JP4917308B2 - 窒化物半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高耐圧デバイスあるいは高周波デバイス等に使用される窒化物半導体を利用した半導体装置の製造方法に関する。
窒化物半導体を利用する半導体装置では、p型不純物を含む窒化物半導体の表面に、n型不純物を含むか又はi型の窒化物半導体を結晶成長し、n型又はi型の窒化物半導体の一部をエッチングしてp型の窒化物半導体の表面の一部を露出させ、その露出したp型の窒化物半導体の表面に電極を形成することがある。
n型又はi型の窒化物半導体の一部をエッチングしてp型の窒化物半導体の表面の一部を露出させる際に、n型又はi型の窒化物半導体をエッチングする際のエネルギーがp型の窒化物半導体の表面に作用し、p型の窒化物半導体の表面の導電型がn型に反転する現象が生じる。
表面がn型に反転したp型の窒化物半導体の表面に電極を形成しても、p型の窒化物半導体と電極を良好に接続することができない。表面で反転しているn型と深部のp型との間でエネルギー障壁が形成されてしまうからである。
特許文献1には、表面が変質したp型の窒化物半導体の表面に電極を形成する技術が記載されている。この技術では、表面が変質したp型の窒化物半導体の表面に、Pd層を蒸着する。次いで550℃で熱処理し、Pd層と窒化物半導体の間にPdGa層を形成する。これによって、窒化物半導体と電極の間に、オーミックコンタクト特性を得る。
特開2002−170990公報
特許文献1の技術を利用すると、表面が変質したp型の窒化物半導体の表面に電極を形成し、両者間にオーミックコンタクト特性を得ることができる。しかしながら、そのためには550℃という高温度で熱処理する必要がある。また電極に利用可能な金属がPdあるいはPtに限られ、電極に多用されるNiやAuを使うことができない。
n型又はi型の窒化物半導体の一部をエッチングしてp型の窒化物半導体の表面の一部を露出させて電極を形成する際に、表面が変質してしまったp型の窒化物半導体の表面に電極を形成してから変質したことによる影響に手当てするのではなく、n型又はi型の窒化物半導体の一部をエッチングしてp型の窒化物半導体の表面の一部を露出させても、p型の窒化物半導体の表面に変質(少なくとも電極との間のオーミックコンタクト特性に影響を及ぼすような変質)を生じさせない技術が必要とされている。
本発明では、n型又はi型の窒化物半導体の一部をエッチングしてp型の窒化物半導体の表面の一部を露出させるにあたって、p型の窒化物半導体と電極との間のオーミックコンタクト特性に影響を及ぼすような変質を生じさせないでn型又はi型の窒化物半導体をエッチングする技術を実現する。
本発明で創作された製造方法は、p型不純物を含む窒化物半導体で形成されている第1半導体領域の表面の所定領域に中間層を形成する工程と、所定領域に中間層が形成されている第1半導体領域の表面側に、n型不純物を含むか又はi型の窒化物半導体で形成されている第2半導体領域を結晶成長させる工程(この段階で、中間層は第2半導体領域で覆われる)と、中間層を覆っている第2半導体領域をエッチングして中間層の表面を露出させる工程と、第1半導体領域と第2半導体領域をエッチングせず、しかも第1半導体領域の導電型を反転させないエッチング剤で中間層をエッチングして第1半導体領域の表面を露出させる工程と、露出した第1半導体領域の表面に接する電極を形成する工程を備えている。より詳細には、p型不純物を含む窒化物半導体で形成されている第1半導体領域の表面の所定領域に、中間層を形成する工程と、中間層から露出する第1半導体領域から、n型不純物を含むか又はi型の窒化物半導体で形成されている第2半導体領域を中間層の上面を覆うように選択横方向成長するように結晶成長させる工程と、中間層をエッチングストップ層として、中間層を覆っている第2半導体領域をエッチングして中間層の表面を露出させる工程と、第1半導体領域と第2半導体領域をエッチングせず、しかも第1半導体領域の導電型を反転させないエッチング剤で中間層をエッチングして第1半導体領域の表面を露出させる工程と、中間層をエッチングして露出した第1半導体領域の表面に接する、第1半導体領域とオーミック接触する電極を形成する工程とを備え、中間層は、酸化シリコン、窒化シリコン、又は、シリコンである。
上記の製造方法では、少なくとも第1半導体領域の表面を露出させる段階では、第2半導体領域をエッチングしない。代わりに、中間層をエッチングすることによって、第1半導体領域の表面を露出させる。その中間層には、第2半導体領域とは別の材質を使用することができ、第1半導体領域の導電型を反転させないエッチング剤でエッチング可能な材質を選択することができる。例えば、酸化シリコン若しくは窒化シリコンで中間層を形成すると、弗化水素系溶液で中間層をエッチングすることができ、弗化水素系溶液でエッチングすれば、第1半導体領域の導電型を反転させることがない。シリコンで中間層を形成すると、水酸化ナトリウム溶液若しくは、水酸化カリウム溶液若しくは、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)等のアルカリ溶液でエッチングすることができ、アルカリ溶液でエッチングすれば第1半導体領域の導電型を反転させることがない。窒化物半導体で形成されている第1半導体領域の導電型を反転させないエッチング剤では窒化物半導体で形成されている第2半導体領域をエッチングすることができないことから、中間層を利用することが大きな意味をもつ。
この方法によると、表面が変質していないp型不純物を含む窒化物半導体の表面を露出させることができ、そこに電極を形成することができることから、比較的簡単に第1半導体領域と電極との間に良好なオーミックコンタクト特性を得ることができる。
第1半導体領域を構成する窒化物半導体は、一般式がAlGaIn1−X−YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦1−X−Y≦1)で表される半導体材料であることが好ましい。
本技術は、各種の窒化物半導体に適用することができる。
中間層は酸化シリコン若しくは窒化シリコンであり、エッチング剤は弗化水素系溶液であることが好ましい。
シリコン系半導体装置用に開発された各種の加工機器や加工技術を流用することができる。
中間層はシリコンであり、エッチング剤は水酸化ナトリウム溶液、若しくは水酸化カリウム溶液、若しくは水酸化テトラメチルアンモニウムであることが好ましい。
中間層をアルカリ溶液で容易に除去することが可能である。
本発明の窒化物半導体装置の製造方法によると、p型不純物を含む窒化物半導体領域の表面に、n型不純物を含む窒化物半導体領域又はi型の窒化物半導体領域を結晶成長し、その後にp型不純物を含む窒化物半導体領域の表面を露出させる際に、p型不純物を含む窒化物半導体領域の表面が変質することを防止できる。p型不純物を含む窒化物半導体とその表面に形成する電極との間に良好なオーミックコンタクト特性を確保することができる。
実施例の主要な特徴を列記する。
(1)n型窒化物半導体領域の表面に、島状のp型窒化物半導体領域の複数個を、分散して形成する。
(2)p型窒化物半導体領域の表面のソース電極形成部位にSiOの中間層を形成する。
(3)n型窒化物半導体領域の表面から、n型窒化物半導体を結晶成長させる。
(4)結晶成長したn型窒化物半導体が、SiOの中間層を覆うまで、n型窒化物半導体の結晶成長を続ける。
(5)n型窒化物半導体領域の表面に、それよりもバンドギャップが大きな窒化物半導体を結晶成長させる。
(6)n型窒化物半導体領域とバンドギャップが大きな窒化物半導体領域の一部に、n型半導体領域を形成してソース領域を形成する。この際には、ソース電極形成部位を含む範囲にn型半導体領域を形成する。
(7)ソース電極形成部位において、n型半導体領域をドライエッチングして、SiO中間層を露出させる。
(8)露出したSiO中間層をウエットエッチングし、ソース電極形成部位において、p型窒化物半導体領域の表面を露出させる。
(9)p型窒化物半導体領域の表面にニッケル層を形成し、n型半導体領域とニッケル層に接するソース電極を形成する。
(10)n型窒化物半導体領域の裏面に、ドレイン電極を形成する。
以上によって、ヘテロ接合を有する縦型の窒化物半導体装置を製造する。
図面を参照して以下に実施例を詳細に説明する。
(第1実施例)
図1に、ヘテロ接合を有する縦型の窒化物半導体装置10の要部断面図を模式的に示す。図1の要部断面図は半導体装置10の単位構造を示し、この単位構造が実際には紙面左右方向に繰返されている。
半導体装置10の裏面には、チタン(Ti)とアルミニウム(Al)の積層からなるドレイン電極22が形成されている。ドレイン電極22上には、窒化ガリウム(GaN)を主材料とするn型のドレイン層24が形成されている。ドレイン層24の不純物には、シリコン(Si)又は酸素(O)が用いられており、そのキャリア濃度は約3×1018cm−3に調整されている。
ドレイン層24上には、窒化ガリウムを主材料とするn型の低濃度半導体領域26が形成されている。低濃度半導体領域26の不純物にはシリコンが用いられており、そのキャリア濃度は約1×1016cm−3に調整されている。
低濃度半導体領域26の上部に、窒化ガリウムを主材料とする島状のp型の第1半導体領域28,28が分散して形成されている。第1半導体領域28の不純物にはマグネシウム(Mg)が用いられており、そのキャリア濃度は約1×1017cm−3に調整されている。複数個の第1半導体領域28が、低濃度半導体領域26の上部に分散して形成されており、隣接する第1半導体領域28,28の間は、低濃度半導体領域26によって隔てられている。図1に示すように、この例では、紙面左右に2つの第1半導体領域28,28が図示されている。平面視したときに、各第1半導体領域28は紙面奥行き方向に長く伸びており、複数の第1半導体領域28,28がストライプ状に配置されている。
第1半導体領域28上に、酸化シリコン(SiO)を主材料とする第1マスク層32が形成されている。後述するように、ソース電極54が第1半導体領域28に電気的にコンタクトする部位では、第1マスク層32が除去されている。
低濃度半導体領域26上に、窒化ガリウムを主材料とする第2半導体領域34が形成されている。第2半導体領域34は第1マスク層32を覆っており、第1マスク層32を介して第1半導体領域28上に積層されている。第2半導体領域34の不純物にはシリコン(Si)が用いられており、そのキャリア濃度は約1×1016cm−3に調整されている。
第2半導体領域34上に、窒化ガリウム・アルミニウム(Al0.3Ga0.7N)を主材料とする第3半導体領域36が形成されている。第3半導体領域36の結晶構造にはアルミニウムが含まれており、そのバンドギャップは第2半導体領域34のバンドギャップよりも広い。第2半導体領域34と第3半導体領域36によってヘテロ接合が構成されている。第3半導体領域36の不純物には不純物の導入を行っていない。
第3半導体領域36上に、酸化シリコンを主材料とするゲート絶縁膜42が形成されている。ゲート絶縁膜42上に、ニッケル(Ni)を主材料とするゲート電極44が形成されている。なお、本実施例のゲート電極44は、第2半導体領域34及び第3半導体領域36のほぼ全範囲に対向して形成されているが、ゲート電極44は、第1半導体領域28に対向する位置にさえ形成されていればよい。即ち、第1半導体領域28、第1マスク層32、第2半導体領域34、及び第3半導体領域36が積層されている部分にさえ形成されていればよい。
窒化ガリウムを主材料とするn型のソース領域34a,36aが、第2半導体領域34と第3半導体領域36の紙面左右方向の両端部に形成されている。ソース領域34a,36aは、平面視したときに、低濃度半導体領域26が第2半導体領域34に接する範囲(紙面中央側)の第2半導体領域34と第3半導体領域36には接していない。ソース領域34a,36aの不純物にはシリコンが用いられており、そのキャリア濃度は約3×1018cm−3に調整されている。
ソース領域34a,36aと、ニッケル層55を介して第1半導体領域28に接するように、チタンとアルミニウムの積層からなるソース電極54が形成されている。
次に、半導体装置10の動作を説明する。
p型の第1半導体領域28が、第1マスク層32を介して、n型の第2半導体領域34に接している。このため、ゲート電極44に電圧を印加していない状態では、第2半導体領域34に空乏層が形成され、その空乏層は第2半導体領域34と第3半導体領域36のヘテロ接合面にまで伸びている。これにより、ヘテロ接合面の伝導体のエネルギー準位はフェルミ準位よりも上側に存在することになり、2次元電子ガス層がヘテロ接合面に存在することができない。ゲート電極44に電圧が印加されていない状態では電子の走行が停止され、半導体装置10はオフとなる。
ゲート電極44に正の電圧が印加されている状態では、第2半導体領域34に形成されていた空乏層が縮小し、第2半導体領域34と第3半導体領域36のヘテロ接合面に2次元電子ガス層が形成される。これにより、2次元電子ガス層の伝導帯のエネルギー準位がフェルミ準位よりも下側に存在することになり、ヘテロ接合面のポテンシャル井戸内に2次元電子ガス層が存在する状態が作り出される。この結果、2次元電子ガス層内を電子が走行し、半導体装置10はオンとなる。
ソース領域34a,36aからヘテロ接合面の2次元電子ガス層に沿って横方向に走行してきた電子は、低濃度半導体領域26の凸部(第1半導体領域28,28を隔てている部分であり、低濃度半導体領域26が第2半導体領域34に接する部分である)を縦方向に流れ、低濃度半導体領域26及びドレイン層24を経由してドレイン電極22まで流れる。これにより、ソース電極54とドレイン電極22の間が導通する。半導体装置10は、ノーマリオフ動作する縦型の窒化物半導体装置である。
上記したように、半導体装置10のオン、オフの制御は、第1半導体領域28、第1マスク層32、第2半導体領域34、及び第3半導体領域36が積層している部分で行われている。即ち、ゲート電極44に印加する電圧によって、第2半導体領域34に形成される空乏層の厚みを制御することにより、半導体装置10のオン、オフが制御される。ゲート電極44に印加する電圧によって空乏層の厚みが伸縮する度合いは、第2半導体領域34のキャリア濃度によって左右される。第2半導体領域34のキャリア濃度が所定値に調整されていれば、所定のゲート電圧を印加することによって、半導体装置10のオン、オフを制御することができる。
(半導体装置10の製造方法)
次に半導体装置10の製造方法を説明する。まず、図2に示すように、n型の窒化ガリウムを主材料とする半導体基板24(後にドレイン層24となる)を用意する。半導体基板24の厚みは約200μmである。n型の窒化ガリウム基板を用意するために、Technical Digest of International Workshop on Nitride Semiconductors (IWN200), P47,若しくはJournal of Crystal Growth, vol246 (2002), P223〜229に記載の方法を用いることができる。
次に、図3に示すように、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を利用して、半導体基板24上にn型の低濃度半導体領域26を結晶成長させる。低濃度半導体領域26の厚みは約6μmである。さらに、MOCVD法を利用して、低濃度半導体領域26上にp型の第1半導体領域28を結晶成長させる。第1半導体領域28の厚みは約1.0μmである。次に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を利用して、第1半導体領域28上に第1マスク層32を成膜する。第1マスク層32の厚みは約0.5μmである。第1マスク層32は酸化シリコンで形成する。
次に、図4に示すように、第1マスク層32の一部をエッチングして開孔を形成する。次に、第1マスク層32の開孔から第1半導体領域28をエッチングし、第1半導体領域28の一部を貫通して低濃度半導体領域26に達するトレンチ72を形成する。
次に、図5に示すように、MOCVD法を利用して、トレンチ72の底面において露出している低濃度半導体領域26から、窒化ガリウム層を結晶成長させる。ここでは、結晶成長した窒化ガリウム層が、第1マスク層32の表面を覆うまで結晶成長工程を続ける。この結果、第1半導体領域28上に第1マスク層32を介して積層されている窒化ガリウム層が形成される。結晶成長する窒化ガリウム層の不純物量は、低濃度半導体領域26と同一量に調整されている。このため、結晶成長した窒化ガリウム層と低濃度半導体領域26は連続した一つの領域と評価することができる。第1マスク層32の表面を覆う部分に成長する窒化ガリウム層は、選択横方向成長法(ELO)によって成長しており、結晶欠陥の密度が低減化された良質な半導体領域となっている。第1マスク層32の表面に堆積した良質な半導体領域の厚みは約100nmである。なお、第1半導体領域28,28の間に結晶成長した窒化ガリウム層と、第1マスク層32の表面に結晶成長した窒化ガリウム層は連続しているが、図1に示す半導体装置10と整合させるために、以下の説明では、前者は低濃度半導体領域26の一部とし、後者は第2半導体領域34であるとして説明する。
後述するが、第1マスク層32はソース領域34a,36aの一部を除去して、ソース電極54を形成するためのトレンチを形成する工程において、第1半導体領域28を保護する中間層の機能を兼用している。第1マスク層32は、第1半導体領域28の一部にトレンチ72を形成するマスク層の機能をも兼用している。さらに、第2半導体領域34を結晶成長させる際に利用するELO(Epitaxially Lateral Overgrowth:選択横方向成長)法のためのマスク層としての機能も兼用している。第1マスク層32の上方に形成されている第2半導体領域34及び第3半導体領域36の結晶欠陥の密度は低減されている。この部分はゲート構造を構成していることから、結晶欠陥の密度の低減化はリーク電流等の抑制にも寄与する。
次に、図6に示すように、MOCVD法を利用して、第2半導体領域34上に第3半導体領域36を結晶成長する。第3半導体領域36の厚みは50nmである。この段階でヘテロ接合が形成される。
次に、CVD法を利用して、第3半導体領域36の表面に酸化シリコンを成膜して第2マスク層82を形成する。第2マスク層82は、リソグラフィー技術とエッチング技術を利用して、ソース領域を形成する部分が除去される。
次に、イオン注入を実施してソース領域を形成する。このときシリコンをドーズ量1×1015cm−2、加速電圧35eVで注入する。
次に、第2マスク層82を除去した後に、酸化シリコンの第3マスク層84で表面全体を被覆し、リソグラフィー技術とエッチング技術を利用して、ソース電極54を形成する部位では、第3マスク層84の一部を除去する。これによって、ソース電極54を形成する部位では、ソース領域36aが露出する。
次に、図8に示すように、RIE法を利用して、露出するソース領域36aから第1マスク層32に達する加工を行う。加工は、第1マスク層32まで達するが、第1半導体領域28には達しない。
次いで、弗化水素水溶液を利用して、第1マスク層32のソース電極54を形成する部位と、第3マスク層84を同時に除去する。弗化水素水溶液は、第1半導体領域28と第2半導体領域34と第3半導体領域36をエッチングせず、第1マスク層32のソース電極54を形成する部位と第3マスク層84のみをエッチングする。第1マスク層32をエッチングする際に、第1半導体領域28の表面の導電型を反転させることもない。
ここで、中間層として機能している第1マスク層32が設けられていない場合を考える。この場合、n型のソース領域36a,34aの一部をドライエッチングして、ソース電極54が形成される部位においてp型の第1半導体領域28の表面を露出させると、p型の第1半導体領域28の表面の導電型がn型に反転する現象が生じる。このため、表面がn型に反転した第1半導体領域28の表面にニッケル層55を介してソース電極54を形成しても、第1半導体領域28とソース電極54を良好に接続することができない。このため、ニッケル層55を介しても第1半導体領域28とソース電極54の間に良好なオーミックコンタクト特性が得られない。
半導体装置10では、中間層としての機能を持つ第1マスク層32が設けられている。n型のソース領域36a,34aの一部をドライエッチングしてソース領域36a,34aを除去しても、第1マスク層32がエッチングストップ層となり、p型の第1半導体領域28の表面の導電型を変質してしまうことがない。その第1マスク層32は、弗化水素系溶剤でエッチングでき、弗化水素系溶剤でエッチングすれば、第1半導体領域28の表面の導電型を反転させることがない。このためニッケル層55を介して第1半導体領域28とソース電極54の間に良好なオーミックコンタクト特性を得ることができる。
その後に、図9に示すように、スパッタ法を利用して、表面全体に酸化シリコン膜86を蒸着する。酸化シリコン膜86の厚みは約50nmである。
次に、図10、図11に示すように、酸化シリコン膜86の一部を除去することによって露出した第1半導体領域28の表面上にニッケル層55を形成し、次いでスパッタ法を利用してソース電極54を蒸着する。半導体基板24の裏面にもスパッタ法を利用してドレイン電極22を形成する。
酸化シリコン膜86の一部を除去した残部をゲート絶縁膜42とする。ゲート絶縁膜42の表面上に、スパッタ法を利用してゲート電極44を形成する。
これらの工程を経て、図1に示す半導体装置10を得ることができる。
(第2実施例)
第2実施例の製造方法を図13から図17に示す。ここでは、第1実施例から相違する部分のみを説明する。
第2実施例では、図4の状態が得られた後に、第1マスク層32を除去する。次に、図13に示すように、後でソース電極54を形成する部分にのみ中間層33を形成する。中間層33は、酸化シリコンで形成する。その後は第1実施例と同様の工程を続ける。
この場合も、n型のソース領域36a,34aの一部をドライエッチングして、ソース電極54の形成部位をエッチングする際に、中間層33がエッチングストップ層となり、p型の第1半導体領域28の表面の導電型を変質してしまうことがない。中間層33は、弗化水素系溶剤でエッチングでき、弗化水素系溶剤でエッチングすれば、第1半導体領域28の導電型を反転させることもない。第2実施例によっても、ニッケル層55を介して第1半導体領域28とソース電極54の間に良好なオーミックコンタクト特性を得ることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記実施例では中間層は酸化シリコンであるが、第1半導体領域と第2半導体領域をエッチングせず、第1半導体領域の導電型を反転させないエッチング剤によりエッチングされる材質であればよい。
例えば、窒化シリコンを用いることができる。窒化シリコンは弗化水素系溶液でエッチングすることができる。弗化水素系溶液は、第1半導体領域と第2半導体領域をエッチングせず、第1半導体領域の導電型を反転させることもない。
また、シリコンを用いることができる。シリコンは水酸化ナトリウム溶液、若しくは水酸化カリウム溶液、若しくは水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)等のアルカリ溶液でエッチングすることができる。上記エッチング剤は、第1半導体領域と第2半導体領域をエッチングせず、第1半導体領域の導電型を反転させることもない。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例の半導体装置の要部断面図を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第1実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第2実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第2実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第2実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第2実施例の半導体装置の製造過程を示す。 第2実施例の半導体装置の製造過程を示す。
符号の説明
10:第1実施例の半導体装置
22:ドレイン電極
24:n型のドレイン層
26:n型の低濃度半導体領域
28:p型の第1半導体領域
32:第1マスク層
33:中間層
34:第2半導体領域
36:第3半導体領域
42:ゲート絶縁膜
44:ゲート電極
34a,36a:n型のソース領域
54:ソース電極
55:ニッケル層
72:トレンチ
82:第2マスク層
84:第3マスク層
86:酸化シリコン膜

Claims (4)

  1. 窒化物半導体装置を製造する方法であり、
    p型不純物を含む窒化物半導体で形成されている第1半導体領域の表面の所定領域に、中間層を形成する工程と、
    中間層から露出する第1半導体領域から、n型不純物を含むか又はi型の窒化物半導体で形成されている第2半導体領域を中間層の上面を覆うように選択横方向成長するように結晶成長させる工程と、
    中間層をエッチングストップ層として、中間層を覆っている第2半導体領域をエッチングして中間層の表面を露出させる工程と、
    第1半導体領域と第2半導体領域をエッチングせず、しかも第1半導体領域の導電型を反転させないエッチング剤で中間層をエッチングして第1半導体領域の表面を露出させる工程と、
    中間層をエッチングして露出した第1半導体領域の表面に接する、第1半導体領域とオーミック接触する電極を形成する工程と、
    を備え
    中間層は、酸化シリコン、窒化シリコン、又は、シリコンであることを特徴とする窒化物半導体装置の製造方法。
  2. 前記窒化物半導体は、一般式がAlGaIn1−X−YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦1−X−Y≦1)で表される材料であることを特徴とする請求項1の製造方法。
  3. 中間層は、酸化シリコン若しくは窒化シリコンであり、
    エッチング剤は、弗化水素系溶液であることを特徴とする請求項1又は2の製造方法。
  4. 中間層は、シリコンであり、
    エッチング剤は、水酸化ナトリウム溶液、若しくは水酸化カリウム溶液、若しくは水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)であることを特徴とする請求項1又は2の製造方法。
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