JP3904066B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に情報を記録する記録装置に関し、特に記録媒体の搬送案内部に工夫を加えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、従来の記録装置の1つである大型のプリンタは、記録媒体である例えば記録用のロール紙を供給する給紙部、給紙されたロール紙に情報を記録する記録部、記録されたロール紙を排出する排紙部がこの順で上部から配設された構成となっている。このような大型の例えばインクジェット式プリンタを使用する場合、ユーザは、ロール紙を給紙部に収納してロール紙の先端部を引き出す。そして、ロール紙の先端部を用紙搬送面として作用する平坦な給紙ガイド上を通し、紙送りローラと従動ローラとの間に挟み込んでインクジェット式プリンタを起動する。
【0003】
すると、インクジェット式プリンタは、紙送りローラを回転させてロール紙を用紙搬送案内面として作用する平坦なプラテン上に送り出しながら、記録ヘッドのノズル開口からインク滴を吐出して情報をロール紙上に記録する。そして、排紙ローラを回転させてロール紙を用紙搬送面として作用する平坦な排紙ガイド上を通して外部に排出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ロール紙の全面に記録するいわゆる縁無し記録が可能な小型のインクジェット式プリンタが開発されており、大型のインクジェット式プリンタにも適用させようとしている。ところが、大型のインクジェット式プリンタは多量のインクを使用するため、このインクジェット式プリンタで縁無し記録を行うと、ロール紙の縁からはみ出てプラテンに付着するインクの量も多量となるため、記録ヘッドやロール紙を汚染させてしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、サイズの異なる記録媒体に対して全面記録しても記録ヘッド等の汚染を防止することができる記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明に係る記録装置では、記録媒体に情報を記録する記録装置において、記録部における前記記録媒体の搬送を案内する搬送案内部は、搬送方向と直交する方向の前記記録媒体のサイズに対応して前記搬送案内部を複数に分割する分割部を有し、当該分割部には、縁無し記録を行なう際に前記記録媒体の縁からはみ出して吐出される記録材を受ける吸収材が設けられていることを特徴としている。
【0007】
これにより、サイズの異なる記録媒体に対して全面記録しても、記録材が付着した部分的な搬送案内部のみを記録材が付着していない部分的な搬送案内部に即座に交換することができるので、記録ヘッドやロール紙の汚染を防止することができる。また、サイズの異なる記録媒体に対して全面記録しても、記録材を吸収して回収することができるので、搬送案内部自体に記録材が付着することを防止することができ、記録ヘッドやロール紙の汚染を完全に防止することができる。
【0008】
また、本発明に係る記録装置では、前記媒体搬送部は、搬送方向と直交する方向に複数並設された前記記録媒体を吸引する吸引部を有することを特徴としている。これにより、記録媒体を吸引するときに、記録材のミストの浮遊を防止することができるとともに、吸収材を早期に乾燥させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。図1及び図2に示すインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの記録用紙にまで記録できる大型のプリンタであり、給紙部110、記録部120、排紙部130、脚部140がこの順で上部から配設された構成となっている。記録部120と排紙部130は本体として一体化されており、給紙部110及び脚部140とそれぞれ分離可能に構成されている。
【0011】
給紙部110は、図1に示すように、本体120、130の上部後方に突き出るように設けられている。そして、給紙部110の内部には、図2に示すように、1本のロール状の記録用紙(以下、ロール紙という)がセット可能なロール紙ホルダ111が設けられ、給紙部110の前面には、図1及び図2に示すように、跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー112がロール紙ホルダ111を覆うように取り付けられている。
【0012】
ロール紙ホルダ111は、図2に示すように、ロール紙を保持するスピンドル113及び一対のフランジ状のロール紙押さえ114と、給紙部110の両側壁内面に取り付けられて、スピンドル113の着脱及び懸架が可能な一対のスピンドル受け115を備えている。そして、スピンドル113は、中央にロール紙が填め込まれてロール紙押さえ114で挟持された状態で、両端がスピンドル受け115に載置され、回転可能に軸支持されるようになっている。ロール紙カバー112は、図1及び図2に示すように、全体が回動可能に支持されており、ユーザが下部を持って持ち上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。
【0013】
記録部120は、図2に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と記録を実行するための図示しない制御部とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入ったインクカートリッジ10とをつなぐインクチューブ124、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない紙送りローラ、ロール紙の浮き上がりを防止する図示しない紙吸引手段等を備えている。そして、記録部120の上面及び前面には、図1及び図2に示すように、上蓋125及び前蓋126が記録ヘッド121やキャリッジ122等を覆うように取り付けられている。
【0014】
記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
【0015】
キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にコロを介して吊り下げられ、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。
【0016】
FFC123は、一端が制御部のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、記録信号を制御部から記録ヘッド121に送るようになっている。インクチューブ124は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10につながれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121につながれている。そして、インクチューブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド121に送るようになっている。
【0017】
前蓋126は、図1及び図2に示すように、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、前蓋126を開けることにより記録部120を大きく開放することができるので、記録ヘッド121やキャリッジ122等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0018】
排紙部130は、図1及び図2に示すように、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す排紙ガイド131と、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない排紙ローラを備えている。排紙ガイド131は、前面側に突き出た平坦な傾斜面として形成されており、上方から搬送されてくるロール紙を下方へスムーズに導くことができるようになっている。
【0019】
脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142と、これらの支持柱142の間に掛け渡されている補強棒143を備えている。そして、支持柱142の上部に給紙部110及び本体120、130が載置されネジ止め固定されるようになっている。支持柱142に移動用のコロ141が配設されていることにより、重量のある給紙部110及び本体120、130を所望の位置へスムーズに移動させて設置することができるようになっている。なお、この脚部140の支持柱142の間には、排紙部130から排出されるロール紙を受ける排紙受け装置を設置することができるようになっている。
【0020】
さらに、本体120、130の前面側から見て左側には、図1及び図2に示すように、各色のインクカートリッジ10を収納保持するホルダ本体151とその前面を覆うカバー152を有するインクカートリッジホルダ150が配設されている。このインクカートリッジホルダ150は、ホルダ本体151に対しカバー152の下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。
【0021】
また、本体120、130の前面側から見て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル160が配設されている。この操作パネル160は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。
【0022】
このような構成において、インクジェット式プリンタ100を使用する場合は、先ず、給紙部110からロール紙ホルダ111を構成するスピンドル113を取り出し、図3に示すように、スピンドル113に挿入されている一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から引き抜く。
【0023】
そして、図4に示すように、スピンドル113の一端をロール紙Rの軸穴Cの一端から挿入して貫通させ、図5に示すように、ロール紙Rの軸穴Cの一端をスピンドル113の他端側に挿入固定されている他方のロール紙押さえ114にはめ込んで当接させる。続いて、一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から挿入して、ロール紙Rの軸穴Cの他端に填め込む。これにより、ロール紙Rはスピンドル113と共に回転可能となる。
【0024】
次に、図6に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端を持って給紙部110まで持ち上げる。ここで、図7に示すように、スピンドル受け115には、スピンドル113の端部を一時的に載置するための比較的浅い窪み115aと、スピンドル113の端部を回転可能に軸支するための比較的深い窪み115bが前後に並設されている。手前の窪み115aは、重量のあるロール紙Rが挿入されたスピンドル113を正規の窪み115bに一時に填め込む作業は困難性が伴うために、仮置きをするために設けられている。
【0025】
そこで、図7に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端部をスピンドル受け115の仮置きの窪み115aに一旦載置し、その後、図8に示すように、先ず、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の一端部を対応するスピンドル受け114の正規の窪み115bに掛け、次に、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の他端部を対応するスピンドル受け115の正規の窪み115bに掛ける。これにより、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113を給紙部110に安全かつ容易にセットすることができる。
【0026】
次に、図9に示すように、ロール紙Rの先端を下方に引き出して記録部120の搬送経路を通し、さらに図10に示すように、排紙部130の搬送経路まで通す。そして、図11に示すように、ロール紙Rを巻き取り方向に回転させてロール紙Rの先端を例えば排紙ガイド131に形成されているマーカMに位置決めする。その後、インクジェット式プリンタ100を起動して、ロール紙Rを副走査方向に給紙しつつ記録ヘッド121を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させ、ロール紙Rに所定の情報を記録して排紙する。
【0027】
図12は、インクカートリッジホルダ150の詳細を示す斜視図である。このインクカートリッジホルダ150は、インクジェット式プリンタ100の本体120の前面左側に取り付けられたホルダ本体151と、このホルダ本体151の前面側に取り付けられたカバー152を備えている。ホルダ本体151内は、インクカートリッジ10を収納する収納部153と、上下方向に移動可能な制御レバー154が並設されている。カバー152は、下部がホルダ本体151の下部に回転自在に支持されており、下方に旋回してホルダ本体151の前面を開放し、上方に旋回してホルダ本体151の前面を閉塞するようになっている。
【0028】
ホルダ本体151内に設けられている収納部153は、図示左側から順にブラック、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタの計7色のインクカートリッジ10B、10LY、10Y、10LC、10C、10LM、10Mが個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。
【0029】
ここで、図13は、インクカートリッジ10を後面側から見た斜視図である。このインクカートリッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に形成された外装ケース11内に、例えば可撓性材料で袋状に形成されて内部にインクが充填されたインクタンクが密閉されている。外装ケース11の片側面の前面側には、インクカートリッジ10を収納部153に対し引き出し、押し入れする際にユーザが手を掛ける凹状の把持部12が形成されている。
【0030】
従来のインクカートリッジホルダのホルダ本体内には、例えば6色のインクカートリッジのみが収納されており、スペースは比較的余裕があったため、インクカートリッジを収納部に対し引き出し、押し入れする際にユーザがホルダ本体内に手を入れて作業をすることができた。ところが、本実施形態では、従来と同一サイズのインクカートリッジホルダ150のホルダ本体151内に、7色のインクカートリッジ10を収納する収納部153と制御レバー154を並設する必要があるため、スペースに余裕が無くなっている。そこで、上記凹状の把持部12をインクカートリッジ10に形成することにより、インクカートリッジ10を収納部153に対し引き出し、押し入れする作業を容易に行うことができる。
【0031】
外装ケース11の後面中央部には、内部のインクタンクに接続されたゴムパッキングで覆われたインク供給口13が形成され、その上下両側には、このインクカートリッジ10を収納部153に対し押し入れるときに位置決めするための位置決め穴14が形成されている。さらに、外装ケース11の後面上部には、窪み15が形成され、その内部にはこのインクカートリッジ10のインク情報、例えば製造番号、インクの色や残量等が読み書きされるIC16が貼付されている。さらに、外装ケース11の上面中央部には、このインクカートリッジ10を収納部153に収納したときに係止するための係止突起17が形成されている。
【0032】
図14は、ホルダ本体151における1色分のインクカートリッジ10の収納部153の内部構造を示す斜視図である。収納部153の内側後面には、インクカートリッジ10のインク供給口13内に挿入されるインク供給針21と、インクカートリッジ10の位置決め穴14内に挿入される位置決め針22が、インクカートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出るように配設されている。
【0033】
ここで、図15(A)は、インク供給針21の詳細を示す平面図である。このインク供給針21は、先端側面に供給口21aが穿孔され、後端がインクチューブ124に接続されている。そして、インク供給針21には、後端側に挿入されている圧縮バネ23により軸方向に付勢されてインク供給針21の先端側面に穿孔されている供給口を塞いでいる円筒状のゴム製のバルブ24が填め込まれている。これにより、インクジェット式プリンタ100内のインク供給系は閉じた状態を維持することができる。
【0034】
このような構成において、図15(A)に示すように、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153内へ押し入れると、図15(B)に示すように、インク供給針21がインク供給口13内に挿入されるとともに、バルブ24がインク供給口13のゴムパッキングに押されてインク供給針21の後端側に押し込まれる。これにより、バルブ24で覆われていた供給口21aが露出するので、インクカートリッジ10のインクタンク内のインクは、インク供給口13からインク供給針21の供給口21aを通ってインクチューブ124へ供給される。
【0035】
一方、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153から引き出すと、インク供給針21もインク供給口13から引き出されるので、インク供給口13のゴムパッキングに押されていたバルブ24は圧縮バネ23の復元力によりインク供給針21の先端側に押し出される。これにより、露出していた供給口21aは再びバルブ24で覆われる。
【0036】
図14に示すように、収納部153の内側後面の上部には、インクカートリッジ10のIC16と電気的に接続されるコネクタ25が貼付されている。このコネクタ25は上記FFC123に接続されており、インクジェット式プリンタ100の制御部はインクカートリッジ10のIC16に対しインク情報を読み書きすることができる。さらに、収納部153の上面中央部には、カム159に連動してインクカートリッジ10の係止突起17に対し係止し、あるいは係止解除する係止爪153bが形成されている。
【0037】
図12に示すように、ホルダ本体151内に設けられている制御レバー154は、ホルダ本体151に縦方向に設けられたガイド溝151aに沿って上下に揺動自在に配設されている。この制御レバー154は、上下に揺動することにより、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みを電気的に制御するとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れを機械的に制御するようになっている。
【0038】
すなわち、制御レバー154が最上端に位置決めされているときは、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは禁止されているとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは可能となっている。一方、制御レバー154が最下端に位置決めされているときは、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは許可されているとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは不可能となっている。
【0039】
このような機能を有する制御レバー154を設けることにより、大型のインクカートリッジを使用することができるようになる。すなわち、従来は、インクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みは、インクカートリッジホルダのカバーの開閉動作で制御されていた。ところが、大型のインクカートリッジはホルダ本体にセットしたときに前面側に突き出てしまい、カバーを閉じることができないため、インクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みを制御することができなかった。
【0040】
これに対し、本実施形態のインクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは、上述したようにインクカートリッジホルダ150の制御レバー154の揺動で制御されている。このため、大型のインクカートリッジをホルダ本体151にセットしたときに前面側に突き出てカバー152を閉じることができなくても、大型のインクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みを制御することができる。
【0041】
ところで、前述したように、このインクカートリッジホルダ150に収納されている各色のインクカートリッジ10内のインクは、インク加圧供給手段によって加圧されて記録ヘッド121に送られるようになっている。このため、従来のインクジェット式プリンタのように水頭差を利用したインク供給手段の場合は、インクカートリッジホルダはキャリッジよりも上部に配設する必要があったが、このインクカートリッジホルダ150は何処に配設されてもインクを供給することができるので、配設場所を自由に設定することができる。
【0042】
図16は、インクジェット式プリンタ100の用紙搬送案内部を含むロール紙の搬送面を示す概略断面側面図、図17は、その用紙搬送案内部の周辺を示す平面図である。給紙部110から記録部120を経て排紙部130へ向かう用紙搬送経路は、インクジェット式プリンタ100の上部後面側から下部前面側にかけて傾斜して設けられている。
【0043】
この用紙搬送経路は、給紙部110から記録部120にかけて配設された平坦な給紙ガイド211、対向配置された接触・離間可能な紙送りローラ212及び従動ローラ213、キャリッジ122に搭載された記録ヘッド121と対向配置された平坦な用紙搬送案内部であるプラテン214、印刷部120から排紙部130にかけて配設された平坦な紙吸引部215、排紙部130に配設された排紙ガイド131により構成されている。
【0044】
給紙ガイド211、排紙ガイド131の各表面は、用紙搬送面として作用する。紙吸引部215の表面は、用紙搬送面及び用紙吸引面として作用する。すなわち、図17に示すように、紙吸引部215は、主走査方向に複数並設され、副走査方向に3列配設された吸引口215a、215b、215cを備えており、図16に示すように、記録部120の内部に配設されたファン217により外気が各吸引口215a、215b、215cから吸引されることにより、紙吸引部215上を搬送されるロール紙を吸着するようになっている。
【0045】
プラテン214の表面は、用紙搬送案内面として作用すると共に用紙吸引面としても作用する。すなわち、図17に示すように、プラテン214は、主走査方向に複数並設された吸引口214aを備えており、図16に示すように、記録部120の内部に配設されたファン217により外気が各吸引口214aから吸引されることにより、プラテン214上を搬送されるロール紙を吸着するようになっている。したがって、記録時において特にロール紙の幅が広くてもロール紙はプラテン214上で全幅にわたって確実に吸引されて平坦になるので、記録精度を高精度に維持することができる。
【0046】
また、図17に示すように、プラテン214と吸引部215との間に隙間Cを設け、図16に示すように、記録部120の内部に配設されたファン217により外気が隙間Cから吸引されることにより、隙間C上を搬送されるロール紙を吸着するようになっている。したがって、記録時においてプラテン214と吸引部215との間でもロール紙は吸引されてプラテン214により平坦になるので、記録精度をさらに高精度に維持することができる。なお、プラテン214に吸引口214aを設けてロール紙を吸引し、あるいはプラテン214と吸引部215との間に隙間Cを設けてロール紙を吸引する何れか一方のみを設けても同様の効果を奏する。
【0047】
さらに、プラテン214は、ロール紙の幅方向のサイズに対応させて分割、例えば4インチの幅で7つに分割され、各分割部には例えばスポンジや不織布等のインク吸収材216が配設されている。このように、プラテン214を分割して各分割部にインク吸収材216を配設することにより、ロール紙全面に記録する縁無し記録の際に、全サイズのロール紙に対してはみ出たインクを吸収して回収することができるため、記録ヘッド121やロール紙の汚染を防止することができる。
【0048】
以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。例えば、上述した実施形態では、記録装置としてインクジェット式プリンタを例に説明したが、これに限定されるものではなく、記録媒体の搬送案内部を有する記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る記録装置によれば、サイズの異なる記録媒体に対して全面記録しても、記録材が付着した部分的な搬送案内部のみを記録材が付着していない部分的な搬送案内部に即座に交換することができるので、記録ヘッドやロール紙の汚染を防止することができる。さらに、記録材を吸収して回収することができるので、搬送案内部自体に記録材が付着することを防止することができ、記録ヘッドやロール紙の汚染を完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。
【図3】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第1の図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第2の図である。
【図5】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第3の図である。
【図6】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第4の図である。
【図7】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第5の図である。
【図8】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第6の図である。
【図9】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第7の図である。
【図10】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第8の図である。
【図11】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第9の図である。
【図12】図1のインクジェット式プリンタのインクカートリッジホルダの詳細を示す斜視図である。
【図13】図12のインクカートリッジホルダに装填されるインクカートリッジを後面側から見た斜視図である。
【図14】図12のインクカートリッジホルダのホルダ本体における1色分のインクカートリッジの収納部の内部構造を示す斜視図である。
【図15】図14のインクカートリッジの収納部のインク供給針の詳細を示す平面図である。
【図16】図1のインクジェット式プリンタの用紙搬送案内部を含むロール紙の搬送面を示す概略断面側面図である。
【図17】図16の用紙搬送案内部の周辺を示す平面図である。
【符号の説明】
10 インクカートリッジ
11 外装ケース
12 把持部
13 インク供給口
14 位置決め穴
15 窪み
16 IC
17 係止突起
21 インク供給針
21a 供給口
22 位置決め針
23 圧縮バネ
24 バルブ
25 コネクタ
100 インクジェット式プリンタ
110 給紙部
111 ロール紙ホルダ
112 ロール紙カバー
113 スピンドル
114 ロール紙押さえ
115 スピンドル受け
120 記録部
121 記録ヘッド
122 キャリッジ
123 FFC
124 インクチューブ
125 上蓋
126 前蓋
127 レール
128 キャリッジベルト
130 排紙部
131 排紙ガイド
140 脚部
141 コロ
142 支持柱
143 補強棒
150 インクカートリッジホルダ
151 ホルダ本体
151a ガイド溝
152 カバー
153 収納部
153b 係止爪
154 制御レバー
159 カム
211 給紙ガイド
212 紙送りローラ
213 従動ローラ
214 プラテン
215 紙吸引部
216 インク吸収材
217 ファン

Claims (2)

  1. 記録媒体に情報を記録する記録装置において、
    記録部における前記記録媒体の搬送を案内する搬送案内部は、搬送方向と直交する方向の前記記録媒体のサイズに対応して前記搬送案内部を複数に分割する分割部を有し、
    当該分割部には、縁無し記録を行なう際に前記記録媒体の縁からはみ出して吐出される記録材を受ける吸収材が設けられていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記媒体搬送部は、搬送方向と直交する方向に複数並設された前記記録媒体を吸引する吸引部を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
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