JP2019090135A - ナノボイド複合ポリエステル繊維 - Google Patents
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Abstract
【課題】遮熱性と軽量性を兼ね備え、かつ耐摩耗性が良好なナノボイド複合ポリエステル繊維を提供する。【解決手段】芯部が下記(1)〜(3)の空孔を有するナノボイドポリエステルで構成される芯鞘複合ポリエステル繊維で提供できる。(1)平均円相当径が45〜80nm(2)空隙率が4.0〜15%(3)円相当径が5〜80nmの空孔数が全空孔数の75%以上【選択図】なし
Description
本発明は、ナノボイド複合ポリエステル繊維に関するものである。より詳しくは、遮熱性と軽量性を兼ね備え、かつ耐摩耗性が良好であることから衣料用途で好適に使用できるナノボイド複合ポリエステル繊維に関するものである。
昨今の快適志向の増大に伴い、衣服内環境を快適に保つため、赤外線を遮蔽する遮熱繊維が強く求められている。
従来、遮熱性付与のために、遮光性微粒子を含有する繊維が検討されている。しかしながら、粒子含有により繊維の比重が大きくなるため、軽量性が要求される分野に使用する素材としては適当ではなかった。
従来、遮熱性付与のために、遮光性微粒子を含有する繊維が検討されている。しかしながら、粒子含有により繊維の比重が大きくなるため、軽量性が要求される分野に使用する素材としては適当ではなかった。
一方で、近年、空孔による赤外線反射を目的として、繊維内に微小空孔を有したボイド繊維について種々の提案がなされている。
例えば、芯にポリエステルとポリエステルに非相溶のポリオレフィンをブレンドしたポリマーを、鞘にポリステルを配置した複合繊維を、延伸により界面部を剥離させることで、空孔を形成させる軽量芯鞘ポリエステル繊維が提案されている(特許文献1)。しかし、工業化レベルでの高速延伸では空孔が潰れ、機能が付与されないという課題があった。
例えば、芯にポリエステルとポリエステルに非相溶のポリオレフィンをブレンドしたポリマーを、鞘にポリステルを配置した複合繊維を、延伸により界面部を剥離させることで、空孔を形成させる軽量芯鞘ポリエステル繊維が提案されている(特許文献1)。しかし、工業化レベルでの高速延伸では空孔が潰れ、機能が付与されないという課題があった。
そこで、空孔の潰れを解決すべく、高次加工工程にて空孔を形成させる提案がなされている。例えば、芯にポリアミドとポリエステルをチップブレンドしたポリマーを、鞘にポリアミドを配置した複合繊維をアルカリ減量処理によりポリエステルを加水分解・溶出することで空孔を形成させるボイド繊維が提案されている(特許文献2)。しかし、空孔径が0.1〜50nmと小さく遮熱性が低いという課題があった。また、主成分がナイロンであるため、ポリエステルの特性である熱セットの良好さがなく、保管時に黄変するという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を克服して、遮熱性と軽量性を兼ね備え、かつ耐摩耗性が良好であるナノボイド複合ポリステル繊維を提供することにある。
上記課題は、芯部が下記(1)〜(3)の空孔を有するナノボイドポリエステルで構成される芯鞘複合ポリエステル繊維によって解決できる。
(1)平均円相当径が45〜80nm
(2)空隙率が4.0〜15%
(3)円相当径が5〜80nmの空孔数が全空孔数の75%以上
(2)空隙率が4.0〜15%
(3)円相当径が5〜80nmの空孔数が全空孔数の75%以上
本発明で得られるナノボイド複合ポリエステル繊維は、遮熱性と軽量性を兼ね備え、かつ耐摩耗性が良好であることから、特に衣料用途で好適に使用できる。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維は、ナノオーダーの空孔を有するポリエステルからなる芯成分が、鞘のポリエステル成分で覆われており、繊維表面に露出していない。そのため、製編、製織工程において、ローラーやガイドとの擦過による削れが抑制され、耐摩耗性が良好となる。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の芯部は、ポリエステル系ポリマーからなる。ポリエステル系ポリマーとしては、モノマーの連結がエステル結合でなされているポリマーであれば特に制限はない。汎用性、繊維成形性が優れるという観点から芳香族ポリエステルが好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の芯部の空孔の平均円相当径は45〜80nmである。平均円相当径が45〜80nmであれば、遮熱性と耐摩耗性を両立することができる。平均円相当径が45nmより小さいと繊維内部の乱反射が弱くなり、赤外線が透過してしまい遮熱性が発現しない。一方で、平均円相当径が80nmより大きいと糸ムラが大きくなり、耐摩耗性が不良となる。また、繊維の強度が低下し、製編、製織工程で糸切れが多発する。遮熱性と耐摩耗性との観点から平均円相当径が50〜65nmであることがより好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の芯部の空隙率は4.0〜15%である。空隙率は4.0〜15%であれば、遮熱性と耐摩耗性を両立することができる。空隙率が4.0%より小さいと繊維内部の乱反射が弱くなり、赤外線が透過してしまい遮熱性が発現しない。一方で、空隙率が15%より大きいと糸ムラが大きくなり、耐摩耗性が不良となる。また、繊維の強度が低下し、製編、製織工程で糸切れが多発する。遮熱性と耐摩耗性との観点から空隙率が5.0〜13%であることがより好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の芯部の円相当径が5〜80nmの空孔数は全空孔数の75%以上である。円相当径が5〜80nmの空孔数が全空孔数の75%以上であれば、製編、製織工程に耐えうる糸強度を発現し、耐摩耗性が良好となる。円相当径が5〜80nmの空孔数が全空孔数の75%より小さいと糸ムラが大きくなり、耐摩耗性が不良となる。また、繊維の強度が低下し、製編、製織工程で糸切れが多発する。耐摩耗性の観点から円相当径が5〜80nmの空孔数が全空孔数の80%以上であることがより好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の鞘部は、ポリエステル系ポリマーからなる。鞘部がポリエステル系ポリマーであれば、熱安定性に優れ、腰が強く熱セット良好といった特性を有し、また、保管時に黄変することはない。ポリエステル系ポリマーとしては、モノマーの連結がエステル結合でなされているポリマーであれば特に制限はない。具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PPT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などの芳香族ポリエステルやポリ乳酸などの脂肪族ポリエステルが挙げられる。汎用性、繊維成形性、ポリエステル繊維特有のハリ、コシ感が得られるという観点からポリエチレンテレフタレートが好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の鞘部は塩基性可染ポリエステルからなることが好ましい。塩基性可染ポリエステルとは、塩基性染料と反応する官能基を有する成分を共重合したポリエステルのことである。塩基性染料と反応する官能基を有する成分を共重合したポリエステルであれば、芯部と鞘部がともに親水性であるため親和性が良好となり、耐摩耗性が良好となる。また、染色後の繊維の発色性が良好となる。塩基性染料と反応する官能基を有する成分としては、具体的にはジメチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレート、ビス−2−ヒドロキシエチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレート、ビス−4−ヒドロキシブチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレート、ジメチル(5−リチウムスルホ)イソフタレートなどがある。塩基性染料と反応する官能基を有する成分の共重合率は0.7〜2.4mol%がより好ましい。また、流動性を向上させ繊維の強度を高める観点から減粘効果のある分子量100〜6000のポリエチレングリコールを0.2〜10重量%併用することがさらに好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の芯//鞘複合比率[面積比]は、55//45〜90//10であることが好ましい。本発明における芯//鞘複合比率[面積比]とは、実施例記載の方法で算出される値を指す。芯成分の複合比率が55%以上であれば、遮熱性に優れた繊維が得られるため好ましい。一方、芯成分の複合比率が90%以下、すなわち鞘成分の複合比率が10%以上であれば、耐摩耗性に優れた繊維が得られるため好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の総繊度は、特に制限がなく、用途や要求特性に応じて適宜選択することができるが、10〜500dtexであることが好ましい。本発明における総繊度とは、実施例記載の方法で測定される値を指す。総繊度が10dtex以上であれば、糸切れが少なく、製編、製織工程における工程通過性が優れるため好ましい。一方、総繊度が500dtex以下であれば、繊維ならびに繊維構造体の柔軟性を損なうことがないため好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の単糸繊度は、特に制限がなく、用途や要求特性に応じて適宜選択することができるが、0.1〜5dtexであることが好ましい。単糸繊度が0.1dtex以上であれば、糸切れが少なく、製編、製織工程における工程通過性が優れるため好ましい。一方、単糸繊度が5dtex以下であれば、繊維ならびに繊維構造体の柔軟性を損なうことがないため好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維のフィラメント数は、特に制限がなく、用途や要求特性に応じて適宜選択することができるが、6〜144本であることが好ましい。
フィラメント数が6本以上であれば、紡糸吐出量が安定し、ポリマーの耐熱安定性が良好となるため好ましい。一方、144本以下であれば、均一冷却が可能となり、単糸繊度が均一となるため好ましい。
フィラメント数が6本以上であれば、紡糸吐出量が安定し、ポリマーの耐熱安定性が良好となるため好ましい。一方、144本以下であれば、均一冷却が可能となり、単糸繊度が均一となるため好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の強度は、特に制限がなく、用途や要求特性に応じて適宜選択することができるが、機械的特性の観点から2.5〜5.0cN/dtexであることが好ましい。本発明における強度とは、実施例記載の方法で測定される値を指す。強度が2.5cN/dtex以上であれば、糸切れが少なく、製編、製織工程における工程通過性が優れるため好ましく、3.0cN/dtex以上であることがより好ましい。一方、強度が5.0cN/dtex以下であれば、繊維ならびに繊維構造体の柔軟性を損なうことがないため好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の伸度は、特に制限がなく、用途や要求特性に応じて適宜選択することができるが、耐久性の観点から10〜60%であることが好ましい。伸度が10%以上であれば、繊維ならびに繊維構造体の耐摩耗性が良好となり、使用時に毛羽の発生が少なく、耐久性が良好となるため好ましい。一方、伸度が60%以下であれば、繊維ならびに繊維構造体の寸法安定性が良好となるため好ましい。
次に本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造方法について述べる。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維は、ポリエステル系ポリマーとブレンド化合物として水溶性高分子とを混練したポリマーを芯に、ポリエステル系ポリマーを鞘にして、溶融紡糸して複合繊維を得たのち、溶出処理により芯部の水溶性高分子を除去することによって得ることができる。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維は、ポリエステル系ポリマーとブレンド化合物として水溶性高分子とを混練したポリマーを芯に、ポリエステル系ポリマーを鞘にして、溶融紡糸して複合繊維を得たのち、溶出処理により芯部の水溶性高分子を除去することによって得ることができる。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造で用いられる芯ポリマーは、ポリエステル系ポリマーと水溶性高分子とのアロイポリマーである。必要に応じて、相溶化剤や滑剤を添加することも可能である。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造で用いられる芯部のポリエステル系ポリマーは、モノマーの連結がエステル結合でなされているポリマーである。汎用性、繊維成形性が優れるという観点から芳香族ポリエステルが好ましく、水溶性高分子との相溶性を向上させるという観点から親水性化合物を共重合した芳香族ポリエステルがさらに好ましい。親水性化合物としては、スルホイソフタル酸金属塩やポリアルキレングリコールが挙げられる。スルホイソフタル酸金属塩として具体的には、ジメチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレート、ビス−2−ヒドロキシエチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレート、ビス−4−ヒドロキシブチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレート、ジメチル(5−リチウムスルホ)イソフタレートなどがある。ポリアルキレングリコールとして具体的には、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどがある。スルホイソフタル酸金属塩の共重合率は全ジカルボン酸成分に対し0.7〜2.4mol%が好ましく、ポリアルキレングリコールの共重合率はポリエステル成分に対し0.2〜10重量%が好ましく、スルホイソフタル酸金属塩とポリアルキレングリコールを併用してもよい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造で用いられる芯部の水溶性高分子は、溶出処理液への溶解性が高い水溶性高分子である。具体的にはポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリグリセリン、およびそれらの誘導体が挙げられる。耐熱性、溶出処理液への溶解度の観点から数平均分子量が10000〜20000のポリエチレングリコールが好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造で用いられる芯部のアロイポリマー中のポリエステル系ポリマーの含有量は50〜82重量%である。遮熱性と耐摩耗性の観点からポリエステル系ポリマーの含有量は55〜81重量%が好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造で用いられる芯部のポリエステル系ポリマーと水溶性高分子は、紡糸前に溶融混練を行う。具体的には、重縮合を終えた溶融状態のポリエステル系ポリマーに水溶性高分子を混練する方法や、一旦冷却固化後再溶融したポリエステル系ポリマーに水溶性高分子を混練する方法が挙げられる。2成分を強制的に混練する観点から、2軸混練機を用いて混練する方法が好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造で用いられる鞘部のポリエステル系ポリマーは、モノマーの連結がエステル結合でなされているポリマーである。汎用性、繊維成形性、ポリエステル繊維特有のハリ、コシ感が得られるという観点からポリエチレンテレフタレートが好ましく、耐摩耗性の観点から塩基性染料と反応する官能基を有する成分を共重合したポリエチレンテレフタレートがより好ましい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造で用いられるポリマーに、副次的添加剤を加えてもよい。副次的添加剤の具体例として、相溶化剤、滑剤、可塑剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、離型剤、抗菌剤、核形成剤、熱安定剤、帯電防止剤、着色防止剤、調整剤、艶消し剤、消泡剤、防腐剤、ゲル化剤、ラテックス、フィラー、インク、着色料、染料、顔料、香料などが挙げられるが、これらに限定されない。これらの副次的添加剤は単独で添加してもよく、複数を添加してもよい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造は、事前に乾燥したポリマーを公知の溶融紡糸機へ供給し、芯ポリマーと鞘ポリマーを別々に溶融後、芯鞘型複合紡糸口金で合流させて芯鞘構造とし、紡糸口金から吐出する。紡糸口金から吐出された繊維糸条は、冷却装置によって冷却固化後、第1ゴデットローラーで引き取り、第2ゴデットローラーを介してワインダーで巻き取り、巻取糸とする。その後、公知の延伸法により繊維として有用なものとなる。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造で用いられる繊維の形態に関しては特に制限がない。モノフィラメント、マルチフィラメント、ステープルなどのいずれの形態であってもよい。また、一般の繊維と同様に仮撚や撚糸などの加工が可能であり、製織や製編についても一般の繊維と同様に扱うことができる。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造は熱水処理をおこなう。熱水処理により水溶性高分子が処理液へ溶出し、繊維内に空孔が形成される。熱水処理は独立して行ってもよく、精練工程と併せて行ってもよい。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維の製造は必要に応じて、染色工程を設けてもよい。染料種や染色方法、染料濃度、染色温度に関して特に制限がなく、公知の方法を好適に採用できる。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維を含む繊維構造体の形態は、特に制限はない。公知の方法に従い、織物、編物、パイル布帛、不織布や紡績糸、詰め綿などにすることができる。また、本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維を含む繊維構造体は、いかなる織組織または編組織であってよい。具体的には平織、綾織、朱子織あるいはこれらの変化織や、経編、緯編、丸編、レース編あるいはこれらの変化編などが挙げられる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。なお、実施例中の各特性値は、以下の方法で求めたものである。
A.スルホイソフタル酸金属塩の共重合率
リガク社製蛍光X線分析装置を用いて硫黄量を測定し、原子量比率から共重合率を算出した。
リガク社製蛍光X線分析装置を用いて硫黄量を測定し、原子量比率から共重合率を算出した。
B.ポリエチレングリコールの共重合率
試料に1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロパノールD2を加えて溶液とし、1H−NMR測定を実施した。ピーク面積値よりポリエチレングリコール共重合率を算出した。
試料に1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロパノールD2を加えて溶液とし、1H−NMR測定を実施した。ピーク面積値よりポリエチレングリコール共重合率を算出した。
C.ポリエチレングリコールの数平均分子量
使用するポリエチレングリコール500mgを0.1M塩化ナトリウム水溶液5mLに溶かし、0.45μmのセルロース製フィルターで濾過して得られた濾液をGPC測定用試料とした。この試料を用い、以下の条件にてGPC装置(Waters製Alliance2690)で測定を行い、数平均分子量を算出した。
検出器:Waters製2410示差屈折率検出器、感度 128x
カラム:東ソー製TSKgelG3000PWXLI
溶媒 :0.1M 塩化ナトリウム水溶液
注入量 :200μL
カラム温度:40℃
標準物質 :ポリエチレングリコール(エーエムアル株式会社製 Mw106〜10100) 。
使用するポリエチレングリコール500mgを0.1M塩化ナトリウム水溶液5mLに溶かし、0.45μmのセルロース製フィルターで濾過して得られた濾液をGPC測定用試料とした。この試料を用い、以下の条件にてGPC装置(Waters製Alliance2690)で測定を行い、数平均分子量を算出した。
検出器:Waters製2410示差屈折率検出器、感度 128x
カラム:東ソー製TSKgelG3000PWXLI
溶媒 :0.1M 塩化ナトリウム水溶液
注入量 :200μL
カラム温度:40℃
標準物質 :ポリエチレングリコール(エーエムアル株式会社製 Mw106〜10100) 。
D.芯//鞘複合比率[面積比]
実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、横断面方向の超薄切片をSorvall社製ウルトラミクロトーム(MT600型)を用いて作製した。得られた切片を日立ハイテクノロジーズ社製電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)SU8020を用いて観察した。撮影した画像について繊維横断面積に対する芯成分および鞘成分の面積比率を算出し、芯//鞘複合比率とした。
実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、横断面方向の超薄切片をSorvall社製ウルトラミクロトーム(MT600型)を用いて作製した。得られた切片を日立ハイテクノロジーズ社製電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)SU8020を用いて観察した。撮影した画像について繊維横断面積に対する芯成分および鞘成分の面積比率を算出し、芯//鞘複合比率とした。
E.空孔の平均円相当径、空隙率、円相当径が5〜80nmの空孔数の割合(空孔数の割合)
実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、JEOL社製イオンミリング装置IB−19520CCPを用いて、液体窒素で冷却しながらArレーザーにて繊維横断面方向の切片を作製した。得られた切片を金属微粒子でスパッタコートした。この試料を日立ハイテクノロジーズ社製電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)SU8020にて加速電圧1.5kVの条件下で測定し、空孔を観察した。観察した画像を画像解析ソフトImage−Jに取り込み、二値化して空孔領域のみを抽出した。この際、二値化の閾値は画像を見ながら手動で調整し、空孔領域のみが抽出されるように設定した。このようにして空孔領域を抽出した後、繊維横断面1μm2当たりの全ての空孔の総面積の割合から空隙率を算出した。また、各空孔の空孔面積より円相当径(直径)をそれぞれ算出し、繊維横断面1μm2当たりの全ての空孔の円相当径の平均値を平均円相当径とした。円相当径が5〜80nmの空孔数の割合は、繊維横断面1μm2当たりの全ての空孔数に対する円相当径が5〜80nmである空孔数の割合から算出した。
実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、JEOL社製イオンミリング装置IB−19520CCPを用いて、液体窒素で冷却しながらArレーザーにて繊維横断面方向の切片を作製した。得られた切片を金属微粒子でスパッタコートした。この試料を日立ハイテクノロジーズ社製電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)SU8020にて加速電圧1.5kVの条件下で測定し、空孔を観察した。観察した画像を画像解析ソフトImage−Jに取り込み、二値化して空孔領域のみを抽出した。この際、二値化の閾値は画像を見ながら手動で調整し、空孔領域のみが抽出されるように設定した。このようにして空孔領域を抽出した後、繊維横断面1μm2当たりの全ての空孔の総面積の割合から空隙率を算出した。また、各空孔の空孔面積より円相当径(直径)をそれぞれ算出し、繊維横断面1μm2当たりの全ての空孔の円相当径の平均値を平均円相当径とした。円相当径が5〜80nmの空孔数の割合は、繊維横断面1μm2当たりの全ての空孔数に対する円相当径が5〜80nmである空孔数の割合から算出した。
F.総繊度・単糸繊度
温度20℃、湿度65%RHの環境下において、実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、延伸糸1m採取した。重量を測定し、下記式を用いて総繊度(dtex)・単糸繊度(dtex)を算出した。なお、測定は1試料につき5回行い、その平均値を採用した。
総繊度(dtex)=繊維1mの重量(g)×10000 。
単糸繊度(dtex)=総繊度(dtex)/フィラメント数 。
温度20℃、湿度65%RHの環境下において、実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、延伸糸1m採取した。重量を測定し、下記式を用いて総繊度(dtex)・単糸繊度(dtex)を算出した。なお、測定は1試料につき5回行い、その平均値を採用した。
総繊度(dtex)=繊維1mの重量(g)×10000 。
単糸繊度(dtex)=総繊度(dtex)/フィラメント数 。
G.強度
実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、JIS L1013:1999(化学繊維フィラメント糸試験方法)8.5に準じて算出した。温度20℃、湿度65%RHの環境下において、島津製作所製オートグラフAG−50NISMS型を用いて、初期試料長20cm、引張速度20cm/分の条件で引張試験を行った。最大荷重を示す点の応力(cN)を総繊度(dtex)で除して算出し、測定は1試料につき5回行い、その平均値を強度(cN/dtex)とした。2.5cN/dtex以上であれば強度良好とし、3cN/dtex以上であればさらに良好とした。
実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、JIS L1013:1999(化学繊維フィラメント糸試験方法)8.5に準じて算出した。温度20℃、湿度65%RHの環境下において、島津製作所製オートグラフAG−50NISMS型を用いて、初期試料長20cm、引張速度20cm/分の条件で引張試験を行った。最大荷重を示す点の応力(cN)を総繊度(dtex)で除して算出し、測定は1試料につき5回行い、その平均値を強度(cN/dtex)とした。2.5cN/dtex以上であれば強度良好とし、3cN/dtex以上であればさらに良好とした。
H.比重
実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、JIS L1013:1999(化学繊維フィラメント糸試験方法)8.17.1項に(日本規格協会発行、化学繊維フィラメント糸試験方法)に定められた浮沈法を参考にして、20℃ ±0.1℃ の温度下、繊維の見かけ比重が1以上であればNaBr水溶液を用いて、繊維の見かけ比重が1.4〜0.789 の間であれば重液に水を軽液にエチルアルコールを用いた混合液体にて、繊維の見かけ比重が0.789 〜0.659の間であれば重液にエチルアルコールを軽液にn−ヘキサンを用いた混合液体にて、それぞれ繊維を30分放置した後の浮沈平衡状態を確認し、前述8.17.1項記載の通り、浮かびも沈みもしない混合液体の比重値を測定し、繊維5本を測定した比重値の平均値を比重とした。比重が1.2未満だと軽量性を有するとした。
実施例により得られた染色後の筒編みを糸だししたものを試料とし、JIS L1013:1999(化学繊維フィラメント糸試験方法)8.17.1項に(日本規格協会発行、化学繊維フィラメント糸試験方法)に定められた浮沈法を参考にして、20℃ ±0.1℃ の温度下、繊維の見かけ比重が1以上であればNaBr水溶液を用いて、繊維の見かけ比重が1.4〜0.789 の間であれば重液に水を軽液にエチルアルコールを用いた混合液体にて、繊維の見かけ比重が0.789 〜0.659の間であれば重液にエチルアルコールを軽液にn−ヘキサンを用いた混合液体にて、それぞれ繊維を30分放置した後の浮沈平衡状態を確認し、前述8.17.1項記載の通り、浮かびも沈みもしない混合液体の比重値を測定し、繊維5本を測定した比重値の平均値を比重とした。比重が1.2未満だと軽量性を有するとした。
I.遮熱率
実施例により得られた染色後の筒編みを試料とし、熱線受光体の5mm上に試料片を保持し、さらにその上5mmにガラス板を設置し試験体とした。側面からランプを約50cmの距離で15分間照射して熱線受光体の表面温度をサーモカメラを用いて経時的に測定した。試験は2回測定し、平均値を算出した(Tt)。試験片なしの試験体を対角線上に設置し同様に測定し、平均値を算出した(Tb)。下記式より遮熱率を算出し、15%以上であれば遮熱性良好とし、16%以上であればさらに良好とした。
(遮熱率)=[(Tb−Tt)/Tb]×100 。
実施例により得られた染色後の筒編みを試料とし、熱線受光体の5mm上に試料片を保持し、さらにその上5mmにガラス板を設置し試験体とした。側面からランプを約50cmの距離で15分間照射して熱線受光体の表面温度をサーモカメラを用いて経時的に測定した。試験は2回測定し、平均値を算出した(Tt)。試験片なしの試験体を対角線上に設置し同様に測定し、平均値を算出した(Tb)。下記式より遮熱率を算出し、15%以上であれば遮熱性良好とし、16%以上であればさらに良好とした。
(遮熱率)=[(Tb−Tt)/Tb]×100 。
J.耐摩耗性(削れ有無、変退色)
実施例により得られた染色後の筒編みを試料とし、直径10cmおよび17.5cmの試料をそれぞれ3枚採取した。試験片を大栄科学精器製作所社製アピアランス・リテンションテスター(ART形試験機)の上下ホルダーにセットした。上部試験片を蒸留水で湿潤させたガーゼで完全に湿らした後、押圧7.36Nで10分間摩耗した。摩耗後、上部の試験片を標準状態で4時間放置したのち、変色の程度を変退色グレースケールで等級判定し、3級以上で良好とし、4級以上でさらに良好とした。併せて、摩耗部分の単繊維の削れ有無を拡大鏡で観察して判定した。
実施例により得られた染色後の筒編みを試料とし、直径10cmおよび17.5cmの試料をそれぞれ3枚採取した。試験片を大栄科学精器製作所社製アピアランス・リテンションテスター(ART形試験機)の上下ホルダーにセットした。上部試験片を蒸留水で湿潤させたガーゼで完全に湿らした後、押圧7.36Nで10分間摩耗した。摩耗後、上部の試験片を標準状態で4時間放置したのち、変色の程度を変退色グレースケールで等級判定し、3級以上で良好とし、4級以上でさらに良好とした。併せて、摩耗部分の単繊維の削れ有無を拡大鏡で観察して判定した。
K.色調(C*,Δb*)
実施例により得られた染色後の筒編みを試料とし、試料片を、ミノルタ製分光測色計CM−3700d型にて黒色校正板をバックにC*値およびb*値(b*0)を測定した。
ここで、C*値は数値が大きいほど発色性が良好である。
室温で7日間保管した試料について同様にb*値(b*7)を測定した。下記式よりΔb*を算出した。
Δb*=b*7−b*0 。
実施例により得られた染色後の筒編みを試料とし、試料片を、ミノルタ製分光測色計CM−3700d型にて黒色校正板をバックにC*値およびb*値(b*0)を測定した。
ここで、C*値は数値が大きいほど発色性が良好である。
室温で7日間保管した試料について同様にb*値(b*7)を測定した。下記式よりΔb*を算出した。
Δb*=b*7−b*0 。
製造例1
ポリエステル系ポリマーとして酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレート75重量%と、ブレンド化合物として表1記載の数平均分子量のポリエチレングリコール(三洋化成社製PEG20000)25重量%を、2軸混練機(日本製工所製TEX30α)にて、シリンダー温度285℃、吐出量8kg/h、表1記載のスクリュー回転数で混練した。混練生成物を冷水中へストランド状に吐出して冷却し、直ちにカッティングしてペレット状の混練生成物を得た。
ポリエステル系ポリマーとして酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレート75重量%と、ブレンド化合物として表1記載の数平均分子量のポリエチレングリコール(三洋化成社製PEG20000)25重量%を、2軸混練機(日本製工所製TEX30α)にて、シリンダー温度285℃、吐出量8kg/h、表1記載のスクリュー回転数で混練した。混練生成物を冷水中へストランド状に吐出して冷却し、直ちにカッティングしてペレット状の混練生成物を得た。
製造例2〜5
ポリエステル系ポリマーとブレンド化合物の比率を表1記載の比率に変更したこと以外は、製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
ポリエステル系ポリマーとブレンド化合物の比率を表1記載の比率に変更したこと以外は、製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
製造例6〜11
ポリエステル系ポリマーとブレンド化合物の比率を表2記載の比率に変更し、かつ混練時のスクリュー回転数を表2記載の値に変更したこと以外は、製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
ポリエステル系ポリマーとブレンド化合物の比率を表2記載の比率に変更し、かつ混練時のスクリュー回転数を表2記載の値に変更したこと以外は、製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
製造例12〜14
混練時のスクリュー回転数を表2記載の値に変更したこと以外は、製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
混練時のスクリュー回転数を表2記載の値に変更したこと以外は、製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
製造例15
ポリエステル系ポリマーとして、表3記載の通り共重合していないホモのポリエチレンテレフタレートペレットを用いたこと以外は、製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
ポリエステル系ポリマーとして、表3記載の通り共重合していないホモのポリエチレンテレフタレートペレットを用いたこと以外は、製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
製造例16
ポリエステル系ポリマーとして酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレート83重量%と、ブレンド化合物としてポリメチルペンテン(三井化学社製 TPX RT18)と相溶化剤(新日鉄住金化学社製 エスチレンMS200)をそれぞれ、9.6重量%、7.4重量%の比率で、2軸混練機(日本製工所製TEX30α)にて、シリンダー温度290℃、吐出量8kg/h、表3記載のスクリュー回転数で混練した。混練生成物を冷水中へストランド状に吐出して冷却し、直ちにカッティングしてペレット状の混練生成物を得た。
ポリエステル系ポリマーとして酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレート83重量%と、ブレンド化合物としてポリメチルペンテン(三井化学社製 TPX RT18)と相溶化剤(新日鉄住金化学社製 エスチレンMS200)をそれぞれ、9.6重量%、7.4重量%の比率で、2軸混練機(日本製工所製TEX30α)にて、シリンダー温度290℃、吐出量8kg/h、表3記載のスクリュー回転数で混練した。混練生成物を冷水中へストランド状に吐出して冷却し、直ちにカッティングしてペレット状の混練生成物を得た。
製造例17
ブレンド化合物として表3記載の数平均分子量8300のポリエチレングリコール(三洋化成社製PEG6000S)を用いたこと以外は製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
ブレンド化合物として表3記載の数平均分子量8300のポリエチレングリコール(三洋化成社製PEG6000S)を用いたこと以外は製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
製造例18
ポリエステル系ポリマーと数平均分子量79000のポリエチレングリコール(明成化学社製アルコックスL−11)を表3記載の比率で混練したこと以外は製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
ポリエステル系ポリマーと数平均分子量79000のポリエチレングリコール(明成化学社製アルコックスL−11)を表3記載の比率で混練したこと以外は製造例1と同様にしてペレット状の混練生成物を得た。
製造例19
ポリエステル系ポリマーとブレンド化合物を直接ブレンドした。
ポリエステル系ポリマーとブレンド化合物を直接ブレンドした。
実施例1
芯成分として製造例1で得られたペレットを用い、鞘成分として酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレートを用いて、それぞれを150℃で12時間真空乾燥した後、芯成分を80重量%、鞘成分を20重量%の配合比でプレッシャーメルター型複合紡糸機へ供給して別々に溶融させ、紡糸温度290℃、吐出量33g/分で芯鞘型複合用紡糸口金(吐出孔径0.3mm、吐出孔長0.39mm、孔数36、丸孔)から吐出させて紡出糸条を得た。この紡出糸条を風温20℃、風速20m/分の冷却風で冷却し、給油装置で油剤を付与して収束させ、1200m/分で回転する第1ゴデットローラーで引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して、ワインダーで巻き取って275dtex−36fの未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を送糸ローラーの送糸速度を170m/分とし、第1ホットローラー温度90℃、第2ホットローラー温度130℃、延伸倍率3.3倍の条件で延伸し、84dtex−36fの延伸糸を得た。
芯成分として製造例1で得られたペレットを用い、鞘成分として酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレートを用いて、それぞれを150℃で12時間真空乾燥した後、芯成分を80重量%、鞘成分を20重量%の配合比でプレッシャーメルター型複合紡糸機へ供給して別々に溶融させ、紡糸温度290℃、吐出量33g/分で芯鞘型複合用紡糸口金(吐出孔径0.3mm、吐出孔長0.39mm、孔数36、丸孔)から吐出させて紡出糸条を得た。この紡出糸条を風温20℃、風速20m/分の冷却風で冷却し、給油装置で油剤を付与して収束させ、1200m/分で回転する第1ゴデットローラーで引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して、ワインダーで巻き取って275dtex−36fの未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を送糸ローラーの送糸速度を170m/分とし、第1ホットローラー温度90℃、第2ホットローラー温度130℃、延伸倍率3.3倍の条件で延伸し、84dtex−36fの延伸糸を得た。
得られた延伸糸を試料とし、英光産業製丸編機(釜径3インチ半、26ゲージ)を用いて筒編みを作製し、この筒編みを浴比が1:50になるように炭酸ナトリウム1g/L、界面活性剤(明成化学工業社製 グランアップUS−20)0.5g/Lの濃度の水溶液に浸し、80℃で20分間精練処理を行い、水洗い、風乾を行った。その後、処理した筒編みを浴比が1:100になるようにイオン交換水溶液に浸し、130℃で60分間溶出処理を行い、水洗い、風乾を行った。
処理した筒編みを、塩基性染料として日本化薬製Kayacryl Blue 2RL−EDを2.0重量%加え、pHを5.0に調整した染色液に浴比1:50となるように浸し、120℃で60分間染色後、水洗い、風乾を行った。
繊維物性を表4に示す。処理後の繊維には平均円相当径が54nmの空孔が形成されており、空隙率が6.0%、円相当径が5〜80nmの空孔数は全空孔数の83%であった。繊維の強度は3.4cN/dtexと良好であった。比重は1.10と軽量であり、遮熱率は17.9%と良好であった。また、摩耗後の変退色は5級と良好であり削れもなかった。
繊維物性を表4に示す。処理後の繊維には平均円相当径が54nmの空孔が形成されており、空隙率が6.0%、円相当径が5〜80nmの空孔数は全空孔数の83%であった。繊維の強度は3.4cN/dtexと良好であった。比重は1.10と軽量であり、遮熱率は17.9%と良好であった。また、摩耗後の変退色は5級と良好であり削れもなかった。
実施例2〜12
芯成分として、製造例2〜5、7〜10、12〜14で得られたペレットを用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表4、5に示す。処理後の繊維の強度はいずれも2.5cN/dtex以上と良好であった。また、比重は1.20以下と軽量であり、遮熱率も15%以上と良好であった。また、摩耗後の変退色はいずれも3級以上と良好であり削れもなかった。
芯成分として、製造例2〜5、7〜10、12〜14で得られたペレットを用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表4、5に示す。処理後の繊維の強度はいずれも2.5cN/dtex以上と良好であった。また、比重は1.20以下と軽量であり、遮熱率も15%以上と良好であった。また、摩耗後の変退色はいずれも3級以上と良好であり削れもなかった。
実施例13
芯成分として製造例15で得られたペレットを、鞘成分として共重合していないホモのポリエチレンテレフタレートを用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理を行った。処理した筒編みを、分散染料として日本化薬製Kayacryl Polyester Blue UT−YAを1.3重量%加え、pHを5.0に調整した染色液中に浴比1:50となるように浸し、130℃で30分間染色後、水洗い、風乾を行った。繊維物性を表6に示す。処理後の繊維の強度は2.5cN/dtex以上と良好であった。また、比重は1.20以下と軽量であり、遮熱率も15%以上と良好であった。また、摩耗後の変退色は3級以上と良好であり削れもなかった。
芯成分として製造例15で得られたペレットを、鞘成分として共重合していないホモのポリエチレンテレフタレートを用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理を行った。処理した筒編みを、分散染料として日本化薬製Kayacryl Polyester Blue UT−YAを1.3重量%加え、pHを5.0に調整した染色液中に浴比1:50となるように浸し、130℃で30分間染色後、水洗い、風乾を行った。繊維物性を表6に示す。処理後の繊維の強度は2.5cN/dtex以上と良好であった。また、比重は1.20以下と軽量であり、遮熱率も15%以上と良好であった。また、摩耗後の変退色は3級以上と良好であり削れもなかった。
実施例14
芯成分として製造例1で得られたペレットを、鞘成分として酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸1.7モル%を共重合したポリエチレンテレフタレートを用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表6に示す。処理後の繊維の強度はいずれも2.5cN/dtex以上と良好であった。また、比重は1.20以下と軽量であり、遮熱率も15%以上と良好であった。また、摩耗後の変退色はいずれも3級以上と良好であり削れもなかった。
芯成分として製造例1で得られたペレットを、鞘成分として酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸1.7モル%を共重合したポリエチレンテレフタレートを用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表6に示す。処理後の繊維の強度はいずれも2.5cN/dtex以上と良好であった。また、比重は1.20以下と軽量であり、遮熱率も15%以上と良好であった。また、摩耗後の変退色はいずれも3級以上と良好であり削れもなかった。
実施例15、16
芯成分と鞘成分の配合比を表5記載の比率に変更したこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表6に示す。処理後の繊維の強度はいずれも2.5cN/dtex以上と良好であった。また、比重は1.20以下と軽量であり、遮熱率も15%以上と良好であった。また、摩耗後の変退色はいずれも3級以上と良好であり削れもなかった。
芯成分と鞘成分の配合比を表5記載の比率に変更したこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表6に示す。処理後の繊維の強度はいずれも2.5cN/dtex以上と良好であった。また、比重は1.20以下と軽量であり、遮熱率も15%以上と良好であった。また、摩耗後の変退色はいずれも3級以上と良好であり削れもなかった。
比較例1
製造例2で得られたペレットを150℃で12時間真空乾燥した後、プレッシャーメルター型紡糸機へ供給して溶融させ、紡糸温度290℃、吐出量33g/分で単独紡糸口金(吐出孔径0.3mm、吐出孔長0.39mm、孔数36、丸孔)から吐出させて紡出糸条を得た。この紡出糸条を風温20℃、風速20m/分の冷却風で冷却し、給油装置で油剤を付与して収束させ、1200m/分で回転する第1ゴデットローラーで引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して、ワインダーで巻き取って275dtex−36fの未延伸糸を得た。
得られた未延伸糸を試料とし、実施例1と同様にして、延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表7に示す。摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
製造例2で得られたペレットを150℃で12時間真空乾燥した後、プレッシャーメルター型紡糸機へ供給して溶融させ、紡糸温度290℃、吐出量33g/分で単独紡糸口金(吐出孔径0.3mm、吐出孔長0.39mm、孔数36、丸孔)から吐出させて紡出糸条を得た。この紡出糸条を風温20℃、風速20m/分の冷却風で冷却し、給油装置で油剤を付与して収束させ、1200m/分で回転する第1ゴデットローラーで引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して、ワインダーで巻き取って275dtex−36fの未延伸糸を得た。
得られた未延伸糸を試料とし、実施例1と同様にして、延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表7に示す。摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
比較例2
芯成分として製造例16で得られたペレットを用い、鞘成分として酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレートを用いて、実施例1と同様にして未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を送糸ローラーの送糸速度を100m/分とし、第1ホットローラー温度100℃、第2ホットローラー温度150℃、延伸倍率3.3倍の条件で延伸し、84dtex−36fの延伸糸を得た。得られた延伸糸の繊維横断面を観察したところ空孔が形成されていることが確認できた。
得られた延伸糸を試料とし、実施例1と同様にして筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表7に示す。繊維の強度は0.79cN/dtexと低く、また摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
芯成分として製造例16で得られたペレットを用い、鞘成分として酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレートを用いて、実施例1と同様にして未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を送糸ローラーの送糸速度を100m/分とし、第1ホットローラー温度100℃、第2ホットローラー温度150℃、延伸倍率3.3倍の条件で延伸し、84dtex−36fの延伸糸を得た。得られた延伸糸の繊維横断面を観察したところ空孔が形成されていることが確認できた。
得られた延伸糸を試料とし、実施例1と同様にして筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表7に示す。繊維の強度は0.79cN/dtexと低く、また摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
比較例3
酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレートペレットを150℃で12時間真空乾燥した後、プレッシャーメルター型紡糸機へ供給して溶融させ、紡糸温度290℃、吐出量33g/分で単独紡糸口金(吐出孔径0.3mm、吐出孔長0.39mm、孔数36、丸孔)から吐出させて紡出糸条を得た。この紡出糸条を風温20℃、風速20m/分の冷却風で冷却し、給油装置で油剤を付与して収束させ、1200m/分で回転する第1ゴデットローラーで引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して、ワインダーで巻き取って275dtex−36fの未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を、送糸ローラーの送糸速度を5m/分とし、第1ホットローラー温度70℃、延伸倍率3.3倍の条件で延伸し、84dtex−36fの延伸糸を得た。得られた延伸糸の繊維横断面を観察したところ空孔が形成されていることが確認できた。
得られた延伸糸を試料とし、実施例1と同様にして筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表7に示す。比重が1.31と軽量性はなく、また遮熱率は11.8%と不良であった。
酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.7モル%)、グリコール成分分子量800のポリエチレングリコールを2.5重量%共重合したポリエチレンテレフタレートペレットを150℃で12時間真空乾燥した後、プレッシャーメルター型紡糸機へ供給して溶融させ、紡糸温度290℃、吐出量33g/分で単独紡糸口金(吐出孔径0.3mm、吐出孔長0.39mm、孔数36、丸孔)から吐出させて紡出糸条を得た。この紡出糸条を風温20℃、風速20m/分の冷却風で冷却し、給油装置で油剤を付与して収束させ、1200m/分で回転する第1ゴデットローラーで引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して、ワインダーで巻き取って275dtex−36fの未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を、送糸ローラーの送糸速度を5m/分とし、第1ホットローラー温度70℃、延伸倍率3.3倍の条件で延伸し、84dtex−36fの延伸糸を得た。得られた延伸糸の繊維横断面を観察したところ空孔が形成されていることが確認できた。
得られた延伸糸を試料とし、実施例1と同様にして筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表7に示す。比重が1.31と軽量性はなく、また遮熱率は11.8%と不良であった。
比較例4
実施例1と同様にして延伸糸、筒編みを作製した。精練処理後、試料を浴比が1:100になるように0.5重量%の水酸化ナトリウム水溶液に浸し、98℃で30分間処理を行い、水洗い、風乾を行った。その後実施例1と同様にして染色を行った。繊維物性を表7に示す。比重が1.38と軽量性はなく、また遮熱率は11.2%と不良であった。
実施例1と同様にして延伸糸、筒編みを作製した。精練処理後、試料を浴比が1:100になるように0.5重量%の水酸化ナトリウム水溶液に浸し、98℃で30分間処理を行い、水洗い、風乾を行った。その後実施例1と同様にして染色を行った。繊維物性を表7に示す。比重が1.38と軽量性はなく、また遮熱率は11.2%と不良であった。
比較例5
鞘成分としてナイロン6を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表7に示す。摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
鞘成分としてナイロン6を用いたこと以外は、実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表7に示す。摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
比較例6
芯成分として製造例17で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。遮熱率は13.9%と不良であった。
芯成分として製造例17で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。遮熱率は13.9%と不良であった。
比較例7
芯成分として製造例18で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。繊維の強度は2.1cN/dtexと低く、また摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
芯成分として製造例18で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。繊維の強度は2.1cN/dtexと低く、また摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
比較例8
芯成分として製造例6で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。比重が1.24と軽量性はなく、また遮熱率は13.9%と不良であった。
芯成分として製造例6で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。比重が1.24と軽量性はなく、また遮熱率は13.9%と不良であった。
比較例9
芯成分として製造例11で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。繊維の強度は1.7cN/dtexと低く、また摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
芯成分として製造例11で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。繊維の強度は1.7cN/dtexと低く、また摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
比較例10
芯成分として製造例19で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。繊維の強度は1.9cN/dtexと低く、また摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
芯成分として製造例19で得られたペレットを用いたこと以外は実施例1と同様にして延伸糸、筒編み作製、溶出処理、染色を行った。繊維物性を表8に示す。繊維の強度は1.9cN/dtexと低く、また摩耗後の変退色は2級と不良であり削れも確認された。
本発明のナノボイド複合ポリエステル繊維は、遮熱性と軽量性を兼ね備え、かつ耐摩耗性が良好であることから、衣料用途に好適であり、具体的には作業衣やスーツなどに利用することができる。
Claims (3)
- 芯部が下記(1)〜(3)の空孔を有するナノボイドポリエステルで構成される芯鞘複合ポリエステル繊維。
(1)平均円相当径が45〜80nm
(2)空隙率が4.0〜15%
(3)円相当径が5〜80nmの空孔数が全空孔数の75%以上 - 鞘部が塩基性可染ポリエステルであることを特徴とする請求項1記載の芯鞘複合ポリエステル繊維。
- 請求項1または請求項2に記載の芯鞘複合ポリエステル繊維を含む繊維構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017220070A JP2019090135A (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | ナノボイド複合ポリエステル繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017220070A JP2019090135A (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | ナノボイド複合ポリエステル繊維 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP2019090135A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110820143A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-02-21 | 江苏新凯盛企业发展有限公司 | 一种全涤仿羊圈毛系列面料制作工艺 |
-
2017
- 2017-11-15 JP JP2017220070A patent/JP2019090135A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110820143A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-02-21 | 江苏新凯盛企业发展有限公司 | 一种全涤仿羊圈毛系列面料制作工艺 |
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