JP4912981B2 - 飲料水供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボトル単位で提供される飲料水を冷却又は加熱し、冷却された飲料水と加熱された飲料水とを単一装置で提供する飲料水供給装置に関する。
ボトルで供給されるミネラルウォーター等の飲料水を冷却し、又は加熱して飲料水として提供する飲料水供給装置(ウォーターディスペンサー)が普及している。この飲料水供給装置は、事務所等での飲料水供給だけでなく、一般家庭でも用いられている。
このような飲料水供給装置に関し、特許文献1には、飲料水を冷却、加温する際、その凝固点又は沸騰点を見つけ、その近くで温度制御を行うことが開示されている。また、特許文献2には、加熱された飲料水を以て、冷却タンクを清浄化することが開示されている。
特開2000−227975号公報(要約、図1等) 特開2005−249266号公報(要約、図4等)
ところで、冷水タンク側の清浄化処理について、温水タンク側にある高温水を用いることは(特許文献2)高度な清浄化処理を行えるので有利であるが、温水タンク側から冷水タンクへの循環路が複雑化していると自然対流の循環が妨げられ、循環時間が長くなると、清浄化に時間を要することになる。当然のことながら、清浄化処理中は冷水及び温水の供給が停止されるので、その清浄化時間が長くなると、ユーザが清浄化処理を怠るというおそれもある。
高温水の循環で清浄化処理を行う場合、その高温水の温度を監視し、その循環時間を監視しなければ、目的とする清浄化が不十分となるおそれがあるし、清浄化時の異常も監視する必要がある。
そこで、本発明の目的は、飲料水を清浄化に適した温度に維持させ、また、所定時間が経過しても必要温度に達しない場合には、清浄化の処理に異常があることを報知することで、清浄化処理の適正化を図ることを目的とする。
また、本発明の他の目的は、飲料水の冷却及び加熱を行う飲料水供給装置の清浄化処理に関し、加熱した温水側の飲料水を利用することで、簡易な構成により飲料水の清浄化を行うことを目的とする。
また、本発明の他の目的は、飲料水の清浄化に関し、ユーザへの飲料水の供給を妨げることなく清浄化を実施させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の飲料水供給装置は、所定時間毎に温水タンクと冷水タンクとを循環可能にし、温水タンク内の飲料水を用いて冷水タンク内の飲料水の温度を上昇させる構成であって、冷水タンク内の飲料水の温度を所定温度に維持管理することで清浄化を図るものである。斯かる構成により、上記目的を達成している。
そこで、上記目的を達成するため、本発明の飲料水供給装置は、飲料水用容器が設置されて該飲料水用容器から供給される飲料水を冷却して冷水、前記飲料水を加熱して温水を提供する飲料水供給装置であって、前記飲料水用容器から供給された前記飲料水を溜める第1のタンクと、前記第1のタンクの前記飲料水を冷却する冷却手段と、前記第1のタンクに設置されて前記第1のタンク内の前記飲料水を上層部と下層部とに分離する分離板と、前記第1のタンクの下側に配設され、前記飲料水用容器から供給される前記飲料水を溜める第2のタンクと、前記第2のタンク内の前記飲料水を加熱する加熱手段と、前記分離板の上面に開口されるとともに、前記第2のタンク内に挿入され、受水口から前記分離板に落下する前記飲料水を前記第2のタンクに給水する給水管と、前記第1のタンク内の前記飲料水の温度を検出する第1の温度検出手段と、前記第2のタンク内の前記飲料水の温度を検出する第2の温度検出手段と、前記第1のタンクと前記第2のタンクとの間に設置され、開閉弁を備えるバイパス管と、清浄化動作の実行時間を計時する計時手段を備え、前記計時手段で計時された前記実行時間に制限時間が設定されるとともに清浄化開始に必要な値の開始温度が設定され、前記清浄化動作の開始により前記実行時間の計時が開始されるとともに、前記冷却手段を停止させ、かつ、前記加熱手段を動作させ、前記制限時間内に前記第2の温度検出手段の検出温度が前記開始温度に到達している場合に前記開閉弁を開にし、前記第1及び前記第2のタンクに前記バイパス管及び前記給水管を通して循環する温水の温度を所定温度以上に制御することにより、前記温水を前記第2のタンクから前記第1のタンク側に循環させ、前記制限時間内に前記第2の温度検出手段の前記検出温度が前記開始温度に到達しない場合に異常報知を出力する制御手段とを備える構成である。斯かる構成により、上記目的を達成することができる。
上記目的を達成するためには、上記飲料水供給装置において、好ましくは、前記計時手段は、前記第1のタンク内の前記飲料水が所定温度以上の状態を維持して循環する時間を計測し、前記制御手段は、前記第1のタンク内の前記飲料水が所定温度以上の状態を維持して循環する時間を前記開閉弁の開から閉に至る時間とし、前記開閉弁を開にした場合に前記計時手段の計時を開始させ、前記第1の温度検出手段の検出温度が所定値に到達した場合には、前記計時手段の計時を維持させ、該検出温度が所定値未満に下降した場合には、前記計時手段の計時をリセットして計時を再開するとともに、前記第2の温度検出手段の検出温度が所定値未満に下降している場合には、前記加熱手段を動作させ、前記計時手段が所定時間を計時した場合に、前記開閉弁を閉止させてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成している。
上記目的を達成するためには、上記飲料水供給装置において、好ましくは、前記制御手段は、設定された前記清浄化動作の開始時刻を監視するとともに、前記清浄化動作の終了時点から所定時間の経過を監視し、清浄化動作の終了時点から所定時間が経過した後、設定された前記清浄化動作の前記開始時刻の到来により、前記清浄化動作を開始させてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成している。
上記目的を達成するためには、上記飲料水供給装置において、好ましくは、前記制御手段は、前記第1のタンク内の前記飲料水の供給頻度を監視し、この供給頻度に応じて、清浄化動作の終了時点から次の清浄化動作までの前記所定時間を増減させてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成している。
上記目的を達成するためには、上記飲料水供給装置において、好ましくは、前記制御手段は、前記飲料水を所定の温度で管理する第1の運転モードと、前記飲料水を前記所定の温度よりも常温に近い温度で管理する第2の運転モードとを設定し、前記第2のモードへの移行タイミングに合わせて、前記清浄化動作を実行させてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成している。
(1) 清浄化処理時において、冷水を溜める第1のタンク内の水の温度を監視して、清浄化に必要な温度に維持させるので、適正な清浄化を行うことができる。
(2) 飲料水供給装置の使用頻度が低い時間帯等に合わせて清浄化処理を行うことにより、ユーザへの飲料水の供給を妨げることがない。
(3) 冷水を溜める第1のタンクと、温水を溜める第2のタンクとを開閉弁を備えたバイパス管で接続し、熱対流により飲料水を循環させるので、循環ポンプ等が不要であり、また、飲料水を加熱する加熱手段、第1のタンクに設置された温度検出手段及び第2のタンクに設置された温度検出手段を利用して清浄化温度に維持させるので、清浄化処理のための構成を特に設けることなく清浄化が行え、省コストを図ることができる。
(4) 清浄化処理では熱対流による循環を利用するので、循環ポンプによる駆動音や振動の発生が無く、夜間等に清浄化を実行する場合においても騒音対策等が不要である。
(5) 規定時間内に必要な清浄化条件を満たさない場合には、報知手段により清浄化の異常を報知するので、清浄化が不十分で品質が低下した飲料水が供給されるのを防止でき、ユーザの安全性を高めることができる。
本発明の飲料水供給装置の実施の形態について、図1及び図2を参照する。図1は、実施の形態に係る飲料水供給装置の概略を示す図、図2は、飲料水供給装置の外観構成の一例を示す図である。
この飲料水供給装置2の筐体3の上部には、飲料水4が入ったボトルとして例えば、ガロンボトル6が装置上部に設置され、ガロンボトル6にある飲料水4は受水口8から第1のタンクである冷水タンク10に供給される。この冷水タンク10内の飲料水4はガロンボトル6の開口部12に接する水位まで満たされる。この水位が開口部12より下回ると、空気取入口14より空気が冷水タンク10を通して開口部12よりガロンボトル6内に入る。空気の侵入に伴い、ガロンボトル6から飲料水4が冷水タンク10に供給され、その水位が上昇して開口部12が塞がると、ガロンボトル6からの飲料水4の流入が停止される。このため、冷水タンク10には飲料水4の消費に応じてガロンボトル6から飲料水4が供給されることになる。
冷水タンク10には分離板16が設置され、冷水タンク10にある飲料水4は分離板16によって上層部と下層部とに仕切られる。冷水タンク10には冷却手段として例えば、蒸発器18が設置され、この蒸発器18は分離板16によって仕切られた下層部側に設置されているので、その下層部側の飲料水4が冷却される。冷水タンク10には第1の温度検出手段である冷水センサ20が設置され、冷水タンク10の飲料水4の温度が冷水センサ20により検出される。蒸発器18には筐体3の底部に設置された冷却装置22が接続され、この冷却装置22には圧縮機24、乾燥器26、凝縮器28が冷媒管30によって連結され、この冷媒管30の中途部にはキャピラリーチューブ32が設置されている。
冷水タンク10の底部には冷水供給管34が接続され、この冷水供給管34には冷水電磁弁36が設置されており、冷水電磁弁36が開かれると、冷水タンク10から冷却された飲料水4が冷水供給口38から供給される。
冷水タンク10の下部には第2のタンクである温水タンク40が設置されている。この温水タンク40には加熱手段として温水ヒータ42が設置され、この温水ヒータ42によって温水タンク40内の飲料水4が加熱される。
温水タンク40には、分離板16の中央上面に開口部44を持つ給水管46が冷水タンク10を通過させて設置されている。即ち、給水管46は、分離板16の中央上面から温水タンク40の底部側に延びている。温水タンク40の上部には温水供給管48が接続され、この温水供給管48には温水電磁弁50が設置されており、この温水電磁弁50が開かれたとき、温水タンク40内の飲料水4が温水供給口52から取り出される。この温水供給口52から飲料水4が取り出された分の飲料水4が給水管46を通して冷水タンク10から温水タンク40に供給される。冷水タンク10の水位低下分の飲料水4が既述の通りガロンボトル6から供給される。
温水タンク40には第2の温度検出手段である温水センサ54が設置され、飲料水4の温度が温水センサ54により検出される。また、温水タンク40の底部には排水管56が接続されており、この排水管56は排水栓58によって開閉される。
上記の冷水センサ20や温水センサ54は、後述する設定温度の検出が行えるものであればどのような構成でもよく、例えば、サーミスタ温度計等を利用する構成であってもよい。
また、冷水タンク10の底部と温水タンク40の上部との間には、給水管46と並行にバイパス管60が接続され、このバイパス管60はバイパス弁62によって開閉される。このバイパス管60はバイパス弁62が開放された際、温水タンク40内の加熱された飲料水4が冷水タンク10に循環される循環通路であって、この循環通路とのショートサイクルを防止するために、給水管46の開口部44が分離板16の上方に開口され、バイパス管60が冷水タンク10の底部に開口されている。
この飲料水供給装置2には制御手段として制御装置64が設置され、この制御装置64には表示・操作部及び制御部が設置され、冷水センサ20、温水センサ54等の検出情報が取り込まれ、冷却制御、加熱制御、省エネ制御等の各種制御が行われる。
この飲料水供給装置2は、図2に示すように、筐体3の上部にガロンボトル6の載置部66が形成され、その下側に表示・操作部68が設置されており、その下部には給水窓部70が開口され、その内部に冷水供給口38及び温水供給口52が設置されている。これら冷水供給口38及び温水供給口52の下側にはカップを載せる載置部72が形成されている。
次に、制御装置64について、図3を参照する。図3は、制御装置の構成例を示す図である。図3において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
制御装置64には、電源74が接続されて給電されており、マイクロコンピュータ等からなる制御部76とともに表示・操作部68が設置されている。制御部76には、プロセッサ78、I/O部80、記憶部82、第1のタイマー83、第2のタイマー84、第3のタイマー85等が設置され、これらはバス86を介して接続されている。表示・操作部68は、キースイッチ等により操作入力が加えられ、制御装置64の制御出力が表示され、また、ブザー等の音による報知が行われる。
プロセッサ78はCPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)で構成され、記憶部82に格納されているOS(Operating System)や動作プログラムを実行する。I/O部80は、制御部76の入出力のインターフェースであって、表示・操作部68が接続されて表示出力が得られるとともに、入力信号の取込みが行われ、さらには、冷水センサ20、温水センサ54から検出信号が取り込まれ、圧縮機24、冷水電磁弁36、温水ヒータ42、温水電磁弁50、バイパス弁62の制御信号が得られる。
記憶部82は、プログラム記憶部やRAM(Random-Access Memory)等を備え、プロセッサ78に実行させるOSや動作プログラム、設定値及び各種データ等を格納し、RAMに展開された動作プログラムによって演算処理や制御処理が実行される。第1のタイマー83、第2のタイマー84及び第3のタイマー85は計時手段及び時計手段であって、例えば、後述する清浄化処理において、清浄化のインターバルタイマー、異常判定タイマー、清浄化時間計測用のタイマーや時刻情報を取得する手段として用いられる等、制御に必要となる時間計測を行う。
次に、表示・操作部について、図4を参照する。図4のAは、表示・操作部の一例であるパネル部の構成を示す図、図4のBは、表示部の一例を示す図である。図4において、図2、図3と同一部分には同一符号を付してある。
この表示・操作部68には、図4のAに示すように、時刻等を表示する表示部88、値を加算するための加算スイッチ(SW)90、値を減算するための減算スイッチ(SW)92、設定モードへの切替えやその解除を行うための設定スイッチ(SW)94、省エネモードへの切替えやその解除を行うための省エネスイッチ(SW)96、タイマー83、84、85や時刻を調整するためのタイマー/時計スイッチ(SW)98、スタート又はストップを行うためのスタート/ストップスイッチ(SW)100、後述する高温水循環による清浄化処理中であることをユーザに報知する自動高温水循環モード表示部102、強制温度変更スイッチの一例として通常運転とは異なる高温設定の指令又はその解除を行うための高温設定スイッチ(SW)104、強制温度変更スイッチの一例として通常運転とは異なる冷水設定の指令又はその解除を行うための冷水設定スイッチ(SW)106、給湯を指令するための給湯スイッチ(SW)108、給湯や給水のロック解除を指令するためのロック解除スイッチ(SW)110、給水を指令するための給水スイッチ(SW)112が設置されている。また、高温設定スイッチ104の近傍には、第1の運転モードとして通常運転時の設定温度である例えば、85〔℃〕が点灯によって表示する通常温度表示部114、強制高温時に点灯によって表示する高温表示部116が設置され、これらはLED(Light Emitting Diode)等のランプで構成されている。冷水設定スイッチ106の近傍には、第1の冷水設定温度例えば、8〔℃〕であることを点灯によって表示する温度表示部118、第2の冷水設定温度例えば、12〔℃〕であることを点灯によって表示する温度表示部120が設置され、これらもLED等のランプで構成されている。
表示部88には、図4のBに示すように、時計・タイマー時間表示部882、タイマー表示部884、ステージ表示部886、888、開始表示部890、終了表示部892が設定されている。斯かる時計・タイマー時間表示部882には、通常の時計表示の他、後述する清浄化処理や第2の運転モードである省エネモードの開始時間等の設定内容を表示する。
次に、制御装置64の制御内容について説明する。
A 初期状態
電源投入時、飲料水4を冷水化する冷却装置22をON状態(設定温度:8〔℃〕)、飲料水4を温水化する温水ヒータ42に対する給電制御(例えば、ON/OFF制御)をOFF状態にする。この場合、給湯を優先させるため、ロック解除SW110、給湯SW108の操作を受け付ける。初期エアー抜き使用の場合である。但し、温水ヒータ42に対する給電制御がOFF状態での上記内容は、温水センサ54の検出温度即ち、温水温度が所定温度として例えば、40〔℃〕以下の場合とする。
表示部88の時計表示では、時と分とが“−−:−−”の点滅表示によって表示され、加算SW90、減算SW92、設定SW94の押下により、その時刻を確定させる。
温水ヒータ42の給電制御はスタート/ストップSW100の例えば、長押しによって実行され、給電制御のOFF状態で長押しの時間として例えば、2〔秒〕押下することにより、ON動作の設定温度として例えば、85〔℃〕設定となり、ON状態で長押し時間として例えば、2〔秒〕押下すると、OFF状態となる。但し、サーミスタによる温水センサ54では、自己発熱の特性を利用し、水の有無を判断し、温水ヒータ42の給電制御のON/OFFを動作するようにすることもできる。
温水ヒータ42の給電制御をOFF状態からON状態に移行させると、省エネモードはOFF状態になる。停電状態から給電状態への復帰時も同上の制御を行う。但し、省エネモードの時刻設定がされていた場合は、時間を記憶部82に記憶する。
時刻の設定方法は時計表示モードによって実行され、また、省エネモードの時刻設定方法は省エネ時刻設定モードによって実行される。
B 給水動作
給水SW112を押下許可状態(ロック解除)にて連続して押下すると、冷水電磁弁36が開に制御され、給水が行われる。この冷水電磁弁36は、給水SW112を押している間のみ開状態に制御され、この給水SW112が押されている間、給湯SW108の操作を受け付けない。給水と給湯とを同時に行わないため、安全性が確保される。
C 冷水切換え動作
冷水設定SW106を連続して押下すると、冷水温度の設定が変更される。例えば、押下を連続すると、設定温度が8〔℃〕→12〔℃〕→8〔℃〕→・・・のように変更される。
D ロック解除動作
ロック解除SW110を押下すると、給湯SW108及び給水SW112のロックが解除され、その押下が許可される。このとき、ロック解除SW110上に設定されたロック解除表示部122が例えば、赤色点灯し、ロック解除状態であることが表示される。このロック解除状態は有限であり、例えば、10秒間の間に給湯SW108の操作がなかった場合にはロック解除を無効とし、ロック解除表示部122を消灯させ、ロック状態であることを表示する。
ロック解除中、再度、ロック解除SW110を押下すると、ロック解除が無効となり、ロック解除表示部122が赤色点灯から消灯となり、ロック状態に移行する。
ロック解除中、給湯SW108又は給水SW112が押下されると、給湯SW108又は給水SW112のOFFから10秒後にロック解除機能は無効となり、ロック解除表示部122は消灯する。
E 給湯動作
給湯SW108が押下許可状態(ロック解除)にて、連続して押下されると、温水電磁弁50が開に制御され、給湯が行われる。温水電磁弁50は、給湯SW108を連続して押下されている間、開状態となる。給湯SW108が押下されている間は、給水SW112の押下は受け付けない。即ち、給湯SW108と給水SW112とは先押し優先処理を行う。
F 高温設定動作
高温設定SW104は、温水ヒータ42に対する給電制御がON状態にて押下により、その押下の1回のみの操作によって所定高温度例えば、93〔℃〕まで沸き上げる。この沸き上げ後、温水温度が所定温度例えば、90〔℃〕までは高温設定の適温範囲とする。その後、所定温度として例えば、85〔℃〕の温度設定となる。その沸き上げ中では、高温表示部116を橙色に点灯させるとともに、沸き上げ完了温度として例えば、93〔℃〕に到達させ、その到達時点で報知手段であるブザー87を所定時間として例えば、10秒間報知させ、高温表示部116を緑色に点灯させるとともに、温水ヒータ42に対する給電をOFF状態に移行させ、高温範囲(〜90〔℃〕)にある場合、高温表示部116を点灯させる。
高温沸き上げ中、高温設定SW104の押下があった場合には高温沸き上げ動作を中止する。また、沸き上げ後、温水ヒータ42に対する給電をOFF状態にし、再度、高温設定SW104の押下があった場合、所定温度として既述の高温度である93〔℃〕まで沸き上げる。この場合、温水の温度が93〔℃〕未満、90〔℃〕以上の場合でも、高温表示部116の橙色点灯とする。また、沸き上げ後、適温範囲(90〔℃〕)未満で85〔℃〕の場合には、通常温度表示部114を緑色点灯させ、85〔℃〕の適温範囲であることを表示する。
G 省エネ動作
温水ヒータ42に対する給電制御がOFF状態の場合には省エネSW96の押下を受け付けない。温水ヒータ42に対する給電がON状態で省エネSW96が押下されると、省エネモードとなり、省エネ表示部124が橙色点灯し、省エネモードの実行中であることを表示する。省エネモード時、省エネSW96を押下すると、省エネモード解除となり、省エネ表示部124が消灯する。
なお、省エネモードが実行中で、且つ時刻が省エネ時間帯の場合は、省エネが実施され、省エネ表示部124は緑色点灯となる。
H タイマー/時計動作
時計表示状態において、タイマー/時計SW98が押下されると、その表示がタイマー表示となり、タイマーモードに移行する。タイマーモードにおいて、タイマー/時計SW98が押下されると、表示が時計表示となる。但し、タイマー83、84又は85がカウントダウンしている場合には、そのカウントダウンは継続される。
I 加算動作、減算動作、スタート/ストップ動作、設定動作
時刻変更モード中及びタイマー表示切替え時、加算SW90、減算SW92が連続して押下されると、時刻及びタイマーの時間が変更される。
タイマー表示(待機)中、スタート/ストップSW100が押下されると、タイマー83、84又は85がスタートとなる。タイマー83、84又は85のカウントダウン中、スタート/ストップSW100が押下されると、カウントダウン停止となり、再度の押下により、カウントダウンが再スタートされる。
設定SW94が押下されると、時刻設定時の確定及び省エネモードの開始、開始後の押下はそれらの終了となり、押下に応じた切替えが行われる。
J 時計表示
電源74のON状態により時計表示が生起し、タイマー/時計SW98の連続押下で時刻設定モードとなる。時計表示が点滅状態となり、この状態で加算SW90又は減算SW92にて表示が変更され、設定SW94の押下、又は所定時間の経過例えば、10秒間の操作なし状態の継続により、その設定を確定させる。時刻設定モード中、加算SW90を押下すると、12:01→12:02→12:03・・・、さらに連続押しで12:10→12:20→12:30・・・13:00→13:30→14:00・・・15:00→16:00に表示が変更される。時刻設定モード中、減算SW92を押下すると、11:59→11:58→11:57・・・、連続押下で11:50→11:40→11:30・・・11:00→10:30→10:00・・・9 :00→8 :00となる。
K タイマー機能
タイマー/時計SW98が押下されると、表示部88がタイマー表示となる。時計表示では、時、分だが、タイマー表示は、分、秒となる。この場合、初期設定は、既述の3.00である。タイマー時間の最大は例えば、60〔分〕であり、タイマー表示(待機)中、加算SW90、減算SW92を押下することにより、分表示が変更される。加算SW90を押下すると、3 →3.30→4 →4.30→5 →・・・10→11となり、以降は連続的に最大60分まで変わり、時計と同様である。また、減算SW92を押下すると、3 →2.30→2 →1.30→1 →0.30→00となる。スタート/ストップSW100を押下すると、タイマー83、84又は85がカウントダウンする。カウントダウン中でも、加算SW90、減算SW92を押下することで分表示の変更が可能である。タイマー83、84又は85が 0:00に移行したとき、ブザー87を所定時間例えば、10秒間鳴動させる。
L 省エネ時間設定
省エネ時間は例えば、2ステージまで設定可能とする。時間の設定方法は時刻設定と同様である。第1のステージ又は第2のステージが設定されていれば、省エネモードとなる。
(1) 時計表示状態及び温水ヒータ42に対する給電制御をON状態にて、省エネSW96を押下すると、表示部88には第1のステージを表す「ステージ1」及び「開始」が表示される。例えば、初回は、時刻表示を“−−:−−”とし、2回目以降は、現在設定時刻とすればよい。
この状態にて、設定SW94を押下すると、表示部88には「ステ−ジ1」及び「終了」の表示から、第2のステージを表す「ステージ2」及び「開始」、「ステージ2」及び「終了」に移行する。
(2) 加算SW90又は減算SW92を押下することにより時刻設定ができ、操作は時刻設定と同様である。
(3) 設定SW94を押下することにより設定内容が確定される。各操作中にSW操作がない状態又は操作終了後、10秒後に時計表示に戻る。また、設定をキャンセル(クリアー)したい場合は、キャンセルしたいステージ(開始又は終了のどちらでも可)に設定SW94で合わせ、加算SW90、減算SW92を同時押しする。このとき、表示は“−−:−−”となり、設定SW94を押下すれば、その内容を確定させることができる。
次に、清浄化時の飲料水4の循環について、図5及び図6を参照する。図5は、清浄化処理時の飲料水4の流れの状態を示す図、図6は、冷水タンク10内の構成を示す図であり、上方から見て示した図である。図5及び図6において、図1及び図2と同一部分には同一符号を付してある。
冷水タンク10内の飲料水4の清浄化は、温水タンク40内の高温の飲料水4を利用して行う。即ち、冷水タンク10と温水タンク40との間で、冷水タンク10内の飲料水4と温水タンク40内の飲料水4との温度差により生じる熱対流を利用して、冷水タンク10内の飲料水4の温度を清浄化に必要な温度まで上昇させる。
バイパス管60に設けられたバイパス弁62を開き、温水タンク40、バイパス管60、冷水タンク10、給水管46の間で循環回路を形成すると、バイパス管60を通じて高温の飲料水4が冷水タンク10へと流入するとともに、冷水タンク10内の低温の飲料水4が給水管46を通って温水タンク40内へと流入する(図5の実線矢印A)。
冷水タンク10内の水温を検出する冷水センサ20は、バイパス管60から離れた位置に設置している(図6)。これにより、例えば、冷水タンク10内の一部分のみで温水が循環して、冷水タンク10内で温水と冷水の層が形成されるショートサイクルが発生した場合に、計測時間と検出温度変化等から、後述する高温水の循環異常を検知することができる。
なお、熱対流による温水の循環方向は、図5の実線矢印Aの方向に限られず、図5の破線矢印Bに示すように、高温の飲料水4が給水管46を通って冷水タンク10へと流入し、バイパス管60を通じて冷水タンク10内の低温の飲料水4が温水タンク40内へと流入する場合もある。斯かる場合でも、冷水タンク10内の飲料水4の清浄化処理を行うことができる。
次に、この飲料水供給装置2の制御動作について、図7及び図8を参照する。図7及び図8は、制御動作の処理手順を示すフローチャートである。図7及び図8において、A、Bはフローチャート間の連結子である。
この処理手順は、電源の投入後の初期設定処理の後、冷水タンク10内にある飲料水4の清浄化処理を、所定の時間条件に応じて行う制御手順であって、基本的に電源が入っている間繰り返し実行される。
飲料水供給装置2の電源を投入し、各部の初期設定等の他、高温水循環による清浄化処理の実施間隔をカウントするインターバルタイマーとして例えば、第1のタイマー83に初期値として例えば、72時間を設定し(ステップS1)、カウントダウンを開始する(ステップS2)。
次に、ユーザ等が省エネモードの時間設定をしているか否かの判断をする(ステップS3)。即ち、高温水循環処理の実行タイミングとして、この省エネモードの実行時に行う構成である。この省エネモードは、例えば、深夜帯等、ユーザが飲料水供給装置2を使用しない、若しくは使用量が少ない時間帯に冷水及び温水の保温設定温度を変更して、省エネを図る処理である。既述のように、高温水循環処理中は飲料水供給装置2が使用できなくなるため、この省エネモードの設定時間等、ユーザの使用量が少ない時間帯に高温水循環処理を行えば、ユーザへの飲料水4の供給を妨げることが無く、利便性がよい。
省エネモードの時間設定がされている場合(ステップS3のYES)には、現在の時刻情報を例えば、第1のタイマー83や既述のタイマー/時計SW98に接続された内蔵の時計機能や外部の時計機能等から取得し、現在の時刻が省エネモードの時間帯であるか否かの判断を行う(ステップS4)。現在の時刻が省エネモードの時間帯である場合(ステップS4のYES)、省エネモードの開始時刻であるか否かの判断に移行する(ステップS5)。即ち、高温水循環による清浄化は、通常モードから省エネモードに切り替わるタイミングで実施される。
このように、省エネモードに切り替わるタイミングで高温水循環処理を行うのは、通常モードの設定温度と高温水循環処理の設定温度の温度差の方が、省エネモードの設定温度と高温水モードの設定温度の温度差よりも少ないためである。即ち、既述のように、ユーザへの利便性から飲料水供給装置2の使用量が少ない時間帯として、省エネモード時に清浄化を行うようにしているが、省エネモードに移行した後では、温水タンク40内の飲料水4の温度が通常モードに比べて低温になっているので、その分余計に加熱を行わなければならない。よって、清浄化処理は、省エネモードへの移行タイミングに合わせて実行させることとしている。また、その他には、高温水循環による清浄化処理に一定の時間を要するため、高温水循環処理中に省エネモードの設定時間が終了するのを防止するためである。
省エネモードの開始時刻である場合(ステップS5のYES)には、インターバルタイマーがタイムアップしているか否かの判断を行う(ステップS6)。既述のように、第1のタイマー83を参照して、ステップS1で設定した初期値が経過したか否かを判断する。そして、インターバルタイマーがタイムアップしている場合(ステップS6のYES)には、高温水循環処理を行い(ステップS7)、再びステップS3に戻る。
また、省エネの時間設定がされていない場合(ステップS3のNO)には、インターバルタイマーがタイムアップしているか否かの判断を行い(ステップS8)、タイムアップしている場合(ステップS8のYES)には、現在の時刻が、予め設定されている所定時刻Pとして、例えば午前2時であるか否かの判断を行う(ステップS9)。即ち、省エネモードの時間設定を行っていない場合の高温水循環処理は、初期値として設定された3日(72時間)経過後の所定時刻Pに行う構成である。そして、現在の時刻が所定時刻P(午前2時)である場合(ステップS9のYES)には、高温水循環処理を行う(ステップS10)。
高温水循環処理が終了したら、通常モードとして、温水タンク40内の飲料水4を設定された温度に維持させる(ステップS11)とともに、冷水タンク10内の飲料水4を設定された温度に維持させる(ステップS12)。
インターバルタイマーがタイムアップとなっていない場合(ステップS8のNO)、又はタイムアップしていても所定時刻Pになっていない場合(ステップS9のNO)には、通常モードとしてステップS11に移行する。
また、省エネモードの設定されている場合であって(ステップS3のYES)、省エネモードの時間帯でない場合(ステップS4のNO)や、省エネモードの実施でない場合(ステップS13 のNO)にも、ステップS11に移行する。
また、省エネ時間帯であっても(ステップS4のYES)、高温水循環を行わない場合(ステップS5のNO、又はステップS6のNO)であって、省エネSW96が押下されて、省エネの実行入力がされている場合(ステップS13のYES)には、省エネモードに移行し、温水タンク40内の飲料水4を省エネモードの設定温度に管理する(ステップS14)とともに、冷水タンク10内の飲料水4を省エネモードの設定温度に管理する(ステップS15)。
通常モードの温度管理では、表示・操作部68で設定された温度に維持させるように、温水タンク40では温水センサ54で水温を計測して、必要に応じて温水ヒータ42を動作させ、冷水タンク10では冷水センサ20で水温を計測して圧縮機24の動作制御を行っている。
また、省エネモードでは、温水タンク40内の飲料水4の温度を通常モードより低い所定温度に管理するとともに、冷水タンク10内の飲料水4の温度を通常モードより高い所定温度に管理している。これにより、飲料水4の温度管理において、温水ヒータ42や圧縮機24の動作時間が短縮されることで省エネとなるとともに、省エネモードであっても低温及び高温の飲料水4の供給が可能である。
次に、給水又は給湯の要求に関する制御に移行する(図8)。
通常モード及び省エネモードのいずれの運転状態においても、給水入力が行われたか否かを判断する(ステップS16)。この給水入力の判断は、例えば給水SW112が押下されたか否かの検出に基づいて判断する。そして、給水入力がされている場合(ステップS16のYES)には、給水可能温度か否かの判断に移行する(ステップS17)。給水可能温度は、飲料水供給装置2に予め設定された温度である。この給水可能温度は、例えば高温水循環動作直後に給水要求がされた場合、冷水供給口38からユーザが予期せぬ高温の飲料水4が出る可能性があるので、予め定められた所定温度以上であることを冷水センサ20が検出した場合には、給水ができないようにしている。
そして、冷水タンク10内の飲料水4が給水可能温度である場合(ステップS17のYES)には、冷水電磁弁36を開いて給水を行う(ステップS18)とともに、インターバルタイマーのカウントタイムを所定時間Tx増加させる(ステップS19)。この所定時間Txの増加は、例えば、給水要求の回数や飲料水4の供給量等に応じて、インターバルタイムを増やすようにしてもよい。即ち、冷水タンク10内の飲料水4の清浄化は、低温の飲料水4が長期間使用されずに冷水タンク10内に停滞することで、水質が変化するのを防ぐために行うものであり、所定時間として例えば、72時間毎に高温水循環による清浄化処理を行うタイミングとしている。しかし、給水が行われていれば冷水タンク10内に飲料水4が停滞しない。そこで、例えば、給水要求の回数や飲料水4の供給量等に応じて、清浄化処理のインターバルタイムを増やすようにしてもよい。
また、給水可能温度ではないが(ステップS17のNO)、例えばユーザの操作によりロック解除SW110が押下されている等の場合(ステップS20のYES)には、給水を可能にしてもよい。
給水入力がされていない場合(ステップS16のNO)や、給水可能温度でなく(ステップS17のNO)且つロック解除がされていない場合(ステップS20のNO)には、給湯入力がされたか否かの判断に移行する(ステップS21)。この判断では、例えば、ユーザにより給湯SW108が押下されたか否かを検出して判断する。
給湯処理では、ロック解除の有無(ステップS22)を判断して、給湯を行い(ステップS23)、再びステップS3に戻る。また、給湯入力がされていない場合(ステップS21のNO)やロック解除がされない場合(ステップS22のNO)にも、ステップS3に戻る。
なお、上記のインターバルタイマーの初期値や省エネ開始時間、及び省エネ時間以外での高温水循環処理開始時間等は飲料水供給装置2に予め設定されている一例であって、ユーザが任意に設定し、又は変更することが可能である。
次に、高温水循環を利用した飲料水4の清浄化処理について、図9を参照する。図9は、サブルーチンである高温水循環による清浄化の処理手順を示すフローチャートである。
この飲料水供給装置の高温水循環による清浄化処理について総括的に説明すると、冷水タンク10内の飲料水4の温度を清浄化温度Twとして、例えば85℃以上の状態で、清浄化時間Xとして、例えば30分間維持させる(ステップS113〜ステップS114)。冷水タンク10内の飲料水4を上記の温度に維持させるため、加熱側である温水タンク40内の飲料水4の温度を所定温度Thとして、例えば93℃以上に維持させる(ステップS109〜ステップS110)。
また、清浄化処理の異常判定として、所定時間Xeが経過しても冷水タンク10内の飲料水4の温度が清浄化温度Twに到達しない場合等には、高温水循環異常の報知を行う(ステップS101〜ステップS102、ステップS112、ステップS115〜ステップS116)。
そこで、高温水循環動作について、各ステップ順に説明する。
高温水循環の動作に入ると、異常判定タイマーとして例えば、第2のタイマー84をリセットし(ステップS101)、スタートさせる(ステップS102)。
次に、冷水タンク10内の飲料水4の温度を上昇させるため、飲料水4の冷却手段である圧縮機24を停止させる(ステップS103)とともに、温水ヒータ42への給電制御をONさせ(ステップS104)、温水タンク40内の飲料水4を加熱する。そして、温水センサ54の温度検出により、温水タンク40内の飲料水4の温度が所定温度Tbとして、例えば90℃以上になっているか否かの判断を行う(ステップS105)。この90℃の判断は、熱対流を発生させるための高温側の準備温度であり、また、温水ヒータ42が高温水循環処理の加熱手段として機能するか否かを確認することもできる。
判断の結果、温水タンク40内の飲料水4の温度が所定温度Tb以上である場合(ステップS105のYES)には、バイパス管60に設けたバイパス弁62を開き(ステップS106)、既述の循環回路を形成する。そして、清浄化時間Xを計測する循環タイマーとして例えば、第3のタイマー85をリセットし(ステップS107)、スタートさせる(ステップS108)。
次に、温水センサ54による検出で、温水タンク40内の飲料水4が所定温度Th以上であるか否かを判定し(ステップS109)、所定温度Thとして例えば93℃以上である場合(ステップS109のYES)には、温水ヒータ42を停止させ(ステップS110)、所定温度Thに達しない場合(ステップS109のNO)には、温水ヒータ42を作動させる(ステップS111)。
また、異常判定タイマーである第2のタイマー84により、高温水循環動作の開始(ステップS102)から所定時間Xeとして、例えば2時間が経過したか否かを判断する(ステップS112)。所定時間Xeが経過していない場合(ステップS112のNO)には、冷水センサ20により、冷水タンク10内の飲料水4の温度が清浄化温度Tw以上であるか否かの判断を行う(ステップS113)。清浄化温度Tw以上でない場合(ステップS113のNO)には、ステップS107に戻り、清浄化温度Tw以上である場合(ステップS113のYES)には、循環タイマーの計測開始(ステップS108)から清浄化時間Xが経過したか否かの判断に移行する(ステップS114)。そして、冷水タンク10内の飲料水4が清浄化温度Tw以上で清浄化時間Xが経過するまで(ステップS114のNO)、ステップS109〜ステップS114を繰り返す。
ところで、ステップS105において、温水タンク40内の飲料水4の温度が所定温度Tb未満である場合(ステップS105のNO)には、異常判定タイマーにより所定時間Xeが経過したか否かの判断を行い(ステップS115)、Xe時間が経過していない場合(ステップS115のNO)には、ステップS105に戻り、また、既にXe時間が経過した場合(ステップS115のYES)には、温水ヒータ42に異常がある等と判断して、高温水循環異常報知処理を行う(ステップS116)。
また、ステップS112において、異常判定タイマーにより所定時間Xeが経過した場合(ステップS112のYES)、即ち、高温水循環動作に移行してからXe時間が経過しても、冷水タンク10内の飲料水4に対し、清浄化温度Twで清浄化時間Xの条件を満たすことができない場合にも、例えば、バイパス管60やバイパス弁62の異常の他、冷水タンク10内において、温水がショートサイクル状態である等、高温水循環異常であるとして、ステップS116の異常報知を行う。
そして、高温水循環について、循環タイマーにより、所定時間Xが経過したと判断した場合(ステップS114のYES)、又は異常報知処理(ステップS116)が行われた場合には、バイパス管60に設けたバイパス弁62を閉じる(ステップS117)。そして、インターバルタイマーに初期値をセットし(ステップS118)、カウントダウンを開始させて(ステップS119)、高温水循環動作を終了させる。
斯かる構成により、冷水タンク10内の飲料水4に対し、簡易な構成で清浄化に適した温度に維持させることができ、所定時間が経過しても必要温度に達しない場合には、清浄化の処理に異常があることを報知するので、十分な清浄化処理を行うことができる。
〔その他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、清浄化の開始条件について、省エネモードの設定の有無とインターバルタイマーによる計時とにより開始時期を判断しているが、例えば、省エネモードが設定されている場合には、その省エネモードの実行回数をカウントしておき、所定の回数の省エネが行われたら、その次の省エネモードへの移行に合わせて清浄化を行うようにしてもよい。
(2) また、上記実施の形態において、インターバルタイマーである第1のタイマー83により清浄化処理の実行間隔を計時しているが、例えば、停電等により飲料水供給装置2が停止した場合、停電時点までに計時した時間情報を記憶しておき、給電が開始されたら、記憶してある時間情報から残りの時間をカウントダウンするようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、飲料水の冷却及び加熱を行う飲料水供給装置の清浄化処理に関し、より簡易な構成で飲料水の清浄化を行え、また、ユーザの使用を妨げないタイミングで清浄処理が行え、ユーザの利便性を高める他、省コスト化を図ることができる。さらに、飲料水供給装置内の水を所定の清浄化温度に維持させ、また、所定時間が経過しても所定の清浄化の条件を満たさない場合には清浄化異常の報知を行うことで、ユーザの安全性を確保でき、有用である。
実施の形態に係る飲料水供給装置の概略を示す図である。 飲料水供給装置の外観構成の一例を示す図である。 制御装置の構成例を示す図である。 飲料水供給装置の表示・操作部の一例示す図である。 清浄化処理時の飲料水の流れの一例を示す図である。 冷水タンク内の構成を示す図である。 制御動作における処理手順を示すフローチャートである。 制御動作における処理手順を示すフローチャートである。 サブルーチンである高温水循環による清浄化の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
2 飲料水供給装置
3 筐体
4 飲料水
6 ガロンボトル
8 受水口
10 冷水タンク
20 冷水センサ
22 冷却装置
40 温水タンク
42 温水ヒータ
46 給水管
54 温水センサ
64 制御装置
83 第1のタイマー
84 第2のタイマー
85 第3のタイマー
104 高温設定スイッチ

Claims (5)

  1. 飲料水用容器が設置されて該飲料水用容器から供給される飲料水を冷却して冷水、前記飲料水を加熱して温水を提供する飲料水供給装置であって、
    前記飲料水用容器から供給された前記飲料水を溜める第1のタンクと、
    前記第1のタンクの前記飲料水を冷却する冷却手段と、
    前記第1のタンクに設置されて前記第1のタンク内の前記飲料水を上層部と下層部とに分離する分離板と、
    前記第1のタンクの下側に配設され、前記飲料水用容器から供給される前記飲料水を溜める第2のタンクと、
    前記第2のタンク内の前記飲料水を加熱する加熱手段と、
    前記分離板の上面に開口されるとともに、前記第2のタンク内に挿入され、受水口から前記分離板に落下する前記飲料水を前記第2のタンクに給水する給水管と、
    前記第1のタンク内の前記飲料水の温度を検出する第1の温度検出手段と、
    前記第2のタンク内の前記飲料水の温度を検出する第2の温度検出手段と、
    前記第1のタンクと前記第2のタンクとの間に設置され、開閉弁を備えるバイパス管と、
    清浄化動作の実行時間を計時する計時手段を備え、前記計時手段で計時された前記実行時間に制限時間が設定されるとともに清浄化開始に必要な値の開始温度が設定され、前記清浄化動作の開始により前記実行時間の計時が開始されるとともに、前記冷却手段を停止させ、かつ、前記加熱手段を動作させ、前記制限時間内に前記第2の温度検出手段の検出温度が前記開始温度に到達している場合に前記開閉弁を開にし、前記第1及び前記第2のタンクに前記バイパス管及び前記給水管を通して循環する温水の温度を所定温度以上に制御することにより、前記温水を前記第2のタンクから前記第1のタンク側に循環させ、前記制限時間内に前記第2の温度検出手段の前記検出温度が前記開始温度に到達しない場合に異常報知を出力する制御手段と、
    を備えることを特徴とする飲料水供給装置。
  2. 請求項1に記載の飲料水供給装置において、
    前記計時手段は、前記第1のタンク内の前記飲料水が所定温度以上の状態を維持して循環する時間を計測し、
    前記制御手段は、前記第1のタンク内の前記飲料水が所定温度以上の状態を維持して循環する時間を前記開閉弁の開から閉に至る時間とし、前記開閉弁を開にした場合に前記計時手段の計時を開始させ、前記第1の温度検出手段の検出温度が所定値に到達した場合には、前記計時手段の計時を維持させ、該検出温度が所定値未満に下降した場合には、前記計時手段の計時をリセットして計時を再開するとともに、前記第2の温度検出手段の検出温度が所定値未満に下降している場合には、前記加熱手段を動作させ、前記計時手段が所定時間を計時した場合に、前記開閉弁を閉止させることを特徴とする飲料水供給装置。
  3. 請求項1に記載の飲料水供給装置において、
    前記制御手段は、設定された前記清浄化動作の開始時刻を監視するとともに、前記清浄化動作の終了時点から所定時間の経過を監視し、清浄化動作の終了時点から所定時間が経過した後、設定された前記清浄化動作の前記開始時刻の到来により、前記清浄化動作を開始させることを特徴とする飲料水供給装置。
  4. 請求項3記載の飲料水供給装置において、
    前記制御手段は、前記第1のタンク内の前記飲料水の供給頻度を監視し、この供給頻度に応じて、清浄化動作の終了時点から次の清浄化動作までの前記所定時間を増減させることを特徴とする飲料水供給装置。
  5. 請求項1、3又は4に記載の飲料水供給装置において、
    前記制御手段は、前記飲料水を所定の温度で管理する第1の運転モードと、前記飲料水を前記所定の温度よりも常温に近い温度で管理する第2の運転モードとを設定し、前記第2のモードへの移行タイミングに合わせて、前記清浄化動作を実行させることを特徴とする飲料水供給装置。
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