JP4922668B2 - 防透性織編物およびその製造方法および繊維製品 - Google Patents

防透性織編物およびその製造方法および繊維製品 Download PDF

Info

Publication number
JP4922668B2
JP4922668B2 JP2006151641A JP2006151641A JP4922668B2 JP 4922668 B2 JP4922668 B2 JP 4922668B2 JP 2006151641 A JP2006151641 A JP 2006151641A JP 2006151641 A JP2006151641 A JP 2006151641A JP 4922668 B2 JP4922668 B2 JP 4922668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knitted fabric
knitted
woven
island
sea
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006151641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007321279A (ja
Inventor
謙吾 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Fibers Ltd
Original Assignee
Teijin Fibers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Fibers Ltd filed Critical Teijin Fibers Ltd
Priority to JP2006151641A priority Critical patent/JP4922668B2/ja
Publication of JP2007321279A publication Critical patent/JP2007321279A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4922668B2 publication Critical patent/JP4922668B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、厚さが0.3mm以下の織編物であって、優れた防透性を有し、かつフレキシブルでソフトな風合いを有する防透性織編物およびその製造方法および前記防透性織編物を用いてなる繊維製品に関する。
従来、厚さが0.3mm以下の薄地織編物は、スポーツウエア、白衣、下着などの分野で巾広く使用されている。また、かかる薄地織編物は、厚さが薄いため着用時に肌が透けて見えるという問題があった。また、かかる薄地織編物は肌と接触することが多いので、ソフト性も同時に求められている。
他方、前記の防透性を得るために、ポリエステルポリマー中に酸化チタンなどの艶消し剤を添加したポリエステル繊維を用いて織編物を構成することがよく知られている。しかしながら、高い防透性を得るためにポリエステルポリマー中に大量の艶消し剤を添加すると、繊維表面に現れる艶消し剤の量が多くなり、製糸工程、製織工程などで毛羽などの欠点が発生しやすく、また、糸道ガイドの摩耗が発生するという問題があった。
この対策として、ポリエステル繊維を芯鞘型複合糸とし、その芯成分に無機粒子を添加する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながらこの方法では、ある程度の防透性は得られるものの、繊維の単繊維繊度が太くなり、織編物にした際ソフト性が十分得られないという問題があった。
なお、ナノファイバーで構成され、織物や編物などの形態を有するナノファイバー繊維構造体は知られている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平8−144151号公報 国際公開第2005/095686号パンフレット 特開2004−162244号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、厚さが0.3mm以下の織編物であって、優れた防透性を有し、かつフレキシブルでソフトな風合いを有する防透性織編物およびその製造方法および前記防透性織編物を用いてなる繊維製品を提供することにある。
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、単繊維径が50〜1500nmの超極細ポリエステルマルチフィラメント糸を用いて特定の目付けを有する織編物を構成することにより、防透性とソフト性とが両立することを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「厚さが0.3mm以下の織編物であって、該織編物に単繊維径50〜1500nmであり、かつフィラメント数が2000〜10000であり、かつ艶消し剤を含有しないポリエステルマルチフィラメント糸Aが含まれ、かつ該織編物の目付けが30〜300g/mの範囲内であることを特徴とする防透性織編物。」が提供される。
本発明の織編物において、防透性織編物が、前記ポリエステルマルチフィラメント糸Aが経糸および/または緯糸に配された織物であることが好ましい。また、織編物が平織組織またはツイル組織を有する織物であることが好ましい。また、下記式で定義する防透性の指標ΔLが10以下であることが好ましい。
ΔL=L −L
ただし、L は、JIS Z 8729−1994、L表色系において、供試織物を白色板上に載置したときのL値であり、L は同じく黒色板上に載置したときのL値である。
また、本発明によれば、「島成分が艶消し剤を含有しないポリエステルからなり、かつ島成分の径が50〜1500nmである海島型複合繊維を用いて織編物を織編成した後、前記海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去することにより、単繊維径50〜1500nmであり、かつフィラメント数が2000〜10000であり、かつ艶消し剤を含有しないポリエステルマルチフィラメント糸Aが含まれ、厚さが0.3mm以下、かつ目付けが30〜300g/mの範囲内の織編物を得ることを特徴とする防透性織編物の製造方法。」が提供される。
その際、前記の島数が25以上であることが好ましい。また、前記の海島型複合繊維において、海成分が、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリエチレングリコール系化合物共重合ポリエステル、およびポリエチレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合ポリエステルから選択される少なくとも1種のアルカリ水溶液易溶解性ポリマーであることが好ましい。また、海成分が、5-ナトリウムスルホン酸を6〜12モル%および分子量4000〜12000のポリエチレングリコールを3〜10重量%共重合したポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。
また、本発明によれば、「前記に記載の防透性織編物を用いてなる、スポーツウエア、アウトドアウェア、レインコート、下着、肌着、紳士衣服、婦人衣服、作業衣、防護服、人工皮革、鞄、カーテンの群より選ばれるいずれかの繊維製品。」が提供される。
本発明によれば、厚さが0.3mm以下の織編物であって、優れた防透性を有し、かつフレキシブルでソフトな風合いを有する防透性織編物およびその製造方法および前記防透性織編物を用いてなる繊維製品が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の防透性織編物は、厚さが0.3mm以下(好ましくは0.01〜0.3mm、より好ましくは0.05〜0.25mm)の織編物であって、該織編物に単繊維径50〜1500nm(好ましくは100〜1000nm)のポリエステルマルチフィラメント糸Aが含まれる。かかる単繊維径を単糸繊度に換算すると、0.00002〜0.022dtexに相当する。ここで、単繊維径が50nm未満の場合には製造が困難となるだけでなく、繊維強度が低くなるため実用上好ましくない。逆に、単繊維径が1500nmを超える場合には、十分な防透性が得られず好ましくない。なお、単繊維の断面形状が丸断面以外の異型断面である場合には、丸断面に換算した直径を単繊維径とする。また、単繊維径は、透過型電子顕微鏡で繊維の横断面を撮影することにより測定が可能である。
かかるポリエステルマルチフィラメント糸Aにおいて、フィラメント数は特に限定されないが、優れた防透性を得る上で200以上(より好ましくは2000〜10000)であることが好ましい。また、ポリエステルマルチフィラメント糸Aの総繊度(単繊維繊度とフィラメント数との積)としては、5〜150dtexの範囲内であることが好ましい。
かかるポリエステルマルチフィラメント糸Aを形成するポリマーの種類としては、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどが好ましく例示される。本発明の防透性織編物において、ポリマー中に艶消し剤が含まれていなくても優れた防透性が得られるので、製造コストや製造の容易性の点で、該ポリマー中には艶消し剤が含まれていないことが好ましい。また、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
前記ポリエステルマルチフィラメント糸Aの繊維形態は長繊維であれば特に限定されず、通常の空気加工、仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。なお、ポリエステルマルチフィラメント糸Aは、優れた防透性を得る上で無撚であることが好ましい。
次に、本発明の防透性織編物において、目付けが30〜300g/m(好ましくは50〜200g/m)の範囲内であることが肝要である。該目付けが30g/mよりも小さいと防透性が損なわれるおそれがある。逆に、該目付けが300g/mよりも大きいとソフトな風合いが得られないおそれがある。
また、下記式で定義するカバーファクターCFとしては、優れた防透性を得る上で1200〜3000(より好ましくは1500〜2500)の範囲であることが好ましい。該カバーファクターCFが1200よりも小さいと、十分な防透性が得られないおそれがある。逆に、該カバーファクターCFが3000よりも大きいとソフト性が損なわれるおそれがある。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
本発明の防透性織編物において、織編物組織は特に限定されないが、前記ポリエステルマルチフィラメント糸Aが経糸および/または緯糸(特に好ましくは経糸および緯糸)に配された織物で優れた防透性が得られ好ましい。その際、前記ポリエステルマルチフィラメント糸Aが他糸条との混繊糸として織物に含まれていてもよい。また、本発明は、厚さが0.3mm以下の薄地織編物を対象としているので、織編物組織は単純な組織のほうが好ましく、特に平織組織またはツイル組織を有する織物であることが好ましい。
本発明の防透性織編物は、以下の製造方法により製造することができる。すなわち、島成分がポリエステルからなり、かつ島成分の径が50〜1500nmである海島型複合繊維を用いて所定の厚みを有する織編物を織編成した後、前記海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去することにより、前記の防透性織編物を製造することができる。
ここで、前記の海島型複合繊維において、該繊維を構成するポリマーは、海成分ポリマーが島成分ポリマーよりも溶解性が高い組合せであれば任意であるが、特に溶解速度比(海/島)が200以上であることが好ましい。かかる溶解速度比が200未満の場合には、繊維断面中央部の海成分を溶解させている間に繊維断面表層部の島成分の一部も溶解されるため、海成分を完全に溶解除去するためには、島成分の何割かも減量されてしまうことになり、島成分の太さ斑や溶剤浸食による強度劣化が発生して、毛羽やピリングなどの品位に問題が生じやすくなる。
海成分ポリマーは、好ましくは島成分との溶解速度比が200以上であればいかなるポリマーであってもよいが、特に繊維形成性の良好なポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレンなどが好ましい。例えば、アルカリ水溶液易溶解性ポリマーとしては、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリエチレングルコール系化合物共重合ポリエステル、ポリエチレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホン酸イソフタル酸の共重合ポリエステルが好適である。また、ナイロン6は、ギ酸溶解性があり、ポリスチレン・ポリエチレンはトルエンなど有機溶剤に非常によく溶ける。なかでも、アルカリ易溶解性と海島断面形成性とを両立させるため、ポリエステル系のポリマーとしては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6〜12モル%と分子量4000〜12000のポリエチレングルコールを3〜10重量%共重合させた固有粘度が0.4〜0.6のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルが好ましい。ここで、5−ナトリウムイソフタル酸は親水性と溶融粘度向上に寄与し、ポリエチレングリコール(PEG)は親水性を向上させる。なお、PEGは分子量が大きいほど、その高次構造に起因すると考えられる親水性増加効果が大きくなるが、反応性が悪くなってブレンド系になるため、耐熱性・紡糸安定性などの点から好ましくなくなる。また、共重合量が10重量%以上になると、本来溶融粘度低下作用があるので、本発明の目的を達成することが困難になる。したがって、上記の範囲で、両成分を共重合することが好ましい。
一方、島成分ポリマーは、海成分との溶解速度差があればいかなるポリエステルポリマーであってもよいが、前記のように繊維形成性のポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどのポリエステルが好ましい。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよいが、前記のように艶消し剤は含まれていないことが好ましい。
上記の海成分ポリマーと島成分ポリマーからなる本発明の海島型複合繊維は、溶融紡糸時における海成分の溶融粘度が島成分ポリマーの溶融粘度よりも大きいことが好ましい。かかる関係にある場合には、海成分の複合重量比率が40%未満と少なくなっても、島同士が接合したり、島成分の大部分が接合して海島型複合繊維とは異なるものになり難い。
好ましい溶融粘度比(海/島)は、1.1〜2.0、特に1.3〜1.5の範囲である。この比が1.1倍未満の場合には溶融紡糸時に島成分が接合しやすくなり、一方2.0倍を越える場合には、粘度差が大きすぎるために紡糸調子が低下しやすい。
次に島数は、多いほど海成分を溶解除去して極細繊維を製造する場合の生産性が高くなるので25以上(より好ましくは300〜1000)であることが好ましい。なお、島数があまりに多くなりすぎると紡糸口金の製造コストが高くなるだけでなく、加工精度自体も低下しやすくなるので10000以下とするのが好ましい。
次に、島成分の径は、50〜1500nmの範囲とする必要がある。また、海島複合繊維断面内の各島は、その径が均一であるほど海成分を除去して得られる極細マルチフィラメント糸からなる織物の品位や耐久性が向上するので好ましい。
前記の海島型複合繊維において、その海島複合重量比率(海:島)は、40:60〜5:95の範囲が好ましく、特に30:70〜10:90の範囲が好ましい。かかる範囲であれば、島間の海成分の厚みを薄くすることができ、海成分の溶解除去が容易となり、島成分の極細繊維への転換が容易になるので好ましい。ここで海成分の割合が40%を越える場合には海成分の厚みが厚くなりすぎ、一方5%未満の場合には海成分の量が少なくなりすぎて、島間に接合が発生しやすくなる。
前記の海島型複合繊維において、その島間の海成分厚みが500nm以下、特に20〜200nmの範囲が適当であり、該厚みが500nmを越える場合には、該厚い海成分を溶解除去する間に島成分の溶解が進むため、島成分間の均質性が低下するだけでなく、毛羽やピリングなど着用時の欠陥や染め斑も発生しやすくなる。
前記の海島型複合繊維は、例えば以下の方法により容易に製造することができる。すなわち、まず溶融粘度が高く且つ易溶解性であるポリマーと溶融粘度が低く且つ難溶解性のポリマーとを、前者が海成分で後者が島成分となるように溶融紡糸する。ここで、海成分と島成分の溶融粘度の関係は重要で、海成分の比率が小さくなって島間の厚みが小さくなると、海成分の溶融粘度が小さい場合には島間の一部の流路を海成分が高速流動するようになり、島間に接合が起こりやすくなるので好ましくない。
溶融紡糸に用いられる紡糸口金としては、島成分を形成するための中空ピン群や微細孔群を有するものなど任意のものを用いることができる。例えば中空ピンや微細孔より押し出された島成分とその間を埋める形で流路を設計されている海成分流とを合流し、これを圧縮することにより海島断面形成がなされるいかなる紡糸口金でもよい。好ましく用いられる紡糸口金例を図1および2に示すが、必ずしもこれらに限定されるものではない。なお図1は、中空ピンを海成分樹脂貯め部分に吐出してそれを合流圧縮する方式であり、図2は、中空ピンのかわりに微細孔方式で島を形成する方法である。
吐出された海島型断面複合繊維は、冷却風によって固化され、好ましくは400〜6000m/分で溶融紡糸された後に巻き取られる。得られた未延伸糸は、別途延伸工程をとおして所望の強度・伸度・熱収縮特性を有する複合繊維とするか、あるいは、一旦巻き取ることなく一定速度でローラーに引き取り、引き続いて延伸工程をとおした後に巻き取る方法のいずれでも構わない。
ここで、特に微細な島径を有する海島型複合繊維を高効率で製造するために、通常のいわゆる配向結晶化を伴うネック延伸(配向結晶化延伸)に先立って、繊維構造は変化させないで繊維径のみを極細化する流動延伸工程を採用することが好ましい。流動延伸を容易とするため、熱容量の大きい水媒体を用いて繊維を均一に予熱し、低速で延伸することが好ましい。このようにすることにより延伸時に流動状態を形成しやすくなり、繊維の微細構造の発達を伴わずに容易に延伸することができる。このプロセスでは、特に海成分および島成分が共にガラス転移温度100℃以下のポリマーであることが好ましく、なかでもポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステルに好適である。具体的には60〜100℃、好ましくは60〜80℃の範囲の温水バスに浸漬して均一加熱を施し、延伸倍率は10〜30倍、供給速度は1〜10m/分、巻取り速度は300m/分以下、特に10〜300m/分の範囲で実施することが好ましい。予熱温度不足および延伸速度が速すぎる場合には、目的とする高倍率延伸を達成することができなくなる。
得られた流動状態で延伸された延伸糸は、その強伸度などの機械的特性を向上させるため、定法にしたがって60〜220℃の温度で配向結晶化延伸する。該延伸条件がこの範囲外の温度では、得られる繊維の物性が不十分なものとなる。なお、この延伸倍率は、溶融紡糸条件、流動延伸条件、配向結晶化延伸条件などによって変わってくるが、該配向結晶化延伸条件で延伸可能な最大延伸倍率の0.6〜0.95倍で延伸すればよい。
かくして得られた織編物は厚さが0.3mm以下と薄く、かつその目付けが30〜300g/mと低目付けであり、さらには、単繊維径50〜1500nmの超極細ポリエステルマルチフィラメント糸Aが含まれるので、フレキシブルでソフトな風合いを呈する。また同時に、単繊維径50〜1500nmの超極細ポリエステルマルチフィラメント糸Aが含まれることにより、光が乱反射し、優れた防透性を呈する。その際、下記式で定義する防透性の指標ΔLが10以下であることが好ましい。
ΔL=L −L
ただし、L は、JIS Z 8729−1994、L表色系において、供試織物を白色板上に載置したときのL値であり、L は同じく黒色板上に載置したときのL値である。
なお、本発明の防透性織編物には、本発明の目的が損なわれない範囲内であれば、前記海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去する前および/または後に、通常の染色加工、吸水加工、さらには、常法の起毛加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤、撥水剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
次に、本発明の繊維製品は、前記の防透性織編物を用いてなる、スポーツウエア、アウトドアウェア、レインコート、下着、肌着、紳士衣服、婦人衣服、作業衣、防護服、人工皮革、鞄、カーテンの群より選ばれるいずれかの繊維製品である。
かかる繊維製品は、前記の防透性織編物を用いているので、優れた防透性を有し、かつフレキシブルでソフトな風合いをも有する。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
<カバーファクター>下記の式により算出した。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
<織物の厚み>JIS L 1096 8.5に従って測定した。
<織編物の目付>JIS L1096 6.4.2に従って測定した。
<防透性>JIS Z 8729−1994、L表色系において、供試織編物を白色板上に載置したときのL値(L と記す)と、それと黒色板上に載置したときのL値(L と記す)との差ΔL(=L −L )を求め、このΔLをもって、供試織編物の防透性を表した。
[実施例1]
島成分として艶消し剤を含有しないポリエチレンテレフタレート、海成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸9モル%と数平均分子量4000のポリエチレングリコール3重量%を共重合したポリエチレンテレフタレートを用い(溶解速度比(海/島)=230)、海:島=30:70、島数=836の海島型複合未延伸繊維を、紡糸温度280℃、紡糸速度1500m/分で溶融紡糸して一旦巻き取った。得られた未延伸糸を、延伸温度80℃、延伸倍率2.5倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻き取った。得られた海島型複合延伸糸は56dtex/10filであり、透過型電子顕微鏡TEMによる繊維横断面を観察したところ、島の形状は丸形状でかつ島の径は700nmであった。
次いで、該延伸糸を無撚にて経糸および緯糸に全量配し、経密度151本/2.54cm、緯密度134本/2.54cmの織密度にて、通常の製織方法により平組織の織物生機を得た。
そして、該織物を60℃にて湿熱処理した後、海島型複合延伸糸の海成分を除去するために、2.5%NaOH水溶液で、60℃にて35%減量(アルカリ減量)した。その後、常法の湿熱加工、乾熱加工を行った。
得られた織物を走査型電子顕微鏡SEMで織物表面および経糸および緯糸断面を観察したところ、海成分は完全に溶解除去されており、織物の経糸および緯糸全量が均一性に優れた極細繊維(単繊維径700nm)により構成されていることを確認した。
得られた織物において、厚みは0.1mm、カバーファクターCFは1950、目付は98g/mであり、ΔLは3.5と優れた防透性を有しており、ソフト性にも優れるものであった。
[実施例2]
実施例1と同じ海/島ポリマーを使用し、海:島=30:70、島数=25で実施例1と同様に紡糸・延伸を行い、34dtex/36filの海島型複合延伸糸を得た。該延伸糸において、透過型電子顕微鏡TEMによる繊維横断面を観察したところ、島の形状は丸形状でかつ島の径は1400nmであった。
次いで、該延伸糸を無撚にて経糸および緯糸に全量配し、経密度195本/2.54cm、緯密度174本/2.54cmの織密度にて、通常の製織方法により平組織の織物生機を得た。
その後、該織物を実施例1と同様の方法で、湿熱処理、アルカリ減量加工、湿熱加工、乾熱加工を行った。この際のアルカリ減量率は35%であった。
得られた織物を走査型電子顕微鏡SEMで織物表面および経糸および緯糸断面を観察したところ、海成分は完全に溶解除去されており、織物の緯糸全量が均一性に優れた極細繊維(単繊維径1400nm)により構成されていることを確認した。
得られた織物において、厚みは0.06mm、カバーファクターCFは1980、目付は84g/mであり、ΔLは4.4と優れた防透性を有しており、ソフト性にも優れるものであった。
[実施例3]
実施例1と同様に海島型複合延伸糸56dtex/10filを得た。
次いで、通常のポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィラメント仮撚加工糸(56デシテックス/144フィラメント、単糸繊度0.39dtex)を150回/m(S方向)にて撚糸した糸条を経糸に全量配し、前述の海島型複合延伸糸を無撚にて緯糸に全量配し、経密度151本/2.54cm、緯密度134本/2.54cmの織密度にて、通常の製織方法により平組織の織物生機を得た。
その後、該織物を実施例1と同様の方法で、その後、該織物を実施例1と同様の方法で、湿熱処理、アルカリ減量加工、湿熱加工、乾熱加工を行った。この際のアルカリ減量率は17%であった。
得られた織物を走査型電子顕微鏡SEMで織物表面および緯糸断面を観察したところ、海成分は完全に溶解除去されており、織物の緯糸全量が均一性に優れた極細繊維により構成されていることを確認した。
得られた織物において、厚みは0.2mm、カバーファクターCFは2200、目付は150g/mであり、ΔLは7.3と優れた防透性を有しており、ソフト性にも優れるものであった。
[比較例1]
実施例1と同じ海/島ポリマーを使用し、海:島=30:70、島数25で紡糸・延伸し、63dtex/36filの海島型複合延伸糸を得た。該延伸糸において、透過型電子顕微鏡TEMによる繊維横断面観察より島の径は2100nmであった。
次いで、該延伸糸を無撚にて経糸および緯糸に全量配し、経密度143本/2.54cm、緯密度126本/2.54cmの織密度にて、通常の製織方法により平組織の織物生機を得た。
その後、該織物を実施例1と同様の方法で、湿熱処理、アルカリ減量加工、湿熱加工、乾熱加工を行った。この際のアルカリ減量率は35%であった。
得られた織物を走査型電子顕微鏡SEMで織物表面および経糸および緯糸断面を観察したところ、海成分は完全に溶解除去されており、織物の緯糸全量が均一性に優れた極細繊維(単繊維径2100nm)により構成されていることを確認したが、得られた織物において、厚みは0.15mm、カバーファクターCFは2040、目付は115g/mであり、ΔLは13.9と防透性は不十分であった。
[比較例2]
実施例1と同様に海島型複合延伸糸56dtex/10filを得た。
次いで、該海島型複合延伸糸2本を150回/m(S方向)にて合撚した糸条を経糸および緯糸に全量配し、経密度121本/2.54cm、緯密度105本/2.54cmの織密度にて、通常の製織方法により平組織の織物生機を得た。
その後、該織物を実施例1と同様の方法で、湿熱処理、アルカリ減量加工、湿熱加工、乾熱加工を行った。この際のアルカリ減量率は34%であった。
得られた織物を走査型電子顕微鏡SEMで織物表面および経糸および緯糸断面を観察したところ、海成分は完全に溶解除去されており、織物の緯糸全量が均一性に優れた極細繊維(単繊維径700nm)により構成されていることを確認したが、得られた織物において、厚みは0.35mm、カバーファクターCFは3120、目付は330g/mであり、ΔLは2.9と防透性は十分であったが、ソフト性に劣るものであった。
本発明によれば、厚さが0.3mm以下の織編物であって、優れた防透性を有し、かつフレキシブルでソフトな風合いを有する防透性織編物およびその製造方法および前記防透性織編物を用いてなる繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。
本発明において、用いることのできる海島型複合繊維を紡糸するために用いられる紡糸口金の一例を示す概略図である。 本発明において、用いることのできる海島型複合繊維を紡糸するために用いられる紡糸口金の他の例を示す概略図である。
符号の説明
1:分配前島成分ポリマー溜め部分
2:島成分分配用導入孔
3:海成分導入孔
4:分配前海成分ポリマー溜め部分
5:個別海/島=鞘/芯構造形成部
6:海島全体合流絞り部

Claims (9)

  1. 厚さが0.3mm以下の織編物であって、該織編物に単繊維径50〜1500nmであり、かつフィラメント数が2000〜10000であり、かつ艶消し剤を含有しないポリエステルマルチフィラメント糸Aが含まれ、かつ該織編物の目付けが30〜300g/mの範囲内であることを特徴とする防透性織編物。
  2. 防透性織編物が、前記ポリエステルマルチフィラメント糸Aが経糸および/または緯糸に配された織物である、請求項1に記載の防透性織編物。
  3. 防透性織編物が平織組織またはツイル組織を有する織物である、請求項1または請求項2に記載の防透性織編物。
  4. 下記式で定義する防透性の指標ΔLが10以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の防透性織編物。
    ΔL=L −L
    ただし、L は、JIS Z 8729−1994、L 表色系において、供試織物を白色板上に載置したときのL 値であり、L は同じく黒色板上に載置したときのL 値である。
  5. 島成分が艶消し剤を含有しないポリエステルからなり、かつ島成分の径が50〜1500nmである海島型複合繊維を用いて織編物を織編成した後、前記海島型複合繊維の海成分をアルカリ水溶液で溶解除去することにより、単繊維径50〜1500nmであり、かつフィラメント数が2000〜10000であり、かつ艶消し剤を含有しないポリエステルマルチフィラメント糸Aが含まれ、厚さが0.3mm以下、かつ目付けが30〜300g/m の範囲内の織編物を得ることを特徴とする防透性織編物の製造方法。
  6. 前記の島数が25以上である、請求項5に記載の防透性織編物の製造方法
  7. 前記の海島型複合繊維において、海成分が、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリエチレングリコール系化合物共重合ポリエステル、およびポリエチレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合ポリエステルから選択される少なくとも1種のアルカリ水溶液易溶解性ポリマーである、請求項5または請求項6に記載の防透性織編物の製造方法。
  8. 海成分が、5-ナトリウムスルホン酸を6〜12モル%および分子量4000〜12000のポリエチレングリコールを3〜10重量%共重合したポリエチレンテレフタレートである、請求項5〜7のいずれかに記載の防透性織編物の製造方法。
  9. 請求項1〜4のいずれかに記載の防透性織編物を用いてなる、スポーツウエア、アウトドアウェア、レインコート、下着、肌着、紳士衣服、婦人衣服、作業衣、防護服、人工皮革、鞄、カーテンの群より選ばれるいずれかの繊維製品。
JP2006151641A 2006-05-31 2006-05-31 防透性織編物およびその製造方法および繊維製品 Active JP4922668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006151641A JP4922668B2 (ja) 2006-05-31 2006-05-31 防透性織編物およびその製造方法および繊維製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006151641A JP4922668B2 (ja) 2006-05-31 2006-05-31 防透性織編物およびその製造方法および繊維製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007321279A JP2007321279A (ja) 2007-12-13
JP4922668B2 true JP4922668B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=38854345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006151641A Active JP4922668B2 (ja) 2006-05-31 2006-05-31 防透性織編物およびその製造方法および繊維製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4922668B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009161890A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Teijin Fibers Ltd 防水性織物および繊維製品
JP2010126821A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Seiren Co Ltd 防透け性布帛
JP5603064B2 (ja) * 2009-12-24 2014-10-08 帝人株式会社 遮熱性に優れた織編物および繊維製品

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06312485A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Toray Ind Inc 複合シート状物
JPH06335998A (ja) * 1993-05-27 1994-12-06 Toray Ind Inc 超極細繊維織編物積層体
JPH0860485A (ja) * 1994-08-24 1996-03-05 Unitika Ltd 透け防止性に優れた白色布帛
JPH08209558A (ja) * 1995-01-24 1996-08-13 Toray Ind Inc 接着剤付き布帛テープ及びその製造方法
JP2002105796A (ja) * 2000-09-25 2002-04-10 Asahi Kasei Corp 遮光性織物
JP2004060064A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Teijin Fibers Ltd 吸汗性を有する防透性織物
JP4473867B2 (ja) * 2004-03-30 2010-06-02 帝人ファイバー株式会社 海島型複合繊維束およびその製造方法
JP2006057200A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Toray Ind Inc 吸収性物品
JP4922654B2 (ja) * 2006-04-26 2012-04-25 帝人ファイバー株式会社 ナノファイバー繊維構造体およびその製造方法および繊維製品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007321279A (ja) 2007-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4571541B2 (ja) 透湿防水性ポリエステル織物の製造方法
JP4571566B2 (ja) 臭いを吸着可能な布帛の製造方法
JP5178076B2 (ja) 下着
JP2009209500A (ja) 染色織物の製造方法および染色織物および繊維製品
JP2011012367A (ja) 軽量性に優れた布帛および繊維製品
US20100285274A1 (en) Fabric production process, fabrics, and fiber products
JP5249649B2 (ja) 繊維製品
JP5356771B2 (ja) グローブ用布帛および繊維製品
JP5229890B2 (ja) 多層構造織編物および繊維製品
JP2007308821A (ja) 研磨布用織物およびその製造方法および磁気デイスク研磨布
JPWO2018079152A1 (ja) ポリマーアロイ繊維およびそれからなる繊維構造体
JP4902220B2 (ja) 防風編地および繊維製品
JP4922668B2 (ja) 防透性織編物およびその製造方法および繊維製品
JP4315009B2 (ja) 混繊糸およびそれからなる繊維製品
JP5350696B2 (ja) 布帛および繊維製品
JP5096049B2 (ja) 研磨布用織物およびその製造方法および研磨布
JP5216970B2 (ja) ポリエステル編地およびその製造方法および繊維製品
JP5442985B2 (ja) 染色されたカーシート用布帛の製造方法および染色されたカーシート用布帛
JP2009161890A (ja) 防水性織物および繊維製品
JP2010233865A (ja) 洗浄用具
JP2010255143A (ja) 防汚性ポリエステル布帛およびその製造方法および繊維製品
JP2010216037A (ja) 有毛編物の製造方法および有毛編物および繊維製品
JP7201395B2 (ja) グローブ用布帛および繊維製品
JP2019090135A (ja) ナノボイド複合ポリエステル繊維
JP5260376B2 (ja) 布帛および繊維製品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110425

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110708

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4922668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250