JP4928706B2 - 光学薄膜形成用Nbスパッタリングターゲットの製造方法 - Google Patents

光学薄膜形成用Nbスパッタリングターゲットの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Nbスパッタリングターゲットおよびその製造方法、並びにそれを用いた光学薄膜、光学部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のディスプレイ分野の進展には、著しいものがある。その初期から今日まで支えてきたものは、無論ブラウン管である。一方、最近では、新しいディスプレイとしてその存在感を大きく示しているのが、液晶表示素子(LCD)であり、携帯電話やパソコンのモニター、更には家庭用テレビやモバイル機器のモニターと勢力分野を急速に拡大している。その他、プラズマディスプレイ(PDP)は、大型サイズ、32インチ以上の実用化が進んでいる。これらのディスプレイに共通することとして、軽くて薄い特徴が挙げられる。ブラウン管の場合、構造上どうしても薄くする構造ができないため、ある程度のスペースを要するが、上記ディスプレイは薄形化が図れるため壁にかけることも可能とされている。
【0003】
LCDやPDPなどのディスプレイは、人間がそれを見て情報を読み取るものであるから、当然見やすさが第一に要求される。このため、背景の映り込みによりコントラストを下げる原因となる画面の表面反射を抑制することが必要とされている。そこで、ディスプレイの表面には反射防止膜などの光学薄膜が設けられている。
反射防止膜は、高低の屈折率の異なる薄膜を光学設計により交互に積層することで、反射光を干渉させて反射率を減衰させるメカニズムである(特開2001−116921号公報:特許文献1参照)。成膜方法は、蒸着法やゾル・ゲル法が主な手法であるが、最近では、生産能力と膜厚の制御性の観点からスパッタ法が採用されてきている。高屈折率の材料としては、酸化チタン(TiO2)、低屈折率の材料では酸化珪素(SiO2)が挙げられるが、最近では、高屈折率の薄膜として酸化ニオブ(Nb2O5)が取り上げられてきている。
【0004】
酸化ニオブ薄膜の成膜方法は、▲1▼Nbターゲットを用いて、ArとO2の混合ガスによる反応性スパッタ法、▲2▼予めNb膜を形成した後にプラズマ処理等により酸化させる手法、その他▲3▼酸化ニオブターゲットを高周波スパッタ法(RFスパッタ法)で成膜する方法などが挙げられる。一例として、特開2001−3157号公報(特許文献2)参照。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−116921号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2001−3157号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平6−136523号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、▲3▼高周波スパッタ法は、電極間に高周波(RF)電圧を印可しなければならないため電源設備が高価である。また、放電電圧が不安定であるため成膜条件を均一に保つことが難しい。
【0009】
また、▲2▼Nb膜を酸化する方法では、Nb膜の表面は酸化できるがNb膜の奥の方まで酸化させようとするとNb膜の下に設けられた他成分の膜もしくは基材に悪影響を与える場合があった。また、Nb膜成膜後にプラズマ等の酸化処理を行うため、製造工程が煩雑になり製造コスト増加の要因となる。
【0010】
そのため、▲1▼Nbターゲットを用いた反応性スパッタ法が生産性の観点から最も好ましい成膜方法であった。一方、反射防止膜は、幾つもの薄膜を積層するため、一つの層(膜)の屈折率がばらついてしまうと、最終製品として、所望の光分波効果を得ることができない問題がある。現在は、光通信用の光フィルターとして、高低の屈折率の薄膜を120層以上積層させた製品が試みられているが、その歩留まりは低く、問題となっている。現在は、面内の屈折率のバラツキは、3%程度であるが、更にバラツキを抑制させる必要があると考えられている。
このため、安価な反応性スパッタ法が適用でき、屈折率のバラツキの少ない酸化ニオブ膜を得ることのできるNbスパッタリングターゲットが求められていた。
【0011】
従来のNbスパッタリングターゲットは、例えば特開平6−136523号公報(特許文献3)にあるような焼結法が主であった。焼結法では、金型内にNb粉末を充填することから、そこから不純物を取り除くことが難しく各種不純物元素の量を減らすことは困難であった。不純物元素の多いNbスパッタリングターゲットで反応性スパッタ法を行うと屈折率の大きい酸化ニオブ膜しか得られないと言った問題が生じていた。
【0012】
本発明は、このような課題に対処するためになされたもので、反応性スパッタ法であっても均一な酸化ニオブ膜が得られるスパッタリングターゲットおよびその製造方法を提供するものである。また、本発明のNbスパッタリングターゲットをスパッタリングすることにより成膜された酸化ニオブ膜からなる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を提供するものである。本発明の好ましい光学薄膜は屈折率のバラツキを1%以下にできることからLCDやPDPなどのディスプレイと言った光学部品に好適な光学薄膜および光学部品を提供可能とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の光学薄膜形成用Nbスパッタリングターゲットの製造方法は、請求項1に記載したように、
Nbスパッタリングターゲットにおいて、ターゲット中に含まれるAl,Si,Ge,Mgの総和が9ppm以上100ppm以下であり、C,O,N,F,Sの総和が80ppm以上300ppm以下であり、このうちOについては100ppm以下である光学薄膜形成用Nbスパッタリングターゲットの製造方法であって、
(イ)電子ビーム溶解法を複数回行うことにより得られたNbインゴットを作製する工程、
(ロ)酸化防止膜を設けた又はキャン材で封じた該インゴットを熱間押出加工することによりNb板材を作製する工程、
(ハ)このNb板材の歪取り熱処理を、1×10 −2 Pa以下の真空雰囲気中で、1000℃〜1400℃の温度、昇温速度:20℃/min以下で、5時間以上施す工程、
(ニ)該Nb板材を機械加工することにより所定形状のスパッタリングターゲットを得る工程、
を具備することを特徴とするものである。
また、ターゲット中に含まれるAl,Si,Ge,Mgの個々の元素のバラツキが30%以下であることが好ましい。また、C,O,N,F,Sの個々の元素のバラツキが30%以下であることが好ましい。
【0014】
また、本発明の光学薄膜は請求項1等に記載のNbスパッタリングターゲットをスパッタすることに得られた酸化ニオブ膜からなることを特徴とする。また、本発明の光学部品は、前記光学薄膜を具備することを特徴とするものである。
本発明においては、Nbスパッタリングターゲットにおいて、ターゲット中に含まれる特定元素の含有量とそのバラツキを制御することにより、成膜後の酸化ニオブ膜の屈折率のバラツキを抑えることを可能にしたものである。
また、本発明のNbスパッタリングターゲットは反応性スパッタ法によって成膜することが可能であることから製造コストを抑制することができる。また、反応性スパッタ法を用いることにより、成膜後の酸化ニオブ膜に必要以上の熱処理(プラズマ等による酸化処理)を施す必要がないので、酸化ニオブ膜以外の膜と積層した積層膜を具備した光学部品において酸化ニオブ膜以外の膜または基材へ悪影響を無くすことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施するための形態について説明する。
本発明のNbスパッタリングターゲットは、Al(アルミニウム),Si(珪素),Ge(ゲルマニウム),Mg(マグネシウム)の総和が100ppm以下であり、かつC(炭素),O(酸素),N(窒素),F(フッ素),S(硫黄)の総和が300ppm以下であることを特徴とするものである。
ターゲット中のAl、Si、Ge、Mgの含有量が100ppmを超えると、成膜後の酸化ニオブ膜中にもこれら元素が混入してしまい、例えば、光学部品に用いるために酸化ニオブ膜以外の膜と積層したときに酸化ニオブ膜の前後の膜に拡散し屈折率に悪影響を与えてしまう。
【0016】
光学部品に用いる一例として、高屈折率膜として酸化ニオブ膜、低屈折率膜として酸化珪素膜を積層した積層膜からなる反射防止膜が挙げられる。Al,Si,Geは酸化珪素膜への拡散係数が高いため、酸化珪素膜中に進入し、酸化珪素が本来有する屈折率を上昇させてしまう。光学部品において高屈折率膜と低屈折率膜を10層以上、さらには100層以上の多層化して使用する場合もあり、上記元素の拡散による影響を低減することは重要である。
【0017】
また、Mgは、酸化ニオブ膜中でF(フッ素)と化合物を形成し、酸化ニオブ膜の屈折率を低下させる現象を引き起こすため含有量は少ない方がよい。
本発明では成膜後の膜の屈折率への影響を考慮してAl、Si、Ge、Mgの総含有量が100ppm以下、さらに好ましくは80ppm以下と少ない方が好ましい。Al、Si、Ge、Mgの総含有量はゼロ(0ppm=「検出限界以下」含む)であることが最も好ましいが、原料や製造工程中の不純物として混入することから工業的にみてこれら元素をゼロにすることは難しく、また可能であったとしてもコストアップにつながることから、総含有量の下限は10ppm程度が目安となる。
【0018】
また、個々の元素でみるとAlは10ppm以下、Siは10ppm以下、Geは15ppm以下、Mgは10ppm以下であることが好ましい。
また、ターゲット全体のAl,Si,Ge,Mgのバラツキは30%以下が好ましく、さらに好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下である。Al,Si,Ge,Mgのバラツキとは、個々の元素のバラツキを示すものとする。前述のようにAl,Si,Ge,Mgは成膜後の酸化ニオブ膜および/または酸化ニオブ膜の前後の膜において屈折率に影響を与えるものであるが、残存量(含有量)をゼロにすることは製造工程を煩雑にしコストアップの要因にもなることから工業的に見て必ずしも好ましいこととは言えない。そこで本発明では総量を100ppm以下にすると共にバラツキを30%以下に抑えることによりこれら元素の悪影響を低減できることを見出したのである。Al,Si,Ge,Mgの個々の元素のバラツキを30%以下にすることにより、個々の元素による屈折率への影響を均等にすることができ、成膜後の酸化ニオブ膜の屈折率のバラツキを低減することを可能としたものである。
【0019】
また、本発明のNbスパッタリングターゲットはO(酸素)、N(窒素)、C(炭素)、F(フッ素)、S(硫黄)の総含有量を300ppm以下にすることを特徴とするものである。余剰のOは、酸化ニオブ膜と酸化珪素膜との界面に集まり、珪酸化ニオブ(NbSiO)などの化合物を形成し、体積膨張によって膜剥がれの原因となる。一方、C,N,Sは、酸化ニオブ膜中でNbおよび不純物金属元素と窒化物、炭化物、硫化物を形成し、酸化ニオブ本来の屈折率へ悪影響を及ぼす。Fは、前述のMgの記載と同様、フッ化マグネシウム(MgF)を形成し、屈折率低下を引き起こす。
また、本発明においてO,N,C,F,S元素はゼロ(検出限界以下含む)であることが最も好ましいが、生産性やコストと言った観点から、総量の下限はは80ppm程度が目安となる。また、個々の元素でみると、Oは100ppm以下、Nは100ppm以下、Cは50ppm以下、Fは1ppm以下、Sは1ppm以下が好ましい。
【0020】
また、O,N,C,F,Sの個々の元素のバラツキは30%以下であることが好ましい。さらに好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下である。個々の元素のバラツキを抑えることにより、これら元素が含まれていることにより起こる不具合(屈折率等の変化)を均質化することができ、成膜後の酸化ニオブ膜および酸化珪素膜等との積層膜の特性のバラツキを抑えることができる。
【0021】
なお、本発明のNbスパッタリングターゲットは、上記Al,Si,Ge,Mg、O,N,C,F,S以外の含有元素が1質量%以下含有されていてもよいものとする。言い換えれば、本発明のNbターゲットはNb純度99.0質量%以上の高純度Nbターゲットであると言える。Al,Si,Ge,Mg、O,N,C,F,S以外の含有元素としては、Ta、Ti、Hf、Fe、Ni、Cr、Cu、Na、Kなどが挙げられこれら元素はNb原料粉中の不純物や製造工程中に不可避的に含まれてしまう不純物として含有されてしまうことが多い。これら不純物は少ないことがより好ましく、好ましくは0.5質量%以下である。なお、これら不純物は成膜後の酸化ニオブ膜において屈折率への影響が少ないことからターゲット中のバラツキは任意である。
【0022】
ここで、本発明のAl,Si,Ge,Mg,O,C,N,S,Fのターゲット中の含有量とそのバラツキの測定方法について説明する。図1に示す様に、例えば円盤状のターゲットの中心部(位置1)と、中心部を通り円周を均等に分割した4本の直線状の外周近傍位置(位置2〜9)及びその1/2の距離の位置(位置10〜17)から、それぞれ長さ10mm、幅10mm、の試験片を採取する。これら17点の試験片について、Al,Si,GeMgは、ICP−AES(結合プラズマ原子発光分光分析)により、個々の元素について測定した値とする。C,O,N,S,Fは、の不活性ガス融解・赤外線吸収法(LECO社製装置)により、個々の元素について測定した値とする。これらの各々の元素について17点測定の平均値をとり、その平均値を合計した値を総含有量(総和)とする。
【0023】
具体的には、Al含有量の平均値+Si含有量の平均値+Ge含有量の平均値+Mg含有量の平均値=Al,Si,GeMgの総含有量(総和)であり、O含有量の平均値+C含有量の平均値+N含有量の平均値+S含有量の平均値+F含有量の平均値=O,C,N,S,Fの総含有量(総和)となる。
さらに、ターゲット全体としてのAl,Si,Ge,Mg,O,C,N,S,F個々の元素含有量のバラツキは、上記した17点の試験片から求めた含有量の最大値および最小値から、{(最大値−最小値)/(平均値)}×100(%)の式に基づいて求めた値を示すものとする。
【0024】
次に本発明のNbスパッタリングターゲットの製造方法について説明する。本発明のNbスパッタリングターゲットは、Al,Si,Ge,Mg,O,C,N,S,Fの総含有量やバラツキが所定の範囲であれば製造方法は限定されるものではないが、好ましい製造方法の一例は以下の通りである。
【0025】
好ましい製造方法は、電子ビーム溶解法(EB溶解法)を複数回行うことにより得られたNbインゴットを作製する工程、該インゴットを熱間押出加工することによりNb板材を作製する工程、該Nb板材を機械加工することにより所定形状のスパッタリングターゲットを得る工程を具備する製造方法である。また電子ビーム溶解法の回数が5回以上であることが好ましく、熱間押出加工の際に、保護膜を設けたNbインゴットを用いることが好ましい。
【0026】
まず、本発明の製造方法の特徴は、EB溶解を複数回行うことによりNbインゴットを作製することである。EB溶解を複数回行うことにより、Nbの純度を上げることができる。EB溶解の回数はNb原料粉の純度にもよるがNb純度が99.0質量%未満のNb原料粉の場合はEB溶解2〜3回でNb純度99.0〜99.6質量%程度、5回で99.7質量%以上の高純度Nbインゴットを作製することができる。また、EB溶解前のNb原料粉の純度がNb99.0質量%以上の場合はEB溶解の回数は2回(以上)であってもよい。
【0027】
また、EB溶解を1×10 3Pa以下の真空中で行うことが好ましい。真空中でEB溶解を行うことにより、EB溶解中にO、N等大気中の成分がNbインゴット中に取り込まれるのを防ぐと共に、Al,Si,Ge,Mg,O,C,N,S,Fをガス成分として除去し易くなる。Nbインゴットのサイズは任意であるが、例えば直径200〜500mmの円柱状インゴットであれば熱間押出加工を行い易い。
【0028】
次に、所定のEB溶解で得られたNbインゴットを熱間押出加工することによりNb板材を作製する工程を行う。熱間押出加工を採用することにより結晶方位のバラツキを抑制することができる。結晶方位のバラツキを抑制することにより、結晶の3重点に集まり易い不純物元素(Al,Si,Ge,Mg,O,C,N,S,Fなど)のバラツキを均質化し易くなる。
また、熱間押出加工を行うことにより長さ1m以上の長尺のNb板材を作製することも可能である。また、熱間押出加工を行う際はNbインゴットを粉砕した粉砕粉をキャン材に入れて行う方法を適用することも可能である。
【0029】
熱間押出加工時の熱処理温度は、600℃〜1200℃であることが好ましい。600℃未満では、変形抵抗が大きすぎるため、所望のサイズを得ることができない。一方、1200℃を超えると、板材の再結晶化が進行しすぎて、結晶粒径が粗大化してしまい、ワレやクラックの発生の原因となる。熱間押出しの雰囲気は、真空中、大気中、Ar雰囲気中などが挙げられる。
また、熱間押出加工のより好ましい条件としては、Nbインゴットの外周に酸化防止剤を塗布することや、NbインゴットをSUSなどのキャン材で封じて処理ことが挙げられる。酸化防止剤としては、SiOなどのガラス成分が挙げられる。酸化防止剤をNbインゴットの周囲に塗布することにより、熱間押出加工中にNbインゴットが必要以上に酸化されるのを防止することができる。特に、分解温度が1200℃以上のガラス成分を用いるのが効果的である。分解温度が1200℃以上のガラス成分であれば、Nbインゴット中にSiやOを必要以上に侵入させないで済む。また、仮に侵入したとしても表面部分だけであるため表面研磨などの機械加工で十分除去できる。また、SUSなどのキャン材も酸化防止膜同様にNbインゴットが必要以上に酸化されてしまうのを防止することができる。
【0030】
また、得られたNb板材は必要に応じ、歪取り熱処理を施しても良い。歪取り熱処理温度は、1000℃〜1400℃、時間は、5時間以上、真空雰囲気中が好ましい。真空度は1×10-2Pa以下、昇温速度:20℃/min以下の条件であれば歪をより除去できる。また、この歪取り熱処理を行うことにより結晶粒径のバラツキを制御することができる。結晶粒径のバラツキを制御することにより、結晶の3重点に集まり易い不純物元素(Al,Si,Ge,Mg,O,C,N,S,Fなど)のバラツキを均質化し易くなる。
【0031】
次に、得られたNb板材に必要に応じ表面研磨、鍛造、圧延等の機械加工を行い形状を整えることによりNb素材を作製する。このNb素材がターゲットのサイズとして適用できる場合は、そのままターゲットとして用いる。
また、Nb素材が大型の場合は、打抜き加工や切出し加工等の機械加工を用いてターゲットを作製してもよい。例えば、打抜き加工を用いれば、図2に示したように一枚のNb素材18から複数個のNbターゲット19を打抜くことができ製造性を向上させることができる。なお、機械加工によりできるNbくずは、前述のEB溶解工程のNb原料粉として再利用することも可能である。
【0032】
このようにして得られたNbターゲットを、必要に応じバッキングプレートと接合してもよい。バッキングプレートは、Al、Cu、Moまたは各合金の少なくとも1種が好ましく、接合方法はソルダー(半田)接合、もしくは拡散接合が挙げられる。
本発明の好ましい製造方法では、EB溶解法を複数回行うことによりNbの純度を高めることができる。例えば、焼結法では、純度を高めるためには最初から高純度のNb原料粉を用いる必要があるが、酸化ニオブ膜等の光学薄膜に用いる際に重要となるAl,Si,Ge,Mg,O,C,N,S,Fの量が最初から目的の値となっている原料粉を調達することは難しい。
【0033】
また、熱間押出加工を採用することによりターゲットの製造性を向上させることができる。特に熱間押出加工により大型のNb板材を作製することにより、一枚の板材から複数個のターゲットを得ることができる。また、歪取り熱処理を施すことにより不純物のバラツキをより均質化できる。例えば、冷間押出加工やその後に歪取り熱処理を行わないと結晶粒径または結晶方位のバラツキが抑えれないため結果的に不純物のバラツキを抑制することは難しい。
また、EB溶解法を用いることによりNb板材からターゲットを打抜いた後に残されるNbくずを再利用することも可能である。一方、焼結法では、一度焼結したNb材からでたNbくずを再度焼結原料粉に用いたとしても原料粉同士で均質性を欠くことから均質なNbターゲットを作製することはできない。
【0034】
本発明では、以上のようなNbスパッタリングターゲットをスパッタリングすることにより光学薄膜を得ることができる。光学薄膜としては、酸化ニオブ膜が挙げられる。酸化ニオブ膜を得る方法としては、スパッタ雰囲気中に酸素を導入する反応性スパッタ法が好ましい。
【0035】
酸化ニオブ膜などの光学薄膜は光学部品に適用することができる。光学部品の一例としてディスプレイ用の反射防止膜が挙げられる。ディスプレイ用の反射防止膜は高屈折率膜と低屈折率膜を交互に積層した積層膜を用いる。本発明の酸化ニオブ膜は屈折率に悪影響を与える所定の不純物量およびバラツキを低減していることから積層膜とした場合であっても、光学薄膜の屈折率のバラツキを抑えることができる。光学部品としては、例えば図3に示したように基材22上に高屈折率膜(酸化ニオブ膜)20と低屈折率膜(酸化珪素膜)21を交互に10層以上、さらには100層以上と多層化した積層膜を用いることが多いが、このような多層化した積層膜であっても本発明の光学薄膜(酸化ニオブ膜)は屈折率のバラツキを抑制することができる。光学部品の他の例としては、光学フィルター、プリズムなどが挙げられる。
【0036】
【実施例】
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
純度99.0質量%のNb原料粉に2回EB溶解(真空度10 3Pa以下)行ってNbインゴット(Φ210mm)を作製した。インゴットの外周を切削して、酸化防止剤(ガラス)を外周全面に塗布する。この材料を900℃に加熱して2000トンの圧力を付加して熱間押出し法により幅140mm、長さ5000mm、厚み15mmのNb板材を作製した。
この板材を、真空熱処理炉で1100℃×5hr、1×10 3Paの真空下で歪取り熱処理を実施した。得られた板材からΦ120×6mmのサイズを打抜き加工等を施してNbターゲットを作製した。得られたNbターゲットはソルダー接合法を用いて無酸素銅製バッキングプレートと接合させて実施例1にかかるNbスパッタリングターゲットとした。
【0037】
このようにして得たNbスパッタリングターゲットを用いて、スパッター方式:基板・ターゲット距離=60mm、背圧:1×10-5(Pa)、出力DC:5(kW)、Ar:5sccm、O:50sccmの条件下で、基板上に膜厚300nmの酸化ニオブ膜を作製することにより実施例1にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品とした。なお、該基板は、Φ80mm*厚さ1.1mmのガラス基板上に予め酸化珪素膜100nmを形成させたものを使用した。
【0038】
(実施例2)
純度99.0質量%のNb原料粉に2回EB溶解(真空度10 3Pa以下)行ってNbインゴット(Φ210mm)を作製した。インゴットの外周を切削して、SUS材を用いて真空キャニングした。このキャニングした材料を1100℃に加熱して2000トンの圧力を付加して熱間押出し法により幅140mm、長さ5000mm、厚み15mmの板材を作製する。この板材を、真空熱処理炉で1100℃×5hr、1×10 3Paの真空下で歪取り熱処理を実施した。得られた板材からΦ120×6mmのサイズに打抜き加工等を施してNbターゲットを作製した。得られたNbターゲットを、ソルダー接合法を用いて無酸素銅製バッキングプレートと接合させて、実施例2にかかるNbスパッタリングターゲットを得た。
その後、実施例1と同様の方法により実施例2にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した。
【0039】
(実施例3)
純度99.0質量%のNb粉末を5回EB溶解を行ってインゴット(Φ210)を作製した。インゴットの外周を切削して、酸化防止剤(ガラス)を外周全面に塗布する。この材料を800℃に加熱して2000トンの圧力を付加して熱間押出し法により幅140mm、長さ5000mm、厚み15mmの板材を作製する。この板材を、真空熱処理炉で1100℃×5hr、1×10 3Paの真空下で歪取り熱処理を実施した。得られた板材からΦ120×6mmのサイズに打抜き加工等を施してNbターゲットを得た。得られたNbターゲットを、ソルダー接合法を用いて無酸素銅製バッキングプレートと接合させて、実施例3にかかるNbスパッタターゲットを得た。
その後、実施例1と同様の方法により実施例3にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した。
【0040】
参考例1
純度99.5質量のNb原料粉を5回EB溶解行ってインゴット(Φ210)を作製した。このインゴットを用いて、径方向への加工率:52%と設定して、絞め鍛造を実施し、Φ110×220mmの素材を作製した。この素材を、熱処理温度×時間:1400℃×10hr、排気真空度:5×10−2Pa、昇温速度:10℃/minの条件で熱処理を実施した。得られた素材からΦ110×40mmのサイズを切断して、厚さ方向への加工率を57%と設定し、すえ込み鍛造を行って、Φ150×20mmの素材を作製した。得られた素材を、熱処理温度×時間:1500℃×10hr、排気真空度:5×10−3Pa、昇温速度:10℃/minの条件で歪取り熱処理を実施した。この処理によって得られた素材を、厚さ方向の加工率:50%、一回の圧延率を5%に設定して、冷間圧延を行ない、Φ200×10mmの素材を作製した後、熱処理温度×時間:1400℃×10hr、排気真空度:1×10−1Pa、昇温速度:5℃/minの条件下で熱処理を実施した。得られた板材からΦ120×6mmのサイズに加工して、ソルダー接合法を用いて無酸素銅製バッキングプレートと接合させて、参考例1にかかるNbスパッタターゲットを得た。
その後、実施例1と同様の方法により参考例1にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した。
【0041】
(実施例
純度99.5質量%のNb原料粉末を、さらに4回EB溶解行ってインゴット(Φ210)を作製した。このインゴットをハンマーミルで粉砕し、分級して150μm以下のNb粉末(粉砕粉)を作製した。この粉末(粉砕粉)をSUSキャン材に真空封じした。この真空封じ材料を1000℃に加熱して2000トンの圧力を付加して熱間押出加工法により幅140mm、長さ5000mm、厚み15mmの板材を作製する。この板材を、真空熱処理炉で1100℃×5hr、3×10−4Paの真空下で歪取り熱処理を実施した。得られた板材からΦ120×6mmのサイズに加工して、ソルダー接合法を用いて無酸素銅製バッキングプレートと接合させて、実施例にかかるNbスパッタリングターゲットを得た。
その後、実施例1と同様の方法により実施例にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した。
【0042】
(比較例1)
純度99.0質量%のNb原料粉を用いて1回のEB溶解によりNbインゴットを得た。このNbインゴットに、酸化防止剤を外周全面に塗布する。この材料を700℃に加熱して2000トンの圧力を付加して熱間押出し法により幅140mm、長さ5000mm、厚み15mmの板材を作製する。この板材を、真空熱処理炉で1100℃×5hr、1×10-3Paの真空下で熱処理を実施した。得られた板材からΦ120×6mmのサイズを加工して、ソルダー接合法を用いて無酸素銅製バッキングプレートと接合させて、比較例1にかかるNbスパッタリングターゲットを得た。
その後、実施例1と同様の方法により比較例1にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した。
【0043】
(比較例2)
熱間押出加工後の歪取り熱処理を行わない以外は比較例1と同様の方法で作製し、比較例2にかかるNbスパッタリングターゲットを得た。
その後、実施例1と同様の方法により比較例2にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した。
【0044】
(比較例3)
純度99.5質量%のNb原料粉を用いて1回のEB溶解によりNbインゴットを作製した。Nbインゴットに酸化防止剤を外周全面に塗布する。この材料を900℃に加熱して2000トンの圧力を付加して熱間押出加工法により幅140mm、長さ5000mm、厚み15mmの板材を作製した。この板材を、真空熱処理炉で600℃×5hr、1×10-3Paの真空下で歪取り熱処理を実施した。得られた板材からΦ120×6mmのサイズを加工して、ソルダー接合法を用いて無酸素銅製バッキングプレートと接合させて、比較例3Nbスパッタリングターゲットを得た。
その後、実施例1と同様の方法により比較例3にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した。
【0045】
(比較例4)
純度99.5質量%のNb原料粉用いて1回のEB溶解により得たNbインゴット用いる以外は参考例1と同様の方法で作製したものを比較例4にかかるNbスパッタリングターゲットとして用意した。
その後、実施例1と同様の方法により比較例4にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した
【0046】
(比較例5)
純度99.7質量%のNb原料粉を用いて、SUSキャン材に真空封じした。この材料を1000℃に加熱して2000トンの圧力を付加して熱間押出加工法により幅140mm、長さ5000mm、厚み15mmの板材を作製する。この板材を、真空熱処理炉で700℃×5hr、3×10-4Paの真空下で歪取り熱処理を実施した。得られた板材からΦ120×6mmのサイズに加工して、ソルダー接合法を用いて無酸素銅製バッキングプレートと接合させて、比較例5のNbスパッタターゲットを得た。
その後、実施例1と同様の方法により比較例5にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した。
【0047】
(比較例6)
純度99.7質量%のNb原料粉を金型に充填して、1100℃で焼結することによりNb焼結体を得た。これをΦ120×6mmのサイズに加工して比較例6にかかるNbスパッタリングターゲットを作製した。
その後、実施例1と同様の方法により比較例4にかかる光学薄膜およびそれを用いた光学部品を作製した。
【0048】
上記のような実施例1〜4、参考例1、比較例1〜6にかかるNbスパッタリングターゲットに対して、Nbの純度、Al,Si,Ge,Mgの総和、C,O,N,F,Sの総和、さらにバラツキを測定した。
スパッタターゲット中のNbの純度は、質量%で100−(Ta+Ti+Hf+Fe+Ni+Cr+Cu+Na+K)により求めた。(Ta+Ti+Hf+Fe+Ni+Cr+Cu+Na+K)の各元素はNb原料粉(Nb鉱石)中に含まれている可能性の高い元素である。また、Al,Si,Ge,Mgの総和、C,O,N,F,Sの総和、さらにバラツキは前述の通りICP−AES(結合プラズマ原子発光分光分析)、や不活性ガス融解・赤外線吸収法(LECO社製装置)を用いて測定した。
【0049】
また、各光学薄膜についてはエリプソ分光光度計を用いて、屈折率を測定し、基板内の屈折率バラツキを以下の方法で算出した。
基板の中心部(位置1)と、中心部を通り円周を均等に分割した4本の直線状の外周近傍位置(位置2〜9)及びその1/2の距離の位置(位置10〜17)を測定し屈折率を得る。これら17点の屈折率の最大値および最小値から、{(最大値−最小値)/(平均値)}×100(%)の式に基づいて求めた値をバラツキ値として求めた。
その結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
Figure 0004928706
【0051】
表1から分かる通り、本実施例にかかるNbスパッタリングターゲットはAl,Si,Ge,Mgの総和、C,O,N,F,Sの総和、さらにバラツキは所定の範囲内である。そのため、得られた各光学薄膜の屈折率のバラツキも小さなものであった。
それに対し、比較例にかかるNbスパッタリングターゲットは本発明の好ましい構成を具備していないことから、得られた各光学薄膜の屈折率のバラツキは大きかった。
【0052】
(実施例5〜7、比較例7)
実施例1、実施例3、実施例のNbスパッタリングターゲットを用いて、酸化ニオブ膜と酸化珪素膜を交互に合計120層積層した積層膜を具備する光学部品を形成し、それぞれ実施例、実施例、実施例にかかる光学部品を用意した。比較例7として比較例1のターゲットを用いて作製したものを用意した。
各光学部品の光学薄膜(積層膜)の屈折率のバラツキを実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
Figure 0004928706
【0054】
表2から分かる通り、本実施例にかかる光学部品は100層以上の多層膜にしたとしても屈折率のバラツキを抑えることができることが判明した。
【0055】
(実施例8〜10、比較例8)
実施例5〜7および比較例7の光学部品の光学薄膜のサイズをφ300mmと大型化したものを、それぞれ実施例8〜10および比較例8とした。なお、Nbターゲットのサイズはφ400mmに代える以外は実施例1,3,、比較例1のものと同様のものを使用した。
各光学部品の光学薄膜(積層膜)の屈折率のバラツキを実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
Figure 0004928706
【0057】
表3から分かる通り、本実施例にかかる光学部品は100層以上の多層膜かつ大型化したとしても屈折率のバラツキを抑えることができることが判明した。
【0058】
【発明の効果】
以上の通り、本発明にかかるNbスパッタリングターゲットおよびその製造方法によれば、Al,Si,Ge,Mgの総和、C,O,N,F,Sの総和、さらにバラツキを所定の範囲内に抑えていることから、成膜後の酸化ニオブ膜(光学薄膜)の屈折率のバラツキを抑えることができる。
また、本発明のNbスパッタリングターゲットを用いれば、安価な反応性スパッタ法により屈折率のバラツキを抑えた光学薄膜が得られることから製造性が良好である。また、本発明の製造方法によれば、熱間押出加工を採用することからターゲットの製造性を向上させることも可能である。
このようなNbスパッタリングターゲットをスパッタすることにより得られた光学薄膜は多層化や大型化したとしても特性を低下させることがないため、それを用いた光学部品の特性や信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるNbスパッタリングターゲットの各成分量を測定するための試験片の採取個所を示す模式図であり、またこのターゲットを使用して形成した膜の特性を測定する個所を示す模式図でもある。
【図2】 本発明の製造方法における熱間押出加工後のNb板材からターゲットを採取する一例を示す図である。
【図3】 本発明の光学薄膜を多層化した一例を示す図である。
【符号の説明】
1〜17…試験片の採用個所または膜特性の測定個所
18…Nb板材
19…ターゲット
20…高屈折率膜
21…低屈折率膜
22…基材

Claims (2)

  1. Nbスパッタリングターゲットにおいて、ターゲット中に含まれるAl,Si,Ge,Mgの総和が9ppm以上100ppm以下であり、C,O,N,F,Sの総和が80ppm以上300ppm以下であり、このうちOについては100ppm以下である光学薄膜形成用Nbスパッタリングターゲットの製造方法であって、
    (イ)電子ビーム溶解法を複数回行うことにより得られたNbインゴットを作製する工程、
    (ロ)酸化防止膜を設けた又はキャン材で封じた該インゴットを熱間押出加工することによりNb板材を作製する工程、
    (ハ)このNb板材の歪取り熱処理を、1×10−2Pa以下の真空雰囲気中で、1000℃〜1400℃の温度、昇温速度:20℃/min以下で、5時間以上施す工程、
    (ニ)該Nb板材を機械加工することにより所定形状のスパッタリングターゲットを得る工程、
    を具備することを特徴とする光学薄膜形成用Nbスパッタリングターゲットの製造方法。
  2. 電子ビーム溶解法の回数が5回以上であることを特徴とする請求項記載の光学薄膜形成用Nbスパッタリングターゲットの製造方法。
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