアクスルケース78があり、このアクスルケース78によりクローラ式走行装置1を支持している。前記リアミッションケース7の左右側壁問に支持軸85を枢着し、この支持軸85の図面の中央より偏った位置に前記副変速出力軸27のベベルギア10と噛み合うベベルギア79をスプライン係合し、このベベルギア79と左右対称位置にブレーキディスク80を設けている。
そして、ブレーキペダル15とブレーキディスク80をリンク機構(図示せず)で接続し、ブレーキペダル15の踏み込み操作によりブレーキディスク80を圧着することによって、支持軸85の回転、即ち左右クローラ走行装置1,1の回転を制動するように構成している。また、前記支持軸85の左右両端部には減速ギア組86を設け、この減速ギア組86を介して前記ベベルギア79の回転をアクスルケース78内の入力軸81に伝動する。
前記アクスルケース78の内部には前後進切換クラッチEを配置してあり、この前後進切換クラッチEは、前記入力軸81と、この入力軸81の一端部側に入力軸81に同軸に枢着された出力軸127と、入力軸81と出力軸127の間に介装された二段遊星歯ギア機構89と、この二段遊星歯ギア機構89のキャリア92に設けられた湿式多板型の正転用クラッチ93(車体外側)及び逆転用クラッチ96(車体内側)とから構成している。
なお、前記キャリア92は、対峙する二面問に二段遊星歯ギア機構89を構成している第一のキャリア92Aと、正転用クラッチ93及び逆転用クラッチ96を設けている第二のキャリア92Bとがボルト締めにて一体に構成している。
前記二段遊星歯ギア機構89の構成は、前記入力軸81の一端部に入力側サンギア99を固着するとともに、前記出力軸127の入力軸端部に出力側サンギア100を固着している。また、この入力軸90及び出力軸127の軸周りに前記第一のキャリア92Aを逆転自在に取り付けるとともに、この第一のキャリア92Aには入力軸90を中心とする同一円周上に複数本の第一キャリアピン101,101・・・を設ける。
本実施例の形態では、同一円周上に等間隔で3本の第一キャリアピン101を設けている。そして、それぞれの第一キャリアピン101に入力側プラネタリギア102ならびに出力側プラネタリギア103を同軸かつ一体に枢着する。更に、前記キャリア92には第一キャリアピン101と同数の第二キャリアピン104を同一円周上に等間隔で設け、それぞれの第二キャリアピン104にカウンタギア105を枢着し、このカウンタギア105を前記出力側プラネタリギア103と出力側サンギア100の双方に噛み合わせている。すなわち、第一のキャリア92Aの対峙する二面間に第一及び第二のキャリアピン101,104を設けて、二段六軸の遊星歯ギア機構の構成としている。
なお、第一のキャリア92Aの外側面にはキャリアピン固定プレート106をボルト締めしており、このキャリアピン固定プレート106の第一のキャリア92Aの外形よりも大にして外縁部よりも外側へ張り出させるとともに、キャリアピン固定プレート106の先端を折り曲げて切り欠き部107を設け、回転センサ(図示省略)により切り欠き部107の回転を読み取るようにしている。
一方、前記正転用クラッチ93と逆転用クラッチ96は第二のキャリア92Bの隔壁92Cを挟んでそれぞれが反対側に設けられ、正転用クラッチ93の駆動ディスク94は入力側サンギア99、すなわち入力軸81と一体に係合し、正転用クラッチ93の被駆動ディスク95は第二のキャリア92Bと一体に係合している。
また、前記駆動ディスク94と被駆動ディスク95を交互に重ね合わせて、その隔壁92C側に押圧板109を設け、この押圧板109と前記隔壁92Cとの間にスプリング110を介装し、このスプリング110は、押圧板109を車体外側へ押して駆動ディスク94と被駆動ディスク95を圧着するように付勢されている。
これに対して、逆転用クラッチ96の駆動ディスク97はアクスルケース78と一体に係合し、逆転用クラッチ96の被駆動ディスク98は第二のキャリア92Bと一体に係合している。
また、前記駆動ディスク97と被駆動ディスク98を交互に重ね合わせて、その隔壁92C側に押圧板111を設け、この押圧板111と前記隔壁92Cとの間に油圧ピストン112を介装し、更に、前記正転用クラッチ93の押圧板109と逆転用クラッチ96の押圧板111とを連結棒113にて連結し、前記双方の押圧板109、111が一体に移動するように構成する。従って、油室114に圧力油が供給されると油圧ピストン112が押圧板111を車体内側へ押し、駆動ディスク97と被駆動ディスク98を圧着するように構成している。
アクスルケース78には油路125を設け、この油路125を入力軸81に設けた油路126へ接続し圧油を油室114へ送るようにしている。油路125の入口は、図示しない制御ブロックに連結したパイプに連結している。
なお、図示しないが前記クラッチ93,96作動用の左右の比例減圧弁は圧油を送油するためミッションケース6内に配置したパイプで連結している。
そして、前記出力軸127の出力軸端部は、アクスルケース78の外側解放部を遮蔽する蓋体115と一体的に組み付ける構成となっており、この蓋体115は前記アクスルケース78と同様の鋳造製であって、前記アクスルケース78との接続用ボルト孔116・・・を有する外蓋部115Aと、この外蓋部115Aの内面にボルトにより取り付けて、内面を覆う内蓋部115Bと、前記外蓋部115Aと内蓋部115B間に介在させるリングギア117等から構成されている。
また、前記外蓋部115Aと内蓋部115Bとの間に空間部117を形成し、この空間部117内には、出力軸127と同軸にアクスル23の一端部を枢着するとともに、前記出力軸127の回転を減速させてアクスル23へ伝達する遊星歯ギア機構118を内装してある。
この遊星歯ギア機構118は、前記出力軸127の他端部に固設されたサンギア119と、アクスル23の一端部に固設されたキャリア120と、該キャリア120に設けたキャリアピン121と、このキャリアピン121に枢着され且つ前記サンギア119並びにリングギア117の双方に噛合するプラネタリギア122とから構成されている。
また、出力軸127には回転数検出用ギア123が固着され、該回転数検出用ギア123に対して非接触型の回転センサGを近接配置し、左右クローラ走行装置1,1への出力回転数を検出できるように構成されている。
次に、前記前後進切換クラッチEの動作について説明する。通常は前記スプリング110が押圧板109を介して正転用クラッチ93の各ディスク94,95を圧着しており、この状態では、正転用クラッチ93の駆動側ディスク94と係合する入力側サンギア99と、被駆動ディスク95と係合するキャリア92とが一体回転するので、前記入力軸81の回転が入力側サンギア99から出力側サンギア100へ1対1の回転比で伝達され、入力軸81と出力軸127とが同一方向へ同一回転数にて回転する。
一方、前記逆転用クラッチ96の油室114へ圧力油を送り込むと、油圧ピストン112が押圧板111を押圧して、逆転用クラッチ96の各ディスク97,98を圧着する。この状態では、逆転用クラッチ96の駆動側ディスク97と係合するアクスルケース78と、被駆動ディスク84と係合するキャリア92とが一体となるので、該キャリア92が回転しない。
従って、前記入力軸81の回転は入力側サンギア99から入力側プラネタリギア102へ減速されて伝わり、更に、出力側プラネタリギア103からカウンタギア105を介して出力側サンギア100へ減速且つ逆回転で伝達され、入力軸81と出力軸127とが逆方向へ回転し、その回転数は二段遊星歯ギア機構89の各ギア比に応じて所定回転数に減速される。
ここで、前記正転用クラッチ93が入り状態で、入力軸81と出力軸127とが同一方向で同一回転数にて回転している場合に、前記油圧ピストン112によって逆転用クラッチ96の押圧板111が押されたときには、該押圧板111と前記正転用クラッチ93の押圧板109とが連結棒113にて連結されているため、双方の押圧板109、154が一体に車体内側方向へ移動する。
従って、逆転用クラッチ96の各ディスク97,98が圧着されているのに伴い、正転用クラッチ93の各ディスク94,95はスプリング110の付勢に抗して徐々に解除していく。すなわち、前記油室114へ供給する油圧の上昇に応じて、前記正転用クラッチ93に滑りが生じるとともに逆転用クラッチ96が半クラッチ状態で接続され、出力軸127の回転数が低下する。こうして、片側のアクスル23の回転数が低下し、クローラ1の駆動速度が減速される。
前記油室114へ圧力油を送り続けて、油圧ピストン112の移動量を図中車体内側に増加すると、前記正転用クラッチ93の駆動用ディスク94と被駆動用ディスク95の圧着が完全に解除されて前記出力側サンギア100の回転はゼロとなり、片側のクローラ1の回転が停止して前後進切換クラッチEが正転状態から切り状態となる。
この切り状態を経て、更に前記油室114へ圧力油を送り続ければ、逆転用クラッチ96の駆動ディスク97と被駆動側ディスク98が徐々に圧着されて出力側サンギア100が逆回転し、片側のクローラ走行装置1が逆方向に駆動されて前後進切換クラッチEが逆転状態になる。
次に、前記トラクタTの走行動力伝達構造の作動用油圧回路を、図6に基づき説明する。
油圧ポンプ61は、エンジン5の駆動により油圧タンクでもあるミッションケース6内の作動油を吸い上げ、この作動油を図示しない作業機操作系油圧回路L1と走行系油圧回路L2に分岐する構成になっている。
走行系油圧回路L2の作動油供給系の上流部には、減圧弁62が設けられており、作動油は減圧弁62の回路下手側から分岐されて、一速用と三速用のクラッチC1,C3を備えた第一油圧アクチュエータ48内へ切替弁63を介して送り込まれる油路64と該油路64から分岐して右旋回クラッチ用のシリンダケース128内に比例圧力制御弁65を介して送り込まれる油路66を備えた構成と、二速用と四速用のクラッチC2,C4を備えた第二油圧アクチュエータ57内へ切替弁67を介して送り込まれ油路68と該油路68から分岐して左旋回クラッチ用のシリンダケース69内に比例圧力制御弁70を介して送り込まれる油路71を備えた構成となっている。
また、一速用と三速用のクラッチC1,C3を備えた第一油圧アクチュエータ48の上手側であって切替弁63の下手側には第一油圧アクチュエータ48内の左右の各油室への送油と排油を行う油路71,72を該左右の油室ごとに接続し、この中の高圧側となる油路から低圧側となる油路に作動油が送られないようにするシャトル弁73が設けられており、またシャトル弁73内の油路の作動油の圧力を検知する圧力センサ74が設けられている。油路71,72には、絞り129A,129Bを設けて変速時の急激なクラッチ動作を無くして変速ショックを緩和している。
さらにシャトル弁73からシャトル弁パイロット油路75が設けられており、該シャトル弁パイロット油路75の油路68との交差部分には油路68の開閉を行うパイロット弁76が設けられている。このパイロット弁76には通常時には油路68を開放して二速用と四速用のクラッチC2,C4に送油可能とするが、シャトル弁73による一速用と三速用のクラッチC1,C3のうちのいずれか一方のクラッチへの送油が行われると、シャトル弁パイロット油路75内の圧力が高まり、パイロット弁76が油路68を閉じて二速用と四速用のクラッチC2,C4に送油できないように牽制する。なお、各クラッチC2,C4は、第二油圧アクチュエータ57内の左右の各油室への送油と排油を行うことで作動が制御される。この第二油圧アクチュエータ57への油路には、絞り130A,130Bを設けて変速時の急激なクラッチ動作を無くして変速ショックを緩和している。
なお、絞り129A,129B、130A,130Bはそれぞれの絞り率を変更可能にして変速フィーリングを調整できるようにしている。
また、一速用と三速用のクラッチC1,C3のうちのいずれか一方のクラッチを入り状態にしたときに、圧力センサ74が前記入り状態を検出し、図示しないコントローラの指示により同時に二速用と四速用のクラッチC2,C4への送油用の切替弁67の切り替えを牽制することができるように構成する。
この構成は、例えば一速―三速クラッチC1,C3のうちの一方の高圧側の油圧を圧力センサ74で検出すると同時にパイロット圧としてパイロット弁76に作動油を供給して二速―四速クラッチ操作用の切替弁67側へは作動油が流れない構成であり、更に、前記圧力センサ74の検出結果によってクラッチC1とクラッチC3のうちのいずれかが入り状態になったことが判定されると、コントローラによってクラッチC2,C4への送油を切り換える切替弁67の送油位置への切り替え作動を牽制する構成である。
また、シャトル弁73とパイロット弁76で二速―四速クラッチC2,C4の作動が牽制されても左旋回クラッチ69への作用油を送る油路71は、パイロット弁76が介在する油路68を迂回しているので車両の左旋回が可能である。
次に、主変速レバーFを中立にした場合の制御状態を図9のフローチャート図で説明する。
ステップS1で主変速レバーFの変速位置を変速位置センサで読み込むと共に出力軸127の回転状態を回転センサGで読み込み、ステップS2で変速位置が中立であるかを判定し、中立位置でなければステップS5の変速位置での走行を行いリターンする。中立位置ならばステップS3の出力軸回転停止の判定に移行し、出力軸回転停止ならばステップS7の走行停止になる。出力軸回転停止でなければステップS5で前後進クラッチを回転停止側に圧力調整し、ステップS6の出力軸回転停止がYESとなれば、ステップS7の走行停止になる。
なお、走行中に主変速レバーFを操作して変速した場合には、前後進クラッチへのクラッチ圧を一旦低下させて中立に近づけた後に変速を行い、再び前後進クラッチへのクラッチ圧を上昇させることで変速ショックを少なくしている。
また、前進走行作業中に方向転換したり後進したりして再び作業を繰り返すような走行サイクルに適したように旋回や後進時に速度を変更しても再び前進走行する場合には自動的に先の走行速度に変速するよう制御しても良い。また、一速から三速までの低速前進走行で後進にすると自動的に変速段を一段上げて素早く作業位置変更が行われるようにしても良い。
次に、主変速レバーFと副変速レバー14の変速位置及びステアリングハンドル2の旋回角度での旋回速度の制御を図10のフローチャート図で説明する。
一速用と三速用のクラッチC1,C3と二速用と四速用のクラッチC2,C4及び前後進切換クラッチEを適宜に制御することで、高速旋回と低速旋回を行っているので、これらをまとめて左右旋回クラッチという。
まず、ステップS21で主変速レバーFと副変速レバー14の変速位置情報を読み込み、ステップS22で主変速レバーが中立になったかを判定し、中立であればステップS26の左右旋回クラッチを中立位置にする油圧データを使用し、ステップS30の前に移行する。中立でなければ、ステップS23でステアリングハンドルが旋回領域であるかを判定し、旋回領域でなければステップS27で主変速レバーの変速位置に応じて左右旋回クラッチの圧力を使用し、ステップS30の前に移行する。旋回領域であればステップS24の現在副変速位置判定に移行し、高速であればステップS28で旋回駆動データを高速位置にしてステップS30でその旋回駆動データを左右旋回クラッチ圧力にしてステップS21で左右旋回クラッチに出力する。低速であればステップS29で旋回駆動データを低速位置にしてステップS30でその旋回駆動データを左右旋回クラッチ圧力にしてステップS31で左右旋回クラッチに出力する。現在副変速位置が中立であればステップS25の前回副変速位置判定に移行し、高速であればステップS28に移行し、低速であればステップS29に移行する。
なお、この低速旋回或いは高速旋回は、一旦旋回を開始すれば例え副変速の変更が途中であってもその変更は無視される。副変速の変更は、一旦中立にすることによって可能になる。
本発明の実施例を示すトラクタの側面図である。 トラクタの背面図である。 トラクタの平面図である。 変速レバーの拡大側面図である。 トラクタのミッションケースの側断面図である。 トラクタのリアミッションケースの側断面図である。 動力伝動機構線図である。 動力伝動部の油圧回路図である。 制御フローチャート図である。 制御フローチャート図である。
A 油圧主クラッチ
E 油圧前後進切換クラッチ
F 変速操作具
FE 前進側クラッチ
BE 後進側クラッチ
G 回転センサ

Claims (1)

  1. 走行動力伝動系に油圧主クラッチ(A)と油圧前後進切換クラッチ(E)を設けた作業車の変速装置で、走行中に変速操作具(F)を操作して変速する場合には、前後進クラッチ(E)へのクラッチ圧を一旦低下させて変速を行い、再び前後進クラッチ(E)へのクラッチ圧を上昇させるように構成し、前記油圧前後進切換クラッチ(E)の出力側に回転センサ(G)を設け、変速操作具(F)を中立にした場合に回転センサ(G)の検出する回転が零となるように前進側クラッチ(FE)或いは後進側クラッチ(BE)に圧油を供給するよう油圧制御したことを特徴とする作業車の変速装置。
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