JP4911200B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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本発明は、原稿の表面用の読取部と裏面用の読取部とを備えて原稿の表裏両面を一度に読み取り可能な画像読取装置に関する。
原稿の表裏両面を読み取り可能な画像読取装置にあっては、読み取り対象の原稿の表面側と裏面側にそれぞれ読取部を備えて原稿の表裏両面を一度に読み取り可能に構成されたものがある。読取部は通常、読み取り対象の原稿に光を照射するランプやLEDアレイなどの照明部と、この照明部が原稿に照射した光の反射光を受光するラインイメージセンサなどの受光部とを有して構成される。このため、原稿を挟んでその表裏両側に近接対向して表面用と裏面用の読取部を設ける構成では、互いに他方の読取部が照射する光の影響を受けないように配慮する必要がある。
たとえば、原稿の搬送経路の途中に、原稿の第1面を読み取るイメージセンサと、このイメージセンサによる読み取り位置より下流に配置されて原稿の第2面を読み取るラインセンサとを備え、原稿の第2面を読み取っている間に原稿の第1面の読み取りが終了した時点で第1面側の照明を消灯すると共に、この消灯による光量変動の影響を低減するために、ラインセンサにて読み取られた原稿の第2面の画像データのうち第1面側の照明消灯後に読み取られたデータに対して濃度補正を行うようにした画像読み取り装置がある(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2007−195009号公報
照明部から原稿に照射した光の反射光を受光して原稿を光学的に読み取る構成の読取部では通常、照明部の明るさ変動やイメージセンサの感度のバラつきなどによる入力画像の濃度レベルのむら(シェーディング)を補正するシェーディング補正が行われる。シェーディング補正は、照明部を点灯させた状態で白基準板を読み取る白収集と照明部を消灯させた状態で白基準板を読み取る黒収集で得た読み取りデータに基づいて、もしくは黒収集は行わずに白収集で得た読み取りデータに基づいて行われる。
このように、シェーディング補正は白基準板を読み取るので、表面側の読取部と裏面側の読取部との間に原稿が介在しない状態で行われる。一方、原稿読み取り時は原稿が表面側の読取部と裏面側の読取部との間に介在するので、原稿の読み取り動作時に比べて、シェーディング補正に係る読み取り動作時は、他方の読取部の照明部から受ける光の影響が大きくなる。このため、相対的にシェーディングデータが高い値(白側)を示すこととなり、原稿の「かぶり」が発生してしまう。
しかし、他方の読取部の照明部から受ける光の影響を低減するために表面用と裏面用の読取部を十分離して配置すると、装置サイズの拡大を招いてしまう。また、特許文献1のように画像処理を施すことで他方の読取部の照明部から受ける光の影響を修正する方法では、複雑な画像処理を要すると共に、その影響を完全に除去することは難しい。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、原稿の一方の面を読み取る読取部と他方の面を読み取る読取部のそれぞれにおいて、他方の読取部用の照明部からの光の影響を受けずにシェーディング補正を行うことのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]原稿を搬送する搬送部と、
前記搬送部が原稿を搬送する搬送経路の途中の第1読み取り位置にある原稿の一方の面側に配置され、前記原稿の前記一方の面に照明部から光を照射しその反射光を受光することで前記原稿の前記一方の面の画像を読み取る第1読取部と、
前記搬送経路の途中であって前記第1読み取り位置より下流の第2読み取り位置にある前記原稿の他方の面側に配置され、前記原稿の前記他方の面に照明部から光を照射しその反射光を受光することで前記原稿の前記他方の面の画像を読み取る第2読取部と、
前記第1読取部と第2読取部との間に他方の読取部用の照明部から照射された光の受光を遮る遮光部材が介在する退避位置と前記第1読み取り位置との間で前記第1読取部を移動させる移動機構と、
前記第1、第2読取部のそれぞれについて、シェーディング補正に係る読み取り動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第1読取部による原稿の読み取り動作の完了後に前記第1読取部を前記移動機構によって前記退避位置へ移動させた後、前記第1読取部によるシェーディング補正に係る読み取り動作として、前記第1読取部の照明部を消灯して行う黒収集と前記第1読取部の照明部を点灯して行う白収集とを行い、
前記第1読取部が前記退避位置へ移動し、かつ前記第2読取部による前記原稿の読み取り動作が完了した後に、前記第2読取部によるシェーディング補正に係る読み取り動作として、前記第2読取部の照明部を消灯して行う黒収集と、前記第2読取部の照明部を点灯して行う白収集とを、黒収集、白収集の順に行い、
前記第1読取部による黒収集と白収集が完了しかつ前記第2読取部での黒収集が終了した時点で前記第1読取部を前記退避位置から前記第1読み取り位置へ戻す
ことを特徴とする画像読取装置。
上記発明では、制御部は、原稿の一方の面側に配置された第1読取部と他方の面側に配置された第2読取部のそれぞれについて、シェーディング補正に係る読み取り動作を、互いに他方の読取部の照明部を消灯させている間に行うように制御する。シェーディング補正に係る読み取り動作には、自読取部の照明部を点灯させて行う白収集と自読取部の照明部を消灯させて行う黒収集があるが、ここでは、シェーディング補正に係る読み取り動作として白収集と黒収集の双方を行う構成でも、白収集のみ行う構成でもかまわない。シェーディング補正に係る読み取り動作には、自読取部の照明部を点灯させて行う白収集と自読取部の照明部を消灯させて行う黒収集がある。また、第1、第2読取部の少なくとも一方を、原稿の読み取り位置から所定の退避位置へ移動させることで、第1読取部と第2読取部との間に他方の読取部用の照明部から照射された光の受光を遮る遮光部材が介在する第1状態が形成される。退避位置は、たとえば、シェーディング補正用の白基準板と対向する位置(白基準板読取位置)にすると効率がよい。
[2]前記制御部は、前記第1読取部によるシェーディング補正に係る読み取り動作として、前記第1読取部の照明部を消灯して行う黒収集と前記第1読取部の照明部を点灯して行う白収集とを、黒収集、白収集の順に行い、
前記第1読取部、第2読取部の各照明部を、白収集から点灯を継続させて次の原稿の読み取りを開始させる
ことを特徴とする[1]に記載の画像読取装置。
上記発明では、シェーディング動作を黒収集、白収集の順に行い、白収集からそのまま照明部を点灯して次ページの読み取りを行う。
本発明の画像読取装置によれば、他方の読取部の照明部からの光の影響を受けずにシェーディング補正を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る画像読取装置の機能を備えた複合機の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る原稿搬送装置および裏面読取部、表面読取系の構成を示す説明図である。 図2に対して、原稿照明部を白基準板読取位置に移動させた状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る複合機のCPUが行う原稿読取全体処理を示す流れ図である。 シェーディング収集補正の第1ケースにおける動作シーケンスを示す説明図である。 第1ケースにおける表面SH収集処理および裏面SH収集処理を示す流れ図である。 第1ケースにおける処理シーケンスを示す説明図である。 シェーディング収集補正の第2ケースにおける動作シーケンスを示す説明図である。 第2ケースにおける表面SH収集処理および裏面SH収集処理を示す流れ図である。 第2ケースにおける処理シーケンスを示す説明図である。 第2の実施の形態に係る原稿搬送装置および裏面読取部、表面読取部の構成を示す説明図である。 シェーディング収集補正の第3ケースにおける動作シーケンスを示す説明図である。 第3ケースにおける表面SH収集処理および裏面SH収集処理を示す流れ図である。 第3ケースにおける処理シーケンスを示す説明図である。 シェーディング収集補正の第4ケースにおける動作シーケンスを示す説明図である。 第4ケースにおける表面SH収集処理および裏面SH収集処理を示す流れ図である。 第4ケースにおける処理シーケンスを示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置としての機能を備えた複合機10の概略構成を示すブロック図である。複合機10は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得し、この画像データに基づいて原稿の複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へ送信したりするスキャン機能、パーソナルコンピュータなどの外部端末から受信した印刷データに係る画像を記録紙上に形成して出力するプリント機能などを備えた装置である。
複合機10は、当該複合機10の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)11にバス12を介して、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、原稿搬送装置30と、裏面読取部40と、表面読取系50と、操作表示部16と、画像処理部17と、ハードディスク装置18と、ネットワーク通信部19、印刷部20などが接続されて構成されている。
ROM13には各種プログラムや固定データが格納され、CPU11はこれらのプログラムに従って各種の処理を実行することによって複合機10として各機能が実現される。RAM14はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを一時記憶する画像メモリとして使用される。
不揮発メモリ15は、電源をオフしてもその記憶内容が保持される書き換え可能なメモリであり、複合機10に対して設定された各種の設定内容(設定値)やユーザ情報などが記憶される。
操作表示部16は、各種の操作画面を表示する機能と、ユーザから各種の操作を受ける機能を果たす。操作表示部16は、表示器としての液晶ディスプレイと、モード選択ボタン、スタートボタン、ストップボタン、テンキーなどの各種ボタン類と、液晶ディスプレイの表面に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルなどで構成される。
画像処理部17は画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を施す。ハードディスク装置18は、大容量不揮発の記憶装置である。ハードディスク装置18は、読み取った原稿の画像データや外部端末から受信した印刷データあるいはこれをCPU11でラスタライズして得た画像データなどの保存に使用される。
ネットワーク通信部19は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを通じてホストコンピュータなどの外部端末と印刷データや各種のデータを送受信する機能を果たす。
印刷部20は、入力される画像データに応じた画像を記録紙に印刷して出力する機能を果たす。印刷部20は、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。他の画像形成方式のプリンタであっても構わない。
図2は、原稿搬送装置30および裏面読取部40、表面読取系50の構成を示している。原稿搬送装置30は、原稿台31にセットされている原稿Mを、1枚ずつ分離して繰り出し、原稿の表面読取位置Fおよびその少し下流の裏面読取位置Rを経由する通紙パスHに沿って搬送し、原稿排紙トレイ32へ排紙する機能を果たす。通紙パスHは、当該通紙パスHに沿って配置された複数組の搬送ローラ33やガイド板などで構成される。これら搬送ローラ33は図示省略のモータによって回転駆動され、このモータの駆動・停止はCPU11によって制御される。通紙パスHは横向きU字状に形成されており、表面読取位置Fおよび裏面読取位置Rでは原稿の表面が下側となり、原稿の裏面が上側を向いている。
裏面読取部40は、裏面読取位置Rにある原稿にその裏面側から光を照射するランプ41と、その反射光を受光して原稿裏面を、原稿の搬送方向(副走査方向)と直行する主走査方向に1ライン分読み取る密着型のラインイメージセンサ(CIS(Contact Image Sensor))42とを備えて構成される。ランプ41はLEDアレイなどで構成される。裏面読取部40は、原稿搬送装置30によって原稿を副走査方向に搬送させながら主走査方向(副走査方向に対して原稿面上で直交する方向)へのライン単位の読み取り動作を繰り返すことで原稿の裏面を2次元画像として読み取る。
また、裏面読取部40に近接対向させて白基準板43が取り付けられている。裏面読取部40と白基準板43との間は通紙パスHの一部をなしており、裏面読取部40と白基準板43の間隔は、読み取り対象として予定している最大厚の原稿1枚の厚みより少し大きい程度に設定されている。
裏面読取位置Rにある原稿の裏面の画像を読み取る場合は、ランプ41を点灯し、その光が原稿の裏面に照射され、その反射光をラインイメージセンサ42で受光する。裏面読取部40のシェーディング補正を行う場合は、裏面読取部40と白基準板43との間に原稿が存在しない状態でランプ41を点灯し、その光が白基準板43に照射され、その反射光をラインイメージセンサ42で受光する。また、ランプ41を消灯した状態で白基準板43を読み取ることも行われる。
表面読取系50は平箱状の筐体53を備えており、該筐体53の上面に開設された開口には、フラットベット型スキャナとして使用される際に読み取り対象の原稿が載置される長方形のプラテンガラス51と、原稿搬送装置30によって搬送される原稿の表面読取位置Fに透明なコンタクトガラス52がプラテンガラス51の一方の端部から所定距離離されて配置されている。プラテンガラス51とコンタクトガラス52は透明で光を透過するが筐体53の他の部分(特に天板53a)は光を透過しない部材で形成されている。プラテンガラス51は読み対象の最大原稿サイズを内包する大きさの平ガラスであり、コンタクトガラス52は表面読取位置Fにある原稿の主走査方向の最大長よりやや長く、幅が1cm程度の細長い長方形の平ガラス板となっている。
プラテンガラス51とコンタクトガラス52の間にあって光を透過しない天板53aの内側の面の所定箇所には白基準板60は取り付けられている。
表面読取系50は、縮小光学系で構成されており、原稿の読み取り位置とラインイメージセンサが離れて配置されている。詳細には、筐体53内に、プラテンガラス51またはコンタクトガラス52を通して原稿に光を照射するためのランプ54と原稿からの反射光Lを反射するミラー55とを備えた原稿照明部56と、原稿照明部56をプラテンガラス51の下面に沿って矢印Xで示す方向に往復移動させる図示しない移動機構と、原稿からの反射光Lを受光しその光強度に応じた電気信号(アナログ画像信号)を出力するラインイメージセンサ57と、原稿照明部56のミラー55で反射された反射光Lをラインイメージセンサ57へ導くための光路を形成する複数の反射ミラー58と、反射ミラー58によって導かれた反射光Lをラインイメージセンサ57へ集光する集光レンズ59とを備えて構成される。
移動機構は図示しないモータによって原稿照明部56および反射ミラー58を移動させ、該モータの駆動はCPU11によって制御される。表面読取位置Fにある原稿の表面の画像を読み取る場合には、原稿照明部56は、表面読取位置Fおよびコンタクトガラス52の真下となる原稿読取位置Sに移動される。原稿読取位置Sにてランプ54を点灯すると、その光がコンタクトガラス52を通して表面読取位置Fにある原稿に向けて照射され、この原稿からの反射光Lがミラー55に入光し、反射ミラー58および集光レンズ59を経てラインイメージセンサ57に受光されて表面読取位置Fにある原稿の表面の画像が読み取られる。
表面読取系50のシェーディング補正を行う場合は、図3に示すように、原稿照明部56を白基準板60の中央真下の白基準板読取位置Wに移動させ、ランプ54を点灯して光を白基準板60に向けて照射し、白基準板60からの反射光Lがミラー55に入光し、反射ミラー58および集光レンズ59を経てラインイメージセンサ57に受光されて白基準板60を読み取る。また、ランプ54を消灯した状態で白基準板60を読み取ることも行われる。
プラテンガラス51に載置された原稿を読み取る場合には、原稿照明部56がランプ54を点灯させた状態でプラテンガラス51の下面に沿って矢印X方向へ移動させ、この移動中の原稿からの反射光Lをミラー55、反射ミラー58および集光レンズ59を経てラインイメージセンサ57で受光することによって原稿の表面の画像を2次元画像として読み取るようになっている。
次に、原稿搬送装置30で原稿を搬送し、その原稿の表裏両面を同時に読み取る場合の動作について説明する。
CPU11は、原稿の読み取りに際して、裏面読取部40や表面読取系50のランプ41、54の明るさの変動やラインイメージセンサ42、57の感度のバラつきなどによる入力画像の濃度レベルのむら(シェーディング)を補正するシェーディング補正を行う。シェーディング補正は白側の濃度を補正する白シェーディング補正と黒側の濃度を補正する黒シェーディング補正の一方もしくは双方により行われる。白シェーディング補正に係る読み取り動作は、ランプを点灯させた状態で白基準板を読み取る(各画素の濃度の信号値を取得する)動作であり、白収集と呼ぶものとする。黒シェーディング補正に係る読み取り動作は、ランプを消灯させた状態で白基準板を読み取る(各画素の濃度の信号値を取得する)動作であり、黒収集と呼ぶものとする。
たとえば、白収集で得た画素毎の濃度の信号値をその画素の最白の信号値とし、黒収集で得た画素毎の濃度の信号値をその画素の最黒の信号値とし、各画素についてその最白の信号値と最黒の信号値との間の信号範囲が目的の階調数(たとえば、256階調)となるように各階調値に対する閾値を設定することでシェーディング補正が行われる。なお、画素毎に閾値を設定することが好ましいが、シェーディング補正に係るデータ処理の処理量軽減および処理速度向上などのために、1ラインを複数のブロックに分け、ブロック毎に閾値を決定するようにされてもよい。この場合、各ブロックにおける最白や最黒の代表値は、ブロック内の平均値やその他の統計的手法によって決定することができる。また1ライン全体を1ブロックとしてもよい。
さらに、黒収集を省略し、白収集で得たデータのみでシェーディング補正を行うように構成されてもよい。この場合、最黒に対応する信号値は予め設定された値を使用する。たとえば、信号値「0」を最黒とするなどが行われる。なお、以後、黒収集、白収集の総称をシェーディング収集(SH収集)とする。
図4は、原稿搬送装置30で原稿を連続的に読み取る場合におけるシェーディング収集の動作の全体シーケンスを制御する原稿読取全体処理の流れを示している。ここでは、裏面読取部40と表面読取系50を使用することで各原稿の表裏両面を同時に1回の通紙にて読み取ると共に、読み取り中の原稿と次原稿との間(紙間)でシェーディング補正を行うようになっている。すなわち、次原稿ありかつシェーディング補正を実施する所定条件が満たされる場合に、シェーディング補正を実施する。実施の条件としては、ランプ点灯時間によって光量低下や色味の変化が生じるので、前回のシェーディング補正から所定時間の経過を、再度のシェーディング補正実施の条件とするなどがある。なお、1枚目の原稿の読み取り開始前に行うシェーディング補正についても、紙間で行われるシェーディング補正に準じた動作で行われる。
シェーディング補正に関連してCPU11が行う処理としては、図4の原稿読取全体処理とは別に、表面読取系50のシェーディング収集に関する動作を制御する表面シェーディング収集処理(表面SH収集処理)および裏面読取部40のシェーディング収集に関する動作を制御する裏面シェーディング収集処理(裏面SH収集処理)があり、CPU11はこれらの処理と原稿読取全体処理との間で要求(SH収集開始要求)や通知(完了通知など)をやり取りしてシェーディング補正に関する動作を進めるようになっている。
CPU11は、原稿搬送装置30に設けられている原稿有無検知センサによって読み取り対象となる原稿の有無を検知するようになっている。読み取り対象の原稿を原稿搬送装置30によって搬送し、この搬送中に表面読取位置Fにて原稿の表面を表面読取系50によって読み取り、かつ同時に原稿の裏面を裏面読取位置Rにて裏面読取部40によって読み取る。この読み取り中の原稿の搬送中に原稿有無検知センサによって次原稿の有無を検出し、次原稿がある場合は(ステップS101;Yes)、ステップS102以降の処理を、次原稿がない場合は(ステップS101;;No)はステップS112以降の処理を行う。
次原稿がある場合は(ステップS101;Yes)、表面の読み取り終了、または裏面の読み取り終了を待機する(ステップS102;No、ステップS103;No)。そして、表面の読み取りが裏面の読み取りより先に終了した場合は(ステップS102;Yes)、表面SH収集処理に対してSH収集開始要求を送信してその処理を開始させる(ステップS104)。その後、裏面の読み取りが終了すると(ステップS105;Yes)、裏面SH収集処理に対してSH収集開始要求を送信してその処理を開始させて(ステップS106)、ステップS110へ移行する。
裏面の読み取りが表面の読み取りより先に終了した場合は(ステップS103;Yes)、裏面SH収集処理に対してSH収集開始要求を送信してその処理を開始させる(ステップS107)。その後、表面の読み取りが終了すると(ステップS108;Yes)、表面SH収集処理に対してSH収集開始要求を送信してその処理を開始させて(ステップS109)、ステップS110へ移行する。
ステップS110では、裏面読取部40に係るシェーディング収集処理(裏面SH収集処理)の完了を待ち(ステップS110;No)、完了(裏面SH収集処理完了通知を受信)すると(ステップS110;Yes)さらに表面読取系50に係るシェーディング収集処理の完了を待ち(ステップS111;No)、完了(表面SH収集処理完了通知を受信)すると(ステップS111;Yes)、次原稿の読み取りを行う。これに伴い、本処理がステップS101から再び実行される。
次原稿がない場合は(ステップS101;No)、表面の読み取り終了、または裏面の読み取り終了を待機し(ステップS112;No、ステップS113;No)、表面の読み取りが裏面の読み取りより先に終了した場合は(ステップS112;Yes)、表面読取系50のランプ54を消灯し(ステップS114)、さらに裏面の読み取りが終了したら(ステップS115;Yes)、裏面読取部40のランプ41を消灯して処理を終了する。
裏面の読み取りが表面の読み取りより先に終了した場合は(ステップS113;Yes)、裏面読取部40のランプ41を消灯し(ステップS117)、さらに表面の読み取りが終了したら(ステップS118;Yes)、表面読取系50のランプ54を消灯して(ステップS119)処理を終了する。
なお、図2、図3に示す構成では裏面読取位置Rが表面読取位置Fの下流に存在するので、表面の読み取りは常に裏面の読み取りより先に完了することになるが、図4の処理は裏面読取位置Rが表面読取位置Fの上流にあるような構成にも対応可能な処理になっている。
次に、表面読取系50と裏面読取部40のシェーディング収集処理に係る動作の制御について説明する。なお、以後の例では、原稿と次原稿との紙間で行うシェーディング収集を例に説明するが、1枚目の原稿の読み取り開始前に行われるシェーディング収集も紙間の場合に準じて行われる。
図2、図3に示す構成では、原稿照明部56が図3に示す白基準板読取位置Wにあるときは遮光性のある天板53aの介在により裏面読取部40および表面読取系50は互いに他方のランプ41、54からの光の影響を受けることなくシェーディング収集を行うことができる。すなわち、白基準板読取位置Wに原稿照明部56を移動させて行う表面読取系50のシェーディング収集中は互いの光の影響を受けることはない。
一方、表面読取系50の原稿照明部56が図2に示す原稿読取位置Sにあるときは、ランプ41、54の光がコンタクトガラス52を通過すると共にシェーディング収集するときは裏面読取部40と表面読取系50のコンタクトガラス52との間に原稿が介在しないので、裏面読取部40および表面読取系50は互いに他方のランプ41、54からの光の影響を受けてしまう。
そこで、表面読取系50のシェーディング収集が先に完了しても、裏面読取部40のシェーディング収集が完了するまで、原稿照明部56を原稿読取位置Sに戻さないように制御する。このときの動作を第1ケースと第2ケースに分けて説明する。
<第1ケース>
第1ケースは、裏面読取部40の黒収集が完了するまでは原稿照明部56を原稿読取位置Sに戻さないように制御する。図5は第1ケースにおけるシーケンスを示し、図6は第1ケースにおける表面SH収集処理および裏面SH収集処理の流れを示し、図7は第1ケースにおける処理シーケンスを示している。
原稿表面の読み取りが原稿裏面の読み取りより先に完了すると(図5と図7:P1)、原稿読取全体処理から表面SH収集処理に対して表面SH収集開始要求が送信される(図7:P2、図4:ステップS104)。これを受けた表面SH収集処理はランプ54を消灯し(図5と図7:P3、図6:ステップS202)、さらに原稿照明部56を原稿読取位置Sから白基準板読取位置Wへ移動させて(図6:ステップS203、図7:P4)、黒収集を行う(図5と図7:P5、図6:ステップS204)。さらに続けて表面SH収集処理はランプ54を点灯し(図5と図7:P6、図6:ステップS205)白収集を行う(図5と図7:P7、図6:ステップS206)。
一方、裏面の読み取りが完了すると(図5と図7:P8)、原稿読取全体処理から裏面SH収集処理に対して裏面SH収集開始要求が送信される(図7:P9、図4:ステップS106)。これを受けた裏面SH収集処理はランプ41を消灯して(図5と図7:P10、図6:ステップS232)、黒収集を行い(図5と図7:P11、図6:ステップS233)、黒収集が完了すると、裏面黒収集終了通知を表面SH収集処理に対して送信する(図5と図7:P12、図6:ステップS234)。
表面SH収集処理は、表面読取系50に係る白収集が終了し、かつ裏面SH収集処理から裏面黒収集終了通知を受信したことを条件に(図6:ステップS207;Yes)、原稿照明部56を白基準板読取位置Wから原稿読取位置Sへ移動させる(図5と図7:P13、図6:ステップS208)。すなわち、表面SH収集処理は表面読取系50に係る白収集が終了しても、裏面読取部40の黒収集が完了していなければ、原稿照明部56を白基準板読取位置Wの位置に保持し、上記の条件が成立した時点で原稿照明部56を原稿読取位置Sへ移動させる。
表面SH収集処理は原稿読取位置Sへの原稿照明部56の移動が完了すると、該完了を示す表面SH収集処理完了通知を原稿読取全体処理に送信して通知する(図6:ステップS209、図7:P14)。
裏面SH収集処理は裏面黒収集終了通知を送信した後、続けてランプ41を点灯させて(図5.図7:P15、図6:ステップS235)裏面読取部40に係る白収集を行う(図5と図7:P16、図6ステップS236)。白収集が完了すると、裏面SH収集処理は、裏面SH収集処理完了通知を原稿読取全体処理に送信して通知する(図6:ステップS237、図7:P17)。
原稿読取全体処理は、表面SH収集処理完了通知と表面SH収集処理完了通知の双方を受けたら、次原稿の読取動作を開始させる(図5と図7:P18)。
このように、裏面読取部40の黒収集が完了するまでは原稿照明部56を原稿読取位置Sへ移動させないので、言い換えると、原稿照明部56を白基準板読取位置Wに退避させた状態で裏面読取部40の黒収集を行うので、表面読取系50のランプ54の光が裏面読取部40に係る黒収集に影響を与えることが回避される。
他方の読取部のランプが照射する光の影響は白収集よりも黒収集の方が大きいので、第1ケース1では黒収集時に他方のランプの影響を受けないようにしている。また表面読取系50の白収集が終了した時点で原稿照明部56を原稿読取位置Sに戻すので、裏面読取部40の白収集終了を待つ場合(第2ケース)に比べて、次原稿の読み取り開始までの時間損失を抑えることができる。
<第2ケース>
第2ケースは、裏面読取部40の黒収集と白収集の双方が完了するまで原稿照明部56を原稿読取位置Sに戻さないように制御する。図8は第2ケースにおけるシーケンスを示し、図9は第2ケースにおける表面SH収集処理および裏面SH収集処理の流れを示し、図10は第2ケースにおける処理シーケンスを示している。
原稿表面の読み取りが原稿裏面の読み取りより先に完了すると(図8と図10:P1)、原稿読取全体処理から表面SH収集処理に対して表面SH収集開始要求が送信される(図10:P2、図4:ステップS104)。これを受けた表面SH収集処理はランプ54を消灯し(図8と図10:P3、図9:ステップS302)、さらに原稿照明部56を原稿読取位置Sから白基準板読取位置Wへ移動させて(図9:ステップS303、図10:P4)、黒収集を行う(図8と図10:P5、図9:ステップS304)。黒収集が完了すると、表面SH収集処理はランプ54を点灯して(図8と図10:P6、図9:ステップS305)白収集を行う(図8と図10:P7、図9:ステップS306)。
一方、裏面の読み取りが完了すると(図8と図10:P8)、原稿読取全体処理から裏面SH収集処理に対して裏面SH収集開始要求が送信される(図10:P9、図4:ステップS106)。これを受けた裏面SH収集処理はランプ41を消灯して(図8と図10:P10、図9:ステップS332)、黒収集を行う(図8と図10:P11、図9:ステップS333)。黒収集が完了するとさらに続けて、ランプ41を点灯し(図8と図10:P12、図9:ステップS334)、白収集を行い(図8と図10:P13、図9:ステップS335)、白収集が完了すると、裏面白収集終了通知を表面SH収集処理に対して送信する(図8と図10:P14、図9:ステップS336)。
表面SH収集処理は、表面読取系50に係る白収集が終了し、かつ裏面SH収集処理から裏面白収集終了通知を受信したことを条件に(図9:ステップS307;Yes)、原稿照明部56を白基準板読取位置Wから原稿読取位置Sへ移動させる(図8と図10:P15、図9:ステップS308)。すなわち、表面SH収集処理は表面読取系50に係る白収集が終了しても、裏面読取部40に関する黒収集および白収集が完了していなければ、原稿照明部56を白基準板読取位置Wの位置に保持し、上記の条件が成立した時点で原稿照明部56を原稿読取位置Sへ移動させる。
表面SH収集処理は原稿読取位置Sへの原稿照明部56の移動が完了すると、該完了を示す表面SH収集処理完了通知を原稿読取全体処理に送信して通知する(図9:ステップS309、図10:P16)。
裏面SH収集処理は裏面白収集終了通知を送信した後、続けて裏面SH収集処理完了通知を原稿読取全体処理に送信して通知する(図9:ステップS337、図10:P17)。原稿読取全体処理は、表面SH収集処理完了通知と裏面SH収集処理完了通知の双方を受けたら、次原稿の読取動作を開始させる(図8と図10:P18)。
このように、裏面読取部40の黒収集および白収集が完了するまでは原稿照明部56を原稿読取位置Sへ移動させないので、言い換えると、原稿照明部56を白基準板読取位置Wに退避させた状態で裏面読取部40のシェーディング収集(黒収集および白収集)を行うので、表面読取系50のランプ54の光が裏面読取部40に係るシェーディング収集(黒収集および白収集)に影響を与えることが回避される。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、原稿表面の読み取りを、裏面読取部40と同様の構成の表面読取部で行うようになっており、これに伴って原稿搬送装置の構成にも相違がある。複合機10のその他の構成は第1の実施の形態と同様であり、その説明は省略する。また、第1の実施の形態と同一構成の部分には同一の符号を付してある。
図11は、第2の実施の形態に係る原稿搬送装置70および裏面読取部40、表面読取部80の構成を示している。原稿搬送装置70は、原稿台71にセットされている原稿を1枚ずつ分離して繰り出し、原稿の表面読取位置Fおよびその少し下流の裏面読取位置Rを経由する通紙パスHに沿って搬送し、原稿排紙トレイ72へ排紙する機能を果たす。通紙パスHは、傾斜した原稿台71からその傾斜に沿って下方へ延設され、表面読取位置Fおよび裏面読取位置Rを経た後、水平方向へ滑らかに屈曲し、略水平な原稿排紙トレイ72へと通じている。通紙パスHは、当該通紙パスHに沿って配置された複数組の搬送ローラやガイド板などで構成され、搬送ローラはモータによって回転駆動され、このモータの駆動はCPU11によって制御される。
裏面読取部40は第1の実施の形態の図2、図3に示したものと同一構造であるが、第2の実施の形態では第1の実施の形態に比べて上下反転して取り付けられている。これは、第1の実施の形態では表面読取位置Fおよび裏面読取位置Rにおいて上側が原稿の裏面に下側が原稿の表面になっているが、第2の実施の形態では、通紙パスHがストレートな経路であるため、表面読取位置Fおよび裏面読取位置Rにおいて原稿の上側が表面に下側が裏面になっていることによる。
表面読取部80は、裏面読取部40と同様の構造のものを上下反転させて裏面読取部40の上流側に隣接して取り付けられている。表面読取部80は、表面読取位置Fにある原稿にその表面側から光を照射するランプ81と、その反射光を受光して原稿表面を、搬送方向(副走査方向)と直行する主走査方向に1ライン分読み取る密着型のラインイメージセンサ82(CIS)とを備えて構成される。ランプ81はLEDアレイなどで構成される。表面読取部80は、原稿搬送装置70によって原稿を副走査方向に搬送させながら主走査方向(副走査方向に対して原稿面上で直交する方向)へのライン単位の読み取り動作を繰り返すことで原稿の表面を2次元画像として読み取る。
また、表面読取部80に近接対向させて白基準板83が取り付けられている。表面読取部80と白基準板83との間は通紙パスHの一部をなしており、表面読取部80と白基準板83の間隔は、裏面読取部40の場合と同様に、予定している最大厚の原稿1枚の厚みより少し大きい程度に設定されている。
表面読取位置Fにある原稿の表面の画像を読み取る場合は、ランプ81を点灯し、その光が原稿の表面に照射され、その反射光がラインイメージセンサ82で受光する。表面読取部80のシェーディング補正を行う場合は、表面読取部80と白基準板83との間に原稿が存在しない状態でランプ81を点灯し、その光が白基準板83に照射され、その反射光をラインイメージセンサ82で受光する(白収集)。また、ランプ81を消灯した状態で白基準板83を読み取る黒収集も行われる。
次に、原稿搬送装置70で原稿を搬送し、その原稿の表裏両面を同時に読み取る場合の動作について説明する。原稿読取全体処理は第1の実施の形態と同一であり、その説明は省略する。
なお、以後の例では、原稿と次原稿との紙間で行うシェーディング収集を例に説明するが、1枚目の原稿の読み取り開始前に行われるシェーディング補正も紙間の場合に準じて行われる。
図11に示す構成では、表面読取部80と裏面読取部40とが近接して通紙パスHを挟んで逆向きに配置されているので、特に、通紙パスH上に原稿が介在しなければ、裏面読取部40および表面読取部80は互いに他方のランプ41、81の光の影響を受けてしまう。そこで、互いに自読取部のシェーディング収集を、他方の読取部のランプを消灯させている間に行うように制御する。このときの動作を黒収集の場合だけ他方のランプを消灯させる第3ケースと、白収集と黒収集のいずれも他方のランプを消灯させる第4ケースに分けて説明する。
<第3ケース>
図12は第3ケースにおけるシーケンスを示し、図13は第3ケースにおける表面SH収集処理および裏面SH収集処理の流れを示し、図14は第3ケースにおける処理シーケンスを示している。
原稿表面の読み取りが原稿裏面の読み取りより先に完了すると(図12と図14:P1)、原稿読取全体処理から表面SH収集処理に対して表面SH収集開始要求が送信される(図14:P2、図4:ステップS104)。これを受けた表面SH収集処理はランプ81を消灯する(図12と図14:P3、図13:ステップS402)。
また、裏面の読み取りが完了すると(図12と図14:P4)、原稿読取全体処理から裏面SH収集処理に対して裏面SH収集開始要求が送信される(図14:P5、図4:ステップS106)。これを受けた裏面SH収集処理はランプ41を消灯して(図12と図14:P6、図13:ステップS432)、表面SH収集処理に対して裏面ランプ消灯通知を送信する(図12と図14:P7、図13:ステップS433)。
表面SH収集処理は裏面ランプ消灯通知を受信すると(図13:ステップS403;Yes)、黒収集を開始し(図12と図14:P8、図13:ステップS404)、黒収集が完了すると、表面黒収集終了通知を裏面SH収集処理に対して送信する(図12と図14:P10、図13:ステップS405)。
裏面SH収集処理は裏面ランプ消灯通知を送信した後、続けて黒収集を行い(図12と図14:P9、図13:ステップS434)、黒収集が完了すると、裏面黒収集終了通知を表面SH収集処理に対して送信する(図12と図14:P12、図13:ステップS435)。
表面SH収集処理は表面側の黒収集が終了しかつ裏面黒収集終了通知を受信したことを条件に(図13:ステップS406;Yes)ランプ81を点灯して(図12と図14:P13、図13:ステップS407)、白収集を行う(図12と図14:P14、図13:ステップS408)。そして、白収集が完了すると、該完了を示す表面SH収集処理完了通知を原稿読取全体処理に送信して通知する(図13:ステップS409、図14:P15)。
同様に裏面SH収集処理は裏面側の黒収集が終了しかつ表面黒収集終了通知を受信したことを条件に(図13:ステップS436;Yes)ランプ41を点灯して(図12と図14:P16、図13:ステップS437)、白収集を行う(図12と図14:P17、図13:ステップS438)。そして、白収集が完了すると、該完了を示す裏面SH収集処理完了通知を原稿読取全体処理に送信して通知する(図13:ステップS439、図14:P18)。原稿読取全体処理は、表面SH収集処理完了通知と裏面SH収集処理完了通知の双方を受けたら、次原稿の読取動作を開始させる(図12と図14:P19)。
このように、裏面読取部40および表面読取部80の各黒収集を、互いに他方のランプ41、81を消灯させた(すなわち、両ランプ41、81を消灯させた)状態で行うので、互いに他方の読取部のランプ41、81の光の影響を受けることなく黒収集を行うことができる。
なお、第3ケースでは白収集の間は他方の読取部のランプが点灯していることを許容している。これは、白収集では他方のランプの光を受けても、収集結果およびシェーディング補正に与える影響が黒収集に比べて少ないことによる。また、白収集後はランプ41、81を消灯させることなくそのまま次原稿の読み取りが行われるので、消灯、点灯による光量の変動を受けずに、より高い精度でシェーディング補正を行うことができる。
<第4ケース>
第4ケースでは、黒収集および白収集の双方について、互いに他方のランプを消灯した状態で行うようになっている。図15は第4ケースにおけるシーケンスを示し、図16は第4ケースにおける表面SH収集処理および裏面SH収集処理の流れを示し、図17は第4ケースにおける処理シーケンスを示している。
原稿表面の読み取りが原稿裏面の読み取りより先に完了すると(図15と図17:P1)、原稿読取全体処理から表面SH収集処理に対して表面SH収集開始要求が送信される(図17:P2、図4:ステップS104)。これを受けた表面SH収集処理はランプ81を消灯する(図15と図17:P3、図16:ステップS502)。
また、裏面の読み取りが完了すると(図15と図17:P4)、原稿読取全体処理から裏面SH収集処理に対して裏面SH収集開始要求が送信される(図17:P5、図4:ステップS106)。これを受けた裏面SH収集処理はランプ41を消灯して(図15と図17:P6、図16:ステップS532)、表面SH収集処理に対して裏面ランプ消灯通知を送信する(図15と図17:P7、図16:ステップS533)。
表面SH収集処理は裏面ランプ消灯通知を受信すると(図16:ステップS503;Yes)、黒収集を開始する(図15と図17:P8、図16:ステップS504)。すなわち、他方(裏面側)のランプが消灯された状態で黒収集を行う。表面SH収集処理は黒収集を完了した後、裏面側の黒収集の終了を待つ(図16:ステップS505;No)。すなわち、裏面SH収集処理から裏面黒収集終了通知が送信されてくるのを待ち、裏面黒収集終了通知を受信すると(図16:ステップS505;Yes)、ランプ81を点灯する(図15と図17:P11、図16:ステップS506)。このように、他方(裏面側)の黒収集が完了するまで表面読取側のランプ81を消灯させておくことで、裏面側も他方(表面側)のランプ81が消灯された状態で黒収集を行うことができる。
裏面SH収集処理は裏面ランプ消灯通知を送信した後、続けて黒収集を行い(図15と図17:P9、図16:ステップS534)、黒収集が完了すると、裏面黒収集終了通知を表面SH収集処理に対して送信する(図15と図17:P10、図16:ステップS535)。また、黒収集が完了すると、表面の白収集が完了するのを待つ(図16:ステップS536;No)。すなわち、表面SH収集処理から表面白収集終了通知が送信されてくるのを待つ。このように、他方(表面側)の白収集が完了するまで裏面読取側のランプ41の消灯を維持することで、表面側は他方(裏面側)のランプ41が消灯された状態で白収集を行うことができる。
表面SH収集処理は裏面SH収集処理から裏面黒収集終了通知を受信すると(図16:ステップS505;Yes)、ランプ81を点灯して(図15と図17:P11、図16:ステップS506)、白収集を行う(図15と図17:P12、図16:ステップS507)。そして、白収集が完了すると、該完了を示す表面白収集終了通知を裏面SH収集処理に送信し(図15と図17:P13、図16:ステップS508)、さらにランプ81を消灯し(図15と図17:P14、図16:ステップS509)、表面ランプ消灯通知を裏面SH収集処理に送信する(図15と図17:P16、図16:ステップS510)。
裏面SH収集処理は表面SH収集処理から表面白収集終了通知を受信すると(図15と図17:P13、図16:ステップS536;Yes)、ランプ41を点灯する(図15と図17:P15、図16:ステップS537)。その後、さらに表面SH収集処理から表面ランプ消灯通知を受信すると(図15と図17:P16、図16:ステップS538;Yes)、白収集を行う(図15と図17:P17、図16:ステップS539)。すなわち、他方(表面側)のランプ81が消灯した状態で裏面側の白収集が行われる。
裏面SH収集処理は白収集が完了すると、該完了を示す裏面白収集終了通知を表面SH収集処理に送信する(図15と図17:P18、図16:ステップS5340)。また、裏面SH収集処理完了通知を原稿読取全体処理に送信して通知する(図16:ステップS541、図17:P21)。
表面SH収集処理は裏面SH収集処理から裏面白収集終了通知を受信すると(図16:ステップS511;Yes)、ランプ81を点灯し(図15と図17:P19、図16:ステップS512)、表面SH収集処理完了通知を原稿読取全体処理に送信して通知する(図16:ステップS513、図17:P20)。
原稿読取全体処理は、表面SH収集処理完了通知と裏面SH収集処理完了通知の双方を受けたら、次原稿の読取動作を開始させる(図15と図17:P22)。
このように、裏面読取部40と表面読取部80の黒収集および白収集を、互いに他方のランプ41、81を消灯させた状態で行うので、互いに他方の読取部のランプ41、81の光の影響を受けることなく黒収集および白収集を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、第1の実施の形態では、原稿照明部56を白基準板読取位置Wに移動させることで天板53aが遮光部材となって裏面読取部40と表面読取系50が互いに他方のランプの光を受光しない状態が形成されるようにしたが、遮光部材によって遮光される状態は他の方法により形成されてもかまわない。たとえば、天板53aが遮光部材となって裏面読取部40と表面読取系50が互いに他方のランプの光を受光しない状態が形成される場所であるならば白基準板読取位置W以外の場所を退避位置として原稿照明部56を移動させてもよい。また、遮光部材を移動させる構成であってもかまわない。たとえば、コンタクトガラス52を覆う遮光位置とコンタクトガラス52の横の退避位置(コンタクトガラス52を覆わない位置)とに変位する遮光板を設け、該遮光板を遮光位置に移動させることで裏面読取部40と表面読取系50が互いに他方のランプの光を受光しない状態を形成するように構成されてもかまわない。
第1の実施の形態では、表面読取系50を原稿照明部56や反射ミラー58、集光レンズ59などを備えた縮小光学系として構成したが、CISなどの等倍光学系とランプとが一体となった表面読取部80のようなモジュールとし、該モジュールが原稿読取位置Sや白基準板読取位置Wなどに移動するように構成されてもよい。
また実施の形態では、裏面読取部40、表面読取部80と対向する位置に白基準板43、83を固定配置したが、白基準板を、シェーディング収集時は読み取り位置に、原稿読み取り時は他の場所へ退避するように移動させる構成であってもかまわない。
シェーディング収集によって収集したデータに基づいて行う補正内容は実施の形態で例示したものに限定されない。
また、実施の形態では複合機10を例に説明したが、印刷部などを具備しない装置であってもよく、原稿の同時両面読取可能な構成の画像読取装置であればよい。たとえば、ファクシミリ装置、スキャナ装置でもかまわない。
10…複合機
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…操作表示部
17…画像処理部
18…ハードディスク装置
19…ネットワーク通信部
20…印刷部
30…原稿搬送装置
31…原稿台
32…原稿排紙トレイ
33…搬送ローラ
40…裏面読取部
41…ランプ
42…ラインイメージセンサ
43…白基準板
50…表面読取系
51…プラテンガラス
52…コンタクトガラス
53…筐体
53a…天板
54…ランプ
55…ミラー
56…原稿照明部
57…ラインイメージセンサ
58…反射ミラー
59…集光レンズ
60…白基準板
70…原稿搬送装置
71…原稿台
72…原稿排紙トレイ
80…表面読取部
81…ランプ
82…ラインイメージセンサ
83…白基準板
F…表面読取位置
H…通紙パス
M…原稿
L…反射光
R…裏面読取位置
S…原稿読取位置
W…白基準板読取位置
X…原稿照明部の移動方向

Claims (2)

  1. 原稿を搬送する搬送部と、
    前記搬送部が原稿を搬送する搬送経路の途中の第1読み取り位置にある原稿の一方の面側に配置され、前記原稿の前記一方の面に照明部から光を照射しその反射光を受光することで前記原稿の前記一方の面の画像を読み取る第1読取部と、
    前記搬送経路の途中であって前記第1読み取り位置より下流の第2読み取り位置にある前記原稿の他方の面側に配置され、前記原稿の前記他方の面に照明部から光を照射しその反射光を受光することで前記原稿の前記他方の面の画像を読み取る第2読取部と、
    前記第1読取部と第2読取部との間に他方の読取部用の照明部から照射された光の受光を遮る遮光部材が介在する退避位置と前記第1読み取り位置との間で前記第1読取部を移動させる移動機構と、
    前記第1、第2読取部のそれぞれについて、シェーディング補正に係る読み取り動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1読取部による原稿の読み取り動作の完了後に前記第1読取部を前記移動機構によって前記退避位置へ移動させた後、前記第1読取部によるシェーディング補正に係る読み取り動作として、前記第1読取部の照明部を消灯して行う黒収集と前記第1読取部の照明部を点灯して行う白収集とを行い、
    前記第1読取部が前記退避位置へ移動し、かつ前記第2読取部による前記原稿の読み取り動作が完了した後に、前記第2読取部によるシェーディング補正に係る読み取り動作として、前記第2読取部の照明部を消灯して行う黒収集と、前記第2読取部の照明部を点灯して行う白収集とを、黒収集、白収集の順に行い、
    前記第1読取部による黒収集と白収集が完了しかつ前記第2読取部での黒収集が終了した時点で前記第1読取部を前記退避位置から前記第1読み取り位置へ戻す
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御部は、前記第1読取部によるシェーディング補正に係る読み取り動作として、前記第1読取部の照明部を消灯して行う黒収集と前記第1読取部の照明部を点灯して行う白収集とを、黒収集、白収集の順に行い、
    前記第1読取部、第2読取部の各照明部を、白収集から点灯を継続させて次の原稿の読み取りを開始させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
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