JP4925654B2 - 色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法に関し、特に、簡素化した製造工程により安価に製造できるように構造を改良した色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法に関する。
色素増感型太陽電池は、特許文献1、2等においてグレツェル等により初めて提案されたものが代表であり、シリコン太陽電池に比べて材料が安価で大掛かりな製造設備を必要としないため、低コストで小規模の電力供給源として注目されている。
しかし、これまでの実績では、光電変換効率がシリコン太陽電池に及ばず出力電圧が小さい。そのため、実用化に当たっては、複数のセルを直列に接続してモジュールとすることが不可欠である。
色素増感型太陽電池の一番の利点は低コストであるので、モジュール化するに当たっても、簡単で低コストの方法および構造が求められている。
図1、2に従来の色素増感型太陽電池モジュールの代表的な構造を示す。
図1に示した構造は、特許文献3、4等に開示されているものであり、図1(1)に示す個々の完成した色素増感型太陽電池セル10同士を、図1(2)に示すように接続リードで直列接続してモジュール100としてある。
図1(1)の色素増感型太陽電池セル10は、入射光Lの受光側(図で上方)から順に、透明基板12、透明導電膜14、色素担持酸化物半導体層16、電解液層18、裏面導電膜20(透明又は不透明)、裏面基板22(透明又は不透明)が積層して構成されている。一般に、裏面導電膜20の上にはPt、Cなどの触媒層24を設けるが、必須ではない。セル10の周囲は、電解液18の漏洩を防止するように封止材26で液密封止されている。色素担持酸化物半導体層16で発生した電子(e−)を外部へ送り出す透明導電膜14が電池10の負極であり、これに対して外部から電子(e−)を取り込む裏面導電膜20が電池10の正極である。
図1(2)は、図1(1)の色素増感型太陽電池セル10を3個、平面配列して直列接続したモジュール100を示す。隣接するセル10の正極20と負極14とを電極接続線28で電気的に接続し、透明支持基板30と裏面支持基板32(透明又は不透明)との間に挟んで透明絶縁充填剤34で封止してモジュール100とする。モジュール100としての出力端子は正極36および負極38である。
このように、図1のモジュール100を作製するには、複数個の単体セル10を上記のように組み立てる煩雑な工程が必要になる。
特許文献5には、上記のような単体セルの組み立てに拠らず、図2に示すように複数個のセルから成るモジュールを一括して作製する方法が提案されている。
図2に示した色素増感型太陽電池モジュール200は、複数個の色素増感型太陽電池セル210の領域とセル間領域215とが交互に平面配列された一体構造として一括作製されている。セル210は、図1(1)の単体セル10と同じ基本構造であり、入射光Lの受光側(図で上方)から順に、透明基板212、透明導電膜214、色素担持酸化物半導体層216、電解液層218、裏面導電膜220(透明又は不透明)、裏面基板222(透明又は不透明)が積層して構成されている。この例でも、裏面導電膜220の上にはPt、Cなどの触媒層224が設けてあるが、必須ではない。
図示したとおり、透明基板212および裏面基板222はそれぞれ、複数個のセル210の全てについて共通の連続した単一の基板である。透明導電膜214および裏面導電膜220はそれぞれ、セル210内にある電極部214E、220Eと、電極部の一端からセル間領域215内に至る延在部214T、220Tとから成る。
色素担持酸化物半導体層216で発生した電子(e−)を外部へ送り出す透明導電膜214がセル210の負極であり、これに対して外部から電子(e−)を取り込む裏面導電膜220がセル210の正極である。
セル210同士を直列接続するために、セル間領域215において、その左側のセル210の負極214の延在部214Tと、右側のセル210の正極220の延在部220Tとが、別体の電極接続部228によって電気的に接続されている。この電極接続部228の高さが電解液層218の厚さを規定している。電極接続部228の両側に一対のセル間絶縁隔壁226が密着して液密封止し、これにより電解液218がセル210内に封入され、個々のセル210の領域が確定される。
このようにして単一の基板上に複数のセルを直列接続した形で一括作製してモジュールを得ることができるが、電極接続部228の両側をセル間絶縁隔壁226で液密封止する必要がある。そのため、両側のセル間絶縁隔壁226に囲まれた間隙内で電極接続部228を形成しなくてはならず、煩雑な作製工程が必要になる。
色素増感型太陽電池は、材料コストと共に製造コストが低廉なことが最大の利点であるが、図1および図2に示したモジュール構造はいずれも、モジュールの作製工程数の増加や作製工程の複雑化により、製造コストが増大するという問題があった。
特許第2664194号 特許第2101079号 特開2001−185743号公報(段落0081等) 特開2003−86822号公報 特開2002−93475号公報
本発明は、上記従来技術の問題を解消し、簡便な工程で安価に作製できる構造の色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明によれば、複数個の色素増感型太陽電池セルがセル間領域を挟んで平面的に配列し直列接続した太陽電池モジュールであって、
上記色素増感型太陽電池セルは、受光側から順に、透明基板、透明導電膜、色素担持酸化物半導体層、電解液層、裏面導電膜、裏面基板が積層して成り、
上記透明基板および上記裏面基板はそれぞれ、上記複数個の色素増感型太陽電池セルの全てについて共通の連続した単一の基板であり、
上記透明導電膜および上記裏面導電膜はそれぞれ、上記セル内にある電極部と、該電極部の一端から上記セル間領域内に至る延在部とから成る色素増感型太陽電池モジュールにおいて、
上記セル間領域において、上記透明基板および上記裏面基板の少なくとも一方が相手寄りに塑性変形していることにより上記透明導電膜および上記裏面導電膜の上記延在部同士が密着して電極接続部を構成し、同時に、一対のセル間絶縁隔壁が該電極接続部に両側から密着して液密封止し且つ上記電解液層の厚さを規定していることを特徴とする色素増感型太陽電池モジュールが提供される。
本発明の色素増感型太陽電池モジュールを製造する方法は、
透明基板上に、セル間領域を挟んで平面的に配列すべき複数個のセルに対応して、透明導電膜とセル間絶縁隔壁部材とを交互配列の状態に形成し、個々の該透明導電膜上に色素担持酸化物半導体層を形成して受光側ボードとする工程、
裏面基板上に、上記複数個のセルに対応して、裏面導電膜とセル間絶縁隔壁部材とを交互配列の状態に形成して裏面側ボードとする工程、および
上記受光側ボードと上記裏面側ボードとを互いの導電膜を向かい合わせ、一方のボードのセル間絶縁隔壁部材を相手のボードの導電膜に当接させた状態に保持し、上記受光側ボードのセル間絶縁隔壁部材と上記裏面側ボードのセル間絶縁隔壁部材とを両端とするセル間領域において、両ボードを基板側から押圧して少なくとも一方のボードの基板を相手のボード寄りへ塑性変形させることにより該セル間領域内で両ボードの導電膜同士を密着させて電極接続部を形成すると同時に該電極接続部の両側にセル間絶縁隔壁部材を密着させて液密性のセル間絶縁隔壁を形成する工程
を含むことを特徴とする。
本発明の色素増感型太陽電池モジュールは、受光側基板および裏面基板の少なくとも一方をセル間領域で相手寄りへ塑性変形させる一工程によって、隣接セル間の電極接続部とその両側に密着したセル間絶縁隔壁とを同時に形成できるので、煩雑な工程を必要とせずに安価に製造できる。
〔実施形態1〕
図3を参照して、本発明の望ましい一実施形態による色素増感型太陽電池モジュールを説明する。
図3に示した本発明の色素増感型太陽電池モジュール300は、複数個の色素増感型太陽電池セル310の領域とセル間領域315とが交互に平面配列された一体構造として一括作製されている。個々のセル310自体は、図1(1)に示した従来の単体セル10と同じ基本構造であり、入射光Lの受光側(図で上方)から順に、透明基板312、透明導電膜314、色素担持酸化物半導体層316、電解液層318、裏面導電膜320(透明又は不透明)、裏面基板322(透明又は不透明)が積層して構成されている。ここでは、図1(1)に示したような裏面導電膜220上の触媒層224は図示していないが、任意に設けることができる。触媒層224の材料としては、Pt、Ru、Rh、Pd、Cなどを用いることができる。
図示したとおり、透明基板312および裏面基板322はそれぞれ、複数個のセル310の全てについて共通の連続した単一の基板である。透明導電膜314および裏面導電膜320はそれぞれ、セル310内にある電極部314E、320Eと、電極部の一端からセル間領域315内に至る延在部314T、320Tとから成る。
色素担持酸化物半導体層316で発生した電子(e−)を外部へ送り出す透明導電膜314がセル310の負極であり、これに対して外部から電子(e−)を取り込む裏面導電膜320がセル310の正極である。
本発明の特徴として、セル間領域315において、透明基板312および裏面基板322の両方が相手寄りに塑性変形していることにより透明導電膜312および裏面導電膜322の延在部314Tと322Tとが密着して電極接続部328を構成し、同時に、一対のセル間絶縁隔壁326が電極接続部328に両側から密着して液密封止し、これにより電解液318がセル310内に封入され、個々のセル310の領域が確定される。セル間絶縁隔壁326の高さが電解液層318の厚さdを規定している。
図4、図5を参照して、図3の色素増感型太陽電池モジュール300の製造方法を説明する。
まず、図4に示すように、透明基板312上に、セル間領域315を挟んで平面的に配列すべき複数個のセル310に対応して、透明導電膜314とセル間絶縁隔壁部材326’とを交互配列の状態に形成し、個々の透明導電膜314上に色素担持酸化物半導体層316を形成して受光側ボード330とする。
一方、裏面基板322上に、複数個のセル310に対応して、裏面導電膜320とセル間絶縁隔壁部材326’とを交互配列の状態に形成して裏面側ボード332とする。
次に、図5に示すように、受光側ボード330と裏面側ボード332とを互いの導電膜314と320とを向かい合わせ、一方のボード330/332のセル間絶縁隔壁部材326’/326’を相手のボード332/330の導電膜320/314に当接させた状態に保持する。
この状態で、受光側ボード330のセル間絶縁隔壁部材326’と裏面側ボード332のセル間絶縁隔壁部材326’とを両端とするセル間領域315において、両ボード330・332を基板312・322側から加圧端子Bで矢印Fのように押圧する。加圧端子Bとしては、高周波ミシンやラミネータの加圧端子を用いることができ、加熱と加圧を同時にまたは相前後して行なえることが望ましい。
上記押圧により、前記図3に示したように、両方のボード330・332の基板312・322を相手のボード寄りへ塑性変形させ、セル間領域315内で両ボード330・332の導電膜314と320とを密着させて電極接続部328を形成すると同時に、電極接続部328の両側のセル間絶縁隔壁部材326’(図4、5)も塑性変形させて電極接続部328の両側に密着させて液密性のセル間絶縁隔壁326を形成する。セル間絶縁隔壁326は、セル間絶縁隔壁部材326’が当接していた導電膜314・320にも密着して液密封止しており、得られたセル310の電解層318の厚さdを規定している。
このように本発明においては、セル310の負極314と隣接セル310の正極320とを直接密着させて電極接続部328を形成するので、図2に示した従来モジュール200のように別体の電極接続部材228を必要としないし、また、セル間領域315の両端に位置するセル間絶縁隔壁部材326’が同時にセル間絶縁隔壁326を形成する。
最後に、電解液318の充填と、モジュール端面の封止材による封止とを行なえばモジュール300が完成する。典型的には、モジュール端面は図3に示した断面と同じ構造である。
このように、本発明においては、セル間の電極接続とセル間の隔離とを一工程で一括して完了できるので、極めて簡便な工程により低コストで色素増感型太陽電池モジュールを実現することができる。
受光側の透明基板312としては、押圧により塑性変形可能な透明有機基板が適しており、代表的な材料として、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリプロピレン、ポリアミド、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルサルフィン、ポリメチルメタクリレートが挙げられるが、特にこれらに限定する必要はない。
透明基板312上に設ける透明導電膜314としては、SnO(酸化スズ)、ATO(アンチモンドープ酸化スズ)、In(酸化インジウム)、ITO(インジウム・スズ複合酸化物)、MgO(酸化マグネシウム)、ZnO(酸化亜鉛)などが代表的な材料であるが、特にこれらに限定する必要はない。
色素担持酸化物半導体316としては、TiO(酸化チタン)、ZnO(酸化亜鉛)、SnO(酸化錫)、In(酸化インジウム)、Nb(酸化ニオブ)、WO(酸化タングステン)、ZrO(酸化ジルコニウム)、La(酸化ランタン)、Ta(酸化タンタル)、SrTiO(チタン酸ストロンチウム)、BaTiO(チタン酸バリウム)などが代表的な材料であるが、特にこれらに限定する必要はない。
裏面基板322は、透明でも不透明でもよいので、上記透明基板312に用いる透明有機基板の材料の他、フッ素樹脂、テフロン(登録商標)なども用いることができる。
裏面基板322上に設ける裏面導電膜320も、透明でも不透明でもよいので、上記透明導電膜314の材料の他、炭素材料や金属材料を用いることができる。金属材料としては、Pt、Au、ステンレス鋼、Al、Ti、Cr、Fe、Ni、Cu、Zn、Mo、Pd、Ag、Sn、Ta、Wなどが代表的であるが、特にこれらに限定する必要はない。これらの金属材料は、単体または合金として用いることができ、単層または多層に積層することができる。
セル間絶縁隔壁326の材料としては、絶縁性、電解液318に対する耐食性、塑性変形能、機械的強度等の必要な性質を備えるものが適しており、(1)熱硬化性樹脂、(2)熱可塑性樹脂、(3)光硬化性樹脂を用いることが望ましい。
(1)熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂が代表であるが、これらに限定する必要なない。熱硬化性樹脂を用いる場合、前述の押圧工程において、加圧端子Bをセル間領域315の基板312・320にそれぞれ押し当てて、半硬化状態の樹脂から成るセル間絶縁隔壁部材326’を加圧後に加熱することにより、基板312・322および導電膜314・320と一緒に部材326’が容易に塑性変形して電極接続部328および導電膜314/320に密着した後に硬化してその状態で隔壁326となる。ただし変形を瞬時に行なう場合には、加圧と加熱をほぼ同時に行なっても同様な塑性変形・硬化の作用が得られる。
(2)熱可塑性樹脂としては、アイオノマー樹脂、EVA樹脂(Ethylene−Vinyl Acetate(エチレン−酢酸ビニル)共重合樹脂)、ポリアセタール樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂が代表的であるが、これらに限定する必要はない。熱可塑性樹脂を用いる場合、押圧工程において、加圧端子Bをセル間領域315の基板312・320にそれぞれ押し当てて、常温のセル間絶縁隔壁部材326’を加熱しつつ加圧することにより基板312・322および導電膜314・320と一緒に塑性変形させ、加圧端子Bを基板312・320から離脱させることで加熱・加圧を終了させ変形状態を凍結してセル間絶縁隔壁326を確定する。
(3)光硬化性樹脂としては、紫外線硬化性エポキシ樹脂、紫外線硬化性アクリル樹脂が代表的であるが、これらに限定する必要はない。光硬化性樹脂を用いる場合、押圧工程において、半硬化状態の樹脂から成るセル間絶縁隔壁部材326’を加圧端子Bで加圧後に光照射する。これにより、セル間領域315において、基板312・322および導電膜314・320と一緒に部材326’が容易に塑性変形して電極接続部328および導電膜314/320に密着した後に硬化してその状態で隔壁326となる。
モジュール300の端面を封止する封止材も、上記のセル間絶縁隔壁326用として示した材料から選択することができる。
〔実施形態2〕
図6を参照して、本発明の望ましい他の実施形態による色素増感型太陽電池モジュールを説明する。
図6に示した本発明の色素増感型太陽電池モジュール350は、裏面基板322は変形しているが透明基板312は変形していない点以外は、図3のモジュール300と同じ構造である。図6中の部材を示す参照符号は全て、図3中の対応する部材と共通の参照符号を付した。また各部材を構成する材料は、実施形態1において対応する部材用として説明した材料から選択することができる。
本実施形態においては、セル間領域315において、裏面基板322の変形に伴い裏面導電膜320の延在部320Tが変形して、無変形の透明基板312の延在部312Tに密着して電極接続部328を構成している。
本実施形態は特に透明基板312として、塑性変形できないガラス基板を用いた場合を想定している。ただし、塑性変形可能な前述の透明基板用材料を用いて変形させない形態でもよいことは勿論である。
他の部材の材料は実施形態1と同様である。
図4、図7を参照して、図6の色素増感型太陽電池モジュール350の製造方法を説明する。
最初に作製する受光側ボード330、裏面側ボード332の構造は、図4に示した実施形態1の場合と全く同じである。ただ、透明基板312としてガラス基板等の塑性変形不可能な材質を用いることができる点のみが異なる。
次に、図7に示すように、受光側ボード330と裏面側ボード332とを互いの導電膜314と320とを向かい合わせ、一方のボード330/332のセル間絶縁隔壁部材326’/326’を相手のボード332/330の導電膜320/314に当接させた状態に保持する。実施形態1とは、ここまでは同様であり、以下の押圧工程が異なる。
上記の状態で、受光側ボード330の基板312全体を平坦な保持具Sに当接させて固定し、受光側ボード330のセル間絶縁隔壁部材326’と裏面側ボード332のセル間絶縁隔壁部材326’とを両端とするセル間領域315において、裏面側ボード332を基板322側から加圧端子Bで矢印Fのように押圧する。
これにより、前記図6に示したように、裏面側ボード332の基板322を受光側ボード330寄りへ塑性変形させ、セル間領域315内で両ボード330・332の導電膜314と320とを密着させて電極接続部328を形成すると同時に、電極接続部328の両側のセル間絶縁隔壁部材326’(図4、7)も塑性変形させて電極接続部328の両側に密着させて液密性のセル間絶縁隔壁326を形成する。セル間絶縁隔壁326は、セル間絶縁隔壁部材326’が当接していた導電膜314・320にも密着して液密封止しており、得られたセル310の電解層318の厚さdを規定している。
以上、実施形態1および2において説明したように、本発明においては、セル310の負極314と隣接セル310の正極320とを直接密着させて電極接続部328を形成するので、図2に示した従来モジュール200のように別体の電極接続部材228を必要としないし、また、セル間領域315の両端に位置するセル間隔壁部材326’が同時にセル間隔壁326を形成する。
最後に、電解液318の充填と、モジュール端面の封止材による封止とを行なえばモジュール350が完成する。典型的には、モジュール端面は図3に示した断面と同じ構造である。
このように、本発明においては、セル間の電極接続とセル間の隔離とを一工程で一括して完了できるので、極めて簡便な工程により低コストで色素増感型太陽電池モジュールを実現することができる。
本発明によれば、従来技術の問題を解消し、簡便な工程で安価に作製できる構造の色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法が提供される。
単体セルを接続して埋め込んで一体化した構造の従来の色素増感型太陽電池モジュールを示す断面図である。 複数個のセルから成る一体化構造を一括作製した従来の色素増感型太陽電池モジュールを示す断面図である。 本発明の望ましい一実施形態による色素増感型太陽電池モジュールを断面図である。 図3または図7に示した本発明の色素増感型太陽電池モジュールを製造する方法における最初の工程を示す断面図である。 図4の次の工程を示す断面図である。 本発明の望ましい他の実施形態による色素増感型太陽電池モジュールを断面図である。 図6に示した本発明の色素増感型太陽電池モジュールを製造する方法における図4の次の工程を示す断面図である。
符号の説明
100 従来の色素増感型太陽電池モジュール
10 色素増感型太陽電池セル
12 透明基板
14 透明導電膜(負極)
16 色素担持酸化物半導体層
18 電解液層
20 裏面導電膜(正極)
22 裏面基板
24 触媒層
26 封止材
28 電極接続線
30 透明支持基板
32 裏面支持基板
34 透明絶縁充填剤
36 正極
38 負極
200 従来の色素増感型太陽電池モジュール
210 色素増感型太陽電池セル
215 セル間領域
212 透明基板
214 透明導電膜
214E 透明導電膜214の電極部
214T 透明導電膜214の延在部
216 色素担持酸化物半導体層
218 電解液層
220 裏面導電膜
220E 裏面導電膜220の電極部
220T 裏面導電膜220の延在部
222 裏面基板
224 触媒層
226 セル間絶縁隔壁
228 電極接続部
300、350 本発明の色素増感型太陽電池モジュール
310 色素増感型太陽電池セル
315 セル間領域
312 透明基板
314 透明導電膜
314E 透明導電膜314の電極部
314T 透明導電膜314の延在部
316 色素担持酸化物半導体層
318 電解液層
320 裏面導電膜
320E 裏面導電膜320の電極部
320T 裏面導電膜320の延在部
322 裏面基板
326 セル間絶縁隔壁
326’ セル間絶縁隔壁部材
328 電極接続部

Claims (8)

  1. 複数個の色素増感型太陽電池セルがセル間領域を挟んで平面的に配列し直列接続した太陽電池モジュールであって、
    上記色素増感型太陽電池セルは、受光側から順に、透明基板、透明導電膜、色素担持酸化物半導体層、電解液層、裏面導電膜、裏面基板が積層して成り、
    上記透明基板および上記裏面基板はそれぞれ、上記複数個の色素増感型太陽電池セルの全てについて共通の連続した単一の基板であり、
    上記透明導電膜および上記裏面導電膜はそれぞれ、上記セル内にある電極部と、該電極部の一端から上記セル間領域内に至る延在部とから成る色素増感型太陽電池モジュールにおいて、
    上記セル間領域において、上記透明基板および上記裏面基板の少なくとも一方が相手寄りに塑性変形していることにより上記透明導電膜および上記裏面導電膜の上記延在部同士が密着して電極接続部を構成し、同時に、一対のセル間絶縁隔壁が該電極接続部に両側から密着して液密封止し且つ上記電解液層の厚さを規定していることを特徴とする色素増感型太陽電池モジュール。
  2. 請求項1において、上記透明基板および上記裏面基板がそれぞれ透明有機基板および有機基板であり、これら両基板がいずれも相手寄りに塑性変形していることを特徴とする色素増感型太陽電池モジュール。
  3. 請求項1において、上記透明基板および上記裏面基板がそれぞれ透明ガラス基板および有機基板であり、該裏面基板が該透明基板寄りに塑性変形していることを特徴とする色素増感型太陽電池モジュール。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項において、上記セル間絶縁隔壁が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂のいずれかから成ることを特徴とする色素増感型太陽電池モジュール。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項記載の色素増感型太陽電池モジュールの製造方法であって、
    透明基板上に、セル間領域を挟んで平面的に配列すべき複数個のセルに対応して、透明導電膜とセル間絶縁隔壁部材とを交互配列の状態に形成し、個々の該透明導電膜上に色素担持酸化物半導体層を形成して受光側ボードとする工程、
    裏面基板上に、上記複数個のセルに対応して、裏面導電膜とセル間絶縁隔壁部材とを交互配列の状態に形成して裏面側ボードとする工程、および
    上記受光側ボードと上記裏面側ボードとを互いの導電膜を向かい合わせ、一方のボードのセル間絶縁隔壁部材を相手のボードの導電膜に当接させた状態に保持し、上記受光側ボードのセル間絶縁隔壁部材と上記裏面側ボードのセル間絶縁隔壁部材とを両端とするセル間領域において、両ボードを基板側から押圧して少なくとも一方のボードの基板を相手のボード寄りへ塑性変形させることにより該セル間領域内で両ボードの導電膜同士を密着させて電極接続部を形成すると同時に該電極接続部の両側にセル間絶縁隔壁部材を密着させて液密性のセル間絶縁隔壁を形成する工程
    を含むことを特徴とする色素増感型太陽電池モジュールの製造方法。
  6. 請求項5において、上記セル間絶縁隔壁部材が熱可塑性樹脂から成り、上記押圧は、該セル間絶縁隔壁部材を加熱しながら行なうことを特徴とする色素増感型太陽電池モジュールの製造方法。
  7. 請求項5において、上記セル間絶縁隔壁部材が熱硬化性樹脂から成り、上記押圧の後に、上記セル間絶縁隔壁を加熱することを特徴とする色素増感型太陽電池モジュールの製造方法。
  8. 請求項5において、上記セル間絶縁隔壁部材が光硬化樹脂から成り、上記押圧の後 に、上記セル間絶縁隔壁に光を照射することを特徴とする色素増感型太陽電池モジュールの製造方法。
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