JP4923857B2 - インク供給機構及びそれを備えた記録装置並びにインクカートリッジ - Google Patents
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このインクジェット式記録装置には、インクカートリッジ内に、インクを貯留したインクパックを収容し、インクカートリッジ内を加圧することで、記録ヘッドにインクを圧送するものがある。
また、インクカートリッジ内に加圧空気を導入して加圧した際に、インクカートリッジが膨張するため、インクカートリッジを収容するカートリッジホルダに、インクカートリッジの膨張する外面との干渉によるインクカートリッジの変形を避ける窓部を形成し、インクカートリッジからのインクの正確な送り出しを図る技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
したがって、装着時のみならず、取り外し時においても、カートリッジホルダに対するインクカートリッジの干渉を抑えることが可能な構造が要求されている。
したがって、インクカートリッジが加圧されて膨張した状態であっても、インクカートリッジの外面とカートリッジホルダの内面とが接触することがなく、これにより、インクカートリッジの変形を抑制しつつ収納空間からのインクカートリッジの取り出しを円滑に行うことができる。
この構成によれば、インクカートリッジが加圧されて膨張した状態であっても、インクカートリッジの外面とカートリッジホルダの内面とが接触することをより確実に防止することができ、これにより、インクカートリッジの変形を抑制しつつ収納空間からのインクカートリッジの取り出しを円滑に行うことができる。
この構成によれば、インクカートリッジが加圧されて膨張した状態であっても、インクカートリッジの外面とカートリッジホルダの内面とが接触することをより確実に防止することができ、これにより、インクカートリッジの変形を抑制しつつ収納空間からのインクカートリッジの取り出しを円滑に行うことができる。
したがって、インクカートリッジが加圧されて膨張した状態であっても、インクカートリッジの外面とカートリッジホルダの内面とが接触することがなく、これにより、インクカートリッジの変形を抑制しつつ収納空間からのインクカートリッジの取り出しを円滑に行うことができる。
なお、本実施形態では、記録装置をメディア処理装置であるパブリッシャに適用した場合を例にとって説明する。
図1はパブリッシャ(メディア処理装置)の外観斜視図、図2はパブリッシャのケースを外した状態の前方側の斜視図、図3はパブリッシャのケースを外した状態の後方側の斜視図、図4はパブリッシャに設置された記録装置部分の斜視図、図5はパブリッシャの内部概略構成図である。
メディアドライブ41は、メディアへのデータ書き込み位置とメディアの受け取り及び受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ41aをそれぞれ有している。
図2から図4にも示すように、レーベルプリンタ11はインクジェットヘッド61を有するキャリッジ62を備えており、このキャリッジ62は、キャリッジガイド軸63に沿って、水平方向に往復移動可能に支持されている。そして、このキャリッジ62は、キャリッジガイド軸63に沿って水平に架け渡したタイミングベルト64と、これを駆動するためのキャリッジモータ65とを備えている。
なお、インク供給機構71には、その上部に、加圧機構74が設けられており、この加圧機構74は、インクカートリッジ12内を加圧し、インクカートリッジ12内のインクパックに貯留しているインクを送り出す。
この廃インク吸収タンク85は、ケース86内に図示しない吸収材を配設したもので、その上面は、複数の孔部87を有するカバー88によって覆われている。
なお、廃インク吸引機構81の下方には、廃インク吸収タンク85の一部である廃インク受け部89が設けられ、廃インク吸引機構81から滴下した廃インクを受け止め、吸収材によって吸収するようになっている。
図5に示すように、パブリッシャ1は、各部の制御を司る制御部91を有し、パブリッシャ1内の各部間の動作制御を行う中央制御部となっている。具体的には、メディアドライブ41、レーベルプリンタ11、メディア搬送機構31等の動作を制御する。
レーベル面の印刷画像の読取用の画像センサ93は、例えば、メディア搬送機構31に搭載されている。メディア搬送機構31に把持された使用済みメディアMCを回転させ、このメディアMCのレーベル面に受光面が対峙する状態で、メディア半径方向に沿って配置されている画像センサ93によって、レーベル面の全体の印刷画像を読み取るようになっている。この代わりに、メディア搬送機構31に把持された使用済みメディアMCのレーベル面に沿って、その半径方向に配置されている画像センサ93側を回転させて、レーベル面の全印刷画像を読み取るようにしても良い。
図6はインクカートリッジの構造を説明する斜視図、図7はカートリッジホルダの構造を説明する斜視図、図8はカートリッジホルダの構造を説明する平面図である。
また、カートリッジケース101の接続面101aには、各インク送出口106の右隣に、カートリッジケース12の各収容空間102内に空気を導入する空気導入孔107が貫通形成されている。さらに、カートリッジケース101の接続面101aには、下段側のインク送出口106及び空気導入孔107を挟むように、左右一対の挿入穴108が凹設されている。なお、挿入穴108は、カートリッジケース101内と非連通となっている。
また、カートリッジケース101には、接続面101a側における底面に、カム溝部110も形成されており、このカム溝部110には、カートリッジホルダ13側に設けられたカムピン135が挿入され、カートリッジケース101の底部に設けられた図示しないハートカムに係合可能とされている。そして、カムピン135がハートカムに係脱することにより、インクカートリッジ12のカートリッジホルダ13に対する着脱が可能とされている。
このカートリッジホルダ13は、底板121と、この底板121の両側部に立設された側板122,123と、奥側にて底板121に立設された後面板124とを有している。
また、このカートリッジホルダ13には、後面板124の手前に、インクカートリッジ12の挿抜方向である前後方向にスライド可能なスライダ126が設けられており、図示しないバネなどの付勢手段によって手前側へ付勢されている。
また、カートリッジホルダ13の底板121には、複数の位置決めレール134が形成されており、これら位置決めレール134は、収納空間125内に装着されるインクカートリッジ12の位置決め溝部109に係合するようになっている。
さらに、カートリッジホルダ13の底板121には、水平面内にて揺動可能に支持されたカムピン135が設けられており、このカムピン135は、収納空間125内に装着されるインクカートリッジ12のカム溝部110に入り込み、カートリッジケース101のハートカムに係合するようになっている。
また、この底板121の表面には、収納空間125へのインクカートリッジ12の挿入方向後方側に、カートリッジホルダ13に対する着脱方向に沿って凹部142が形成されている。この凹部142は、窓部141と同一幅寸法にて、この窓部141の縁部から底板121の手前側の縁部までにわたって形成されている。
また、これら凹部142,143,144,145,146,147は、インクカートリッジ12の収容空間102の着脱方向における稼動範囲のうちカートリッジホルダ13の内面に投影される範囲よりも広い範囲まで設けられていることが好ましい。
図9はカートリッジホルダへのインクカートリッジの着脱動作を説明する平面図である。
図9(a)に示すように、インクカートリッジ12をカートリッジホルダ13の収納空間125へ、その前方側からスライドさせて挿入する。
さらに、インクカートリッジ12を収納空間125内へ押し込む。このようにすると、インクカートリッジ12の位置決め溝部109にカートリッジホルダ13の位置決めレール134が係合し、インクカートリッジ12の挿入方向が案内される。
これにより、インクカートリッジ12がスライダ126に対して位置決めされ、さらに、インク供給針131がインクパック103内に挿入され、このインク供給針131を介してインクパック103内のインクが送出可能とされる。
インクカートリッジ12をさらに押し込むと、図9(b)に示すように、このインクカートリッジ12とともにスライダ126が付勢手段の付勢力に抗して押し込まれ、所定の位置まで押し込まれると、カム溝部110に挿入されたカムピン135がハートカムによって係止され、インクカートリッジ12がカートリッジホルダ13の収納空間125内に収容された状態に装着される。
そして、各カートリッジホルダ13内にインクカートリッジ12を装着した状態にて印刷が開始されると、互いに密着された加圧空気供給口132及び空気導入孔107を介してカートリッジケース101の収容空間102内に加圧装置74から加圧空気が供給され、収容空間102内が加圧される。
インクカートリッジ12を取り外す場合は、まず、インクカートリッジ12をカートリッジホルダ13への挿入方向前方側へ押し込む。
このようにすると、インクカートリッジ12のハートカムに係止されていたカムピン135がハートカムから外される。
これにより、図9(c)に示すように、インクカートリッジ12は、付勢手段によって付勢されているスライダ126によって手前へ押し出される。
つまり、インクカートリッジ12は、収容空間102が加圧されて膨張した状態にて手前側へ押し出されることとなる。
したがって、加圧されて膨張したインクカートリッジ12は、上下の底板121に接触することなく手前側へ円滑に押し出される。
そして、この手前へ押し出されたインクカートリッジ12を把持して手前へ引き抜くと、インクカートリッジ12の接続面101aの空気導入穴107とスライダ126の加圧空気供給口132とが離され、インクカートリッジ12の収容空間102内が大気圧とされて膨張状態が解除される。
そして、このように突条151を形成した場合も、インクカートリッジ12をカートリッジホルダ13の収納空間125から取り出す際に、インクカートリッジ12と上下の底板121との接触を回避することができ、インクカートリッジ12の収納空間125からの円滑な取り出しが可能とされる。
Claims (4)
- カートリッジホルダの収納空間に着脱可能に装着されたインクカートリッジ内の空気室に空気を供給して加圧することにより、前記インクカートリッジ内のインクパックに貯留されたインクを送り出すためのインク供給機構であって、
前記カートリッジホルダには、加圧状態にて膨張する前記インクカートリッジの外面と対向する前記収納空間の内面の底板に、前記インクカートリッジ内の前記インクパックの平面視における範囲と略同一の大きさの窓部、及び前記収納空間に対する前記インクカートリッジの着脱方向に沿って前記窓部の縁部から前記カートリッジホルダの開口の縁部にわたって形成された凹部を有し、
前記インクカートリッジを取り外す時に、前記凹部により、膨張した前記インクカートリッジと前記底板との間に隙間が形成されることを特徴とするインク供給機構。 - 請求項1に記載のインク供給機構において、
前記窓部から前記収納空間に対する前記インクカートリッジの挿入方向前方側の縁部にわたって凹部が形成されていることを特徴とするインク供給機構。 - 請求項1または2に記載のインク供給機構から供給されるインクをノズルから吐出して記録媒体に印刷を行うことを特徴とする記録装置。
- 請求項1または2に記載のインク供給機構の前記カートリッジホルダの収納空間に着脱可能に装着され、空気の供給により加圧されて内部のインクパックに貯留されたインクを送り出すインクカートリッジであって、
加圧状態にて膨張する外面には、前記カートリッジホルダの収納空間に対する着脱方向に沿う突条が両側部に形成されていることを特徴とするインクカートリッジ。
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