JP4922431B2 - 電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の支柱を備えた電子機器収納ラックに、高さ調節可能に架設される電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造に関する。
従来、複数の電子機器を上下に配置して収納する電子機器収納ラックが知られている。電子機器収納ラックは、複数の支柱と、これらの支柱に架設される棚板とを有している。支柱には、複数の貫通孔が上下方向に形成されており、この貫通孔に棚板を係合させて棚板を所望の高さ位置で固定することができる。
特許文献1の電子機器収納ラックには、電子機器を載置する棚板に加えて、電子機器に接続されたケーブルの余長部分を保持するケース(以下、電子機器収納ラック用ホルダーとも言う)が形成されている。電子機器収納ラックに電子機器を複数収納する場合には、電子機器同士を接続するケーブルの本数が増えるため、ケーブルマネジメントが必要になるが、電子機器収納ラック用ホルダーによればケーブルを整理しつつ保持することができる。
特許文献1の電子機器収納ラック用ホルダーは、底板と、底板の側方に立設する一対の側板と、一対の支柱に当接する固着板とを備えている。固着板に形成された孔部と一対の支柱に形成された貫通孔とを所望の高さ位置で連通させつつ、例えばボルト及びナットで螺合することで、支柱に対して電子機器収納ラック用ホルダーを固定することができる。
特開平3−231704号公報
従来の電子機器収納ラック用ホルダーは、支柱に対してボルト及びナットで固定する構成であったため、固定作業が煩雑になるという問題があった。例えば、電子機器を載置する棚板の高さ位置を変更する場合、これに伴って電子機器収納ラック用ホルダーの高さ位置も変更する必要があるが、その都度ボルトを外し、再度螺合しなければならないため、着脱作業が煩雑になっていた。ボルト及びナットに代えて、プッシュリベット等で留め付けることも考えられるが、ケーブルの余長部分が長い場合等には、プッシュリベットのみでは接合強度が弱いという問題があった。
また、従来の電子機器収納ラック用ホルダーは、支柱の取り付け面と固着板の取り付け面とを単に重ね合わせる構成であるため、螺合する際には電子機器収納ラック用ホルダーを把持し、支柱に形成された貫通孔と固着板に形成された孔部とを連通させた状態を維持しつつ作業を行わなければならないため、螺合作業が煩雑になるという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、着脱が容易であってかつ接合強度が高い電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明は、複数の支柱を備えた電子機器収納ラックに、高さ調節可能に架設される電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造であって、一対の前記支柱間に架け渡される基板と前記基板に設けられ被保持物を保持する保持部とを有する電子機器収納ラック用ホルダーと、前記基板を一対の前記支柱に留め付けるためのプッシュリベットと、を有し、前記基板は、板状を呈する本体部と、前記本体部の左端に形成された左側係合爪と、前記本体部の右端に形成され前記左側係合爪と同方向に延設された右側係合爪と、前記本体部の左右端にそれぞれ設けられた一対の留付孔部と、を有し、一対の支柱に形成された貫通孔と前記左側係合爪及び前記右側係合爪とがそれぞれ係合されているとともに、連通した前記貫通孔と前記留付孔部とが前記プッシュリベットで留め付けられていることを特徴とする。
かかる構成によれば、一対の支柱の貫通孔に基板の左右両端に形成された左側係合爪及び右側係合爪をそれぞれ係合させることによって、接合強度を高めることができる。また、連通させた留付孔部及び貫通孔をプッシュリベットで留め付けることによって接合強度をより高めることができる。
また、電子機器収納ラック用ホルダーを係合させ、プッシュリベットで留め付けるだけであるため取付性が高い。また、プッシュリベットを外すとともに、支柱の貫通孔と左側係合爪及び右側係合爪の係合を解除するだけで取り外すことができる。つまり、従来のボルト及びナットの螺合作業に比べて着脱作業を容易に行うことができる。
また、支柱の貫通孔に左側係合爪及び右側係合爪を係合させれば、支柱に対して電子機器収納ホルダーが保持されるため、電子機器収納ホルダーを把持する手間が省ける。これにより、プッシュリベットの留め付け作業を容易に行うことができる。なお、「被保持物」は、例えば、電子機器及び電子機器周辺部材が挙げられる。
また、前記左側係合爪及び右側係合爪は、前記本体部に延設された基部と、前記基部に対して垂直に立設する立設部と、前記立設部に対して垂直に延設された先端部とを有し、前記留付孔部は、前記本体部に延設された板部と、前記板部に形成された孔部とを有し、前記板部は前記支柱の取付面に当接し、前記先端部は前記取付面の裏面に当接することが好ましい。
かかる構成によれば、支柱の取付面に留付孔部の板部が、取付面の裏面に左側係合爪及び右側係合爪の先端部が当接するため、がたつきを抑えるとともに安定して係合させることができる。
また、前記左側係合爪は、前記基板の左端の上部に形成された左側上部係合爪及び下部に形成された左側下部係合爪を備え、前記右側係合爪は、前記基板の右端の上部に形成された右側上部係合爪及び下部に形成された右側下部係合爪を備えて構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、基板の左右端の上下2箇所に係合爪が形成されているため、基板のがたつきをより抑えるとともにより安定して係合させることができる。
また、前記孔部は、前記左側上部係合爪と前記左側下部係合爪との間、及び、前記右側上部係合爪と前記右側下部係合爪との間にそれぞれ形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、電子機器収納用ホルダーをバランスよく固定することができる。
本発明の電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造によれば、着脱が容易でありかつ接合強度を高めることができる。
電子機器収納ラック及び電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造を示す斜視図である。 電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造を示す拡大斜視図である。 (a)は電子機器収納ラック用ホルダーの左側を後側から見た斜視図であり、(b)は電子機器収納ラック用ホルダーの右側を前側から見た斜視図である。 (a)は、基板の溶接前を示す分解斜視図であり、(b)は、基板の溶接後を示す斜視図である。 プッシュリベットを示す分解斜視図である。 電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造の取り付け手順を説明するための図1のI−I断面図であって、(a)は対向させた状態、(b)はスライド前の状態、(c)はスライド後の状態を示す。 電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造の取り付け手順を説明するための図1のII−II断面図である。 電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造を後側から見た図である。 変形例を示す斜視図であって、(a)はパッチパネル形式、(b)は平板形式を示す。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造Aは、電子機器収納ラック用ホルダー1と、プッシュリベット2,2とを有する。電子機器収納ラック用ホルダー1は、本実施形態では、電子機器収納ラックRの後側に取り付けられ、電子機器(図示省略)のケーブルを保持する部材である。説明における前後、左右、上下は図1の矢印にしたがう。
まず、電子機器収納ラックRについて、簡単に説明する。図1に示すように、電子機器収納ラックRは、同等の形状からなる四つの支柱S1乃至S4と、棚板Tとを有する。
支柱S1乃至S4は、金属製のC形チャンネルであって電子機器収納ラックRの四隅に立設されている。後側に立設される支柱S1,S2は、左右対称に配置されている。支柱S1のうち、後側に露出する取付面M1aの内側には第一貫通孔P1が、外側には第一副貫通孔Q1がそれぞれ上下方向に複数個形成されている。左右に隣り合う第一貫通孔P1と第一副貫通孔Q1は、同一の高さ位置に形成されている。なお、取付面M1aとは、電子機器収納ラック用ホルダー1が取り付けられる面である。また、取付面M1aの裏面(前側の面)を「裏面M1b」とする。
同様に、後側に位置する支柱S2のうち、後側に露出する取付面M2aの内側には第二貫通孔P2が、外側には第二副貫通孔Q2がそれぞれ上下方向に複数個形成されている。左右に隣り合う第二貫通孔P2と第二副貫通孔Q2は、同一の高さ位置に形成されている。なお、取付面M2aとは、電子機器収納ラック用ホルダー1が取り付けられる面である。また、取付面M2aの裏面(前側の面)を「裏面M2b」とする。
第一貫通孔P1及び第二貫通孔P2は、後ろから見て矩形に形成されている。一方、第一副貫通孔Q1及び第二副貫通孔Q2は、後ろから見て円形に形成されている。なお、第一貫通孔P1、第二貫通孔P2、第一副貫通孔Q1及び第二副貫通孔Q2の形状は特に制限されるものではない。また、第一副貫通孔Q1及び第二副貫通孔Q2は、必要に応じて適宜設ければよい。
棚板Tは、支柱S1と支柱S3に架設されるガイドレールT1と、支柱S2と支柱S4に架設されるガイドレールT2と、ガイドレールT1,T2にガイドされて前後方向にスライド移動する載置台T3とを有する。載置台T3の上に電子機器(図示省略)が載置される。棚板Tは、支柱S1乃至支柱S4に対して所望の高さに着脱可能になっている。なお、棚板Tの架設構造については特に制限されるものではない。
図2に示すように、電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造Aは、支柱S1,S2間に架設される電子機器収納ラック用ホルダー1と、プッシュリベット2,2とで構成されている。
電子機器収納ラック用ホルダー1は、支柱S1,S2間に架け渡される基板3と、複数の保持部4とを有する。電子機器収納ラック用ホルダー1の材料は特に制限されないが、本実施形態では金属で形成されている。
基板3は、本体部11と、左側係合爪12と、左側留付孔部13と、右側係合爪14と、右側留付孔部15とを有する。
本体部11は、図3の(a)及び(b)に示すように、矩形を呈する板状部材である。本体部11の上端及び下端には、前側に張り出すリブ11a,11aが形成されている。リブ11a,11aは、本体部11を補強する部位である。
左側係合爪12は、図3の(a)に示すように、クランク形状を呈し本体部11の左端に設けられている。左側係合爪12は、上部に形成された左側上部係合爪12Aと、下部に形成された左側下部係合爪12Bとを有する。左側上部係合爪12A及び左側下部係合爪12Bの形状は、同等になっている。
左側上部係合爪12A及び左側下部係合爪12Bは、基部12aと、基部12aに対して前側に垂直に立設する立設部12bと、立設部12bに対して左側に垂直に延設された先端部12cとを有する。
基部12aは、本体部11に連続し本体部11と同一平面上に形成されている。立設部12bの前後方向の長さは、支柱S1の板厚よりも若干長くなっている。先端部12cは、後側から見て矩形を呈し、第一貫通孔P1に挿通される大きさで形成されている。先端部12cは、支柱S1に係合される部位であるため、第一貫通孔P1に水平方向に挿通される範囲で大きく形成されることが好ましい。
左側留付孔部13は、本体部11の左端側において、左側上部係合爪12Aと左側下部係合爪12Bの間に形成されている。左側留付孔部13は、本体部11に延設された板部13aと、板部13aに形成された孔部13bとを有する。板部13aは、基部12a,12aを結ぶ直線上に設けられている。
孔部13bの形状は特に制限されないが、本実施形態では第一貫通孔P1の形状に合わせて後側から見て矩形に形成されている。孔部13bは、第一貫通孔P1よりも若干大きく形成されている。
ここで、図3の(a)に示すように、第一貫通孔P1のうち、上下方向に3つ並んだ部分を上から第一貫通孔P1a,P1b,P1cとする。
左側上部係合爪12Aの基部12aの中心から孔部13bの中心までの距離r1と、左側下部係合爪12Bの基部12aの中心から孔部13bの中心までの距離r1と、上下に隣接する第一貫通孔P1同士の距離p1は略同等になっている。孔部13bは、左側係合爪12の先端部12c,12cを、第一貫通孔P1a及び第一貫通孔P1cにそれぞれ挿入しスライドさせたときに、第一貫通孔P1bと孔部13bとが連通する位置に形成されている。
右側係合爪14は、図3の(b)に示すように、クランク形状を呈し本体部11の右端に設けられている。右側係合爪14は、上部に形成された右側上部係合爪14Aと、下部に形成された右側下部係合爪14Bとを有する。右側上部係合爪14A及び右側下部係合爪14Bの形状は、同等になっている。
右側上部係合爪14A及び右側下部係合爪14Bは、基部14aと、基部14aに対して前側に垂直に立設する立設部14bと、立設部14bに対して左側に垂直に延設された先端部14cとを有する。つまり、右側上部係合爪14A及び右側下部係合爪14Bは、前記した左側上部係合爪12A及び左側下部係合爪12Bと同方向に延設されている。
基部14aは、本体部11と隙間11d,11dをあけて本体部11と同一平面上に形成されている。立設部14bの前後方向の長さは、支柱S2の板厚よりも若干長くなっている。先端部14cは、前側から見て矩形を呈し、第二貫通孔P2に挿通される大きさで形成されている。先端部14cは、支柱S2に係合する部位であるため、第二貫通孔P2に水平方向に挿通される範囲で大きく形成されることが好ましい。
右側留付孔部15は、本体部11の右端側において、右側上部係合爪14Aと右側下部係合爪14Bの間に形成されている。右側留付孔部15は、本体部11に延設された板部15aと、板部15aに形成された孔部15bとを有する。板部15aは、基部14a,14aを結ぶ直線上に設けられている。
孔部15bの形状は特に制限されないが、本実施形態では第二貫通孔P2の形状に合わせて前側から見て矩形に形成されている。孔部15bは、第二貫通孔P2よりも若干大きく形成されている。
ここで、図3の(b)に示すように、第二貫通孔P2のうち、上下方向に3つ並んだ部分を上から第二貫通孔P2a,P2b,P2cとする。
右側上部係合爪14Aの基部14aの中心から孔部15bの中心までの距離t1と、右側下部係合爪14Bの基部14aの中心から孔部15bの中心までの距離t1と、上下に隣接する第二貫通孔P2同士の距離p1は略同等になっている。孔部15bは、右側係合爪14の先端部14c,14cを、第二貫通孔P2a及び第二貫通孔P2cにそれぞれ挿入しスライドさせたときに、第二貫通孔P2bと孔部15bとが連通する位置に形成されている。
また、同じ高さ位置にある第一貫通孔P1から第二貫通孔P2までの距離と、左側係合爪12から右側係合爪14までの距離と、左側留付孔部13から右側留付孔部15までの距離とは略同等になっている。
ここで、基板3の形成方法について説明する。図4の(a)に示すように、本実施形態に係る基板3は、2つのピースを溶接して一体成形している。第一のピース3Aは、主に前記した本体部11及び左側係合爪12(図2参照)を含んで構成されており、第二のピース3Bは、主に前記した右側係合爪14及び右側留付孔部15を含んで構成されている。
まず、板状の金属部材をプレス加工することにより、第一のピース3Aを成形する。第一のピース3Aには、本体部11、リブ11a,11a、凹部11b、左側係合爪12(図2参照)及び左側留付孔部13が成形される。凹部11bは、第一のピース3Aの右端に切りかかれる部位である。
次に、板状の金属部材をプレス加工することにより、第二のピース3Bを成形する。第二のピース3Bには、凸部11c、右側係合爪14及び右側留付孔部15が成形される。凸部11cは、凹部11bに挿入される部位であって、本体部11の一部となる。凸部11cの突出長さy1は、凹部11bの長さx1よりもやや長くなっている。
図4の(b)に示すように、第一のピース3Aの凹部11bに、第二のピース3Bの凸部11cを挿入し、当接した部分を溶接することにより基板3が形成される。凸部11cは、凹部11bよりも長くなっているため、隙間11d,11dが形成される。
このように、基板3を成形する際に、第一のピース3A及び第二のピース3Bの2部材を溶接することにしたため、基板3を容易に形成することができる。
ここで例えば、一枚の金属板に、立設部14b(12b)及び先端部14c(12c)を溶接で接合して基板3を形成してもよいが、立設部14bは小さい部品であるため、溶接作業が困難になる。また、係合爪の強度が低くなるという問題がある。一方、金属板の一部を切り起こして右側係合爪14を形成してもよいが、先端部14cを長く確保しようとすると、その分だけ本体部11が小さくなるため、本体部11の強度が低くなるという問題があった。しかし、本実施形態では第一のピース3A及び第二のピース3Bを接合することで、容易に形成できるとともに基板3の強度を高めることができる。なお、基板3は、前記したように形成したが、あくまで例示であって他の方法で形成してもよい。
保持部4は、図2に示すように、左右方向から見て略矩形の環状を呈する部材であって、電子機器のケーブルが保持される。保持部4は、細い金属棒を折り曲げて形成されており、前側は基板3に溶接されている。保持部4は、本実施形態では、左右方向に所定の間隔をあけて5つ並設されている。また、保持部4の後側の上部は一部切り欠かれており、この切り欠きからケーブルが挿入される。保持部4の形状や設置数は特に制限されるものではない。
プッシュリベット2は、支柱S1,S2に電子機器収納ラック用ホルダー1を留め付ける部材である。プッシュリベット2は、図5に示すように、ピン部21と、受け部22とを有する。
ピン部21は、円板状の頭部23と、頭部23に延設された軸部24とを有する。頭部23の天面には十字状を呈するネジ溝23aが形成されている。軸部24は、先端に向けて先細りとなる円柱状を呈する。軸部24の外周面には、凹溝が形成されている。
受け部22は、フランジ25と、フランジ25に延設された複数の脚部26と、フランジ25の中央に形成されたピン挿入孔27とを有する。脚部26は、フランジ25を基端として四つ設けられており、先端は自由端になっている。脚部26の内側には、内側に向けて突設する突条が形成されている。ピン挿入孔27は、ピン部21の軸部24が挿入される部位である。
重なり合う板状部材の貫通孔同士を連通させた状態で、プッシュリベット2を押し込むと、ピン部21の軸部24が脚部26を外側に押し広げるとともに、脚部26の突条が軸部24の凹溝に係合する。重なり合う板状部材は、受け部22のフランジ25と押し広げられた脚部26によって挟持される。これにより、重なり合う板状部材をワンタッチで移動不能に拘束することができる。なお、ドライバー等の回動具でピン部21のネジ溝23aを回動して、脚部26の突条と軸部24の凹溝との係合を解除することで、プッシュリベット2を簡単に外すことができる。
プッシュリベット2は、本実施形態では前記したものを用いたが、これに限定されるものではなく、着脱が容易であれば他の形態であってもよい。
次に、電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造Aの取り付け手順について説明する。図6は、電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造Aの取り付け手順を説明するための図1のI−I断面図であって、(a)は対向させた状態、(b)はスライド前の状態、(c)はスライド後の状態を示す。
まず、図6の(a)に示すように、電子機器収納ラック用ホルダー1を支柱S1,S2の後側に配置させ、左側係合爪12を第一貫通孔P1に、右側係合爪14を第二貫通孔P2に対向させる。図3の(a)及び(b)も用いてより詳しく説明すると、左側上部係合爪12Aの先端部12cを第一貫通孔P1aに、左側下部係合爪12Bの先端部12cを第一貫通孔P1cにそれぞれ対向させる。また、右側上部係合爪14Aの先端部14cを第二貫通孔P2aに、右側下部係合爪14Bの先端部14cを第二貫通孔P2cにそれぞれ対向させる。
次に、図6の(b)に示すように、左側係合爪12を第一貫通孔P1へ、右側係合爪14を第二貫通孔P2へそれぞれ挿入する。そして、電子機器収納ラック用ホルダー1を支柱S1側に相対的にスライドさせる。言い換えると、電子機器収納ラック用ホルダー1を左側係合爪12及び右側係合爪14の延設方向である左側にスライドさせる。
図6の(c)に示すように、左側係合爪12の立設部12bが第一貫通孔P1の内縁に当接し、右側係合爪14の立設部14bが第二貫通孔P2の内縁に当接すると、左側係合爪12が支柱S1に、右側係合爪14が支柱S2にそれぞれ係合する。これにより、支柱S1,S2に対して電子機器収納ラック用ホルダー1が上下方向及び前後方向に拘束される。
図7は、電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造Aの取り付け手順を説明するための図1のII−II断面図である。図7に示すように、電子機器収納ラック用ホルダー1をスライドさせて支柱S1,S2に係合させると、第一貫通孔P1bと左側留付孔部13の孔部13bが連通し、第二貫通孔P2bと右側留付孔部15の孔部15bが連通する。
また、図7に示すように、支柱S1の取付面M1aに左側留付孔部13の板部13aが当接し、図6の(c)に示すように、取付面M1aの裏面M1bに左側係合爪12の先端部12c,12cが当接する。つまり、支柱S1は、板部13aと先端部12cとで挟持される。
また、同様に、支柱S2の取付面M2aに右側留付孔部15の板部15aが当接し、取付面M2aの裏面M2bに右側係合爪14の先端部14c,14cが当接する。つまり、支柱S2は、板部15aと先端部14cとで挟持される。
最後に、プッシュリベット2,2を連通した孔に押し込んで留め付ける。これにより、電子機器収納ラック用ホルダー1が支柱S1,S2に対して固定される。
電子機器収納ラック用ホルダー1を外す際には、プッシュリベット2,2をドライバー等の回動具で回動させて取り外す。そして、電子機器収納ラック用ホルダー1を右方向(取り付け時のスライド方向とは反対の方向)にスライドさせ第一貫通孔P1から左側係合爪12を、第二貫通孔P2から右側係合爪14を引き抜く。
以上説明した電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造Aによれば、支柱S1の第一貫通孔P1に左側係合爪12を係合させ、支柱S2の第二貫通孔P2に右側係合爪14をそれぞれ係合させるため接合強度を高めることができる。また、第一貫通孔P1(P1b)と孔部13bを連通させ、第二貫通孔P2(P2b)と孔部15bとを連通させてプッシュリベット2でそれぞれ留め付けるため、より接合強度を高めることができる。
また、電子機器収納ラック用ホルダー1を支柱S1,S2にスライドさせつつ係合させ、プッシュリベット2で留め付けるだけであるため取付性が高い。また、プッシュリベット2を外すとともに電子機器収納ラック用ホルダー1をスライドさせるだけで取り外すことができる。つまり、従来のボルト及びナットの螺合作業に比べて着脱作業を容易に行うことができる。
また、左側係合爪12及び右側係合爪14を支柱S1,S2に係合させた後は、電子機器収納ラック用ホルダー1が支柱S1,S2に対して仮固定された状態となるため、電子機器収納ラック用ホルダー1を把持する手間が省ける。これにより、プッシュリベット2の留め付け作業を容易に行うことができる。
また、支柱S1の取付面M1aに左側留付孔部13の板部13aが当接し、取付面M1aの裏面M1bに左側係合爪12の先端部12c,12cが当接する。これにより、がたつきを抑えるとともに安定して係合させることができる。
また、支柱S2の取付面M2aに右側留付孔部15の板部15aが当接し、取付面M2aの裏面M2bに右側係合爪14の先端部14c,14cが当接する。これにより、がたつきを抑えるとともに安定して係合させることができる。
また、本実施形態では、左側係合爪12及び右側係合爪14を本体部11の上端と下端に一対設けたため、がたつきをより抑えることができる。また、左側留付孔部13を左側上部係合爪12Aと左側下部係合爪12Bの間に形成し、右側留付孔部15を右側上部係合爪14Aと右側下部係合爪14Bの間に形成したため、バランスよく接合することができる。
また、電子機器収納ラック用ホルダー1を取り付ける際には、左側係合爪12の先端部12c、右側係合爪14の先端部14cの左右方向の長さ分だけスライドさせればよいため、少ないスペースで取り付けが可能となる。
また、左側係合爪12の先端部12c及び右側係合爪14の先端部14cの大きさは、第一貫通孔P1及び第二貫通孔P2を挿通する大きさで済む。これにより、図8に示すように、支柱S1,S2の取付面M1a,M2aに対して電子機器収納ラック用ホルダー1の重ね代を小さくすることができる。よって、支柱S1,S2の取付面M1a,M2aを有効利用することができる。支柱S1,S2の第一副貫通孔Q1及び第二副貫通孔Q2には、例えば、他のホルダーを取り付けることができるため、ケーブルマネジメントの設計度を高めることができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、左側及び右側の係合爪をそれぞれ二つ設けたが、爪の数は一つでも良いし、三つ以上であってもよい。また、左側係合爪12及び右側係合爪14は、本実施形態ではいずれも左側(支柱S1側)に延設させたが、右側又は下側に延設させてもよい。
また、本実施形態に係る保持部4は、ケーブルを保持する部材としたがこれに限定されるものではなく、用途に応じて適宜設定すればよい。電子機器収納ラック用ホルダー1で保持する被保持物は、例えば、パソコン、ディスプレイ及びプリンタ等の電子機器や、他の電子機器周辺部材であってもよい。
図9は、変形例を示す斜視図であって、(a)はパッチパネル形式、(b)は平板形式を示す。図9の(a)に示す保持部41は、基板3に複数のジャックが形成されている。このジャックによってケーブルのコネクタを保持するパッチパネル形式になっている。また、図9の(b)に示す保持部42は、基板3から後側に垂直に延設された平板を備えている。この平板に電子機器や電子機器周辺部材を載置することができる。保持部42は、基板3の前側に延設させてもよい。
1 電子機器収納ラック用ホルダー
2 プッシュリベット
3 基板
4 保持部
11 本体部
12 左側係合爪
12A 左側上部係合爪
12B 左側下部係合爪
12a 基部
12b 立設部
12c 先端部
13 左側留付孔部
13a 板部
13b 孔部
14 右側係合爪
14A 右側上部係合爪
14B 右側下部係合爪
14a 基部
14b 立設部
14c 先端部
15 右側留付孔部
15a 板部
15b 孔部
21 ピン部
22 受け部
A 電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造
M1a 取付面
M1b 裏面
M2a 取付面
M2b 裏面
P1 第一貫通孔
P2 第二貫通孔
Q1 第一副貫通孔
Q2 第二副貫通孔
R 電子機器収納ラック
S1 支柱
S2 支柱
S3 支柱
S4 支柱
T 棚板

Claims (4)

  1. 複数の支柱を備えた電子機器収納ラックに、高さ調節可能に架設される電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造であって、
    一対の前記支柱間に架け渡される基板と前記基板に設けられ被保持物を保持する保持部とを有する電子機器収納ラック用ホルダーと、
    前記基板を一対の前記支柱に留め付けるためのプッシュリベットと、を有し、
    前記基板は、
    板状を呈する本体部と、前記本体部の左端に形成された左側係合爪と、前記本体部の右端に形成され前記左側係合爪と同方向に延設された右側係合爪と、前記本体部の左右端にそれぞれ設けられた一対の留付孔部と、を有し、
    一対の支柱に形成された貫通孔と前記左側係合爪及び前記右側係合爪とがそれぞれ係合されているとともに、連通した前記貫通孔と前記留付孔部とが前記プッシュリベットで留め付けられていることを特徴とする電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造。
  2. 前記左側係合爪及び右側係合爪は、前記本体部に延設された基部と、前記基部に対して垂直に立設する立設部と、前記立設部に対して垂直に延設された先端部とを有し、
    前記留付孔部は、前記本体部に延設された板部と、前記板部に形成された孔部とを有し、
    前記板部は前記支柱の取付面に当接し、前記先端部は前記取付面の裏面に当接することを特徴とする請求項1に記載の電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造。
  3. 前記左側係合爪は、
    前記基板の左端の上部に形成された左側上部係合爪及び下部に形成された左側下部係合爪を備え、
    前記右側係合爪は、
    前記基板の右端の上部に形成された右側上部係合爪及び下部に形成された右側下部係合爪を備えて構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造。
  4. 前記留付孔部は、
    前記左側上部係合爪と前記左側下部係合爪との間、及び、前記右側上部係合爪と前記右側下部係合爪との間にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器収納ラック用ホルダーの取付構造。
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