JP4920645B2 - 自律移動ロボットシステム - Google Patents
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Description
周辺環境の情報を取得しながら自律的に移動を行う移動システムに関する。
される無人搬送車と荷積み台車の連結切り離し方法及びそのシステムがある。ここでは、
連結と切り離しが可能な、無人搬送車と荷積み台車との連結部の構成が示されている。ま
た、特許文献2に示される搬送車列による搬送システムでは、無人搬送車と牽引車列の組
み合わせや、牽引台車に操舵機構を備えた構成が示されている。
牽引される。このような構成は、搬送開始点から終点まで同じ状態で移動する場合は効率
的である。しかしながら、搬送開始点から終点の途中で、牽引台車や車列の増減や、分岐
・合流がある場合、機械的な切離しと連結が生じるため自動的に簡単に行えないという問
題がある。また、連結が機械的な構造条件で規定されるため、牽引される台車が初期に想
定・計画された機構形状に限定され、搬送物体の仕様が変更になったときに牽引車での対
応が困難という問題点もある。
境の情報を取得しながら自律的に連動して移動、或いは分岐して移動する自律移動ロボッ
トシステムおよび自律移動ロボットの制御方法を提供することにある。
計画手段を備える自律移動ロボットシステムにおいて、
前記統合計画手段は、前記複数の移動ロボットを自律的な移動を行う主機移動ロボットと
前記主機移動ロボットからの指示により移動する従属機移動ロボットとに設定する統合計
画手段であり、
前記複数の移動ロボットはそれぞれ、周辺環境の状況を計測する計測手段と、前記統合計
画手段および他の移動ロボットとの通信を行う通信手段と、該移動ロボットの位置を認識
する主機位置認識手段と、前記他の移動ロボットの位置を認識する従属機位置認識手段と
、前記当該移動ロボットおよび前記他の移動ロボットの走行経路を計画する走行計画手段
と、前記走行計画手段に従い移動機構を制御する走行制御手段を少なくとも備えることを
特徴とする。
移動するに際して、前記統合計画手段の指示により主機移動ロボットに設定変更され、自
律的に移動するようにしても良い。
前記統合計画手段の指示により従属機移動ロボットに設定変更され、合流後の他の移動経
路にある主機移動ロボットの指示により連動して移動するようにしても良い。
ットを自律移動させる自律移動ロボットの制御方法において、
前記統合計画手段は、前記複数の移動ロボットを自律的な移動を行う主機移動ロボットと
前記主機移動ロボットからの指示により移動する従属機移動ロボットとに設定し、
前記複数の移動ロボットは、それぞれ、周辺環境の状況を計測することにより、該移動ロ
ボットと、前記他の移動ロボットの位置を認識して、前記当該移動ロボットおよび前記他
の移動ロボットの走行経路を計画し、
前記統合計画手段によって設定された主機移動ロボットからの指示により、前記走行経路
に沿って前記主機と従属機の移動ロボットが連動して移動することを特徴とする。
動するに際して、前記統合計画手段の指示により主機移動ロボットに設定変更されて自律
的に移動するようにしても良い。
走行時の干渉を低減することができ、効率的な移動が可能となる。また、主機移動ロボッ
トと従属機移動ロボットの分岐・合流が自動的に簡単に行える。従って、一旦分岐した従
属機移動ロボットが主機移動ロボットに合流してまとまって移動することが出来るので、
作業員などの人と交錯する移動環境においては、ロボットの移動回数が少なくなり、安全
性を高めることができる。
概念を示す。1は自律的に走行経路を計画して自律的な移動が可能である自律移動ロボッ
ト、2は自律移動ロボット1から指示を受けて自律移動ロボット1と連動して、または単
独に移動する従属移動ロボット、Cは自律移動ロボット1と複数の従属移動ロボット2が
含まれる自律移動ロボット群である。この自律移動ロボット群Cは、例えば工場等の製造
ラインの周囲を連なって移動し、所定の製造ステップで必要な部品や半完成品を無人で運
搬するものである。
て指示を行う。本実施例では、統合計画手段5はタスクデータベース7に基づいて自律移
動ロボット群Cの移動経路を経由点レベルで計画する。そして、自律移動ロボット1は、
前記経由点レベルで計画された移動経路の指示に基き、軌跡レベルの移動経路を計画する
。
動通路の環境状況Eを取得し、実時間で自律移動ロボット1自体と従属移動ロボット2の
移動経路を軌跡レベルで計画する。軌跡レベルの従属移動ロボット2の移動経路は、自律
移動ロボット1から従属移動ロボット2へ送信され、従属移動ロボット2の移動を制御す
るものである。
ット1を用いたロボットシステムの全体構成図である。図2で、6は自律移動ロボット1
(1a、1b)の移動を計画する統合計画手段5と、自律移動ロボット1との通信をワイ
ヤレスで行う通信手段である。
由点レベル)を計画し、通信手段6を介して各自律移動ロボット1に指示する。また、複
数の自律移動ロボット1が連携して動作するとき、指示により自律移動ロボット1aを主
機に、自律移動ロボット1bを従属機にそれぞれ設定する。
動通路の周囲環境として物体の位置、および自律移動ロボット1同士の相対的な位置を計
測する計測手段であり、周囲の見通しが効くように自律移動ロボット1の上方に設置され
る。計測手段11としては、例えば、レーザ光で水平面を走査して物体からの反射に要す
る時間から距離を測定するレーザレンジファインダや、複数のCCDカメラ画像の視差か
ら対象物の距離を測定するCCD立体視センサシステムや、物体に設けられた2次元バー
コード等のランドマーク情報をCCDセンサで取り込みランドマーク情報およびその視野
角から距離を測定するランドマーク利用センサシステムなどである。
である。例えば、無線LANなどの電波を用いる通信方式や、赤外光のパルスなどを用い
た光による通信方式がある。破線で囲まれる13は、CPUなどを用いた演算を行う演算
手段であり、主機位置認識手段14、従属機位置認識手段15、走行計画手段16、走行
制御手段17が含まれる。
ロボット1の位置を認識するものである。計測手段11で情報を得る方法は、例えば特開
2005−326944号公報「レーザ計測により地図画像を生成する装置及び方法」に
示されるレーザレンジファインダの距離情報から地図生成と、当該地図上での自己の位置
を認識する技術がある。
、各計測により得られる障害物の位置を示す画像からヒストグラムによる特徴点を抽出し
、特徴点が最も一致する画像を重ね合わせて地図を生成するものである。ここでは、主機
位置認識手段14aは主機と設定された自律移動ロボット1a自身の位置を認識する。
、従属機と設定された自律移動ロボット1bの位置を認識するためのものである。ここで
は、計測手段11aで得られた周囲環境の情報から、自律移動ロボット1bの相対的な位
置(自律移動ロボット1aからの距離と方向)を計測する。この計測の一例を図3を用い
て説明する。
x、y、θ)で表されているとする。計測手段11aは、従属機である自律移動ロボット
1bの一辺を捉え、従属機位置認識手段15aはこの一辺の形状パターンから自律移動ロ
ボット1bであることを認識し、前記中心Gaからの距離(α、β)と傾きγを計測する
。自律移動ロボット1bの中心Gbの相対的な位置は(α、β、γ)と表される。また、
他の方法として、自律移動ロボット1bの主機位置認識手段14bで、自律移動ロボット
1b側から測定して認識した自律移動ロボット1aの位置を、通信手段12bと通信手段
12aとを介して主機位置認識手段14aで取得する方法もある。
得られた周囲物体の距離や、自律移動ロボット1aおよび自律移動ロボット1bの位置か
ら、両自律移動ロボット1a、1bの走行経路を計画するものである。
自律移動ロボット1bが、経由点P1、P2、P3を移動する場合の説明図である。
される。自律移動ロボット1aでは初期の移動計画(走行計画)として、P1からP2に
向けては直線移動T1(0、b12、v)と、P2からP3に向けては曲線移動T2(r
23、c23、v)という軌跡レベルの計画が走行計画手段16aで生成される。aとb
は距離、rは回転半径、cは回転角度、vは移動速度を表す。移動経路の中心は線Lであ
り、所定の誤差eの範囲は許容するものとする。
bより外れたときには、再度計画をやり直す。具体的には、図4において誤差範囲より外
れた点Gbから経由点P2に向かう矢印の移動を実施するように、直線移動T1’(a2
’、b2’、v)を再度指示する。
、通信手段12を介して自律移動ロボット1bの走行計画手段16bに送られる。走行制
御手段17bは、前記走行計画に沿うように移動機構18bを制御し、走行面Gを移動さ
せるものである。
することにより、連動して移動時にコーナー部分で互いに接触する等の干渉を低減するこ
とができ、効率的な移動が可能となる。また、作業員などの人と交錯する移動環境におい
ては、まとまって移動することにより、ロボットの移動回数が少なくなり、安全性を高め
ることができる。
インで必要とする部品を積載するローダ機構を自律移動ロボット1に付加して、任意の場
所に分岐して搬送に用いることができる。図5と図6にその様子を示す。
移動ロボット1bとは、経路L1を連動して近接移動し、自律移動ロボット1bには部品
が積載されている。そして、自律移動ロボット1bは途中から、部品を目的地Dへ搬送す
るべく走行経路L1からL2に分岐して移動する(1b→1b´)。一方、自律移動ロボ
ット1aはそのまま走行経路L1を移動し続ける(1a→1a´)。
従い、分岐後は統合計画手段5からの指示により従属機から主機に設定変更され、自身で
走行経路L2を生成して自律移動し、目的地Dに到達する(1b´)。
ッチ操作などにより、荷降ろし終了の旨を統合計画手段5に伝えられる。自律移動ロボッ
ト1bは、統合計画手段5の指示により、主機として走行経路L3を自律移動する(1b
)。走行経路L1に合流した後は、他の自律移動ロボットと共に移動する(1b→1b´
)。
ット1aがある場合は、統合計画手段5の指示により、1aを主機として自律移動ロボッ
ト1bは従属機に設定変更されて連動する(1a´、1b´)。合流点付近に自律移動ロ
ボット1a以外の別な自律移動ロボット1があれば、統合計画手段5の指示により、別な
自律移動ロボット1を主機として自律移動ロボット1bは従属機に設定変更される。以後
は主機となる自律移動ロボットの指示に従って連動して移動経路L1を移動する。
変更し、合流時には主機から従属機に設定変更することにより、自律移動ロボットの分岐
・合流時の動作を円滑に制御することができる。
従属機となる自律移動ロボット1bの走行計画を主機となる自律移動ロボット1aが生成
するので、従属機となる自律移動ロボット1bの計測手段11b、主機位置認識手段13
b、従属機位置認識手段14b、走行計画手段15bは必ずしも必要ではない。
して機能を果たすのに必須な要素で簡略構成され、以下、従属移動ロボットと称する。こ
の従属移動ロボット2の構成要素としては、通信手段21と、走行制御手段22と、移動
機構23を備えている。各要素の機能は前述と同様なので説明を省略する。この従属移動
ロボット2は、自律移動ロボット1と比較して、計測手段等の部品がないため、安価に構
成できる。
化に対する対応性に難点がある。例えば、人の突然の飛び出しに対して、従属移動ロボッ
ト2が接近している場合、主機となる自律移動ロボット1の計測手段11に死角が生じる
可能性がある。
より死角を生じない位置、例えば従属移動ロボット2より高い見通しの効く位置になるよ
うに自律移動ロボット1に配置される。そして、自律移動ロボット1の側面には、第2の
計測手段19が設置され、従属移動ロボット2の検出が容易となるように構成される。こ
の場合、第2の計測手段19は、計測手段11と比較して、側面の近距離を計測するので
、安価なセンサを使用することができる。この構成によって死角が無くなり、さらに計測
手段の二重化により、計測の信頼性を高めることができる。
識別手段24を設けている。識別手段24は、第2の計測手段19による計測、および従
属機位置認識手段15による認識の信頼性を高め、また、識別手段24に従属移動ロボッ
ト2の機体番号を付けることができ、具体的には二次元バーコードや無線IDタグなどで
機体番号を示すことができる。
第2の計測手段19として、レーザレンジファインダを用いた場合を示している。レーザ
光の走査による距離測定機能により識別手段24の凹凸形状を計測して認識し、従属移動
ロボット2の位置と、機体番号の認識を行う。
段24を設け、従属移動ロボット2に第2の計測手段19を設けた例を示す。この場合、
第2の計測手段19で自律移動ロボット1を計測し、その計測データに従属移動ロボット
2自身の機体番号を付加して、通信手段21を介して、自律移動ロボット1へ送信する。
別手段24とから、従属移動ロボット2の機体番号と、自律移動ロボット1からの従属移
動ロボット2の位置を認識する。このように、第3実施例とは逆に識別手段24と第2の
計測手段19を設けても良い。
、複数の従属移動ロボット2a、2bを制御することができる。ここでは、第2の計測手
段19は自律移動ロボット1の側面と複数の従属移動ロボット2a、2bの側面にそれぞ
れ設置され、従属移動ロボット2a、2bの他の側面に識別手段24が設置される。自律
移動ロボット1の第2の計測手段19によって、従属移動ロボット2aの識別手段24が
計測され、従属移動ロボット2aの第2の計測手段19によって、従属移動ロボット2b
の識別手段24が計測される。
られて、複数の従属移動ロボット2の位置を認識する。そしてこの認識に基き、走行計画
手段16で、複数の従属移動ロボット2の走行計画を行い、計画された走行経路が通信手
段12、21a、21bを介して、それぞれの従属移動ロボット2a、2bへ送信される
。
主機としての自律移動ロボット1と複数の従属移動ロボット2の全体の連携移動が可能に
なる。
ているが、これは、移動に伴って変化する周辺環境の計測が、移動方向の先頭で計測する
のが効率的であるからである。また、上記の複数ロボットで構成されたシステムでは、安
価に構成可能な従属移動ロボット2の台数が多くなるので、システム全体として物流能力
に対するコストを下げることができる。
ット、5…統合計画手段、6…通信手段、7…タスクデータベース、11…計測手段、1
2…通信手段、13…演算手段、14…主機位置認識手段、15、100…従属機位置認識手段、16、101…走行計画手段、17…走行制御手段、18…移動機構、19…第2の計測手段、21…通信手段、22…走行制御手段、23…移動機構、24…識別手段。
Claims (3)
- 複数の移動ロボットと、前記複数の移動ロボットの移動区間を計画する統合計画手段を備える自律移動ロボットシステムにおいて、
前記統合計画手段は、前記複数の移動ロボットを自律的な移動を行う主機移動ロボットと、前記主機移動ロボットの指示により移動する従属機移動ロボットとに設定する統合計画手段であり、
前記各移動ロボットは、周辺環境の状況を計測する計測手段と、前記統合計画手段および他の移動ロボットとの通信を行う通信手段と、前記主機移動ロボットの位置を認識する主機位置認識手段と、前記従属機移動ロボットの位置を認識する従属機位置認識手段と、
前記主機および従属機の移動ロボットの走行経路を計画する走行計画手段と、前記走行計画手段に従い移動機構を制御する走行制御手段を備え、
前記主機移動ロボットが走行中の移動経路から他の移動経路に合流する場合、前記統合計画手段は前記他の移動経路上の合流点付近に存在する他の主機移動ロボットを判定し、
前記主機移動ロボットは前記統合計画手段の指示により従属機移動ロボットに設定変更され、合流後の前記他の主機移動ロボットの指示により連動して移動することを特徴とする自律移動ロボットシステム。 - 前記移動ロボットは、周辺環境の状況を計測する計測手段を複数備えることを特徴とする請求項1に記載の自律移動ロボットシステム。
- 前記計測手段の少なくとも1つは走査により周辺環境との距離を分布的に計測する計測手段であることを特徴とする請求項1に記載の自律移動ロボットシステム。
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