JP4922152B2 - フッ素化プロリン誘導体の製造方法 - Google Patents

フッ素化プロリン誘導体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、医薬品、農薬、化粧品素材をはじめ多方面において有用なフッ素化プロリン誘導体の製造方法に関するものである。
近年、生理活性を有する有用化合物として、フッ素化されたプロリン誘導体が注目されている。例えば、医薬品分野において、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害作用を有する新規な糖尿病治療薬(特許文献1を参照)、あるいは抗トロンビン活性を有する新規な抗血栓薬(特許文献2を参照。)の重要な鍵中間体として、フッ素化プロリン誘導体の利用が検討されている。
従来のフッ素化プロリン誘導体の製造方法としては、対応するヒドロキシプロリン誘導体から製造する方法が知られている。例えば、ヒドロキシプロリンをヒドロキシプロリンのスルホン酸エステルに変換し、次いでフッ化カリウムを反応させてフッ素化プロリンを製造する方法(非特許文献1を参照。)が知られている。しかし、立体選択的にフッ素化プロリンを製造することができない。
また、ヒドロキシプロリン誘導体と(ジエチルアミノ)サルファートリフルオライド(以下、DASTと略記する。)を反応させてフッ素化プロリン誘導体を製造する方法(非特許文献2を参照)が知られている。この方法は、前記の方法に比べて反応収率が高く、かつ立体選択的にフッ素化プロリン誘導体を製造するのに有用であるが、この方法を記載した文献には製造方法の詳細は記述されていない。
WO2004020407 WO2004032834 Biochemistry 1965, 4 (11), 2507-2513 Tetrahedron Letter 1998, 39, 1169-1172
本発明者らは、種々のフッ素化剤を用いるフッ素化プロリン誘導体の製造方法を種々検討する過程で、前記のDASTを用いた反応を検討した。本発明者らはこの検討中に、反応混合物からフッ素化プロリン誘導体を直接結晶化させてフッ素化プロリン誘導体を回収し、高純度なフッ素化プロリン誘導体を得ることを試みた。しかしながら、簡便な精製手段である再結晶法では、フッ素化プロリン誘導体を高純度で得られ難いことが判明した。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、効率よく、高収率で、高純度なフッ素化プロリン誘導体を得ることができるフッ素化プロリン誘導体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、フッ素化プロリン誘導体の純度が向上しにくい原因を追求した結果、その原因がヒドロキシプロリン誘導体とDASTとの反応で生成する副生物に起因すること、この副生物は目的物であるフッ素化プロリン誘導体と再結晶によっては分離が困難であることを見出した。
本発明者らはさらに検討し、ヒドロキシプロリン誘導体とフッ素化剤を反応させた後、反応生成物を臭素、次亜塩素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミド等で処理することにより、前記の副生物が最終製品(フッ素化プロリン誘導体)中に殆ど混入してこないことを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下のフッ素化プロリン誘導体の製造方法、フッ素化プロリン誘導体の精製方法、フッ素化プロリン誘導体に関するものである。
[1]
一般式(1)
(化1)
Figure 0004922152

(式中、R1は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、-CO-Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。R3は水酸基、無置換または置換の炭素数1〜7のアルキルスルホニルオキシ基、無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。)で表される化合物とフッ素化剤を反応させ、
次いでこの反応で得られる一般式(2)
(化2)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物、一般式(3)
(化3)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物及び一般式(4)
(化4)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物を含む反応生成物に対して、
塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を化学変化させる、一般式(2)で表される化合物の製造方法。
[2]
一般式(1)
(化5)
Figure 0004922152

(式中、R1は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、-CO-Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。R3は水酸基、無置換または置換の炭素数1〜7のアルキルスルホニルオキシ基、無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。)で表される化合物とフッ素化剤とを反応させ、
次いでこの反応で得られる一般式(2)
(化6)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物、一般式(3)
(化7)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物及び一般式(4)
(化8)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物を含む反応生成物に対して下記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよい)、一般式(5)
(化9)
Figure 0004922152

(式中、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物を回収する、一般式(5)で表される化合物の製造方法:
(A)一般式(2)、一般式(3)及び一般式(4)中のR1が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理
(B)塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を化学変化させる処理。
[3]
一般式(9)
(化10)
Figure 0004922152

(式中、R1は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、-CO-Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。R3は水酸基、無置換または置換の炭素数1〜7のアルキルスルホニルオキシ基、無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。)で表される化合物とフッ素化剤を反応させ、
次いでこの反応で得られる一般式(10)
(化11)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物、一般式(3)
(化12)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物及び一般式(4)
(化13)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物を含む反応生成物に対して、
塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を化学変化させる、一般式(10)で表される化合物の製造方法。
[4]
一般式(9)
(化14)
Figure 0004922152

(式中、R1は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、-CO-Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。R3は水酸基、無置換または置換の炭素数1〜7のアルキルスルホニルオキシ基、無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。)で表される化合物とフッ素化剤とを反応させ、
次いでこの反応で得られる一般式(10)
(化15)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物、一般式(3)
(化16)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物及び一般式(4)
(化17)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物を含む反応生成物に対して下記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよい)、一般式(12)
(化18)
Figure 0004922152

(式中、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物を回収する、一般式(12)で表される化合物の製造方法:
(A)一般式(10)、一般式(3)及び一般式(4)中のR1が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理
(B)塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を化学変化させる処理。
[5]
一般式(13)
(化19)
Figure 0004922152

(式中、R10は、水素原子、無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、あるいは無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、あるいは無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)で表される化合物、一般式(14)
(化20)
Figure 0004922152

(式中、R2、R10は一般式(13)と同義である。)で表される化合物及び一般式(15)
(化21)
Figure 0004922152

(式中、R2、R10は一般式(13)と同義である。)で表される化合物を含む混合物に対して下記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよく、(A)はR10が水素原子のときは必要ない。また、R10が水素原子以外のときは必要に応じて(A)を行う。)、一般式(13)で表される化合物を回収する、一般式(13)で表される化合物の精製方法:
(A)一般式(13)、一般式(14)、一般式(15)中のR10が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理
(B)塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(14)、一般式(15)で表される化合物を化学変化させる処理。
[6]
一般式(17)
(化22)
Figure 0004922152

(式中、R10は、水素原子、無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、あるいは無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、あるいは無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)で表される化合物、一般式(14)
(化23)
Figure 0004922152

(式中、R2およびR10は、前記一般式(17)と同義である。)で表される化合物、および一般式(15)
(化24)
Figure 0004922152

(式中、R2およびR10は、前記一般式(17)と同義である。)で表される化合物を含む混合物に対して下記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよく、(A)はR10が水素原子のときは必要ない。また、R10が水素原子以外のときは必要に応じて(A)を行う。)、一般式(17)で表される化合物を回収する、一般式(17)で表される化合物の精製方法:
(A)一般式(17)、一般式(14)、一般式(15)中のR10が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理
(B)塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(14)、一般式(15)で表される化合物を化学変化させる処理。
[7]
一般式(19)
(化25)
Figure 0004922152
(式中、R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)および一般式(20)
(化26)
Figure 0004922152
(式中、R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)で表される化合物の含有量が、一般式(21)
(化27)
Figure 0004922152
(式中、R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)で表される化合物に対して、それぞれ0.1重量%未満である、一般式(21)で表される化合物。
[8]
一般式(19)
(化28)
Figure 0004922152
(式中、R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)および一般式(20)
(化29)
Figure 0004922152

(式中、R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)で表される化合物の含有量が、一般式(22)
(化30)
Figure 0004922152
(式中、R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)で表される化合物に対して、それぞれ0.1重量%未満である、一般式(22)で表される化合物。
本発明によれば、高純度なフッ素化プロリン誘導体を効率よく、かつ高収率で得ることができる。
本発明は、医薬品、農薬、化粧品素材等での応用が期待されるフッ素化プロリン誘導体を、工業的な観点から効率的に製造する新規な方法であり、極めて有用である。
まず、上記一般式(1)、(9)で表される化合物について詳説する。
R1は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、あるいは無置換または置換のアリール基を表す。
上記「無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基」とは、炭素数1〜6の無置換のアルキル基または炭素数1〜6のアルキル基の任意の水素原子が置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基を意味する。
炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基またはアリル基等を挙げることができる。
また、炭素数1〜6のアルキル基の置換基としては、フェニル基、水酸基、メトキシ基、ベンジルオキシ基またはメトキシエトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子などを挙げることができる。
R1中の「無置換または置換のベンジル基」とは、無置換のベンジル基またはベンジル基の任意の水素原子が置換基で置換されたベンジル基を意味する。
ベンジル基の置換基としては、アルキル基、フェニル基、水酸基、メトキシ基、ベンジルオキシ基またはメトキシエトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子などを挙げることができる。例えば、ベンズヒドリル基、トリチル基、ジメトキシトリチル基等も「置換のベンジル基」の範疇である。
R1中の「無置換または置換のアリール基」とは、無置換のアリール基またはアリール基の任意の水素原子が置換基で置換されたアリール基を意味する。
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、アントラセニル基、ピリジル基、キノリル基、フリル基またはチエニル基等を挙げることができる。
また、アリール基の置換基としては、アルキル基、水酸基、メトキシ基、ベンジルオキシ基またはメトキシエトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子などを挙げることができる。
以上述べた、R1で表される基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよい。
R2は、無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、あるいは無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。
上記「無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基」、「無置換または置換のベンジル基」および「無置換または置換のアリール基」は、前記の一般式(9)のR1中の「無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基」、「無置換または置換のベンジル基」、「無置換または置換のアリール基」とそれぞれ同義である。
R2中の「無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基」とは、炭素数1〜6の無置換アルコキシ基または炭素数1〜6のアルコキシ基の任意の水素原子が置換基で置換された炭素数1〜6のアルコキシ基を意味する。炭素数1〜6のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、tert-ブトキシキ基、n-ペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基またはアリルオキシ基等を挙げることができる。
また、炭素数1〜6のアルコキシ基の置換基としては、フェニル基、水酸基、メトキシ基、エトキシ基またはベンジルオキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子などを挙げることができる。
R2中の「無置換または置換のベンジルオキシ基」とは、無置換のベンジルオキシ基またはベンジルオキシ基の任意の水素原子が置換基で置換されたベンジルオキシ基を意味する。
ベンジルオキシ基の置換基としては、アルキル基、フェニル基、水酸基、メトキシ基、ベンジルオキシ基またはメトキシエトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子などを挙げることができる。例えば、ベンズヒドリルオキシ基、トリチルオキシ基、ジメトキシトリチルオキシ基等も「置換のベンジルオキシ基」の範疇である。
R2中の「無置換または置換のフルオレニルメトキシ基」とは、無置換のフルオレニルメトキシ基またはフルオレニルメトキシ基の任意の水素原子が置換基で置換されたフルオレニルメトキシ基を意味する。
フルオレニルメトキシ基の置換基としては、アルキル基、フェニル基、水酸基、メトキシ基、ベンジルオキシ基またはメトキシエトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子などを挙げることができる。
以上述べた、R2で表される基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよい。
R3は、水酸基、無置換または置換の炭素数1〜7のアルキルスルホニルオキシ基、無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基、あるいはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。
上記R3中の「無置換または置換の炭素数1〜6のアルキルスルホニルオキシ基」とは、炭素数1〜6の無置換アルキルスルホニルオキシ基または炭素数1〜6のアルキルスルホニルオキシ基の任意の水素原子が置換基で置換された炭素数1〜6のアルキルスルホニルオキシ基を意味する。
炭素数1〜6のアルキルスルホニルオキシ基としては、メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基、n-プロパンスルホニルオキシ基、イソプロパンスルホニルオキシ基、n-ブタンスルホニルオキシ基、tert-ブタンスルホニルオキシ基、n-ペンタンスルホニルオキシ基、n-ヘキサンスルホニルオキシ基、シクロヘキサンスルホニルオキシ基またはアリルスルホニルオキシ基等を挙げることができる。
また、炭素数1〜6のアルキルスルホニルオキシ基の置換基としては、フェニル基、水酸基、メトキシ基、ベンジルオキシ基またはメトキシエトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子などを挙げることができる。
R3中の「無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基」とは、無置換のアリールスルホニルオキシ基またはアリールスルホニルオキシキ基の任意の水素原子が置換基で置換されたアリールスルホニルオキシ基を意味する。
アリールスルホニルオキシ基としては、ベンゼンスルホニルオキシ基、ナフタレンスルホニルオキシ基、ビフェニルスルホニルオキシ基、アントラセンスルホニルオキシ基等を挙げることができる。また、アリール基の置換基としては、アルキル基、水酸基、メトキシ基、ベンジルオキシ基またはメトキシエトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子などを挙げることができる。
以上述べた、R3で表される基は、直鎖状であってもよく、分岐状であってもよい。
本発明において、一般式(9)で表される化合物としては、R3が水酸基である、一般式(11)で表される化合物を用いてもよい。
(化31)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は、一般式(9)と同義である。)
一般式(11)で表される化合物を用いることにより、水酸基結合部位のフッ素化が容易になり、一般式(10)で表される化合物を高収率で得ることができる。
また、一般式(9)で表される化合物(ラセミ体)に代えて、一般式(1)で表される化合物(光学活性体)を用いることができる。
(化32)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2、R3は、上記と同義である。)
本発明において、一般式(1)で表される化合物としては、R3が水酸基である、一般式(25)で表される化合物を用いてもよい。
(化33)
Figure 0004922152

(式中、R1、R2は、上記と同義である。)
一般式(25)で表される化合物(R体)を用いることにより、水酸基結合部位のフッ素化が容易になり、後述する一般式(2)で表される化合物(S体)を立体選択的に高収率で得ることができる。
一般式(9)、(11)、(1)、(25)で表される化合物は、市販品を用いることができる。また、市販品として入手が可能なヒドロキシプロリンから公知の方法によって容易に合成することができる。
本発明において、一般式(1)または(9)で表される原料化合物をフッ素化することの可能なフッ素化剤としては、特に限定されるものではないが、原料化合物と反応して、一般式(2)または(10)で表される化合物(フッ素化物)を生成可能なものを用いることができる。
フッ素化剤としては、例えば、一般式(6)
(化34)
Figure 0004922152

で表される化合物、一般式(7)
(化35)
Figure 0004922152

で表される化合物、パーフルオロブタンスルホニルフルオライド(CSOF)、フッ化水素ピリジン錯体、1,1−ジフルオロメチル-N,N−ジイソプロピルアミン、フッ化カリウム、フッ化セシウム等の無機塩、n-テトラブチルアンモニウムフルオライド等のアンモニウム塩等を挙げることができる。
一般式(6)において、R4、R5、R6、R7は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を示し、これらは同一でも異なっていてもよい。また、式中R5とR6は結合して5員環もしくは6員環を構成していてもよく、R4、R5またはR6、R7が結合して環を構成していてもよい。
なお、一般式(6)のR4、R5、R6、R7に記載された「無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基」、「無置換または置換のベンジル基」、「無置換または置換のアリール基」はR1で説明したものと同義である。
一般式(7)において、R8、R9は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を示し、これらは同一でも異なっていてもよい。また、R8、R9が結合して環を構成していてもよい。
一般式(6)で表される化合物としては、例えば、下記式(8)
(化36)
Figure 0004922152

で表される2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジンを例示することができる。
一般式(7)で表される化合物としては、例えば、(ジエチルアミノ)サルファートリフルオライド(DAST)、ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオライド(Deoxo−fluor)を例示することができる。
フッ素化剤のなかでも、2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジンおよびDASTは目的化合物を立体選択的に製造できる点及び反応収率の点で好ましい化合物である。
一般式(1)または(9)の化合物との反応に用いるフッ素化剤の使用量に特に制限はないが、通常、上記化合物に対してフッ素化剤を1モル当量から20モル当量の範囲(1モル当量以上、20モル当量以下)で用いる。
一般式(1)または(9)の化合物とフッ素化剤との反応は、必要に応じて反応溶媒中で行うことができる。反応に用いられる反応溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであるならば特に制限はない。例えば、使用するフッ素化剤が、一般式(6)で表される化合物、2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジ、一般式(7)で表される化合物、(ジエチルアミノ)スルファトリフルオライド(DAST)、(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオライド(Deoxo−fluor)、パーフルオロブタンスルホニルフルオライド(CSOF)、フッ化水素ピリジン錯体、1,1−ジフルオロメチル-N,N−ジイソプロピルアミンである場合の好ましい反応溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、クメン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジクロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の極性溶媒を挙げることができる。
また、使用するフッ素化剤がフッ化カリウム、フッ化セシウム等の無機塩、n-テトラブチルアンモニウムフルオライド等のアンモニウム塩である場合の好ましい反応溶媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、トルエン、キシレン、クメン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジクロメタン、クロロホルム等のハロゲン系反応溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒を挙げることができる。
反応温度に関しては、反応が進行する温度であれば特に制限はなく、通常、反応は−100℃〜溶媒の沸点で行うことが可能である。
次に、フッ素化反応により得られる反応生成物について説明する。
一般式(9)で表される化合物をフッ素化した場合、一般式(10)で表される化合物、一般式(3)で表される化合物、および一般式(4)で表される化合物を含む反応生成物が得られる。なお、一般式(3)で表される化合物、および一般式(4)で表される化合物は副生成物である。
(化37)
Figure 0004922152

(式中、R1およびR2は、前記一般式(9)と同義である。)
(化38)
Figure 0004922152

(式中、R1およびR2は、前記一般式(9)と同義である。)
(化39)
Figure 0004922152

(式中、R1およびR2は、前記一般式(9)と同義である。)
なお、一般式(9)で表される化合物として、一般式(11)で表される化合物を用いた場合も、同様の反応生成物が得られる。
また、一般式(1)で表される化合物(光学活性体)をフッ素化した場合、一般式(2)で表される化合物、一般式(3)で表される化合物、および一般式(4)で表される化合物を含む反応生成物が得られる。
(化40)
Figure 0004922152

(式中、R1およびR2は、前記一般式(1)と同義である。)
(化41)
Figure 0004922152

(式中、R1およびR2は、前記一般式(1)と同義である。)
(化42)
Figure 0004922152

(式中、R1およびR2は、前記一般式(1)と同義である。)
このように、フッ素化反応によって得られる反応生成物には、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物が副生物として発生する。
このような反応生成物は、公知の方法、例えば、水酸化カリウム等の塩基の水溶液で処理した後、この処理液を次の反応に用いることができる。また、この反応生成物からフッ素化物、副生成物を含む混合物を回収して次の反応に用いることもできる。
フッ素化物、副生成物を含む混合物を回収する場合の回収方法に特に制限はないが、例えば、トルエン、キシレン、クメン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジクロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒等の水と混和しない有機溶媒中にこれら化合物を抽出し、有機層から有機溶媒を留去する方法を挙げることができる。
フッ素化物および副生成物を含む反応生成物、又はこの反応生成物から回収されるフッ素化物および副生成物を含む混合物に対して、以下に示す(A)および(B)の処理を行った後、これらの処理を行って得られる反応混合物から目的化合物(一般式(5)または一般式(12))で表される化合物)を回収することにより、目的化合物を製造することができる。ただし、(A)および(B)を行う順序はどちらが先でもよい。なお、所望により一般式(2)または一般式(10)を目的化合物とするときは(A)を行う必要はなく、(B)を行った後に目的化合物を回収することができる。
(A):一般式(2)(または一般式(10))、一般式(3)及び一般式(4)で表される各化合物について、R1が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理(以下、単に「処理(A)」ともいう)
(B):塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を化学変化させる処理(以下、単に「処理(B)ともいう」)
以下、上記処理(A)、(B)の内容についてさらに詳細に説明する。
[処理(A)]
(A)の処理において、フッ素化物および副生成物のR1が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理は、フッ素化物中のR1が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩に変換できれば特に制限はないが、公知の方法、例えば、エステル加水分解反応あるいは加水素化分解反応を利用する処理等が挙げられる。
例えば、エステル加水分解反応は塩基性条件下あるいは酸性条件下で行うことができる。
塩基性条件にするために使用可能な塩基に特に制限は無いが、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム等のアルカリまたはアルカリ土類金属の水酸化物等を挙げることができる。酸性条件にするために使用可能な酸に特に制限は無いが、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸等の無機酸類、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸類を挙げることができる。
反応に用いる塩基または酸の使用量に特に制限はないが、例えば、塩基を用いた場合は、通常、フッ素化物に対して1モル当量以上、また、酸を用いた場合は、通常、フッ素化物に対して、0.001モル当量以上を使用する。
エステル加水分解反応に用いられる反応溶媒は、反応の進行を妨げないものであるならば特に制限はない。例えば、水またはメタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒を単独で使用可能である。また、水と任意の溶媒との混合溶媒でも使用可能である。水と混合溶媒として用いることが可能な反応溶媒に特に制限は無い。例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系反応溶媒、トルエン、キシレン、クメン、ヘキサン等の炭化水素系反応溶媒、ジクロメタン、クロロホルム等のハロゲン系反応溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系反応溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の極性反応溶媒が使用可能である。また、ここで挙げた反応溶媒は、任意の比率でまた任意の組み合わせで、水との混合溶媒として使用可能である。
エステル加水分解反応の反応温度に関しては、反応が進行する温度であれば特に制限はなく、通常−20℃〜溶媒の沸点で実施可能である。
一方、加水素化分解反応は一般式(2)(又は一般式(10))で表される化合物中のR1が「無置換または置換のベンジル基」である場合に、特に有効である。例えば、水素雰囲気下、触媒として、炭素−パラジウム触媒、白金触媒、ラネーニッケル等を用いて加水素化分解反応を行うことができる。
水素圧および触媒の使用量に関しては、反応の進行を妨げないものであるならば特に制限はない。
加水素化反応の反応溶媒は、反応の進行を妨げないものであるならば特に制限はない。
例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、トルエン、キシレン、クメン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒が使用可能である。
加水素化反応の反応温度は、反応が進行する温度であれば特に制限はなく、通常、反応は−20℃〜溶媒の沸点で実施可能である。
[処理(B)]
(B)の処理は、前記処理(A)において得られる、フッ素化物および副生成物を含む反応生成物に対して、塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、副生成物を化学変化させるものである。
この処理(B)により、フッ素化物の回収が容易になり、フッ素化物を高収率で得ることが可能となる。さらに、この処理は、カルボン酸エステル部位をカルボン酸へ変換する工程とワンポットで行うことができ、簡便な製造工程で、非常に効率的に、高純度なフッ素化プロリン誘導体を得ることが可能となる。
処理(B)において用いられる「次亜塩素酸塩」としては、例えば、次亜塩素酸リチウム、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム等が挙げられる。「次亜臭素酸塩」としては、例えば、次亜臭素ナトリウム、次亜臭素酸カリウム等が挙げられる。
「N−ハロゲノコハク酸イミド」としては、例えば、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミド、N−ヨードコハク酸イミド等を挙げることができる。
反応に用いる塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN−ハロゲノコハク酸イミドの使用量に特に制限はない。これら化合物は、通常、副生成物である一般式(3)及び一般式(4)で表される化合物の合計1モル当量に対して、好ましくは、0.1モル当量〜10モル当量の範囲の量、さらに好ましくは1モル当量〜3モル当量の範囲の量を使用することができる。この量であれば、後述するように、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物が選択的に化学変化し、その結果フッ素化物の回収が容易になるため、一般式(3)、一般式(4)で表される化合物の最終製品中への混入を抑制することができる。このような効果は、上記の好ましい範囲において特に顕著となる。
処理(B)に用いる反応溶媒は、反応の進行を妨げないものであるならば特に制限はない。例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、トルエン、キシレン、クメン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジクロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒が使用可能である。これらの溶媒は単独で用いることができるが、任意の混合比率で混合して用いることもできる。
処理(B)を行う際のpHは、特に制限はないが、フッ素化物および目的化合物(一般式(5)または一般式(12)で表される化合物)が分解せず、かつ反応の進行を妨げない範囲であるとの観点から、好ましくはpH1〜14、さらに好ましくはpHは4〜6の範囲である。
反応温度に関しては、反応が進行する温度であれば特に制限はなく、通常−20℃〜溶媒の沸点、好ましくは−20℃〜40℃の範囲である。
処理(B)においては、このような反応条件である、当量比、pH,反応温度等を適宜組み合わせることにより、副生成物である一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を選択的に化学変化させ、これにより一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を、一般式(5)または一般式(12)で表される化合物とは後述の回収処理において分離可能となるような状態に変化させることができるため、結果として反応生成物の中から目的化合物であるフッ素化物を回収可能な状態にすることができる。
ここで、「一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を選択的に化学変化させる」とは、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物が化学変化する場合はもちろんのこと、たとえ目的化合物であるフッ素化物が多少量でも変化してしまう場合であっても、フッ素化物に比べて副生成物を優先的に化学変化させ、結果として反応生成物中のフッ素化物の濃度を高めることをいう。
そのため、フッ素化物の回収が容易となり、高純度のフッ素化プロリン誘導体を効率よく得ることができる。
処理(B)を行うことにより、フッ素化物である一般式(2)(または一般式(10))で表される化合物とともに含まれる副生成物である一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を、該フッ素化物を100重量%とした場合に、それぞれ0.1重量%未満の量となるまで低減することができる。したがって、最終製品(フッ素化プロリン誘導体)中に、副生成物である一般式(3)および一般式(4)で表される化合物殆ど混入することがない。
前記の(B)および必要に応じて(A)の処理を行った後、これらの処理を行って得られる反応混合物から目的化合物(一般式(5)または一般式(12)で表される化合物、あるいは一般式(2)または一般式(10)で表される化合物)を回収する。
上記目的化合物の回収方法に特に制限はないが、例えば、反応液を酸で処理してpH1〜5の範囲に調整して目的化合物で表される化合物が析出する場合は、これを濾過して回収する方法が挙げられる。一方、反応液を酸で処理してpH1〜5の範囲に調整しても目的化合物が析出しない場合は、水と混和しない有機溶媒中に目的化合物を抽出した後、有機溶媒を留去する方法等の公知の手段により反応液から回収することができる。
上記の回収方法において用いることのできる酸は、特に制限はないが、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸等を挙げることができる。
上記の回収方法において用いることのできる水と混和しない有機溶媒は、目的化合物(一般式(5)または一般式(12)で表される化合物)を水から抽出する能力を有するものであれば特に制限はないが、例えば、トルエン、キシレン、クメン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジクロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒等を挙げることができる。
前記の方法により、前記の副生物の混入量が少ない目的化合物を得ることができる。
水と混和しない有機溶媒中に目的化合物(一般式(5)または一般式(12))を抽出した場合、抽出液を濃縮した後、濃縮液に、例えば、目的化合物を溶解し難い溶媒、たとえばトルエン等を添加して、上記目的化合物を粉末又は結晶として回収することもできる。以上、一般式(5)または一般式(12)で表される化合物の回収例について説明したが、一般式(2)または一般式(10)で表される化合物についても公知の手段により回収することができる。
次に、本発明に係るフッ素化プロリン誘導体の製造方法の具体的態様を例示する。
例えば、一般式(9)で表される化合物に属する一般式(11)
(化43)
Figure 0004922152

で表される化合物と前記のフッ素化剤を反応させ、次いでこの反応で得られる一般式(10)で表される化合物、一般式(3)で表される化合物及び一般式(4)で表される化合物を含む反応生成物に対して前記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよい)、一般式(12)
(化44)
Figure 0004922152

で表される化合物を回収することにより、一般式(12)で表される化合物を製造することができる。
一般式(11)、(12)中のR1およびR2は、一般式(9)中のR1およびR2とそれぞれ同義である。
また、一般式(1)
(化45)
Figure 0004922152

で表される化合物と前記のフッ素化剤を反応させ、次いでこの反応で得られる一般式(2)
(化46)
Figure 0004922152

で表される化合物、一般式(3)で表される化合物及び一般式(4)で表される化合物を含む反応生成物に対して前記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよい)、一般式(16)
(化47)
Figure 0004922152

で表される化合物を回収することにより、一般式(16)で表される化合物を製造することができる。なお、一般式(2)で表される化合物は前記の(A)および(B)の処理を行っても、ラセミ化が起こることはない。
一般式(2)中のR1およびR2は、一般式(1)中のR1およびR2とそれぞれ同義である。
一般式(16)中のR2は、一般式(1)中のR2と同義である。
前記の一般式(3)で表される化合物又は一般式(4)で表される化合物は(A)の処理を行うことにより、それぞれ一般式(23)
(化48)
Figure 0004922152

で表される化合物又は一般式(24)
(化49)
Figure 0004922152

で表される化合物が生成するが、(B)の処理を行うことで一般式(23)で表される化合物又は一般式(24)で表される化合物を化学変化させ、反応混合物中のこれら化合物の含有量を0.1重量%未満にすることが可能である。
一般式(23)および一般式(24)中のR2は、一般式(9)中のR2と同義である。
前記のように、一般式(2)、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を含む混合物に対して、前記の(A)および(B)の処理を行った後、これらの処理を行って得られる反応混合物から一般式(5)で表される化合物を回収することにより、一般式(23)で表される化合物および一般式(24)で表される化合物の含有量が0.1重量%以下の一般式(5)で表される化合物を製造することができる。
したがって、この方法は一般式(5)で表される化合物の精製方法として有用である。
また、前記のように、一般式(10)、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を含む混合物に対して、前記の(A)および(B)の処理を行った後、これらの処理を行って得られる反応混合物から一般式(12)で表される化合物を回収することにより、一般式(23)で表される化合物および一般式(24)で表される化合物の含有量が0.1重量%以下の一般式(12)で表される化合物を製造することができる。
したがって、この方法は一般式(12)で表される化合物の精製方法として有用である。
すなわち、一般式(13)
(化50)
Figure 0004922152

で表される化合物、一般式(14)
(化51)
Figure 0004922152

で表される化合物及び一般式(15)
(化52)
Figure 0004922152

で表される化合物を含む混合物に対して、前記の(B)の処理を行った後、一般式(13)で表される化合物を回収する、一般式(13)で表される化合物の精製方法として有用である。
また、一般式(13)で表される化合物、一般式(14)で表される化合物及び一般式(15)で表される化合物を含む反応生成物に対して前記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよく、(A)はR10が水素原子のときは必要ない。)、一般式(16)で表される化合物を回収する、一般式(16)で表される化合物の精製方法としても有用である。
(化53)
Figure 0004922152
一般式(13)、一般式(14)及び一般式(15)中のR10は、水素原子、無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基又は無置換または置換のアリール基を表し、無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基又は無置換または置換のアリール基に関しては、一般式(1)中のR1と同義である。また、一般式(13)、一般式(14)、一般式(15)及び一般式(16)中のR2は、一般式(1)中のR2と同義である。
また、一般式(17)
(化54)
Figure 0004922152

で表される化合物、一般式(14)
(化55)
Figure 0004922152

で表される化合物及び一般式(15)
(化56)
Figure 0004922152


で表される化合物を含む混合物に対して、前記の(B)の処理を行った後、一般式(17)で表される化合物を回収する、一般式(17)で表される化合物の精製方法として有用である。
また、一般式(17)で表される化合物、一般式(14)で表される化合物及び一般式(15)で表される化合物を含む反応生成物に対して前記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよく、(A)はR10が水素原子のときは必要ない。)、一般式(18)で表される化合物を回収する、一般式(18)で表される化合物の精製方法としても有用である。
(化57)
Figure 0004922152
一般式(17)、一般式(14)及び一般式(15)中のR10は、水素原子、無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基又は無置換または置換のアリール基を表し、無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基又は無置換または置換のアリール基に関しては、一般式(9)中のR1と同義である。また、一般式(17)、一般式(14)、一般式(15)および一般式(18)中のR2は、一般式(9)中のR2と同義である。
上述の方法により、
一般式(19)
(化58)
Figure 0004922152
で表される化合物および一般式(20)
(化59)
Figure 0004922152
で表される化合物の含有量が、一般式(21)
(化60)
Figure 0004922152
で表される化合物に対して、それぞれ0.1重量%未満である、一般式(21)で表される化合物を得ることができる。 なお、一般式(19)、一般式(20)及び一般式(21)中のR2は、一般式(9)中のR2と同義である。 また、上述の方法により、一般式(19)
(化61)
Figure 0004922152
で表される化合物および一般式(20)
(化62)
Figure 0004922152
で表される化合物の含有量が、一般式(22)
(化63)
Figure 0004922152

で表される化合物に対して、それぞれ0.1重量%未満である、一般式(22)で表される化合物を得ることができる。
なお、一般式(19)、一般式(20)及び一般式(22)中のR2は、一般式(1)中のR2と同義である。
このように、本発明の製造方法または精製方法を用いることにより、医薬品、農薬、化粧品素材などの用途に対して有用なフッ素化プロリン誘導体を、効率よくかつ高収率で得ることができる。
以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
(実施例)
(4S)-N−tert-ブトキシカルボニル-4-フルオロ-L-プロリン(以下、FBPと略記する)の製造
[1] 下記式で表される(4S)-N−tert-ブトキシカルボニル-4-フルオロ-L-プロリンメチルエステル(以下、FBPMと略記する)の製造
(化64)
Figure 0004922152
(4R)-N−tert-ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシ-L-プロリンメチルエステル(以下、HBPMと略記する)(21.4g)をトルエン(107g)に懸濁し75℃で加熱攪拌した。反応液に2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチルイミダゾリジン(17.7g)を1時間かけて滴下し、そのままの温度で3時間攪拌した。反応液を冷却し、25%水酸化カリウム水溶液(43.3g)を加えて中和した。トルエン層を分取し、水(53g)で4回洗浄した。反応液を減圧濃縮し、FBPMを含む淡黄色シロップ(26.1g)を得た。
収量 17.5g(FBPM含量換算値)
収率 81%(FBPM含量換算値)
FBPMとしてのH−NMR(CDCl,270MHz) δ5.20(dm,1H,J=53Hz),4.48(dd,1H,J=9.0,31Hz),3,87−3.58(m,2H),3,75(s,3H),2.55−2.31(m,2H),1.48and1.44(2s,9H)
上記のFBPMを含む淡黄色シロップ(100重量%)には、副生成物として、下記式で表されるN−tert-ブトキシカルボニル-3,4-デヒドロ-L-プロリンメチルエステル(以下、3,4−DBPMと略記する)が10重量%、
(化65)
Figure 0004922152

および、下記式で表されるN−tert-ブトキシカルボニル-4,5-デヒドロ-L-プロリンメチルエステル(以下、4,5−DBPMと略記する)が1.1重量%含まれていることをHPLC分析(HPLC分析条件1)によって確認した。
(化66)
Figure 0004922152
[HPLC分析条件1]
カラム YMC−PACK ODS AM−312
溶離液 アセトニトリル/水 (50/50)
流量 1ml/min
検出波長 紫外線210nm
[2] 下記式で表されるFBPの製造
(化67)
Figure 0004922152
続いて、上記の[1]において得られたFBPMを含む淡黄色シロップ(22.7g)(FBPMの含量として15.2g)に、8%水酸化ナトリウム水溶液(67g)を加え、40℃にて2時間攪拌した。反応液を5℃に冷却し、18%塩酸でpHを5.0に調整した。
反応温度5℃にて、11.7%次亜塩素酸ナトリウム水溶液(12.3g)を滴下し、30分間攪拌した。HPLCによる分析(HPLC分析条件2)で、不純物であるN−tert-ブトキシカルボニル-3,4-デヒドロ-L-プロリン(以下、3,4−DBPと略記する)、およびN−tert-ブトキシカルボニル-4,5-デヒドロ-L-プロリン(以下、4,5−DBPと略記する)のいずれもが、FBP(100重量%)に対して0.1重量%未満であることを確認した。反応液を10%水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に調整し、トルエン(75g)で2回洗浄した。得られた水層を、18%塩酸でpH2.0に調整し、酢酸エチル(150g×2回)で抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮を行った。得たれた残渣にトルエン(75g)を加え、FBPを白色結晶として得た。
収量 11.8g(FBP含量換算値)
収率 82%(FBP含量換算値)
融点 161〜162℃
H−NMR(CDCl,270MHz) δ9.60(bs,1H),5.21(dm,1H,J=52Hz),4.57−4.44(m,1H),3.93−3.52(m,2H),2.79−2.24(m,2H),1.49and1.44(2S,9H)
HPLC分析(HPLC分析条件2)により、白色結晶中における、下記式で表される3,4−DBP
(化68)
Figure 0004922152

の含有量は、0.01重量%以下であり、下記式で表される4,5−DBP
(化69)
Figure 0004922152

の含有量も0.01重量%以下であった。
[HPLC分析条件2]
カラム YMC−PACK ODS AM−312
溶離液 アセトニトリル/10mM NaH2PO4−H3PO4(pH2.5)(20/80)
流量 1ml/min
検出波長 紫外線210nm
(実施例2)
FBPの製造
実施例1の[1]における反応を行って、FBPM17.5g(収率81%)(FBPM含量換算値)を含む淡黄色シロップ(26.1g)を得た。FBPMを含む上記の淡黄色シロップには、3,4−DBPMをFBPMに対して10重量%、4,5−DBPMをFBPMに対して1.1重量%含んでいた。
上記淡黄色シロップ(22.7g)(FBPMとして15.2gを含む)に対して、11.7%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を臭素(3.73g)に変えて、実施例1の反応2と同様に処理することで、FBPを白色結晶として得た。
収量 11.8g(FBP含量換算値)
収率 82%(FBP含量換算値)
融点およびH−NMR(CDCl,270MHz)は、実施例1と同様であった。
HPLC分析によって、不純物である3,4−DBP、4,5−DBPともに0.01重量%以下であることを確認した。なお、HPLC分析条件は、実施例1と同様である。
(実施例3)
FBPの製造
実施例1の[1]における反応を行って、FBPM17.5g(収率81%)(FBPM含量換算値)を含む淡黄色シロップ(26.1g)を得た。FBPMを含む上記の淡黄色シロップには、3,4−DBPMをFBPMに対して10重量%、4,5−DBPMをFBPMに対して1.1重量%含んでいた。
上記淡黄色シロップ(1.48g)(FBPM10gを含む)をジクロロメタン10gに溶解し、5℃に冷却した後に、臭素(246mg)を滴下した。室温に昇温して4時間攪拌した。HPLCによる分析(HPLC分析条件1)で、不純物である3,4−DBPM、4,5−DBPMが、FBPMに対して0.1重量%未満であることを確認した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をメタノール(2g)に溶解した。8%水酸化ナトリウム水溶液(8.8g)を加え40℃にて2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却後、トルエン(10g)で2回洗浄した。得られた水層を18%塩酸を用いてpH2.0に調整し、酢酸エチル(15g)で抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧濃縮した。得られた残渣にトルエン(5g)を加え、結晶化を行い、FBPを白色結晶として得た。
収量 754mg(FBP含量換算値)
収率 80%(FBP含量換算値)
融点およびH−NMR(CDCl,270MHz)は、実施例1と同様であった。
HPLC分析により、白色結晶中の3,4−DBPは0.02重量%、4,5−DBPは0.01重量%以下であることを確認した。なお、HPLC分析条件は、実施例1と同様である。
(実施例4)
FBPの製造
実施例1の[1]における反応を行って、FBPM17.5g(収率81%)(FBPM含量換算値)を含む淡黄色シロップ(26.1g)を得た。FBPMを含む上記の淡黄色シロップには、3,4−DBPMをFBPMに対して10重量%、4,5−DBPMをFBPMに対して1.1重量%含んでいた。
上記淡黄色シロップ(2.27g)(FBPMとして1.52gを含む)に対して、11.7%次亜塩素酸ナトリウム水溶液をN−ブロモコハク酸イミド(0.53g)に変えて、実施例1の[2]と同様に処理することで、FBPを白色結晶として得た。
収量 0.92g(FBP含量換算値)
収率 85%(FBP含量換算値)
融点およびH−NMR(CDCl,270MHz)は、実施例1と同様であった。
HPLC分析によって、白色結晶中の3,4−DBP及び4,5−DBPはともに0.01重量%以下であることを確認した。なお、HPLC分析条件は、実施例1と同様である。
(実施例5)
FBPの製造
HBPM(5.75g)をジクロロメタン(50g)に溶解し5℃で(ジエチルアミノ)サルファートリフルオライド(DAST)(5.70g)を滴下した。反応液5℃で12時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100g)に滴下した。ジクロロメタン(100g)を加え攪拌した後、有機層を分取した。有機層を水(100g)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を減圧濃縮し、FBPMを含む淡黄色シロップ(5.68g)を得た。
収量 4.26g(FBPM含量換算値)
収率 73%(FBPM含量換算値)
FBPMとしてのH−NMR(CDCl,270MHz)は、実施例1と同様であった。
FBPMを含む上記の淡黄色シロップには、副生成物として、3,4−DBPMをFBPMに対して4.0重量%、4,5−DBPMをFBPMに対して0.6重量%含んでいた。なお、HPLC分析条件は、実施例1と同様である。
続いて、上記で得られたFBPMを含む淡黄色シロップ(2.03g)(FBPMの含量として1.52g)に8%水酸化ナトリウム水溶液(6.7g)を加え、40℃にて2時間攪拌した。反応液を5℃に冷却し、18%塩酸でpHを5.0に調整した。反応温度5℃にて、11.7%次亜塩素酸ナトリウム水溶液(0.50g)を滴下し、30分間攪拌した。反応液を10%水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に調整し、トルエン(10g)で2回洗浄した。得られた水層を、18%塩酸でpH2.0に調整し、酢酸エチル(15g×2回)で抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮を行った。得たれた残渣にトルエン(7.5g)を加え、FBPを白色結晶として得た。
収量 1.18g(FBP含量換算値)
収率 82%(FBP含量換算値)
融点およびH−NMR(CDCl,270MHz)は、実施例1と同様であった。
HPLC分析によって、白色結晶中の3,4−DBP及び4,5−DBPはともに0.01重量%以下であることを確認した。なお、HPLC分析条件は、実施例1と同様である。
[比較例] FBPの製造
HBPM(5.75g)をジクロロメタン(50g)に溶解し5℃で(ジエチルアミノ)サルファートリフルオライド(DAST)(5.70g)を滴下した。反応液5℃で12時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100g)に滴下した。ジクロロメタン(100g)を加え攪拌した後、有機層を分取した。有機層を水(100g)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を減圧濃縮し、FBPMを含む淡黄色シロップ(5.68g)を得た。
収量 4.26g(FBPM含量換算値)
収率 73%(FBPM含量換算値)
FBPMとしてのH−NMR(CDCl,270MHz)は、実施例1と同様であった。
FBPMを含む上記の淡黄色シロップは、3,4−DBPMをFBPMに対して4.0重量%、4,5−DBPMをFBPMに対して0.6重量%含んでいた。なお、HPLC分析条件は、実施例1と同様である。
続いて、上記で得られたFBPMを含む淡黄色シロップ(2.03g)(FBPMの含量として1.52g)に8%水酸化ナトリウム水溶液(6.7g)を加え、40℃にて2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、続いて18%塩酸でpH2.0に調整して、酢酸エチル(15g×2回)で抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮を行った。得たれた残渣にトルエン(7.5g)を加え、FBPを含む白色結晶として得た。
収量 1.09g(FBP含量換算値)
収率 75%(FBP含量換算値)
融点 158〜160℃
FBPに由来するH−NMR(CDCl,270MHz)のピーク値は、実施例1と同様であった。
HPLC分析によって、白色結晶中には不純物である3,4−DBPを1.0重量%、4,5−DBPを0.2重量%含有することを確認した。なお、HPLC分析条件は、実施例1と同様である。

Claims (16)

  1. 一般式(1)
    Figure 0004922152
    (式中、R1は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、-CO-Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。R3は水酸基、無置換または置換の炭素数1〜7のアルキルスルホニルオキシ基、無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。)で表される化合物とフッ素化剤を反応させ、
    次いでこの反応で得られる一般式(2)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物、一般式(3)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物及び一般式(4)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物を含む反応生成物に対して、
    塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を化学変化させる、一般式(2)で表される化合物の製造方法。
  2. 一般式(1)
    Figure 0004922152
    (式中、R1は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、-CO-Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。R3は水酸基、無置換または置換の炭素数1〜7のアルキルスルホニルオキシ基、無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。)で表される化合物とフッ素化剤とを反応させ、
    次いでこの反応で得られる一般式(2)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物、一般式(3)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物及び一般式(4)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物を含む反応生成物に対して下記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよい)、一般式(5)
    Figure 0004922152
    (式中、R2は一般式(1)と同義である。)で表される化合物を回収する、一般式(5)で表される化合物の製造方法:
    (A)一般式(2)、一般式(3)及び一般式(4)中のR1が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理
    (B)塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を化学変化させる処理。
  3. 前記一般式(1)のR3がOH基である、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 一般式(3)で表される化合物および一般式(4)で表される化合物の合計1モル当量に対して、塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN−ハロゲノコハク酸イミドを0.1〜10モル当量反応させる、請求項1または2に記載の製造方法。
  5. フッ素化剤が一般式(6)
    Figure 0004922152
    (式中、R4、R5、R6、R7は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を示し、同一でも異なっていてもよい。また、式中R5とR6は結合して5員環もしくは6員環を構成していてもよく、R4、R5またはR6、R7が結合して環を構成していてもよい。)又は
    一般式(7)
    Figure 0004922152
    (式中、R8、R9は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を示し、同一でも異なっていてもよい。また、R8、R9が結合して環を構成していてもよい。)である、請求項1または2に記載の製造方法。
  6. フッ素化剤が、式(8)
    Figure 0004922152
    に記載の2,2-ジフルオロ-1,3-ジメチルイミダゾリジン、又は
    (ジエチルアミノ)サルファートリフルオライドである請求項1または2に記載の製造方法。
  7. 一般式(9)
    Figure 0004922152
    (式中、R1は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、-CO-Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。R3は水酸基、無置換または置換の炭素数1〜7のアルキルスルホニルオキシ基、無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。)で表される化合物とフッ素化剤を反応させ、
    次いでこの反応で得られる一般式(10)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物、一般式(3)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物及び一般式(4)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物を含む反応生成物に対して、
    塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を化学変化させる、一般式(10)で表される化合物の製造方法。
  8. 一般式(9)
    Figure 0004922152
    (式中、R1は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、-CO-Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。R3は水酸基、無置換または置換の炭素数1〜7のアルキルスルホニルオキシ基、無置換または置換のアリールスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す。)で表される化合物とフッ素化剤とを反応させ、
    次いでこの反応で得られる一般式(10)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物、一般式(3)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物及び一般式(4)
    Figure 0004922152
    (式中、R1、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物を含む反応生成物に対して下記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよい)、一般式(12)
    Figure 0004922152
    (式中、R2は一般式(9)と同義である。)で表される化合物を回収する、一般式(12)で表される化合物の製造方法:
    (A)一般式(10)、一般式(3)及び一般式(4)中のR1が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理
    (B)塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(3)および一般式(4)で表される化合物を化学変化させる処理。
  9. 前記一般式(9)のR3がOH基である、請求項7または8に記載の製造方法。
  10. 一般式(3)で表される化合物および一般式(4)で表される化合物の合計1モル当量に対して、塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN−ハロゲノコハク酸イミドを0.1〜10モル当量反応させる、請求項7または8の製造方法。
  11. フッ素化剤が一般式(6)
    Figure 0004922152
    (式中、R4、R5、R6、R7は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を示し、同一でも異なっていてもよい。また、式中R5とR6は結合して5員環もしくは6員環を構成していてもよく、R4、R5またはR6、R7が結合して環を構成していてもよい。)又は
    一般式(7)
    Figure 0004922152
    (式中、R8、R9は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基を示し、同一でも異なっていてもよい。また、R8、R9が結合して環を構成していてもよい。)である、請求項7または8に記載の製造方法。
  12. フッ素化剤が、式(8)
    Figure 0004922152
    で表される2,2-ジフルオロ-1,3-ジメチルイミダゾリジン、又は
    (ジエチルアミノ)サルファートリフルオライドである請求項7または8に記載の製造方法。
  13. 一般式(13)
    Figure 0004922152
    (式中、R10は、水素原子、無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、あるいは無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、あるいは無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)で表される化合物、一般式(14)
    Figure 0004922152
    (式中、R2、R10は一般式(13)と同義である。)で表される化合物及び一般式(15)
    Figure 0004922152
    (式中、R2、R10は一般式(13)と同義である。)で表される化合物を含む混合物に対して下記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよく、(A)はR10が水素原子のときは必要ない。また、R10が水素原子以外のときは必要に応じて(A)を行う。)、一般式(13)で表される化合物を回収する、一般式(13)で表される化合物の精製方法:
    (A)一般式(13)、一般式(14)、一般式(15)中のR10が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理
    (B)塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(14)、一般式(15)で表される化合物を化学変化させる処理。
  14. 前記処理(B)において、一般式(14)で表される化合物および一般式(15)で表される化合物の合計1モル当量に対して、塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN−ハロゲノコハク酸イミドを0.1〜10モル当量反応させる、請求項13に記載の精製方法。
  15. 一般式(17)
    Figure 0004922152
    (式中、R10は、水素原子、無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、あるいは無置換または置換のアリール基を表す。R2は無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、無置換または置換のベンジル基、無置換または置換のアリール基、−CO−Xを示し、Xは無置換または置換の炭素数1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、無置換または置換のアリール基、無置換または置換の炭素数1〜6のアルコキシ基、無置換または置換のベンジルオキシ基、あるいは無置換または置換のフルオレニルメトキシ基を示す。)で表される化合物、一般式(14)
    Figure 0004922152
    (式中、R2およびR10は、前記一般式(17)と同義である。)で表される化合物、および一般式(15)
    Figure 0004922152
    (式中、R2およびR10は、前記一般式(17)と同義である。)で表される化合物を含む混合物に対して下記の(A)および(B)の処理を行った後(ただし、(A)、(B)を行う順序はどちらが先でもよく、(A)はR10が水素原子のときは必要ない。また、R10が水素原子以外のときは必要に応じて(A)を行う。)、一般式(17)で表される化合物を回収する、一般式(17)で表される化合物の精製方法:
    (A)一般式(17)、一般式(14)、一般式(15)中のR10が含まれるカルボン酸エステル部位をカルボン酸またはその塩へ変換する処理
    (B)塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN-ハロゲノコハク酸イミドを作用させることにより、一般式(14)、一般式(15)で表される化合物を化学変化させる処理。
  16. 前記処理(B)において、一般式(14)で表される化合物および一般式(15)で表される化合物の合計1モル当量に対して、塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸、次亜塩素酸塩、次亜臭素酸、次亜臭素酸塩またはN−ハロゲノコハク酸イミドを0.1〜10モル当量反応させる、請求項15に記載の精製方法。
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