JP4915691B2 - シリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物の製造方法およびシリコンウェーファー搬送冶具 - Google Patents

シリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物の製造方法およびシリコンウェーファー搬送冶具 Download PDF

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Description

本発明は、射出成形性に優れ、高い機械的強度、ならびに適度な硬さと適度なクッション性を有し、各種イオン量を低く抑えたシリコンウェーファー搬送治具用ポリエステルブロック共重合体組成物の製造方法およびシリコンウェーファー搬送治具に関するものである。
従来から、シリコンウェーファー搬送用容器、およびそれに付随した治具に代表される用途においては、容器内に格納されるシリコンウェーファーを汚染しない低汚染性熱可塑性樹脂が求められているが、近年、この汚染性レベルのより低いものが求められるようになってきている。シリコンウェーファーハー表面に付着する汚染物質はシリコンウェーファーの電気特性などの品質に影響を及ぼすものであるが、シリコンウェーファーの大口径化やシリコンウェーファー上に形成される回路の細径化に伴い、シリコンウェーファーの汚染による歩留まりを低く抑える必要がある。また、特に、シリコンウェーファー搬送用容器の治具には、低汚染性でありながら、高い機械的強度と耐衝撃性ならびに適度な硬さと適度なクッション性を有する素材が要求される。
シリコンウェーファー搬送容器に用いる素材としては、ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリエーテルエステルのようなポリエステルエラストマを混合して得られる樹脂組成物が、衝撃強さ、耐屈曲疲労性、耐落下衝撃性に優れることが知られていて(特許文献1、2、3参照)、特に特許文献3には、このような樹脂組成物が家電ハウジング用に適していることが開示されている。
さらに、特定の芳香族ポリエステル樹脂組成物と、特定のポリエーテルエステルブロック共重合体からなり、シリコンウェーファーを汚染する揮発性ガス発生量を低く抑えたシリコンウェーファー搬送用容器に適したハウジング用ポリエステル樹脂組成物も知られている(特許文献4参照)。また、芳香族ポリエステル樹脂とポリエーテルエステルブロック共重合体からなるシリコンウェーファー表面に付着する有機物の量を低く抑えたシリコンウェーファー搬送治具用ポリエステル樹脂組成物が知られている(特許文献5参照)。
しかるに、上記特許文献1、2、3に開示された樹脂組成物は、確かに、衝撃強さ、耐屈曲疲労性等に優れているが、低汚染性を考慮されたものではないため、これらの樹脂組成物をシリコンウェーファー搬送治具に使用した場合には、シリコンウェーファー表面に有機物などが付着し汚染してしまう。
また、上記特許文献4で開示された樹脂組成物は触媒残量を少なくすることにより揮発性ガスの発生量を低く抑えられていて、上記特許文献5に開示された樹脂組成物は、溶融混練時に脱気をすることにより、あるいは樹脂組成物を100℃〜140℃の高温で脱気することによりシリコンウェーファー表面付着有機物の量が抑制されていて、シリコンウェーファーへの有機物の汚染はかなり改善されてきた。しかしながら、それでもシリコンウェーファー搬送容器に入れたシリコンウェーファーの表面には汚染物質が存在し、パーティクルが発生するなどの問題が依然起こっている。したがって、これらの汚染が何に起因しており、どのような手段をとれば汚染を防止できるかを検討することが急務となっていた。
特開昭60−35050号公報 特開平9−3307号公報 特開平9−3309号公報 特開2000−72959号公報 特開2004−217898号公報
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果なされたものである。
したがって、本発明の目的は、射出成形性に優れ、高い機械的強度と耐衝撃性、ならびに適度な硬さと適度なクッション性を有し、かつシリコンウェーファーの汚染を防止したシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法、及びシリコンウェーファー搬送治具を提供することにある。
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、材料となるポリエステルブロック共重合体のイオン濃度を減らすことによりシリコンウェーファーの汚染が急激に防止されることを見出し次のような本発明に至った。
すなわち、本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法は、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、1,4−ブタンジオールを主成分とする分子量300以下の脂肪族ジオールから得られるポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a)10〜99重量%と、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、平均分子量600〜6000のポリアルキレングリコールから得られる低融点重合体セグメント(b)90〜1重量%とを主たる構成成分とするポリエステルブロック共重合体(A)5〜100重量%と、芳香族ポリエステル樹脂(B)95〜0重量%とからなり、ASTM D790に従って測定した曲げ弾性率が800〜2000MPaであって、そのペレットYg(Yは正数)を電気伝導率が25℃で0.1μS/cm未満の水Yml(Yは正数)中に室温で24時間静置した後、抽出水のイオン濃度が、塩素イオン濃度20ppb以下、硫酸イオン濃度20ppb以下、ナトリウムイオン濃度20ppb以下、カルシウムイオン濃度20ppb以下の中から選択される1つ以上を満たすことを特徴とするシリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物を製造する方法であって、イオン濃度の低い水で洗浄し、洗浄後に樹脂に付着した水を、圧空を吹きかけ、または、吸引により、除去するものである。
なお、本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法においては、
前記ポリエステルブロック共重合体(A)の高融点結晶性重合体セグメント(a)がポリブチレンテレフタレート単位で構成されること、
前記ポリエステルブロック共重合体(A)の高融点結晶性重合体セグメント(a)がポリブチレンテレフタレート単位とポリブチレンイソフタレート単位からなるポリエステル共重合体で構成されること、前記ポリエステルブロック共重合体(A)の低融点重合体セグメント(b)を構成するポリアルキレングリコール成分が、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールから構成されること、
前記芳香族ポリエステル樹脂(B)がポリブチレンテレフタレート樹脂であること、
前記ペレットYg(Yは正数)を、電気伝導度が25℃で0.1μS/cm未満の水Yml(Yは正数)中に室温で24時間静置した後、抽出水のイオン濃度が、塩素イオン濃度10ppb以下、硫酸イオン濃度10ppb、ナトリウムイオン濃度10ppb以下、カルシウムイオン濃度10ppb以下の中から選択される1つ以上を満たすこと、
が、いずれも好ましい条件であり、これらの条件を適用することにより、一層優れた効果の取得を期待することができる。
また、本発明のシリコンウェーファー搬送治具は、前記シリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物からなるものが提供される。
本発明の製造方法から得られる樹脂組成物によれば、以下に説明するとおり、射出成形性に優れ、高い機械的強度と耐衝撃性、ならびに適度な硬さと適度なクッション性を有し、かつシリコンウェーファーの汚染を防止することができる。
以下、本発明について詳述する。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物は基本的には、ポリエステルブロック共重合体と少量のイオン性物質から構成されるが、そのほかにポリブチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステル樹脂を大量に含むことも好ましい。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物を形成するポリエステルブロック共重合体(A)の高融点結晶性重合体セグメント(a)は、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、1,4−ブタンジオールを主成分とする分子量300以下の脂肪族ジオールから形成されるポリエステルであり、好ましくはテレフタル酸および/またはジメチルテレフタレートと1,4−ブタンジオールから誘導されるポリブチレンテレフタレートである。この他に、芳香族ジカルボン酸としては、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸、あるいはこれらのエステル形成性誘導体などを単独で、あるいはテレフタル酸と共に用いることができる。特に、ポリブチレンテレフタレート単位とポリブチレンイソフタレート単位から構成されるポリエステル共重合体は好ましい。また、全ジオール成分のうち10モル%以下の少量であれば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、デカメチレングリコールなどの分子量が300以下の脂肪族ジオールを、1,4−ブタンジオールと共に用いることができる。また、3官能以上の多官能カルボン酸成分、多官能オキシ酸成分および多官能ヒドロキシ成分などを5モル%以下の範囲で共重合することも可能である。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物を形成するポリエステルブロック共重合体(A)の低融点重合体セグメント(b)は、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、平均分子量600〜6000のポリアルキレングリコールから得られる。このようなポリアルキレングリコールとしては、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体、ポリ(プロピレンオキシド)グリコールのエチレンオキシド付加重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランの共重合体、ネオペンチレンオキシドとテトラメチレンオキシドからなる共重合体などが挙げられる。これらのポリアルキレングリコールのなかで、得られるポリエーテルエステルブロック共重合体の弾性特性からポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、およびポリ(プロピレンオキシド)グリコールのエチレンオキシド付加物、エチレンオキシドとテトラヒドロフランの共重合体、ネオペンチレンオキシドとテトラメチレンオキシドからなる共重合体が好ましく、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールが特に好ましい。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物を形成するポリエステルブロック共重合体(A)は、高融点重合体セグメント(a)10〜99重量%、好ましくは15〜97重量%、さらに好ましくは20〜95重量と、低融点重合体セグメント(b)90〜1重量%、好ましくは85〜3重量%、さらに好ましくは80〜5重量%を主たる構成成分とする。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物を形成するポリエステルブロック共重合体(A)の好ましい製造方法としては、例えば、ジカルボン酸の低級アルコールジエステル、過剰量の低分子量グリコール、および低融点重合体セグメント成分を、チタン化合物およびヒンダードフェノール化合物の存在下にエステル交換反応せしめ、得られる反応生成物を重縮合する方法。あるいはジカルボン酸と過剰量のグリコールおよび低融点重合体セグメント成分を、チタン化合物、スズ化合物およびヒンダードフェノール化合物の存在下にエステル化反応せしめ、得られる反応生成物を重縮合する方法。また、あらかじめチタン化合物、スズ化合物およびヒンダードフェノール化合物の存在下に高融点結晶性セグメントを作っておき、これに低融点セグメント成分を添加してエステル交換反応によりランダム化せしめる方法などが挙げられる。
本発明に用いるポリエステルブロック共重合体(A)は、液相重縮合反応を行ってペレット化した後に、その融点よりも低い温度で固相重縮合反応を行ってもよい。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物に含まれることができる芳香族ポリエステル樹脂(B)とは、テレフタル酸やナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、またはそのエステル形成性誘導体と、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオールなどの脂肪族ジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを主成分とし、重縮合反応によって得られる重合体である。これらの中でもポリブチレンテレフタレート樹脂が好ましく用いられる。
本発明に用いる芳香族ポリエステル樹脂(B)の好ましい製造方法としては、例えば、ジカルボン酸の低級アルコールジエステル、過剰量の低分子量グリコールを、チタン化合物およびヒンダードフェノール化合物の存在下にエステル交換反応せしめ、得られる反応生成物を重縮合する方法。あるいはジカルボン酸と過剰量のグリコールを、チタン化合物、スズ化合物およびヒンダードフェノール化合物の存在下にエステル化反応せしめ、得られる反応生成物を重縮合する方法などが挙げられる。
本発明に用いる芳香族ポリエステル樹脂(B)は、液相重縮合反応を行ってペレット化した後に、その融点よりも低い温度で固相重縮合反応を行ってもよい。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物は、ポリエステルブロック共重合体(A)(厳密には各種イオン性物質を含む樹脂組成物であるが、イオン性物質は極めて少ない量であるため量的には無視しうる)5〜100重量%、好ましくは10〜100重量%と、芳香族ポリエステル樹脂(B)95〜0重量%、好ましくは90〜0重量%、から形成される。芳香族ポリエステル樹脂(B)の配合量が95重量%を越えると、組成物の曲げ弾性率が高すぎて適度な硬さと適度なクッション性が失われてしまう。
本発明の芳香族ポリエステル樹脂(B)を含むシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法として、溶融混練する方法は特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステルブロック共重合体(A)と芳香族ポリエステル樹脂(B)とを配合した原料をスクリュー型押出機に供給し溶融混練する方法、またスクリュー型押出機に、まず芳香族ポリエステル樹脂(B)を供給して溶融し、さらに他の供給口よりポリエステルブロック共重合体(A)を供給して混練する方法など、適宜採用することができる。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物は、ASTM D790に従って測定した曲げ弾性率が800〜2000MPaである。この範囲から外れると、シリコンウェーファー搬送治具としての特性が不十分となり、シリコンウェーファーを保持するための搬送治具材料として使用される場合にクッション性が失われる。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物は、そのペレットYg(Yは正数)を、電気伝導率が25℃で0.1μS/cm未満の水Yml(Yは正数)中に室温で24時間静置した後、水のイオン濃度が、塩素イオン濃度20ppb以下、硫酸イオン濃度20ppb以下、ナトリウムイオン濃度20ppb以下、カルシウムイオン濃度20ppb以下の中から選択される1つ以上を満たすものである。好ましくは、抽出水のイオン濃度が、塩素イオン濃度10ppb以下、硫酸イオン濃度10ppb以下、ナトリウムイオン濃度10ppb以下、カルシウムイオン濃度10ppb以下の中から選択される1つ以上を満たすものである。抽出水のイオン濃度は任意の方法により測定されるが、ppbオーダーの定量分析が可能なイオンクロマトグラフ法が好ましい。このイオン濃度を測定する分析で使用するペレットは、特に限定されないが、ストランド状の樹脂をペレタイズしたペレット、アンダーウォーターカッターで溶融樹脂をペレタイズしたペレット、数mm厚でシート状にした樹脂をカットしたペレットなど、があげられる。またペレットの形状は、通常の樹脂ペレットのものであれば特に限定されないが、例えば、円柱状、楕円柱状、球状、楕円球状、四角柱状などのペレット形状があげられ、6mm×6mm×6mmの立方体に含まれる大きさのものが好ましく使用される。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物において、ペレットYg(Yは正数)を、電気伝導率が25℃で0.1μS/cm未満の水Yml(Yは正数)中に室温で24時間静置した後、抽出水のイオン濃度を低下させる方法は、ポリエステルブロック共重合体、またはその組成物を、イオン濃度の低い水で洗浄し樹脂表面に付着したイオンを除去する。具体的には、例えば、ポリエステルブロック共重合体、またはその組成物のペレットを洗浄する方法、ポリエステルブロック共重合体(A)と芳香族ポリエステル樹脂(B)を溶融混練した後、冷却固化してからストランドガットを洗浄する方法などがあげられる。その洗浄に使用する水は、イオン濃度の低い水を使用することが樹脂表面に付着したイオンの除去効率が高い。洗浄後に樹脂に付着した水は、圧空を吹きかけたり、吸引したりして、強制的除去することで、イオンを水と一緒に除去して、樹脂表面の残存イオンを減らす。またポリエステルブロック共重合体、またはその組成物の製造工程で、樹脂の表面にイオンが付着しにくくする方法もあげられるが、例えば、ポリエステルブロック共重合体(A)と芳香族ポリエステル樹脂(B)を溶融混練した後で、溶融樹脂の冷却にイオン濃度の低い水を使用する方法、ポリエステルブロック共重合体(A)や芳香族ポリエステル(B)の製造における重縮合反応後の溶融樹脂の冷却水に、イオン濃度を低い水を使用し、原料の製造工程から樹脂表面にイオンを付着しにくくしたりする方法などがあげられる。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法において、製造工程における洗浄や冷却などに使用されるイオン濃度の低い水には、塩素イオン濃度が100ppb以下、および/または硫酸イオン濃度が100ppb以下、および/またはナトリウムイオン濃度が100ppb以下、および/またはカルシウムイオン濃度が100ppb以下の水を用いることが好ましい。このようなイオン濃度の低い水の具体例としては、例えば活性炭を通した水、蒸留水、精密濾過膜(MF膜)、限界濾過過膜(UF膜)、ナノ濾過膜(NF膜)、浸透膜(RO膜)などの濾過膜を通した濾過水、イオン交換樹脂を通したイオン交換水、またはこれらの純水化の方法を組み合わてなる純水などを用いることでき、これらの中でもイオン交換樹脂に通したイオン交換水を好ましく用いることができる。イオン交換水を得るために用いられるイオン交換樹脂としては、市販されているものや公知のものであれば特に限定されるものではないが、例えばアニオン交換樹脂およびカチオン交換樹脂を組み合わせたイオン交換樹脂などを用いることができる。
このようにして、本発明のシリコンウェーファー搬送治具用樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物に残存する塩素イオン、硫酸イオン、ナトリウムイオン、あるいはカルシウムイオンの各種イオン量は減少させることができるが、さらに硝酸イオン、亜硝酸イオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオンなどの他のイオンについても同時に残存量を低くすることもできる。
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用ポリエステル樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物は、射出成形性に優れ、シリコンウェーファー搬送治具に適した高い機械的強度と耐衝撃性ならびに適度な硬さと適度なクッション性を有し、しかもシリコンウェーファー表面付着有機物の量が低く抑えられているため、シリコンウェーファー搬送治具用途に、極めて有用である。
本発明のシリコンウェーハー搬送冶具用ポリエステル樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物、およびシリコンウェーファーにおいて、本発明の目的を損なわない範囲で種々の添加剤を添加することができる。例えば、公知の結晶核剤や滑剤などの成形助剤、ヒンダードフェノール系化合物、チオエーテル系化合物、亜リン酸系化合物、芳香族アミン系化合物などの酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系化合物である耐光剤、耐加水分解改良剤、帯電防止剤、導電剤、難燃剤、補強剤、充填剤、可塑剤、離型剤、および着色剤などを任意に含有することができる。
以下に実施例によって本発明の効果を説明する。なお、実施例中の%および部とは、ことわりのない場合すべて重量基準である。また、実施例中に示される物性は次のように測定した。
[相対粘度]
o−クロロフェノールを溶媒とした0.5%のポリマ溶液を温度25℃で測定した。
[融点]
差動走査熱量計(Du Pont社製DSC-910型)を使用して、窒素ガス雰囲気下で、10℃/分の昇温速度で加熱した時の融解ピークの頂上温度を測定した。
[溶融粘度指数(MFR)]
ASTM D−1238にしたがって温度250℃、荷重2160gで測定した。
[硬度(ショアD)]
JIS K7215に従って測定した。
[曲げ弾性率]
ASTM D790に従って測定した。
[曲げ強さ]
ASTM D790に従って測定した。
[ペレットの抽出水イオン濃度]
ポリエステルブロック共重合体、あるいはその組成物のペレット30gを、電気伝導率が25℃で0.1μS/cm未満の水30mlに室温で24時間静置した後、抽出水のイオン濃度として、塩素イオン濃度、硫酸イオン濃度、ナトリウムイオン濃度、カルシウムイオン濃度を以下のイオンクロマトグラフ法で測定した。
(1)塩素イオン
装置:Dionex社製 DX−300
試料注入量:0.5mL
溶離液:2mM−NaHCO
分離カラム:4mmφ×250mm Ion Pac AS4A−SC
検出器:電気伝導度計
(2)硫酸イオン
装置:Dionex社製 DX−500
試料注入量:0.5mL
溶離液:2mM−NaCO/1mM−NaHCO
分離カラム:4mmφ×250mm Ion Pac AS4A−SC
検出器:電気伝導度計
(3)ナトリウムイオン濃度、カルシウムイオン濃度
装置:Dionex社製 DX−120
試料注入量:0.5mL
溶離液:10mM−メタンスルホン酸
分離カラム:4mmφ×250mm Ion Pac CS14
検出器:電気伝導度計
洗浄水および冷却水
水I:塩素イオン濃度3500ppb、硫酸イオン濃度6200ppb、ナトリウムイオン濃度4100ppb、カルシウムイオン濃度6600ppbの工業用水
水II:水Iをカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂を混合したイオン交換樹脂に通して得た、塩素イオン濃度1ppb、硫酸イオン濃度1ppb、ナトリウムイオン濃度1ppb、カルシウムイオン濃度3ppbのイオン交換水
水III:水IIと同様にして得た、塩素イオン濃度30ppb、硫酸イオン濃度35ppb、ナトリウムイオン濃度26ppb、カルシウムイオン濃度40ppbのイオン交換水
参考例1
ジメチルテレフタレート290部、1,4−ブタンジオール242部、テトラ−n−ブチルチタネート0.5部を、ヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱して反応で生成するメタノールを系外に留出しながらエステル交換反応を行なった。反応混合物に数平均分子量約1400のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール183部、テトラ−n−ブチルチタネート0.5部と”イルガノックス”1330(チバガイギー社製ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤、分子量775.2)0.25部を添加した後、245℃に昇温し、次いで50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で所定の重合度に達するまで重合を行い、得られたポリマを水I中にストランド状で吐出し、カッティングを行ってペレット化し、ポリエステルブロック共重合体(A−1)を得た。
参考例2
テレフタル酸221部、イソフタル酸95部、1,4−ブタンジオール308部、テトラ−n−ブチルチタネート0.25部、およびモノ−n−ブチル−モノヒドロキシスズオキサイド0.05部を、ヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱して反応水を系外に留出しながらエステル化反応を行なった。反応混合物に数平均分子量約1000のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール89部、テトラ−n−ブチルチタネート0.9部、および”イルガノックス”1098(チバガイギー社製アミド基含有ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤、分子量637)0.25部を添加した後、245℃に昇温し、次いで50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で所定の重合度に達するまで重合を行い、得られたポリマを水I中にストランド状で吐出し、カッティングを行ってペレット化して、ポリエステルブロック共重合体(A−2)を得た。
参考例3
重合後の溶融樹脂の冷却水に水IIを使用する以外は、参考例1と同様に行い、ポリエステルブロック共重合体(A−3)を得た。
参考例4
ジメチルテレフタレート81.9部、1,4−ブタンジオール37.3部、テトラ−n−ブチルチタネート0.3部を、ヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱して反応で生成するメタノールを系外に留出しながらエステル交換反応を行なった。反応混合物に数平均分子量約1000のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール7.8部、テトラ−n−ブチルチタネート0.15部と”イルガノックス”1330(チバガイギー社製ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤、分子量775.2)0.25部を添加した後、245℃に昇温し、次いで50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で所定の重合度に達するまで重合を行い、得られたポリマを水I中にストランド状で吐出し、カッティングを行ってペレット化し、ポリエステルブロック共重合体(A−4)を得た。
参考例5
重合後の溶融樹脂の冷却水に水IIを使用する以外は、参考例4と同様に行い、ポリエステルブロック共重合体(A−5)を得た。
参考例6
テレフタル酸357部、1,4−ブタンジオール347部、テトラ−n−ブチルチタネート0.2部、およびモノ−n−ブチル−モノヒドロキシスズオキサイド0.25部を、ヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱して反応水を系外に留出しながらエステル化反応を行なった。反応混合物にテトラ−n−ブチルチタネート0.2部と”イルガノックス”1010(チバガイギー社製ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤、分子量1177.7)0.25部を添加した後、245℃に昇温し、次いで50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で所定の重合度に達するまで重合を行い、得られたポリマを水I中にストランド状で吐出し、カッティングを行ってペレット化し、芳香族ポリエステル樹脂(B−1)を得た。
参考例7
重合後の冷却水に水IIを使用する以外は、参考例6と同様に行い、芳香族ポリエステル樹脂(B−2)を得た。
表1に、A−1、A−2、A−3、A−4、A−5、B−1、B−2の物性を示す。
Figure 0004915691
参考例8
80℃で5時間の熱風乾燥を施したポリエステルブロック共重合体(A−1)と、130℃で5時間の熱風乾燥を施した芳香族ポリエステル樹脂(B−1)とを表2に示した配合比でドライブレンドし、45mmφのスクリューを有する二軸押出機を用いて、250℃で溶融混練した。その溶融混練したポリエステルブロック共重合体組成物(X−1)とした。
参考例9および10
参考例8と同様にして、表2に示すような芳香族ポリエステル樹脂とポリエーテルエステルブロック共重合体の組合せ、および配合比で溶融混練した。その溶融混練したポリエステルブロック重合体組成物をそれぞれ(X−2)、(X−3)とした。
Figure 0004915691
実施例1
ポリエステルブロック共重合体(A−1)と芳香族ポリエステル樹脂(B−1)とを溶融混練して押出機のダイスから吐出したポリエステルブロック共重合体組成物(X−1)の溶融樹脂を、水I中で冷却し、固化したストランドガットをペレタイズして、断面が長軸約3.5mm、短軸約2.5mmの楕円で、長さ約3.5mmの楕円柱状にペレット化した。それから得られたペレットを水II中に、ペレット500gに対して水II3Lの割合で入れ、室温下で10分間攪拌した。その後、ペレットを容器から取り出し、付着水を圧空を吹きかけて除去した後、90℃で3時間熱風乾燥してから、ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って、抽出水の各種イオン濃度を測定した。結果を物性とともに表3に示す。
参考例11
ポリエステルブロック共重合体(A−1)と芳香族ポリエステル樹脂(B−1)とを溶融混練して押出機のダイスから吐出したポリエステルブロック共重合体組成物(X−1)の溶融樹脂を、水I中で冷却固化して、表面付着水を圧空を吹きかけて除去したストランドガットを、水IIを入れた水槽に通し表面を洗浄し、それからペレタイズして断面が長軸約3.5mm、短軸約2.5mmの楕円で、長さ約3.5mmの楕円柱状にペレット化した。そして、90℃で3時間熱風乾燥してから、ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って、抽出水の各種イオン濃度を測定した。結果を物性とともに表3に示す。
参考例12
ストランドガットの洗浄に水IIIを使用する以外は、実施例2と同様に行った。ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って測定した各種イオン濃度の結果と物性を表3に示す。
実施例
ポリエステルブロック共重合体(A−1)と芳香族ポリエステル樹脂(B−1)とを溶融混練して押出機のダイスから吐出したポリエステルブロック共重合体組成物(X−1)の溶融樹脂を、水II中で冷却固化して、それから圧空を吹きかけて樹脂表面の付着水を除去したストランドガットをペレタイズして、断面が長軸約3.5mm、短軸約2.5mmの楕円で、長さ約3.5mmの楕円柱状にペレット化した。そして、90℃で3時間熱風乾燥してから、ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って、抽出水の各種イオン濃度を測定した。結果を物性とともに表3に示す。
実施例
ポリエステルブロック共重合体(A−2)と芳香族ポリエステル樹脂(B−1)とを溶融混練して押出機のダイスから吐出したポリエステルブロック共重合体組成物(X−2)を使用する以外は、実施例1と同様にして行った。ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って測定した各種イオン濃度の結果と物性を表3に示す。
実施例
ポリエステルブロック共重合体(A−3)と芳香族ポリエステル樹脂(B−2)とを溶融混練して押出機のダイスから吐出したポリエステルブロック共重合体組成物(X−3)を使用する以外は、実施例1と同様にして行った。ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って測定した各種イオン濃度の結果と物性を表3に示す。
実施例
ポリエステルブロック共重合体(A−4)のペレット(断面が長軸約3.5mm、短軸約2.5mmの楕円で、長さ約3.5mmの楕円柱状の形状ペレット)を、水II中に、ペレット500gに対して水II3Lの割合で入れ、室温下で10分間攪拌した。その後、ペレットを容器から取り出し、付着水を圧空を吹きかけて除去した後、90℃で3時間熱風乾燥してから、ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って、抽出水の各種イオン濃度を測定した。結果を物性とともに表3に示す。
実施例
ポリエステルブロック共重合体(A−5)のペレットを使用した以外は、実施例7と同様にして行った。ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って測定した各種イオン濃度の結果と物性を表3に示す。
比較例1
ポリエステルブロック共重合体(A−1)と芳香族ポリエステル樹脂(B−1)とを溶融混練して押出機のダイスから吐出したポリエステルブロック共重合体組成物(X−1)の溶融樹脂を、水I中で冷却し、固化したストランドガットをペレタイズして、断面が長軸約3.5mm、短軸約2.5mmの楕円で、長さ約3.5mmの楕円柱状にペレット化した。そして、90℃で3時間熱風乾燥してから、ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って、抽出水の各種イオン濃度を測定した。結果を物性とともに表3に示す。
比較例2
ポリエステルブロック共重合体(A−2)と芳香族ポリエステル樹脂(B−1)とを溶融混練して押出機のダイスから吐出したポリエステルブロック共重合体組成物(X−2)を使用する以外は、比較例1と同様にして行った。ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って測定した各種イオン濃度の結果と物性を表3に示す。
比較例3
ポリエステルブロック共重合体(A−4)のペレット(断面が長軸約3.5mm、短軸約2.5mmの楕円で、長さ約3.5mmの楕円柱状の形状ペレット)を、90℃で3時間熱風乾燥してから、ペレットの抽出水イオン濃度の方法に従って、抽出水の各種イオン濃度を測定した。結果を物性とともに表3に示す。
Figure 0004915691
実施例7〜9、比較例4および5
表4に示したポリエステルブロック共重合体、あるいはその樹脂組成物を使用して、90℃で5時間熱風乾燥してから、射出成形により、8インチサイズのシリコンウェーファー搬送用容器のバネ押さえ(重量70g)を得た。このバネ押さえをポリエチレン製ポリ袋に、電気伝導率が25℃で電気伝導率0.1μS/cm未満の水700mlと一緒に入れてから3分間振り、成形品が浸る状態で24時間室温下に放置した。その後、水中の塩素イオン濃度、硫酸イオン濃度、ナトリウムイオン濃度、カルシウムイオン濃度をイオンクロマトグラフ法で測定した。結果を表4に示すように、実施例7〜9の各イオン濃度の10倍値は、比較例4や5と比較して大幅に減少しており、バネ押さえ材のイオン量が少なく低汚染性となっていることを確認した。
Figure 0004915691
本発明のシリコンウェーファー搬送治具用ポリエステル樹脂組成物の製造方法から得られる樹脂組成物は、シリコンウェーファーシリコンウェーファー搬送治具用途に利用することができる。

Claims (7)

  1. 芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、1,4−ブタンジオールを主成分とする分子量300以下の脂肪族ジオールから得られるポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a)10〜99重量%と、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、平均分子量600〜6000のポリアルキレングリコールから得られる低融点重合体セグメント(b)90〜1重量%とを主たる構成成分とするポリエステルブロック共重合体(A)5〜100重量%と、芳香族ポリエステル樹脂(B)95〜0重量%とからなり、ASTM D790に従って測定した曲げ弾性率が800〜2000MPaであって、そのペレットYg(Yは正数)を電気伝導率が25℃で0.1μS/cm未満の水Yml(Yは正数)中に室温で24時間静置した後、抽出水のイオン濃度が、塩素イオン濃度20ppb以下、硫酸イオン濃度20ppb以下、ナトリウムイオン濃度20ppb以下、カルシウムイオン濃度20ppb以下の中から選択される1つ以上を満たすことを特徴とするシリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物を製造する方法であって、イオン濃度の低い水で洗浄し、洗浄後に樹脂に付着した水を、圧空を吹きかけ、または、吸引により、除去するシリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物の製造方法
  2. ポリエステルブロック共重合体(A)の高融点結晶性重合体セグメント(a)がポリブチレンテレフタレート単位で構成されることを特徴とする請求項1に記載のシリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物の製造方法
  3. ポリエステルブロック共重合体(A)の高融点結晶性重合体セグメント(a)が、ポリブチレンテレフタレート単位とポリブチレンイソフタレート単位からなるポリエステル共重合体で構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物の製造方法
  4. ポリエステルブロック共重合体(A)の低融点重合体セグメント(b)を構成するポリアルキレングリコール成分が、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物の製造方法
  5. 芳香族ポリエステル樹脂(B)がポリブチレンテレフタレート樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のシリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物の製造方法
  6. ペレットYg(Yは正数)を、電気伝導度が25℃で0.1μS/cm未満の水Yml(Yは正数)中に室温で24時間静置した後、抽出水のイオン濃度が、塩素イオン濃度10ppb以下、硫酸イオン濃度10ppb、ナトリウムイオン濃度10ppb以下、カルシウムイオン濃度10ppb以下の中から選択される1つ以上を満たす請求項1〜5のいずれか1項に記載のシリコンウェーファー搬送冶具用樹脂組成物の製造方法
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の樹脂組成物の製造方法で得られた樹脂組成物を成形してなるシリコンウェーファー搬送治具。
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