JP2010062381A - 窒化物半導体素子の製造方法 - Google Patents

窒化物半導体素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高いチャネル移動度を保持しながら、遮断電流を抑制することのできる窒化物半導体素子の製造方法を提供すること。
【解決手段】 III族窒化物半導体からなる電界効果トランジスタ1の製造において、n型GaN層4上にp型GaN層5を積層し、p型GaN層5上にn型GaN層6を積層する。次いで、エッチングにより、n型GaN層4からn型GaN層6に跨る壁面8を有する積層構造部3を形成する。そして、窒素雰囲気中において、積層構造部3に対して、p型不純物を活性化させるアニール処理を行なう。
【選択図】図4F

Description

本発明は、III族窒化物半導体を用いた窒化物半導体素子の製造方法に関する。
従来、パワーアンプ回路、電源回路、モータ駆動回路などには、高耐圧、高温動作、大電流密度、高速スイッチングおよび低オン抵抗といった特徴を有する、窒化物半導体を用いたパワーデバイスが用いられている。
図13は、従来の電界効果トランジスタの模式的な断面図である。
この電界効果トランジスタは、基板81を備えている。基板81上には、アンドープGaN層82、n型GaN層83、p型不純物を含むGaN層84(p型GaN層84)およびn型GaN層85が順に積層されている。
n型GaN層83、p型GaN層84およびn型GaN層85は、断面がほぼ台形となるようにエッチングされている。これにより、基板81上には、n型GaN層83、p型GaN層84およびn型GaN層85に跨る1対の壁面91を有する断面台形状の積層構造部93が形成されている。
断面台形状の積層構造部93は、ストライプ状に複数本形成され、紙面左右方向に一定の間隔を空けて配置されている。また、積層構造部93の表面全域および隣り合う積層構造部93間のn型GaN層83の上面には、ゲート絶縁膜86が形成されている。さらに、ゲート絶縁膜86上には、層間絶縁膜90が積層されている。
積層構造部93の頂面上において、層間絶縁膜90およびゲート絶縁膜86には、これらを貫通するソースコンタクトホール94が形成されている。ソースコンタクトホール94は、ソース電極88で埋め尽くされている。これにより、ソースコンタクトホール94内に露出するn型GaN層85の表面にソース電極88が接触することとなり、ソース電極88とn型GaN層85とが電気的に接続される。
また、隣り合う積層構造部93間のn型GaN層83の上面上において、層間絶縁膜90およびゲート絶縁膜86には、これらを貫通するドレインコンタクトホール92が形成されている。ドレインコンタクトホール92は、ドレイン電極89で埋め尽くされている。これにより、ドレインコンタクトホール92内に露出するn型GaN層83の表面にドレイン電極89が接触することとなり、ドレイン電極89とn型GaN層83とが電気的に接続される。
また、積層構造部93の1対の壁面91上において、層間絶縁膜90には、これを貫通するゲートコンタクトホール95が形成されている。ゲートコンタクトホール95は、ゲート電極87で埋め尽くされている。これにより、ゲート電極87と壁面91とは、ゲート絶縁膜86を介して対向することとなる。
そして、この電界効果トランジスタを製造するには、まず、基板81上に、アンドープGaN層82、n型GaN層83、p型GaN層84およびn型GaN層85が連続してエピタキシャル成長させられる。
なお、GaN層を成長させるときのGa原料ガスには、たとえば、トリエチルガリウム(TEG)ガスやトリメチルガリウム(TMG)ガスなどが用いられる。一方、N原料ガスには、たとえば、ジメチルヒドラジン((CH・N)ガスやアンモニア(NH)ガスなどが用いられる。また、n型不純物およびp型不純物としては、たとえば、それぞれSiおよびMgが用いられる。
次いで、ECRプラズマエッチング法などにより、n型GaN層85、p型GaN層84およびn型GaN層83の一部が選択的に除去されて、壁面91を有する断面台形状の積層構造部93が形成される。
次いで、ゲート絶縁膜86および層間絶縁膜90が順に形成され、これらがエッチングにより選択的に除去されることにより、ソースコンタクトホール94、ドレインコンタクトホール92およびゲートコンタクトホール95がそれぞれ形成される。
そして、各コンタクトホール内に電極材料が充填され、コンタクトホール内からはみ出た部分がCMP処理にて除去されることにより、各コンタクトホール内にソース電極88、ドレイン電極89およびゲート電極87が形成される。
以上の工程を経て、上記した電界効果トランジスタが得られる。
特開2003−163354号公報
上記した製造方法では、p型不純物を含むGaN層84を成長させた後、Hを含むGa原料ガスおよびN原料ガスを用いてGaNを成長させることによりn型GaN層85が形成される。そのため、エピタキシャル成長後にp型化アニール処理をしても、その効果が弱く、p型GaN層84におけるH濃度が高くなってしまう。その結果、p型GaN層84において、HがGaN結晶内のNをパッシベートし、Mgを不活性化させる現象が起き、GaN層84の導電型がn型に近づいてしまう。そのため、素子のオフ状態において、n型GaN層83とn型GaN層85との間がGaN層84を介して導通し、遮断電流が流れるおそれがある。したがって、GaN層84におけるH濃度をできるだけ低減し、十分なホール濃度を確保する必要がある。
その一方で、p型GaN層上にn型GaN層を連続成長させた層構造と、p型GaN層を最表層とする層構造とを比較すると、前者の方がp型GaN層内のH濃度をある程度低減できるため、p型GaN層84に過剰のMgを予め導入しておき、それによって、ホール濃度を確保することが検討される。しかし、GaN層84におけるMg濃度が高すぎると、GaN層84内において不純物散乱が生じ、トランジスタのチャネル移動度が低下してしまう。
本発明の目的は、高いチャネル移動度を保持しながら、遮断電流を抑制することのできる窒化物半導体素子の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、n型のIII族窒化物半導体からなる第1層上にp型不純物を含むIII族窒化物半導体からなる第2層を積層し、この第2層上にn型のIII族窒化物半導体からなる第3層を積層する工程と、エッチングにより、前記第1層から前記第3層に跨る壁面を有する積層構造部を形成するエッチング工程と、窒素雰囲気中において、p型不純物を活性化させるアニール処理を前記積層構造部に行なうアニール工程とを含む、窒化物半導体素子の製造方法である。
この方法によれば、エッチングにより、第1層から第3層に跨る壁面を有する積層構造部が形成される。したがって、p型不純物を含む第2層は、壁面に露出されることとなる。そして、アニール工程では、窒素雰囲気中、壁面に第2層が露出した状態で、p型不純物を活性化させるアニール処理が行なわれる。
アニール処理の際、第2層が壁面に露出しているので、アニール処理により、第2層中のHが壁面を介して除去される。
そのため、第1層、第2層および第3層がエッチングされずにアニール処理される場合よりも、第2層中のHを効率よく除去することができ、第2層におけるH濃度を低減することができる。したがって、第2層に対してp型不純物を過剰に導入しなくても、第2層において十分なホール濃度を確保することができる。その結果、高いチャネル移動度を保持しながら、遮断電流を抑制することができる窒化物半導体素子を提供することができる。
なお、「窒素雰囲気」とは、実質的に水素(H)を含まない窒素(N)含有ガス中のことを意味する。
また、請求項2に記載の発明は、前記エッチング工程が、前記第1層から第3層に至るようにドライエッチングする工程と、このドライエッチング後、前記アニール工程前にウェットエッチングする工程とを含む、請求項1に記載の窒化物半導体素子の製造方法である。
III族窒化物半導体において、ドライエッチングによりプラズマダメージを受けた面は、加熱により当該面から窒素抜けが生じやすい。これによって発生した結晶内の窒素空孔は、ホール濃度を低下させ、界面準位密度を増大させるため、窒素抜けはできるだけ防止されることが好ましい。
一方、ウェットエッチングによって形成された非極性面(つまり、a面およびm面)は、加熱に対して安定した結晶性を有している。したがって、前記積層構造部の壁面がウェットエッチング面であれば、アニール処理による窒素抜けを抑制することができ、第2層のホール濃度低下の抑制が一層期待される。
そして、この方法によれば、ドライエッチングにより形成される第1層から第3層に跨る面が、アニール工程前にウェットエッチングされて積層構造部の壁面が形成される。
ドライエッチングにより形成されるエッチング面をウェットエッチングすることにより、ウェットエッチング面を積層構造部の壁面として露出させることができる。そのため、アニール処理時における第2層からの窒素抜けを抑制することができる。その結果、第2層のホール濃度の低下を抑制し、界面準位密度を抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記アニール工程後、前記壁面をウェットエッチングする工程を含む、請求項1または2に記載の窒化物半導体装置の製造方法である。
この方法によれば、アニール処理時に壁面から窒素抜けが生じたとしても、窒素抜けの生じた部分がウェットエッチングされるので、第2層における壁面を良好な結晶面とすることができる。その結果、壁面に対向してゲート絶縁膜が形成されたとき、壁面とゲート絶縁膜との界面を良好な界面とすることができ、界面準位を低減することができる。これにより、素子のチャネル抵抗を低減することができるとともに、リーク電流を抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記アニール工程前に、前記第2層の前記壁面上に、前記第2層とは異なる伝導特性を有する第4層を形成する第4層形成工程を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の窒化物半導体素子の製造方法である。
この方法によれば、第2層における壁面上に、第4層が形成される。したがって、窒化物半導体素子の反転層(チャネル)は、第4層に形成される。そのため、第4層を適当な物性を有するIII族窒化物半導体を用いて設計することにより、ゲート閾値電圧を低く抑えることができる。つまり、窒化物半導体素子のオン側の特性を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記第4層形成工程が、前記第2層とはアクセプタ濃度の異なるp型不純物を含む層を形成する工程である、請求項4に記載の窒化物半導体素子の製造方法である。
この方法によれば、アニール工程前に形成される第4層がp型不純物を含む層なので、アニール処理により、第4層におけるp型不純物を活性化させることができ、ノーマリオフ動作が実現できる。
また、窒化物半導体素子において、リーチスルーブレークダウンの電圧値を決定する因子は、n型の窒化物半導体層で挟まれるp型不純物を含む窒化物半導体層のアクセプタ濃度である。
そのため、この方法において、適当なアクセプタ濃度を有する第4層を形成することにより、ゲート閾値電圧を低く抑えることができながら、さらに高耐圧性を確保することができるので、良好なパワーデバイスを実現することができる。
また、p型不純物を含む第4層を形成する工程は、請求項6に記載されているように、前記第2層から拡散するp型不純物を含む層を形成する工程を含んでいてもよい。たとえば、少なくとも積層構造部の壁面からIII族窒化物半導体を再成長させ、成長する半導体に第2層からp型不純物を拡散させて第4層を形成してもよい。
また、請求項7に記載の発明は、前記エッチング工程が、ドライエッチングにより前記壁面を形成する工程と、前記アニール工程後、前記壁面をウェットエッチングする工程とを含む、請求項1に記載の窒化物半導体素子の製造方法である。
この方法によれば、ドライエッチングにより壁面を形成し、その壁面を有する積層構造部に対してアニール処理が行なわれる。そして、アニール工程後に、積層構造部の壁面がウェットエッチングされる。
そのため、アニール処理時に窒素抜けが生じたとしても、窒素抜けの生じた部分を除去することができる。したがって、エッチングにより現われる面を良好な結晶面とすることができる。
さらに、ウェットエッチングがアニール工程後に行なわれるため、プラズマ衝撃によりダメージを受けたエッチング面を含む部分の除去を、上記窒素抜けの生じた部分の除去とともに、一括して行なうことができる。その結果、生産効率を向上させることもできる。
また、請求項8に記載の発明は、前記アニール工程後、前記壁面に対向するゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜を介して前記第2層に対向するゲート電極を形成する工程と、前記第3層に電気的に接続されるようにソース電極を形成する工程と、前記第1層に電気的に接続されるようにドレイン電極を形成する工程とを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の窒化物半導体素子の製造方法である。
この方法により、MOS(Metal Oxide Semiconductor)構造を有する窒化物半導体素子を得ることができる。また、ゲート絶縁膜がアニール工程後に形成されるので、アニール処理時において、積層構造部の壁面がゲート絶縁膜に覆われていない。そのため、アニール処理によるH除去がゲート絶縁膜により妨害されることを防止することができる。また、Hがゲート絶縁膜の結晶を壊すことを抑制することができる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの模式的な平面図である。図2は、図1のII−IIで示される切断線で切断したときの断面図である。
電界効果トランジスタ1は、基板2と、基板2上に形成されたIII族窒化物半導体から成る積層構造部3とを備えている。
基板2としては、たとえば、GaN基板、ZnO基板、Si基板、GaAs基板およびSiC基板などの導電性基板を適用することができる。
積層構造部3は、n型不純物としてSiを含むn型GaN層4と、p型不純物としてMgを含むp型GaN層5と、n型不純物としてSiを含むn型GaN層6とを備えている。これら各GaN層は、基板2の側からこの順に積層されている。
積層構造部3には、n型GaN層6の上面からn型GaN層4の層厚方向途中まで、その積層界面を横切る方向にエッチングされることにより、断面U字状のトレンチ7が形成されている。
トレンチ7は、平面視で正六角形の外郭をなす6辺を最小単位として、一の最小単位の一辺と、他の最小単位の一辺とが共有されるように、最小単位が複数整列されることにより、全体として平面視でハニカム構造に形成されている。また、トレンチ7の幅は、好ましくは、1.0〜2.0μmである。
そして、このような形状のトレンチ7により、積層構造部3には、トレンチ7の各最小単位で囲まれる部分に、n型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6に跨り、積層構造部3の積層界面に直交する壁面8を6面有する正六角柱状の柱状部9が形成されている。
柱状部9は、トレンチ7の最小単位と同数(複数)形成され、各柱状部9が隣接する柱状部9と所定幅(トレンチ7の幅)を空けるように、全体としてハニカム状に配列されている。
各柱状部9の平面視における1辺は、好ましくは、5.0〜20μmである。また、各柱状部9は、n型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6からなるnpn積層構造を有しており、電界効果トランジスタ1において、トランジスタ機能を有する最小単位(単位セル)を構成している。なお、トレンチ7内に露出するn型GaN層4は、各単位セルで共有されている。
積層構造部3は、基板2の上に、たとえば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相成長)法によって形成されている。
たとえば、主面がc面(0001)の基板2を用いると、この基板2の上にエピタキシャル成長によって成長させられる積層構造部3、すなわち、n型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6は、やはりc面(0001)を主面として積層されることになる。したがって、積層構造部3の積層界面に直交する壁面8の面方位は、c面(0001)に対して90°の面、具体的には、m面(10-10)またはa面(11-20)などの非極性面となる。
各柱状部9において、p型GaN層5における壁面8付近の領域には、p型GaN層5よりもアクセプタ濃度の低いp型GaN層10が形成されている。p型GaN層10は、p型GaN層5と、n型GaN層4およびn型GaN層6との各積層界面の間全域において、壁面8からp型GaN層5の内部へと、たとえば、数nm〜100nmの厚さで広がっている。このp型GaN層10の表面近傍には、後述するゲート電極12に適切なバイアスが与えられることにより、n型GaN層4とn型GaN層6と導通させる反転層が形成される。
柱状部9の表面全域およびトレンチ7内に露出するn型GaN層4の上面全域には、ゲート絶縁膜11が形成されている。
ゲート絶縁膜11には、たとえば、酸化物または窒化物を適用することができる。具体的には、酸化シリコン(SiO)、酸化ガリウム(Ga)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化スカンジウム(Sc)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ハフニウム(HfO)、窒化シリコン(SiN)および酸化窒化シリコン(SiON)などを適用することができ、これらは、2種以上組み合わせて適用することもできる。
ゲート絶縁膜11上には、各柱状部9において壁面8に対向するゲート電極12が形成されている。ゲート電極12は、柱状部9において、平面視正六角形のn型GaN層6の周縁部から6つの壁面8全域を覆い、トレンチ7内に露出するn型GaN層4上に至るように形成されている。これにより、各単位セル(各柱状部9)におけるゲート幅は、平面視における柱状部9の外周(正六角形の辺の総長さ)とほぼ同じとなっている。
また、一柱状部9に形成されたゲート電極12と、隣接する他の柱状部9に形成されたゲート電極12とは、n型GaN層4上において一体的に接続されている。つまり、ゲート電極12は、各柱状部9に形成される部分がn型GaN層4上で一体的に接続されることにより、全ての柱状部9により共有されている。
また、ゲート電極12には、たとえば、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、ニッケル−金合金(Ni−Au合金)、ニッケル−チタン−金合金(Ni−Ti−Au合金)、パラジウム−金合金(Pd−Au合金)、パラジウム−チタン−金合金(Pd−Ti−Au合金)、パラジウム−白金−金合金(Pd−Pt−Au合金)、ポリシリコンなどの導電性材料を適用することができる。
ゲート絶縁膜11には、各柱状部9のn型GaN層6上において、n型GaN層6の上面を露出させるソースコンタクトホール13が形成されている。ソースコンタクトホール13は、n型GaN層6上のゲート電極12により囲まれる部分において、平面視正六角形に形成されている。そして、ソースコンタクトホール13内には、ソース電極14が充填されている。
ソース電極14は、ソースコンタクトホール13内に臨むn型GaN層6に電気的に接続(オーミック接触)されることとなる。ソース電極14には、n型GaN層6にオーミック接触可能な金属材料、たとえば、アルミニウム(Al)を含む金属材料を適用することが好ましく、具体的には、チタン−アルミニウム合金(Ti−Al合金)を適用することができる。なお、ソース電極14には、アルミニウム(Al)を含む金属材料の他、たとえば、モリブデン(Mo)もしくはMo化合物(たとえば、モリブデンシリサイド)、チタン(Ti)もしくはTi化合物(たとえば、チタンシリサイド)、またはタングステン(W)もしくはW化合物(たとえば、タングステンシリサイド)などの金属材料を適用することもできる。
ゲート絶縁膜11上には、ソース電極14およびゲート電極12を被覆する層間絶縁膜20が積層されている。層間絶縁膜20は、たとえば、窒化シリコン(SiN)や酸化シリコン(SiO)を用いて構成することができる。
層間絶縁膜20には、ソース電極14に対向する部分に平面視正六角形のソースコンタクトホール36が形成されている。
ソースコンタクトホール36には、ソース電極14とのコンタクトのためのソースコンタクト電極37が埋設されている。ソースコンタクト電極37は、たとえば、アルミニウム(Al)を用いて構成することができる。
そして、層間絶縁膜20の表面には、ソースパッド34が形成されている。ソースパッド34は、たとえば、アルミニウム(Al)を用いて構成することができる。また、ソースパッド34は、ハニカム状に配列された柱状部9全域に跨って配置され、各柱状部9上に形成されたソースコンタクト電極37に接触している。これにより、柱状部9に形成されたソース電極14は、ソースコンタクト電極37を介してソースパッド34に対して一括して電気的に接続(オーミック接続)されることになる。
なお、図示は省略するが、層間絶縁膜20上には、ゲート電極12に電気的に接続されるゲートパッドが形成されている。ゲートパッドは、平面視で柱状部9が形成されていない部分に配置されている。ゲートパッドは、層間絶縁膜20を貫通し、図示しない位置において引き回されたゲート配線に接触している。これにより、ゲートパッドは、ゲート配線を介してゲート電極12と電気的に接続(オーミック接続)されることになる。
基板2の下面(裏面)には、ドレイン電極15がその全域を覆うように形成されている。ドレイン電極15は、導電性の基板2を介してn型GaN層4に電気的に接続されることとなる。ドレイン電極15には、基板2にオーミック接触可能な金属材料、たとえば、ソース電極14と同様の金属材料を適用することができる。
なお、図1においては、電界効果トランジスタ1の構造理解を容易にするため、層間絶縁膜20、ソースコンタクトホール36、ソースコンタクト電極37およびソースパッド34を省略している。
次に電界効果トランジスタ1の動作について説明する。
ソース電極14とドレイン電極15との間には、ドレイン電極15が正となるバイアスが与えられる。これにより、n型GaN層4とp型GaN層5との界面のpn接合には逆方向電圧が与えられる。その結果、n型GaN層6とn型GaN層4との間、すなわち、ソース−ドレイン間は、遮断状態となる。
この状態から、ゲート電極12に対してゲート閾値電圧以上のバイアスが与えられると、p型GaN層10の壁面8近傍に電子が誘起されて、反転層が形成される。この反転層を介して、n型GaN層4とn型GaN層6との間が導通する。こうして、ソース−ドレイン間が導通することになる。このとき、p型GaN層10のアクセプタ濃度がp型GaN層5よりも低いため、p型GaN層5に電子を誘起させるよりも低いゲート閾値電圧で電子を誘起させることができる。
型GaN層10のアクセプタ濃度を適切に定めておけば、ゲート電極12に適切なバイアスを与えたときにソース−ドレイン間が導通する一方で、ゲート電極12にバイアスを与えないときにはソース−ドレイン間が遮断状態となる。つまり、ノーマリオフ動作が実現される。
図3は、図2に示す積層構造部を形成するためのエピタキシャル装置の概略構成図である。
このエピタキシャル装置21は、縦型のMOCVD装置であって、処理室22を備えている。処理室22内には、ヒータ23を内蔵したサセプタ24が配置されている。
サセプタ24は、回転軸25に結合されており、この回転軸25は、処理室22外に配置された回転駆動機構26によって回転されるようになっている。これにより、サセプタ24に処理対象のウエハ27を保持させることにより、処理室22内でウエハ27を所定温度に昇温することができ、かつ、回転させることができる。
処理室22の下部には、排気配管28が2つ接続されている。排気配管28はロータリポンプなどの排気設備に接続されている。これにより、処理室22内の圧力は、1/10気圧(約10kPa)〜常圧(約100kPa)とされ、処理室22内の雰囲気は常時排気されている。
一方、処理室22の上面には、サセプタ24に保持されたウエハ27の表面に向けて原料ガスを供給するための原料ガス供給路29が導入されている。この原料ガス供給路29には、窒素原料ガスとしてのアンモニア(NH)を供給する窒素原料配管30と、ガリウム原料ガスとしてのトリメチルガリウム(TMG)を供給するガリウム原料配管31と、マグネシウム原料ガスとしてのエチルシクロペンタジエニルマグネシウム(EtCpMg)を供給するマグネシウム原料配管32と、シリコンの原料ガスとしてのシラン(SiH)を供給するシリコン原料配管33とが接続されている。
これらの原料配管30〜33には、それぞれバルブ40〜43が介装されている。各原料ガスは、いずれも水素もしくは窒素またはこれらの両方からなるキャリヤガスと共に、またはこれらのキャリヤガスを用いず、純粋ガスとして供給されるようになっている。なお、この図3では、キャリヤガスを用いる場合には、水素(H)をキャリヤガスとして用いている。
1.第1の実施形態に係る製造方法
図4A〜図4Lは、図1の電界効果トランジスタの一製造方法(第1の実施形態に係る製造方法)を示す模式的な断面図である。
1−1.積層工程
電界効果トランジスタ1の製造に際しては、c面(0001)を主面とする基板2(ウエハ)が、図3に示すエピタキシャル装置21の処理室22に搬入され、サセプタ24に保持される。
この状態でバルブ41〜43は閉じておき、窒素原料バルブ40を開いて、処理室22内に、アンモニア純粋ガスが供給される(ガス流量:10000〜20000sccm)。
さらに、ヒータ23への通電が行われ、ウエハ温度が1000〜1100℃(たとえば、1060℃)まで昇温される。ウエハ温度が1000〜1100℃に達するまで待機した後、ガリウム原料バルブ41およびシリコン原料バルブ43が開かれる。そして、原料ガス供給路29から、キャリヤガス(H)と共にトリメチルガリウムが、また、シラン純粋ガスが、たとえば、1800〜10800s間供給される(TMGガス流量:10〜40sccm SiHガス流量:0〜50sccm)。なお、SiHガス流量が0sccmの場合は、n型GaN層3の代わりにi型GaN層を形成する場合である。
その結果、図4Aに示すように、基板2の上面に、n型不純物としてSiがドープされたn型GaN層3(層厚:1〜4μm Si濃度:1016〜1019cm−3)が形成される。
なお、トリメチルガリウムガスは、液体のトリメチルガリウムをHによりバブリングし(恒温槽温度:約5℃)、このバブリングによって発生した気体を、キャリヤガスで希釈して供給する。そして、上記TMGガス流量とは、液体のトリメチルガリウムに供給するHの流量のことである。
n型GaN層4を形成した後には、p型GaN層5の成長が行われる。p型GaN層5の成長は、まず、ウエハ温度が、1000〜1100℃(たとえば、1060℃)に調節される。
その後、窒素原料バルブ40、ガリウム原料バルブ41およびマグネシウム原料バルブ42が開かれ、シリコン原料バルブ43が閉じられる。そして、原料ガス供給路29から、アンモニア純粋ガスが、また、キャリヤガス(H)と共にトリメチルガリウムおよびエチルシクロペンタジエニルマグネシウムが、500〜3600s間供給される(NHガス流量:10000〜20000sccm TMGガス流量:10〜40sccm EtCpMgガス流量:10〜200sccm)。
その結果、図4Aに示すように、n型GaN層4の上面に、p型不純物としてMgがドープされたp型GaN層5(層厚:0.1〜1.5μm Mg濃度:1017〜1020cm−3)が形成される。
なお、トリメチルガリウムは、上記と同様の方法により供給する。また、エチルシクロペンタジエニルマグネシウムは、液体のエチルシクロペンタジエニルマグネシウムをHによりバブリングし(恒温槽温度:約30℃)、このバブリングによって発生した気体を、キャリヤガスで希釈して供給する。そして、上記TMGガス流量およびEtCpMgガス流量とは、液体のトリメチルガリウムおよびエチルシクロペンタジエニルマグネシウムに供給するHの流量のことである。
p型GaN層5を形成した後には、n型GaN層6の成長が行なわれる。n型GaN層6の成長は、まず、ウエハ温度が、1000〜1100℃(たとえば、1060℃)に調節される。
その後、窒素原料バルブ40、ガリウム原料バルブ41およびシリコン原料バルブ43が開かれ、マグネシウム原料バルブ42が閉じられる。そして、原料ガス供給路29から、アンモニアおよびシラン純粋ガスが、また、キャリヤガス(H)と共にトリメチルガリウムが、500〜3600s間供給される(NHガス流量:10000〜20000sccm SiHガス流量:0〜50sccm TMGガス流量:10〜40sccm)。
その結果、図4Aに示すように、p型GaN層5の上面に、n型不純物としてSiがドープされたn型GaN層6(層厚:0.1〜1.5μm Si濃度:1016〜1019cm−3)が形成される。
なお、トリメチルガリウムは、上記と同様の方法により供給する。
こうして、基板2上にn型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6からなる積層構造部3が形成される。
積層構造部3の形成後、基板2が処理室22から取り出される。
1−2.ドライエッチング工程
次いで、n型GaN層6の上面にフォトレジスト16が塗布され、このフォトレジスト16が、トレンチ7を形成すべき領域にn型GaN層6を露出させる開口17を有する形状にパターニングされる。
そして、開口17を介して、エッチングガスが供給されることにより、n型GaN層6、p型GaN層5およびn型GaN層4がドライエッチングされる。このときのエッチングガスとしては、たとえば、Cl、BCl、CClなどの塩素系ガスを用いることができる。
これにより、図4Bに示すように、積層構造部3において開口17に臨む部分に、断面V字状のトレンチ19が形成される。このトレンチ19内に臨むn型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6に跨る壁面18は、c面(0001)に対して、たとえば、15°以上90°未満の範囲で傾斜した面であり、具体的には、(10-13)、(10-11)、(11-22)などの半極性面である。
1−3.ウェットエッチング工程
ドライエッチング後、n型GaN層6上にフォトレジスト16を残存させたまま、開口17を介して、エッチング液が供給されることにより、n型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6が壁面18からウェットエッチングされる。このときのエッチング液としては、たとえば、KOH(水酸化カリウム)、NHOH(アンモニア水)、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)などのアルカリ性のエッチング液を用いることができる。
窒化物半導体は、上記のようなアルカリ性のエッチング液により、その極性面(a面およびm面)以外の結晶面(つまり、非極性面および半極性面)が選択的にエッチングされる。
したがって、壁面18へのエッチング液の供給により、半極性面の壁面18が選択的にエッチングされて、極性面および半極性面に対してエッチング選択性の高い非極性面(a面およびm面)の壁面8が現われるように積層構造部3が成形される。これにより、積層構造部3において開口17に臨む部分に、図4Cに示すように、断面U字状のトレンチ7が形成される。そして、このトレンチ7の形成により、積層構造部3には、複数の柱状部9が形成される。
1−4.プラズマ照射工程
次いで、フォトレジスト16が除去される。フォトレジスト16の除去後、基板2が、プラズマを発生可能な装置(たとえば、ECR(Electron Cyclotron Resonance:電子サイクロトロン共鳴)スパッタ装置)に導入される。そして、図4Dに示すように、積層構造部3に対して、たとえば、30eV程度のエネルギーを有するArプラズマが数秒間照射される。
これにより、図4Eに示すように、p型GaN層5における壁面8付近の領域が変質して、p型GaN層5よりもアクセプタ濃度の低いp型GaN層10が形成される。
1−5.アニール工程
その後、基板2が、プラズマ発生装置から取り出され、アニール炉に導入される。
アニール炉では、炉内を窒素雰囲気に保持した状態で、図4Fに示すように、積層構造部3が、たとえば、800〜900℃で10分間、p型化アニール処理される。
なお、「窒素雰囲気」とは、実質的に水素(H)を含まない窒素(N)含有ガスが炉内に充満していることをいう。また、「p型化アニール処理」とは、上記条件で積層構造部3を加熱することにより、p型GaN層5およびp型GaN層10中に混入されているHを除去する処理のことをいう。
1−6.ゲート絶縁膜形成工程
アニール処理後、CVD法などの方法により、図4Gに示すように、柱状部9の表面全域およびトレンチ7内に露出するn型GaN層4の上面全域にゲート絶縁膜11が形成される。
1−7.ゲート電極形成工程
次いで、ゲート絶縁膜11上に、ゲート電極12の材料として用いられるメタルが、CVD法やスパッタ法などにより堆積される。そして、公知のフォトリソグラフィ技術により、ゲート電極12を形成すべき領域を覆うフォトレジスト(図示せず)が形成され、このフォトレジストを介して、メタルの不要部分(ゲート電極12以外の部分)がエッチング除去される。これにより、図4Hに示すように、ゲート絶縁膜11上にゲート電極12が形成される。
1−8.ソース電極形成工程
次いで、公知のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により、ゲート絶縁膜11がパターニングされて、図4Iに示すように、n型GaN層6の上面を露出させるソースコンタクトホール13が形成される。その後、ゲート電極12と同様の方法により、図4Iに示すように、ソース電極14が形成される。
ソース電極14の形成後、熱アロイ(アニール処理)が行なわれることにより、n型GaN層6に対してソース電極14がオーミック接触する。
1−9.層間絶縁膜形成工程
次いで、CVD法などの方法により、図4Jに示すように、ゲート絶縁膜11上に層間絶縁膜20が積層される。そして、層間絶縁膜20がパターニングされることにより、ソース電極14を露出させるソースコンタクトホール36が形成される。
1−10.パッド形成工程
層間絶縁膜20の形成後、ソースコンタクトホール36内および層間絶縁膜20上にソースコンタクト電極37の材料(電極材料)が堆積される。次いで、電極材料のソースコンタクトホール36外に存在する不要部分が、CMP研磨処理により除去される。
そして、ソースコンタクト電極37と同様の方法により、ソースパッド34の材料(パッド材料)が堆積され、パターニングされることにより、図4Kに示すように、層間絶縁膜20の表面に、ソースパッド34が形成される。
1−11.ドレイン電極形成工程
その後、スパッタ法などにより、基板2の裏面全域にドレイン電極15の材料が堆積される。これにより、図4Lに示すように、基板2の裏面に接触するようにドレイン電極15が形成される。
以上の工程を経ることにより、電界効果トランジスタ1が得られる。
2.第2の実施形態に係る製造方法
図5A〜図5Lは、図1の電界効果トランジスタの他の製造方法(第2の実施形態に係る製造方法)を示す模式的な断面図である。図5A〜図5Iにおいて、図4A〜図4Iに示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付している。
2−1.積層工程
まず、上記1−1.積層工程と同様の方法により、図5Aに示すように、基板2上にn型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6からなる積層構造部3が形成される。
2−2.ドライエッチング工程
次いで、上記1−2.ドライエッチング工程と同様の方法により、図5Bに示すように、積層構造部3に断面V字状のトレンチ19が形成され、それによって壁面18が形成される。
2−3.ウェットエッチング工程
ドライエッチング後、上記1−3.ウェットエッチング工程と同様の方法により、積層構造部3において開口17に臨む部分に、図5Cに示すように、断面U字状のトレンチ7が形成される。また、トレンチ7の形成により、積層構造部3には、複数の柱状部9が形成される。
2−4.再成長工程
次いで、フォトレジスト16が除去される。フォトレジスト16の除去後、基板2が、再びエピタキシャル装置21(図3参照)の処理室22に搬入され、サセプタ24に保持される。 この状態でバルブ41〜43は閉じておき、窒素原料バルブ40を開いて、処理室22内に、アンモニア純粋ガスが供給される(ガス流量:10000〜20000sccm)。
さらに、ヒータ23への通電が行われ、ウエハ温度が1000〜1100℃まで昇温される。ウエハ温度が1000〜1100℃に達するまで待機した後、ガリウム原料バルブ41が開かれ、原料ガス供給路29から、キャリヤガス(H)と共にトリメチルガリウムが、たとえば、120〜240s間供給される(ガス流量:10〜40sccm)。なお、トリメチルガリウムは、上記と同様の方法により供給する。
これにより、図5Dに示すように、柱状部9の表面全域およびトレンチ7内に臨むn型GaN層4の上面全域からGaNが再成長する。
そして、p型GaN層5から成長するGaNには、GaNの成長にしたがってMg(p型不純物)がGaN内に拡散するので、成長後の壁面8付近の領域には、図5Eに示すように、p型GaN層5よりも低いアクセプタ濃度のp型GaN層10が形成される。なお、GaNを成長させるときに意図的にMgをドープしてもよい。
一方、上記のように不純物をドープしないでGaNを成長させると、GaNに存在する格子欠陥などにより、GaNが自然とn型化する。したがって、n型GaN層4およびn型GaN層6から成長するGaNは、n型化し、成長後には、図5Eに示すように、n型GaN層4およびn型GaN層6それぞれと一体化する。
2−5.アニール工程
GaNの再成長後、上記1−5.アニール工程と同様の方法により、図5Fに示すように、積層構造部3がp型化アニール処理される。
2−6.ゲート絶縁膜形成工程
アニール処理後、上記1−6.ゲート絶縁膜形成工程と同様の方法により、図5Gに示すように、柱状部9の表面全域およびトレンチ7内に露出するn型GaN層4の上面全域にゲート絶縁膜11が形成される。そして、ゲート絶縁膜11にソースコンタクトホール13が形成される。
2−7.ゲート電極形成工程
次いで、上記1−7.ゲート電極形成工程と同様の方法により、図5Hに示すように、ゲート電極12が形成される。
2−8.ソース電極形成工程
ゲート電極12の形成後、上記1−8.ソース電極形成工程と同様の方法により、図5Iに示すように、ソースコンタクトホール13が形成され、そして、ソース電極14が形成される。
2−9.層間絶縁膜形成工程
次いで、上記1−9.層間絶縁膜形成工程と同様の方法により、図5Jに示すように、ソースコンタクトホール36を有する層間絶縁膜20が形成される。
2−10.パッド形成工程
層間絶縁膜20の形成後、上記1−10.パッド形成工程と同様の方法により、図5Kに示すように、ソースコンタクト電極37およびソースパッド34が形成される。
2−11.ドレイン電極形成工程
その後、上記1−11.ドレイン電極形成工程と同様の方法により、図5Lに示すように、ドレイン電極15が形成される。
以上の工程を経ることにより、電界効果トランジスタ1が得られる。
上記の製造方法によれば、n型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6が形成された後、エッチングしてトレンチ7が形成されることにより、壁面8を6面有する正六角柱状の柱状部9が積層構造部3に形成される。したがって、p型GaN層5は、柱状部9において6つの壁面8(6方向)に露出されることとなる。そして、アニール工程では、窒素雰囲気中、壁面8にp型GaN層5が露出した状態で、アニール処理が行なわれる。
アニール処理の際、各柱状部9において、p型GaN層5が6つの壁面8に露出しているので、アニール処理により、p型GaN層5中のHが壁面8を介して除去される。
そのため、n型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6がエッチングされずにアニール処理される場合よりも、p型GaN層5中のHを効率よく除去することができ、p型GaN層5におけるH濃度を低減することができる。したがって、p型GaN層5に対してMgを過剰に導入しなくても、p型GaN層5においてホール濃度を確保することができる。その結果、高いチャネル移動度を保持しながら、遮断電流を抑制することができる電界効果トランジスタを提供することができる。
また、各柱状部9が壁面8を6面有しており、p型GaN層5が6方向に露出されるので、p型GaN層5をより広い面積で露出させることができる。そのため、p型GaN層5が1方向に露出する場合よりも一層効率よくHを除去することができる。
また、6面の壁面8全域にゲート電極12が対向しており、各単位セル(各柱状部9)におけるゲート幅が、平面視における柱状部9の外周(正六角形の辺の総長さ)とほぼ同じであることから、各単位セルにおいて長いゲート幅を確保することができる。そのため、電流密度を増やすことができるので、より高出力なパワーデバイスを実現することができる。
また、III族窒化物半導体において、ドライエッチングによりプラズマダメージを受けた面は、加熱により当該面から窒素抜けが生じやすい。これによって発生した結晶内の窒素空孔は、ホール濃度を低下させ、界面準位密度を増大させるため、窒素抜けはできるだけ防止されることが好ましい。
一方、ウェットエッチングによって形成された非極性面(つまり、a面およびm面)は、加熱に対して安定した結晶性を有している。したがって、壁面8がウェットエッチング面であれば、アニール処理による窒素抜けを抑制することができ、p型GaN層5のホール濃度低下の抑制が一層期待される。
そして、上記の製造方法によれば、ドライエッチング工程により形成される壁面18へのエッチング液の供給により、アニール工程前に、n型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6が壁面18からウェットエッチングされて柱状部9の壁面8が形成される。
これにより、ウェットエッチング面の壁面8を形成できるので、アニール処理時におけるp型GaN層5からの窒素抜けを抑制することができる。その結果、p型GaN層5のホール濃度の低下を抑制し、界面準位密度を抑制することができる。
また、上記の製造方法によれば、p型GaN層5における壁面8付近の領域に、p型GaN層10が形成される。したがって、電界効果トランジスタ1の反転層(チャネル)は、p型GaN層10に形成される。
型GaN層10は、p型GaN層5よりもアクセプタ濃度が低いため、ゲート閾値電圧を低く抑えることができ、さらに高耐圧性を確保することができる。そのため、良好なパワーデバイスを実現することができる。つまり、電界効果トランジスタ1のオン側の特性を向上させることができる。
また、ゲート絶縁膜形成工程がアニール工程後に行なわれるので、アニール処理時において、柱状部9の壁面8がゲート絶縁膜11に覆われていない。そのため、アニール処理によるHの除去がゲート絶縁膜11により妨害されることを防止することができる。また、Hがゲート絶縁膜11の結晶を壊すことを抑制することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの模式的な平面図である。図7は、図6のVII−VIIで示される切断線で切断したときの断面図である。
電界効果トランジスタ51は、基板52と、基板52上に形成されたIII族窒化物半導体から成る積層構造部53とを備えている。
基板52としては、たとえば、前述の基板52と同様の導電性基板を適用することができる。
積層構造部53は、n型不純物としてSiを含むn型GaN層54と、p型不純物としてMgを含むp型GaN層55と、n型不純物としてSiを含むn型GaN層56とを備えている。これら各GaN層は、基板52の側からこの順に積層されている。
積層構造部53には、n型GaN層56の上面からn型GaN層54の層厚方向途中まで、その積層界面を横切る方向にエッチングされることにより、断面U字状のトレンチ57が形成されている。
トレンチ57は、平面視で格子状に形成されている。トレンチ57の幅は、好ましくは、1.0〜2.0μmである。
そして、このような形状のトレンチ57により、積層構造部53には、格子状のトレンチ57に囲まれる窓部分に、n型GaN層54、p型GaN層55およびn型GaN層56に跨り、積層構造部53の積層界面に直交する壁面58を4面有する四角柱(直方体)状の柱状部59が形成されている。
柱状部59は、各柱状部59が隣接する柱状部59と所定幅(トレンチ57の幅)を空けるように、全体として行列状に配列されている。
各柱状部59の平面視における1辺は、好ましくは、5〜20μm、つまり、各柱状部59は、好ましくは、平面視で5μm角〜20μm角である。また、各柱状部59は、n型GaN層54、p型GaN層55およびn型GaN層56からなるnpn積層構造を有しており、電界効果トランジスタ51において、トランジスタ機能を有する最小単位(単位セル)を構成している。なお、トレンチ57内に露出するn型GaN層54は、各単位セルで共有されている。
積層構造部53は、基板52の上に、たとえば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相成長)法によって形成されている。
たとえば、主面がc面(0001)の基板52を用いると、この基板52の上にエピタキシャル成長によって成長させられる積層構造部53、すなわち、n型GaN層54、p型GaN層55およびn型GaN層56は、やはりc面(0001)を主面として積層されることになる。したがって、積層構造部53の積層界面に直交する壁面58の面方位は、c面(0001)に対して90°の面、具体的には、m面(10-10)またはa面(11-20)などの非極性面となる。
柱状部59の表面全域およびトレンチ57内に露出するn型GaN層54の上面全域には、ゲート絶縁膜62が形成されている。
ゲート絶縁膜62には、たとえば、前述のゲート絶縁膜11と同様の材料を適用することができる。
ゲート絶縁膜62上には、各柱状部59において壁面58に対向するゲート電極63が形成されている。ゲート電極63は、柱状部59において、平面視正方形のn型GaN層56の周縁部から4つの壁面58全域を覆い、トレンチ57内に露出するn型GaN層54上に至るように形成されている。これにより、各単位セル(各柱状部59)におけるゲート幅は、平面視における柱状部59の外周(正方形の辺の総長さ)とほぼ同じとなっている。
また、一柱状部59に形成されたゲート電極63と、隣接する他の柱状部59に形成されたゲート電極63とは、n型GaN層54上において一体的に接続されている。つまり、ゲート電極63は、各柱状部59に形成される部分がn型GaN層54上で一体的に接続されることにより、全ての柱状部59により共有されている。
また、ゲート電極63には、たとえば、前述のゲート電極12と同様の材料を適用することができる。
ゲート絶縁膜62には、各柱状部59のn型GaN層56上において、n型GaN層56の上面を露出させるソースコンタクトホール64が形成されている。ソースコンタクトホール64は、n型GaN層56上のゲート電極63により囲まれる部分において、平面視円形に形成されている。そして、ソースコンタクトホール64内には、ソース電極65が充填されている。
ソース電極65は、ソースコンタクトホール64内に臨むn型GaN層56に電気的に接続(オーミック接触)されることとなる。ソース電極65には、n型GaN層56にオーミック接触可能な金属材料、たとえば、前述のソース電極14と同様の材料を適用することができる。
ゲート絶縁膜62上には、ソース電極65およびゲート電極63を被覆する層間絶縁膜71が積層されている。層間絶縁膜71は、たとえば、窒化シリコン(SiN)や酸化シリコン(SiO)を用いて構成することができる。
層間絶縁膜71には、ソース電極65に対向する部分に平面視円形のソースコンタクトホール72が形成されている。
ソースコンタクトホール72には、ソース電極65とのコンタクトのためのソースコンタクト電極73が埋設されている。ソースコンタクト電極73は、たとえば、アルミニウム(Al)を用いて構成することができる。
そして、層間絶縁膜71の表面には、ソースパッド74が形成されている。ソースパッド74は、たとえば、アルミニウム(Al)を用いて構成することができる。また、ソースパッド74は、行列状に配列された柱状部59全域に跨って配置され、各柱状部59上に形成されたソースコンタクト電極73に接触している。これにより、柱状部59に形成されたソース電極65は、ソースコンタクト電極73を介してソースパッド74に対して一括して電気的に接続(オーミック接続)されることになる。
なお、図示は省略するが、層間絶縁膜71上には、ゲート電極63に電気的に接続されるゲートパッドが形成されている。ゲートパッドは、平面視で柱状部59が形成されていない部分に配置されている。ゲートパッドは、層間絶縁膜71を貫通し、図示しない位置において引き回されたゲート配線に接触している。これにより、ゲートパッドは、ゲート配線を介してゲート電極63と電気的に接続(オーミック接続)されることになる。
基板52の下面(裏面)には、ドレイン電極66がその全域を覆うように形成されている。ドレイン電極66は、導電性の基板52を介してn型GaN層54に電気的に接続されることとなる。ドレイン電極66には、基板52にオーミック接触可能な金属材料、たとえば、ソース電極65と同様の金属材料を適用することができる。
なお、図7においては、電界効果トランジスタ51の構造理解を容易にするため、層間絶縁膜71、ソースコンタクトホール72、ソースコンタクト電極73およびソースパッド74を省略している。
3.第3の実施形態に係る製造方法
図8A〜図8Jは、図6の電界効果トランジスタの一製造方法(第3の実施形態に係る製造方法)を示す模式的な断面図である。図8A〜図8Gにおいて、図4A〜図4Iに示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付している
3−1.積層工程
まず、上記1−1.積層工程と同様の方法により、図8Aに示すように、基板52上にn型GaN層54、p型GaN層55およびn型GaN層56からなる積層構造部53が形成される。
3−2.ドライエッチング工程
次いで、n型GaN層56の上面にフォトレジスト69が塗布され、このフォトレジスト69が、トレンチ57を形成すべき領域にn型GaN層56を露出させる開口70を有する形状にパターニングされる。次いで、上記1−2.ドライエッチング工程と同様の方法により、図8Bに示すように、積層構造部53に断面V字状のトレンチ67が形成され、それによって壁面68が形成される。
3−3.アニール工程
ドライエッチング後、フォトレジスト69が除去される。そして、上記1−5.アニール工程と同様の方法により、図8Cに示すように、積層構造部53が、たとえば、800〜900℃で10分間、p型化アニール処理される。
3−4.ウェットエッチング工程
アニール処理後、n型GaN層6の上面にフォトレジスト60が塗布され、このフォトレジスト60が、トレンチ67を露出させる開口61を有する形状にパターニングされる。
そして、開口61を介して、上記1−3.ウェットエッチング工程と同様の方法により、エッチング液が供給される。これにより、ドライエッチングで切り出した壁面68が選択的にエッチングされて、極性面および半極性面に対してエッチング選択性の高い非極性面(a面およびm面)の壁面58が現われるように積層構造部53が成形される。
したがって、積層構造部53において開口61に臨む部分に、図8Dに示すように、断面U字状のトレンチ57が形成される。そして、このトレンチ57の形成により、積層構造部53には、複数の柱状部59が形成される。
3−5.ゲート絶縁膜形成工程
ウェットエッチング後、上記1−6.ゲート絶縁膜形成工程と同様の方法により、図8Eに示すように、柱状部59の表面全域およびトレンチ57内に露出するn型GaN層54の上面全域にゲート絶縁膜62が形成される。そして、ゲート絶縁膜62にソースコンタクトホール64が形成される。
3−6.ゲート電極形成工程
その後、上記1−7.ゲート電極形成工程と同様の方法により、図8Fに示すように、ゲート電極63が形成される。
3−7.ソース電極形成工程
ゲート電極63の形成後、上記1−8.ソース電極形成工程と同様の方法により、図8Gに示すように、ソースコンタクトホール64が形成され、そして、ソース電極65が形成される。
3−8.層間絶縁膜形成工程
次いで、上記1−9.層間絶縁膜形成工程と同様の方法により、図8Hに示すように、ソースコンタクトホール72を有する層間絶縁膜71が形成される。
3−9.パッド形成工程
層間絶縁膜71の形成後、上記1−10.パッド形成工程と同様の方法により、図8Iに示すように、ソースコンタクト電極73およびソースパッド74が形成される。
3−10.ドレイン電極形成工程
その後、上記1−11.ドレイン電極形成工程と同様の方法により、図8Jに示すように、ドレイン電極66が形成される。
以上の工程を経ることにより、電界効果トランジスタ51が得られる。
上記の製造方法によれば、n型GaN層54、p型GaN層55およびn型GaN層56が形成された後、エッチングして格子状のトレンチ57が形成されることにより、トレンチ57内に臨む壁面58が積層構造部53に形成される。したがって、p型GaN層55は、壁面58に露出されることとなる。そして、アニール工程では、窒素雰囲気中、壁面58にp型GaN層55が露出した状態で、アニール処理が行なわれる。
アニール処理の際、p型GaN層5が壁面58に露出しているので、アニール処理により、p型GaN層5中のHが壁面58を介して除去される。
そのため、n型GaN層54、p型GaN層55およびn型GaN層56がエッチングされずにアニール処理される場合よりも、p型GaN層55中のHを効率よく除去することができ、p型GaN層55におけるH濃度を低減することができる。したがって、p型GaN層55に対してMgを過剰に導入しなくても、p型GaN層55においてホール濃度を確保することができる。その結果、高いチャネル移動度を保持しながら、遮断電流を抑制することができる電界効果トランジスタを提供することができる。
また、各柱状部59が壁面58を4面有しており、p型GaN層55が4方向に露出されるので、p型GaN層55をより広い面積で露出させることができる。そのため、p型GaN層55が1方向に露出する場合よりも一層効率よくHを除去することができる。
また、4面の壁面58全域にゲート電極63が対向しており、各単位セル(各柱状部59)におけるゲート幅が、平面視における柱状部59の外周(正方形の辺の総長さ)とほぼ同じであることから、各単位セルにおいて長いゲート幅を確保することができる。そのため、電流密度を増やすことができるので、より高出力なパワーデバイスを実現することができる。
また、上記の製造方法によれば、ドライエッチング工程により、p型GaN層55を壁面68から露出させ、この状態でアニール工程が行なわれる。そして、アニール工程後、壁面68へのエッチング液の供給により、n型GaN層4、p型GaN層5およびn型GaN層6が壁面68からウェットエッチングされる。
そのため、アニール処理時に、壁面68から窒素抜けが生じたとしても、窒素抜けの生じた部分(たとえば、p型GaN層5における壁面68付近の部分)を除去することができる。したがって、エッチングにより現われる壁面58を良好な結晶面とすることができる。その結果、壁面58とゲート絶縁膜62との界面を良好な界面とすることができ、界面準位を低減することができる。これにより、電界効果トランジスタ51のチャネル抵抗を低減することができるとともに、リーク電流を抑制することができる。
さらに、ウェットエッチングがアニール工程後に行なわれるため、プラズマ衝撃によりダメージを受けた壁面68を含む柱状部59の側壁の除去を、上記窒素抜けの生じた部分の除去とともに、一括して行なうことができる。その結果、生産効率を向上させることもできる。
また、ゲート絶縁膜形成工程がアニール工程後に行なわれるので、アニール処理時において、柱状部59の壁面68がゲート絶縁膜62に覆われていない。そのため、アニール処理によるHの除去がゲート絶縁膜62により妨害されることを防止することができる。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はさらに他の実施形態で実施することもできる。
たとえば、p型GaN層5およびp型GaN層55に含まれるp型不純物は、Mg以外の不純物、たとえば、Cなどであってもよい。
また、前述の実施形態では、p型GaN層5およびp型GaN層55を露出させる壁面を有する成形体として、正六角柱状の柱状部9および四角柱(直方体)状の柱状部59を代表例として挙げたが、そのような成形体は、たとえば、ストライプ状の棒状部などであってもよい。
また、積層構造部3および積層構造部53を形成するときに供給するアンモニアおよびシランは、純粋ガスとしてではなく、キャリヤガス(H)で希釈して供給してもよい。
また、p型GaN層5における壁面8付近の領域に形成される層は、n型GaN層4およびn型GaN層6よりも低いドナー濃度のn型GaN層や、不純物をほとんど含まないi型GaN層であってもよい。
また、n型GaN層4、p型GaN層5、n型GaN層6、n型GaN層54、p型GaN層55およびn型GaN層56は、組成や不純物濃度の異なる複数の層からなる構成であってもよい。
また、各実施形態において、ドライエッチング後に行なわれるウェットエッチング工程を省略することができる。
また、第1の実施形態に係る製造方法において1−4.プラズマ照射工程を省略することができ、第2の実施形態に係る製造方法において2−4.再成長工程を省略することができる。
また、ドレイン電極15,66は、基板2,52を研磨し、この研磨によって薄くされた基板の裏面に形成されていてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
次に、本発明を下記の実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
実施例1および比較例1〜3
図3に示したエピタキシャル装置21と同様の構成を有する装置のサセプタに、ウエハ(実施例1と比較例1とが同一のウエハであり、比較例2と比較例3とが同一のウエハ(実施例1のウエハとは異なる)である。)を保持させた。この状態からウエハ上に、上記実施形態に示した条件において、Siを含むn型GaN層(第1層)、Mgを含むp型GaN層(第2層)およびSiを含むn型GaN層(第3層)を順に成長させた(成長速度:1.3〜1.5μm/h TMGの恒温槽温度:約5℃ EtCpMgの恒温槽温度:約30℃)。
なお、TMGおよびEtCpMgについては、Hでバブリング後、バブリングによって発生した気体を、キャリヤガス(H)を用いて供給した。一方、アンモニアおよびシランについては、キャリヤガス(H)を用いず、純粋ガスとして供給した。これによって、ウエハ上にnpn構造を有するGaN積層構造を形成した。そして、GaN積層構造が形成されたウエハを5mm角に劈開した。
実施例1および比較例1については、劈開されたウエハ上のGaN積層構造を、さらに第3層から第1層まで格子状にドライエッチング(エッチングガス:ClとSiClとの混合ガス)した後、ウェットエッチング(エッチング液:22%TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)水溶液)することにより、平面視で330μm角の柱状部を9つ形成した。これにより、p型GaN層(第2層)を柱状部の壁面に露出させた。
また、実施例1および比較例2のGaN積層構造に対しては、窒素雰囲気中、900℃で10分間アニール処理を行なった。
H濃度およびMg濃度測定
実施例1および比較例1〜3により形成されたGaN積層構造の各GaN層に含まれるH濃度およびMg濃度を二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)により測定した。結果を図9〜図12に示す。
図9に示すように、GaN積層構造をエッチングし、p型GaN層を壁面に露出させた状態でアニール処理した実施例1については、p型GaN層(第2層)におけるH濃度が平均3.5×1018cm−3であった。
一方、p型GaN層を壁面に露出させたがアニール処理しなかった比較例1、GaN積層構造をエッチングせずにアニール処理した比較例2、およびGaN積層構造のエッチングもアニール処理もしなかった比較例3については、図10〜図12に示されるように、p型GaN層(第2層)におけるH濃度がそれぞれ、平均9×1018cm−3、1.5×1019cm−3および1.5×1019cm−3であった。なお、上記したように比較例1のウエハと、比較例2および3のウエハとが異なるものであり、比較例1のH濃度は、比較例2および3のH濃度よりも低くなっている。
以上より、GaN積層構造をエッチングし、p型GaN層を壁面に露出させた状態でアニール処理することにより、p型GaN層(第2層)から効率的にHを除去できることが確認された。
本発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの模式的な平面図である。 図1のII−IIで示される切断線で切断したときの断面図である。 図2に示す積層構造部を形成するためのエピタキシャル装置の概略構成図である。 図1の電界効果トランジスタの一製造方法(第1の実施形態に係る製造方法)を示す模式的な断面図である。 図4Aの次の工程を示す図である。 図4Bの次の工程を示す図である。 図4Cの次の工程を示す図である。 図4Dの次の工程を示す図である。 図4Eの次の工程を示す図である。 図4Fの次の工程を示す図である。 図4Gの次の工程を示す図である。 図4Hの次の工程を示す図である。 図4Iの次の工程を示す図である。 図4Jの次の工程を示す図である。 図4Kの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの他の製造方法(第2の実施形態に係る製造方法)を示す模式的な断面図である。 図5Aの次の工程を示す図である。 図5Bの次の工程を示す図である。 図5Cの次の工程を示す図である。 図5Dの次の工程を示す図である。 図5Eの次の工程を示す図である。 図5Fの次の工程を示す図である。 図5Gの次の工程を示す図である。 図5Hの次の工程を示す図である。 図5Iの次の工程を示す図である。 図5Jの次の工程を示す図である。 図5Kの次の工程を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの模式的な平面図である。 図6のVII−VIIで示される切断線で切断したときの断面図である。 図6の電界効果トランジスタの一製造方法(第3の実施形態に係る製造方法)を示す模式的な断面図である。 図8Aの次の工程を示す図である。 図8Bの次の工程を示す図である。 図8Cの次の工程を示す図である。 図8Dの次の工程を示す図である。 図8Eの次の工程を示す図である。 図8Fの次の工程を示す図である。 図8Gの次の工程を示す図である。 図8Hの次の工程を示す図である。 図8Iの次の工程を示す図である。 実施例1のGaN積層構造に含まれるHおよびMgの濃度変化を示すグラフである。 比較例1のGaN積層構造に含まれるHおよびMgの濃度変化を示すグラフである。 比較例2のGaN積層構造に含まれるHおよびMgの濃度変化を示すグラフである。 比較例3のGaN積層構造に含まれるHおよびMgの濃度変化を示すグラフである。 従来の電界効果トランジスタの模式的な断面図である。
符号の説明
1 電界効果トランジスタ(窒化物半導体素子)
3 積層構造部
4 n型GaN層(第1層)
5 p型GaN層(第2層)
6 n型GaN層(第3層)
8 壁面
10 p型GaN層(第4層)
11 ゲート絶縁膜
12 ゲート電極
14 ソース電極
15 ドレイン電極
51 電界効果トランジスタ
53 積層構造部
54 n型GaN層(第1層)
55 p型GaN層(第2層)
56 n型GaN層(第3層)
58 壁面
62 ゲート絶縁膜
63 ゲート電極
65 ソース電極
66 ドレイン電極

Claims (8)

  1. n型のIII族窒化物半導体からなる第1層上にp型不純物を含むIII族窒化物半導体からなる第2層を積層し、この第2層上にn型のIII族窒化物半導体からなる第3層を積層する工程と、
    エッチングにより、前記第1層から前記第3層に跨る壁面を有する積層構造部を形成するエッチング工程と、
    窒素雰囲気中において、p型不純物を活性化させるアニール処理を前記積層構造部に行なうアニール工程とを含む、窒化物半導体素子の製造方法。
  2. 前記エッチング工程が、前記第1層から第3層に至るようにドライエッチングする工程と、このドライエッチング後、前記アニール工程前にウェットエッチングする工程とを含む、請求項1に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  3. 前記アニール工程後、前記壁面をウェットエッチングする工程を含む、請求項1または2に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  4. 前記アニール工程前に、前記第2層の前記壁面上に前記第2層とは異なる伝導特性を有する第4層を形成する第4層形成工程を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  5. 前記第4層形成工程が、前記第2層とはアクセプタ濃度の異なるp型不純物を含む層を形成する工程である、請求項4に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  6. 前記p型不純物を含む第4層を形成する工程が、前記第2層から拡散するp型不純物を含む層を形成する工程を含む、請求項5に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  7. 前記エッチング工程が、ドライエッチングにより前記壁面を形成する工程と、前記アニール工程後、前記壁面をウェットエッチングする工程とを含む、請求項1に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  8. 前記アニール工程後、前記壁面に対向するゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜を介して前記第2層に対向するゲート電極を形成する工程と、
    前記第3層に電気的に接続されるようにソース電極を形成する工程と、
    前記第1層に電気的に接続されるようにドレイン電極を形成する工程とを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
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