JP4911352B2 - 電動機制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、PWMパルスにより電動機に電力を供給するインバータ装置を備えた電動機制御装置及び制御方法に関する。
従来の電動機の制御装置は、電流指令値と電流検出値をサンプリングして操作量を演算する際、電流検出値に含まれる脈動成分の周期性を考慮し、電流指令値をサンプリングする周期よりも長い周期で電流検出値をサンプリングし、一方で、操作量の演算は、電流指令値のサンプリング周期に合わせて短い周期で行っている(例えば、特許文献1参照)。また、三角波の正および負の頂点時刻位置から所定時間前の時刻位置にて電流サンプル・ホールドを行った電流値に対して三角波の頂点時刻位置での電流値に近い値となるように補償を加えた電流値について電流制御演算を実行して電圧指令値を生成し、それを三角波の頂点時刻位置に同期して更新し、PWMパルスパターンの発生に供しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
図7において、101は指令値と電流検出値に基づいて電力変換器102を制御する制御装置、102は負荷装置103を駆動する電力変換器、103は制御対象の負荷装置、104は電流を検出する電流検出器、105は電流指令値を出力する指令値発生器である。制御装置101は、電流検出値をサンプルするサンプル・ホールド器(1)112、指令値をサンプルするサンプル・ホールド器(2)114、電流検出値をサンプルするためのサンプル信号111、指令値をサンプルするためのサンプル信号113を発生するサンプル信号発生器115、電圧指令を演算する電圧指令演算器116、電圧指令演算器の出力と三角波キャリアを比較してPWMパルスを作成するPWM制御器117、電圧指令値と三角波キャリアを比較する比較器271、三角波キャリアを発生させる三角波発生器272、三角波キャリアとサンプル信号発生器の出力を同期させるための同期信号118からなる。
指令値発生器105から負荷装置103の電流指令値が発生すると、制御装置101では、電流検出器104の出力と指令値発生器105の出力をそれぞれサンプル・ホールド器(1)112、サンプル・ホールド器(2)114を用いて読み込み、電圧指令演算器116により電圧指令値を演算する。この場合、サンプル・ホールド器(1)のサンプル信号111とサンプル・ホールド器(2)のサンプル信号113のサンプル周期は異なり、指令値と検出値をそれぞれ異なる周期でサンプルし、それぞれの値を読み込む。これらのサンプル周期は、制御装置101の演算処理能力によって決定される。PWM制御器117では、電圧指令演算器116の出力と三角波発生器272から出力される三角波キャリアとを比較器271で比較し、PWMパルスを発生する。このとき、三角波キャリアとサンプル信号は同期信号118により同期させている。PWM制御器117から出力されるPWMパルスは、電力変換器102を駆動し、負荷装置103を制御する。
このように、従来の電動機の制御装置は、三角波キャリアのピーク時のタイミングで電流の検出を行い、指令値を短い周期でサンプリングすることにより、電流検出における高周波の脈動成分を排除するとともに、制御システムの応答特性を向上させるのである。
特開平9−154283号公報(図1) 特開2005−312274号公報(図1)
従来の電動機の電流制御装置は、指令値と検出値をサンプリングする周期や、電圧指令を演算する周期は、制御装置の演算処理能力によって決定され、高応答を実現するためには、できるだけ短い周期が望ましいとされており、従って、電流制御を高速応答させるには、演算処理能力の高い高価なマイクロコンピュータが必要となるという問題があった。また、電流値を三角波の正および負の頂点時刻位置から所定時間前の時刻位置にてサンプル・ホールドするような場合は、電流検出をキャリアの頂点からずらしているので、キャリアノイズの影響も受けやすくなる。また、サンプル・ホールドされた電流信号を三角波の正および負の頂点での値を予測する必要が生じ、この予測のために演算負荷が増大して、マイクロコンピュータの負荷分散に対して余裕のないシステムにおいては、やはり、高価なマイクロコンピュータを必要とするという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、高価なマイクロコンピュータを必要とせず、電流応答性を向上した電流制御系を備えた電動機の制御装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、電動機に流れる出力電流をキャリア信号と同期したタイミングでサンプリングして検出する第1のサンプル・ホールド器と、指令電流と前記出力電流が一致するように制御する電流制御器と、前記電流制御器の出力を用いて演算された電圧指令を前記キャリア信号と比較してPWMパルスに変換するPWMパルス発生器と、前記PWMパルスを用いて前記電動機に電力を供給する電力変換器とを備えた電動機制御装置において、前記指令電流を前記キャリア信号と同期したタイミングでサンプリングする第2のサンプル・ホールド器と、前記第2のサンプル・ホールド器は、前記キャリア信号と同期したタイミングから所定時間Δt後にも指令電流をサンプリングするようになっていて、前記第2のサンプル・ホールド器の出力に基づいて電圧補償量を演算する電圧補償器と、前記電圧補償器の出力を前記電圧指令に加算して新たな電圧指令とする加算器とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記電流制御器及び前記電圧補償器は比例・積分制御で構成され、2つの比例ゲインと積分ゲインの比は等しいことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記電流制御器の比例ゲインと前記電圧補償器の比例ゲインの比は、前記キャリア信号の周期と前記所定時間Δtの関係から演算で求めることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記出力電流をサンプリングするタイミングは、前記キャリア信号のピーク値(山あるいは谷)の両方、あるいはいずれか一方であることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、前記新たな電圧指令が反映されたPWMパルスが前記電動機に供給されるタイミングは、前記新たな電圧指令の演算終了直後であることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、前記電圧補償器は、前回のサンプリングで検出した前記指令電流を保持する遅延回路と、所定時間Δt後にサンプリングで検出した前記指令電流と前記遅延回路の出力の差分を演算する減算器と、前記減算器の出力に、比例・積分制御を用いることなく、電動機定数によって決定する所定ゲインを乗算する乗算器と、前記乗算器の出力を前記電流制御器の入力値に加算する加算器とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、前記電圧補償器は、前回のサンプリングで検出した前記指令電流を保持する遅延回路と、今回のサンプリングで検出した前記指令電流と前記遅延回路の出力の差分を演算する減算器と、前記減算器の出力に所定ゲインを乗算する乗算器と、前記乗算器の出力を比例・積分制御され、前記電流制御器の入力値に加算する加算器とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、電動機に流れる出力電流をキャリア信号と同期したタイミングでサンプリングして出力電流を検出する第1のサンプル・ホールド器と、指令電流と前記出力電流が一致するように制御する電流制御器と、前記電流制御器の出力を用いて演算された電圧指令を前記キャリア信号と比較してPWMパルスに変換するPWMパルス発生器と、前記PWMパルスを用いて前記電動機に電力を供給する電力変換器とを備えた電動機制御装置において、前記指令電流を前記キャリア信号と同期したタイミングでサンプリングする第2のサンプル・ホールド器と、前記第1及び第2のサンプル・ホールド器は、前記キャリア信号と同期したタイミングから所定時間Δt後にも指令電流及び出力電流をサンプリングするようになっていて、前記所定時間Δtでの前記第1のサンプル・ホールド器の出力に基づいて補償量を演算する第1の電圧補償器と、前記所定時間Δtでの前記第2のサンプル・ホールド器の出力に基づいて補償量を演算する第2の電圧補償器と、前記第1及び第2の電圧補償器の出力を前記電圧指令に加算して新たな電圧指令とする加算器とを備えたことを特徴とするものである。
上記問題を解決するため、本発明は、次のようにしたのである。
請求項9に記載の発明は、指令電流をキャリア信号と同期したタイミングでサンプリングするサンプル・ホールド器と、前記指令電流と出力電流が一致するように制御する電流制御器と、前記電流制御器の出力を用いて演算された電圧指令を前記キャリア信号と比較してPWMパルスに変換するPWMパルス発生器と、前記PWMパルスを用いて前記電動機に電力を供給する電力変換器とを備えた電動機制御装置の制御方法において、前記指令電流を前記キャリア信号と同期したタイミングでサンプリングし、さらに、所定時間Δt後に前記指令電流をサンプリングし、所定時間Δtの間にサンプリングした2つの前記指令電流に基づいて電圧補償量を演算し、前記電圧補償量を前記電圧指令に加算して新たな電圧指令とするという手順をとったのである。
この発明によれば、電流制御演算に用いる指令量あるいは検出量の読み込みから電流制御演算結果の電動機への出力における無駄時間を短縮及び無駄時間の影響を考慮した電圧指令への補償を高価なマイクロコンピュータを必要とせずに行え、電流制御応答の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の電動機の制御装置のブロック図である。図において、1は電動機、2は電動機を駆動する電圧を出力するインバータ、3は電動機1への電圧指令をキャリア信号と比較して、インバータ2が出力する電圧パターンをPWMパルスに変換するPWMパルス発生器、4はPWMパルス発生器のPWM周期を決定する三角波キャリア発生器、5はd軸、q軸電圧指令(Vd*、Vq*)をU、V、W指令電圧(Vu*、Vv*、Vw*)に変換する2相3相変換器、6は三角波キャリアを基に電流サンプリングのタイミングを決定する電流サンプリングタイミング発生器、7A、7Bは電動機の出力電流を検出する電流検出器、8は7A、7Bで検出した出力電流をサンプル・ホールドし、Iu_fb、Iv_fbを出力するサンプル・ホールド器(1)、9は相電流Iu_fb、Iv_fbをd軸、q軸出力電流(Id_fb、Iq_fb)に変換する3相2相変換器、10はq軸指令電流Iq*とq軸出力電流Iq_fbが一致するように制御するq軸電流制御器、11はd軸指令電流Id*と電動機のd軸出力電流Iq_fbが一致するように制御するd軸電流制御器、12はq軸電圧補償器、13はd軸電圧補償器、14A、14Bはそれぞれq軸指令電流Iq*、d軸指令電流Id*を出力するサンプル・ホールド器(2)及び(3)、15A、15Bは、それぞれq軸指令電流Iq*とq軸出力電流Iq_fbの差、d軸指令電流Id*とd軸出力電流Id_fbの差を演算する減算器であり、16Aはq軸電流制御器10の出力とq軸電圧補償器12の出力を加算し、q軸電圧指令Vq*を演算する加算器、16Bはd軸電流制御器11の出力とd軸電圧補償器13の出力を加算し、d軸電圧指令Vd*を演算する加算器である。
q軸電圧補償器12は、遅延回路12A、減算器12B、補償器12Cからなり、q軸指令電流Iq*の差分量を用いてq軸電圧補償量を演算し、加算器16Aに入力する。また、d軸電圧補償器13は、同様にd軸電圧補償量を演算し、加算器16Bに入力する。
本発明が従来技術と異なる主たる部分は、q軸指令電流Iq*、d軸指令電流Id*及び相電流(例えば、Iu_fb、Iv_fb)をサンプルするタイミング動作と、q軸指令電流Iq*、d軸指令電流Id*の各差分量を元に演算した電圧補償量をそれぞれの電流制御器の出力に加算する構成を備えた部分であり、このような構成により、読み込んだ指令電流の変化量を用いて指令電流の読み込みに起因する無駄時間(電流指令の読み込みタイミングから電圧指令が電動機へ出力されるタイミングまでの時間)を補償するところである。
次に、図1及び図2を用いて、指令電流、出力電流サンプリングと、電動機への電圧指令の出力のタイミングとその動作について説明する。
電流サンプリングタイミング発生器6は、三角波キャリア発生器4からの同期信号20により、三角波キャリアのピークのタイミングを知り、サンプル信号21Aは、三角波キャリアのピーク(三角波の山、谷の両方)時に、サンプル信号21Bは、サンプル信号21Aのタイミングに加え、サンプル信号21A出力から所定時間Δt後にも出力される。
サンプル・ホールド器(1)8は、サンプル信号21Aのタイミングで相電流Iu_fb、Iv_fbをサンプルし、サンプル・ホールド器(2)14A及び(3)14Bは、サンプル信号21Bのタイミングでq軸指令電流Iq*、d軸指令電流Id*をサンプルするようになっている。Iq*,Id*をサンプリング後、q軸及びd軸の電流制御、その後電圧補償の演算は行われ、それらの出力は加算器16A、16Bに入力される。加算器16Aによりq軸電流制御10出力とq軸電圧補償量12、加算器16Bによりd軸電流制御11出力とd軸電圧補償量13は加算され、q軸電圧指令Vq*、d軸電圧指令Vd*は演算される。
次に、指令電流と出力電流が一致するように制御する電流制御器と、指令電流の読み込みに起因する無駄時間の補償量を演算する電圧補償器について詳細に説明する。
以下、q軸電流制御器10とq軸電圧補償器12ついて説明し、扱う制御量が異なるが演算処理が同一であるd軸電流制御器11、d軸電圧補償器13については、その説明を省略する。
電流サンプルタイミング発生器6が作成したサンプル信号21Bによりサンプリングされたq軸指令電流Iq*を示すIq_refと、相電流Iu_fb、Iv_fbを3相2相変換したq軸出力電流Iq_fbを入力とするq軸電流制御器10では、比例・積分制御(以下、PI制御と略す)が行われる。q軸電流制御器10出力をV1とし、その際の比例ゲインをKp1、積分ゲインをKi1とすれば、その演算式は(1)式で示される。
所定時間Δt後、サンプル信号21Bによりサンプリングされたq軸指令電流Iq*を示すIq_ref’と、先にサンプリングしたq軸指令電流Iq*を示すIq_refを入力とするq軸電圧補償器12では、PI制御が行われる。q軸電圧補償器12出力をV2とし、その際の比例ゲインをKp2、積分ゲインをKi2とすれば、その演算式は(2)式で示される。
q軸電流制御器10の出力V1とq軸電圧補償器12に出力V2を加算して、新たにq軸電圧指令Vq*を作成する。このようにして、指令電流の変化量を用いて電圧補償量が演算し、電流制御器出力の電圧指令に補償電圧を加える。
なお、d軸電圧補償器13の演算においては、d軸電流指令値が変化しない領域や条件でd軸電圧補償器13の演算を省略できる。
また、電流制御器と電圧補償器のそれぞれの比例ゲイン、積分ゲインが(3)式の関係になるように決めると、読み込んだ指令電流の変化量を用いて指令電流の読み込みに起因する無駄時間の補償が実現できるが、その理由については後述する。
k=Kp2/Kp1=Ki2/Ki1 ・・・(3)
このように処理するので、指令電流の変化量を用いて電圧補償量を演算でき、電流制御器の出力である電圧指令に補償を加えることで電流制御応答を向上することができる。
次に、(3)式に示すゲイン比k及び前述した無駄時間の補償について説明する。
q軸電圧補償器12は、q軸指令電流Iq*のサンプリングから指令電圧を電動機1に供給する時点までの無駄時間を電圧補償量で補償しようとするものである。つまり、電流指令のΔt間での変化量で、所定時間Δt後から電動機に実際に電圧が供給されるタイミングまでを補償しようとするものである。したがって、所定時間Δtと所定時間Δt後から電動機1に実際に電圧が供給されるまでの時間の比率で、電流指令における所定時間Δt間での変化量を増幅して補償するようにすればよい。
よって、所定時間Δt後から電動機1に実際に電圧が供給されるまでの時間は、所定時間Δtとキャリア周期Tの関係は後述のように求まるので、ゲイン比kはq軸指令電流Iq*の変化量と、所定時間Δtとキャリア周期Tによって求めることができる。
次に、所定時間Δt後から電動機1に実際に電圧が供給されるまでの時間と、所定時間Δt及びキャリア周期Tの関係を図3を用いて説明する。
図3は、キャリア周期T、所定時間Δt、三角波キャリアのピーク(三角波の山、谷の両方)の関係を電動機1に実際に電圧が供給されるタイミングを示したものである。なお、図3には、サンプリング信号21A,21B、電流制御演算、電圧補償演算のタイミングも合わせて図示している。
なお、インバータ2に供給するゲート信号を作るPWMパルス発生器3は、U、V、W指令電圧(Vu*、Vv*、Vw*)を三角波キャリアと比較してゲート信号を作るので、電動機1に実際に電圧が供給されるタイミングは三角波キャリアの山、谷のピークの中間点となっている。
以上の説明から、所定時間Δt後から電動機1に実際に電圧が供給されるまでの時間は(T/4−Δt)となり、ゲイン比kは(4)式で求まることがわかる。

なお、キャリア周期Tを100μs、所定時間Δtを5μsとすると、k=4となる。
ただし、kの値は、電流検出器7A、7Bやインバータ2で用いられるパワー素子の動作遅れなどの要因も考えられるので、上記(4)式の演算で一律に決まらない場合もあり、実機においては実際の電流波形や電流応答の様子を見てkを調整してもよい。
このように処理するので、指令電流のサンプリングから指令電圧が電動機に実際に供給されるまでの遅れを補償することができる。
図4は、本発明の他の実施形態を示すq軸電圧補償器12’、d軸電圧補償器13’の構成を示すブロック図である。図1におけるq軸電圧補償器12、d軸電圧補償器13をq軸電圧補償器12’、d軸電圧補償器13’に代えた構成となっている。
q軸電圧補償器12’、d軸電圧補償器13’は、q軸電圧補償器12、d軸電圧補償器13ではPI制御器で構成していた補償器12C、13Cの部分を、係数器12D、12E、12F、13D、13E、13F、加算器12H、12I、13H、減算器13Iと乗算器12G、13Gから構成し、また、図示していないが電動機1に取り付けられた速度検出器あるいは位置検出器から得られる電動機の電気角速度を基に得られる出力周波数ωを入力するようにしている。
次に、上記の各係数器の設定値について説明する。
駆動する電動機1が例えば同期電動機(特にSPMモータ)である場合、電動機の電圧方程式は、(5)式で表される。

ここで、pは微分演算子、R、Lはそれぞれ電機子巻線の抵抗、インダクタンス、Keは誘起電圧定数、ωは出力周波数である。
所定時間Δt間での変化量を、q軸指令電流分をΔIq、d軸指令電流分をΔId、これに起因して補償すべき電圧補償量をそれぞれΔVq、ΔVdとすると、(5)式から関係(6)式が導かれる。

したがって、係数器12D、12E、12Fの設定値を、それぞれL/Δt、k×R、k×LとすることによりΔVdの演算を、係数器13D、13E、13Fについても同様の設定値でΔVqの演算を行うことができるので、指令電流の遅れを補償できる。
また、ΔIq、ΔIdが大きい場合は、(6)式は(7)式に近似できるので、係数器12E、12F、13E、13Fの設定値が0となり、その結果、加算器12H、12I、13H、減算器13Iと乗算器12G、13Gを削除した構成にしてもよい。

上記では電動機1を同期電動機のうちSPMモータとして説明したが、IPMモータ等の同期電動機や、あるいは誘導電動機等の他の電動機であっても、電動機に合った電圧方程式を用いて演算すればよい。
このようにして処理されるので、q軸電圧補償器12’、d軸電圧補償器13’での処理はPI演算でなくても本発明は実施できる。
図5は、本発明の他の実施形態を示すタイミングチャートである。図5は、図2のタイミングチャートから所定時間Δt後の指令電流のサンプリングを省略している。指令電流サンプリングタイミングは、出力電流サンプリングタイミングと同一とし、指令電流と出力電流ともに三角波キャリアのピーク(三角波の山、谷の両方)でのみサンプリングしている。
所定時間での指令電流の変化量は、電流制御を行う周期、あるいは換言するとキャリア周期Tの1/2の周期の期間での変化量として求め、指令電流がサンプリングされてから電動機への電圧指令の出力タイミングの指令電流の差を電圧補償器で補償するように電圧補償器のゲイン比kを決定するようにする。このように考えると、電動機への電圧指令の出力タイミングは電流制御を行う周期の1/2、つまりキャリア周期Tの1/4の周期であるのでゲイン比kは1/2として求まるので、k=1/2として処理するようにする。
このようにして処理されるので、三角波キャリアのピークから所定時間Δt後の指令電流のサンプリングを省略しても本発明は実施できる。
図6は、本発明の他の実施形態を示すブロック図である。図6が図1と異なるのは、加算器17A、17B、及び第2のq軸電圧補償器18、第2のd軸電圧補償器19を追加し、電流サンプリングタイミング発生器を6から6’に、サンプル・ホールド器(1)を8から8’に変更した点である。
電流サンプリングタイミング発生器6’は、サンプル信号21Aの三角波キャリアのピーク(三角波の山、谷の両方)時に加え、所定時間Δt後にも出力するようにし、サンプル信号21A’として出力している。したがって、サンプル信号21A’と21Bは同じタイミングで出力される。
サンプル・ホールド器(1)8’は、このサンプル信号21A’により3相2相変換器9、第2のq軸電圧補償器18、第2のd軸電圧補償器19に対し、演算タイミングを知らせ、3相2相変換器9の出力であるq軸出力電流Iq_fb、d軸出力電流Id_fbの変化量を用いて、出力電流の読み込みに起因する無駄時間(出力電流の読み込みタイミングから電圧指令が電動機へ出力されるタイミングまでの時間)を補償する演算を行わせる。
第2のq軸電圧補償器18、第2のd軸電圧補償器19は、電圧補償値を演算し、その補償量を加算器17A,17Bに送出し、q軸電圧指令Vq*、d軸電圧指令Vd*に加算する。第2のq軸電圧補償器18、第2のd軸電圧補償器19での演算方法は、指令電流か検出電流かの違いがあるだけで、q軸電圧補償器10、d軸電圧補償器11と処理は同一なので、ここでは説明は省略する。
なお、必要に応じて第2のq軸電圧補償器18、第2のd軸電圧補償器19の入力あるいは出力にフィルタを付加し、出力電流波形に載るキャリアに依存するリップル等を除去するようにしてもよい。その際には、キャリア周波数成分は減衰させるが、電流応答を劣化させない応答周波数のフィルタを付加することが望ましい。
このようにして処理されるので、出力電流のサンプリングからら指令電圧が電動機に実際に供給されるまでの遅れを補償することができる。
なお、上記説明では、サンプル信号21Aあるいは21A’、21Bは三角波キャリアのピーク(三角波の山、谷の両方)で出力されるようにしたが、電流制御器の動作や電圧指令の電動機への出力が、三角波の山、谷のいずれか一方のタイミングで行う構成であっても、比例ゲインkの演算式が異なってくるが、本発明を実施できることは言うまでもない。
また、上記説明では、キャリア信号を三角波キャリアとしたが、のこぎり波などの周期性のあるキャリア信号であればよい。
また、上記で説明した図1,4,6に示された構成のいくつかを組み合わせて使用してもよい。
本発明の一実施形態を示す電動機制御装置の構成ブロック図 本発明による電動機制御装置の処理タイミングを示すタイミングチャート 本発明のゲイン比kを説明するタイミングチャート 本発明の他の実施形態を示す電動機制御装置の構成を示すq軸電圧補償器12’、d軸電圧補償器13’のブロック図 本発明の他の実施形態を示すタイミングチャート 本発明の他の実施形態を示す電動機制御装置の構成ブロック図 従来の電動機の電流制御の構成を示すブロック図
符号の説明
1 電動機
2 インバータ
3 PWMパルス発生器
4 三角波キャリア発生器
5 2相3相変換器
6、6’ 電流サンプリングタイミング発生器
7A、7B 電流検出器
8、8’ サンプル・ホールド器(1)
9 3相2相変換器
10 q軸電流制御器
11 d軸電流制御器
12、12’ q軸電圧補償器
12A 遅延回路
12B 減算器
12C 補償器
12D、12E、12F 係数器
12G 乗算器
12H、12I 加算器
13、13’ d軸電圧補償器
13A 遅延回路
13B、13I 減算器
13C 補償器
13D、13E、13F 係数器
13G 乗算器
13H 加算器
14A サンプル・ホールド器(2)
14B サンプル・ホールド器(3)
15A、15B 減算器
16A、16B、17A、17B 加算器
18 第2のq軸電圧補償器
19 第2のd軸電圧補償器
20 同期信号
21A、21A’、21B サンプル信号
101 制御装置
102 電力変換器
103 負荷装置
104 電流検出器
105 指令値発生器
111 電流検出値をサンプルするためのサンプル信号
112 電流検出値をサンプルするサンプル・ホールド器(1)
113 電流指令値をサンプルするためのサンプル信号
114 電流指令値をサンプルするサンプル・ホールド器(2)
115 サンプル信号発生器
116 電圧指令演算器
117 PWM制御器
118 同期信号
271 比較器
272 三角波発生器

Claims (9)

  1. 電動機に流れる出力電流をキャリア信号と同期したタイミングでサンプリングして検出する第1のサンプル・ホールド器と、指令電流と前記出力電流が一致するように制御する電流制御器と、前記電流制御器の出力を用いて演算された電圧指令を前記キャリア信号と比較してPWMパルスに変換するPWMパルス発生器と、前記PWMパルスを用いて前記電動機に電力を供給する電力変換器とを備えた電動機制御装置において、
    前記指令電流を前記キャリア信号と同期したタイミングでサンプリングする第2のサンプル・ホールド器と、
    前記第2のサンプル・ホールド器は、前記キャリア信号と同期したタイミングから所定時間Δt後にも指令電流をサンプリングするようになっていて、
    前記第2のサンプル・ホールド器の出力に基づいて電圧補償量を演算する電圧補償器と、
    前記電圧補償器の出力を前記電圧指令に加算して新たな電圧指令とする加算器とを備えたことを特徴とする電動機制御装置。
  2. 前記電流制御器及び前記電圧補償器は比例・積分制御で構成され、2つの比例ゲインと積分ゲインの比は等しいことを特徴とする請求項1記載の電動機制御装置。
  3. 前記電流制御器の比例ゲインと前記電圧補償器の比例ゲインの比は、前記キャリア信号の周期と前記所定時間Δtの関係から演算で求めることを特徴とする請求項2記載の電動機制御装置。
  4. 前記出力電流をサンプリングするタイミングは、前記キャリア信号のピーク値(山あるいは谷)の両方、あるいはいずれか一方であることを特徴とする請求項1記載の電動機制御装置。
  5. 前記新たな電圧指令が反映されたPWMパルスが前記電動機に供給されるタイミングは、前記新たな電圧指令の演算終了直後であることを特徴とする請求項1記載の電動機制御装置。
  6. 前記電圧補償器は、前回のサンプリングで検出した前記指令電流を保持する遅延回路と、所定時間Δt後にサンプリングで検出した前記指令電流と前記遅延回路の出力の差分を演算する減算器と、前記減算器の出力に、比例・積分制御を用いることなく、電動機定数によって決定する所定ゲインを乗算する乗算器と、
    前記乗算器の出力を前記電流制御器の入力値に加算する加算器とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機制御装置。
  7. 前記電圧補償器は、前回のサンプリングで検出した前記指令電流を保持する遅延回路と、
    今回のサンプリングで検出した前記指令電流と前記遅延回路の出力の差分を演算する減算器と、
    前記減算器の出力に所定ゲインを乗算する乗算器と、
    前記乗算器の出力を比例・積分制御され、前記電流制御器の入力値に加算する加算器とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機制御装置。
  8. 電動機に流れる出力電流をキャリア信号と同期したタイミングでサンプリングして出力電流を検出する第1のサンプル・ホールド器と、指令電流と前記出力電流が一致するように制御する電流制御器と、前記電流制御器の出力を用いて演算された電圧指令を前記キャリア信号と比較してPWMパルスに変換するPWMパルス発生器と、前記PWMパルスを用いて前記電動機に電力を供給する電力変換器とを備えた電動機制御装置において、
    前記指令電流を前記キャリア信号と同期したタイミングでサンプリングする第2のサンプル・ホールド器と、
    前記第1及び第2のサンプル・ホールド器は、前記キャリア信号と同期したタイミングから所定時間Δt後にも指令電流及び出力電流をサンプリングするようになっていて、
    前記所定時間Δtでの前記第1のサンプル・ホールド器の出力に基づいて補償量を演算する第1の電圧補償器と、
    前記所定時間Δtでの前記第2のサンプル・ホールド器の出力に基づいて補償量を演算する第2の電圧補償器と、
    前記第1及び第2の電圧補償器の出力を前記電圧指令に加算して新たな電圧指令とする加算器とを備えたことを特徴とする電動機制御装置。
  9. 指令電流をキャリア信号と同期したタイミングでサンプリングするサンプル・ホールド器と、前記指令電流と出力電流が一致するように制御する電流制御器と、前記電流制御器の出力を用いて演算された電圧指令を前記キャリア信号と比較してPWMパルスに変換するPWMパルス発生器と、前記PWMパルスを用いて前記電動機に電力を供給する電力変換器とを備えた電動機制御装置の制御方法において、
    前記指令電流を前記キャリア信号と同期したタイミングでサンプリングし、
    さらに、所定時間Δt後に前記指令電流をサンプリングし、
    所定時間Δtの間にサンプリングした2つの前記指令電流に基づいて電圧補償量を演算し、
    前記電圧補償量を前記電圧指令に加算して新たな電圧指令とするという手順で処理することを特徴とする電動機制御装置の制御方法。
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