JP4922904B2 - 原価情報処理装置及び原価情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原価情報処理装置及び原価情報処理方法に関する。
商品の製造においては、原価の把握、及び原価とその目標値との差異の把握を迅速かつ正確に行うことが必要である。そして、顧客からの発注形態はさまざまであり、仕様が予定された既存の製品(標準仕様品)の単品製作である場合だけでなく、標準仕様品を複数組み合わせて製造した個別仕様品を製作する場合もある。
原価の把握についての発明としては、例えば特許文献1及び2が存在する。
特許文献1には、売上額から材料費及び外注費を減算し、当該減算結果を作業時間で除算し、当該除算結果を単位時間当たり工賃と比較する情報処理が開示されている。
特許文献2には、実績データと実際発生費用から実際原価を計算し、実際原価と標準原価との差異を計算する情報処理が開示されている。
特開平9−62737号公報(段落0005、段落0046、図21、図23、) 特開2004−258717号公報(段落0043、図7)
しかしながら、特許文献1、2のいずれにおいても、複数の標準仕様品を組み合わせて個別仕様品を製作する場合に、標準仕様品については、品目毎に実際原価と標準原価を比較し、個別仕様品については、受注毎に実際原価と実行予算(原価の目標値)を比較する情報処理については開示されていない。
そこで本発明は、複数の標準仕様品を組み合わせて個別仕様品を製作する場合に、標準仕様品については、品目毎の実際原価と標準原価との比較を容易にし、個別仕様品については、受注毎の実際原価と実行予算(原価の目標値)との比較を容易にする情報処理を提供することを目的とする。
また、個別仕様品については、それを構成する標準仕様品の組み合わせが未定な時点で作成した実行予算と、実際原価とを比較可能にすることも併せて目的とする。
本発明に係る原価情報処理装置は、前記目的を達成するために、受注を特定する識別子に関連付けて、原価分類と個別仕様品の実行予算を記憶した実行予算情報と、前記受注を特定する識別子に関連付けて、品目と標準仕様品及び個別仕様品の実際原価を記憶した第1の実際原価情報と、前記原価分類に関連付けて、前記品目を記憶した原価分類品目情報と、製品と部品間の階層関係を示す情報に関連付けて、前記受注を特定する識別子と品目とを記憶した引当構成レベル情報を備えた記憶部と、引当構成レベル情報のレコードのうち、原価分類品目情報の品目を有するレコードに対し、当該品目に関連付けられた原価分類品目情報の原価分類を付与し、当該原価分類を付与されたレコードの製品と部品間の階層関係を示す情報よりも下位の階層を示す製品と部品間の階層関係を示す情報を有するレコードであって、原価分類が付与されていないレコードに対して、当該原価分類を付与し、引当構成レベル情報のレコードに対し、引当構成レベル情報のレコードの受注を特定する識別子と品目との組み合わせに関連付けて、第1の実際原価情報のレコードの実際原価を付与し、引当構成レベル情報のレコードを、受注を特定する識別子毎に、かつ、原価分類を有するレコードについては原価分類毎に集計し、原価分類を有さないレコードについては全てのレコードを集計し、当該集計したレコードを、第2の実際原価情報として記憶部に記憶し、第2の実際原価情報の実際原価と実行予算情報の実行予算とを受注を特定する識別子と原価分類の組み合わせに関連付けて出力する制御部を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の標準仕様品を組み合わせて個別仕様品を製作する場合に、標準仕様品については、品目毎の実際原価と標準原価との比較を容易にし、個別仕様品については、受注毎の実際原価と実行予算(原価の目標値)との比較を容易にする方法を提供することが可能になる。また、個別仕様品については、それを構成する標準仕様品の組み合わせが未定な時点で作成した実行予算と、実際原価とを比較可能にすることも可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(「本実施形態」と言う)を図面に沿って詳細に説明する。
(ハードウエア構成等)
図1は、本実施形態に係る全体構成を示す図である。
原価情報処理装置1は、一般的なコンピュータであって、中央制御装置(制御部)11、入力装置12、出力装置13、主記憶装置(記憶部)16、補助記憶装置(記憶部)14及びネットワーク接続インタフェース(IF)15を有しており、これらはバスを介して接続されている。自社内には、複数の端末装置2が存在し、原価情報処理装置1と接続されている。自社外においては、ネットワーク3を介して他社(発注元等)の端末装置4と接続されている。これらの端末装置2、4もまた、一般的なコンピュータであって、バスを介して相互に接続された、中央制御装置、入力装置、出力装置、主記憶装置、補助記憶装置及びネットワーク接続インタフェース(IF)を有している(図示せず)。
(プログラム)
原価情報処理装置1は、情報入力部101、引当構成抽出部102、実際原価紐付け部103、引当構成原価積算部104及び原価比較部105を有している。これらは、プログラムである。以降、「○○部は」と主体を示した際は、中央制御装置11が、補助記憶装置14に記憶されている各プログラムを読み出し、主記憶装置16にロードしたうえで、各機能(後記)を実行することを表すものとする。
(データベース)
原価情報処理装置1は、製作番号情報106、実行予算情報107、引当情報108、製造情報109、調達情報110、原価分類品目情報111、標準原価情報112、引当構成レベル情報113、引当構成レベル原価情報114、実際原価(品目別)情報115及び実際原価(分類別)情報116を有している。これらは、実際原価と、標準原価又は実行予算を比較する過程において作成、参照、記憶されるデータベースである。各情報の内容は後記する。なお、「第1の実際原価情報」は、実際原価(品目別)情報115に、「第2の実際原価情報」は、実際原価(分類別)情報116に、それぞれ相当する。
(引当構成モデル)
図2は、本実施形態に係る引当構成モデルを説明する図である。
発注者は、仕様が予定された既存の製品(標準仕様品)以外にも、発注者独自の仕様に基づきカスタマイズされた製品を受注する場合がある。そして受注者は、標準仕様品を複数組み合わせて受注に係る製品(個別仕様品)を製作する。
例えば、東日本用「冷却装置」と、西日本用「冷却装置」という製品を受注する場合を想定する。大きく分けて、「熱交換器」と「モータ」を組み合わせて製品「冷却装置」を製作することができる。東日本用も、西日本用も、熱交換器は、1種類の標準仕様品を使用するものとする。モータについては、使用地域に供給される商用電力の条件によって、使用電力周波数の異なる2種類の標準仕様品を使用するものとする。
ここで注意すべきは、(1)発注対象たる個別仕様品は、その一つひとつの部分を分析的に見れば全て標準仕様品であっても、それらの部品等の選択は独自のものであり、また、組み立て、工程管理、テスト等に独自のコストがかかることから、製品全体として「個別仕様品」と認識するということ、(2)発注者から要求された仕様によって、直ちに組み合わせるべき標準仕様品の選択が定まることは稀であり、従って多くの場合、当該選択が最終決定する以前に実行予算が作成されること、(3)その場合は、製品の性質に鑑みて常識的に製品の主要部分を占めると思われる一部(「熱交換器」部分)は、その他の部分(主要ではない部分、結果的に製品を構成することになる部分)とは分別して、実行予算が作成されるということである。
ここで例にあげた、「冷却装置」が図2における「製品A」21、25に相当する。東日本用には製作番号“001”が、西日本用には製作番号“002”が充てられている。「熱交換器」は「ユニットB」22、26に相当する。「モータ」は「外製品C1」24(東日本用)及び「外製品C2」28(西日本用)に相当する。「熱交換器」に対して、それを構成する部品(例えば「鋼板」)がさらに必要になることが受注後に判明する場合もある。図2においては、「鋼板」に相当する「部材D」23、27が、「ユニットB」22、26の下位に紐つけられている。
このことは、当初、「冷却装置」の主要部分たる「熱交換器」については実行予算“◎◎”、「冷却装置」の他の部分については実行予算“○○”というように分別して実行予算を作成したので、「熱交換器」に付属する「鋼板」についての実行予算も「熱交換器」についての実行予算に含まれているものと考え、実行予算“◎◎”との比較で、原価が管理されるのが合理的である(従って「製品A」21、25には直接紐付けられない)、ということを示している。
なお、以下、各種データベースの品目として、“A”、“B”等と記す場合、それらは、図2における“製品A”、“ユニットB”等を示す。
図3は、本実施形態に係る製作番号情報106の一例を示す図である。製作番号情報106は、個別仕様品として受注した製品の製作番号等を管理するデータベースである。
製作番号情報106には、製作番号欄201に記憶された製作番号に関連付けて、品目欄202に品目が、作成数量欄203には作成数量が、それぞれ記憶されている。
製作番号は、個別仕様品としての製品の受注を特定する番号である。同じ品目(「冷却装置」に相当するA)に対して、複数の製作番号(東日本用の“001”及び西日本用の“002”)が記憶されることもありうる。実際には、1つの契約において複数種類の個別仕様品の受注が発生する場合もある。本発明において「受注」という場合、当該契約ではなく、契約に含まれる個別仕様品に対する注文のそれぞれを意味する。
なお、「受注を特定する識別子」は製作番号に相当する。
品目は、製品又は部品を特定する識別子である。具体的には、製品名称・部品名称等の文字列、コード等である。
製作数量は、受注を構成する同一種類の製品の数量である。個別仕様品であれば、製作数量は“1”となる場合が多いが“1”には限定されない。
図4は、本実施形態に係る実行予算情報107の一例を示す図である。
実行予算情報107は、原価の目標値(実行予算)を定めたデータベースである。
製作番号欄211に記憶された製作番号に関連付けて、原価分類欄212には原価分類が、材料費欄213には材料費が、労務費欄214には労務費が、経費欄215には経費が、実行予算欄216には実行予算が、それぞれ記憶されている。
製作番号は、図3の製作番号と同一である。
原価分類は、製品全体のうち、主たる部分として特に分別して予算管理及び原価管理をする必要がある(すなわち、その他としてまとめて管理しない)部分に対応する品目のグループを特定する識別子である(図8で詳述)。例えば、「熱交換器」のような文字列でもよいし、「B01」のような(「熱交換器」を示す)コードでもよい。
原価分類欄212が空欄になっているレコードは、その他としてまとめて予算管理及び原価管理をする部分に対応する品目のグループについてのレコードである。
実行予算は、原価の目標値であり、実際に顕在したコストではなく、そのようなコストを評価する比較対象となるべき値である。
材料費、労務費、経費は、実行予算を費目別に細分したもの(内訳)であり、材料費と労務費と経費(材料費、労務費以外の費用の意味)の和が実行予算である。細分された費目は、材料費、労務費、経費に限定されず、およそ細分化して管理する必要のあるものであれば何でも、また、何種類でもよい。
ちなみに、図4の1行目と2行目のレコードは組になっており、当該組は、以下の事柄を示している。
すなわち、製作番号が“001”である製品(品目が“A”である製品である)を構成する部品のうち、主たる部分として分別管理する必要がある品目は、原価分類“B01”に対応する品目であり(図8を参照すれば、その品目は“B”であることがわかる)、その実行予算は“4000”であり、その内訳は、材料費“1000”、労務費“3000”、経費“0”であることが1行目のレコードに示される。
また、製作番号が“001”である製品を構成する部品のうち、主たる部分として特に分別管理したい品目以外の品目は、全部まとめて、実行予算が“5000”であり、その内訳は、材料費“3000”、労務費“2000”、経費“0”であることが2行目のレコードに示される。
図5は、本実施形態に係る引当情報108の一例を示す図である。
引当情報108は、どのような数量のどのような部品を、どのように組み合わせて受注に係る製品を製作するかを、公知の技術により階層的に定義したデータベースであり、図2の引当構成モデルに対応している。
引当番号欄221に記憶された引当番号に関連付けて、先引当番号欄222には先引当番号が、製作番号欄223には製作番号が、品目欄224には品目が、引当数量欄225には引当数量が、それぞれ記憶されている。
引当番号は、製作番号と品目との組み合わせを特定する番号である。
先引当番号は、そのレコードの品目が、どの引当番号を有するレコードの品目の部品となるかを示す番号である。受注に係る製品(完成品)の場合、当該欄は空欄となる。
製作番号は、図3の製作番号と同一である。
品目は、図3の品目と同じである。図3においては、受注に係る品目のみが記憶されているが、ここでは、それ以外の品目も記憶されている。
引当数量は、受注に係る品目(例えば“A”)については、図3の製作数量と同一である。その他の品目については、受注に係る品目を、その製作数量だけ製作するのに必要な数量である。図5では全てのレコードに“1”が記されているが、“1”に限定されない。
ちなみに、図5の1、3、5、7行目のレコードは、共通の製作番号“001”を有しており、これらが組となって、以下の事柄を示している。
(1)先引当番号を有さない、品目が“A”である製品が受注に係る製品(個別仕様品)であること。(2)品目が“A”である製品を1個製作するには、品目が“B”、“C1”、“D”である部品が1個ずつ必要であること。(3)品目が“B”である部品は、品目が“A”である製品の部品であること。(4)品目が“C1”である部品は、品目が“A”である製品の部品であること。(5)品目が“D”である部品は、品目が“B”である部品の部品であること。
図6は、本実施形態に係る製造情報109の一例を示す図である。
引当情報108において必要とされた製品(部品)は、自社で製作する(内製)場合と、他社に下請けに出して製作させる場合がある。製造情報109は、このうち、内製する製品(部品)に係る実際のコスト(実際原価)等を記憶したデータベースである。他社に下請けに出して製作させる製品(部品)に係る実際原価等は、調達情報110(図7にて後記する)に記憶される。
製造番号欄231に記憶された製造番号に関連付けて、手配先欄232には手配先が、製作番号欄233には製作番号が、品目欄234には品目が、数量欄235には数量が、材料費欄236には材料費が、労務費欄237には労務費が、経費欄238には経費が、実際原価欄239には実際原価がそれぞれ記憶されている。
製造番号は、製作番号と品目の組み合わせを特定する番号である(図5の「引当番号」とは別に、内製する製品(部品)にのみ別途振られるものとする)。
手配先は、製造者を特定する識別子である。ここでは、自社を示す識別子のみが記憶される。“WX”、“WY”等異なる識別子は、自社内の異なる工場等を意味する。
製作番号は、図3の製作番号と同じである。
品目は、図5の品目と同じである。
数量は、図5の引当数量と同じである。
実際原価は、自社での同種あるいは類似の製品(部品)の製作実績に基づく実際のコストである。目標値である「実行予算」(図4)とは区別される。
材料費、労務費、経費は、実際原価を費目別に細分したもの(内訳)であり、材料費と労務費と経費(材料費、労務費以外の費用の意味)の和が実際原価である。細分された費目は、材料費、労務費、経費に限定されず、およそ細分化して管理する必要のあるものであれば何でも、また、何種類でもよい。
ちなみに、図6の1行目のレコードは、品目が“A”であり製作番号が“001”である製品は、製造番号が“W01”、数量が“1”、手配先が“WX”(自社)、実際原価が“2000”であること、実際原価の内訳は、労務費が“2000”であって、他の費目は“0”であることを示している。
このレコードは東日本用「冷却装置」に係るものである。東日本用「冷却装置」の実際原価が“2000”(全て労務費からなる)であるということは、部品となる「熱交換器」、「モータ」及び「鋼板」の実際原価とは関係なく、それら部品を調達(内製)した後のコスト、すなわち、それらを組み合わせて完成品とするコストが、実際原価“2000”(全て労務費)であることを意味している。
図7は、本実施形態に係る調達情報110の一例を示す図である。
引当情報108において必要とされた製品(部品)は、自社で製作する場合(内製)と、他社に下請けに出して製作させる場合がある。調達情報110は、このうち、他社に下請けに出して製作させる製品(部品)に係る実際原価等を記憶したデータベースである。
調達番号欄241に記憶された調達番号に関連付けて、手配先欄242には手配先が、製作番号欄243には製作番号が、品目欄244には品目が、数量欄245には数量が、材料費欄246には材料費が、労務費欄247には労務費が、経費欄248には経費が、実際原価欄249には実際原価がそれぞれ記憶されている。
調達番号は、製作番号と品目の組み合わせを特定する番号である(図5の「引当番号」とは別に、下請けに出した製品(部品)にのみ別途振られるものとする)。
手配先は、下請け先の製造者を特定する識別子である。
製作番号は、図3の製作番号と同じである。
品目は、図5の品目と同じである。
数量は、図5の引当数量と同じである。
実際原価は、下請け先に対する支払額に基づく実際のコストである。目標値である「実行予算」(図4)とは区別される。
材料費、労務費、経費は、実際原価を費目別に細分したもの(内訳)であり、材料費と労務費と経費(材料費、労務費以外の費用の意味)の和が実際原価である。細分された費目は、材料費、労務費、経費に限定されず、およそ細分化して管理する必要のあるものであれば何でも、また、何種類でもよい。
ちなみに、図7の1行目のレコードは、品目が“C1”であり製作番号が“001”である部品は、調達番号が“P01”、数量が“1”、手配先が“PX”、実際原価が“3100”であること、実際原価の内訳は、材料費が“3100”であって、他の費目は“0”であることを示している。
このレコードは東日本用「冷却装置」の「モータ」に係るものである。当該「モータ」の実際原価が“3100”(全て材料費からなる)であるということは、当該「モータ」の下請け先である手配先“PX”に対する支払額に基づく実際のコスト(自社で、「モータ」を部品として完成品「冷却装置」を組み立てる際の労務費等を除く)が、実際原価“3100”(全て材料費)であることを意味している。
図8は、本実施形態に係る原価分類品目情報111の一例を示す図である。
「原価分類」については前記した通りである。原価分類品目情報111は、原価分類が付された品目と、原価分類(識別子である)との対応関係を示したデータベースである。
原価分類欄251に記憶された原価分類に関連付けて、品目欄252には品目が記憶されている。
原価分類は、図4の原価分類と同じである。
品目は、図5の品目と同じである。
ちなみに、図8の1行目のレコードは、品目が“B”の部品(「熱交換器」である)は、原価分類“B01”が付された上で、製品全体の予算、原価の管理において特に分別管理されることを示している。
図9は、本実施形態に係る標準原価情報112の一例を示す図である。標準原価情報112は、引当情報108に記憶されている品目のうち、受注に係る個別仕様品(図3において製作番号が振られている製品)以外の品目の標準原価を示したデータベースである。
品目欄261に記憶された品目に関連付けて、材料費欄262には材料費が、労務費欄263には労務費が、経費欄264には経費が、標準原価欄265には標準原価がそれぞれ記憶されている。
品目は、図5の品目と同じである。
材料費、労務費、経費は、図6又は図7の材料費、労務費、経費とそれぞれ同じであり、標準原価の内訳である。
標準原価は、原価の目標値であり、実際に顕在したコストではなく、そのようなコストを評価する比較対象となるべき値である。同じ原価の目標値であっても、個別仕様品の品目については「実行予算」、標準仕様品の品目については「標準原価」と区別している。
ちなみに、図9の1行目のレコードは、品目が“B”の部品(「熱交換器」である)は、標準原価が“3000”であり、その内訳は、労務費が“3000”であり、他の費目は“0”であることを示している。
なお、標準原価は、単価ではなく、あくまでも図5の引当数量(“1”である場合が多いが他の値であることもある)分の製品(部品)に見合った原価の目標値である。
本実施形態においては、製作番号情報106、実行予算情報107、引当情報108、製造情報109、調達情報110、原価分類品目情報111及び標準原価情報112は所与であり、入力装置12を介して入力を受け付けるものとする。
図10は、本実施形態に係る引当構成レベル情報113の一例を示す図である。
引当構成レベル情報113は、図5の引当情報108を、品目の階層レベルがより明確になるように形式を変更したデータベースである。
階層レベル欄271に記載された階層レベルに関連付けて、製作番号欄272には製作番号が、品目欄273には品目が、引当数量欄274には引当数量がそれぞれ記憶されている。
階層レベルは、製品と部品の階層構造を示した数字であり、当該品目が、受注に係る製品(他の製品又は部品の部品ではないもの)である場合は“1”を、階層レベルが“1”である製品又は部品の直接的な部品である場合は“2”を、階層レベルが“2”である製品又は部品の直接的な部品である場合は“3”を(以下同様)記憶するものとする。なお、図で示すセルにおいては、数字nの左側にn−1個分のスペース(階層を視覚的に理解しやすくするためのもの)を付して記憶している。
なお、「製品と部品間の階層関係を示す情報」には階層レベルが相当する。
製作番号は、図3の製作番号と同一である。
品目は、図5の品目と同じである。
引当数量は、図5の引当数量と同じである。
図10の右部分の破線で示した部分は、引当構成レベル情報113に対して原価分類等を追加して引当構成レベル原価情報114が作成されることを示している(詳細後記)。
ちなみに、図10の3行目のレコードは、品目が“D”であり、製作番号が“001”であり、引当数量が“1”である部品は、階層レベルが“3”であることから、他の部品の部品となり、その部品も他の製品の部品となることを示している。
図11は、本実施形態に係る実際原価(品目別)情報115の一例を示す図である。
実際原価(品目別)情報115は、品目(内製する品目も、下請けに出す品目も含む)毎に実際原価を記憶したデータベースであり、図6の製造情報109及び図7の調達情報110を基に作成される。
製作番号欄281に記憶された製作番号に関連付けて、品目欄282には品目が、材料費欄283には材料費が、労務費欄284には労務費が、経費欄285には経費が、実際原価欄286には実際原価が、それぞれ記憶されている。
製作番号は、図3の製作番号と同じである。
品目は、図5の品目と同じである。
材料費、労務費、経費及び実際原価は、図6又は図7の材料費、労務費、経費及び実際原価と同じである。
ちなみに、図11の1行目のレコードは、品目が“A”である製品には、製作番号“001”が付され、実際原価は“2000”であること、その内訳は、労務費が“2000”であり他の費目は“0”であることを示している。
図12は、本実施形態に係る引当構成レベル原価情報114の一例を示す図である。
引当構成レベル原価情報114は、品目(内製する品目も、下請けに出す品目も含む)毎に、階層レベル、原価分類及び実際原価の内訳の関係を明らかにするために、引当構成レベル情報113(図10)に対して、原価分類品目情報111(図8)及び実際原価(品目別)情報115(図11)の一部を付加して作成したデータベースである(図12下部の括弧内参照)。
階層レベル欄291に記憶された階層レベルに関連付けて、製作番号欄292には製作番号が、品目欄293には品目が、引当数量欄294には引当数量が、原価分類欄295には原価分類が、材料費欄296には材料費が、労務費欄297には労務費が、経費欄298には経費がそれぞれ記憶されている。
階層レベルは、図10の階層レベルと同じである。
製作番号は、図3の製作番号と同一である。
品目は、図5の品目と同じである。
引当数量は、図5の引当数量と同じである。
原価分類は、図4の原価分類と同じである。図12に記された「(B01)」については後記するが、ここでは図に記されていないものとする。
材料費、労務費、経費及び実際原価は、図6又は図7の材料費、労務費、経費及び実際原価と同じである。
図12は、図10の引当構成レベル情報113に対して新たに欄(列)を4つ設け、図8の原価分類を、それに対応する品目を有するレコードの原価分類欄に記憶し、図11の材料費、労務費及び経費を、それに対応する製作番号と品目の組み合わせを有するレコードの材料費欄、労務費欄及び経費欄にそれぞれ記憶したものである。
なお、図11の実際原価欄286を、材料費、労務費及び経費の合計を記憶する欄として図12に加えてもかまわない。
図13は、本実施形態に係る実際原価(分類別)情報116の一例を示す図である。
実際原価(分類別)情報116は、受注に係る製品の実際原価を、原価分類が付された品目及びその品目の部品となる品目のグループと、原価分類が付されていない品目のグループに分け、内訳とともに記憶したデータベースであり、図12の引当レベル原価情報を基に作成される。
製作番号欄301に記憶された製作番号に関連付けて、原価分類欄302には原価分類が、材料費欄303には材料費が、労務費欄304には労務費が、経費欄305には経費が、実際原価欄306には実際原価が、それぞれ記憶されている。
製作番号は、図3の製作番号と同一である。
原価分類は、図4の原価分類と同じである。
材料費、労務費、経費及び実際原価は、図6又は図7の材料費、労務費、経費及び実際原価と同じである。
実際原価は、材料費、労務費及び経費の合計である。
ちなみに、図13の1行目のレコードは、製作番号が“001”である品目のうち、原価分類“B01”が付されることによって主たる部分として特に分別して予算管理されている品目の実際原価が“4000”であり、その内訳が、材料費が“1000”、労務費が“3000”、経費が“0”であることを示している。そして、図13からは直接わからないが、当該特に分別して予算管理されている品目とは、具体的には“B”と“D”である(詳細は後記する)。
また、図13の2行目のレコードは、製作番号が“001”である品目のうち、原価分類が付されていない。従って主たる部分として特に分別して予算管理されていない品目の実際原価が、“5100”であり、その内訳が、材料費が“3100”、労務費が“2000”、経費が“0”であることを示している。そして、図13からは直接わからないが、当該特に分別して予算管理されていない品目とは、具体的には“A”と“C1”である(詳細は後記する)。
図13と図4とを比較すると、一番右の実際原価欄306及び実行予算欄216を除いて同じ構成となっている。このことにより、実際原価と実行予算とを、受注毎(製作番号毎)、かつ、同一のグループ同士(原価分類を付された品目のグループとそれ以外の品目のグループ)、かつ同一の費用内訳で比較することが可能になる。
(処理手順)
以下、本実施形態の処理手順を説明する。大きな流れとしては、(1)情報の入力、(2)情報の加工、(3)情報の比較となる。当該処理手順は、原価情報処理装置1又は端末装置2、4を介して行われる。
図14は、本実施形態に係る処理手順のフローチャートである。
ステップS10において、情報入力部101は、製品番号情報106の入力を受け付ける。
具体的には、第一に、ユーザによる入力装置12を介しての出力装置(画面)13上の「選択ボタン」(図示せず)の押下を受け付けると、情報入力部101が起動する。
第二に、情報入力部101は、画面上に製作番号情報入力画面71(図16)を表示する。製作番号情報入力画面71は、製作番号情報106と同様の構成になっている。
第三に、ユーザが当該画面に対して入力装置12を介して入力した情報を製作番号情報106として主記憶装置16に記憶する。
ステップS20において、情報入力部101は、原価分類品目情報111の入力を受け付ける。
具体的には、第一に、原価分類品目情報入力画面(図示せず)に対してユーザが入力装置12を介して入力した情報を受け付ける。当該画面は、図8の原価分類品目情報111と同様の構成になっているものとする。
第二に、ユーザが当該画面に対して入力装置12を介して入力した情報を原価分類品目情報111として主記憶装置16に記憶する。
ステップS30において、情報入力部101は、実行予算情報107の入力を受け付ける。
具体的には、第一に、画面上に実行予算情報入力画面72を表示する。図17に示す実行予算情報入力画面72は、実行予算情報107と同様の構成になっている。但し、画面の左上の製作番号欄に製作番号を入力すると、その下の品目欄には、製作番号に関連付けてステップS10にて入力を受けた品目が表示されるものとする。
第二に、ユーザが当該画面に対して入力装置12を介して入力した情報を実行予算情報107として主記憶装置16に記憶する。
ステップS40において、情報入力部101は、標準原価情報112の入力を受け付ける。
具体的には、第一に、標準原価情報入力画面(図示せず)に対してユーザが入力装置12を介して入力した情報を受け付ける。当該画面は、図9の標準原価情報112と同様の構成になっているものとする。
第二に、ユーザが当該画面に対して入力装置12を介して入力した情報を標準原価情報112として主記憶装置16に記憶する。
ステップS50において、情報入力部101は、引当情報108の入力を受け付ける。
具体的には、公知の方法により既に作成されている引当情報108(図5)を、入力装置12を介して受け付け、主記憶装置16に記憶するものとする。
ステップS60において、情報入力部101は、製造情報109の入力を受け付ける。
具体的には、第一に、画面上に製造情報入力画面73を表示する。図18に示す製造情報入力画面73は、「製造番号」を除き、製造情報109と同様の構成になっている。
第二に、ユーザが当該画面に対して入力装置12を介して入力した情報(図5の引当情報108の品目欄224に記憶されている品目のうち、自社で製作する品目についての情報に限る)を製造情報109として主記憶装置16に記憶する。このとき、製作番号と品目の組み合わせを特定する製造番号が情報入力部101によって採番され製造番号欄231に記憶される。
ステップS70において、情報入力部101は、調達情報110の入力を受け付ける。
具体的には、第一に、画面上に調達情報入力画面74を表示する。図19に示す調達情報入力画面74は、「調達番号」を除き、調達情報110と同様の構成になっている。
第二に、ユーザが当該画面に対して入力装置12を介して入力した情報(図5の引当情報108の品目欄224に記憶されている品目のうち、他社に下請けに出して製作させる品目についての情報に限る)を調達情報110として主記憶装置16に記憶する。このとき、製作番号と品目の組み合わせを特定する調達番号が情報入力部101によって採番され調達番号欄241に記憶される。
以上のステップの処理により、全ての入力処理が終了する。
ステップS80において、原価情報処理装置1は、実際原価を比較する。
当該ステップの詳細については後記するが、要するに、2種の原価比較画面75、76(図20、21)を画面上に表示し、個別仕様品については、実際原価と実行予算とを比較し、標準仕様品については、実際原価と標準原価とを比較する。
これにより全ての処理手順が終了する。
(ステップS80の詳細処理手順)
図15は、本実施形態に係る処理手順のうちステップS80の詳細処理手順のフローチャートである。
ステップS801において、引当構成抽出部102は、引当構成レベル情報113を作成する。
具体的には、第一に、製作番号情報106の1のレコードを読み出し、製作番号を取得する。
第二に、「第一」で取得した製作番号を検索キーとして引当情報108を検索し、該当するレコードを全て取得する。
第三に、「第二」で取得したレコードのうち、先引当番号欄222に値がないレコードに対し、階層レベル“1”を付与する。当該階層レベル“1”を付与されたレコードの引当番号を先引当番号として有するレコードに対し、階層レベル“2”を付与する。当該階層レベル“2”を付与されたレコードの引当番号を先引当番号として有するレコードに対し、階層レベル“3”を付与する。このようにして、全てのレコードに対して順次階層レベル1、2、3、・・・を付与する処理を繰り返す。
第四に、レコードに新たな欄271を設け、「第三」で付与した階層レベルを記憶する。このとき、階層レベルを表す数字nの左側にn−1個のスペースを設けて記憶する。
第五に、引当番号欄221及び先引当番号欄222を削除した後に、レコードを引当構成レベル情報113として主記憶装置16に記憶する。
「第一」〜「第五」の処理手順は、読み出すべき製作番号情報106のレコードがなくなるまで繰り返す。
ステップS802において、実際原価紐付け部103は、実際原価(品目別)情報115を作成する。
具体的には、第一に、製造情報109及び調達情報110から全てのレコードを取得する。
第二に、「第一」で取得したレコードから、製造(調達)番号欄231、241、手配先欄232、242、及び数量欄235、245を削除する。
第三に、レコードを実際原価(品目別)情報115として主記憶装置16に記憶する。
ステップS803において、実際原価紐付け部103は、引当構成レベル原価情報114を作成する。
具体的には、第一に、引当レベル構成情報113の全てのレコードを取得する。
第二に、「第一」にて取得したレコードに原価分類欄295、材料費欄296、労務費欄297及び経費欄298を設ける。
第三に、原価分類品目情報111を検索し、品目と、原価分類を取得する。
第四に、「第一」にて取得したレコードのうち「第三」にて取得した品目を有するレコードの原価分類欄295に「第三」にて取得した原価分類を記憶する。
第五に、実際原価(品目別)情報115の全てのレコードを取得する。
第六に、「第一」にて取得したレコードの材料費欄296、労務費欄297及び経費欄298に、「第五」にて取得したレコードの材料費欄283、労務費欄284及び経費欄285の値を、製作番号と品目の組み合わせに関連付けて記憶する。
ステップS804にて、引当構成原価積算部104は、実際原価(分類別)情報116を作成する。
具体的には、第一に、引当構成レベル原価情報114を検索し、原価分類欄295に値を有するレコードを取得する。
第二に、「第一」にて取得したレコードの階層レベルを取得する。
第三に、引当構成レベル原価情報114を検索し、「第二」にて取得した階層レベルよりも大きい(下位の)階層レベルを有し、かつ原価分類欄295に値を有さないレコードを取得する。
第四に、「第三」にて取得したレコードの原価分類欄295に、「第二」にて取得した階層レベルを記憶する。
「第四」が終了した段階で、引当構成レベル原価情報114は、図12の「(B01)」を加えた状態になっている。
第五に、レコードの階層レベル欄291、品目欄293及び引当数量欄294を削除する。
第六に、レコードの製作番号毎、かつ、原価分類毎にレコードの各欄を集計する。このとき、原価分類欄に値がないレコードは、原価分類欄に値がないレコード同士で集計される。
第七に、レコードに実際原価欄306を設け、レコードごとに材料費欄303、労務費欄304及び経費欄305の値の合計値を記憶する。
なお、引当レベル原価構成114に予め実際原価欄(材料費、労務費及び経費の合計を記憶する欄)を設けた場合は、「第七」を省略する。
第八に、レコードを実際原価(分類別)情報116として主記憶装置16に記憶する。
ステップS805にて、原価比較部105は、個別仕様品の実際原価と実行予算を比較する。
具体的には、実行予算情報107(図4)及び実際原価(分類別)情報116(図13)を画面上に対比形式で表示する。このとき、「実行予算」と「実際原価」との差額を計算し、当該差額も併せて表示する(図20)。
図20は、本実施形態に係る個別仕様品原価比較画面75の一例を示す図である。
個別仕様品原価比較画面75は、製作番号毎に画面の頁が表示され、さらに、同一頁のなかで、原価分類欄311に表示された原価分類に関連付けて、実行予算(312)につき、材料費欄313には材料費が、労務費欄314には労務費が、経費欄315には経費が、原価合計欄316には原価合計が、実際原価(317)につき、材料費欄318には材料費が、労務費欄319には労務費が、経費欄320には経費が、原価合計欄321には原価合計が、それぞれ表示される。また、原価分類に関連付けて、差額欄322には差額が表示される。
製作番号は、図4の製作番号及び図13の製作番号と同じである。
実行予算についての、材料費、労務費、経費及び原価合計は、図4の材料費、労務費、経費及び実行予算とそれぞれ同じである。
実際原価についての、材料費、労務費、経費及び原価合計は、図13の材料費、労務費、経費及び実際原価とそれぞれ同じである。
差額は、原価合計欄321の値から原価合計欄316の値を控除した値である。
ちなみに、図20の1行目のレコードは、製作番号が“001”である製品(東日本用「冷却装置」であり、個別仕様品である)のうち、原価分類“B01”を付して特に原価を分別管理する部分(「熱交換器」+「鋼板」)の、実際原価の原価合計が、実行予算の原価合計に等しいことを示している。2行目のレコードは、製作番号が“001”である製品のうち、原価分類“B01”を付して特に原価を分別管理する部分以外の部分(「冷却装置」、「モータ」)の、実際原価の原価合計が、実際予算の原価合計よりも“100”だけ大きいことを示している。
なお、図20の個別仕様品原価比較画面75は出力装置13を介して帳票に印刷出力してもよい。
ステップS806にて、原価比較部105は、標準仕様品の実際原価と標準原価を比較する。
具体的には、標準原価情報112(図9)及び実際原価(品目別)情報115(図11)を画面上に対比形式で表示する。このとき、「標準原価」と「実際原価」との差額を計算し、当該差額も併せて表示する。
図21は、本実施形態に係る標準仕様品原価比較画面76の一例を示す図である。
標準仕様品原価比較画面76は、品目毎に画面の頁が作成され、標準原価(331)につき、材料費欄332には材料費が、労務費欄333には労務費が、経費欄334には、経費が、原価合計欄335には原価合計が、実際原価(336)につき、材料費欄337には材料費が、労務費欄338には労務費が、経費欄339には経費が、原価合計欄340には原価合計が、それぞれ表示される。また、差額欄341には差額が表示される。
品目は、図9の品目及び図11の品目と同じである。
標準原価についての、材料費、労務費、経費及び原価合計は、図9の材料費、労務費、経費及び標準原価とそれぞれ同じである。
実際原価についての、材料費、労務費、経費及び原価合計は、図11の材料費、労務費、経費及び実際原価とそれぞれ同じである。
差額は、原価合計欄340の値から原価合計欄335の値を控除した値である。
ちなみに、図21のレコードは、品目が“B”である製品(「熱交換器」であり、標準仕様品である)の、実際原価の原価合計が、標準原価の原価合計に等しいことを示している。
なお、図21の標準仕様品原価比較画面76は出力装置13を介して帳票に印刷出力してもよい。
ここで、ステップS80の処理手順は終了する。
本実施形態に係る全体構成を示す図である。 本実施形態に係る引当構成モデルを説明する図である。 本実施形態に係る製作番号情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る実行予算情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る引当情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る製造情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る調達情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る原価分類品目情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る標準原価情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る引当構成レベル情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る実際原価(品目別)情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る引当構成レベル原価情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る実際原価(分類別)情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る処理手順のフローチャートである。 本実施形態に係る処理手順のうちステップS80の詳細処理手順のフローチャートである。 本実施形態に係る製作番号情報入力画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る実行予算情報入力画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る製造情報入力画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る調達情報入力画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る個別仕様品原価比較画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る標準仕様品原価比較画面の一例を示す図である。
符号の説明
1 原価情報処理装置
2 端末装置
3 ネットワーク
4 端末装置
11 中央制御装置
12 入力装置
13 出力装置
14 補助記憶装置
15 ネットワーク接続インタフェース
16 主記憶装置
71 製作番号情報入力画面
72 実行予算情報入力画面
73 製造情報入力画面
74 調達情報入力画面
75 個別仕様品原価比較画面
76 標準仕様品原価比較画面
101 情報入力部
102 引当構成抽出部
103 実際原価紐付け部
104 引当構成原価積算部
105 原価比較部
106 製作番号情報
107 実行予算情報
108 引当情報
109 製造情報
110 調達情報
111 原価分類品目情報
112 標準原価情報
113 引当構成レベル情報
114 引当構成レベル原価情報
115 実際原価(品目別)情報
116 実際原価(分類別)情報

Claims (6)

  1. 複数の標準仕様品を組み合わせて個別仕様品を製作する場合において、標準仕様品についての実際原価と実行予算の比較の支援と、前記個別仕様品についての実際原価と標準原価の比較の支援とを行う原価情報処理装置であって、
    受注を特定する識別子に関連付けて、原価分類と個別仕様品の実行予算を記憶した実行予算情報と、
    前記受注を特定する識別子に関連付けて、品目と標準仕様品及び個別仕様品の実際原価を記憶した第1の実際原価情報と、
    前記原価分類に関連付けて、前記品目を記憶した原価分類品目情報と、
    製品と部品間の階層関係を示す情報に関連付けて、前記受注を特定する識別子と、品目とを記憶した引当構成レベル情報とを備える記憶部と、
    前記引当構成レベル情報のレコードのうち、前記原価分類品目情報の前記品目を有するレコードに対し、当該品目に関連付けられた前記原価分類品目情報の原価分類を付与し、
    当該原価分類を付与されたレコードの前記製品と部品間の階層関係を示す情報よりも下位の階層を示す前記製品と部品間の階層関係を示す情報を有するレコードであって、前記原価分類が付与されていないレコードに対して、前記原価分類を付与し、
    前記引当構成レベル情報のレコードに対し、前記引当構成レベル情報のレコードの前記受注を特定する識別子と前記品目との組み合わせに関連付けて、前記第1の実際原価情報のレコードの実際原価を付与し、
    前記引当構成レベル情報のレコードを、前記受注を特定する識別子毎に、かつ、前記原価分類を有するレコードについては原価分類毎に集計し、原価分類を有さないレコードについては全てのレコードを集計し、当該集計したレコードを、第2の実際原価情報として前記記憶部に記憶し、
    前記第2の実際原価情報の前記実際原価と前記実行予算情報の前記実行予算とを前記受注を特定する識別子と前記原価分類との組み合わせに関連付けて出力する制御部とを有すること、
    を特徴とする原価情報処理装置。
  2. 前記記憶部は、
    前記品目に関連付けて標準仕様品の標準原価を記憶した標準原価情報を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の実際原価情報の前記実際原価と前記標準原価情報の前記標準原価とを前記品目に関連付けて出力すること、
    を特徴とする請求項1に記載の原価情報処理装置。
  3. 前記実際原価、前記実行予算及び前記標準原価は、複数個の内訳を共有すること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の原価情報処理装置。
  4. 複数の標準仕様品を組み合わせて個別仕様品を製作する場合において、標準仕様品についての実際原価と実行予算の比較の支援と、前記個別仕様品についての実際原価と標準原価の比較の支援とを行うコンピュータを用いる原価情報処理方法であって、
    前記コンピュータの記憶部は、
    受注を特定する識別子に関連付けて、原価分類と個別仕様品の実行予算を記憶した実行予算情報と、
    前記受注を特定する識別子に関連付けて、品目と標準仕様品及び個別仕様品の実際原価を記憶した第1の実際原価情報と、
    前記原価分類に関連付けて、前記品目を記憶した原価分類品目情報と、
    製品と部品間の階層関係を示す情報に関連付けて、前記受注を特定する識別子と、品目とを記憶した引当構成レベル情報とを備え、
    前記コンピュータの制御部は、
    前記引当構成レベル情報のレコードのうち、前記原価分類品目情報の前記品目を有するレコードに対し、当該品目に関連付けられた前記原価分類品目情報の原価分類を付与し、
    当該原価分類を付与されたレコードの前記製品と部品間の階層関係を示す情報よりも下位の階層を示す前記製品と部品間の階層関係を示す情報を有するレコードであって、前記原価分類が付与されていないレコードに対して、前記原価分類を付与し、
    前記引当構成レベル情報のレコードに対し、前記引当構成レベル情報のレコードの前記受注を特定する識別子と前記品目との組み合わせに関連付けて、前記第1の実際原価情報のレコードの実際原価を付与し、
    前記引当構成レベル情報のレコードを、前記受注を特定する識別子毎に、かつ、前記原価分類を有するレコードについては原価分類毎に集計し、原価分類を有さないレコードについては全てのレコードを集計し、当該集計したレコードを、第2の実際原価情報として前記記憶部に記憶し、
    前記第2の実際原価情報の前記実際原価と前記実行予算情報の前記実行予算とを前記受注を特定する識別子と前記原価分類の組み合わせに関連付けて出力すること、
    を特徴とする原価情報処理方法。
  5. 前記記憶部は、
    前記品目に関連付けて標準仕様品の標準原価を記憶した標準原価情報を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の実際原価情報の前記実際原価と前記標準原価情報の前記標準原価とを前記品目に関連付けて出力すること、
    を特徴とする請求項4に記載の原価情報処理方法。
  6. 前記実際原価、前記実行予算及び前記標準原価は、複数個の内訳を共有すること、
    を特徴とする請求項4又は請求項5に記載の原価情報処理方法。
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