JP4645753B2 - Iii族窒化物半導体を有する半導体素子 - Google Patents

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Description

本発明は、III族窒化物半導体を有する半導体素子に関する。
特許文献1に、III族窒化物半導体を有する半導体素子が示されている。具体的には、基板上に、バッファ層、チャネル層、ゲート絶縁層が順次積層され、その上にゲート電極が形成された電界効果トランジスタが示されている。チャネル層は、n型のGaN(窒化ガリウム、III族窒化物半導体の一例)で構成されている。
特開平10−223901号公報(その公報の図1参照)
上記した半導体素子では、基板上にソース電極とドレイン電極が設けられており、そのソース電極とドレイン電極の間のチャネル層に電子が流れる。上記した半導体素子は、基板上にソース電極とドレイン電極の双方が設けられた横型である。III族窒化物半導体を有する半導体素子において、様々な利点を有する縦型の半導体素子の開発が望まれている。
た、特許文献1には、上記したトランジスタのチャネル層のキャリア濃度を低くすることで、ノーマリオフが可能である旨が記載されている。ノーマリオフとは、ゲート電極に電圧を印加していない状態では、素子がオフしている(素子に実質的に電流が流れない)ものをいう。しかし、このような半導体素子では、ノーマリオフが可能な他の新規な構造の実現も課題となっている。即ち、チャネル層のキャリア濃度を低くすることによってノーマリオフを実現するのとは異なる手法でノーマリオフの半導体素子を実現する必要が存在する。
本発明は、III族窒化物半導体を有する縦型の半導体素子を提供することを1つの目的とする。
本発明は、ノーマリオフのIII族窒化物半導体を有する縦型の半導体素子を実現する新規な構造を提案することをさらに他の一つの目的とする。
本発明は、上記した目的の少なくとも1つを達成しようとするものである。
本発明を具現化した1つの半導体素子は、縦型の半導体素子であって、第1導電型層と、ドレイン電極と、第2層と、第1層と、ソース領域と、ゲート電極と、ソース電極を備えている。第1導電型層は、第1導電型のIII族窒化物半導体で構成されている。ドレイン電極は、前記第1導電型層の第1面に電気的に接続されている。第2層は、前記第1導電型層の前記第1面とは反対側の第2面上に設けられているとともに、前記第1導電型層の少なくとも中央部を間に挟んで配置されている。第2層は、第2導電型のIII族窒化物半導体で構成されている。第1層は、前記第2層で挟まれている前記第1導電型層の中央部及び前記第2層の上方に設けられている。第1層は、第1導電型のIII族窒化物半導体で構成されているとともに、第2層よりもバンドギャップが大きい。ソース領域は、第2層の上方に設けられているとともに第1層の側面に接している。ソース領域は第1導電型である。ゲート電極は、少なくともソース領域と中央部の間に亘って、前記第1層を介して前記第2層に対向している。ソース電極は、ソース領域に電気的に接続されてい。上記縦型の半導体素子では、ゲート電極に電圧が印加されない状態では、第2層から第1層に向けて広がる空乏層が第1層を空乏化している。また、上記縦型の半導体素子では、ゲート電極に正電圧が印加された状態では、電流が、前記第2層で挟まれている前記第1導電型層の中央部を介してドレイン電極とソース電極の間を流れる。
本発明によると、III族窒化物半導体を有する縦型の半導体素子を提供することができる。または、ノーマリオフのIII族窒化物半導体を有する半導体素子の新規な構造を実現することができる。本発明によると、上記の少なくとも1つを実現する半導体素子を提供することができる。
第1実施例の電界効果トランジスタの断面図を示す。 上側n型層とp型層のエネルギーバンド図を示す。 第1実施例の構造についての、ゲート電極に電圧を印加していない状態のエネルギーバンド図を示す。 第1実施例の構造についての、ゲート電極に正の電圧を印加した状態のエネルギーバンド図を示す。 第2実施例の電界効果トランジスタの断面図を示す。 第2実施例の構造についての、ゲート電極に電圧を印加していない状態のエネルギーバンド図を示す。 第3実施例の電界効果トランジスタの断面図を示す。 第4実施例の電界効果トランジスタの断面図を示す。 第5実施例の電界効果トランジスタの断面図を示す。 (a)第5実施例のゲート電極に電圧を印加していない状態のエネルギーバンド図を示す。(b)第5実施例のゲート電極に正の電圧を印加した状態のエネルギーバンド図を示す。 第6実施例の電界効果トランジスタの断面図を示す。
最初に実施例の主要な特徴を列記する。
(第1実施形態) この形態の半導体素子は、第1導電型のIII族窒化物半導体で構成された第4層(22)と、第4層(22)上に形成されているとともに第2導電型のIII族窒化物半導体で構成された第2層(42)と、第2層(42)上に直接又はIII族窒化物半導体で構成された第3層(44)を介して形成されているとともに第1導電型のIII族窒化物半導体で構成された第1層(32)と、第1層(32)上に直接又はゲート絶縁層(30)を介して形成されたゲート電極(34)と、第1層(32)の一端側に直接又は第1導電型ソース層(40)を介して接触するソース電極(38)と、第1層(32)の他端側に直接又は第1導電型ドレイン層(26)を介して接触するドレイン電極(28)を有する。
(第2実施形態) この形態の半導体素子は、第1導電型のIII族窒化物半導体で構成された第4層(52, 54)と、第4層(52, 54)の第1面側に形成されたドレイン電極(50)と、第4層(52, 54)の第1面とは反対側の第2面上に形成されているとともに第2導電型のIII族窒化物半導体で構成された第2層(56)と、第2層(56)上に直接又はIII族窒化物半導体で構成された第3層(72)を介して形成されているともに第1導電型のIII族窒化物半導体で構成された第1層(68)と、第1層(68)上に直接又はゲート絶縁層(66)を介して形成されたゲート電極(70)と、第1層(68)の一端側に直接又は第1導電型ソース層(60)を介して接触するソース電極(62)を有する。第2層(56)は複数の領域に分断されており、その分断部で第4層(52, 54)と第1層(68)が直接接触する。
(第3実施形態) 第2実施形態の第3層(72)が不純物のドープされていない真性のIII族窒化物半導体であるか、あるいは第1導電型のドープされたIII族窒化物半導体で構成されている。
(第1実施例)
図1は、第1実施例の電界効果トランジスタの断面図を示す。このトランジスタでは、基板20上に、下側n型層(第4層)22が形成されている。基板20は、Al(サファイア)で構成されている。下側n型層22は、n型不純物であるSi(シリコン)がドーピングされたGaN(窒化ガリウム)で構成されている。下側n型層22のキャリア濃度は、約1×1016cm−3である。下側n型層22の最も厚い部分の厚さは、約5μmである。下側n型層22の一部の領域上には、p型層(第2層)42が形成されている。p型層42は、p型不純物であるMg(マグネシウム)がドーピングされたGaNで構成されている。p型層42のキャリア濃度は、約1×1018cm−3である。p型層42の最も厚い部分の厚さは、約0.5μmである。n型不純物としてGe(ゲルマニウム)等をドーピングしてもよい。p型不純物としてBe(ベリリウム)等をドーピングしてもよい。
下側n型層22の一部の領域上から、p型層42の一部の領域上にわたって、上側n型層(第1層)32が形成されている。上側n型層32は、n型不純物であるSiがドーピングされたAlGaN(窒化アルミニウムガリウム、詳細にはAl0.3Ga0.7N)で構成されている。上側n型層32のキャリア濃度は、約1×1016cm−3である。上側n型層32の厚さは、約50nmである。
型層42の一部の領域上であって、上側n型層32の一端(図示左端)に接する位置には、n型ソース層40が形成されている。下側n型層22の一部の領域上であって、上側n型層32の他端(図示右端)に接する位置には、n型ドレイン層26が形成されている。n型ソース層40とn型ドレイン層26は、n型不純物であるSiがドーピングされたGaNで構成されている。
型ソース層40の一部の領域上から、p型層42の一部の領域上にわたって、ソース電極38が形成されている。ソース電極38は、n型ソース層40とp型層42の両方に接している。n型ドレイン層26上には、ドレイン電極28が形成されている。上側n型層32上から、n型ソース層40の一部の領域上にわたって、ゲート絶縁層30が形成されている。ゲート絶縁層30は、AlN(窒化アルミニウム)で構成されている。ゲート絶縁層30の厚さは、約50nmである。ゲート絶縁層30の一部の領域上には、ゲート電極34が形成されている。ゲート電極34は、p型層42の一部の領域よりも上方の位置にある。上側n型層32は、ゲート電極34とp型層42の間に形成された領域32aを有する。
ソース電極38とドレイン電極28は、Ti(チタン)とAl(アルミニウム)の積層構造によってオーミック電極として形成されている。Tiの厚さは約10nmである。Alの厚さは約100nmである。ゲート電極34は、Ni(ニッケル)で構成されている。ゲート電極34の厚さは、約100nmである。
上側n型層32のバンドギャップは、p型層42のバンドギャップよりも大きい。本実施例では、上側n型層32にAlを含ませることで、上側n型層32のバンドギャップを大きくしている。
上側n型層32とp型層42の接触部(pn接合部)24からは、上側n型層3
2とp型層42の両側に空乏層が伸びる。上側n型層32の厚さは、ゲート電極34
に電圧が印加されていないときに上側n型層32とp型層42のpn接合部24から
上側n型層32側に伸びる空乏層の厚さ以下である。
次に、第1実施例の動作について説明する。上記したように、上側n型層32の厚さは、ゲート電極34に電圧が印加されていないときに上側n型層32側に伸びる空乏層の厚さ以下である。よって、ゲート電極34に電圧が印加されていない状態では、上側n型層32側に伸びる空乏層によって、上側n型層32のうちp型層42の直上に位置する領域32aの全体が実質的に空乏化されている。このため、ゲート電極34に電圧が印加されていない状態では、ソース電極38とドレイン電極28間には電流は流れない。このように、このトランジスタは、ノーマリオフの動作をする。大電力用の半導体素子では、ゲート電極34に電圧が印加されていないときには電流が流れないようにすること、即ち、ノーマリオフであることが安全性の観点から望まれる。このトランジスタは上記したようにノーマリオフの動作をする。よって、このトランジスタは、大電力用の半導体素子として用いると特に有用である。
図2は、上側n型層32と、p型層42のエネルギーバンド図を示す。なお、図2〜図4に示すエネルギーバンド図の構成は、図1のA−A線断面図の構成に対応する。先に述べたように、上側n型層32のバンドギャップE1は、p型層42のバンドギャップE2よりも大きい。このような上側n型層32とp型層42を接合すると、両方のフェルミ準位(EF)を合わせるようにエネルギーバンドが曲げられる。この結果、エネルギーバンドには、スパイク部44とノッチ部(量子井戸部)46が形成される。また、上側n型層32とp型層42のpn接合部24からは、上側n型層32とp型層42の両側に空乏層48が伸びる。
図3は、上側n型層32とp型層42に加えて、ゲート絶縁層30とゲート電極34を含めた構造についてのエネルギーバンド図を示す。図3は、ゲート電極34に電圧を印加していない状態の図である。ゲート電極34に正の電圧を印加すると、エネルギーバンドが図4に示すように曲げられる。これにより、ノッチ部46がフェルミ準位(EF)よりも下方に移動する。これにより、ノッチ部46にチャネルが形成され、電子が流れる。
図4からわかるように、ノッチ部46は、上側n型層32とp型層42の境界部24付近(主に境界部24付近のp型層42)に形成される。即ち、チャネルは、図1と図4に示す上側n型層32とp型層42の境界部24付近(主に境界部24付近のp型層42)に形成される。図4でみると、ノッチ部(チャネル)46は紙面垂直方向に伸びている。図1でみると、チャネルは、境界部24付近に形成されるため、左右方向に伸びる。
このように、ゲート電極34に正の電圧を印加すると、図1でみると、電子が、ソース電極38、n型ソース層40、チャネル(上側n型層32とp型層42の境界部24付近)、上側n型層32と下側n型層22の境界部25付近、n型ドレイン層26、ドレイン電極28の順に横方向に流れる。即ち、ドレイン電極28からソース電極38に向けて横方向に電流が流れ、トランジスタがオンする。
チャネルを流れる電子が周囲の原子に衝突すると、形成されたチャネルを流れる電子と逆導電型のホールが形成される場合がある。上記実施例によると、このホールをp型層42と、これに接するソース電極38を通じて引抜くことができる。よって、素子内にホールが蓄積されることを抑制できる。このため、蓄積されたホールの存在による絶縁破壊の発生を抑制できる。従って、耐圧を高くすることができる。
また、図4に示すようにノッチ部46は、その上方に位置する3次元的に広がった領域に比べて、2次元的に狭まった領域となっている。電子は、この2次元的に狭まったノッチ部46に形成されるチャネルを流れる。よって、いわゆる2次元電子ガスが形成される。このため、電子の集積度と移動度を高くすることができる。この結果、チャネル抵抗を低くすることができる。従って、オン抵抗を低くすることができる。
以上のように、第1実施例によると、ノーマリオフであって、耐圧が高く、オン抵抗が低いという有用な半導体素子を実現できる。
次に、第1実施例の製造方法例について図1を参照して説明する。まず、基板20上に、MOCVD法(有機金属気相成長法)によって下側n型層22をエピタキシャル成長させる。次に、下側n型層22上に第1マスク層(SiO層)を形成する。次に、第1マスク層にp型層42の形成用の開口をフォト工程で形成する。次に、第1マスク層の開口から露出する下側n型層(図1には存在しない)をRIE法(反応性イオンエッチング法)によってエッチングする。なお、上記したMOCVD法に代えて、MBE法(分子線エピタキシー法)等を用いてもよい。以下同様である。
次に、エッチングした下側n型層(図1には存在しない)の下方に位置し、エッチングにより新たに露出した下側n型層22上に、p型層42をMOCVD法によって選択的にエピタキシャル成長させる。このp型層42は、下側n型層22の最頂面の高さに達するまで成長させる。このp型層42の形成は、先に形成した第1マスク層をそのまま残して行う。第1マスク層上にはp型層42は成長しないので、エッチングにより新たに露出した下側n型層22上のみにp型層42を選択的に成長させることができる。次に、第1マスク層をHF水溶液によって除去する。
次に、p型層42の全体上から、下側n型層22の全体上にわたって上側n型層32をMOCVD法によってエピタキシャル成長させる。次に、上側n型層32の全体上に第2マスク層(SiO層)を形成する。次に、第2マスク層に、ソース層40の形成用の開口とドレイン層26の形成用の開口をフォト工程で形成する。次に、第2マスク層の開口に向けて、N(窒素)をイオン注入法によってドーズ量1×1015cm−2、加速電圧35keVで注入する。次に、第2マスク層の開口に向けて、Siをイオン注入法によってドーズ量1×1015cm−2、加速電圧65keVで注入する。これにより、n型ソース層40とn型ドレイン層26(但し、イオン注入した不純物の活性化前)が形成される。
次に、第2マスク層の開口部分にもマスク層(SiO層)を再度形成する。以下では、これらのマスク層全体を第3マスク層という。これにより、素子の頂面全体が第3マスク層で覆われた状態となる。次に、N(窒素)雰囲気中で1300℃で5分間、素子をアニールする。これにより、イオン注入した不純物を活性化させる。次に、第3マスク層に開口を形成する。この開口は、ソース電極38を接触させるp型層42上に形成された上側n型層(図1には存在しない)の除去用のものである。次に、第3マスク層の開口から露出する上側n型層(図1には存在しない)をRIE法によってエッチングする。次に、第3マスク層をHF水溶液によって除去する。
次に、素子の頂面全体にゲート絶縁層30をスパッタ法によって形成する。次に、ゲート絶縁層30にソース電極38の形成用の開口とドレイン電極28の形成用の開口をフォト工程で形成する。次に、開口から露出したp型層42とn型ソース層40上に、TiとAlを順に蒸着してソース電極38を形成する。また、開口から露出したn型ドレイン層26上に、TiとAlを順に蒸着してドレイン電極28を形成する。次に、N(窒素)雰囲気中で500℃で2分間アニールする。これにより、ソース電極38とn型ソース層40、ソース電極38とp型層42、及びドレイン電極28とn型ドレイン層26の接触抵抗を低減させる。次に、p型層42の上方に位置するゲート絶縁層30上に、Niを蒸着してゲート電極34を形成する。
以上の工程を経ることで、第1実施例の電界効果トランジスタを製造できる。
(第2実施例)
図5に示す第2実施例の電界効果トランジスタは、次の点で第1実施例と主に異なる。第2実施例では、上側n型層32とp型層42の間にチャネル層(第3層)44が設けられている。チャネル層44は、上側n型層32と下側n型層22の間にも連続して設けられている。チャネル層44は、不純物がドープされていない真性のInGaNで構成されている。このように、チャネル層44には、Inを含ませている。これにより、チャネル層44のバンドギャップを、上側n型層32とp型層42のバンドギャップよりも小さくしている。
第2実施例は、第1実施例と同様の工程を経て第1マスク層を除去した後、p型層42の全体上から下側n型層22の全体上にわたってチャネル層44と上側n型層32をMOCVD法によって順に成長させ、さらに第1実施例と同様の工程を経ることで製造できる。
チャネル層44を設けた場合のエネルギーバンド図を図6に示す。チャネル層44を設けると、図6に示すように、第1実施例のノッチ部46(図2〜図4参照)に類似した形状の凹部(量子井戸部)49を形成できる。このような凹部49が形成されていると、ゲート電極34に正の電圧を印加した場合、第1実施例のノッチ部と同様に、凹部49の下端部がフェルミ準位(EF)よりも下方に位置する。そして、この凹部49の下端部(チャネル層44)にチャネルが形成される。量子井戸部49を利用してチャネルを形成するために電子の集積度を向上させることができる。
また、チャネル層44は、不純物がドープされていない。よって、チャネル層44に電子が流れた場合の不純物散乱の発生を回避できる。よって、電子の移動度をより向上させることができる。このため、チャネル抵抗をより低くすることができる。従って、オン抵抗をより低くすることができる。
(第3実施例)
図7に示す第3実施例の電界効果トランジスタは、素子の表面(第1面)にソース電極が形成され、素子の裏面(第2面)にドレイン電極が形成された縦型トランジスタであり、左右対称構造を有している。n型ドレイン層(第4層の一部)52上に、下側n型層(第4層の一部)54が形成されている。n型ドレイン層52と下側n型層54は、n型不純物としてSiがドープされたGaNで構成されている。但し、n型ドレイン層52の方が下側n型層54よりも高濃度にSiがドープされている。n型ドレイン層52のキャリア濃度は、約3×1018cm−3である。下側n型層54のキャリア濃度は、約1×1016cm−3である。n型ドレイン層52の厚さは、約200μmである。下側n型層54の最も厚い部分の厚さは、約6μmである。n型ドレイン層52の底面には、ドレイン電極50が形成されている。
下側n型層54の左側部上と右側部上にはそれぞれ、p型層(第2層)56が形成されている。これらのp型層56は、p型不純物としてMgがドープされたInGaNで構成されている。これらのp型層56のキャリア濃度は、約1×1018cm−3である。これらのp型層56の一部の領域上には、n型ソース層60が形成されている。これらのn型ソース層60は、n型不純物であるSiがドーピングされたGaNで構成されている。p型層56の一部の領域上と、n型ソース層60の一部の領域上にわたって、ソース電極62が形成されている。ソース電極62は、p型層56とn型ソース層60の両方に接している。
左側のp型層56の右側部上と、下側n型層54の中央部上と、右側のp型層56の左側部上にわたって、上側n型層(第1層)68が形成されている。上側n型層68は、n型不純物としてSiがドープされたAlGaN(詳細にはAl0.3Ga0.7N)で構成されている。上側n型層68のキャリア濃度は、約1×1016cm−3である。上側n型層68の厚さは、約50nmである。左側のn型ソース層60の右側部上と、上側n型層68上と、右側のn型ソース層60の左側部上にわたって、ゲート絶縁層66が形成されている。ゲート絶縁層66上には、ゲート電極70が形成されている。
上側n型層68は、ゲート電極70とp型層56の間に形成された領域68aを有する。ゲート絶縁層66と各電極50,62,70の構成材料と厚さは、第1実施例と同様である。
上側n型層68のバンドギャップは、p型層56のバンドギャップよりも大きい。本実施例では、上側n型層68にAlを含ませ、p型層56にInを含ませることで、上側n型層68のバンドギャップをp型層56のバンドギャップよりも大きくしている。
上側n型層68とp型層56の接触部(pn接合部)58からは、上側n型層68とp型層56の両側に空乏層が伸びる。上側n型層68の厚さは、ゲート電極70に電圧が印加されていないときにpn接合部58から上側n型層68側に伸びる空乏層の厚さ以下である。
次に、第3実施例の動作について説明する。ゲート電極70に電圧が印加されていない状態では、第1実施例と同様に、pn接合部58から上側n型層68側に伸びる空乏層によって、上側n型層68のうちp型層56の直上に位置する領域68aの全体が実質的に空乏化されている。このため、ゲート電極70に電圧が印加されていない状態では、ソース電極62とドレイン電極50間には電流は流れない。このように、このトランジスタは、ノーマリオフの動作をする。
ゲート電極70に正の電圧を印加すると、電子はまず、ソース電極62、n型ソース層60、チャネル(上側n型層68とp型層56の境界部58付近)の順に横方向に流れる。さらに電子は、下側n型層54、n型ドレイン層52、ドレイン電極50の順に縦方向に流れる。即ち、ドレイン電極50からソース電極62に向けて電流が流れ、トランジスタがオンする。
第3実施例によっても、第1実施例と同様に、ノーマリオフであって、耐圧が高く、オン抵抗が低いという有用な半導体素子を実現できる。
次に、第3実施例の製造方法例について図7を参照して説明する。まず、n型ドレイン層52上に、MOCVD法によって下側n型層54を成長させる。次に、下側n型層54上に第1マスク層(SiO層)を形成する。次に、第1マスク層にp型層56の形成用の開口をフォト工程で形成する。次に、第1マスク層の開口から露出する下側n型層(図7には存在しない)をRIE法によってエッチングする。
次に、エッチングした下側n型層(図7には存在しない)の下方に位置し、エッチングにより新たに露出した下側n型層54上に、p型層56をMOCVD法によって選択的に成長させる。このp型層56は、下側n型層54の最頂面の高さに達するまで成長させる。このp型層56の形成は、先に形成した第1マスク層をそのまま残して行う。次に、第1マスク層をHF水溶液によって除去する。
次に、p型層56の全体上から、下側n型層54の全体上にわたって上側n型層68をMOCVD法によって成長させる。次に、上側n型層68の全体上に第2マスク層(SiO層)を形成する。次に、第2マスク層に、ソース層60の形成用の開口をフォト工程で形成する。次に、第2マスク層の開口に向けて、N(窒素)をイオン注入法によってドーズ量1×1015cm−2、加速電圧35keVで注入する。次に、第2マスク層の開口に向けて、Siをイオン注入法によってドーズ量1×1015cm−2、加速電圧65keVで注入する。これにより、n型ソース層60(但し、イオン注入した不純物の活性化前)が形成される。
次に、第2マスク層の開口部分にもマスク層(SiO層)を再度形成する。以下では、これらのマスク層全体を第3マスク層という。これにより、素子の頂面全体が第3マスク層で覆われた状態となる。次に、N(窒素)雰囲気中で1300℃で5分間、素子をアニールする。次に、第3マスク層に開口を形成する。この開口は、ソース電極62を接触させるp型層56上に形成された上側n型層(図7には存在しない)の除去用のものである。次に、第3マスク層の開口から露出する上側n型層(図7には存在しない)をRIE法によってエッチングする。次に、第3マスク層をHF水溶液によって除去する。
次に、素子の頂面全体にゲート絶縁層66をスパッタ法によって形成する。次に、ゲート絶縁層66にソース電極62とドレイン電極50の形成用の開口をフォト工程で形成する。次に、開口から露出したp型層56とn型ソース層60上に、TiとAlを順に蒸着してソース電極62を形成する。また、n型ドレイン層52の底面に、TiとAlを順に蒸着してドレイン電極50を形成する。次に、N(窒素)雰囲気中で、500℃で2分間アニールする。次に、p型層56の上方に位置するゲート絶縁層66上に、Niを蒸着してゲート電極70を形成する。
以上の工程を経ることで、第3実施例の電界効果トランジスタを製造できる。
(第4実施例)
図8に示す第4実施例の電界効果トランジスタは、次の点で第3実施例と主に異なる。第4実施例では、上側n型層68とp型層56の間にチャネル層(第3層)72が設けられている。チャネル層72は、上側n型層68と下側n型層54の間にも連続して設けられている。チャネル層72は、不純物がドープされていない真性のInGaNで構成されている。このように、チャネル層72には、Inを含ませている。これにより、チャネル層72のバンドギャップを、上側n型層68とp型層56のバンドギャップよりも小さくしている。
第4実施例は、第3実施例と同様の工程を経て第1マスクを除去した後、p型層56の全体上から下側n型層54の全体上にわたってチャネル層72と上側n型層68をMOCVD法によって順に成長させ、さらに第3実施例と同様の工程を経ることで製造できる。
(第5実施例)
図9に示す第5実施例の電界効果トランジスタは、次の点で第4実施例と主に異なる。第4実施例のチャネル層72は不純物がドープされていない真性のInGaNで構成されているのに対し、第5実施例のチャネル層73は、n型不純物としてSiがドープされたn型のGaNで構成されている。このチャネル層73の不純物濃度は、1×1016cm−3である。さらに第4実施例のp型層56はp型不純物としてMgがドープされたInGaNで構成されているのに対し、第5実施例ではInを含まないp型のGaNで構成されている。このp型層57の不純物濃度は、5×1017cm−3である。したがって、第5実施例のチャネル層73のバンドギャップはp型層57と等しく、上側n型層68よりも小さい。
図10は、図9のB−B線断面に対応するエネルギーバンド図である。横軸は、上側n型層68aとゲート絶縁層66の境界部を0の位置としたときの深さであり、縦軸が各位置でのポテンシャルである。図10の(a)がゲート電極70に電圧を印加していない状態の図であり、(b)がゲート電極70に3.0Vの電圧を印加したときの状態の図である。
図10(a)を見ると、上側n型層68aとチャネル層73のバンドギャップの相違から、その境界部59にノッチ部(量子井戸部)が形成されている。本実施例の場合、チャネル層73とp型層57のバンドギャップが一致しているために、エネルギー障壁で囲まれた凹状のノッチ部とはならない。ノッチ部は上側n型層68aとチャネル層73の境界部59近傍のうち、チャネル層73側に形成されている。ゲート電極70に電圧が印加されていない状態では、このノッチ部のポテンシャルがフェルミ準位(0eV)よりも上方にあるため、チャネルが形成されず電子は流れない。したがって、この電界効果トランジスタはノーマリーオフ動作を実現している。
一方、ゲート電極70に正の電圧を印加すると、図10(b)に示すように、ノッチ部のポテンシャルがフェルミ準位(0eV)に達する。したがって、ノッチ部にチャネルが形成され、電子が流れる。
上記の電界効果トランジスタでは、チャネルとなるノッチ部が不純物濃度の小さいチャネル層73に形成される。したがって、電子が流れた場合の不純物散乱の発生を抑制できる。よって、電子の移動度を向上させることができる。このため、チャネル抵抗を低くすることができる。ひいてはオン抵抗を小さくすることができる。
上記トランジスタでは、ノッチ部のポテンシャルがフェルミ準位に達するのに必要なゲート電圧が3.0Vと低い。半導体素子のオン/オフ制御が容易となる。
なお、本実施例の技術を第2実施例の電界効果トランジスタに適用してもよい。つまり、図5に示す第2実施例のチャネル層44をn型の不純物がドープされたn型のGaNで構成する。第5実施例と同様の作用効果によりオン抵抗の小さい電界効果トランジスタを実現することができる。
(第6実施例)
図11に示す第6実施例の電界効果トランジスタは、半導体基板の膜厚方向に伸びるトレンチタイプのゲート電極171を備えている。
ドレイン層(第4層の一部)152上に、下側n型層(第4層の一部)154が形成されている。ドレイン層152はGaN基板が用いられる。下側n型層154は、n型不純物としてSiがドープされたGaNで構成されている。ドレイン層152の裏面には、ドレイン電極150が形成されている。
下側n型層154の左側部と右側部上にはそれぞれ、p型層(第2層)157が形成されている。これらのp型層157は、p型不純物としてMgがドープされたGaNで構成されている。これらのp型層157の一部の領域上には、n型ソース層160が形成されている。これらのn型ソース層160は、n型不純物であるSiがドーピングされたGaNで構成されている。n型ソース層160は、p型層157によって下側n型層154とは隔てられている。p型層157の一部の領域上と、n型ソース層160の一部の領域上にわたって、ソース電極162が形成されている。ソース電極162は、p型層157とn型ソース層160の両方に接している。
型ソース層160とp型層157を貫通してトレンチが形成されており、このトレンチの側壁側から内に向かって、チャネル層173と上側n型層168とゲート絶縁層166とゲート電極170が形成されている。
チャネル領域173は、n型不純物としてSiがドープされたn型のGaNで構成されている。上側n型層168は、n型不純物としてSiがドープされたAlGaN(詳細にはAl0.3Ga0.7N)で構成されている。上側n型層168のうち、p型層157に対向する箇所を上側n型層168aと称し、便宜上区別している。
ゲート絶縁層166と各電極150、162、170の構成材料は、第5実施例と同様である。
チャネル層173のバンドギャップはp型層157と等しく、上側n型層168よりも小さい。
上側n型層168aとチャネル層173のバンドギャップの相違から、その境界部159にノッチ部(量子井戸部)が形成される。本実施例の場合、チャネル層173とp型層157のバンドギャップが一致しているために、エネルギー障壁で囲まれた凹状のノッチ部とはならない。ノッチ部は上側n型層168aとチャネル層173の境界部159近傍のうち、チャネル層173側に形成されている。ゲート電極170に電圧が印加されていない状態では、このノッチ部のポテンシャルがフェルミ準位よりも上方にあるため、チャネルが形成されず電子は流れない。したがって、この電界効果トランジスタはノーマリーオフ動作を実現している。
一方、ゲート電極170に正の電圧を印加すると、ノッチ部のポテンシャルがフェルミ準位に達する。したがって、ノッチ部にチャネルが形成され、電子が流れる。
上記の電界効果トランジスタでは、半導体素子がオンすると、n型ソース層160から供給された電子は、チャネル層173に沿って縦方向に流れる。つまり、トレンチタイプのゲート電極170の側面に沿って、半導体基板の主面と直交方向に流れ、さらに下側n型層154とドレイン層152を経由してドレイン電極150へと流れる。
第6実施例の電界効果トランジスタでは、トレンチタイプのゲート電極170を採用することで、チャネルが半導体基板の主面と直交方向に形成することができる。電界効果トランジスタの面積を小さくすることができる。またチャネルを広く確保することができるために、チャネル抵抗を低くすることができ、ひいてはオン抵抗を低くすることができる。
なお、本実施例のチャネル層に不純物がドープされていない真性のInGaNで構成してもよい。この場合、チャネル層には凹状のノッチ部(量子井戸部)が形成される。同様の作用効果を奏し、オン抵抗を小さくすることができるとともに、電界効果トランジスタの面積を小さくすることができる。
第6実施例の電界効果トランジスタの製造例を簡単に説明する。
まず、GaN基板152上に、MOCVD法によって下側n型層154とp型層157とn型ソース層160を成長させた後に、RIE法によってn型層154にまで貫通するトレンチを形成する。次にそのトレンチ内部に、MOCVD法によってチャネル層173と上側n型層168を所定の厚みで成長させる。次にゲート絶縁層166をスパッタ法によって所定の厚みで形成する。次に、残りのトレンチ内部にポリシリコン等を成長させてゲート電極170を形成する。他の工程は、前記の実施例と同様の工程を経ることで製造することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(1)図1に示す第1実施例では、上側n−型層32とp型層42の境界部24付近にチャネルが主に形成される構造であった。しかし、上側n−型層32の内部にチャネルが主に形成されるような構造であってもよい。
(2)上記実施例ではノーマリオフの半導体素子について説明した。しかし、本発明はノーマリオンの半導体素子にも適用できる。
(3)上記実施例では、ゲート電極と第1層の間にゲート絶縁膜を介在させている。これに代えて、両者をショットキー接触させてもよい。ゲート絶縁膜を介在させると、ゲート電極に高電圧を印加することが可能となり、大電流のオン/オフが可能となる。
(4)図1に示す第1実施例の製造方法として、上記では、基板20上への下側n型層22の成長、下側n型層22の一部のエッチング、そのエッチングで露出した下側n型層22上へのp型層42の再成長、という工程を経てp型層42を形成する方法を説明した。しかし、p型層42は、下側n型層22にMg又はBeをイオン注入することで形成することもできる。これによると、下側n型層22のエッチング、p型層42の再成長という工程を省くことができる。よって、製造プロセスを簡単化できる。
(5)図7に示す第3実施例は、下側n型層54を薄く成長させ、その下側n型層54上の全体にp型層56を成長させ、そのp型層56の中央部(図7には存在しない)にSi又はGeをイオン注入してn型層54の中央部を形成してもよい。この場合も、2つのp型層56とこれらの間に位置するn型層54を形成できる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
32、68、168:上側n型層(第1層の一例)
42、56、57、157:p型層(第2層の一例)
44、72、73、173:チャネル層(第3層の一例)
22、54、154:下側n型層(第4層の一例)
40、60、160:n型ソース層
26、52、152:n型ドレイン層
30、66、166:ゲート絶縁層
34、70、170:ゲート電極
38、62、162:ソース電極
28、50、150:ドレイン電極

Claims (5)

  1. 縦型の半導体素子であって、
    第1導電型のIII族窒化物半導体で構成された第1導電型層と、
    前記第1導電型層の第1面に電気的に接続されているドレイン電極と、
    前記第1導電型層の前記第1面とは反対側の第2面上に設けられているとともに、前記第1導電型層の少なくとも中央部を間に挟んで配置されている第2導電型のIII族窒化物半導体で構成された第2層と、
    前記第2層で挟まれている前記第1導電型層の中央部及び前記第2層の上方に設けられており、第1導電型のIII族窒化物半導体で構成されているとともに、前記第2層よりもバンドギャップが大きい第1層と、
    前記第2層の上方に設けられているとともに前記第1層の側面に接している第1導電型のソース領域と、
    少なくとも前記ソース領域と前記中央部の間に亘って、前記第1層を介して前記第2層に対向しているゲート電極と、
    前記ソース領域に電気的に接続されているソース電極と、を備えており、
    ゲート電極に電圧が印加されない状態では、前記第2層から前記第1層に向けて広がる空乏層が前記第1層を空乏化しており、
    ゲート電極に正電圧が印加された状態では、電流が、前記第2層で挟まれている前記第1導電型層の中央部を介してドレイン電極とソース電極の間を流れる半導体素子。
  2. 前記第1層と前記第2層の間に設けられているとともにIII族窒化物半導体で構成された第3層をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記第1層のバンドギャップは、前記第3層のバンドギャップよりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の半導体素子。
  4. 前記第2層は、前記ソース電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体素子。
  5. 前記ゲート電極と前記第1層の間に配置されたゲート絶縁膜をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体素子。
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