JP3435690B2 - 配線板の接続構造及び配線板組立体の製造方法 - Google Patents

配線板の接続構造及び配線板組立体の製造方法

Info

Publication number
JP3435690B2
JP3435690B2 JP34393898A JP34393898A JP3435690B2 JP 3435690 B2 JP3435690 B2 JP 3435690B2 JP 34393898 A JP34393898 A JP 34393898A JP 34393898 A JP34393898 A JP 34393898A JP 3435690 B2 JP3435690 B2 JP 3435690B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
terminal
bus bar
layer
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34393898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000139016A (ja
Inventor
満治 久保田
克明 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP34393898A priority Critical patent/JP3435690B2/ja
Publication of JP2000139016A publication Critical patent/JP2000139016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3435690B2 publication Critical patent/JP3435690B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の配線板に電
線とバスバーを配索し、配線板を積層して電線に端子を
接続させる配線板の接続構造及び配線板組立体の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の配線板の接続構造の一例を
示すものである。この構造は、フレキシブルな帯状の配
線板60を蛇腹状に折り畳んで、配線板60の上下の端
末において雄型の端子61,62を配線板60の電線6
3に圧接接続させるものである。
【0003】電線63は絶縁樹脂シート64の表面上に
並列に設けられている。折り畳んだ配線板60の上面6
0aと下面60bとに電線63が位置するように、配線
板60は四つ折りに折り畳まれる。各端子61,62は
一方にタブ部65、他方に圧接部66を有している。圧
接部66が電線63に圧接される。配線板60は折り畳
まれた状態で図示しない電気接続箱内に収容される。タ
ブ部66は電気接続箱の図示しない上下のコネクタ部内
に配置される。
【0004】しかしながら、上記従来の構造において
は、折り畳んだ配線板60の上面60aと下面60bと
に電線63を位置させないと、上下の端子61,62の
圧接ができないために、最低でも配線板60を四つ折り
にする必要があり、配線板60すなわち絶縁樹脂シート
64と電線63との長さが長くなって、電気接続箱が肥
大化したり、コスト高になったりするという問題があっ
た。また、図示しない電気接続箱のメインカバーのコネ
クタ部に対応して、配線板60の上面60aに横一列
(電線横断方向)に端子61を配置するために、配線板
60の横幅によって電線本数が自ずから規定され、端子
61の極数に制約を生じるという問題があった。
【0005】また、図8に示す他の従来例(特開平7−
87653号)には、電線71で連結した三枚の配線板
72〜74を略己字状に折り畳む構造と、その配線板組
立体75を収容する電気接続箱76が記載されている
が、この構造の場合には、例え配線板72の上面に電線
71を配索しても、配線板74の下面には電線71が配
索されず、下向きの端子(図7の符号62)を配置でき
ないという問題を生じてしまう。また、図8の如く電線
71を配線板72〜74の表面ではなく内部に設けた場
合には、電線71の位置決めや固定が難しく、製造コス
トが増大してしまうという問題があった。
【0006】また、図9に示す他の従来例(実開平1−
166419号)には、メインカバー86にヒューズ接
続側の端子77を設け、アンダカバー78に負荷側の端
子79を設け、両端子77,79の圧接部に電線80を
圧接し、メインカバー86とアンダカバー78との間
に、電源側回路であるバスバー81を配索した配線板8
2を収容して、バスバー81のタブ端子83を中継端子
84を介してヒューズ85に接続する構造の電気接続箱
87が示されている。
【0007】しかしながら、この構造の場合には、電源
供給用のバスバー81と負荷側回路等との絶縁のために
絶縁基板88が必要であると同時に、電源供給用のバス
バー81を絶縁基板88に溝や溶着ボスといった図示し
ない手段で固定させる必要があった。このように電源供
給用のバスバー81のための部品点数(絶縁基板88)
が増加すると共に、絶縁基板88に電源供給用のバスバ
ー81を固定するための工数が増加し、電気接続箱87
が肥大化、高コスト化するという問題があった。
【0008】また、ヒューズ接続側の端子77や負荷側
の端子79をメインカバー86やアンダカバー78に圧
入した後、電線80を図示しない布線装置で布線(配
索)して端子77,79に圧接するため、電線80の布
線の順番を規定したり、電線80の圧接位置を規定した
り、電線80の切断のための位置決め等を行わなければ
ならず、電線80の布線作業に多くの時間がかかると共
に、電気接続箱87が多種に渡る場合は布線装置が多数
台必要となり、多くの設備費がかかるという問題があっ
た。電線80の圧接位置は回路形態に応じてまちまちで
あり、また、一つの電気接続箱87内でも圧接位置が不
規則であるために、電線80の布線(配索)がやっかい
で、電線80の圧接や切断に多くの時間を必要とした。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した各
点に鑑み、配線板に電線を配索し、配線板を積層して、
端子を配線板の電線に接続させる配線板の接続構造にお
いて、配線板や電線の長さを最小限に抑え、且つ端子を
配線板の上面と下面とに配置させることができ、しかも
端子の極数を増加させることができると共に、電線の配
索作業や端子との接続作業を容易化でき、さらに、電源
供給用のバスバーの設置に伴う絶縁基板の増加や電源供
給用のバスバーの固定作業工数の増大を解消でき、それ
らによって、構造のコンパクト化と低コスト化と回路接
続数の増大とを図ることのできる配線板の接続構造及び
配線板組立体の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、三枚の配線板が積層され、各配線板に複
数の電線が並列に配索された配線板の接続構造におい
て、該電線が、上から第二層の配線板の下面から第一層
の配線板の上面を通って第三層の配線板の下面にまで配
索され、該第一層の配線板上の該電線に複数の端子が接
続されることを特徴とする(請求項1)。 前記第一層〜
第三層の各配線板に複数のバスバーが電線横断方向に配
設され、各バスバーの両側に外部接続用の端子が突出形
成され、且つ該バスバーに前記電線が接続されることも
有効である(請求項)。また、前記複数の端子が前記
複数のバスバーの間に配置されることも有効である(請
求項)。また、前記配線板を収容するカバーに前記複
数の端子が設けられることも有効である(請求項)。
また、前記第三層の配線板に延長部が形成され、該延長
部に電源供給用のバスバーが配設されることも有効であ
る(請求項)。前記電源供給用のバスバーに対して絶
縁性の前記カバーが覆設されることも有効である(請求
)。あるいは、絶縁性の前記カバーに電源供給用の
バスバーが一体成形されたことも有効である(請求項
)。前記電源供給用のバスバーにヒューズ接続用の第
一の端子が形成され、前記第一層の配線板上の前記電線
に、該第一の端子と対となる第二の端子が接続されるこ
とも有効である(請求項)。請求項1記載の配線板の
接続構造は、三枚の配線板を間隔をあけて電線の上に配
列させ、該電線を各配線板に固定し、前側の配線板を中
間の配線板の上に反転させ、前側と中間の各配線板を一
体的に後側の配線板の上に反転させる配線板組立体の製
造方法によって実現される(請求項)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図6は、本発
明に係る配線板の接続構造の一実施例を示すものであ
る。
【0012】本構造においては、図1の如く、三枚の配
線板1〜3が略e字状に折り畳まれ、上から第一層の配
線板1の上面1aと、第二層の配線板2の下面2bと、
第三層の配線板3の下面3bとに、電線4が連続して直
線的に配索されている。電線4は第二層の配線板2の前
端2cから後端2dにかけて配索され、第一の屈曲部4
aを経て第一層の配線板1に配索され、各配線板1〜3
の前端における第二の屈曲部4bを経て、第三層の配線
板3の後端3dにかけて配索されている。
【0013】第三層の配線板3の後部には上向きの段部
5を介して延長部6が一体に形成されている。延長部6
の上面は第一層の配線板1の上面1aと同一高さに位置
している。第一層の配線板1の上面1aに電線4の長手
方向の中間部分が配置されている。電線4は複数本が直
線的に等ピッチで並列に配索されている。電線4として
は、絶縁樹脂で覆われた被覆電線やエナメル線等が使用
される。電線4は負荷側の回路として作用する。
【0014】各配線板1〜3には、電線4と直交する方
向に複数本のバスバー7〜9が配設されている。バスバ
ー7〜9は絶縁樹脂基板34〜36と一体にインサート
成形され、負荷側の回路として使用される。電線4とバ
スバー7〜9との両方で負荷側の回路が構成されてい
る。各層のバスバー7〜9は上下方向に完全にラップし
て位置し、各バスバー7〜9の一方の端末に外部接続用
の上向きのタブ端子(端子)10〜12が一体に形成さ
れ、各バスバー7〜9の他方の端末に外部接続用の下向
きのタブ端子(端子)13〜15が一体に形成されてい
る。第一層の配線板1と第三層の配線板3の各バスバー
7,9は反転することで共通使用可能である。各タブ端
子10〜12,13〜15の先端は同一高さに位置して
いる。図示を省略しているが、各配線板1〜3には上記
同様の複数本のバスバー7〜9が並列に配設されてい
る。バスバー7〜9は溶着等の手段で電線4に接続され
る。
【0015】第一層の配線板1の前端寄りには、前後各
一対の端子挿入孔16,16が設けられ、各端子挿入孔
16に雄型の端子17の圧接部19が挿入され、電線4
に圧接部19が圧接接続される。各端子挿入孔16は第
一層の配線板1の前端寄りの図示しないバスバー7を避
けて配置されている。配線板1の前後方向に並列に設け
られた複数本のバスバー7の間に各端子挿入孔16を配
置することも可能である。
【0016】端子17は上側に接続用のタブ部18、下
側に圧接部19を有している。端子17は例えば後述の
メインカバー20(図6)に予め圧入やインサート成形
等の方法で挿着されている。前後一対の端子挿入孔1
6,16の間において電線4が切断されている。電線切
断部22によって一本の電線4が別々の回路に分割され
ている。第一層の配線板1に電線4の長手方向中間部が
位置しており、電線4は全長のほぼ中間部分で切断され
ている。
【0017】電線4が全長のほぼ中間位置で各端子17
及び後述する端子31に接続されるから、各端子17,
31には前記バスバー7〜9等を介して多くの回路が分
岐ないしジョイント接続されることになる。本例で端子
17の数は一本の電線4の電線切断部22の前後に二つ
であるから、従来の配線板60(図7)の上面の電線6
3の端末に一つの端子61が配置されるのに較べて、二
倍の数の端子17が配置されることになる。なお、従来
の配線板60(図7)の下面側の端子62に対応して、
本例の第三層の配線板3に下向きの端子(図示せず)を
配置することも可能である。
【0018】第三層の配線板3の後部側の延長部6の上
面には電力供給用の略L字状のバスバー23が配索され
る。バスバー23は、その短辺部24に上向きの大きめ
のタブ端子26と、タブ端子26の近くに位置するリレ
ー接続用の音叉状の下向きの挟持端子27とを有し、長
辺部25に、ヒューズ接続用の上向きの挟持端子(第一
の端子)28を有している。下向きの挟持端子27は延
長部6のスリット孔29に挿入される。
【0019】挟持端子27に隣接してリレー接続用の端
子30が延長部6に下側から挿入される。端子30は、
電線4に対する圧接部49と、リレーに対する挟持部5
0とを有している。端子30は例えば後述のアンダカバ
ー21(図6)に予め挿着されている。また、ヒューズ
接続用の上向きの挟持端子28は第一層の配線板1上の
各電線4と同じ間隔で配置される。
【0020】第一層の配線板1の後端寄りに、挟持端子
28に対向してヒューズ接続用の端子(第二の端子)3
1が並列に配置される。端子31は、図示しないヒュー
ズのタブ端子に対する挟持部32と、電線4に対する圧
接部33とを有している。端子31は例えば後述のメイ
ンカバー20(図6)に予め圧入やインサート成形等の
方法で挿着されている。端子31に対して第一層の配線
板1に電線圧接用の端子挿入孔59が設けられている。
端子挿入孔59は前側の端子挿入孔16と同様に第一層
の配線板のバスバー7を避けて配置されている。並列な
複数本のバスバー7の間に端子挿入孔59を配置するこ
とも可能である。第一層の配線板1の上面1aと第三層
の配線板3の延長部6の上面とが同一高さに位置してい
るから、挟持端子28と端子31の挟持部32とが前後
に対向して配置される。
【0021】端子31は例えば従来の端子61(図7)
に対応し得るものであり、第一層の配線板1の前端側の
端子17ばかりでなく、端子31によっても配線板組立
体Cにおける端子接続数の増大が図られている。端子3
1も電線の長手方向中間部に接続されるものである。各
配線板1〜3は絶縁樹脂基板34〜36とバスバー7〜
9とで構成され、各配線板1〜3と電線4と各端子1
7,30,31とバスバー23等との集合によって配線
板組立体Cが構成される。
【0022】図2は、配線板組立体Cの製造方法の一例
を示すものであり、基台37の上に直線的に且つ等ピッ
チで並列に複数本の電線4を布線し、電線4の上に第二
層の配線板2、第一層の配線板1、第三層の配線板3の
順で各配線板1〜3を間隔をあけて直列に載置する。電
線4は例えば接着等の手段で各配線板1〜3の底面に固
定する。次いで、先端側の第二層の配線板2を矢印イの
如く折り返し方向に180°反転させて第一層の配線板
1の上に重ねる。さらに、第二層と第一層の配線板2,
1を一体的に矢印ロの如く折り返し方向に反転させて第
三層の配線板3の上に重ねる。
【0023】これにより、図3の如く、上から第一層の
配線板1、第二層の配線板2、第三層の配線板3の順で
三枚の配線板1〜3が積層される。電線4は第二層の配
線板2の下面から後端側の第一の屈曲部4aを経て第一
層の配線板1の上面を通り、前端側の第二の屈曲部4b
を経て第三層の配線板3の下面に沿って延長部6の下面
まで達している。
【0024】図4は、各配線板(図4では第一層の配線
板1のみを示す)におけるバスバー7と電線4の配索状
態を示すものであり、製造工程の初期段階において各バ
スバー7は継ぎ部38を介して一体化された状態で第一
層の配線板1にインサート成形されている。各配線板
(図4では第一層の配線板1)の所要部にはバスバー切
断孔39と電線接続孔40とが設けられている。バスバ
ー7は所要のバスバー切断孔39において図示しないプ
レス打抜機等により切断分割される。それと同時にバス
バー7の所要の継ぎ部38が切断除去される。それによ
り多数本のバスバー回路が形成される。
【0025】また、電線4は、電線接続孔40のバスバ
ー7の露出部7aに溶着等の手段で接続固定される。図
5に示す如く、電線4は上下の電極41,42により電
線接続孔40内のバスバー7の露出部7aの裏面側に溶
着される。バスバー7ないしは電線4により分岐接続等
が行われる。バスバー7に電線4を溶着した後、電線4
の所要部分を切断する(図1の電線切断部22参照)。
各配線板1〜3(図1)のバスバー7〜9の切断や電線
4と各バスバー7〜9の溶接は図2の如く各配線板1〜
3を平面的に展開した状態で行われる。
【0026】以上の工程を時系列的に説明すると、先ず
第一層〜第三層の各配線板1〜3のバスバー7〜9の継
ぎ部38や不要箇所が切断される(図4)。各バスバー
7〜9は負荷側の回路として使用される。次いで、電線
4を直線的に布線した上に各配線板1〜3が配置される
(図2)。そして、電線4と各バスバー7〜9の所要箇
所が溶着手段で接続される(図5)。その後、電線4の
不要部位を切断する。電線4はバスバー7〜9と同様に
負荷側の回路として使用される。次いで、電線4をヒン
ジとして各配線板1〜3が略e字状に積層され(図
3)、配線板組立体Cが構成される(図1)。
【0027】次いで、図6で後述する如く配線板組立体
Cがメインカバー20とアンダカバー21との内側に収
容される。図2で平面的に展開した各配線板1〜3の長
手方向中央の第一層の配線板1が図6のメインカバー2
0の嵌合面に位置し、メインカバー20の組付と同時に
電線4がメインカバー20側の各端子17,31に自動
的に圧接される。
【0028】図6は、配線板組立体Cを合成樹脂製の接
続箱本体であるメインカバー(カバー)20とアンダカ
バー21との間に収容して電気接続箱Eを構成する状態
を示すものである。
【0029】メインカバー20には、後端寄りに電源供
給用の第一のコネクタ部43、第一のコネクタ部43の
前側にヒューズ収容部44、一側方に長方形状の第二の
コネクタ部45、前端寄りに長方形状の第三のコネクタ
部46がそれぞれ形成されている。また、アンダカバー
21には、第一のコネクタ部43の下側にリレー接続部
47、他側方に、第二のコネクタ部45と対称に第四の
コネクタ部48がそれぞれ形成されている。
【0030】電線4に圧接される端子17,30,31
は予めメインカバー20やアンダカバー21に圧入やイ
ンサート成形により固定させておく。配線板組立体Cを
アンダカバー21に収容し、アンダカバー21にメイン
カバー20を組み付けることにより、第一層の配線板1
の上面と第三層の配線板3の延長部6の上面とがメイン
カバー20の裏面すなわちメインカバー嵌合面にほぼ接
して位置する。これにより、メインカバー20側の端子
17,30が第一層の配線板1の電線4に圧接接続され
る。端子31の挟持部32はヒューズ収容部44のキャ
ビティ44aに位置する。
【0031】電源供給用のバスバー23は例えば第三層
の配線板3の延長部6の上面側に配索固定される。電源
供給用のバスバー23の配索工程と同じ工程でメインカ
バー20の嵌合が行われる。電源供給用のバスバー23
はメインカバー20の裏面と延長部6の上面との間で挟
持固定される。これにより電源供給用のバスバー23に
対する溶着ボス等の固定手段(図示せず)が不要とな
る。延長部6の上面側にバスバー案内溝(図示せず)を
形成しておいてもよく、その場合も電源供給用のバスバ
ー23の上面をメインカバー20の裏面に押接固定させ
る。
【0032】他の実施例として、電源供給用のバスバー
23をメインカバー20の内側に固定しておいてもよ
い。例えばメインカバー20の裏面側にバスバー案内溝
(図示せず)を形成し、バスバー案内溝内に電源供給用
のバスバー23を固定させる。
【0033】あるいは、電源供給用のバスバー23をメ
インカバー20にインサート成形といった一体成形によ
って固定させる。電源供給用のバスバー23の下面をメ
インカバー20の裏面と同一面に露出させておくことも
可能であるが、メインカバー20の上壁52の内部に電
源供給用のバスバー23を配線板1〜3側のバスバー7
〜9と同様に完全に埋入させることが好ましい。この場
合は、電源供給用のバスバー23の表裏面が絶縁樹脂製
のメインカバー20によって絶縁保護され、電線4やバ
スバー7〜9や他の端子17,30,31といった負荷
側回路に対する絶縁が確実に行われると共に、電源供給
用のバスバー23のための配線板である第三層の配線板
3の延長部6が不要となる。
【0034】電源供給用のバスバー23のタブ端子26
や挟持端子27,28はメインカバー20の上壁52か
ら上下方向に突出する。電源供給用のバスバー23をメ
インカバー20ではなくアンダカバー21にインサート
成形することも可能であり、この場合も第三層の配線板
3の延長部6が不要になる等、前記同様の効果を奏する
ことはいうまでもない。
【0035】電源供給用のバスバー23のタブ端子26
は第一のコネクタ部43のキャビティ43aに位置し、
ヒューズ接続用の挟持端子28はヒューズ収容部44の
キャビティ44aに位置する。挟持端子28と端子31
の挟持部32とは同じキャビティ44a内に位置する。
各挟持端子28及び各端子31はヒューズ(図示せず)
と同じピッチで配置される。タブ端子26に対向するア
ース側のタブ端子(図示せず)はバスバー23とは別個
に設けられる。メインカバー20の組付と同時に電源供
給用のバスバー23が第三層の配線板3の延長部6に配
置される。電源供給用のバスバー23の下向きの挟持端
子27と端子30の下向きの挟持部50とはアンダカバ
ー21のリレー挿着部47内に位置する。
【0036】また、各配線板1〜3のバスバー7〜9の
上向きのタブ端子10〜12はメインカバー20の第二
のコネクタ部45内に位置し、バスバー7〜9の下向き
のタブ端子13〜15はアンダカバー21の第四のコネ
クタ部48内に位置する。さらに、第一層の配線板1の
電線4に圧接した前後一対の端子17のタブ部18は第
三のコネクタ部46のキャビティ46a位置する。
【0037】第一のコネクタ部43は電源側ワイヤハー
ネス(図示せず)にコネクタ接続され、バスバー23の
タブ端子26と挟持端子28とヒューズ(図示せず)と
第一層の配線板1上の端子31とを経て、電線4及び第
一層の配線板1上の一方の端子17に電気が供給され
る。また、電線4から溶着部51(図5)を経てバスバ
ー7に電気が供給される。第二,第三,第四の各コネク
タ部45,46,48はそれぞれ外部のワイヤハーネス
(図示せず)にコネクタ接続される。
【0038】
【発明の効果】以上の如く、請求項1,記載の発明に
よれば、三枚の配線板を用いて、第一の配線板の上面と
第三の配線板の下面とに電線を位置させることができる
から、電線に接続する上向きの端子を第一の配線板の上
に配置し、電線に接続する下向きの端子を第三の配線板
の下に配置した場合でも、従来の四つ折りの配線板に較
べて電線の配索長さ及び配線板の全長をほぼ配線板一枚
分短くすることができる。これにより、従来の四つ折り
の配線板に較べて構造がコンパクト化され、且つコスト
が低減される。また、従来の三枚の配線板に電線を一体
成形する構造に較べて、電線の配索固定作業が容易であ
り、製造コストが低減される。
【0039】また、請求項記載の発明によれば、電線
の長手方向の中間部分が第一の配線板上に位置するか
ら、第一の配線板上に複数の端子を配置することで、従
来の配線板の端末(電線の端末)に端子を配置する場合
に較べて、端子の接続数が増大し、それにより、回路接
続数が増え、多様な回路接続形態に適応可能となる。特
に、圧接部を有する端子を用いることにより、電線の中
間部に多数の端子を配置可能となり、それにより回路の
配索密度が高まり、全体として電気接続箱の小型化が可
能となる。また、並列で直線的な電線に端子を接続する
ことで、従来(図9)に較べて電線と端子との接続作業
が容易化し、電気接続箱の生産性が向上する。また、請
求項記載の発明によれば、バスバーと電線との接続に
より分岐が可能となり、且つバスバーの端子が外部ワイ
ヤハーネス等と接続可能となる。それにより、接続形態
が多様化し、電気接続箱の様々な仕様に適応可能とな
る。また、電線とバスバーとの両方で負荷側回路を構成
することで、従来の電線のみによる負荷側回路に較べて
電線の布線(配索)作業が簡素化、容易化され、布線に
かかる設備費が削減される。
【0040】また、請求項記載の発明によれば、バス
バーと干渉することなく、且つ複数の並列なバスバーの
間で端子を整然と等ピッチで配置することができ、端子
と電線との接続作業性が向上する。また、複数のバスバ
ーの間で端子を所望の位置に配置することができ、それ
により電線と端子との接続位置の自由度が高まる。ま
た、請求項記載の発明によれば、カバーを配線板に覆
設することで、例えば圧接手段で端子と電線とが自動的
に接続され、接続作業が省力化される。また、請求項
で端子を所望の位置に配置することで、カバーのコネク
タ部の位置を所望の位置に設定でき、電気接続箱の設計
の自由度が向上する。
【0041】また、請求項記載の発明によれば、電源
供給用のバスバーを第三層の配線板の延長部に配設する
ことで、従来のような専用の配線板が不要となり、構造
がコンパクト化、低コスト化される。また、請求項
載の発明によれば、電源供給用のバスバーが第三層の配
線板の延長部とカバーとの間に挟持されて固定されるか
ら、従来の係止突起や溶着ボスといった固定手段や固定
作業が不要となり、構造が簡素化、低コスト化される。
また、請求項記載の発明によれば、電源供給用のバス
バーに対する従来の専用の配線板や請求項の第三層の
配線板の延長部が完全に不要となり、構造がコンパクト
化、低コスト化されると共に、電源供給用のバスバーの
固定作業が全く必要なくなり、製造工数が削減され、且
つ、電源供給用のバスバーがカバーによって確実に絶縁
されるから、専用の配線板や延長部がなくても、第一〜
第三層の配線板の電線やバスバーといった負荷側回路と
の絶縁が一層確実に行われる。また、請求項記載の発
明によれば、バスバーから第一,第二の端子を経て電線
に電気が供給され、第一層の配線板において第二の端子
で電線の中間部分が接続される。それにより、請求項
におけると同様に、電線の中間部分における端子の接続
数が増大し、多様な回路接続形態に適応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線板の接続構造の一実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】配線板組立体の製造方法の一例を示す側面図で
ある。
【図3】同じく各配線板を反転して組み立てた状態を示
す側面図である。
【図4】配線板におけるバスバーの配索状態を示す斜視
図である。
【図5】バスバーと電線の一接続方法を示す縦断面図で
ある。
【図6】配線板組立体を接続箱本体内に収容する状態を
示す分解斜視図である。
【図7】一従来例を示す分解斜視図である。
【図8】他の従来例を示す分解斜視図である。
【図9】その他の従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 第一層の配線板 2 第二層の配線板 3 第三層の配線板 4 電線 6 延長部 7〜9 バスバー 10〜12,13〜15 タブ端子(端子) 17 端子 20 メインカバー(カバー) 23 電源供給用のバスバー 28 挟持端子(第一の端子) 31 端子(第二の端子)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−351132(JP,A) 特開 平7−87653(JP,A) 特開 平7−95715(JP,A) 特開 平4−14706(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/16

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三枚の配線板が積層され、各配線板に複
    数の電線が並列に配索された配線板の接続構造におい
    て、該電線が、上から第二層の配線板の下面から第一層
    の配線板の上面を通って第三層の配線板の下面にまで配
    索され、該第一層の配線板上の該電線に複数の端子が接
    続されることを特徴とする配線板の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記第一層〜第三層の各配線板に複数の
    バスバーが電線横断方向に配設され、各バスバーの両側
    に外部接続用の端子が突出形成され、且つ該バスバーに
    前記電線が接続されることを特徴とする請求項1記載の
    配線板の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記複数の端子が前記複数のバスバーの
    間に配置されることを特徴とする請求項2記載の配線板
    の接続構造。
  4. 【請求項4】 前記配線板を収容するカバーに前記複数
    の端子が設けられることを特徴とする請求項3記載の配
    線板の接続構造。
  5. 【請求項5】 前記第三層の配線板に延長部が形成さ
    れ、該延長部に電源供給用のバスバーが配設されること
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の配線板の接
    続構造。
  6. 【請求項6】 前記電源供給用のバスバーに対して絶縁
    性の前記カバーが覆設されることを特徴とする請求項5
    記載の配線板の接続構造。
  7. 【請求項7】 絶縁性の前記カバーに電源供給用のバス
    バーが一体成形されたことを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載の配線板の接続構造。
  8. 【請求項8】 前記電源供給用のバスバーにヒューズ接
    続用の第一の端子が形成され、前記第一層の配線板上の
    前記電線に、該第一の端子と対となる第二の端子が接続
    されることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の
    配線板の接続構造。
  9. 【請求項9】 三枚の配線板を間隔をあけて電線の上に
    配列させ、該電線を各配線板に固定し、前側の配線板を
    中間の配線板の上に反転させ、前側と中間の各配線板を
    一体的に後側の配線板の上に反転させることを特徴とす
    る配線板組立体の製造方法
JP34393898A 1998-08-24 1998-12-03 配線板の接続構造及び配線板組立体の製造方法 Expired - Fee Related JP3435690B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34393898A JP3435690B2 (ja) 1998-08-24 1998-12-03 配線板の接続構造及び配線板組立体の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23665098 1998-08-24
JP10-236650 1998-08-24
JP34393898A JP3435690B2 (ja) 1998-08-24 1998-12-03 配線板の接続構造及び配線板組立体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000139016A JP2000139016A (ja) 2000-05-16
JP3435690B2 true JP3435690B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=26532778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34393898A Expired - Fee Related JP3435690B2 (ja) 1998-08-24 1998-12-03 配線板の接続構造及び配線板組立体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3435690B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001057725A (ja) * 1999-06-11 2001-02-27 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気接続箱
JP4674930B2 (ja) * 1999-12-24 2011-04-20 矢崎総業株式会社 電気接続箱
EP1201505B1 (en) 2000-10-26 2006-12-06 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Electrical junction box for a vehicle
JP3958589B2 (ja) * 2002-01-23 2007-08-15 株式会社オートネットワーク技術研究所 電気接続箱
JP3954915B2 (ja) * 2002-05-29 2007-08-08 矢崎総業株式会社 電気接続箱とその製造方法
JP2006174538A (ja) 2004-12-13 2006-06-29 Yazaki Corp 電気接続箱
JP5039285B2 (ja) * 2005-04-27 2012-10-03 矢崎総業株式会社 布線板積層体、布線板積層体の組み立て方法、及び、電気接続箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000139016A (ja) 2000-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5722851A (en) Circuit component and junction box for connecting flat cables
US6573453B2 (en) Wiring harness and manufacturing method of the same
JP3881857B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP3435690B2 (ja) 配線板の接続構造及び配線板組立体の製造方法
US6832930B2 (en) Method of arranging circuit members of electric connection box and circuit member-arranging structure using arranging method
JP3700827B2 (ja) 電気接続箱
JP3482914B2 (ja) 接続用端子、該接続用端子を用いたジョイントコネクタ及び該ジョイントコネクタを備えたワイヤハーネス
JP2001136635A (ja) 分岐接続箱
JP4317079B2 (ja) ジョイントボックスの電線収束構造
JP3457237B2 (ja) 電気接続箱の回路接続構造及び回路形成方法
EP1342397B1 (en) Circuit structure for electrical connection box and method of forming circuit thereof
JPH05300627A (ja) 配線板の接続構造及び接続方法
JP3446689B2 (ja) ジョイントコネクタを用いたワイヤハーネスの分岐接続構造
JP3736342B2 (ja) ジャンクションボックスおよびコネクタモジュールの形成方法
JP3512591B2 (ja) フラットケーブルのコネクタ分岐構造
JP3536016B2 (ja) 配線基板とこの配線基板を用いた電気接続箱
JPH025484Y2 (ja)
JP3339831B2 (ja) 配線板および該配線板を備えた電気接続箱
JPH0451480A (ja) 電線直結型電気接続箱および圧接治具
JP2001076784A (ja) フラット回路体のコネクタ構造及びコネクタ組付方法
JP3485007B2 (ja) 電気接続箱
JPH0928019A (ja) 電気接続箱
JPH09308052A (ja) 電気接続箱の接続構造
JPH10201050A (ja) 電気接続箱の電源モジュールボックスの構造
JPH0617326U (ja) ブスバー配線板

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080606

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100606

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees