JP4924375B2 - パワー素子駆動用回路 - Google Patents

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この発明は、パワー素子駆動用回路に関する。
従来、例えば、下記の特許文献1に開示されているように、電源電圧が所望の範囲にある場合に限って機能回路を駆動させる半導体集積回路が知られている。この従来技術によれば、正常動作が可能な電圧レベルで機能回路を駆動させることができ、回路の誤動作を防止することができる。
特開2005−318552号公報 特開平10−200390号公報 特開平8−223017号公報 特開2003−69404号公報 特開平4−361423号公報
パワー半導体の分野でも、パワー素子を駆動する駆動用回路の電源電圧が低い状況下でパワー素子を駆動させることは好ましくない。これは、次のような理由による。パワー素子駆動用回路が電源から駆動電圧(ゲート電圧)を生成してパワー素子のゲート(またはベース)に与える場合、接続している電源の電圧が低いと、これに応じて、生成される駆動電圧も低くなる。低い駆動電圧がパワー素子に印加されると(つまり、十分に高くない駆動電圧によってパワー素子のオン動作が行われると)、パワー素子による損失(ロス)が大きくなってしまう。
そこで、駆動用回路が接続する電源の電圧を監視しつつ、当該電源の電圧が所定値を下回った場合にエラー信号を発する回路(一般的に「電源低下(UV:Under Voltage)保護回路」などと呼称される。以下「保護回路」とも呼称する)を用いる技術がある。エラー信号が発せられるのに応じてパワー素子を強制的に停止(オフ状態に保つ)させるようにすれば、過度に低い駆動電圧のもとでパワー素子の駆動が行われるという事態を防止できる。
ところで、電源の電圧低下の挙動には、低下のあと比較的長時間に渡って低電圧状態を維持する定常的低下と、低下のあと即座に正常電圧に復帰するノイズなどに起因した瞬間的低下(以下、「瞬低」とも呼称する)とがある。電圧の変化に対して一律に保護回路の機能が発揮されると、瞬低に対してもその都度パワー素子の停止が行われることになる。このような場合、パワー素子の動作が、電源電圧の変化に対して過敏になるおそれがある。
そこで、瞬低として判断されるような長さのエラー信号は無視されるように、このようなエラー信号をせき止める回路(以下、「フィルタ回路」とも呼称する)を、保護回路に組み合わせることが考えられる。フィルタ回路がエラー信号を選択的に通過させることにより、定常的な電圧低下時にはパワー素子を停止し(オフに保ち)、瞬低時にはパワー素子の駆動(オン、オフ動作)を継続するという動作が可能となる。
上記のように、UV保護回路とUVフィルタ回路を組み合わせることにより、定常的な電圧低下と瞬間的な電圧低下の双方に対応できる。このため、駆動用回路の電源電圧に応じたパワー素子の適切な制御という要求を、十分に満たすようにも見える。しかしながら、本願発明者は、更に鋭意研究を重ねることにより、次のような知見を得た。
定常的な電圧低下時と同様に、電源がオン状態にされてから電源電圧が十分に立ち上がるまでの期間も、駆動電圧が低いのでパワー素子を停止状態(オフ状態)に保ちたい。しかしながら、電源電圧の立ち上がり期間内にUVフィルタ回路が瞬低時と同じくエラー信号をせき止めよう(遮断しよう)とすることに起因して、当該期間内に、一時的にパワー素子の駆動を許可するような(すなわちパワー素子のオン動作を許可するような)回路動作が生じるおそれがある。このような回路動作は、システムのロスの増加などにも繋がるため、好ましくない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、低い駆動電圧が印加される状況下でパワー素子が駆動することを防止することができるパワー素子駆動用回路を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、パワー素子駆動用回路であって、
電源から生成した電圧を、外部からの信号に従ってパワー素子に印加する出力回路と、
前記電源の電圧の大きさに応じて、該電源の電圧が所定の正常範囲内にあることを示すノーマル信号と、該電源の電圧が該正常範囲外にあることを示すエラー信号のいずれかを出力する保護回路と、
前記ノーマル信号を通過させ、前記エラー信号の出力が開始された後一定時間は該エラー信号をせき止めて、該一定時間を越えて該エラー信号の出力が継続された場合に該エラー信号を通過させるように、前記検知回路の信号を選択的に通過させるフィルタ回路と、
前記フィルタ回路から信号を受けて、前記ノーマル信号に応じて前記パワー素子のオン動作を許可し、前記エラー信号に応じて該パワー素子のオン動作を禁止する制御回路と、
前記電源がオン状態にされてから該電源の電圧の立ち上がり期間にかけて、前記パワー素子のオン動作を禁止する停止回路と、
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、電源電圧立ち上がり期間も含めて、低い駆動電圧が印加される状況下でパワー素子が駆動することを防止することができる。その結果、システムのロスを確実に抑えつつパワー素子を駆動することが可能な、完成度の高いパワー素子駆動用回路を得ることができる。
実施の形態において前提となる回路.
以下、本発明の実施の形態の説明に先立って、各実施形態において前提となるパワー素子駆動用回路について説明する。
[前提となる回路の構成]
図7は、前提となる回路の回路構成を示す図であり、パワー素子駆動用回路の一部を表している。この回路は、UV保護回路10、UVフィルタ回路14、NOR回路20、出力回路24を備えている。各回路は、共通の電源(図示せず)から、同じ大きさの電源電圧(図7中のVcc)の印加を受けている。
なお、以下の説明においては、マイコンなど外部回路から入力される制御信号に従ってパワー素子がオン、オフされている状態を、パワー素子が「駆動している状態」とも称すこととする。一方、外部からの制御信号に係らずパワー素子が強制的にオフに保たれている状態を、パワー素子が「停止している状態」とも称すこととする。また、パワー素子がオンされる際にパワー素子の制御端子(例えばゲートやベース)に印加される電圧のことを、駆動電圧とも称する。
(UV保護回路)
UV保護回路10は、出力回路24と接続する電源の電圧Vccが所定の範囲(具体的には、所定の基準値を上回る範囲)にあるか否かを監視し、当該電源電圧Vccの正常と異常を判別する機能を備える回路である。図7に示すように、UV保護回路10は、比較器11を含んで構成されている。この比較器11には、基準電圧Vrefと、入力電圧VINとがそれぞれ入力されている。基準電圧Vrefは、電源から電流源Irefを介した直下の点の電位である。入力電圧VINは、図7に示すように、抵抗素子により電源電圧Vccが分圧され、当該分圧された電圧がさらにヒステリシス用アナログ回路12を介して比較器11に入力されたものである。
比較器11は、基準電圧Vrefと入力電圧VINとの比較に基づいて、ハイ信号とロー信号のいずれかを出力する。具体的には、VINがVrefよりも低い場合には比較器11はロー信号を出力する。また、比較器11は、VINがVref以上となった場合には、ハイ信号を出力する。
基準電圧Vrefと入力電圧VINは、例えば電流源Iref等の特性を調整することにより、電源電圧Vccが所定値(本回路では、図示しないパワー素子に印加する駆動電圧の許容限界値)に達した際に一致するように定めておく。このような構成によれば、比較器11がハイ信号とロー信号のいずれを発するかによって、現在の電源電圧が正常範囲内にあるか否かを検出可能となる。そして、比較器11の出力のうち、ロー信号は電源電圧の異常を示すエラー信号の役割を担い、ハイ信号は電源電圧の正常を示すノーマル信号の役割を担うことになる。
比較器11の出力信号は、2つのインバータを介して、UV保護回路10の出力信号として次段に供給される。なお、図でCOMPの文字を付した配線はUV保護回路10の出力部分の信号をヒステリシス用アナログ回路に帰還させる配線である。この配線に現れる出力はUV保護回路10の出力と一致するので、以下の説明では、便宜上、UV保護回路10の出力を「COMPの位置の出力」などと言い換える場合がある。
(UVフィルタ回路)
UV保護回路10の出力は、UVフィルタ回路14に供給される。UVフィルタ回路14は、後述する回路動作の説明で述べるように、UV保護回路10の出力を選択的に通過させる機能を備えている。当該機能により、比較的長時間に渡る定常的な電源電圧低下の際にはパワー素子を停止させ、低下後短時間で正常電圧に復帰する瞬間的な電源電圧低下(以下、「瞬低」とも呼称する)の際にはパワー素子の駆動を継続させるという動作が実現される。
UVフィルタ回路14は、トランジスタ15を備えている。トランジスタ15は、N型MOSトランジスタである。UV保護回路10の出力はトランジスタ15のゲートに入力される。トランジスタ15は、ドレインが電流源18に、ソースがグランド電位に接続されている。電流源18は、電流源Irefと同様に、電源に接続して電源電圧から所定の大きさの電流を生成する。
UVフィルタ回路14は、NMOSトランジスタのドレインとソースとに並列接続するコンデンサ素子16を備えている。コンデンサ素子16は、トランジスタ15のゲート電圧、すなわちUV保護回路10の出力に応じて充放電される。コンデンサ素子16の、トランジスタ15のドレイン側に接続する電極の電位(便宜上、図7の引き出し線UVCで指す点の電位)は、インバータ17に入力されている。UVCの電圧が変化することで、インバータ17にハイまたはローの信号が入力される。
インバータ17の出力変化は、図7の回路中の引き出し線UVOUTが指す点に現れる。以下、当該UVOUTに現れる出力がUVフィルタ回路14の出力を意味するものとして、説明を進める。
(NOR回路)
UVフィルタ回路14の出力UVOUTは、1つのインバータを介して、NOR回路20に入力される。一方、NOR回路には、信号INも入力されている。この信号INは、外部の制御用マイコンなどから供給されるパワー素子制御用の信号を、逆相に(ハイとローを反転)した信号である。
NOR回路20に対するUVフィルタ回路14側からの入力がロー信号のとき(つまりUVOUTがハイ信号のとき)には、IN信号の逆相の信号(つまりパワー素子制御用の信号)がNOR回路20から出力される。逆に、UVフィルタ回路14側からの信号がハイ信号のとき(つまりUVOUTがロー信号のとき)には、NOR回路20から固定信号(この場合にはロー信号)が出力される。このように、NOR回路20は、UVフィルタ回路14の出力に応じて、パワー素子制御信号と固定信号(ロー信号)のうちいずれかを出力する。
(出力回路)
NOR回路20の出力は、出力回路24に供給される。出力回路24は、電源に接続し、当該電源から生成した電圧を、NOR回路20からの信号(即ちパワー素子制御用の信号)に従って、パワー素子に印加する回路である。
具体的には、出力回路24は、図に示すように、2つのトランジスタ、インバータ、出力端子およびGND端子を含んで構成されている。出力端子は、図示しないパワー素子(例えば、IGBTやMOSFETなど)のゲート若しくはベースに接続される。NOR回路20からパワー素子制御用の信号が出力されているときには、当該制御用信号がハイを示せば出力端子に電源側の電圧が印加され、当該制御用信号がローを示せば出力端子がGNDに接続される。その結果、パワー素子が制御信号どおりにオン、オフされ、パワー素子が駆動する。
また、NOR回路20の出力が固定(図7の回路では、ロー信号に固定)されれば、パワー素子のゲート若しくはベースがオフ状態に保たれ(換言すれば、パワー素子のオン動作が禁止され)、パワー素子が停止状態に保たれる。
以上説明した内容を言い換えれば、NOR回路20は、UVフィルタ回路14側からの信号に応じて出力回路24を制御して、パワー素子の駆動(より具体的には、オン動作)を許可したり禁止したりする役割を担っているということができる。
[前提となる回路の動作]
次に、図7の回路の動作を説明する。
(通常駆動時)
通常駆動時(電源投入後、電源電圧Vccが定常状態のとき)、電源電圧Vccが正常の場合(VIN≧Vref)には、上述したようにUV保護回路10がハイ信号をノーマル信号として出力する。その結果、UVフィルタ回路14にあっては、その入力であるゲートがハイとなってNMOSトランジスタ15がオン状態になり、コンデンサ素子16が放電される状態となる。
その結果、UVCの電圧は低い状態にあり、インバータ17にロー信号が入力される。これに応じてインバータ17の出力(UVOUT)はハイ信号となる。つまり、UVOUTは、UV保護回路10がノーマル信号を発する状況下、即ち電源電圧Vccが正常範囲にある状況下では、ハイ信号を発する(ノーマル状態でハイ)。UVOUTがハイの場合には、NOR回路20への入力がロー信号のため、上述したように、出力端子に制御信号が供給されパワー素子が駆動する。
電源電圧Vccが正常範囲を下回るほどに低下したとき(VIN<Vref)には、上述したようにUV保護回路10がロー信号をエラー信号として出力する。この場合には、UVフィルタ回路14におけるNMOSトランジスタ15がオフ状態になる。その結果、当該NMOSトランジスタのソースドレイン間が電気的に遮断されるので、電流源18によりコンデンサ素子16が徐々に充電される。
充電に伴いUVCの電圧は上昇するが、インバータ17の閾値電圧を超えるまではインバータ17の出力(UVOUTの信号)はハイ信号に保たれる。従って、UV保護回路10がエラー信号の出力を開始してからインバータ17の閾値電圧を超えるまでの時間帯は、UV保護回路10がエラー信号を発していてもインバータ17の出力(UVOUT)はハイ信号となる。よって、NOR回路20にはロー信号が入力され、制御信号が出力端子へ供給され続けてパワー素子の駆動が継続される。このように、UVフィルタ回路14は、UVCの電圧がインバータ17の閾値電圧を超えるまでエラー信号をせき止める(遮断する)ことができる。
瞬低により電源電圧Vccが正常範囲に即座に復帰すれば、UVC電圧が上昇してインバータ17の閾値電圧を超える前に、UV保護回路10の信号がハイ信号に切り替わる。よって、瞬低の場合には、電源電圧変化の前後をまたいでインバータ17は継続してハイ信号を出力することになり、パワー素子はエラー信号の影響を受けることなく駆動し続ける。
一方、充電に伴いUVCの電圧が上昇しやがてUVCの電圧がインバータ17の閾値電圧を超えた場合には、インバータ17の出力がロー信号に切り替わる。これに応じて、NOR回路20にハイ信号が入力され、出力回路への制御信号の入力が遮断されてパワー素子が停止状態になる。すなわち、UVフィルタ回路14がエラー信号をせき止めきれず、NOR回路20側へエラー信号を通過させたことになる。
以上述べたように、UVフィルタ回路14により、UV保護回路10の出力のうち、ハイ信号(つまりノーマル信号)を通過させ、ロー信号(つまりエラー信号)を一定時間せき止め、当該一定時間を越えてロー信号が継続した場合には当該ロー信号を通過させるという動作が実現される。UVフィルタ回路14の出力に応じてNOR回路20や出力回路24が動作することにより、定常的な電源電圧の低下に関してはエラー信号がパワー素子の駆動状態に反映され、瞬低の際にはエラー信号がせき止められてパワー素子は通常どおり駆動を続けるという動作が実現される。なお、このせき止めの時間は、具体的には、通常、数μ秒程度とされる。
(電源電圧Vccの立ち上がり時期)
ところで、UVフィルタ回路14は、パワー素子が通常に駆動している状況下での瞬低時の不要な動作の防止を主目的として搭載される。本願発明者は、鋭意研究を重ねた結果、図7のようなUVフィルタ回路を備えるパワー素子駆動用回路において、下記図8を用いて述べるように、電源電圧立ち上がり時に不要な動作が生じうることを見出した。
図8は、図7のパワー素子駆動用回路における電源立ち上がり時の動作の模式図である。図8のうち、UVResetは、パワー素子を駆動するための十分な電圧レベルを意味している。また、図8にある回路動作レベルは、各回路素子(例えば、図7では、電流源や各トランジスタ)がその動作を開始する電圧レベルを意味している。この回路動作レベルは、例えば、約1.0V程度とすることも可能である。
図8に示すように、電源がオン状態とされてから電源電圧VccがUVResetに至るまでは、COMPはロー信号に維持されている。電源電圧が十分に高くないので、UV保護回路10がロー信号(すなわちエラー信号)を発するからである。COMPがロー信号になっている期間は、パワー素子は停止状態に保持されるべき期間である。
しかしながら、UVフィルタ回路14は、電源投入後の立ち上がり時期にUV保護回路10が発するエラー信号を、瞬低時と同様にせき止めてしまう。このせき止め機能に起因して、以下のように、電源電圧立ち上がり時期にパワー素子の不要な動作が生じうる。先ず、電源投入時はコンデンサ素子16が充電されておらず、図8に示すようにUVCの電圧はロー信号側にある。電源がオン状態とされた後、回路動作レベルまで電圧が上昇すると、電流源18が駆動を開始してコンデンサ素子16が充電され始める。これに応じてUVCの電圧も上昇する。
このとき、電源電圧Vccが回路動作レベルに至ると、インバータ17もその動作を開始する。UVCの電圧がインバータ17の閾値電圧(Vth)よりも低い期間は、インバータ17はハイ信号を出力する。従って、UVOUTに、ノーマル状態を意味するハイ信号が現れてしまう(図8のハッチング領域“UVフィルタ”の時間帯)。
NOR回路20は、UVOUTがハイであれば、制御信号を出力端子に供給する。このため、電源投入後の低電源電圧状況下でパワー素子を停止状態に保つべきなのにも係らず、エラー信号がせき止められている期間にパワー素子の駆動を許してしまうおそれがある。具体的には、例えば、図8の破線で囲った領域(“不要動作”)にあるようにハイ信号が出力端子に現れると、これに応じてパワー素子が不要に駆動してしまうおそれがある。
以上、図7を用いて前提となる回路の説明をし、さらに、本願発明者が見出した電源立ち上がり時の不具合について説明した。続いて、このような不要動作を解消すべくなされた本発明において、発明を実施するための最良の形態のいくつかについて説明する。以下の実施の形態の説明では、図7の回路と同一の回路には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
実施の形態1では、次に述べる構成により、上記の不要動作を解消する。図1は、実施の形態1のパワー素子駆動用回路を説明するための回路図である。
実施の形態1は、図7の前提の回路において、コンデンサ素子30を更に備える点に特徴を有している。コンデンサ素子30は、一方の電極がNOR回路20と出力回路24との間に、他方の電極がグランド電位に、それぞれ接続されている。コンデンサ素子30の容量は、少なくとも電源電圧VccがUVResetに達するまでの間、NOR回路20の出力信号を吸収(具体的には、Highレベルに達しないようにすること)可能な程度の容量としておく。
[実施の形態1の動作]
電源電圧Vccの立ち上がり時、NOR回路20から制御信号が出力されても、コンデンサ素子30がその信号を吸収する。その結果、出力回路24にはロー信号が与えられ、パワー素子は停止状態に保持されることになる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、立ち上がり期間にパワー素子を停止し、当該期間のパワー素子の不要動作を確実に防止することができる。その結果、通常駆動時の瞬低誤動作防止のみならず電源投入時をも含めてパワー素子を適切に駆動させることが可能な、優れたパワー素子駆動用回路を得ることができる。
また、実施の形態1によれば、コンデンサ素子30により、簡素な構成で電源電圧の立ち上がり期間におけるパワー素子駆動停止機能を実現することができる。
なお、コンデンサ素子30の容量は、制御信号(IN)や電源電圧Vccの立ち上がりの変化率(dV/dt)などに応じて、その適切な値が変化する。従って、電源側の回路の仕様(例えば、用いられる電源のうち電圧の立ち上がりが最も緩やかなものではdV/dtがどの程度の値になるか)や、パワー素子に入力される制御信号の内容を予め把握しておき、それらの値に応じた容量を備えるコンデンサ素子を選定することが好ましい。
実施の形態2.
[実施の形態2の構成]
次に、本発明の実施の形態2について述べる。図2は、実施の形態2のパワー素子駆動用回路の構成を示す回路図である。実施の形態2は、図7の前提の回路において、NOR回路20をNOR回路40に置き換え、更に、パワーオンリセット回路42を加えたものである。
パワーオンリセット回路42は、図2に示すように、プルアップ(Pull UP)用の電流源44、トランジスタ46、コンデンサ素子48を含んで構成されている。電流源44とトランジスタ46との接続点からは、リセット信号配線45(Pnor)が分岐している。電源がオンされると、電流源44が電源電圧の印加に応じて速やかに駆動する。電源投入直後はコンデンサ素子48が空のため、トランジスタ46はオフである。従って、電流源44からリセット信号配線45に、リセット信号としてハイ信号が流れる。
やがてコンデンサ素子48にある程度の電荷が蓄積すると、トランジスタ46はオンに切り替わる。その結果、リセット信号配線45への信号の供給が遮断され、パワーオンリセット回路42のリセット信号の出力が終了する(ローとなる)。このように、パワーオンリセット回路42は、電源に敏感に反応し、電源がオン状態にされたあと電源電圧Vccの立ち上がり期間にかけてリセット信号(本実施形態ではハイ信号)を出力する。なお、パワーオンリセット回路42のリセット信号の長さは、少なくとも図8における“UVフィルター”の矢印が示す期間以上であることが好ましい。
パワーオンリセット回路42の出力は、2つのインバータを介して、NOR回路40に入力される。NOR回路40は、UVフィルタ回路14側からの入力、IN信号の入力、パワーオンリセット回路42からの入力の、合計3つの入力を受けるNOR回路である。
[実施の形態2の動作]
図2に示す実施の形態2の回路において、電源が投入されると、先ず、パワーオンリセット回路42が速やかにハイ信号を発する。このハイ信号は、NOR回路40に入力される。NOR回路40は3つの入力のうち少なくとも1つがハイであればロー信号を出力するので、パワーオンリセット回路42がハイ信号を発している間、NOR回路40からはロー信号が出力されることになる。その結果、UVフィルタ回路14側からの出力に係らず出力端子にパワー素子を停止する信号が現れ、パワー素子が停止状態に保たれることになる。
やがてパワーオンリセット回路42の出力がロー信号に切り替わると、パワーオンリセット回路42の入力以外、すなわち、UVフィルタ回路14およびIN信号からの入力に応じて、NOR回路40の出力が変化するようになる。つまり、パワーオンリセット回路42の出力がロー信号に切り替わることにより、パワー素子の強制的な停止が解除されることになる。その後、NOR回路40は、UVフィルタ回路14およびIN信号からの入力に応じて、NOR回路20と同様の動作を行うようになる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、電源電圧Vccの立ち上がり期間にパワー素子を停止し、当該期間のパワー素子の不要動作を確実に防止することができる。そして、実施の形態2によれば、パワーオンリセット回路により電源投入に応じて即座に発せられるリセット信号を利用して、電源電圧Vccの立ち上がり期間におけるパワー素子駆動停止を、電源投入後に迅速に開始することが出来る。また、リセット信号の長さを自由に調整し、パワー素子の駆動許可を所望のタイミングで行うことができる。なお、本実施形態では、リセット信号が、UVフィルタ回路14の信号をマスクするマスク信号として機能しているということができる。
なお、パワーオンリセット回路は、図2に示した構成以外にも種々の構成の回路が公知となっている。このため、実施の形態2においては、パワーオンリセット回路42に代えて、それら公知のパワーオンリセット回路を適用することもできる。
実施の形態3.
[実施の形態3の構成]
次に、本発明の実施の形態3について述べる。実施の形態3は、ラッチ機能を利用して、電源電圧Vccの立ち上がり期間におけるパワー素子の不要動作を抑制するという思想に基づいている。図3は、実施の形態3のパワー素子駆動用回路の構成を示す回路図である。実施の形態3は、図2の実施の形態2において、NOR回路40近辺の構成に代えて論理回路54を搭載したものである。
論理回路54は、RSフリップフロップ回路56、NOR回路58、AND回路60を含んでいる。RSフリップフロップ回路56は、リセット側(R)にUV保護回路10からの信号が、セット側(S)にパワーオンリセット回路42からの信号が、それぞれ入力されるように構成されている。
RSフリップフロップ回路56の出力Qは、NOR回路58に入力される。また、NOR回路58には、IN信号も入力される。その結果、NOR回路58は、出力Qからの信号に応じて、IN信号と逆相の信号(つまり制御信号)またはロー信号のいずれかを出力する。AND回路60には、NOR回路58からの信号と、UVフィルタ回路14からの信号とが入力される。
[実施の形態3の動作]
(電源電圧Vccの立ち上がり時)
図3に示す実施の形態3の回路において、電源が投入されると、先ず、パワーオンリセット回路42が速やかにハイ信号を発する。このハイ信号はRSフリップフロップ回路56のセット入力側に入力される。一方、電源投入後はUV保護回路10はロー信号を発するので、リセット側にはロー信号が入力される。
これに応じて、RSフリップフロップ回路56は、出力Qとしてハイ信号を発する状態(第1状態)にラッチされることになる。これにより、その後パワーオンリセット回路42によるリセット信号の出力が終了しても、出力Qはハイ信号を発し続ける。出力Qがハイ信号の間は、IN信号に係らず、NOR回路58の出力はロー信号になる。
AND回路60の出力は、2つの入力のうち少なくとも1つがロー信号であれば、ロー信号になる。このため、NOR回路58がロー信号を発する期間は、UVフィルタ回路14からの信号に係らずAND回路60の出力はロー信号となる。従って、図8で述べたように電源電圧Vccの立ち上がり時にUVフィルタ回路14がハイ信号を発しても、その信号は出力回路24には伝わらず、パワー素子は停止状態に保持される。
やがて、電源電圧VccがUVResetまで上昇すると、UV保護回路10はノーマル信号としてハイ信号を発するようになる。すると、RSフリップフロップ回路56のリセット側にハイ信号が入力されて(ラッチが解除されて)、出力Qがロー信号を発する状態(第2状態)に切り替わる。
出力Qがロー信号になれば、NOR回路58はIN信号の逆相の信号(制御信号)を出力するようになる。また、UV保護回路10がハイ信号を出力すれば、UVフィルタ回路14もこれに応じてハイ信号を出力する。このため、AND回路60には、UVフィルタ回路14からのハイ信号と、NOR回路58からの制御信号とが入力されることになる。その結果、制御信号と同相の信号が出力回路24へと伝達され、制御信号に応じてパワー素子が駆動することになる。
(通常駆動時)
通常駆動時には、パワーオンリセット回路42はその役割を終えてロー信号を保っている。このため、RSフリップフロップ回路56の出力Qは、UV保護回路10からの信号によらずローに保たれる。よって、通常駆動時には、NOR回路58から制御信号が継続的に出力される。そして、AND回路60により、UVフィルタ回路14の出力変化により、電源電圧Vccの大きさに応じたパワー素子の駆動、停止が実現されることになる。
以上説明したように、実施の形態3によれば、実施の形態1、2と同様に、電源電圧立ち上がり期間にパワー素子を停止し、当該期間のパワー素子の不要動作を確実に防止することができる。
さらに、実施の形態3によれば、論理回路54により、リセット信号によってパワー素子が停止状態にラッチされ、UV保護回路10がノーマル信号を発したらラッチが解除されるような動作を実現することができる。パワーオンリセット回路の構成などによっては、リセット信号の継続時間に制約が生じる場合も考えられる。実施の形態3によれば、リセット信号の長さによらず、電源電圧Vccの立ち上がり時期に、十分な期間、パワー素子の不要動作を防止することができる。また、UV保護回路10がノーマル信号を発したタイミングでラッチが解除されるので、パワー素子の停止状態を適切な時期に解除することができる。
なお、実施の形態3では、RSフリップフロップ回路を用いて、ラッチ機能を実現した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。上記述べたラッチ機能利用という思想に基づいて、他の種々の公知のラッチ回路を用いて同様の機能を実現してもよい。また、実施の形態2と同様、種々の公知のパワーオンリセット回路を利用することもできる。
実施の形態4.
[実施の形態4の構成]
次に、本発明の実施の形態4について述べる。実施の形態4は、実施の形態1乃至3とは異なり、UVフィルタ回路14のエラー信号のせき止め機能(以下、「フィルタ機能」とも呼称する)を、電源電圧Vccの立ち上がりの期間に停止させるという思想に基づいている。具体的には、実施の形態4では、コンデンサ素子16を急速チャージする手法により、フィルタ機能を停止させる。
図4は、実施の形態4のパワー素子駆動用回路の構成を示す回路図である。実施の形態4は、図7の回路に、パワーオンリセット回路42、トランジスタ62、調整回路64を追加したものである。パワーオンリセット回路42の出力は、トランジスタ62のゲートに逆相で入力される。
トランジスタ62は、ソースが電源電位側に、ドレインがコンデンサ素子16側に、それぞれ接続されるPMOS型のトランジスタである。その結果、トランジスタ62は電流源18をバイパスするように設けられる。なお、トランジスタ62のドレインソース間を流れる電流は、電流源18の出力電流値よりも十分大きくしておくことが好ましい。
調整回路64は、UV保護回路10とUVフィルタ回路14との間に設けられる。調整回路64のNOR回路65には、UV保護回路10の逆相の信号と、パワーオンリセット回路42の出力信号とが入力される。
[実施の形態4の動作]
図4に示す実施の形態4の回路において、電源が投入されると、先ず、パワーオンリセット回路42が速やかにリセット信号(ハイ信号)を発する。このハイ信号により、トランジスタ62がオンされる。これと共に、NOR回路65の出力(Vg)は強制的にローになり、トランジスタ15が強制的にオフされる。
トランジスタ62がオンされることにより、電流源18のみによって充電される場合(つまり図7の回路の場合)よりも十分に速く、コンデンサ素子16が急速充電される。その結果、UVCの電圧は速やかにインバータ17の閾値電圧を超え、UVOUTにロー信号が生じ、NOR回路20側がパワー素子を停止するように動作することになる。
すなわち、トランジスタ62による急速チャージにより図8中の“UVフィルタ”時間が消滅し、電源電圧Vccの立ち上がり時はフィルタ機能が停止される。その後、リセット信号が無くなる(ローになる)と、トランジスタ62はオフになり、NOR回路65によるトランジスタ15の強制オフも解除される。
やがて、UV保護回路10の出力がノーマル信号(ハイ信号)になれば、UVフィルタ回路14側の各回路の出力もこれに応じて切り替わり、パワー素子が駆動を開始することになる。なお、通常駆動時にはパワーオンリセット回路42はリセット信号を生成しない(つまりロー信号を発している)ので、実施の形態4の回路も、図7を用いて述べた前提の回路と同様に動作する。
以上説明したように、実施の形態4によれば、電源電圧Vccの立ち上がり期間にパワー素子を停止し、当該期間のパワー素子の不要動作を確実に防止することができる。つまり、電源投入後、エラー信号をせき止める時間を短縮して(消失させて)フィルタ機能を停止し、電源電圧Vccの立ち上がり期間にUV保護回路10がエラー信号を発する期間、パワー素子を停止することができる。その結果、電源電圧Vccの立ち上がり期間に、UV保護回路10がエラー信号を発しているにもかかわらずパワー素子が駆動するという事態を防止することが出来る。
なお、実施の形態4によれば、調整回路64により、トランジスタ62と、UVフィルタ回路14のNMOSトランジスタ15とが、同時にオン状態になることを防止できる。これにより、大電流が電源からグランドに向かって流れるのを防ぐことができる。また、実施の形態2、3と同様、種々の公知のパワーオンリセット回路を利用することもできる。
実施の形態5.
次に、本発明の実施の形態5について述べる。実施の形態5は、電源電圧Vccの立ち上がり時の不要動作防止を実現する上で効果的なパワーオンリセット回路を提供する。図5は、実施の形態5のパワー素子駆動用回路の構成を示す回路図である。実施の形態5は、実施の形態2乃至4におけるパワーオンリセット回路42を、パワーオンリセット回路70に置き換えることにより実現される。
パワーオンリセット回路70は、電流源44をプルアップ(Pull UP)用の抵抗素子72に置換している点を除き、パワーオンリセット回路42と同様の構成である。パワーオンリセット回路70は、抵抗素子72を用いて電源からリセット信号を生成する。パワーオンリセット回路42では、電源がオンとされた後も、電源電圧Vccが所定値(電流源44に含まれるトランジスタ等の閾値電圧)に達するまではリセット信号が生じない。
これに対し、パワーオンリセット回路70によれば、電源がオン状態とされた後、電源電圧Vccの変化が抵抗素子72を介してリセット信号配線に速やかに伝わる。よって、パワーオンリセット回路70が電源電圧の変化に対してより一層敏感に駆動することになり、電源電圧Vccの立ち上がり期間におけるパワー素子の不要動作防止を、電源投入後直ちに開始することが出来る。
尚、図5は、一例として、パワーオンリセット回路70を実施の形態2のパワー素子駆動用回路に組み合わせた場合の回路図を示している。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、パワーオンリセット回路70を、実施の形態3または4に対して適用することもできる。
実施の形態6.
次に、本発明の実施の形態6について述べる。実施の形態6は、実施の形態5とは異なる観点で、電源電圧Vccの立ち上がり時の不要動作防止を実現する上で効果的なパワーオンリセット回路を提供する。図6は、実施の形態6のパワー素子駆動用回路の構成を示す回路図である。実施の形態6は、実施の形態2乃至4におけるパワーオンリセット回路42を、パワーオンリセット回路80に置き換えることにより実現される。
パワーオンリセット回路80は、パワーオンリセット回路42に、更に抵抗素子82を加えたものである。抵抗素子82を挿入することにより、コンデンサ素子48の充電を緩やかに進めることが出来る。その結果、より長い時間トランジスタ46をオフ状態に維持でき、より長い時間リセット信号を発することができるようになる。
以上説明したように、実施の形態6によれば、コンデンサ素子48の充電速度を抵抗素子82によって所望量に調整し、リセット信号(ハイ信号)を出力する時間を延ばすことができる。その結果、電源電圧Vccの立ち上がり期間におけるパワー素子駆動停止期間を、所望の長さに調整することができる。
尚、図6は、一例として、パワーオンリセット回路80を実施の形態2のパワー素子駆動用回路に組み合わせた場合の回路図を示している。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、パワーオンリセット回路80を、実施の形態3乃至5に対して適用することもできる。
尚、上述した各実施形態では、実施の形態1、4では出力回路24が、実施の形態2では出力回路24が、実施の形態3では出力回路24が、それぞれ、前記第1の発明における「出力回路」に相当している。また、UV保護回路10が前記第1の発明における「保護回路」に、UVフィルタ回路14が前記第1の発明における「フィルタ回路」に、それぞれ相当している。また、実施の形態1、4ではNOR回路20が、実施の形態2ではNOR回路40が、実施の形態3では論理回路54が、それぞれ、前記第1の発明における「制御回路」に相当している。
また、実施の形態1ではコンデンサ素子30が、実施の形態2ではパワーオンリセット回路42及びNOR回路40が、実施の形態3ではパワーオンリセット回路42及び論理回路54が、実施の形態4ではパワーオンリセット回路42とトランジスタ62を含む回路が、それぞれ、前記第1の発明における「停止回路」に相当している。
なお、上記の各実施形態では、図7の回路を前提にして説明を行った。しかしながら、本発明の思想を適用することができる保護回路、フィルタ回路、出力回路、制御回路の構成は、図7で示した具体的な回路構成に限定されるものではない。
例えば、実施の形態で示したUV保護回路10は、電源電圧Vccに応じてその出力を変化させる機能を備える回路である。本発明にかかる保護回路はこれと同様の機能を備えていれば良く、比較器やヒステリシス用アナログ回路は必ずしも必須構成要素ではない。よって、UV保護回路10の具体的回路構成とは異なる他の技術を利用して、保護回路を実現してもよい。
また、UVフィルタ回路も、UV保護回路の出力信号を選択的に通過させる機能(せき止める機能)を備えていればよい。このため、本発明にかかるフィルタ回路についても、UVフィルタ回路14の具体的回路構成に限定されない。
本発明の実施の形態1のパワー素子駆動用回路の回路図である。 実施の形態2のパワー素子駆動用回路の回路図である。 実施の形態3のパワー素子駆動用回路の回路図である。 実施の形態4のパワー素子駆動用回路の回路図である。 実施の形態5のパワー素子駆動用回路の回路図である。 実施の形態6のパワー素子駆動用回路の回路図である。 実施の形態1〜6において前提となる回路の回路図である。 図7の回路における電源立ち上がり時の動作の模式図である。
符号の説明
10 UV保護回路
11 比較器
12 ヒステリシス用アナログ回路
14 UVフィルタ回路
15、46、62 トランジスタ
16、30、48 コンデンサ素子
17 インバータ
18、44 電流源
20、40、58 NOR回路
24 出力回路
42、70、80 パワーオンリセット回路
45 リセット信号配線
54 論理回路
56 RSフリップフロップ回路
60 AND回路
64 調整回路
65 NOR回路
72、82 抵抗素子
IN 信号(パワー素子の制御信号と逆相)
IN 入力電圧
ref 基準電圧
cc パワー素子駆動用回路が接続する電源の電圧

Claims (10)

  1. 電源から生成した電圧を、外部からの信号に従ってパワー素子に印加する出力回路と、
    前記電源の電圧の大きさに応じて、該電源の電圧が所定の正常範囲内にあることを示すノーマル信号と、該電源の電圧が該正常範囲外にあることを示すエラー信号のいずれかを出力する保護回路と、
    前記ノーマル信号を通過させ、前記エラー信号の出力が開始された後一定時間は該エラー信号をせき止めて、該一定時間を越えて該エラー信号の出力が継続された場合に該エラー信号を通過させるように、前記検知回路の信号を選択的に通過させるフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路から信号を受け、前記ノーマル信号に応じて前記パワー素子のオン動作を許可し、前記エラー信号に応じて該パワー素子のオン動作を禁止する制御回路と、
    前記電源がオン状態にされてから該電源の電圧の立ち上がり期間にかけて、前記パワー素子のオン動作を禁止する停止回路と、
    を備えることを特徴とするパワー素子駆動用回路。
  2. 前記出力回路は、前記パワー素子と接続する出力端子を備え、
    前記停止回路は、前記電源がオン状態にされてから該電源の電圧の立ち上がり期間にかけて、前記フィルタ回路の出力信号に係らず、前記出力端子に出力される信号を前記パワー素子をオフする信号にする信号変換回路を含むことを特徴とする請求項1記載のパワー素子駆動用回路。
  3. 前記信号変換回路は、一方の電極が前記フィルタ回路から前記出力端子までの信号の経路の途中に接続され、他方の電極がグランド電圧に接続されるコンデンサ素子を含むことを特徴とする請求項2記載のパワー素子駆動用回路。
  4. 前記信号変換回路は、
    前記電源がオン状態にされたあと該電源の電圧の立ち上がり期間にかけてリセット信号を出力するパワーオンリセット回路と、
    前記リセット信号が出力されている間は前記フィルタ回路からの信号にかかわらず前記制御回路に前記エラー信号が与えられ、該リセット信号の出力が停止したら該フィルタ回路からの信号が該制御回路に供給されるような論理を構成する論理回路と、
    を含むことを特徴とする請求項2記載のパワー素子駆動用回路。
  5. 前記信号変換回路は、
    前記電源がオン状態にされたらリセット信号を出力するパワーオンリセット回路と、
    前記パワーオンリセット回路の前記リセット信号により第1状態にラッチされ、前記保護回路の前記ノーマル信号により第2状態に切替わるラッチ回路と、
    前記ラッチ回路が前記第1状態のときには前記フィルタ回路からの信号にかかわらず前記制御回路に前記エラー信号が与えられ、該ラッチ回路が前記第2状態のときには該フィルタ回路からの信号が該制御回路に供給されるような論理を構成する論理回路と、
    を含むことを特徴とする請求項2記載のパワー素子駆動用回路。
  6. 前記停止回路は、前記電源がオン状態にされてから該電源の電圧の立ち上がり期間に、前記フィルタ回路が有する前記エラー信号をせき止める機能を停止させるフィルタ機能停止回路を含むことを特徴とする請求項1記載のパワー素子駆動用回路。
  7. 前記フィルタ回路は、コンデンサ素子と、前記ノーマル信号が出力されているときに該コンデンサ素子の放電をし前記エラー信号が出力されているときに該コンデンサ素子を充電する充放電回路と、該コンデンサ素子の蓄電電荷量が所定量以上となったら前記エラー信号を通過させる回路と、を含み、
    前記フィルタ機能停止回路は、
    前記電源がオン状態にされたあと該電源の電圧の立ち上がり期間にかけてリセット信号を出力するパワーオンリセット回路と、
    前記パワーオンリセット回路の前記リセット信号を受けてオン状態とされ、該オン状態の間前記コンデンサ素子を充電する充電回路と、
    を含むことを特徴とする請求項6記載のパワー素子駆動用回路。
  8. 前記パワーオンリセット回路は、
    外部へとリセット信号を供給するための配線と、
    前記電源と前記配線との間に直列に挿入される抵抗素子と、
    前記電源がオン状態とされてから所定時間経過後に前記配線を電気的に遮断する遮断回路と、
    を含むことを特徴とする請求項4、5、7のいずれか1項に記載のパワー素子駆動用回路。
  9. 前記遮断回路は、
    前記電源の電圧を分圧する分圧用抵抗素子と、
    前記分圧された電圧が印加されるように前記分圧用抵抗素子に並列に接続されたコンデンサ素子と、
    前記分圧用抵抗素子と前記コンデンサ素子との間に制御端子が接続され、該コンデンサ素子の蓄電電荷量が所定量以上となったときに前記配線を電気的に遮断するように設けられたトランジスタと、
    前記コンデンサ素子と前記トランジスタの前記ベースまたは前記ゲートとの接続点と、前記分圧用抵抗素子との間に直列に挿入された抵抗素子と、
    を含むことを特徴とする請求項8に記載のパワー素子駆動用回路。
  10. 前記パワーオンリセット回路は、
    外部へとリセット信号を供給するための配線と、
    前記配線と前記電源との間に介在してそれらを接続し、前記電源がオンとされたらリセット信号を生成して該配線に供給する信号生成手段と、
    前記電源がオンとされてから所定時間経過後に前記配線を電気的に遮断する遮断回路と、を備え、
    前記遮断回路は、
    前記電源の電圧を分圧する分圧用抵抗素子と、
    前記分圧された電圧が印加されるように前記分圧用抵抗素子に並列に接続されたコンデンサ素子と、
    前記分圧用抵抗素子と前記コンデンサ素子との間に制御端子が接続され、該コンデンサ素子の蓄電電荷量が所定量以上となったときに前記配線を電気的に遮断するように設けられたトランジスタと、
    前記コンデンサ素子と前記トランジスタの前記制御端子との接続点と、前記分圧用抵抗素子との間に直列に挿入された抵抗素子と、
    を含むことを特徴とする請求項4、5、7のいずれか1項に記載のパワー素子駆動用回路。
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