JP4914581B2 - 電線位置決め治具と該電線位置決め治具を備えた布線板 - Google Patents

電線位置決め治具と該電線位置決め治具を備えた布線板 Download PDF

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Description

本発明は、電線を布線してワイヤハーネスを組み立てる際に該電線を位置決めする電線位置決め治具と、該電線位置決め治具を備えた布線板に関する。
移動体としての自動車には、種々の電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器にバッテリなどの電源からの電力や制御装置からの制御信号などを伝えるためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線106(図7に示す)と、該電線106の端末などに取り付けられたコネクタと、電線の外周に取り付けられるプロテクタやグロメットなどの各種の外装品などを備えている。さらに、ワイヤハーネスの電線106は、適宜箇所にテープが巻かれている。
前述したワイヤハーネスは、布線板103(図7に示す)の板状の板本体103aの表面上に前述した電線106が布線されて、該電線106の適宜箇所にテープが巻かれたり外装品が取り付けられるなどして組み立てられる。また、前述したワイヤハーネスは、互いに交差した電線106同士の外周に結束部材としてのテープなどが巻かれるなどして、互いに交差した電線106同士が固定される。こうして、ワイヤハーネスは、自動車に配索(配線ともいう)されるパターン通りに、前述した電線106などが位置付けられた格好に組み立てられる。
前述した布線板103の板本体103a上に互いに交差した電線106を位置決めする際には、例えば、図6に例示された位置決め治具100を用いることが提案されている。位置決め治具100は、図6に示すように、設置部101と、複数の位置決め棒102とを備えている。
設置部101は、布線板103の板本体103aから立設した支柱104と、該支柱104の上端に取り付けられた設置板105とを備えている。設置板105は、平面形状が四角形状に形成されている。
位置決め棒102は、設置板105の隅部から立設している。位置決め棒102は、図示例では四つ設けられている。これら四つの位置決め棒102は、互いに平行でかつ間隔をあけて配置されている。前述した位置決め治具100は、図7に示すように、互いに隣り合う位置決め棒102間に電線106を通して、該電線106を交差させた状態で位置決めする。
しかしながら、前述した位置決め治具100は、互いに隣り合う位置決め棒102間に電線106を通し、これらの位置決め棒102の下端が設置板105に取り付けられているので、該位置決め棒102で交差させた位置決めした電線106の外周にテープを巻こうとすると、該テープなどが設置板105や位置決め棒102と干渉する。このため、位置決め治具100を用いると、電線106の外周にテープなどの結束部材を巻き付けにくかった。
したがって、本発明の目的は、位置決めした電線の外周に容易に結束部材を巻き付けることを可能とする電線位置決め治具と該電線位置決め治具を備えた布線板を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の電線位置決め治具は、複数の電線を布線してワイヤハーネスを形成する際に、該ワイヤハーネスの互いに交差する電線を位置決めする電線位置決め治具において、互いに間隔をあけて平行な一対の位置決め棒を有した複数の位置決め部と、前記複数の電線を布線する布線板の板本体に設置されるとともに、上面に前記複数の位置決め部が設置された設置台と、を備え、互いに隣り合う位置決め部の一対の位置決め棒が並設する方向が、互いに交差しているとともに、互いに隣り合う位置決め部の位置決め棒が、互いに間隔をあけて配置され、前記複数の位置決め部のうち少なくとも一つの位置決め部が、一対の位置決め棒の下端部同士を連結する連結棒を備え、前記複数の位置決め部が、その位置決め棒が前記設置台の外縁部より外側に位置づけられるように前記設置台の上面の外縁部に設置されている、ことを特徴としている。
請求項記載の本発明の電線位置決め治具は、請求項記載の電線位置決め治具において、前記複数の位置決め部が設置台の上面の外縁部の隅部に設置されていることを特徴としている。
請求項記載の本発明の電線位置決め治具は、請求項記載の電線位置決め治具において、前記複数の位置決め部の一対の位置決め棒が互いに並設する方向と、前記設置台の外縁部とが互いに交差していることを特徴としている。
請求項記載の本発明の布線板は、表面上に複数の電線を布線してワイヤハーネスを形成する板本体と、請求項1ないし請求項のうちいずれか一項に記載の電線位置決め治具と、を備え、前記電線位置決め治具が、前記板本体上に設置されて、該板本体上に布線させる電線を位置決めすることを特徴としている。
請求項1に記載した本発明の電線位置決め治具によれば、互いに隣り合う位置決め部の一対の位置決め棒が並設する方向が互いに交差している。このため、位置決め部の位置決め棒間に電線を通すことで、該電線を交差させた状態で位置決めできる。また、互いに隣り合う位置決め部の位置決め棒が互いに間隔をあけている。また、位置決め部が一対の位置決め棒の下端同士を連結する連結棒を備えているので、位置決め部の一対の位置決め棒間に位置決めされた電線が、さらに連結棒で位置決めされる。また、位置決め部が布線板の板本体上に設けられた設置台に設置されているので、位置決め部の布線板の板本体からの突出量が多くなる。また、位置決め部はその位置決め棒が前記設置台の外縁部より外側に位置づけられるように設置台の外縁に設置されているので、位置決め棒が設置台の外縁部より外側に位置付けられる。
請求項に記載した本発明の電線位置決め治具によれば、位置決め部が設置台の外縁の隅部に設置されているので、位置決め棒が確実に設置台の外縁部より外側に位置付けられる。
請求項に記載した本発明の電線位置決め治具によれば、位置決め部の一対の位置決め棒が互いに並設する方向と、設置台の外縁部とが交差しているので、位置決め棒がより一層確実に設置台の外縁部より外側に位置付けられる。
請求項に記載した本発明の布線板によれば、電線位置決め治具の互いに隣り合う位置決め部の一対の位置決め棒が並設する方向が互いに交差している。このため、位置決め部の位置決め棒間に電線を通すことで、該電線を交差させた状態で位置決めできる。また、互いに隣り合う位置決め部の位置決め棒が互いに間隔をあけている。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明によれば、互いに隣り合う位置決め部の位置決め棒が互いに間隔をあけているの、互いに隣り合う位置決め部の位置決め棒間に結束部材を通すことで、該結束部材を電線の外周に巻き付けることができる。したがって、結束部材が位置決め部の位置決め棒などと干渉しにくくなり、該結束部材を容易に電線の外周に巻き付けることができる。また、位置決め部の一対の位置決め棒間に位置決めされた電線が、さらに連結棒で位置決めされるので、電線を交差させた状態でより確実に位置決めできる。また、位置決め部の布線板の板本体からの突出量が多くなるので、位置決め部に位置決めされた電線が布線板などと干渉しにくくなり、該電線をより一層確実に位置決めできる。また、位置決め棒が設置台の外縁部より外側に位置付けられるので、互いに隣り合う位置決め部の位置決め棒間に結束部材をより容易に通すことが可能となる。
請求項に記載の本発明によれば、位置決め棒が確実に設置台の外縁部より外側に位置付けられるので、互いに隣り合う位置決め部の位置決め棒間に結束部材をより容易に通すことが可能となる。
請求項に記載の本発明によれば、位置決め棒がより一層確実に設置台の外縁部より外側に位置付けられるので、互いに隣り合う位置決め部の位置決め棒間に結束部材をより一層容易に通すことが可能となる。
請求項に記載の本発明によれば、前述した電線位置決め治具を備えているので、結束部材が位置決め部の位置決め棒などと干渉しにくくなり、該結束部材を容易に電線の外周に巻き付けることができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる電線位置決め治具としての分岐用結き具1を図1ないし図4を参照して説明する。図1に示された分岐用結き具1は、図1などに示すように、布線板16の所望箇所に取り付けられて、ワイヤハーネス2(図1などに示す)を組み立てる際に用いられる。
ワイヤハーネス2は、図1及び図2に示すように、複数の電線4と、これらの電線4の端末に取り付けられたコネクタ3と、前記電線4の所望箇所に取り付けられる図示しないプロテクタやグロメットなどの外装品を備えている。
電線4は、導電性の金属で構成される芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の合成樹脂で構成される被覆部とを備えた所謂被覆電線である。コネクタ3は、導電性の板金などで構成される端子金具と、コネクタハウジング5とを備えている。端子金具は、電線4の端末に取り付けられて、該電線4の芯線と電気的に接続する。コネクタハウジング5は、絶縁性の合成樹脂で構成されて箱状に形成されている。コネクタハウジング5には、互いに平行な端子収容室が複数設けられている。端子収容室は、直線状に延在しかつコネクタハウジング5内に設けられた空間であり、前述した端子金具を収容する。
前述したプロテクタやグロメットなどの外装品は、前述した電線4の所望箇所を収容して、該電線4の所望箇所を保護する。
前述したワイヤハーネス2は、前記電線4を所望の形状に束ねかつこれらの電線4の所望箇所に図示しないプロテクタやグロメットなどの外装品を組み付けて、該電線4の外周に結束部材としてのテープ15(図1に示す)を巻回して(巻き付けて)構成されている。
分岐用結き具1は、図1に示すワイヤハーネス組立ライン6を構成している。ワイヤハーネス組立ライン6は、図1に示すように、走行台18と、無端ベルト19と、複数の布線板16とを備えている。
走行台18は、工場のフロア上に設けられ、かつ上面が平坦なテーブル状に形成されている。走行台18には、布線板16を走行させる走行経路18aと、一対のプーリ18bとを備えている。走行経路18aは、輪状に形成されて、端が無い所謂無端状に配されている。
プーリ18bは、それぞれ、走行台18の端部に、回転自在に設けられている。一対のプーリ18bのうち少なくとも一方には、駆動モータの出力軸が連結しており、該駆動モータの回転駆動力で回転される。なお、図1には、一方のプーリ18bのみ図示し、他方を省略している。
無端ベルト19は、輪状のベルトであり、走行経路18aに沿って配されている。無端ベルト19は、一対のプーリ18bに掛け渡されている。無端ベルト19は、前記駆動モータの回転駆動力によって、プーリ18bとともに回転して、これら一対のプーリ18bの回りを循環(無端走行)する。
布線板16は、それぞれ、図2に示すように、板状の板本体16aと、コネクタ受け治具20と、結き具16bと、分岐用結き具1とを備えている。
板本体16aは、前記走行台18上に立設しており、前記走行台18上を走行経路18aに沿って走行自在に支持されている。板本体16aは、前記無端ベルト19と固定されている。このため、板本体16a即ち布線板16は、無端ベルト19とともに走行経路18aに沿って走行する。したがって、布線板16は、無端走行する。
板本体16aは、走行経路18aの内側に位置する縁部が上方に位置し、走行経路18aの外側に位置する縁部が下方に位置するように、傾斜している。則ち、板本体16aは、その表面が上方に向くように、該表面が鉛直方向と水平方向との双方に対して傾斜している。
板本体16aの表面には、コネクタ3や前述した図示しないプロテクタやグロメットなどの外装品を示す模様や、ワイヤハーネス2の図示しない配索パターンなどが描かれている。配線パターンは、前述したワイヤハーネスの平面形状に沿った前記板本体16aの表面に形成された模様である。
コネクタ受け治具20は、板本体16aの表面に取り付けられている。則ち、コネクタ受け治具20は、板本体16aに設置されている。コネクタ受け治具20は、支柱21と、コネクタ収容箱22とを備えている。支柱21は、板本体16aの表面から立設している。コネクタ収容箱22は、支柱21の板本体16aの表面から離れた側の上端に取り付けられる。コネクタ収容箱22は、コネクタ3を収容する。コネクタ受け治具20は、コネクタ収容箱22内にコネクタ3を収容することで、該コネクタ3を板本体16a上に位置決めする。コネクタ受け治具20は、前記ワイヤハーネス2の配索パターンにしたがって、該ワイヤハーネス2のコネクタ3に対応する位置に配されている。コネクタ受け治具20は、布線板16の板本体16aのワイヤハーネス2のコネクタ3を保持することのできる位置に設置されている。
結き具16bは、板本体16aの表面に取り付けられている。即ち、結き具16bは、板本体16aに設置されている。結き具16bは、勿論、板本体16aから立設している。結き具16bは、それぞれ電線4を結くことができる。結き具16bは、それぞれ電線4を結くことで、該電線4を板本体16a上に位置決めする。結き具16bは、前記ワイヤハーネス2の配索パターンにしたがって、該ワイヤハーネス2の曲げ箇所(電線4が曲げられた箇所)などに対応する位置に配されている。結き具16bは、布線板16の板本体16aのワイヤハーネス2の曲げ箇所などを保持することのできる位置に設置されている。
分岐用結き具1は、板本体16aの表面に取り付けられている。即ち、分岐用結き具1は、板本体16aに設置されている。分岐用結き具1は、勿論、板本体16aから立設している。分岐用結き具1は、それぞれ、後述するように、ワイヤハーネス2の分岐箇所B(図1及び図2に示す電線4が3方向以上に分岐する箇所)を布線板16の板本体16a上に位置決めする。分岐用結き具1は、前記ワイヤハーネス2の配索パターンにしたがって、該ワイヤハーネス2の分岐箇所Bに対応する位置に配されている。分岐用結き具1は、布線板16の板本体16aのワイヤハーネス2の分岐箇所Bを保持することのできる位置に設置されている。
分岐用結き具1は、図2及び図3に示すように、設置台7と、複数の位置決め部8とを備えている。設置台7は、支柱9と、設置板10とを備えている。支柱9は、円柱状に形成されて、布線板16の板本体16aから立設している。則ち、支柱9は、板本体16aに設置されている。
設置板10は、平面形状が四角形状の平板状に形成されている。設置板10は、支柱9の布線板16の板本体16aから離れた側の上端に取り付けられている。設置板10は、板本体16aから離れた側の表面(以下、上面と呼ぶ)10aが布線板16の板本体16aと平行に配されている。なお、設置板10の上面10aは、特許請求の範囲に記載した設置台7の上面をなしている。
位置決め部8は、図示例では、四つ設けられている。位置決め部8は、支柱11と、連結棒12と、一対の位置決め棒13とを備えている。支柱11は、設置板10の上面10aから立設している。支柱11は、設置板10の上面10aの外縁部10bの隅部10cに設置されている。位置決め部8は、支柱11が設置板10の上面10aの外縁部10bの隅部10cに設置されることで、該設置板10の上面10aの外縁部10bの隅部10cに設置されている。
連結棒12は、直線状の棒状に形成されている。連結棒12は、その長手方向の中央部に支柱11の布線板16の板本体16aから離れた側の上端が連なっている。連結棒12は、その長手方向が板本体16aの表面則ち設置板10の上面10aと平行に配されている。さらに、連結棒12の長手方向は、設置板10の外縁部10bと交差している。図示例では、連結棒12の長手方向と設置板10の外縁部10bとのなす角度は、略45度となっている。
一対の位置決め棒13は、それぞれ、直線状に延びている。一対の位置決め棒13は、互いに間隔をあけて平行に配置されている。位置決め棒13は、その長手方向が板本体16aの表面則ち設置板10の上面10aと直交(交差)している。位置決め棒13の板本体16aの表面寄り則ち設置板10の上面10a寄りの下端部は、連結棒12の長手方向の両端に連なっている。則ち、連結棒12は、一対の位置決め棒13の布線板16の板本体16a寄りの下端部同士を連結している。
前述した構成の位置決め部8は、一対の位置決め棒13間でかつ連結棒12上にワイヤハーネス2の電線4を位置づけて、該ワイヤハーネス2の電線4を布線板16の板本体16a上に位置決めする。
また、複数(四つ)の位置決め部8のうち互いに隣り合う位置決め部8の一対の位置決め棒13同士が並設する方向(連結棒12の長手方向と平行な図3中に矢印Kで示す方向)は、互いに交差している。なお、図示例では、複数(四つ)の位置決め部8のうち互いに隣り合う位置決め部8の一対の位置決め棒13同士が並設する方向Kは、互いに直交している。
さらに、複数(四つ)の位置決め部8のうち互いに隣り合う位置決め部8の位置決め棒13同士は、互いに間隔をあけている。則ち、複数(四つ)の位置決め部8のうち互いに隣り合う位置決め部8同士は、互いに間隔をあけている。
前述した構成の分岐用結き具1は、互いに隣り合う位置決め部8の一対の位置決め棒13間に電線4を通すことで、前述したワイヤハーネス2の分岐箇所Bを布線板16の板本体16a上に位置決めする。
前述した構成のワイヤハーネス組立ライン6は、まず、作業員が、板本体16aの図示しない配索パターンにしたがって、結き具16bにコネクタ3付きの電線4を複数結くとともに、該電線4を分岐用結き具1の位置決め部8の一対の位置決め棒13間に通して連結棒12上に位置付ける。そして、コネクタ3をコネクタ受け治具20のコネクタ収容箱22内に収容する。
こうして、電線4とコネクタ3とを布線板16に位置決めして、該電線4を所望形状に配索(配線または布線ともいう)する。このとき、勿論、前述した分岐箇所Bでは、図2及び図4に示すように、互いに隣り合う位置決め部8の一対の位置決め棒13間に電線4を通して、ワイヤハーネス2の分岐箇所Bを布線板16の板本体16a上に位置決めする。
そして、前記布線板16が走行経路18aに沿って無端走行する間に、前記電線4の所望箇所にプロテクタやグロメットなどの外装品を組み付けたり、テープ15を巻くなどして、ワイヤハーネス2を形成する。なお、前述した分岐箇所Bにテープ15を巻き付ける際には、図4に示す結束工具23を用いても良い。
結束工具23は、工具本体24と、一対のテープガイド25a,25bなどを備えている。工具本体24は、ピストルグリップ26と、該ピストルグリップ26内に収容されたテープマガジンとを備えている。ピストルグリップ26内には、テープマガジンからのテープ15を一対のテープガイド25a,25bのうち一方に送り出すテープ通し経路が設けられている。
一対のテープガイド25a,25bのうち一方は、ピストルグリップ26に一端を中心として回転自在に支持されている。テープガイド25a,25bのうち一方が一端を中心として回転することで、テープガイド25a,25bの他端が互いに接離する。テープガイド25a,25bには前述したテープ15を通すガイド溝27が設けられている。
前述した構成の結束工具23は、一対のテープガイド25a,25bの他端同士を互いに遠ざけた状態で、該一対のテープガイド25a,25b間にワイヤハーネス2の電線4を位置付ける。そして、結束工具23は、テープガイド25a,25bの他端同士を近づけて、該一対のテープガイド25a,25bで電線4の周囲を取り囲む。結束工具23は、ピストルグリップ26のテープマガジンからテープ15を一対のテープガイド25a,25bのうち一方に送り出して、該テープ15をガイド溝27内に通して、該テープ15を電線4の外周に巻く。こうして、前述した結束工具23は、電線4の外周にテープ15を巻き付ける。
前述した構成の結束工具23を用いて前述した分岐用結き具1で位置決めされたワイヤハーネス2の電線4の分岐箇所Bの外周にテープ15を巻き付ける際には、互いに隣り合う位置決め部8の位置決め棒13間にテープガイド25a,25bを通す。そして、テープガイド25a,25bで分岐箇所Bの周囲を取り囲んで、該分岐箇所Bの外周にテープ15を巻き付ける。
前述したように組み立てられたワイヤハーネス2は、導通検査や外観検査などが施された後、前述したコネクタ3が自動車に搭載される各種の電子機器に取り付けられて、該自動車に配索される。
本実施形態によれば、互いに隣り合う位置決め部8の一対の位置決め棒13が並設する方向Kが互いに直交している。このため、位置決め部8の位置決め棒13間に電線4を通すことで、該電線4を交差させた状態で位置決めできる。則ち、分岐箇所Bを位置決めできる。
また、互いに隣り合う位置決め部8の位置決め棒13が互いに間隔をあけているのて、互いに隣り合う位置決め部8の位置決め棒13間にテープ15を前述した結束工具23などを用いて通すことで、該テープ15を電線4の分岐箇所Bの外周に巻き付けることができる。したがって、テープ15が位置決め部8の位置決め棒13などと干渉しにくくなり、該テープ15を容易に電線4の外周に巻き付けることができる。
位置決め部8が一対の位置決め棒13の下端部同士を連結する連結棒12を備えているので、位置決め部8の一対の位置決め棒13間に位置決めされた電線4が、さらに連結棒12で位置決めされる。電線4の分岐箇所Bを布線板16の板本体16a上により確実に位置決めできる。
位置決め部8が布線板16の板本体16a上に設けられた設置台7の設置板10に設置されているので、位置決め部8の布線板16の板本体16aからの突出量が多くなる。このため、位置決め部8に位置決めされた電線4が布線板16などと干渉しにくくなり、該電線4をより一層確実に位置決めできる。
位置決め部8が設置台7の設置板10の外縁部10bに設置されているので、位置決め棒13が設置台7の設置板10の外縁部10bより外側に位置付けられる。このため、互いに隣り合う位置決め部8の位置決め棒13間にテープ15を容易に通すことが可能となる。
また、位置決め部8が設置台7の設置板10の外縁部10bの隅部10cに設置されているので、位置決め棒13が確実に設置台7の設置板10の外縁部10bより外側に位置付けられる。このため、互いに隣り合う位置決め部8の位置決め棒13間にテープ15をより容易に通すことが可能となる。
さらに、位置決め部8の一対の位置決め棒13が互いに並設する方向Kと、設置台7の設置板10の外縁部10bとが交差しているので、位置決め棒13がより一層確実に設置台7の設置板10の外縁部10bより外側に位置付けられる。このため、互いに隣り合う位置決め部8の位置決め棒13間にテープ15をより一層容易に通すことが可能となる。
前述した布線板16は、前述した分岐用結き具1を備えているので、テープ15が位置決め部8の位置決め棒13などと干渉しにくくなり、該テープ15を容易に電線4の外周に巻き付けることができる。
前述した実施形態では、結束部材としてテープ15を示している。しかしながら、本発明では、電線4を結束するものであれば、結束部材として種々の物品を用いても良い。則ち、結束部材として、例えば、図5に示すようなバンド28を用いても良い。
図5に示すバンド28は、バンド本体29と、該バンド本体29の一端部に設けられて該バンド本体29の他端部を係止して固定する係止部30と、前記係止部30に設けられた固定部31とを一体に示されている。
バンド本体29は、帯板状に形成されている。係止部30は、筒状に形成されて、内側にバンド本体29の他端部が通されることで、該バンド本体29の他端部に係止(固定)する。固定部31は、係止部30から立設しており、前述した自動車の各種のパネルに設けられた孔内に係止する。
前述したバンド28は、係止部30上に電線4を位置付けて、バンド本体29を電線4の外周に巻き付けて、該バンド本体29の他端部を係止部30に固定する。こうして、前述したバンド28は、電線4の外周に巻き付けられる。さらに、バンド28は、固定部31がパネルの孔内に係止して、電線4則ちワイヤハーネス2を前述したパネルに固定する。
さらに、本発明は、固定部31が設けられていないバンドを、結束部材として用いても良いことは、勿論である。
前述した実施形態では、位置決め部8の一対の位置決め棒13同士が並設する方向Kを互いに直交させている。しかしながら、本発明では、互いに隣り合う位置決め部8の一対の位置決め棒13同士が並設する方向Kを互いに直交させることなく、交差させても良い。
前述した実施形態では、位置決め部8を設置板10の上面10aの外縁部10bの隅部10cに設けている。しかしながら、本発明では、位置決め部8を設置板10の上面10aの隅部10cに限らず、上面10aの外縁部10bの任意の位置に設けても良い。さらに、本発明では、位置決め部8を設置板10の外縁部10bに限らず、設置板10の任意の位置に設けても良い。
さらに、本発明では、設置台7を設けることなく、直接、位置決め部8を布線板16の板本体16a上に設置しても良く、連結棒12を設けることなく、位置決め棒13を設置板10や布線板16の板本体16aから立設させても良い。さらに、本発明では、少なくとも一つの位置決め部8が、連結棒12を備えていれば良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態にかかる分岐用結き具及び布線板を備えたワイヤハーネス組立ラインを示す斜視図である。 図1に示されたワイヤハーネス組立ラインの布線板の要部を示す斜視図である。 図2に示された布線板の分岐用結き具などを示す斜視図である。 図3に示された分岐用結き具が分岐箇所を位置決めした状態などを示す斜視図である。 本発明の結束部材の他の例としてのバンドを示す斜視図である。 従来の位置決め治具などを示す斜視図である。 図6に示された位置決め治具が分岐箇所を位置決めした状態などを示す斜視図である。
符号の説明
1 分岐用結き具(電線位置決め治具)
2 ワイヤハーネス
4 電線
7 設置台
8 位置決め部
10a 上面
10b 外縁部
10c 隅部
12 連結棒
13 位置決め棒
16 布線板
16a 板本体
K 並設する方向

Claims (4)

  1. 複数の電線を布線してワイヤハーネスを形成する際に、該ワイヤハーネスの互いに交差する電線を位置決めする電線位置決め治具において、
    互いに間隔をあけて平行な一対の位置決め棒を有した複数の位置決め部と、
    前記複数の電線を布線する布線板の板本体に設置されるとともに、上面に前記複数の位置決め部が設置された設置台と、を備え、
    互いに隣り合う位置決め部の一対の位置決め棒が並設する方向が、互いに交差しているとともに、互いに隣り合う位置決め部の位置決め棒が、互いに間隔をあけて配置され
    前記複数の位置決め部のうち少なくとも一つの位置決め部が、一対の位置決め棒の下端部同士を連結する連結棒を備え、
    前記複数の位置決め部が、その位置決め棒が前記設置台の外縁部より外側に位置づけられるように前記設置台の上面の外縁部に設置されている、
    ことを特徴とする電線位置決め治具。
  2. 前記複数の位置決め部が設置台の上面の外縁部の隅部に設置されていることを特徴とする請求項記載の電線位置決め治具。
  3. 前記複数の位置決め部の一対の位置決め棒が互いに並設する方向と、前記設置台の外縁部とが互いに交差していることを特徴とする請求項記載の電線位置決め治具。
  4. 表面上に複数の電線を布線してワイヤハーネスを形成する板本体と、
    請求項1ないし請求項のうちいずれか一項に記載の電線位置決め治具と、を備え、
    前記電線位置決め治具が、前記板本体上に設置されて、該板本体上に布線させる電線を位置決めすることを特徴とする布線板。
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