JP2007173045A - 色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法 Download PDF

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亮 深澤
Sumihiro Ichikawa
純廣 市川
Koji Takei
弘次 武井
Yasunari Suzuki
康也 鈴木
Daisuke Matono
大輔 的野
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Abstract

【課題】簡便な工程で安価に作製できる構造の色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】透明基板上に透明導電層と色素担持酸化物半導体層を形成した受光側ボード上の透明導電膜延在部と、裏面基板上に裏面導電膜を形成した裏面側ボード上の裏面導電膜延在部とを対面させて、両延在部で導電性ワイヤを側面から挟持し、両ボード間の間隙に液状の光硬化性樹脂を充填し、セル間領域およびモジュール外周隔壁形成箇所の光硬化性樹脂を受光側ボード側からの露光し、光硬化した樹脂により、導電性ワイヤを固定して両延在部に密着した電極接続部とし、同時に、導電性ワイヤとその両隣のセルとを遮断する絶縁隔壁およびモジュール外周隔壁を形成し、両ボード間の間隙に電解液を充填し、最後に外周露出部を封止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法に関し、特に、簡素化した製造工程により安価に製造できるように構造を改良した色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法に関する。
色素増感型太陽電池は、特許文献1、2等においてグレツェル等により初めて提案されたものが代表であり、シリコン太陽電池に比べて材料が安価で大掛かりな製造設備を必要としないため、低コストで小規模の電力供給源として注目されている。
しかし、これまでの実績では、光電変換効率がシリコン太陽電池に及ばず出力電圧が小さい。そのため、実用化に当たっては、複数のセルを直列に接続してモジュールとすることが不可欠である。
色素増感型太陽電池の一番の利点は低コストであるので、モジュール化するに当たっても、簡単で低コストの方法および構造が求められている。
図1、2に従来の色素増感型太陽電池モジュールの代表的な構造を示す。
図1に示した構造は、特許文献3、4等に開示されているものであり、図1(1)に示す個々の完成した色素増感型太陽電池セル10同士を、図1(2)に示すように接続リードで直列接続してモジュール100としてある。
図1(1)の色素増感型太陽電池セル10は、入射光Lの受光側(図で上方)から順に、透明基板12、透明導電膜14、色素担持酸化物半導体層16、電解液層18、裏面導電膜20(透明又は不透明)、裏面基板22(透明又は不透明)が積層して構成されている。一般に、裏面導電膜20の上にはPt、Cなどの触媒層24を設けるが、必須ではない。セル10の周囲は、電解液18の漏洩を防止するように封止材26で液密封止されている。色素担持酸化物半導体層16で発生した電子(e−)を外部へ送り出す透明導電膜14が電池10の負極であり、これに対して外部から電子(e−)を取り込む裏面導電膜20が電池10の正極である。
図1(2)は、図1(1)の色素増感型太陽電池セル10を3個、平面配列して直列接続したモジュール100を示す。隣接するセル10の正極20と負極14とを電極接続線28で電気的に接続し、透明支持基板30と裏面支持基板32(透明又は不透明)との間に挟んで透明絶縁充填剤34で封止してモジュール100とする。モジュール100としての出力端子は正極36および負極38である。
このように、図1のモジュール100を作製するには、複数個の単体セル10を上記のように組み立てる煩雑な工程が必要になる。
特許文献5には、上記のような単体セルの組み立てに拠らず、図2に示すように複数個のセルから成るモジュールを一括して作製する方法が提案されている。
図2に示した色素増感型太陽電池モジュール200は、複数個の色素増感型太陽電池セル210の領域とセル間領域215とが交互に平面配列された一体構造として一括作製されている。セル210は、図1(1)の単体セル10と同じ基本構造であり、入射光Lの受光側(図で上方)から順に、透明基板212、透明導電膜214、色素担持酸化物半導体層216、電解液層218、裏面導電膜220(透明又は不透明)、裏面基板222(透明又は不透明)が積層して構成されている。この例でも、裏面導電膜220の上にはPt、Cなどの触媒層224が設けてあるが、必須ではない。
図示したとおり、透明基板212および裏面基板222はそれぞれ、複数個のセル210の全てについて共通の連続した単一の基板である。透明導電膜214および裏面導電膜220はそれぞれ、セル210内にある電極部214E、220Eと、電極部の一端からセル間領域215内に至る延在部214T、220Tとから成る。
色素担持酸化物半導体層216で発生した電子(e−)を外部へ送り出す透明導電膜214がセル210の負極であり、これに対して外部から電子(e−)を取り込む裏面導電膜220がセル210の正極である。
セル210同士を直列接続するために、セル間領域215において、その左側のセル210の負極214の延在部214Tと、右側のセル210の正極220の延在部220Tとが、別体の電極接続部228によって電気的に接続されている。この電極接続部228の高さが電解液層218の厚さを規定している。電極接続部228の両側に一対のセル間絶縁隔壁226が密着して液密封止し、これにより電解液218がセル210内に封入され、個々のセル210の領域が確定される。
このようにして単一の基板上に複数のセルを直列接続した形で一括作製してモジュールを得ることができるが、電極接続部228の両側をセル間絶縁隔壁226で液密封止する必要がある。そのため、先ずセル間絶縁隔壁226を形成してから、両側をセル間絶縁隔壁226に囲まれた間隙内で電極接続部228を形成しなくてはならず、隔壁226と接続部228との位置合わせや高さ調整を必要とし、煩雑な作製工程が必要になる。
色素増感型太陽電池は、材料コストと共に製造コストが低廉なことが最大の利点であるが、図1および図2に示したモジュール構造はいずれも、モジュールの作製工程数の増加や作製工程の複雑化により、製造コストが増大するという問題があった。
特許第2664194号 特許第2101079号 特開2001−185743号公報(段落0081等) 特開2003−86822号公報 特開2002−93475号公報
本発明は、上記従来技術の問題を解消し、簡便な工程で安価に作製できる構造の色素増感型太陽電池モジュールおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明によれば、受光側から順に、透明基板、透明導電膜、色素担持酸化物半導体層、電解液層、裏面導電膜、裏面基板が積層して成る複数個の色素増感型太陽電池セルがセル間領域を挟んで平面的に配列されて直列接続され、上記透明基板および上記裏面基板はそれぞれ、上記複数個の色素増感型太陽電池セルの全てについて共通の連続した単一の基板であり、上記透明導電膜および上記裏面導電膜はそれぞれ、上記セル内にある電極部と該電極部の一端から上記セル間領域内に至る延在部とから成り、隣り合うセルの上記透明導電膜の延在部と上記裏面導電膜の延在部とが上記セル間領域内で電極接続部を介して接続されてセル同士が上記直列接続されている色素増感型太陽電池モジュールにおいて、
上記セル間領域内において、上記透明導電膜の延在部と上記裏面電極の延在部とに側面で密着して挟持された導電性ワイヤが上記電極接続部を構成しており、該導電性ワイヤとその両隣のセルとは、光硬化した樹脂から成る絶縁隔壁により遮断されていることを特徴とする色素増感型太陽電池モジュールが提供される。
本発明は更に、上記本発明の色素増感型太陽電池モジュールの製造方法であって、
上記透明基板の表面に、上記透明導電層および上記色素担持酸化物半導体層を順次に形成して受光側ボードとする工程、
上記裏面基板の表面に、上記裏面導電膜を形成して裏面側ボードとする工程、
上記受光側ボード上の透明導電膜の延在部と上記裏面側ボード上の裏面導電膜の延在部とを対面させ、これら両延在部で上記導電性ワイヤを側面から挟んで保持する工程、
上記挟まれた導電性ワイヤの直径で規定される上記両ボード間の間隙に未硬化の液状の光硬化性樹脂を充填する工程、
上記セル間領域およびモジュール外周隔壁形成箇所の上記光硬化性樹脂を、上記受光側ボード側からの露光により硬化させる工程、
現像処理を行って非露光部の未硬化の上記光硬化性樹脂を除去し、上記硬化して残された光硬化性樹脂により、上記導電性ワイヤを固定して上記両延在部に密着した電極接続部として確定し、同時に、上記導電性ワイヤとその両隣のセルとを遮断する絶縁隔壁および上記モジュール外周隔壁を形成する工程、
上記未硬化樹脂の除去により現れた上記両ボード間の間隙に電解液を充填する工程、および
上記充填された電解液が外部に露出している箇所を封止する工程
を行なうことを特徴とする色素増感型太陽電池モジュールの製造方法を提供する。
本発明によれば、煩雑な工程を必要とせずに、導電性ワイヤによる電極接続部の形成と、電極接続部とセルとを遮断する絶縁隔壁の形成とを同時に行なうことができるので、簡便かつ低コストでモジュール化が実現できる。
したがって、材料コストと共に製造コストが低廉であるという色素増感型太陽電池の最大の利点を十分に発揮できる。
〔実施形態1〕
図3を参照して、本発明の望ましい一実施形態による色素増感型太陽電池モジュールを説明する。
図3に示した本発明の色素増感型太陽電池モジュール300は、複数個の色素増感型太陽電池セル310の領域とセル間領域315とが交互に平面配列された一体構造として一括作製されている。個々のセル310自体は、図1(1)に示した従来の単体セル10と同じ基本構造であり、入射光Lの受光側(図で上方)から順に、透明基板312、透明導電膜314、色素担持酸化物半導体層316、電解液層318、裏面導電膜320(透明又は不透明)、裏面基板322(透明又は不透明)が積層して構成されている。ここでは、図1(1)に示したような裏面導電膜220上の触媒層224は図示していないが、任意に設けることができる。触媒層224の材料としては、Pt、Ru、Rh、Pd、Cなどを用いることができる。
図示したとおり、透明基板312および裏面基板322はそれぞれ、複数個のセル310の全てについて共通の連続した単一の基板である。透明導電膜314および裏面導電膜320はそれぞれ、セル310内にある電極部314E、320Eと、電極部の一端からセル間領域315内に至る延在部314T、320Tとから成る。
色素担持酸化物半導体層316で発生した電子(e−)を外部へ送り出す透明導電膜314がセル310の負極であり、これに対して外部から電子(e−)を取り込む裏面導電膜320がセル310の正極である。
本発明の特徴として、セル間領域315内において、導電性ワイヤ328が透明導電膜314の延在部314Tと裏面電極320の延在部320Tとに側面で密着挟持されて電極接続部を構成しており、導電性ワイヤ328とその両隣のセル310とは、光硬化した樹脂から成る絶縁隔壁326により遮断されている。導電性ワイヤ328の直径が電解液層318の厚さdを規定している。更に、モジュール300の外周も光硬化した樹脂から成る外周隔壁327で封止されている。
図4を参照して、図3の色素増感型太陽電池モジュール300の製造方法を説明する。
先ず図4(1)に示すように、透明基板312の表面に透明導電層314および色素担持酸化物半導体層316を順次に形成して受光側ボード330とする。一方、裏面基板322の表面に裏面導電膜320を形成して裏面側ボード332とする。
次に図4(2)に示すように、受光側ボード330上の透明導電膜314の延在部314Tと裏面側ボード332上の裏面導電膜320の延在部320Tとを対面させ、これら両延在部314T、320Tで導電性ワイヤ328を側面から挟んで保持する。挟まれた導電性ワイヤ328の直径で規定される両ボード間の間隙に未硬化の液状の光硬化性樹脂334を充填する。
次に図4(3)に示すように、セル間領域315およびモジュール外周隔壁形成箇所317の光硬化性樹脂334を、受光側ボード330側からの露光Rにより硬化させる。このように限定して部位のみに露光を行なうには、セル間領域315およびモジュール外周隔壁形成箇所317の対応箇所に透光窓Wを設けた遮光マスク336を用いる。
次に図4(4)に示すように、現像処理を行って非露光部の未硬化の光硬化性樹脂334を除去し、硬化して残された光硬化性樹脂により、導電性ワイヤ328を固定して両延在部314T、320Tに密着した電極接続部328として確定し、同時に、導電性ワイヤ328とその両隣のセル310とを遮断する絶縁隔壁326およびモジュール外周隔壁327を形成する。
次に図4(5)に示すように、未硬化樹脂の除去により現れた両ボード330、332間の間隙(図4(3)のA)に電解液318を充填する。
最後に、図示はしないが、充填された電解液318が外部に露出している箇所を封止すれば、色素増感型太陽電池モジュール300が完成する。典型的には、モジュール端面は図3に示した断面と同じ構造である。
このように、本発明においては、セル間の電極接続とセル間の隔離とを一工程で一括して完了できるので、極めて簡便な工程により低コストで色素増感型太陽電池モジュールを実現することができる。
受光側の透明基板312としては、透明ガラス基板の他、透明有機基板が適している。透明有機基板用の代表的な材料として、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリプロピレン、ポリアミド、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルサルフィン、ポリメチルメタクリレートが挙げられるが、特にこれらに限定する必要はない。
透明基板312上に設ける透明導電膜314としては、SnO(酸化スズ)、ATO(アンチモンドープ酸化スズ)、In(酸化インジウム)、ITO(インジウム・スズ複合酸化物)、MgO(酸化マグネシウム)、ZnO(酸化亜鉛)などが代表的な材料であるが、特にこれらに限定する必要はない。
色素担持酸化物半導体316としては、TiO(酸化チタン)、ZnO(酸化亜鉛)、SnO(酸化錫)、In(酸化インジウム)、Nb(酸化ニオブ)、WO(酸化タングステン)、ZrO(酸化ジルコニウム)、La(酸化ランタン)、Ta(酸化タンタル)、SrTiO(チタン酸ストロンチウム)、BaTiO(チタン酸バリウム)などが代表的な材料であるが、特にこれらに限定する必要はない。
裏面基板322は、透明でも不透明でもよいので、上記透明基板312に用いる透明ガラス基板や透明有機基板の材料の他、フッ素樹脂、テフロン(登録商標)なども用いることができる。
裏面基板322上に設ける裏面導電膜320も、透明でも不透明でもよいので、上記透明導電膜314の材料の他、炭素材料や金属材料を用いることができる。金属材料としては、Pt、Au、ステンレス鋼、Al、Ti、Cr、Fe、Ni、Cu、Zn、Mo、Pd、Ag、Sn、Ta、Wなどが代表的であるが、特にこれらに限定する必要はない。これらの金属材料は、単体または合金として用いることができ、単層または多層に積層することができる。
本発明の一つ特徴として、電極接続部328を構成する導電性ワイヤは、代表的には金属ワイヤを用いることができるが、導電性を有する材料のワイヤであればよく、特に限定する必要はない。
本発明の他の特徴として、セル間絶縁隔壁326およびモジュール外周隔壁327を構成する光硬化性樹脂としては、絶縁性、電解液318に対する耐食性、塑性変形能、機械的強度等の必要な性質を備えるものが適している。このような光硬化性樹脂としては、紫外線硬化性エポキシ樹脂、紫外線硬化性アクリル樹脂が代表的であるが、これらに限定する必要はない。
〔実施形態2〕
図5に、本発明により露光・現像した状態(図4(4)の状態)の光硬化性樹脂の平面パターンの一例を示す。ただし、図示した実施形態は5個のセル領域310から成る。
導電性ワイヤ328がセル310間の電極接続部を構成しており、光硬化した樹脂により、セル間絶縁隔壁326とモジュール外周隔壁327、329が形成されている。327はモジュールのセル連接方向両端部、329はモジュール横断方向端部のそれぞれ外周隔壁である。
図中、空隙Aは露光時にマスク336(図4(3))で遮光された未露光領域に対応しており、未硬化の光硬化性樹脂が現像処理により除去されて空隙になっている。
図示した例では、空隙Aはセル領域310と4隅の開口Qから成る。開口Qは、現像により未硬化樹脂を排出する排出口、その後に必要に応じて行なう洗浄のための流路、最後に電解液318を導入するための注入口として機能する。空隙Aに電解液を充填した後、開口Qは通常の封止材により封止する。
〔実施形態3〕
図6に、遮光マスク336として色素担持酸化物半導体層316を利用した実施形態を示す。図6(1)は、遮光マスク336の全体を色素担持酸化物半導体層316で形成した例であり、遮光領域A(図5)と同じ形状に色素担持酸化物半導体層316を形成してある。図6(2)は、遮光マスク336による遮光領域Aのうち、セル領域310に本来必要な矩形領域のみを色素担持酸化物半導体層316で形成し、開口Qの部分は基板固定用治具340を利用した例である。
このように、色素担持酸化物半導体層316をマスクの一部あるいは全部として利用することにより、別途マスクを形成する必要がないので、より簡便化が可能になる。
本発明によれば、煩雑な工程を必要とせずに、導電性ワイヤによる電極接続部の形成と、電極接続部とセルとを遮断する絶縁隔壁の形成とを同時に行なうことができるので、簡便かつ低コストで色素増感型太陽電池モジュールを作製でき、材料コストと共に製造コストが低廉であるという色素増感型太陽電池の最大の利点を十分に発揮できる。
単体セルを接続して埋め込んで一体化した構造の従来の色素増感型太陽電池モジュールを示す断面図である。 複数個のセルから成る一体化構造を一括作製した従来の色素増感型太陽電池モジュールを示す断面図である。 本発明の望ましい一実施形態による色素増感型太陽電池モジュールを示す断面図である。 図3に示した本発明の色素増感型太陽電池モジュールを製造する工程を示す断面図である。 本発明により露光・現像を行なって電解液充填用の空隙を形成した状態の平面構成を示す断面図である。 図5の平面構成とするための遮光マスクとして色素担持酸化物半導体層を用いた場合の平面構成を示す断面図である。
符号の説明
100 従来の色素増感型太陽電池モジュール
10 色素増感型太陽電池セル
12 透明基板
14 透明導電膜(負極)
16 色素担持酸化物半導体層
18 電解液層
20 裏面導電膜(正極)
22 裏面基板
24 触媒層
26 封止材
28 電極接続線
30 透明支持基板
32 裏面支持基板
34 透明絶縁充填剤
36 正極
38 負極
200 従来の色素増感型太陽電池モジュール
210 色素増感型太陽電池セル
215 セル間領域
212 透明基板
214 透明導電膜
214E 透明導電膜214の電極部
214T 透明導電膜214の延在部
216 色素担持酸化物半導体層
218 電解液層
220 裏面導電膜
220E 裏面導電膜220の電極部
220T 裏面導電膜220の延在部
222 裏面基板
224 触媒層
226 セル間絶縁隔壁
228 電極接続部
300 本発明の色素増感型太陽電池モジュール
310 色素増感型太陽電池セル
315 セル間領域
312 透明基板
314 透明導電膜
314E 透明導電膜314の電極部
314T 透明導電膜314の延在部
316 色素担持酸化物半導体層
318 電解液層
320 裏面導電膜
320E 裏面導電膜320の電極部
320T 裏面導電膜320の延在部
322 裏面基板
326 セル間絶縁隔壁
327 モジュール外周隔壁(セル配列方向両端部)
328 電極接続部(導電性ワイヤ)
329 モジュール外周隔壁(モジュール横断方向両端部)
330 受光側ボード
332 裏面側ボード
334 光硬化性樹脂
336 遮光マスク
340 基板固定用治具

Claims (5)

  1. 受光側から順に、透明基板、透明導電膜、色素担持酸化物半導体層、電解液層、裏面導電膜、裏面基板が積層して成る複数個の色素増感型太陽電池セルがセル間領域を挟んで平面的に配列されて直列接続され、上記透明基板および上記裏面基板はそれぞれ、上記複数個の色素増感型太陽電池セルの全てについて共通の連続した単一の基板であり、上記透明導電膜および上記裏面導電膜はそれぞれ、上記セル内にある電極部と該電極部の一端から上記セル間領域内に至る延在部とから成り、隣り合うセルの上記透明導電膜の延在部と上記裏面導電膜の延在部とが上記セル間領域内で電極接続部を介して接続されてセル同士が上記直列接続されている色素増感型太陽電池モジュールにおいて、
    上記セル間領域内において、上記透明導電膜の延在部と上記裏面電極の延在部とに側面で密着して挟持された導電性ワイヤが上記電極接続部を構成しており、該導電性ワイヤとその両隣のセルとは、光硬化した樹脂から成る絶縁隔壁により遮断されていることを特徴とする色素増感型太陽電池モジュール。
  2. 請求項1記載の色素増感型太陽電池モジュールの製造方法であって、
    上記透明基板の表面に、上記透明導電層および上記色素担持酸化物半導体層を順次に形成して受光側ボードとする工程、
    上記裏面基板の表面に、上記裏面導電膜を形成して裏面側ボードとする工程、
    上記受光側ボード上の透明導電膜の延在部と上記裏面側ボード上の裏面導電膜の延在部とを対面させ、これら両延在部で上記導電性ワイヤを側面から挟んで保持する工程、
    上記挟まれた導電性ワイヤの直径で規定される上記両ボード間の間隙に未硬化の液状の光硬化性樹脂を充填する工程、
    上記セル間領域およびモジュール外周隔壁形成箇所の上記光硬化性樹脂を、上記受光側ボード側からの露光により硬化させる工程、
    現像処理を行って非露光部の未硬化の上記光硬化性樹脂を除去し、上記硬化して残された光硬化性樹脂により、上記導電性ワイヤを固定して上記両延在部に密着した電極接続部として確定し、同時に、上記導電性ワイヤとその両隣のセルとを遮断する絶縁隔壁および上記モジュール外周隔壁を形成する工程、
    上記未硬化樹脂の除去により現れた上記両ボード間の間隙に電解液を充填する工程、および
    上記充填された電解液が外部に露出している箇所を封止する工程
    を行なうことを特徴とする色素増感型太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 請求項2において、上記受光側ボード側からの露光を行なう際に、上記非露光部をマスクで遮光することを特徴とする方法。
  4. 請求項3において、上記マスクとして上記色素担持酸化物半導体層を用いることを特徴とする方法。
  5. 請求項4において、上記マスクとして基板固定用治具を併用することを特徴とする方法。
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