JP4820351B2 - コンバインの走行変速構造 - Google Patents
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Description
運転操縦空間内には、変速操作具以外に操縦に必要な機器を配置する必要があるところから、機器配置が輻輳することとなり、スペースの有効活用に向けて改善の余地があった。
請求項1に係る発明の特徴構成は、容量を無段階に変更可能な油圧式ポンプと前記油圧式ポンプからの作動油を受けて駆動される油圧式モータとでなる無段変速可能な主変速装置を設け、前記主変速装置からの出力を複数段に変速するギヤ式副変速機構を、走行機体の前部の左右中央部に配備されたミッションケースに内装してあるコンバインの走行変速構造において、
前記油圧式ポンプを変速操作する主変速操作具を運転操縦空間内に配置し、前記ギヤ式副変速機構を変速操作する副変速操作具を運転操縦空間外に配置し、
前記副変速操作具を、前記ミッションケースから運転操縦部の刈取前処理装置側の外面に沿って上向きに立設して、その先端操作部を、前記運転操縦部における運転席の機体横内側に配備された側部操縦塔の機体横内側箇所に位置させてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
主変速装置は無段階に変速可能なものであるので、作業走行時、及び、路上走行時においても細かい速度調節の為に使用される。その為に、主変速操作具はできるだけ運転者の近傍に配置することが必要であるので、運転操縦空間内に配置されている。
一方、副変速装置は主変速装置のように、細かい速度調節の為に使用されるものではないので、運転者の近傍に配置する必要性は小さい。そこで、副変速操作具は運転操縦空間外に配置した。
主変速操作具と副変速操作具が担う機能に着目して、夫々、設置位置を選定したので、運転操縦空間内の機器配置を複雑なものにすることなく、空間の有効利用を図るコンバインの走行変速構造を提供できるに至った。
請求項2に係る発明の特徴構成は、前記ギヤ式副変速機構に連係された操作アームを、前記ミッションケースの前面側に前後向き軸芯周りで揺動自在に支持してそのミッションケースへの支持箇所から横向きに延出し、前記操作アームの延出端部に前記副変速操作具の下端部を接続してある点にある。
請求項3に係る発明の特徴構成は、前記副変速操作具を、前記ギヤ式副変速機構に連係された操作アームに下端側が接続されて上向きに延出された下側部分と、この下側部分の延出端部から刈取前処理装置側に横向きに延出された横向き部分と、この横向き部分の延出端部から上向きに延出されて上端部に前記先端操作部が設けられた上側部分とで構成してある点にある。
〔構成〕
請求項4に係る発明の特徴構成は、前記側部操縦塔に前記主変速操作具を配置し、前記主変速操作具の握り部よりも低い配置高さに位置するように、前記副変速操作具の先端操作部を配置してある点にある。
油圧式ポンプ8Bは、回転速度を変更可能な可動斜板8Dを複動シリンダ8bで駆動制御すべく構成し、複動シリンダ8bに投入される作動油を電磁比例制御弁8cで制御すべく構成してある。
油圧式モータ8Cで使用されるシリンダ容量は油圧式ポンプ8Bのシリンダ容量より大きくしてあり、可動斜板8Dの制御角度を二段に設定できるように、シリンダを配置してある。
このように、複動シリンダ8dにおいて、ピストン8jの一方側にのみ付勢バネ8fを作用させてあるので、ピストン8jの作動速度が異なることとなるが、複動シリンダ8dへの給排油路にオリフィス8hを設けて、作動速度の調整を図っている。
以上のような構成により、作業走行と路上走行との切り換えは、油圧式モータ8Cを高低に切り換えることによって、行っている。
図2〜4に示すように、運転操縦部53には、運転席54の機体横内側に配備された側部操縦塔53Aに、油圧式ポンプ8Bを無段で変速操作する主変速レバー47が前後操作自在に設けてあり、主変速レバー47の握り部47Aに、油圧式モータ8Cを高低二段に変速するスイッチ48が設けてある。
そして、走行機体を停止して、メインスイッチをOFFにした後に、再び、メインスイッチをONにした場合には、油圧式モータ8Cは、メインスイッチをOFFにした時点の状態に拘わらず、低速状態に設定される。
クラッチスリーブ10Aを大小ギヤ10B、10Cの一方と副変速軸10のギヤ部10aとに選択咬合させることによって、高低速状態を現出できる、ギヤ式副変速機構Aを構成してある。
このように、ギヤ式副変速機構Aは通常の走行時には変速操作されないところから、クラッチスリーブ10Aを操作するシフター50を操作軸51にスライド自在に装着し、このシフトフォーク50をスライド駆動するカム軸52をミッションケース6に支持し、カム軸52におけるミッションケース6より突出した端部に副変速操作具としての副変速レバー28用の操作アーム28Aを連係してある。図2,3,10に示すように、操作アーム28Aに連係された副変速レバー28はミッションケース6の側方から立設されて、運転操縦部53の外面に沿った状態に配置されている。副変速レバー28は、操作アーム28Aに下端側が接続されて上向きに延出された下側部分28aと、下側部分28aの延出端部から刈取前処理装置3側に横向きに延出された横向き部分28bと、横向き部分28bの延出端部から上向きに延出された上側部分28cとで構成され、上側部分28cの上端部に先端操作部28dが設けられている。
旋回軸11には、前記第1出力ギヤ13に咬合する第1入力ギヤ14が遊転支承してあり、第1入力ギヤ14に隣接して摩擦多板式の信地旋回用クラッチ15が装着されている。
左右他方のサイドクラッチ25の側端側には、第4入力ギヤ23が遊転支承してあり、副変速軸10に設けた第2出力ギヤ24と咬合して、副変速軸10からの動力伝達を受けるべく構成してある。
図7に示すように、右クラッチスリーブ26は、車軸22とサイドクラッチ軸12との間に設けられているアイドル軸20に取り付けた第5入力ギヤ29と咬合して、車軸22へ動力伝達可能に構成してある。
入力軸9からの動力は、副変速軸10に装着された第2出力ギヤ24−サイドクラッチ軸12にスプライン係合している第4入力ギヤ23−左のサイドクラッチ(この場合のサイドクラッチは入り状態)25−旋回クラッチ18に兼用されている左クラッチスリーブ26―左の第5入力ギヤ29−左のアイドル軸20−左の車軸22に伝達される。
図7及び図9に示すように、入力軸9からの動力は、副変速軸10に装着された第2出力ギヤ24−サイドクラッチ軸12に遊転支承されている第4入力ギヤ23−右のサイドクラッチ(この場合のサイドクラッチは切り状態)25の第3出力ギヤ21−緩旋回用クラッチ16のクラッチボスに兼用されている第3入力ギヤ19−緩旋回用クラッチ16のクラッチケース16A−旋回軸11−旋回軸11に取り付けられている第4出力ギヤ17−第4出力ギヤ17に咬合している入力ギヤ18Aを備えた旋回クラッチ18−旋回クラッチ18の右クラッチスリーブ26―右の第5入力ギヤ22−右のアイドル軸20−右の車軸22に伝達される。
この場合にも、一方(左側)のクローラ走行装置1は、直進状態を維持する。つまり、入力軸9からの動力は、副変速軸10に装着された第2出力ギヤ24−旋回軸12に遊転支承されている第4入力ギヤ23−左のサイドクラッチ(この場合のサイドクラッチは入り状態)25−旋回クラッチ18に兼用されているクラッチスリーブ26―左の第5入力ギヤ22−左のアイドル軸20−左の車軸22に伝達される。
ただし、この場合にも、一方(左側)のクローラ走行装置1は、直進状態を維持する。つまり、入力軸9からの動力は、副変速軸10に装着された第2出力ギヤ24−旋回軸12に遊転支承されている第4入力ギヤ23−左のサイドクラッチ(この場合のサイドクラッチは入り状態)25−旋回クラッチ18に兼用されている左クラッチスリーブ26―左の第5入力ギヤ22−左のアイドル軸20−左の車軸22に伝達される。
ここに、カムディスク35とボール36とでカム機構Eを構成してある。
以上のような構成によって、カムディスク35、湿式摩擦多板式のブレーキディスク34、受圧板39を孔用止め輪40によって抜止処理した状態で、副変速軸10に装着すると、副変速軸10の軸端がカムディスク35の貫通孔35Cまで入り込む。
以上のような構成によって、操作具を操作すると、操作アーム43は、図11に示すように、実線aの位置から仮想線bの位置まで操作される。そうすると、カムディスク35が回転操作され、図12(a)に示すブレーキ切り状態から、図12(b)に示すように、カムディスク35がブレーキディスク34を押圧して、ブレーキ入り状態を現出する。
(1)静油圧式無段変速装置8を構成する油圧式モータ8Cは、可動斜板8Dを一定傾斜角度に固定して、油圧式ポンプ8Bのみで容量調節を行い、変速する構成を採ってもよい。又は反対に、油圧式モータ8Cにおいても、可動斜板8Dを無段階に調節できるようにしてもよい。
(2)油圧式ポンプ8Bの可動斜板8Dを電動モータ等の電動アクチュエータで駆動する方法を採用し、かつ、主変速操作具として主変速レバーの動作量をポテンショメータ等のセンサで検出して、この検出値に基づいて電動アクチュエータを制御する構成を採ってもよい。
(3)油圧式ポンプ8Bを駆動制御するに複動シリンダ8dを使用して、作動スピードを一定にするために、供給経路にオリフィス8hを設けているが、特に設けなくともよい。
(4)主変速装置としては、必ずしも、静油圧式無段変速装置8である必要はなく、油圧式無段変速可能なものであれば、いずれのものであってもよい。
6 ミッションケース
8 静油圧式無段変速装置(主変速装置)
8B 油圧式ポンプ
8C 油圧式モータ
28 副変速レバー(副変速操作具)
28a 下側部分
28b 横向き部分
28c 上側部分
28d 先端操作部
28A 操作アーム
47 主変速レバー(主変速操作具)
47A 握り部
53 運転操縦部
53A 側部操縦塔
A ギヤ式副変速機構
Claims (4)
- 容量を無段階に変更可能な油圧式ポンプと前記油圧式ポンプからの作動油を受けて駆動される油圧式モータとでなる無段変速可能な主変速装置を設け、前記主変速装置からの出力を複数段に変速するギヤ式副変速機構を、走行機体の前部の左右中央部に配備されたミッションケースに内装してあるコンバインの走行変速構造であって、
前記油圧式ポンプを変速操作する主変速操作具を運転操縦空間内に配置し、前記ギヤ式副変速機構を変速操作する副変速操作具を運転操縦空間外に配置し、
前記副変速操作具を、前記ミッションケースから運転操縦部の刈取前処理装置側の外面に沿って上向きに立設して、その先端操作部を、前記運転操縦部における運転席の機体横内側に配備された側部操縦塔の機体横内側箇所に位置させてあるコンバインの走行変速構造。 - 前記ギヤ式副変速機構に連係された操作アームを、前記ミッションケースの前面側に前後向き軸芯周りで揺動自在に支持してそのミッションケースへの支持箇所から横向きに延出し、前記操作アームの延出端部に前記副変速操作具の下端部を接続してある請求項1記載のコンバインの走行変速構造。
- 前記副変速操作具を、前記ギヤ式副変速機構に連係された操作アームに下端側が接続されて上向きに延出された下側部分と、この下側部分の延出端部から刈取前処理装置側に横向きに延出された横向き部分と、この横向き部分の延出端部から上向きに延出されて上端部に前記先端操作部が設けられた上側部分とで構成してある請求項1又は2記載のコンバインの走行変速構造。
- 前記側部操縦塔に前記主変速操作具を配置し、前記主変速操作具の握り部よりも低い配置高さに位置するように、前記副変速操作具の先端操作部を配置してある請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバインの走行変速構造。
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