JP2003276921A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2003276921A
JP2003276921A JP2002077637A JP2002077637A JP2003276921A JP 2003276921 A JP2003276921 A JP 2003276921A JP 2002077637 A JP2002077637 A JP 2002077637A JP 2002077637 A JP2002077637 A JP 2002077637A JP 2003276921 A JP2003276921 A JP 2003276921A
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Japan
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ink
paper
roll
recording
roll paper
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JP2002077637A
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English (en)
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Satoshi Fujioka
聡 藤岡
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出される記録媒体の巻き込みを常に防止す
ることができる簡易で安価な巻込み防止部材を備えた記
録装置を提供すること。 【解決手段】 排出される記録媒体の巻き込みを防止す
る巻込み防止部材132を、排出部130の巻き込み発
生位置に常設する。これにより、ユーザは特に巻込み防
止部材のことに注意を払わなくても記録媒体の巻き込み
は防止されるので、巻き込みによるロール紙の汚染を完
全に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に情報を
記録し、当該記録媒体を排出する記録装置に関し、特に
記録媒体の排出部に工夫を加えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の記録装置の1つである大
型のプリンタは、記録媒体である例えば記録用のロール
紙を供給する給紙部、給紙されたロール紙に情報を記録
する記録部、記録されたロール紙を排出する排紙部がこ
の順で上部から配設された構成となっている。このよう
な大型の例えばインクジェット式プリンタを使用する場
合、ユーザは、ロール紙を給紙部に収納してロール紙の
先端部を引き出す。そして、ロール紙の先端部を用紙搬
送面として作用する平坦な給紙ガイド上を通し、紙送り
ローラと従動ローラとの間に挟み込んでインクジェット
式プリンタを起動する。
【0003】すると、インクジェット式プリンタは、紙
送りローラを回転させてロール紙を用紙搬送案内面とし
て作用する平坦なプラテン上に送り出しながら、記録ヘ
ッドのノズル開口からインク滴を吐出して情報をロール
紙上に記録する。そして、排紙ローラを回転させてロー
ル紙を用紙搬送面として作用する平坦な排紙ガイド上を
通して外部に排出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
ト式プリンタで使用されるロール紙は巻き癖が付いてい
るため、排紙ガイド上を通って外部に排出される際に巻
き込みが発生し、ロール紙表面が汚染されてしまうおそ
れがある。このため、従来のインクジェット式プリンタ
は、収納式の巻込み防止部材が取り付けられていたが、
ユーザの不注意からプリンタ使用時に収納されっぱなし
になっていることが多く、巻き込みによるロール紙の汚
染を完全に防止することが困難であった。また、収納式
の構造であるため、複雑で高価であり、取り扱いが煩雑
なものとなっていた。
【0005】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、排出される記録媒体
の巻き込みを常に防止することができる簡易で安価な巻
込み防止部材を備えた記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係る記録装置では、記録媒体に情報を
記録し、当該記録媒体を排出する記録装置において、排
出される前記記録媒体の巻き込みを防止する巻込み防止
部材が、排出部の巻き込み発生位置に常設されているこ
とを特徴としている。これにより、ユーザは特に巻込み
防止部材のことに注意を払わなくても記録媒体の巻き込
みは防止されるので、巻き込みによるロール紙の汚染を
完全に防止することができる。
【0007】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
の記録装置において、前記巻込み防止部材は、着脱可能
に構成されていることを特徴としている。これにより、
巻込み防止部材が不用なときは排出部から取り外すこと
ができるので、記録装置を運搬する際は巻込み防止部材
が邪魔にならないので運搬し易くなり、また運搬時にお
ける巻込み防止部材の破損を防止することができる。
【0008】請求項3に係る発明では、請求項2に記載
の記録装置において、前記巻込み防止部材は、略U字状
に形成されており、開放端側を撓ませて着脱することを
特徴としている。これにより、巻込み防止部材は棒材を
折り曲げ加工するのみで作製することができ、またユー
ザが手で握って撓ませるのみで着脱することができるの
で、構造が簡単で安価であって取り扱いが容易なものと
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の形態に係る記録装
置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示
す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリン
タの主要部の内部構成例を示す斜視図である。図1及び
図2に示すインクジェット式プリンタ100は、例えば
JIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較
的大型のサイズの記録用紙にまで記録できる大型のプリ
ンタであり、給紙部110、記録部120、排紙部13
0、脚部140がこの順で上部から配設された構成とな
っている。記録部120と排紙部130は本体として一
体化されており、給紙部110及び脚部140とそれぞ
れ分離可能に構成されている。
【0011】給紙部110は、図1に示すように、本体
120、130の上部後方に突き出るように設けられて
いる。そして、給紙部110の内部には、図2に示すよ
うに、1本のロール状の記録用紙(以下、ロール紙とい
う)がセット可能なロール紙ホルダ111が設けられ、
給紙部110の前面には、図1及び図2に示すように、
跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー112がロール
紙ホルダ111を覆うように取り付けられている。
【0012】ロール紙ホルダ111は、図2に示すよう
に、ロール紙を保持するスピンドル113及び一対のフ
ランジ状のロール紙押さえ114と、給紙部110の両
側壁内面に取り付けられて、スピンドル113の着脱及
び懸架が可能な一対のスピンドル受け115を備えてい
る。そして、スピンドル113は、中央にロール紙が填
め込まれてロール紙押さえ114で挟持された状態で、
両端がスピンドル受け115に載置され、回転可能に軸
支持されるようになっている。ロール紙カバー112
は、図1及び図2に示すように、全体が回動可能に支持
されており、ユーザが下部を持って持ち上げ、あるいは
押し下げることにより開閉するようになっている。
【0013】記録部120は、図2に示すように、記録
ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド
121と記録を実行するための図示しない制御部とを電
気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、
FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入
ったインクカートリッジ10とをつなぐインクチューブ
124、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない紙
送りローラ、ロール紙の浮き上がりを防止する図示しな
い紙吸引手段等を備えている。そして、記録部120の
上面及び前面には、図1及び図2に示すように、上蓋1
25及び前蓋126が記録ヘッド121やキャリッジ1
22等を覆うように取り付けられている。
【0014】記録ヘッド121は、ブラックインクを吐
出するブラックインク用記録ヘッドと、ライトイエロ
ー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼン
タ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラー
インク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッ
ド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設
けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧
で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向け
てコントロールされた大きさのインク滴を吐出するよう
になっている。
【0015】キャリッジ122は、図2に示すように、
主走査方向に設けられているレール127にコロを介し
て吊り下げられ、キャリッジベルト128に連結されて
おり、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッ
ジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128
の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動
するようになっている。
【0016】FFC123は、一端が制御部のコネクタ
に接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続
されており、記録信号を制御部から記録ヘッド121に
送るようになっている。インクチューブ124は、上記
各色のインク用が配設されており、図示しないインク加
圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカー
トリッジ10につながれ、各他端が対応する各色の記録
ヘッド121につながれている。そして、インクチュー
ブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各
色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド1
21に送るようになっている。
【0017】前蓋126は、図1及び図2に示すよう
に、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を
持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉す
るようになっている。ユーザは、前蓋126を開けるこ
とにより記録部120を大きく開放することができるの
で、記録ヘッド121やキャリッジ122等のメンテナ
ンス作業を容易に行うことができる。
【0018】排紙部130は、図1及び図2に示すよう
に、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す
排紙ガイド131と、ロール紙を副走査方向に搬送する
図示しない排紙ローラを備えている。排紙ガイド131
は、前面側に突き出た平坦な傾斜面として形成されてお
り、上方から搬送されてくるロール紙を下方へスムーズ
に導くことができるようになっている。
【0019】脚部140は、図1及び図2に示すよう
に、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142
と、これらの支持柱142の間に掛け渡されている補強
棒143を備えている。そして、支持柱142の上部に
給紙部110及び本体120、130が載置されネジ止
め固定されるようになっている。支持柱142に移動用
のコロ141が配設されていることにより、重量のある
給紙部110及び本体120、130を所望の位置へス
ムーズに移動させて設置することができるようになって
いる。なお、この脚部140の支持柱142の間には、
排紙部130から排出されるロール紙を受ける排紙受け
装置を設置することができるようになっている。
【0020】さらに、本体120、130の前面側から
見て左側には、図1及び図2に示すように、各色のイン
クカートリッジ10を収納保持するホルダ本体151と
その前面を覆うカバー152を有するインクカートリッ
ジホルダ150が配設されている。このインクカートリ
ッジホルダ150は、ホルダ本体151に対しカバー1
52の下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部
を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉
するようになっている。
【0021】また、本体120、130の前面側から見
て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが
記録制御等を操作するための操作パネル160が配設さ
れている。この操作パネル160は、液晶画面と各種ボ
タンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認し
ながらボタン操作できるようになっている。
【0022】このような構成において、インクジェット
式プリンタ100を使用する場合は、先ず、給紙部11
0からロール紙ホルダ111を構成するスピンドル11
3を取り出し、図3に示すように、スピンドル113に
挿入されている一方のロール紙押さえ114をスピンド
ル113の一端から引き抜く。
【0023】そして、図4に示すように、スピンドル1
13の一端をロール紙Rの軸穴Cの一端から挿入して貫
通させ、図5に示すように、ロール紙Rの軸穴Cの一端
をスピンドル113の他端側に挿入固定されている他方
のロール紙押さえ114にはめ込んで当接させる。続い
て、一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の
一端から挿入して、ロール紙Rの軸穴Cの他端に填め込
む。これにより、ロール紙Rはスピンドル113と共に
回転可能となる。
【0024】次に、図6に示すように、ロール紙Rが挿
入されたスピンドル113の両端を持って給紙部110
まで持ち上げる。ここで、図7に示すように、スピンド
ル受け115には、スピンドル113の端部を一時的に
載置するための比較的浅い窪み115aと、スピンドル
113の端部を回転可能に軸支するための比較的深い窪
み115bが前後に並設されている。手前の窪み115
aは、重量のあるロール紙Rが挿入されたスピンドル1
13を正規の窪み115bに一時に填め込む作業は困難
性が伴うために、仮置きをするために設けられている。
【0025】そこで、図7に示すように、ロール紙Rが
挿入されたスピンドル113の両端部をスピンドル受け
115の仮置きの窪み115aに一旦載置し、その後、
図8に示すように、先ず、ロール紙Rが挿入されたスピ
ンドル113の一端部を対応するスピンドル受け114
の正規の窪み115bに掛け、次に、ロール紙Rが挿入
されたスピンドル113の他端部を対応するスピンドル
受け115の正規の窪み115bに掛ける。これによ
り、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113を給紙部
110に安全かつ容易にセットすることができる。
【0026】次に、図9に示すように、ロール紙Rの先
端を下方に引き出して記録部120の搬送経路を通し、
さらに図10に示すように、排紙部130の搬送経路ま
で通す。そして、図11に示すように、ロール紙Rを巻
き取り方向に回転させてロール紙Rの先端を例えば排紙
ガイド131に形成されているマーカMに位置決めす
る。その後、インクジェット式プリンタ100を起動し
て、ロール紙Rを副走査方向に給紙しつつ記録ヘッド1
21を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出さ
せ、ロール紙Rに所定の情報を記録して排紙する。
【0027】図12は、インクカートリッジホルダ15
0の詳細を示す斜視図である。このインクカートリッジ
ホルダ150は、インクジェット式プリンタ100の本
体120の前面左側に取り付けられたホルダ本体151
と、このホルダ本体151の前面側に取り付けられたカ
バー152を備えている。ホルダ本体151内は、イン
クカートリッジ10を収納する収納部153と、上下方
向に移動可能な制御レバー154が並設されている。カ
バー152は、下部がホルダ本体151の下部に回転自
在に支持されており、下方に旋回してホルダ本体151
の前面を開放し、上方に旋回してホルダ本体151の前
面を閉塞するようになっている。
【0028】ホルダ本体151内に設けられている収納
部153は、図示左側から順にブラック、ライトイエロ
ー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼン
タ、マゼンタの計7色のインクカートリッジ10B、1
0LY、10Y、10LC、10C、10LM、10M
が個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られてい
る。
【0029】ここで、図13は、インクカートリッジ1
0を後面側から見た斜視図である。このインクカートリ
ッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に
形成された外装ケース11内に、例えば可撓性材料で袋
状に形成されて内部にインクが充填されたインクタンク
が密閉されている。外装ケース11の片側面の前面側に
は、インクカートリッジ10を収納部153に対し引き
出し、押し入れする際にユーザが手を掛ける凹状の把持
部12が形成されている。
【0030】従来のインクカートリッジホルダのホルダ
本体内には、例えば6色のインクカートリッジのみが収
納されており、スペースは比較的余裕があったため、イ
ンクカートリッジを収納部に対し引き出し、押し入れす
る際にユーザがホルダ本体内に手を入れて作業をするこ
とができた。ところが、本実施形態では、従来と同一サ
イズのインクカートリッジホルダ150のホルダ本体1
51内に、7色のインクカートリッジ10を収納する収
納部153と制御レバー154を並設する必要があるた
め、スペースに余裕が無くなっている。そこで、上記凹
状の把持部12をインクカートリッジ10に形成するこ
とにより、インクカートリッジ10を収納部153に対
し引き出し、押し入れする作業を容易に行うことができ
る。
【0031】外装ケース11の後面中央部には、内部の
インクタンクに接続されたゴムパッキングで覆われたイ
ンク供給口13が形成され、その上下両側には、このイ
ンクカートリッジ10を収納部153に対し押し入れる
ときに位置決めするための位置決め穴14が形成されて
いる。さらに、外装ケース11の後面上部には、窪み1
5が形成され、その内部にはこのインクカートリッジ1
0のインク情報、例えば製造番号、インクの色や残量等
が読み書きされるIC16が貼付されている。さらに、
外装ケース11の上面中央部には、このインクカートリ
ッジ10を収納部153に収納したときに係止するため
の係止突起17が形成されている。
【0032】図14は、ホルダ本体151における1色
分のインクカートリッジ10の収納部153の内部構造
を示す斜視図である。収納部153の内側後面には、イ
ンクカートリッジ10のインク供給口13内に挿入され
るインク供給針21と、インクカートリッジ10の位置
決め穴14内に挿入される位置決め針22が、インクカ
ートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出るよ
うに配設されている。
【0033】ここで、図15(A)は、インク供給針2
1の詳細を示す平面図である。このインク供給針21
は、先端側面に供給口21aが穿孔され、後端がインク
チューブ124に接続されている。そして、インク供給
針21には、後端側に挿入されている圧縮バネ23によ
り軸方向に付勢されてインク供給針21の先端側面に穿
孔されている供給口を塞いでいる円筒状のゴム製のバル
ブ24が填め込まれている。これにより、インクジェッ
ト式プリンタ100内のインク供給系は閉じた状態を維
持することができる。
【0034】このような構成において、図15(A)に
示すように、ユーザがインクカートリッジ10を収納部
153内へ押し入れると、図15(B)に示すように、
インク供給針21がインク供給口13内に挿入されると
ともに、バルブ24がインク供給口13のゴムパッキン
グに押されてインク供給針21の後端側に押し込まれ
る。これにより、バルブ24で覆われていた供給口21
aが露出するので、インクカートリッジ10のインクタ
ンク内のインクは、インク供給口13からインク供給針
21の供給口21aを通ってインクチューブ124へ供
給される。
【0035】一方、ユーザがインクカートリッジ10を
収納部153から引き出すと、インク供給針21もイン
ク供給口13から引き出されるので、インク供給口13
のゴムパッキングに押されていたバルブ24は圧縮バネ
23の復元力によりインク供給針21の先端側に押し出
される。これにより、露出していた供給口21aは再び
バルブ24で覆われる。
【0036】図14に示すように、収納部153の内側
後面の上部には、インクカートリッジ10のIC16と
電気的に接続されるコネクタ25が貼付されている。こ
のコネクタ25は上記FFC123に接続されており、
インクジェット式プリンタ100の制御部はインクカー
トリッジ10のIC16に対しインク情報を読み書きす
ることができる。さらに、収納部153の上面中央部に
は、カム159に連動してインクカートリッジ10の係
止突起17に対し係止し、あるいは係止解除する係止爪
153bが形成されている。
【0037】図12に示すように、ホルダ本体151内
に設けられている制御レバー154は、ホルダ本体15
1に縦方向に設けられたガイド溝151aに沿って上下
に揺動自在に配設されている。この制御レバー154
は、上下に揺動することにより、インクカートリッジ1
0に配設されているIC16に対するインク情報の書き
込みを電気的に制御するとともに、インクカートリッジ
10の収納部153への出し入れを機械的に制御するよ
うになっている。
【0038】すなわち、制御レバー154が最上端に位
置決めされているときは、インクカートリッジ10に配
設されているIC16に対するインク情報の書き込みは
禁止されているとともに、インクカートリッジ10の収
納部153への出し入れは可能となっている。一方、制
御レバー154が最下端に位置決めされているときは、
インクカートリッジ10に配設されているIC16に対
するインク情報の書き込みは許可されているとともに、
インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは
不可能となっている。
【0039】このような機能を有する制御レバー154
を設けることにより、大型のインクカートリッジを使用
することができるようになる。すなわち、従来は、イン
クカートリッジに配設されているICに対するインク情
報の書き込みは、インクカートリッジホルダのカバーの
開閉動作で制御されていた。ところが、大型のインクカ
ートリッジはホルダ本体にセットしたときに前面側に突
き出てしまい、カバーを閉じることができないため、イ
ンクカートリッジに配設されているICに対するインク
情報の書き込みを制御することができなかった。
【0040】これに対し、本実施形態のインクカートリ
ッジ10に配設されているIC16に対するインク情報
の書き込みは、上述したようにインクカートリッジホル
ダ150の制御レバー154の揺動で制御されている。
このため、大型のインクカートリッジをホルダ本体15
1にセットしたときに前面側に突き出てカバー152を
閉じることができなくても、大型のインクカートリッジ
に配設されているICに対するインク情報の書き込みを
制御することができる。
【0041】ところで、前述したように、このインクカ
ートリッジホルダ150に収納されている各色のインク
カートリッジ10内のインクは、インク加圧供給手段に
よって加圧されて記録ヘッド121に送られるようにな
っている。このため、従来のインクジェット式プリンタ
のように水頭差を利用したインク供給手段の場合は、イ
ンクカートリッジホルダはキャリッジよりも上部に配設
する必要があったが、このインクカートリッジホルダ1
50は何処に配設されてもインクを供給することができ
るので、配設場所を自由に設定することができる。
【0042】図16は、インクジェット式プリンタ10
0のロール紙の搬送面を示す概略断面側面図である。給
紙部110から記録部120を経て排紙部130へ向か
う用紙搬送経路は、インクジェット式プリンタ100の
上部後面側から下部前面側にかけて傾斜して設けられて
いる。この用紙搬送経路は、給紙部110から記録部1
20にかけて配設された平坦な給紙ガイド211、対向
配置された接触・離間可能な紙送りローラ212及び従
動ローラ213、キャリッジ122に搭載された記録ヘ
ッド121と対向配置された平坦な用紙搬送案内部であ
るプラテン214、印刷部120から排紙部130にか
けて配設された平坦な紙吸引部215、排紙部130に
配設された排紙ガイド131及びこの排紙ガイド131
の下部に配設された巻込み防止部材132により構成さ
れている。
【0043】給紙ガイド211、排紙ガイド131の各
表面は、用紙搬送面として作用する。紙吸引部215の
表面は、用紙搬送面及び用紙吸引面として作用する。す
なわち、紙吸引部215は、主走査方向に複数並設さ
れ、副走査方向に3列配設された吸引口を備えており、
記録部120の内部に配設されたファン217により外
気が各吸引口から吸引されることにより、紙吸引部21
5上を搬送されるロール紙を吸着するようになってい
る。
【0044】プラテン214の表面は、用紙搬送案内面
として作用すると共に用紙吸引面としても作用する。す
なわち、プラテン214は、主走査方向に複数並設され
た吸引口を備えており、記録部120の内部に配設され
たファン217により外気が各吸引口214aから吸引
されることにより、プラテン214上を搬送されるロー
ル紙を吸着するようになっている。したがって、記録時
において特にロール紙の幅が広くてもロール紙はプラテ
ン214上で全幅にわたって確実に吸引されて平坦にな
るので、記録精度を高精度に維持することができる。
【0045】また、プラテン214と吸引部215との
間に隙間Cを設け、記録部120の内部に配設されたフ
ァン217により外気が隙間Cから吸引されることによ
り、隙間C上を搬送されるロール紙を吸着するようにな
っている。したがって、記録時においてプラテン214
と吸引部215との間でもロール紙は吸引されてプラテ
ン214でより平坦になるので、記録精度をさらに高精
度に維持することができる。なお、プラテン214に吸
引口214aを設けてロール紙を吸引し、あるいはプラ
テン214と吸引部215との間に隙間Cを設けてロー
ル紙を吸引する何れか一方のみを設けても同様の効果を
奏する。
【0046】巻込み防止部材132は、図16及び図1
7に示すように、排紙ガイド131と脚部140の境
界、すなわち排出されるロール紙の巻き込み発生位置に
常設され、かつロール紙の幅方向に2個所配設されてい
る。さらに、巻込み防止部材132は、排紙ガイド13
1の下部に所定間隔をあけて設けられている一対のヒン
ジ131aに揺動自在に懸架されている。この巻込み防
止部材132は、バネ性のある略U字状の金属棒で形成
されており、開放端側を撓ませることにより一対のヒン
ジ131aに対して着脱可能となっている。
【0047】このように、巻込み防止部材132を巻き
込み発生位置に常設しておくことにより、ユーザは特に
巻込み防止部材132のことに注意を払わなくてもロー
ル紙の巻き込みを自動的に防止することができる。ま
た、巻込み防止部材132を巻き込み発生位置に2個所
設けておくことにより、排紙ガイド131を通って排出
される種々のサイズのロール紙が脚部140内に巻き込
まれることを防止することができる。なお、巻込み防止
部材132の配設数は2個所に限定されるものではな
く、任意の数を配設してよい。
【0048】さらに、巻込み防止部材132を揺動自在
に懸架することで、ユーザが誤って巻込み防止部材13
2に接触しても巻込み防止部材132を破損させていま
うことを防止することができる。また、巻込み防止部材
132は棒材を折り曲げ加工するのみで作製することが
できるので、構造が簡単で安価なものとすることができ
る。
【0049】そして、巻込み防止部材132はユーザが
手で握って撓ませるのみで着脱することができるので、
取り扱いが容易であり、例えば記録装置を運搬する際は
巻込み防止部材は不用であるため排出部から取り外すこ
とができ、巻込み防止部材が邪魔にならないので運搬し
易くなり、また運搬時における巻込み防止部材の破損を
防止することができる。
【0050】以上、本発明を種々の実施形態に関して述
べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の
実施形態についても適用されるのは勿論である。例え
ば、上述した実施形態では、記録装置としてインクジェ
ット式プリンタを例に説明したが、これに限定されるも
のではなく、記録媒体の搬送案内部を有する記録装置で
あれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっ
ても適用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る記録
装置によれば、ユーザは特に巻込み防止部材のことに注
意を払わなくても記録媒体の巻き込みは防止されるの
で、巻き込みによるロール紙の汚染を完全に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであ
るインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のインクジェット式プリンタの主要部の内
部構成例を示す斜視図である。
【図3】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を
示す第1の図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を
示す第2の図である。
【図5】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を
示す第3の図である。
【図6】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を
示す第4の図である。
【図7】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を
示す第5の図である。
【図8】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を
示す第6の図である。
【図9】図1のインクジェット式プリンタの使用手順を
示す第7の図である。
【図10】図1のインクジェット式プリンタの使用手順
を示す第8の図である。
【図11】図1のインクジェット式プリンタの使用手順
を示す第9の図である。
【図12】図1のインクジェット式プリンタのインクカ
ートリッジホルダの詳細を示す斜視図である。
【図13】図12のインクカートリッジホルダに装填さ
れるインクカートリッジを後面側から見た斜視図であ
る。
【図14】図12のインクカートリッジホルダのホルダ
本体における1色分のインクカートリッジの収納部の内
部構造を示す斜視図である。
【図15】図14のインクカートリッジの収納部のイン
ク供給針の詳細を示す平面図である。
【図16】図1のインクジェット式プリンタのロール紙
の搬送面を示す概略断面側面図である。
【図17】図16に示す巻込み防止部材の周辺を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10 インクカートリッジ 11 外装ケース 12 把持部 13 インク供給口 14 位置決め穴 15 窪み 16 IC 17 係止突起 21 インク供給針 21a 供給口 22 位置決め針 23 圧縮バネ 24 バルブ 25 コネクタ 100 インクジェット式プリンタ 110 給紙部 111 ロール紙ホルダ 112 ロール紙カバー 113 スピンドル 114 ロール紙押さえ 115 スピンドル受け 120 記録部 121 記録ヘッド 122 キャリッジ 123 FFC 124 インクチューブ 125 上蓋 126 前蓋 127 レール 128 キャリッジベルト 130 排紙部 131 排紙ガイド 131a ヒンジ 132 巻込み防止部材 140 脚部 141 コロ 142 支持柱 143 補強棒 150 インクカートリッジホルダ 151 ホルダ本体 151a ガイド溝 152 カバー 153 収納部 153b 係止爪 154 制御レバー 159 カム 211 給紙ガイド 212 紙送りローラ 213 従動ローラ 214 プラテン 215 紙吸引部 217 ファン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に情報を記録し、当該記録媒体
    を排出する記録装置において、 排出される前記記録媒体の巻き込みを防止する巻込み防
    止部材が、排出部の巻き込み発生位置に常設されている
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記巻込み防止部材は、着脱可能に構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記巻込み防止部材は、略U字状に形成
    されており、開放端側を撓ませて着脱することを特徴と
    する請求項2に記載の記録装置。
JP2002077637A 2002-03-20 2002-03-20 記録装置 Withdrawn JP2003276921A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8622385B2 (en) 2012-04-18 2014-01-07 Seiko Epson Corporation Medium receiving device and recording device

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