JP4927134B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

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Description

本発明は、モータ等に用いられ、巻線が巻回される複数のティース部を備えた回転電機のステータに関するものである。
従来、回転機器であるブラシレスモータ等におけるステータは、ステータコアのティース部に巻線が巻回されてなる。詳しくは、ステータコアは、放射状に設けられる複数のティース部と各ティース部を径方向外側で連結する環状部とを備え、そのティース部にインシュレータを介して巻線が巻回されることになる。このようなステータコアとしては、複数の積層部材が積層されてなりティース部毎に分割された形状の分割コア部が、環状に連結されてなるものがある。このようなステータ(ステータコア)では、分割コア部を環状に連結する前に巻線を巻装することで、隣り合うティース部が邪魔になることなく、巻線を容易に巻装することができる。
そして、このようなステータ(ステータコア)としては、環状部と対応した周方向端部の長さが異なる第1及び第2積層部材が交互に積層されて分割コア部の周方向端部が凹凸を繰り返す形状とされたものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、隣り合う前記分割コア部は、周方向端部の凹凸が互いに嵌り合うように(即ち凸部同士が重なり合うように)配設され、重なり合った凸部に軸方向にピンが貫通されることで連結されて、ステータコアを構成することになる。このようなステータでは、複数の分割コア部が環状に配列された状態で隣り合う分割コア部の凸部同士が軸方向に重なり合うため(軸方向に直線的な隙間ができないため)、環状部の磁気抵抗が小さくなり磁気回路が良好となる。又、凸部同士が軸方向に重なり合うため、分割コア部同士が軸方向にズレることが防止される。
特開平7−222383号公報
しかしながら、上記のようなステータでは、分離された(ピンにて連結されていない)分割コア部に巻線を巻装するため、巻装工程の後に分割コア部を環状に配置する(凹凸を互いに嵌め合う)工程を要し、ティース部の数(例えば12個)に分離された分割コア部の取り扱いが煩雑となる。又、隣り合う分割コア部をそれぞれピンにて連結するため部品点数が増大してしまう。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、良好な磁気回路を得られ、巻線を容易に巻装することができ、環状化が容易であり、部品点数を低減することができる回転電機のステータを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、積層部材が積層されて形成され分割環状部と該分割環状部の略直交方向に延びるティース部とを有する複数の分割コア部が環状に配列されて形成される回転電機のステータにおいて、巻線が巻装される前記ティース部を絶縁する樹脂材よりなるインシュレータは、軸方向に一対設けられて前記ティース部の軸方向両方の面を覆うように構成され、前記複数の分割コア部は、それぞれがその隣の分割コア部と回動可能に連結する連結部を有しておらず、前記インシュレータは、前記分割環状部の周方向端部と対応した位置に、隣り合う前記分割コア部を回動可能に連結する連結部を有し、前記複数の分割コア部は、前記インシュレータにより、当該インシュレータの前記連結部の軸中心と対応する軸中心を回動中心として隣り合う前記分割コア部が回動可能に連結される。
この発明では、分割コア部がインシュレータによって連結回動可能となるので、分割コア部に連結部の形成を要さず、磁気抵抗の増大を抑制でき、環状化が容易となる。
請求項2に記載の発明は、第1及び第2積層部材が交互に積層されて形成され分割環状部と該分割環状部の略直交方向に延びるティース部とを有する複数の分割コア部が環状に配列されて、前記分割環状部が環状の環状部を形成し且つ各前記ティース部が放射状に配置され、前記ティース部にインシュレータを介して巻線が巻装される回転電機のステータにおいて、前記第1積層部材の前記分割環状部と対応した周方向一端部には、軸方向から見て円弧凸状の円弧凸部が形成され、同周方向他端部には円弧凹状の円弧凹部が形成され、前記第2積層部材の前記分割環状部と対応した周方向一端部には、軸方向から見て円弧凹状の円弧凹部が形成され、同周方向他端部には円弧凸状の円弧凸部が形成され、複数の前記分割コア部が環状に配列された状態で隣り合う前記分割コア部の前記円弧凸部同士が軸方向に重なり合うように設定され、前記ティース部を絶縁する樹脂材よりなる前記インシュレータは、軸方向に一対設けられて前記ティース部の軸方向両方の面を覆うように構成され、前記複数の分割コア部は、それぞれがその隣の分割コア部と回動可能に連結する連結部を有しておらず、前記インシュレータは、前記分割環状部の周方向端部と対応した位置に、隣り合う前記分割コア部を回動可能に連結する連結部を有し、前記複数の分割コア部は、前記インシュレータにより、当該インシュレータの前記連結部の軸中心と対応する軸中心を回動中心として隣り合う前記分割コア部が回動可能に連結される。
この発明では、複数の分割コア部が環状に配列された状態で隣り合う分割コア部の円弧凸部同士が軸方向に重なり合うため、隣り合う分割環状部間の磁気抵抗が小さくなり磁気回路が良好となる。又、分割コア部同士が軸方向にズレることが防止される。
しかも、第1及び第2積層部材の前記分割環状部と対応した周方向端部が、円弧凸状又は円弧凹状であるため、隣り合う分割コア部の回動が許容される。よって、隣り合う分割コア部を、インシュレータの連結部にて容易に回動可能に連結することができる。これにより、隣り合う分割コア部を回動させ、隣り合うティース部の先端部同士の間隔を広げた状態とすることができる。その結果、前記間隔を広げた状態で、巻線を巻装することで、隣り合うティース部が邪魔になることなく、巻線を容易に巻装することができる。しかも、巻線が巻装された分割コア部を回動させるだけで容易に環状とすることができる。しかも、隣り合う分割コア部を連結するためにピン等を用いないため、部品点数(部品の種類)を低減することができる。
本発明によれば、良好な磁気回路を得られ、巻線を容易に巻装することができ、環状化が容易であり、部品点数を低減することができる回転電機のステータを提供することができる。
実施の形態におけるブラシレスモータの要部断面図。 (a)実施の形態における第1積層部材の平面図。(b)(a)のA−A断面図。 (a)実施の形態における第2積層部材の平面図。(b)(a)のB−B断面図。 (a)実施の形態におけるステータコアを展開した場合の平面図。(b)同じく正面図。(c)同じく斜視図。 実施の形態におけるインシュレータ部材の斜視図。 実施の形態の分割コア部及びインシュレータ部材を説明するための説明図。 実施の形態における挟持部を説明するための説明図。 図6のC−C断面図。 実施の形態の分割コア部及びインシュレータ部材を説明するための説明図。 実施の形態における巻線を説明するための説明図。 実施の形態における製造方法を説明するための説明図。 実施の形態における製造方法を説明するための説明図。 別例における第1インシュレータ部材の斜視図。 別例における第1インシュレータ部材の平面図。 別例における第2インシュレータ部材の斜視図。 別例における第2インシュレータ部材の平面図。 別例におけるインシュレータの斜視図。 別例におけるインシュレータを説明するための説明図。 別例におけるインシュレータを説明するための説明図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図12に従って説明する。図1に示すように、回転電機としてのブラシレスモータは、ステータ1と、ステータ1と対向配置されるマグネット(図示略)を有したロータ2(図中、一点鎖線で示す)とを備える。ステータ1は、略円筒状のハウジング3内に配設され、インシュレータ4を介して巻線5が巻装されたステータコア6を備える。
ステータコア6は、放射状に設けられ巻線5が巻装される複数のティース部7と、その各ティース部7を径方向外側で連結する環状部8とを備える。尚、本実施の形態では、ティース部7は、等角度(30度)間隔に12個形成されている。
詳しくは、ステータコア6は、図4(b)(c)に示すように、第1積層部材11(図2参照)と、第2積層部材12(図3参照)とが交互に積層されて形成される複数の分割コア部13が環状に配列されて構成される。
第1積層部材11は、図2(a)(b)に示すように、弧状に延びる積層前分割環状部11aと、積層前分割環状部11aの中間部から略直交方向(前記弧状の軸中心方向)に延びる積層前ティース部11bとを有する。積層前ティース部11bの先端部には、周方向に延びる積層前突片11cが形成されている。又、積層前ティース部11bには、板厚方向(軸方向)の一方(図2(b)中、上方)に第1嵌合凹部11dが形成され、且つ板厚方向の他方(図2(b)中、下方)に第1嵌合凸部11eが形成されている。第1嵌合凹部11dと第1嵌合凸部11eは、板厚方向に並んで形成されるとともに、その組が積層前ティース部11bの延設方向に2つ並んで形成されている。
又、積層前分割環状部11aの周方向の一端部(図2中、左側端部)には、軸方向から見て(図2(a)参照)円弧凸状の円弧凸部11fが形成されている。又、積層前分割環状部11aの周方向の他端部(図2中、右側端部)には、軸方向から見て(図2(a)参照)円弧凹状の円弧凹部11gが形成されている。即ち、積層前分割環状部11aの周方向両端部には、複数の第1積層部材11を側方に配列した際(図2(a)参照)に、それぞれが嵌って第1積層部材11同士の回動を許容するように円弧凸部11fと円弧凹部11gが形成されている。
第2積層部材12は、図3(a)(b)に示すように、第1積層部材11と対称形状に形成されている。即ち、第2積層部材12は、弧状に延びる積層前分割環状部12aと、積層前分割環状部12aの中間部から略直交方向(前記弧状の軸中心方向)に延びる積層前ティース部12bとを有する。積層前ティース部12bの先端部には、周方向に延びる積層前突片12cが形成されている。又、積層前ティース部12bには、板厚方向(軸方向)の一方(図3(b)中、上方)に第2嵌合凹部12dが形成され、且つ板厚方向の他方(図3(b)中、下方)に第2嵌合凸部12eが形成されている。第2嵌合凹部12dと第2嵌合凸部12eは、板厚方向に並んで形成されるとともに、その組が積層前ティース部12bの延設方向に2つ並んで形成されている。
又、積層前分割環状部12aの周方向の他端部(図3中、右側端部)には、軸方向から見て(図3(a)参照)円弧凸状の円弧凸部12fが形成されている。又、積層前分割環状部12aの周方向の一端部(図3中、左側端部)には、軸方向から見て(図3(a)参照)円弧凹状の円弧凹部12gが形成されている。即ち、積層前分割環状部12aの周方向両端部には、複数の第2積層部材12を側方に配列した際(図3(a)参照)に、それぞれが嵌って第2積層部材12同士の回動を許容するように円弧凸部12fと円弧凹部12gが形成されている。
そして、第1積層部材11と第2積層部材12とが交互に(本実施の形態では5段ずつ)積層されることで、積層前分割環状部11a,12aよりなる分割環状部13aと積層前ティース部11b,12bよりなる前記ティース部7とを有する分割コア部13が形成される。この際、第1及び第2積層部材11,12は、第1嵌合凸部11eが第2嵌合凹部12dに圧入嵌合され、第2嵌合凸部12eが第1嵌合凹部11dに圧入嵌合されることで固定されて、分割コア部13が形成される。この分割コア部13における分割環状部13aの周方向の一端部は、円弧凸部11fと円弧凹部12gにより凹凸を繰り返す形状とされ、同周方向の他端部は、円弧凸部12fと円弧凹部11gにより凹凸を繰り返す形状とされる(図4(b)参照)。そして、複数の分割コア部13が環状に配列されることで、分割環状部13aが前記環状部8を形成し、前記ティース部7が放射状に配置される(図1参照)。尚、この状態では、隣り合う前記分割コア部13における分割環状部13aの周方向端部の凹凸が互いに嵌り合って、即ち前記円弧凸部11f,12f同士が軸方向に重なって配置される。
インシュレータ4は、図5及び図6に示すように、分割コア部13毎に設けられる複数のインシュレータ部材21よりなる。インシュレータ部材21は、絶縁性及び可撓性を有する樹脂材よりなる。インシュレータ部材21は、分割環状部13aの軸方向片方の面を覆うための弧状端面部21aと、分割環状部13aの内周面を覆うための内周端面部21bと、ティース部7の軸方向片方の面を覆うための端面部21cと、ティース部7の両側面を覆うための一対の側面部21dとを備える。前記内周端面部21bには、巻装される巻線5の径方向外側へのはみ出しを規制すべく軸方向に立設された外側規制壁21eが形成されている。又、前記端面部21cにおけるティース部7の先端部と対応した端部(図6中、下端部)には、巻装される巻線5の径方向内側へのはみ出しを規制すべく軸方向に立設された内側規制壁21fが形成されている。
又、一対の前記側面部21dは、端面部21cから略直角に延びて形成されている。この一対の前記側面部21dには、(装着前の状態で)その間隔がティース部7の両側面の間隔より小さく、図7に示すように、ティース部7の両側面を覆った状態でティース部7を挟持する挟持部21gが形成されている。本実施の形態では、挟持部21gは、側面部21d全体が湾曲して形成されることで、ティース部7を挟持可能に形成されている。又、側面部21dの先端部(図7中、下端部)は、その間隔がティース部7の両側面の間隔より若干大きく、即ちティース部7に対してインシュレータ部材21を軸方向に移動させるだけで装着(嵌着)可能に形成されている。尚、図7では、挟持部21gの形状を視覚的に分かり易くするために、湾曲度合い等を誇張して図示している。
又、インシュレータ部材21における前記分割環状部13aの周方向端部と対応した位置であって弧状端面部21aの周方向端部には、隣り合う分割コア部13を回動可能に連結するための連結部22(図6参照)が形成されている。
詳しくは、弧状端面部21aの周方向の一端部(図6中、左側端部)には、図5に示すように、板厚が半分(図5中、上半分)で略円形の上部連結部22aが形成されている。又、弧状端面部21aの周方向の他端部(図6中、右側端部)には、図5に示すように、板厚が半分(図5中、下半分)で略円形の下部連結部22bが形成されている。そして、下部連結部22bには軸方向に延びる(貫通する)連結孔としての可変連結孔22cが形成され、上部連結部22aには隣り合うインシュレータ部材21の可変連結孔22cに挿入可能(図7参照)な連結凸部としての可変連結凸部22dが形成されている。
可変連結孔22c及び可変連結凸部22dは、遊嵌可能な形状とされている。又、可変連結孔22c及び可変連結凸部22dは、複数の分割コア部13が直線状に配列された状態(図6参照)から回動されて環状に配列された状態(図1参照)となるまで軸直交方向の最小の隙間が減少し、環状に配列された状態で軸直交方向に当接すべく軸方向から見て非円形に形成されている。本実施の形態では、可変連結孔22cは、図6に示すように、略楕円形状に形成され、可変連結凸部22dは、可変連結孔22cより径(大径及び小径)が小さい略楕円形状に形成され、前記環状に配列された状態(図1参照)で軸直交方向に2点が当接するように設定されている。
又、可変連結凸部22dの先端部(図8中、下端部)には、可変連結凸部22dが可変連結孔22cに挿入された状態でその抜け止めをなすフック部22eが形成されている。フック部22eは、先端から後端に向かうほど軸直交方向に突出している。
又、可変連結凸部22dの内部には、軸方向に延びる孔22fが形成されている。尚、この孔22fは、可変連結凸部22dを筒状として該可変連結凸部22dが撓み易くなるようにその形状が設定されている。
このように、本実施の形態では、嵌め合わされた可変連結孔22c及び可変連結凸部22d等が連結部22を構成している。即ち、上記のように構成されたインシュレータ部材21が、前記円弧凸部11f,12f同士が軸方向に重なった状態の複数の分割コア部13にそれぞれ装着されることで、連結部22にて隣り合う分割コア部13が回動可能に連結される。ここで、可変連結孔22c及び可変連結凸部22dの軸中心は、前記円弧凸部11f,12f及び前記円弧凹部11g,12gの軸中心と略同じに設定されており、該軸中心に隣り合う分割コア部13が回動可能とされる。又、連結部22は、可変連結孔22c及び可変連結凸部22dが遊嵌されることで、柔軟性を有することになる。尚、ここで言う柔軟性とは、隣り合う分割コア部13の軸方向から見た位置関係を各方向に適宜若干量だけ変更可能とすることである。又、本実施の形態のインシュレータ部材21は、分割コア部13の軸方向に一対、即ち軸方向の一方と他方に上下対称にそれぞれ設けられる。
そして、ティース部7には、図9に示すように、隣り合うティース部7の先端部同士の間隔が広げられた状態(開状態)で、インシュレータ4、詳しくはインシュレータ部材21の端面部21c及び側面部21dを介して巻線5が巻装される(図10参照)。そして、複数の分割コア部13は、分割環状部13aが環状の前記環状部8となり且つティース部7が放射状に配設された状態(閉状態)で固定され、ステータ1が構成される。
次に、上記のように構成されるステータ1の製造方法(各工程)について説明する。
第1打ち抜き工程では、複数の第1積層部材11を、図示しない板材より打ち抜く。
第2打ち抜き工程では、複数の第2積層部材12を、図示しない板材より打ち抜く。
次に、第1及び第2打ち抜き工程の後の積層工程では、第1積層部材11と第2積層部材12とを、交互に積層し(分離した状態で)分割コア部13を形成する。そして、分離した状態で形成された複数の分割コア部13を、分割環状部13aの長手方向(図4(a)の左右方向であって矢印A方向)に移動させることで、隣り合う分割コア部13の円弧凸部11f,12f同士を軸方向に重なり合った状態(互いに嵌め合わされた状態)とする(図4(a)〜(c)参照)。
次に、積層工程の後の装着連結工程では、円弧凸部11f,12f同士が軸方向に重なり合った状態のままの分割コア部13にインシュレータ4を軸方向から装着して各分割コア部13を連結する。詳しくは、本実施の形態の装着連結工程は、インシュレータ部材21同士を連結するインシュレータ部材連結工程を備える。インシュレータ部材連結工程では、複数(12個)のインシュレータ部材21同士を、可変連結孔22cに可変連結凸部22dを挿入することで連結する。そして、図6に示すように、連結されたインシュレータ部材21を、円弧凸部11f,12f同士が軸方向に重なり合った状態のままの分割コア部13に軸方向から(軸方向に移動させて)装着する。この際、インシュレータ部材21は、分割コア部13に対して軸方向に移動されるだけで、挟持部21gがティース部7を挟持し、分割コア部13に装着される。尚、図6では、分割コア部13及びインシュレータ部材21を2つずつのみ図示している。
次に、装着連結工程の後の巻装工程では、図9及び図10に示すように、隣り合うティース部7の先端部同士の間隔を広げた状態(開状態)で、インシュレータ4、詳しくはインシュレータ部材21の端面部21c及び側面部21dを介して巻線5を巻装する。
次に、巻装工程の後の真円化工程では、図11に示すように、前記連結された分割コア部13(インシュレータ部材21を含む)を巻き取り、図12に示すように、真円となるように加圧する。詳しくは、真円化工程では、図11に示すように、外周が真円の心金31に前記連結された分割コア部13(インシュレータ部材21)を巻き取り、図12に示すように、各分割コア部13をそれぞれ径方向外側から加圧する(図12中、破線矢印参照)ことでステータ1(環状部8)の真円度を高くする。
次に、真円化工程の後の溶接工程では、前記加圧した状態で、隣り合う分割コア部13における分割環状部13aの周方向の端部同士(軸方向に重なり合った状態の円弧凸部11f,12fの部分)をそれぞれ(本実施の形態では12箇所)溶接(例えば、レーザー溶接)することで固定する。これにより、ステータ1が製造される。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)複数の分割コア部13が環状に配列された状態で隣り合う分割コア部13の円弧凸部11f,12f同士が軸方向に重なり合うため(軸方向に直線的な隙間ができないため)、隣り合う分割環状部13a間の磁気抵抗が小さくなり磁気回路が良好となる。又、分割コア部13同士が軸方向にズレることが防止される。
しかも、第1及び第2積層部材11,12における積層前分割環状部11a,12aの周方向端部が、円弧凸部11f,12fと円弧凹部11g,12gとされるため、隣り合う分割コア部13の円弧凸部11f,12f同士が軸方向に重なり合った状態で隣り合う分割コア部13の回動が許容される。よって、隣り合う分割コア部13を、(円弧凸部11f,12f同士が軸方向に重なり合った状態のまま)インシュレータ4の連結部22にて容易に(分割コア部13に連結部の形成を要さず)回動可能に連結することができる。これにより、隣り合う分割コア部13を回動させ、隣り合うティース部7の先端部同士の間隔を広げた状態とすることができる。その結果、前記間隔を広げた状態で、巻線5を巻装することで、隣り合うティース部7が邪魔になることなく、巻線5を容易に巻装することができる。しかも、巻線5が巻装された分割コア部13を回動させるだけで容易に複数の分割コア部13を環状とすることができる。しかも、隣り合う分割コア部13を連結するために従来技術のようにピン等を用いないため、部品点数(部品の種類)を低減することができる。
(2)連結部22は、可変連結孔22c及び可変連結凸部22dが遊嵌されることや、可撓性を有する樹脂材よりなることにより、柔軟性を有する(隣り合う分割コア部13の軸方向から見た位置関係を各方向に適宜若干量だけ変更可能となる)ため、従来技術に比べて容易に環状部8の真円度を高くすることができる。詳しくは、ピンを用いる従来技術等では、各積層部材の形状(特に周方向端部やピン孔等)を高精度に形成しないと環状部の真円度を高くすることが困難であるが、連結部22が柔軟性を有すると、高精度な形状を必要とせず、容易に配列された分割環状部13a(環状部8)の真円度を高い状態とすることができる。よって、配列された分割環状部13a(環状部8)の真円度を高くした状態で分割環状部13aの周方向の端部同士を溶接等にて固定することで、真円度の高い環状部8を容易に得ることができる。又、インシュレータ4(インシュレータ部材21)は可撓性を有する樹脂材よりなり、各種若干の誤差を吸収可能となるため、インシュレータ4に高精度な成形を必要としない。
(3)連結部22は、インシュレータ部材21の周方向他端部に設けられた軸方向に延びる(貫通する)可変連結孔22cと、周方向一端部に設けられ可変連結孔22cに挿入される可変連結凸部22dであるため、インシュレータ部材21を軸方向に組み付けることで連結部22を容易に得ることができる。又、このインシュレータ部材21の組み付け方向は、第1及び第2積層部材11,12の積層方向と同方向であるため、一連の工程が容易となり、例えば、製造装置の大規模化を防止する(容易に自動化を図る)ことができる。しかも、このようにすると、複数のインシュレータ部材21を同一の部材とすることができるため、品番を少なくすることができ、製造コストを低減することができる。
(4)可変連結孔22c及び可変連結凸部22dは、複数の分割コア部13が直線状に配列された状態(図6参照)から回動されて環状に配列された状態(図1参照)となるまで軸直交方向の最小の隙間が減少し、環状に配列された状態で軸直交方向に当接すべく軸方向から見て非円形(略楕円形状)に形成される。よって、直線状に配列された状態(図6参照)では、可変連結孔22c及び可変連結凸部22dの軸直交方向の隙間が大きいため、インシュレータ部材21同士を容易に(高精度な位置制御を必要とせず)組み付けることができる。しかも、可変連結孔22c及び可変連結凸部22dは、環状に配列された状態(図1参照)では、軸直交方向に当接するため、それらのガタツキ、ひいてはガタツキに基づく騒音が防止される。
(5)可変連結凸部22dの先端部(図8中、下端部)には、先端から後端に向かうほど軸直交方向に突出し、可変連結孔22cに挿入された状態でその抜け止めをなすフック部22eが設けられるため、容易に挿入することを可能としながら、各インシュレータ部材21が分解してしまうことが防止される。
(6)可変連結凸部22dの内部には、軸方向に延びる孔22fが形成されるため、可変連結孔22cに可変連結凸部22dを挿入する際、可変連結凸部22dが撓み易くなり該可変連結凸部22dを容易に挿入することができる。
(7)一対の側面部21dには、(装着前の状態で)その間隔がティース部7の両側面の間隔より小さく、図7に示すように、ティース部7の両側面を覆った状態でティース部7を挟持する挟持部21gが形成されるため、分割コア部13に対してインシュレータ部材21を容易に保持(仮保持)することができる。
(8)インシュレータ部材21は、軸方向に一対設けられるため、ティース部7の軸方向両方の面を容易に覆うことができる。又、連結部22が軸方向に一対設けられることで、隣り合う分割コア部13同士が(軸方向から傾斜した状態に)傾斜してしまうことが防止される。
(9)装着連結工程では、円弧凸部11f,12f同士が軸方向に重なり合った状態のままインシュレータ部材21を軸方向から装着することで、分割コア部13を容易に連結することができる。又、装着連結工程では、インシュレータ部材21を各分割コア部13に対して一斉に装着するため、容易にインシュレータ4を装着することができる。
(10)巻装工程の後の真円化工程では、連結された分割コア部13(インシュレータ部材21を含む)が巻き取られ、真円となるように加圧される。尚、この際、前述したように連結部22が柔軟性を有するため、連結された分割環状部13a(環状部8)の真円度が高い状態とされる。そして、溶接工程では、前記加圧した状態で、隣り合う分割コア部13における分割環状部13aの周方向の端部同士(軸方向に重なり合った状態の円弧凸部11f,12fの部分)がそれぞれ溶接されることで固定されるため、真円度の高い環状部8を容易に得ることができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態のインシュレータ4は、複数のインシュレータ部材21よりなるとしたが、これに限定されず、例えば、図13〜図16に示すように、前記分割コア部13毎に設けられ交互に配設される第1インシュレータ部材33(図13参照)及び第2インシュレータ部材34(図15参照)より構成してもよい。
詳しくは、第1及び第2インシュレータ部材33,34は、絶縁性を有する樹脂材よりなる。第1及び第2インシュレータ部材33,34は、前記分割環状部13aの軸方向片方の面を覆うための弧状端面部33a,34aと、分割環状部13aの内周面を覆うための内周端面部33b,34bと、ティース部7の軸方向片方の面を覆うための端面部33c,34cと、ティース部7の両側面を覆うための一対の側面部33d,34dとを備える。前記弧状端面部33a,34aは、巻装される巻線5の径方向外側へのはみ出しを規制すべく軸方向に突出して形成され、その一部には巻線5を係止可能な係止溝33e,34eが形成されている。又、前記端面部33c,34cにおけるティース部7の先端部と対応した端部(図14及び図16中、下端部)には、巻装される巻線5の径方向内側へのはみ出しを規制すべく軸方向に立設された内側規制壁33f,34fが形成されている。
又、第1及び第2インシュレータ部材33,34における前記分割環状部13aの周方向端部と対応した位置であって弧状端面部33a,34aの周方向端部には、隣り合う分割コア部13を回動可能に連結するための連結部が形成されている。
詳しくは、図13及び図14に示すように、第1インシュレータ部材33において弧状端面部33aの周方向両端部には、軸方向に延びる連結孔33gが形成されている。この連結孔33gは軸方向から見て真円形状に形成されている。又、図15及び図16に示すように、第2インシュレータ部材34において弧状端面部34aの周方向両端部には、軸方向に延び連結孔33gに挿入可能な連結凸部34gが形成されている。この連結凸部34gは軸方向から見て真円形状に形成されている。そして、これら連結孔33g及び連結凸部34gが本実施の形態における連結部を構成している。即ち、上記のように構成された第1及び第2インシュレータ部材33,34が、前記円弧凸部11f,12f同士が軸方向に重なった状態の複数の分割コア部13に交互に装着されることで、連結部(連結孔33g及び連結凸部34g)にて隣り合う分割コア部13が回動可能に連結される。尚、本実施の形態のインシュレータ(第1及び第2インシュレータ部材33,34)は、分割コア部13の軸方向に一対、即ち軸方向の一方と他方に上下対称にそれぞれ設けられる。
尚、この例におけるインシュレータ部材連結工程では、複数(合わせて12個)の第1及び第2インシュレータ部材33,34同士を、交互に配設して連結孔33gに連結凸部34gを挿入することで連結することになる。
このようにすると、インシュレータは、分割コア部13毎に設けられ交互に配設される第1及び第2インシュレータ部材33,34よりなる。そして、連結部は、第1インシュレータ部材33の周方向両端部に設けられた軸方向に延びる連結孔33gと、第2インシュレータ部材34の周方向両端部に設けられ連結孔33gに挿入される連結凸部34gであるため、第1及び第2インシュレータ部材33,34を軸方向に組み付けることで連結部を容易に得ることができる。又、例えば、第1インシュレータ部材33には一対の連結孔33gが形成され、第2インシュレータ部材34には一対の連結凸部34gが形成されるため、複数の第1インシュレータ部材33と第2インシュレータ部材34とをそれぞれ一平面状に(6個ずつ)並べて一斉に組み付けることができる。又、この第1及び第2インシュレータ部材33,34の組み付け方向は、第1及び第2積層部材11,12の積層方向と同方向であるため、一連の工程が容易となり、例えば、製造装置の大規模化を防止する(容易に自動化を図る)ことができる。
・上記実施の形態及び別例では、インシュレータ4は、別体の複数のインシュレータ部材21、第1及び第2インシュレータ部材33,34よりなるとしたが、分割環状部13aの周方向端部と対応した位置に、隣り合う分割コア部13を回動可能に連結する連結部を有していれば、他の構成に変更してもよい。
例えば、図17〜図19に示すインシュレータ41に変更してもよい。このインシュレータ41は、分割コア部13毎に設けられる複数(12個)のインシュレータ部材42とそれらインシュレータ部材42を連結する屈曲可能(撓んで折れ曲がることが可能)な薄肉の連結部43とが一体形成されてなる。即ち、インシュレータ41は、上記実施の形態のインシュレータ部材21の連結部22が形成されておらず、隣り合うインシュレータ部材42の外側規制壁21e同士が薄肉の連結部43にて連結されている。従って、この例では、上記実施の形態の弧状端面部21aを設けていない。このようにしても、図18及び図19に示すように、隣り合う分割コア部13をインシュレータ41の連結部43にて容易に回動可能に連結することができる。しかも、インシュレータ41は、複数のインシュレータ部材42と連結部43とが一体形成されてなるため、簡単な形状で、インシュレータ41を構成することができる。しかも、部点点数の増大が防止される。
・上記実施の形態では、連結孔及び連結凸部を略楕円形状の可変連結孔22c及び可変連結凸部22dとしたが、他の形状に変更してもよい。例えば、遊嵌可能な真円形状の連結孔及び連結凸部としてもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(3)、(5)〜(10)と同様の効果を得ることができる。又、別例(図13〜図16参照)の連結孔33g及び連結凸部34gにおいても他の形状(例えば可変連結孔22c及び可変連結凸部22dと同様の形状)に変更してもよい。
・上記実施の形態では、可変連結凸部22dの先端部にフック部22eを形成したが、フック部22eが形成されていない形状に変更してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(4)、(6)〜(10)と同様の効果を得ることができる。
・上記実施の形態では、可変連結凸部22dの内部には、軸方向に延びる孔22fが形成されるとしたが、可変連結孔22cに可変連結凸部22dを挿入することができれば、孔22fが形成されていない形状に変更してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(5)、(7)〜(10)と同様の効果を得ることができる。
・上記実施の形態では、一対の側面部21dには、側面部21d全体が湾曲して形成されることで挟持部21gが形成されるとしたが、他の形状としてもよく、例えば、単純に軸方向に延びただけの側面部21dに凸部を設けて挟持部としてもよい。又、挟持部21gが形成されていない形状、即ち側面部21dが単純に軸方向に延びただけの形状に変更してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(6)、(8)〜(10)と同様の効果を得ることができる。又、勿論、別例(図13〜図16参照)の側面部33d,34dに挟持部を形成してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
・前記インシュレータ部材又は前記第1及び第2インシュレータ部材は、前記ティース部の軸方向片方の面を覆うための端面部と前記端面部から略直角に延びて前記ティース部の両側面を覆うための一対の側面部とを有し、一対の前記側面部にはその間隔が前記ティース部の両側面の間隔より小さい挟持部が形成されたことを特徴とする。このようにすると、挟持部にてティース部が挟持されるため、分割コア部に対してインシュレータ部材又は第1及び第2インシュレータ部材を保持(仮保持)することができる。
・前記インシュレータは可撓性を有する樹脂材よりなることを特徴とする。このようにすると、各種若干の誤差を吸収可能となるため、インシュレータに高精度な成形を必要としない。
・前記インシュレータは、軸方向に一対設けられることを特徴とする。このようにすると、前記ティース部の軸方向両方の面を容易に覆うことができる。又、連結部が軸方向に一対設けられることで、隣り合う分割コア部同士が(軸方向から傾斜した状態に)傾斜してしまうことが防止される。
・前記連結部は柔軟性を有することを特徴とする。このようにすると、前記連結部は柔軟性を有するため、従来技術に比べて容易に環状部の真円度を高くすることができる。詳しくは、ピンを用いる従来技術等では、各積層部材の形状(特に周方向端部やピン孔等)を高精度に形成しないと環状部の真円度を高くすることが困難であるが、連結部が柔軟性を有すると、高精度な形状を必要とせず、容易に配列された分割環状部の真円度を高い状態とすることができる。よって、例えば、配列された分割環状部の真円度を高くした状態で前記周方向端部同士を溶接等にて固定することで、真円度の高い環状部を容易に得ることができる。
・前記インシュレータは、前記分割コア部毎に設けられる複数のインシュレータ部材よりなり、
前記連結部は、前記インシュレータ部材の周方向一端部又は周方向他端部に設けられた軸方向に延びる連結孔と、前記連結孔の反対側の周方向端部に設けられ前記連結孔に挿入される連結凸部であることを特徴とする。
このようにすると、連結部は、インシュレータ部材の周方向一端部又は周方向他端部に設けられた軸方向に延びる連結孔と、連結孔の反対側の周方向端部に設けられ連結孔に挿入される連結凸部であるため、インシュレータ部材を軸方向に組み付けることで連結部を容易に得ることができる。又、このインシュレータ部材の組み付け方向は、第1及び第2積層部材の積層方向と同方向であるため、一連の工程が容易となり、例えば、製造装置の大規模化を防止することができる。しかも、このようにすると、複数のインシュレータ部材を同一の部材とすることができる。
・前記インシュレータは、前記分割コア部毎に設けられ交互に配設される第1及び第2インシュレータ部材よりなり、
前記連結部は、前記第1インシュレータ部材の周方向両端部に設けられ軸方向に延びる連結孔と、前記第2インシュレータ部材の周方向両端部に設けられ前記連結孔に挿入される連結凸部であることを特徴とする。
このようにすると、インシュレータは、分割コア部毎に設けられ交互に配設される第1及び第2インシュレータ部材よりなる。そして、連結部は、第1インシュレータ部材の周方向両端部に設けられ軸方向に延びる連結孔と、第2インシュレータ部材の周方向両端部に設けられ連結孔に挿入される連結凸部であるため、第1及び第2インシュレータ部材を軸方向に組み付けることで連結部を容易に得ることができる。又、この第1及び第2インシュレータ部材の組み付け方向は、第1及び第2積層部材の積層方向と同方向であるため、一連の工程が容易となり、例えば、製造装置の大規模化を防止することができる。
・前記連結部は、前記連結孔及び前記連結凸部が遊嵌されることで前記柔軟性を有することを特徴とする。このようにすると、連結部は、前記連結孔及び前記連結凸部が遊嵌されることで前記柔軟性を有するため、簡単な構成で請求項2に記載の発明の効果を得ることができる。
・前記連結孔及び前記連結凸部は、複数の前記分割コア部が直線状に配列された状態から回動されて環状に配列された状態となるまで軸直交方向の最小の隙間が減少し、環状に配列された状態で軸直交方向に当接すべく軸方向から見て非円形に形成された可変連結孔及び可変連結凸部であることを特徴とする。
このようにすると、前記連結孔及び前記連結凸部は可変連結孔及び可変連結凸部であり、直線状に配列された状態では、軸直交方向の隙間が大きいため、インシュレータ部材同士を容易に組み付けることができる。しかも、可変連結孔及び可変連結凸部は、環状に配列された状態では、軸直交方向に当接するため、それらのガタツキ、ひいてはガタツキに基づく騒音が防止される。
・前記連結孔は、軸方向に貫通して形成され、
前記連結凸部の先端部に、先端から後端に向かうほど突出し、前記連結孔に挿入された状態でその抜け止めをなすフック部を設けたことを特徴とする。
このようにすると、連結孔は、軸方向に貫通して形成され、連結凸部の先端部には、先端から後端に向かうほど突出し、連結孔に挿入された状態でその抜け止めをなすフック部が設けられるため、容易に挿入することを可能としながら、各インシュレータ部材が分解してしまうことが防止される。
・前記連結凸部の内部に、軸方向に延びる孔を形成したことを特徴とする。このようにすると、前記連結凸部の内部には、軸方向に延びる孔が形成されるため、連結孔に連結凸部を挿入する際、連結凸部が撓み易くなり容易に挿入することができる。
・前記インシュレータは、前記分割コア部毎に設けられる複数のインシュレータ部材とそれらインシュレータ部材を連結する屈曲可能な薄肉の前記連結部とが一体形成されてなることを特徴とする。このようにすると、インシュレータは、分割コア部毎に設けられる複数のインシュレータ部材とそれらインシュレータ部材を連結する屈曲可能な薄肉の連結部とが一体形成されてなるため、簡単な形状で、インシュレータを構成することができる。しかも、部点点数の増大が防止される。
以下に記載する回転電機のステータの製造方法は、良好な磁気回路を得られ、巻線を容易に巻装することができ、環状化が容易であり、部品点数を低減することができる回転電機のステータを容易に製造することができる製造方法を提供すべくなされたものである。
・請求項2に記載の回転電機のステータの製造方法であって、
隣り合う前記分割コア部の前記円弧凸部同士が軸方向に重なり合った状態のまま前記インシュレータを軸方向から装着して各分割コア部を連結する装着連結工程を備えたことを特徴とする回転電機のステータの製造方法。
このような製造方法によれば、装着連結工程では、隣り合う前記分割コア部の前記円弧凸部同士が軸方向に重なり合った状態のまま前記インシュレータを軸方向から装着することで、分割コア部を容易に連結することができる。又、装着連結工程では、インシュレータを各分割コア部に対して一斉に装着することが可能となり、容易にインシュレータを装着することができる。
・前記装着連結工程の後、連結された前記分割コア部を巻き取り、真円となるように加圧する真円化工程と、
前記加圧した状態で、隣り合う前記分割環状部の前記周方向端部同士を溶接にて固定する溶接工程とを備えたことを特徴とする。
このようにすれば、真円度の高い環状部を容易に得ることができる。
4,41…インシュレータ、5…巻線、7…ティース部、8…環状部、11,12…第1及び第2積層部材(積層部材)、11f,12f…円弧凸部、11g,12g…円弧凹部、13…分割コア部、13a…分割環状部、21,42…インシュレータ部材、22,43…連結部、22c…可変連結孔(連結孔)、22d…可変連結凸部(連結凸部)、22e…フック部、22f…孔、33…第1インシュレータ部材、33g…連結孔、34…第2インシュレータ部材、34g…連結凸部。

Claims (2)

  1. 積層部材が積層されて形成され分割環状部と該分割環状部の略直交方向に延びるティース部とを有する複数の分割コア部が環状に配列されて形成される回転電機のステータにおいて、
    巻線が巻装される前記ティース部を絶縁する樹脂材よりなるインシュレータは、軸方向に一対設けられて前記ティース部の軸方向両方の面を覆うように構成され、前記複数の分割コア部は、それぞれがその隣の分割コア部と回動可能に連結する連結部を有しておらず、前記インシュレータは、前記分割環状部の周方向端部と対応した位置に、隣り合う前記分割コア部を回動可能に連結する連結部を有し、前記複数の分割コア部は、前記インシュレータにより、当該インシュレータの前記連結部の軸中心と対応する軸中心を回動中心として隣り合う前記分割コア部が回動可能に連結されることを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 第1及び第2積層部材が交互に積層されて形成され分割環状部と該分割環状部の略直交方向に延びるティース部とを有する複数の分割コア部が環状に配列されて、前記分割環状部が環状の環状部を形成し且つ各前記ティース部が放射状に配置され、前記ティース部にインシュレータを介して巻線が巻装される回転電機のステータにおいて、
    前記第1積層部材の前記分割環状部と対応した周方向一端部には、軸方向から見て円弧凸状の円弧凸部が形成され、同周方向他端部には円弧凹状の円弧凹部が形成され、前記第2積層部材の前記分割環状部と対応した周方向一端部には、軸方向から見て円弧凹状の円弧凹部が形成され、同周方向他端部には円弧凸状の円弧凸部が形成され、
    複数の前記分割コア部が環状に配列された状態で隣り合う前記分割コア部の前記円弧凸部同士が軸方向に重なり合うように設定され、
    前記ティース部を絶縁する樹脂材よりなる前記インシュレータは、軸方向に一対設けられて前記ティース部の軸方向両方の面を覆うように構成され、前記複数の分割コア部は、それぞれがその隣の分割コア部と回動可能に連結する連結部を有しておらず、前記インシュレータは、前記分割環状部の周方向端部と対応した位置に、隣り合う前記分割コア部を回動可能に連結する連結部を有し、前記複数の分割コア部は、前記インシュレータにより、当該インシュレータの前記連結部の軸中心と対応する軸中心を回動中心として隣り合う前記分割コア部が回動可能に連結されることを特徴とする回転電機のステータ。
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