JP4016254B2 - ロール状記録媒体の支持部材及び記録装置 - Google Patents

ロール状記録媒体の支持部材及び記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状記録媒体を支持する支持部材及びその支持部材を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、従来の記録装置の1つである大型のプリンタは、記録媒体である例えば記録用のロール紙を供給する給紙部、給紙されたロール紙に情報を記録する記録部、記録されたロール紙を排出する排紙部がこの順で上部から配設された構成となっている。このような大型の例えばインクジェット式プリンタを使用する場合、ユーザは、ロール紙を給紙部に収納してロール紙の先端部を引き出す。そして、ロール紙の先端部を用紙搬送面として作用する平坦な給紙ガイド上を通し、紙送りローラと従動ローラとの間に挟み込んでインクジェット式プリンタを起動する。
【0003】
すると、インクジェット式プリンタは、紙送りローラを回転させてロール紙を用紙搬送案内面として作用する平坦なプラテン上に送り出しながら、記録ヘッドのノズル開口からインク滴を吐出して情報をロール紙上に記録する。そして、排紙ローラを回転させてロール紙を用紙搬送面として作用する平坦な排紙ガイド上を通して用紙受けに排出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のインクジェット式プリンタの給紙部にロール紙を収納する際は、先ずスピンドルをロール紙の中空軸部に挿入して貫通させ、次に一対のフランジ状のロール紙押さえをスピンドルの両端から填め込んでロール紙の中空軸部の両端に填め込む。そして、スピンドルの両端を給紙部に配設されている一対のスピンドル受けに懸架している。このように、ロール紙のセッティングには手間が掛かり、また長尺のスピンドルの保管や管理等も煩雑なものとなっている。
【0005】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ロール状記録媒体を簡易にセッティングすることができるロール状記録媒体の支持部材及びその支持部材を備えた記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の請求項に係るロール状記録媒体の支持部材では、ロール状記録媒体の中空軸部へ填め込まれる填込部を有し、当該ロール状記録媒体の中空軸部の両端部に前記填込部をそれぞれ填め込まれて一対の軸受けに懸架されることにより、前記ロール状記録媒体を回転自在に支持する一対のロール状記録媒体の支持部材であって、一方の前記支持部材は、軸受けの懸架部分にトルクリミッタが装着され、当該支持部材が有する前記填込部の軸方向における長さが、他方の前記支持部材が有する前記填込部の軸方向における長さよりも長くなるように形成されたことを特徴としている。
【0007】
また、上記目的達成のため、本発明の請求項に係るロール状記録媒体の支持部材では、前記填込部には、円周方向に、当該填込部の軸方向における長さと略同じ長さのリブが複数形成され、当該リブが前記中空軸部の内周面を保持することを特徴としている。
【0008】
これにより、従来必要であった長尺のスピンドルは不要となり、一対の支持部材をロール状記録媒体の中空軸部の両端部にそれぞれ填め込むのみでよいので、記録装置の媒体供給部へのセッティングの作業工数を低減することができる。また、ロール状記録媒体をしっかりと支えることができるので、ロール状記録媒体の自重により支持部材から抜け落ちるような事態を防止することができる。また、ロール状記録媒体に一定以上のトルクが掛からない限り、ロール状記録媒体は回転しないので、ロール状記録媒体の巻きが解けてしまうような事態を防止することができる。
【0009】
上記目的達成のため、本発明の請求項に係る記録装置では、ロール状記録媒体に記録する記録装置であって、上記各ロール状記録媒体の支持部材を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用を奏する記録装置を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。図1及び図2に示すインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの記録用紙にまで記録できる大型のプリンタであり、給紙部110、記録部120、排紙部130、脚部140がこの順で上部から配設された構成となっている。記録部120と排紙部130は本体として一体化されており、給紙部110及び脚部140とそれぞれ分離可能に構成されている。
【0012】
給紙部110は、図1に示すように、本体120、130の上部後方に突き出るように設けられている。そして、給紙部110の内部には、図2に示すように、1本のロール状の記録用紙(以下、ロール紙という)がセット可能なロール紙ホルダ111が設けられ、給紙部110の前面には、図1及び図2に示すように、跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー112がロール紙ホルダ111を覆うように取り付けられている。
【0013】
ロール紙ホルダ111は、図2に示すように、ロール紙を保持する支持部材116、117と、給紙部110の両側壁内面に取り付けられて、支持部材116、117の着脱及び懸架が可能な一対のスピンドル受け115を備えている。そして、支持部材116、117は、間にロール紙を挟持した状態でスピンドル受け115に載置され、回転可能に軸支持されるようになっている。ロール紙カバー112は、図1及び図2に示すように、全体が回動可能に支持されており、ユーザが下部を持って持ち上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。
【0014】
記録部120は、図2に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と記録を実行するための図示しない制御部とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入ったインクカートリッジ10とをつなぐインクチューブ124、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない紙送りローラ、ロール紙の浮き上がりを防止する図示しない紙吸引手段等を備えている。そして、記録部120の上面及び前面には、図1及び図2に示すように、上蓋125及び前蓋126が記録ヘッド121やキャリッジ122等を覆うように取り付けられている。
【0015】
記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
【0016】
キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にコロを介して吊り下げられ、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。
【0017】
FFC123は、一端が制御部のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、記録信号を制御部から記録ヘッド121に送るようになっている。インクチューブ124は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10につながれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121につながれている。そして、インクチューブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド121に送るようになっている。
【0018】
前蓋126は、図1及び図2に示すように、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、前蓋126を開けることにより記録部120を大きく開放することができるので、記録ヘッド121やキャリッジ122等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0019】
排紙部130は、図1及び図2に示すように、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す排紙ガイド131と、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない排紙ローラを備えている。排紙ガイド131は、前面側に突き出た平坦な傾斜面として形成されており、上方から搬送されてくるロール紙を下方へスムーズに導くことができるようになっている。
【0020】
脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142と、これらの支持柱142の間に掛け渡されている補強棒143を備えている。そして、支持柱142の上部に給紙部110及び本体120、130が載置されネジ止め固定されるようになっている。支持柱142に移動用のコロ141が配設されていることにより、重量のある給紙部110及び本体120、130を所望の位置へスムーズに移動させて設置することができるようになっている。なお、この脚部140の支持柱142の間には、排紙部130から排出されるロール紙を受ける排紙受け装置を設置することができるようになっている。
【0021】
さらに、本体120、130の前面側から見て左側には、図1及び図2に示すように、各色のインクカートリッジ10を収納保持するホルダ本体151とその前面を覆うカバー152を有するインクカートリッジホルダ150が配設されている。このインクカートリッジホルダ150は、ホルダ本体151に対しカバー152の下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。
【0022】
また、本体120、130の前面側から見て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル160が配設されている。この操作パネル160は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。
【0023】
このような構成において、インクジェット式プリンタ100を使用する場合は、先ず、図3に示すように、一方の支持部材116の一端をロール紙Rの軸穴Cの一端に填め込み、他方の支持部材117の一端をロール紙Rの軸穴Cの他端に填め込む。これにより、ロール紙Rは支持部材116、117と共に回転可能となる。
【0024】
次に、図4に示すように、ロール紙Rが挿入された支持部材116、117の両端を持って給紙部110まで持ち上げる。ここで、図5に示すように、スピンドル受け115には、支持部材116、117の端部を一時的に載置するための比較的浅い窪み115aと、支持部材116、117の端部を回転可能に軸支するための比較的深い窪み115bが前後に並設されている。手前の窪み115aは、重量のあるロール紙Rが挿入された支持部材116、117を正規の窪み115bに一時に填め込む作業は困難性が伴うために、仮置きをするために設けられている。
【0025】
そこで、図5に示すように、ロール紙Rが挿入された支持部材116、117の両端部をスピンドル受け115の仮置きの窪み115aに一旦載置し、その後、図6に示すように、先ず、ロール紙Rが挿入された支持部材116の一端部を対応するスピンドル受け114の正規の窪み115bに掛け、次に、ロール紙Rが挿入された支持部材117の他端部を対応するスピンドル受け115の正規の窪み115bに掛ける。これにより、ロール紙Rが挿入された支持部材116、117を給紙部110に安全かつ容易にセットすることができる。
【0026】
次に、図7に示すように、ロール紙Rの先端を下方に引き出して記録部120の搬送経路を通し、さらに図8に示すように、排紙部130の搬送経路まで通す。そして、図9に示すように、ロール紙Rを巻き取り方向に回転させてロール紙Rの先端を例えば排紙ガイド131に形成されているマーカMに位置決めする。その後、インクジェット式プリンタ100を起動して、ロール紙Rを副走査方向に給紙しつつ記録ヘッド121を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させ、ロール紙Rに所定の情報を記録して排紙する。
【0027】
図10は、インクカートリッジホルダ150の詳細を示す斜視図である。このインクカートリッジホルダ150は、インクジェット式プリンタ100の本体120の前面左側に取り付けられたホルダ本体151と、このホルダ本体151の前面側に取り付けられたカバー152を備えている。ホルダ本体151内は、インクカートリッジ10を収納する収納部153と、上下方向に移動可能な制御レバー154が並設されている。カバー152は、下部がホルダ本体151の下部に回転自在に支持されており、下方に旋回してホルダ本体151の前面を開放し、上方に旋回してホルダ本体151の前面を閉塞するようになっている。
【0028】
ホルダ本体151内に設けられている収納部153は、図示左側から順にブラック、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタの計7色のインクカートリッジ10B、10LY、10Y、10LC、10C、10LM、10Mが個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。
【0029】
ここで、図11は、インクカートリッジ10を後面側から見た斜視図である。このインクカートリッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に形成された外装ケース11内に、例えば可撓性材料で袋状に形成されて内部にインクが充填されたインクタンクが密閉されている。外装ケース11の片側面の前面側には、インクカートリッジ10を収納部153に対し引き出し、押し入れする際にユーザが手を掛ける凹状の把持部12が形成されている。
【0030】
従来のインクカートリッジホルダのホルダ本体内には、例えば6色のインクカートリッジのみが収納されており、スペースは比較的余裕があったため、インクカートリッジを収納部に対し引き出し、押し入れする際にユーザがホルダ本体内に手を入れて作業をすることができた。ところが、本実施形態では、従来と同一サイズのインクカートリッジホルダ150のホルダ本体151内に、7色のインクカートリッジ10を収納する収納部153と制御レバー154を並設する必要があるため、スペースに余裕が無くなっている。そこで、上記凹状の把持部12をインクカートリッジ10に形成することにより、インクカートリッジ10を収納部153に対し引き出し、押し入れする作業を容易に行うことができる。
【0031】
外装ケース11の後面中央部には、内部のインクタンクに接続されたゴムパッキングで覆われたインク供給口13が形成され、その上下両側には、このインクカートリッジ10を収納部153に対し押し入れるときに位置決めするための位置決め穴14が形成されている。さらに、外装ケース11の後面上部には、窪み15が形成され、その内部にはこのインクカートリッジ10のインク情報、例えば製造番号、インクの色や残量等が読み書きされるIC16が貼付されている。さらに、外装ケース11の上面中央部には、このインクカートリッジ10を収納部153に収納したときに係止するための係止突起17が形成されている。
【0032】
図12は、ホルダ本体151における1色分のインクカートリッジ10の収納部153の内部構造を示す斜視図である。収納部153の内側後面には、インクカートリッジ10のインク供給口13内に挿入されるインク供給針21と、インクカートリッジ10の位置決め穴14内に挿入される位置決め針22が、インクカートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出るように配設されている。
【0033】
ここで、図13(A)は、インク供給針21の詳細を示す平面図である。このインク供給針21は、先端側面に供給口21aが穿孔され、後端がインクチューブ124に接続されている。そして、インク供給針21には、後端側に挿入されている圧縮バネ23により軸方向に付勢されてインク供給針21の先端側面に穿孔されている供給口を塞いでいる円筒状のゴム製のバルブ24が填め込まれている。これにより、インクジェット式プリンタ100内のインク供給系は閉じた状態を維持することができる。
【0034】
このような構成において、図13(A)に示すように、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153内へ押し入れると、図13(B)に示すように、インク供給針21がインク供給口13内に挿入されるとともに、バルブ24がインク供給口13のゴムパッキングに押されてインク供給針21の後端側に押し込まれる。これにより、バルブ24で覆われていた供給口21aが露出するので、インクカートリッジ10のインクタンク内のインクは、インク供給口13からインク供給針21の供給口21aを通ってインクチューブ124へ供給される。
【0035】
一方、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153から引き出すと、インク供給針21もインク供給口13から引き出されるので、インク供給口13のゴムパッキングに押されていたバルブ24は圧縮バネ23の復元力によりインク供給針21の先端側に押し出される。これにより、露出していた供給口21aは再びバルブ24で覆われる。
【0036】
図12に示すように、収納部153の内側後面の上部には、インクカートリッジ10のIC16と電気的に接続されるコネクタ25が貼付されている。このコネクタ25は上記FFC123に接続されており、インクジェット式プリンタ100の制御部はインクカートリッジ10のIC16に対しインク情報を読み書きすることができる。さらに、収納部153の上面中央部には、カム159に連動してインクカートリッジ10の係止突起17に対し係止し、あるいは係止解除する係止爪153bが形成されている。
【0037】
図10に示すように、ホルダ本体151内に設けられている制御レバー154は、ホルダ本体151に縦方向に設けられたガイド溝151aに沿って上下に揺動自在に配設されている。この制御レバー154は、上下に揺動することにより、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みを電気的に制御するとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れを機械的に制御するようになっている。
【0038】
すなわち、制御レバー154が最上端に位置決めされているときは、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは禁止されているとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは可能となっている。一方、制御レバー154が最下端に位置決めされているときは、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは許可されているとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは不可能となっている。
【0039】
このような機能を有する制御レバー154を設けることにより、大型のインクカートリッジを使用することができるようになる。すなわち、従来は、インクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みは、インクカートリッジホルダのカバーの開閉動作で制御されていた。ところが、大型のインクカートリッジはホルダ本体にセットしたときに前面側に突き出てしまい、カバーを閉じることができないため、インクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みを制御することができなかった。
【0040】
これに対し、本実施形態のインクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは、上述したようにインクカートリッジホルダ150の制御レバー154の揺動で制御されている。このため、大型のインクカートリッジをホルダ本体151にセットしたときに前面側に突き出てカバー152を閉じることができなくても、大型のインクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みを制御することができる。
【0041】
ところで、前述したように、このインクカートリッジホルダ150に収納されている各色のインクカートリッジ10内のインクは、インク加圧供給手段によって加圧されて記録ヘッド121に送られるようになっている。このため、従来のインクジェット式プリンタのように水頭差を利用したインク供給手段の場合は、インクカートリッジホルダはキャリッジよりも上部に配設する必要があったが、このインクカートリッジホルダ150は何処に配設されてもインクを供給することができるので、配設場所を自由に設定することができる。
【0042】
図14は、インクジェット式プリンタ100の給紙部110に使用可能なロール紙の支持部材を示す斜視図である。一方の支持部材116は、フランジ116aの一面側にロール紙の中空軸部の端部に填め込まれる軸芯116bが一体的に突出形成され、フランジ116aの他面側にスピンドル受け115に載置される受け軸116cが一体的に突出形成された構成となっている。
【0043】
軸芯116bは、中空円筒状に形成されており、その外周面には、ロール紙の中空軸部の端部内への嵌入を補助するとともに、端部を内側から保持する軸方向に延びる複数のリブ116dが、円周方向に所定間隔をあけて一体形成されている。このリブ116dは、軸芯116bの外周面に一体形成された断面がL字形状の板バネ部116eと、この板バネ部116eの先端から突出するように一体形成された保持部116fを備えている。そして、保持部116fには、傾斜した案内面116faと平坦な保持面116fbが形成されている。
【0044】
このような構成によれば、保持部116fの案内面116faがロール紙の中空軸部の端部内周面を案内し、さらにそのときに板バネ部116eが弾性変形するので、ロール紙の中空軸部の端部への嵌入が容易となる。そして、保持部116fの保持面116fbがロール紙の中空軸部の端部内周面を保持する際には、板バネ部116eの復元力が働くので、ロール紙の中空軸部の端部の保持が確実となる。
【0045】
他方の支持部材117も、一方の支持部材116と同様にフランジ117aの一面側にロール紙の中空軸部の端部に填め込まれる軸芯117bが一体的に突出形成され、フランジ117aの他面側にスピンドル受け115に載置される受け軸117cが一体的に突出形成された構成となっている。ただし、軸芯117bの軸方向の長さは、軸芯116bの軸方向の長さよりも長くなるように形成されている。これにより、ロール紙をしっかりと支えることができるので、ロール紙の自重により支持部材117から抜け落ちるような事態を防止することができる。さらに、受け軸117cには、トルクリミッタ118が装着されている。これにより、ロール紙に一定以上のトルクが掛からない限り、ロール紙は回転しないので、ロール紙の巻きが解けてしまうような事態を防止することができる。
【0046】
以上のように、図14に示す2つの支持部材116、117は、ロール紙の中空軸部の両端部にそれぞれ填め込まれ、給紙部110の2つのスピンドル受け115に懸架されることにより、ロール紙を回転自在に支持するようになっている。これにより、従来必要であった長尺のスピンドル113及びロール紙押さえ114は不要となり、一対の支持部材116、117をロール紙の中空軸部の両端部にそれぞれ填め込むのみでよいので、給紙部110へのセッティングの作業工数を低減することができる。
【0047】
以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。例えば、上述した実施形態では、記録装置としてインクジェット式プリンタを例に説明したが、これに限定されるものではなく、ロール紙が使用可能な記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るにロール状記録媒体の支持部材及び記録装置よれば、従来必要であった長尺のスピンドルは不要となり、一対の支持部材をロール状記録媒体の中空軸部の両端部にそれぞれ填め込むのみでよいので、記録装置の媒体供給部へのセッティングの作業工数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。
【図3】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第1の図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第2の図である。
【図5】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第3の図である。
【図6】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第4の図である。
【図7】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第5の図である。
【図8】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第6の図である。
【図9】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を示す第7の図である。
【図10】図1のインクジェット式プリンタのインクカートリッジホルダの詳細を示す斜視図である。
【図11】図10のインクカートリッジホルダに装填されるインクカートリッジを後面側から見た斜視図である。
【図12】図10のインクカートリッジホルダのホルダ本体における1色分のインクカートリッジの収納部の内部構造を示す斜視図である。
【図13】図12のインクカートリッジの収納部のインク供給針の詳細を示す平面図である。
【図14】図1のインクジェット式プリンタの給紙部に使用可能なロール紙の支持部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 インクカートリッジ
11 外装ケース
12 把持部
13 インク供給口
14 位置決め穴
15 窪み
16 IC
17 係止突起
21 インク供給針
21a 供給口
22 位置決め針
23 圧縮バネ
24 バルブ
25 コネクタ
100 インクジェット式プリンタ
110 給紙部
111 ロール紙ホルダ
112 ロール紙カバー
115 スピンドル受け
116 支持部材
117 支持部材
118 トルクリミッタ
120 記録部
121 記録ヘッド
122 キャリッジ
123 FFC
124 インクチューブ
125 上蓋
126 前蓋
127 レール
128 キャリッジベルト
130 排紙部
131 排紙ガイド
140 脚部
141 コロ
142 支持柱
143 補強棒
150 インクカートリッジホルダ
151 ホルダ本体
151a ガイド溝
152 カバー
153 収納部
153b 係止爪
154 制御レバー
159 カム

Claims (3)

  1. ロール状記録媒体の中空軸部へ填め込まれる填込部を有し、当該ロール状記録媒体の中空軸部の両端部に前記填込部をそれぞれ填め込まれて一対の軸受けに懸架されることにより、前記ロール状記録媒体を回転自在に支持する一対のロール状記録媒体の支持部材であって、
    一方の前記支持部材は、軸受けの懸架部分にトルクリミッタが装着され、当該支持部材が有する前記填込部の軸方向における長さが、他方の前記支持部材が有する前記填込部の軸方向における長さよりも長くなるように形成されたことを特徴とするロール状記録媒体の支持部材。
  2. 前記填込部には、円周方向に、当該填込部の軸方向における長さと略同じ長さのリブが複数形成され、当該リブが前記中空軸部の内周面を保持することを特徴とする請求項1に記載のロール状記録媒体の支持部材。
  3. ロール状記録媒体に記録する記録装置であって、請求項1または2に記載のロール状記録媒体の支持部材を備えたことを特徴とする記録装置。
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